ちなみに、彼方君の顔はキリシュタリア様とタメ張れるくらいの美形です
どうでもよさそうな情報でしたね
「見回りに行ってきます。ジャンヌさんはここで待機してください」
「フォウ、フォウ!」
立香の眠るテントから歩いていると拠点の中央から話し声が聞こえる
どうやら、マシュやアマデウス、カルデアから召喚されたサーヴァントたちは見回りに行ってくるようだ
「...」
ジャンヌは中央の焚火をじっと見つめていた
「どうかしましてジャンヌ?気が抜けていたようですけど、お疲れですか?」
マリーがジャンヌの隣に座る
「マリー...いえ。疲れてはいません。これでもサーヴァントですし」
「では、フランスを見て消沈、がっかりでもしましたか?」
「っ!彼方さん...」
俺は焚火を挟んでジャンヌとマリーの対面に座る
「ジャンヌ。彼の言っていることは本当なの?」
マリーが不安そうにジャンヌの顔を見た
「いえ、がっかりはしていません。大丈夫ですよ、マリー」
しかし、言葉とは裏腹に彼女は俯く
「でも、見慣れた街が燃えているのは、些か堪えますね」
「...そうでした。特に貴女にとってこの時代は生前とまったく同じ。わたしが抱いた所感とは違う。まだ続いている記憶なのですね」
マリーは何かを決心したようだった
嫌な予感がする
「...うん!せっかくだから、トークしましょう!女子会トーク!」
「...はい?」
「あら、おかしいですか?でも、わたしも貴女も全盛期で召喚されたのです。ほら。わたしなんて思春期真っただ中ですから?恋とか愛とか大好きでたまらないのです!」
おいおい、こりゃやっちまったよ
場違いすぎんだろ、俺がここにいるの
「では、邪魔者は撤退するとしましょうかね。お二人でどうぞごゆっくり」
「いーえ、貴方にも参加してもらいますわ!」
えー、なんでー
「女子会に僕はお邪魔ではないでしょうか?」
「ノン、ノン♪ 恋バナは一緒にする人が多ければ多いほど盛り上がるのです!そうよね!ジャンヌ?」
「え!あぁ...そう、なのでしょうか?折角ですが、難しいです。慈愛は知っていても、恋はわかりません」
「そんな...それは人生の十割を損しています!」
十割って全部じゃねぇか
「今からでも遅くはありません。恋をしましょうジャンヌ!」
「えぇ、機会があれば。そういうマリーは恋をしたの?」
「ふふふ、もちろんです」
あぁすんごい、本当に恋する乙女なんだなーこの人
555:転生系名無し
5,5,5,ステンバーイ...コンプリート
556:転生系名無し
畜生、イッチめ、美少女二人と恋バナなんて...恋バナなんてぇぇぇぇぇ!!!
557:転生系名無し
マリーたん、カワユス
558:転生系名無し
イッチの場違い感半端ねぇな
559:転生系名無し
どいうかイッチ恋なんて分かるのか?
まって、今変身した奴いなかった?
相変わらずスレ民は失礼な奴らばかりである
目の前のマリーは、顔をほのかに赤くし語り出す
「七歳の頃、プロポーズをしてくれた男の子に恋をしました。多分、あれが初恋だと思います。それから、十四歳の頃。結婚した王に恋をしました」
「十四...!あらためて聞くと、凄いですね」
ジャンヌはあまりの若さに驚く
「その頃の私は...男女関係なく、畑を駆けめぐって働いたり遊んでいたりしたような」
絶対いたろ、ジャンヌに初恋奪われた奴
勘違いする男を大量生産しそうな雰囲気持ってんだもん
というかマリーもそっちの人間だろ
この特異点で登場するフランス鯖、大体マリーのこと好きだし
「それだって楽しい、
あー重い重い、重いっす
なんだろうな、この突然ヘビーなパンチを食らうような感じ
言葉の端々に闇が見えるんだよね、彼女
まぁ、
「そうですね。確かにあの日々は楽しかった。恋や愛はなくとも、友情がありましたから」
「モテモテ?」
「うぅん、当時の私は髪が短かったので男っぽい扱いだったような__」
本人は自覚なし、と
こりゃあ、罪な女ですな
「あぁ。サーヴァントになって良かったわ!まさかジャンヌ・ダルクとこんな話ができるなんて、王妃になってみるものね!」
「私の方こそ、かのマリー・アントワネットと語り合うことができるなんて、サーヴァントになってみるものです」
よし、話が終わりそうだな
案山子に徹していて正解だったぜ
「そういえば...貴方の話を聞くのを忘れていたわね!!」
ん?
「すいません。二人で盛り上がってしまって」
そのまま気づかないでくれたほうがよかったかなジャンヌ
「え、これってもしかしなくても僕の番ですか?」
「はい!もしかしなくても貴方の番です。彼方さん!」
おぉっとここでマリースマイルが炸裂してしまった!!!
これは逃れられません
「男の人ってどんな恋をするのか知りたいんですもの!」
「あいにく僕は恋をしない主義なんですよ」
「恋をしない主義、ですか?」
「えぇ、だって目的のためなら人だって見殺しにできる魔術師ですよ?恋なんてしたらその女の子が可哀そうじゃないですか」
「っ、それは」
ジャンヌは押し黙る
俺が前に話した砦での出来事を思い出しているのだろう
「それに僕は『叶わぬ恋』が大っ嫌いなんです、だから僕は恋をしません。まぁ、今のところ恋をしている相手もいませんからね」
俺は肩をすくめる
「あら、立香さんがいるじゃない!」
あ?
「...今、なんと?」
「私思うの、彼女と貴方お似合いなんじゃないかって!」
「ま、マリー。彼方さんと立香さんはその...あまり仲がよろしくないんです」
「あらそうなの?それはどうして?」
キョトンと、マリーは首を傾げる
「僕は彼女のことが大嫌いなんです。性格も、考え方も、行動も、僕はアイツの全てを嫌悪する」
「彼方さん...」
「ねぇ、彼方さん。貴方は本当に立香さんのことを嫌っているの?」
マリーの硝子細工のようなきれいな瞳と目が合う
「...なにが言いたいんです?」
「何も知らない私でも、人が人に向ける感情に関しては敏感だと自負しています。それが好意だろうが...悪意だろうが」
彼女は俺から視線を離さない
「貴方が彼女に向ける感情に悪意は見られなかった。彼女を無理やりテントに連れて行っていたときもそれは変わらなかった」
「なんか語弊がある言い方してません?」
「とにかく!私は、貴方が彼女を嫌っているとは思わない。...むしろ、どこか温かさまで感じます」
こっちが一生懸命隠してんのに、鋭いねぇ
これだから彼女を侮ることができないんだ
「まぁ、そう思っていればいいのではないですか?僕はアイツと仲良くする気は無いので」
「ムゥー、顔に似合わずなかなか強情なのね」
顔は余計だrrrろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
え、まって俺ってそんなに不細工なの
そうだ、カルデアの女性職員に声をかけたときに顔を真っ赤にして逃げられたことがあった
まさかあれも俺の顔がひどすぎて『うっわ、コイツに話しかけられたんだけど!!!』みたいに思われていたということかー!!!
畜生、カルデアの奴らはイケメン・美女が多すぎるんだ!
サーヴァントもイケメンと美女しかいねぇし
目の前のこの二人がいい例だ!
(゚Д゚)!というか、このメンバーの顔面偏差値狂ってるわ!
そうだ!(閃き)
ファブニールとワイバーンの力で肉体を強化するときに、カッコよくなればいいんだ!
眼の片方とかを
よし、そうしよう(この間0.5秒)
ん?
この気配は...
「...マリー」
「えぇ。彼方さん、どうやら楽しい恋バナはここまでのようです」
二人は周囲を警戒する
マシュたちも見回りから戻ってきた
「皆さん、申し訳ありません。敵襲のようです!」
「やはりですか」
「まあ」
「マスターを起こしてきます!」
マシュは立香の元へと急いだのだった
今回のお話はいかがだったでしょうか
彼方君、荒ぶっていましたね
彼方君はマリー王妃のことが苦手です
そのため、悪役ムーブも上手くできていません
それは何故か?
色々重なってしまうのでしょう。彼の最も大切な人と
感想、アドバイス等お待ちしております。