「私は!!!あの人たちを死なせたくない!!!!」
よーし!これで立香のメンタル強化に成功したな
そうそう、『合理的ではなく非合理に人を助ける』それが藤丸立香だ
だからといって、森に逃げるという選択を取っても別に何かを言うことはなかったよ?
絶対に立香はそっちを選択しないっていう自信はあったけど
『これは僕たちが折れないといけないようだね』
ロマンの通信が入る
『立香ちゃん、本当に命が危ないときは君にどんなに恨まれても強制的に離脱させる。それは分かってくれるね?』
「...はい!」
これで、カルデア全体の方針が決定した
お人好ししか生き残ってないから、俺が一芝居打たなくてもこうなっていたはずだが早めに決めていた方がいいのだ
後で意見が割れたりしたら、取り返しのつかないことになるからな
どうやらワイバーンも片づけたようだ
俺は立香から離れ、倒れているワイバーンに近づき、エンプティフルボトルを近づける
ワイバーンが光の粒子へと変わり、ボトルの中へと入っていく
『報:『ワイバーン』の成分を確認、残り19体です』
ん?残り?
『報:『ワイバーン』一体では成分が不十分です。肉体の強化には『ワイバーン20体+ファブニール』の成分が必要です』
なるほどねぇ、そう簡単に強化はさせてくれないというわけか
まぁ、ワイバーンは普通に狩っていれば大丈夫だろう
問題はファブニールだが...まぁなんとかなるか
ちなみに俺の通信機にはリアルタイムで映像を映し出す機能が付いていないのでこのワイバーンの成分の採取は見られていない
立香とマシュはロマンがゴマ饅頭を食べてしまったことに対して言及しているようだ
ゴマ饅頭で思い出したのだが、すでにエミヤがカルデアのキッチンにいた
何してんの?あの人
『何か君にも作ってあげようかね』と言ってくれたのだが断った
貴重な食料を使ってもらうわけにはいかない
それに俺には完全栄養食という強い味方がいるのだ
カルデアキッチンのお世話になることはないだろう
「そんな貴女は...いやお前は!逃げろ!魔女が出たぞ!」
兵士たちは金髪の女性から逃げていく
そんな彼らに彼女は俯く
あっちは饅頭の話をしてんのに、こっちはシリアスだよ
金髪の女性は立香とマシュに近づく
「あの、ありがとうございます」
女性は先ほど援護してもらった礼をマシュに言った
「いえ、当然です。それより貴女の名は...「待った」」
俺は立香達の方へ歩きながら、マシュに待ったをかける
「その話はあの森の中でしたほうがいい...貴女もそれで構いませんね?」
「...はい」
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俺たちは森の中へと足を運んだ
「カナくん。どうしてここまで来たの?」」
俺は無言でビートクローザーを取り出した
「兵士さんたちも巻き込むだろ?『竜の魔女』と戦ったりなんかしたら」
剣先を金髪の女性に向ける
「ねぇ、竜の魔女。いや...救国の聖女サマ?」
そこまで言うと立香が俺の前に立つ
彼女はまるで後ろにいるジャンヌを庇っているようだった
「何の真似だ、まさか竜の魔女すら死なせたくないなんて言うワケないよなぁ」
皮肉交じりに立香に問う
「言わない。でも、彼女は竜の魔女じゃない」
立香はその場から動かない
「カナくんも見たでしょ?この人がワイバーンに襲われそうな二人を守っていたの。そんな人がフランスをめちゃくちゃに出来るなんて私は考えられない」
「...」
ジャンヌは、立香の背をジッと見る
「私も彼女は竜の魔女ではないと思います。隣で戦っていたのでわかります、彼女は砦にいる皆さんを守るために必死に戦っていました」
マシュも立香と共に俺の前に立つ
「チッ...はぁー、二対一か。引くしかないかー」
俺は虚数空間にビートクローザーを放り投げる
立香とマシュはホッと胸をなでおろす
「よくもまぁ、そんな簡単に人を信じられるものだよ。羨ましいなぁホント」
「...」
ジャンヌは俺の目を暗い表情で見つめていた
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立香とマシュ、ジャンヌはお互いに自己紹介と、自分たちの置かれている状況について話し合った
ジャンヌは自分がサーヴァントであり、クラスはルーラー
しかし、自身のステータスがランクダウンしていること聖杯戦争への情報が大部分抜けていること、そしてジャンヌ・ダルクが
もう一人のジャンヌについて話す彼女の表情は痛々しいものだった
立香とマシュは途中でロマンがジャンヌから夢見がちな人だと笑顔で言われ、崩れ落ちるというアクシデントもあったが人理焼却について話していた
それを聞いたジャンヌは自身の悩みなどちっぽけだと自虐していたが、表情は曇っていた
つーか、ずっと曇ってんなこの聖女様
さっきから暗い顔しか見てねぇぞ
俺は何してたかって?そりゃ、焚き火作ったり、テント張ったりだよ
流石にこの状況で風呂を作ると今までの好感度稼ぎが無駄になるのでしなかったが
後は話を聞きながら完全栄養食をガリボリ食べてた程度
その後、なんやかんやで立香はテントで眠りについた
そして
「どうして僕がこの場にいないといけないんですかねぇ、確かに寝なくてもいいといったのは僕ですけど」
俺はジャンヌに焚き火のところまで連れられていた
あとがき
今回の話は白ジャンヌのエミュがこれでよいのか分からなくなってしまったため、短めとなっています
白ジャンヌのエミュってコツとかってあるんですかね?あと黒ジャンヌも
知っている人がいらっしゃいましたら感想で教えていただきたいです
エミュで頭が爆発しそうなのは久しぶりです