テイワットで楽しく過ごしたいのに選択肢が邪魔をしてくる 作:作刀
「あの、皆さん揃ってなぜ俺の家に……?」
現在、なぜか俺の家の前には蛍ちゃんにパイモンちゃん、それからジンさんにディルックの旦那、そしてウェンティ君までいた。
「センに手伝ってほしいことがあるの」
「俺に……?それはまたなんで」
俺がそう聞くと蛍ちゃんが説明してくれた。なんでも風魔龍もといトワリンと話をしにいったらしいんだけど、その裏にはアビス教団のやつがいて碌に話すこともできないどころか逆に殺しに来たと思われてしまったらしく、トワリンはどこかに飛んでいったらしい。でもそんなことよりウェンティ君が風神だったことに一番驚いたんだよね。そんでその風神様にキモい接し方をしてきた俺はクソ不敬ということ。この問題が終わったら俺殺されない?
「それで、アビス教団を倒すのを俺に手伝ってほしいと」
「うん、できれば協力してほしい。ダメかな……?」
「まあ別に……」
『オッケイオッケイ!僕蛍ちゃん達のお願いなら全力で協力しちゃうぞー!!』
『なんで俺がテメェらなんかに協力しなきゃならないんだよ』
言い方ァ!!断るにしてももっと言い方あったろ!!なんでお前はそうやって友達なくすような言い方ばっかりさせようとするかなぁ!?ていうか上もなんだよこれ、テンションバグってんだろ。今からアビス教団に喧嘩売りに行くやつのテンションじゃねえだろ
まあ、もういいか!(ヤケクソ)
「オッケイオッケイ!僕蛍ちゃん達のお願いなら全力で協力しちゃうぞー!!」
「う、うん、ありがとう……」
「セン、流石ににそのテンションのまま戦いに行くわけじゃないよな……?」
うん、僕もそう思います!ていうかいちいち言い方がキモいんだよなぁ……
「センが協力してくれるのなら心強い」
「それに関しては僕も同感だ。センならば奴ら相手に遅れを取ることはないだろう」
「随分と皆から信頼されているようだね。なら僕も君に期待しようかな!」
あらやだ、皆からの信頼が厚い。これは頑張らなくちゃいけないな……!
てことでアビス教団ぶっ飛ばしに行きましょう!
─────────
はい、現在アビスの魔術師の痕跡が残っているという場所までやってきました。うん、いますね。では早速……
『頑張るにはエールが必要だ。蛍とパイモンに頑張れ♡頑張れ♡と言ってもらう』
『頑張るにはエールが必要だ。ジンに頑張れ♡頑張れ♡と言ってもらう』
『頑張るためにはエールが必要だ。ウェンティに頑張れ♡頑張れ♡と言ってもらう』
アアアアァァァァッッ!?そんなの言ってもらわなくてもちゃんとやるって!アビスの魔術師なんてワンパンだよワンパン!!ていうかウェンティ君風神だって言ってんじゃん!?あのバルバトス様だぜ?不敬罪で殺されるって。ジンさんも騎士団団長だしこんな事させるのは……じゃあ消去法で蛍ちゃんとパイモンちゃんしかないじゃん。もうほんと最高だね!!(ヤケクソ)
「頑張るにはエールが必要だ。だから蛍ちゃんとパイモンちゃんに頑張れ♡頑張れ♡って言ってほしい」(死んだ目)
「ええ……?」
「せ、セン?ほんとにその言い方で頑張れって言わなきゃいけないの……?」
うん、そりゃ嫌だよね。だって頑張れの後ろに♡付いてるもん。こんなの野球やらサッカーの試合に行くときに彼女とかが言ってくれるやつだもん。でも俺野球やらサッカーやらの試合に行くこともなければ別にそんな関係でもないしね。
でも言ってもらわないと行きたくても行けないんですよね!!(血涙)
「お願いします」(土下座)
「ああもう!そこまで言うならやるよ!でもこの戦いが終わったらまたご飯を奢ってもらうからな!」
「あ、ハイ」(絶望)
「うーん、あまり気乗りはしないけどパイモンもやるって言ってるし私もやるよ」
「「頑張れ♡頑張れ♡」」
「僕達はなにを見せられているのかな?」
「センはやるときはやるが普段はああいう奴だ。慣れろとしか言えないな」
「だがそんなセンも嫌いではない」
ウェンティ君の言う通りだと思います。でもやっぱり実力のある人たちから認められるのって気持ちがいいよね。皆俺のほうが強いって言うけどね。でも実際そうだから何もいえないんだよなぁ……ま、とにかく最高な応援してくれたし本気出しちゃおうか
「よし、本気だそうか」
「まて、セン。君が本気を出せば我々にも被害が及ぶ。できるだけ力を抑えながら戦ってくれ」
「あ、ハイ……」
うーん、意気込んだのに本気出すなって言われた。悲しい。まあ魔術師はっ倒しますが
「オラオラ!覚悟しやがれアビスの魔術師ィ!!」
「!!?」
俺は声を張り上げて殴りかかった。なんかバリアみたいなの張ってたけどそれごとぶち抜いてやった。まあワンパンですよワンパン。力こそ正義ってね
「やはりアビスの魔術師程度が相手ではセンにとっては遊びにもならないか」
「旦那もできるだろ?」
「あはは!ほんとに強いんだね君!……まあそれは置いておいて、アビスの魔術師を倒した後、何かエネルギーが散らばった……このエネルギーは僕とトワリンのつながりを根絶させるためのものみたいだ」
「風龍廃墟を知っているかい?」
ウェンティ君がそんな事を聞いてきた。なにそれ??
「モンドの誰かが言ってた気がする……」
「うん、モンドの皆は知ってると思うんだ」
すいません、僕知らないです。帰って勉強しとこう……
「今のトワリンはその廃墟を巣にしている。モンドの周りを封鎖するように廃墟の入口にも特殊な障壁があるんだ。でも、アビスの魔術師から散ったエネルギーを使うことで魔力の織りなす韻律を僕は読み取ることができるんだ」
「へえー」
「セン、絶対わかってないだろ!」
パイモンちゃん、正ッ解!!そんなもんわかるわけねえよ!!
「その韻律はヒルチャールの合唱より耳障りだけど……それでも暴風の障壁を突破して風龍廃墟の内部に行くには十分だ」
「つまり、トワリンに正面から挑むのか?」
おお、それはまた随分と思い切ったことをするね。まあこのメンツなら負ける気がしないけど
「僕は異論ないが…戦いを回避したいと言っているのはジンだ」
「いや、選択肢がない以上、私がその責任を負う。もしトワリンの討伐が唯一の救いの道であるなら、私が先陣を切る騎士となろう」
『ジンさんカッケー!!しゅき♡……』
『惚れちゃうだろが!!いい加減にしろ!!』
茶化してんじゃねぇ!!いいか!?茶化していいタイミングとダメなタイミングを間違えるんじゃねえ!今はダメな時なんだよ!!
もうしょうがないな〜(諦め)
「ジンさんカッケー!!しゅき♡……」
「なっ……」
「セン、今はそんな状況じゃないからちょっとだけ静かにしてて」
「ハイッ!」
蛍ちゃん最高。この奇人を止めてくれてありがとう。それとごめんねジンさん。今のは真に受けなくていいからね
「……大丈夫、まだその段階までは行ってないよ」
「ん?」
「ウェンティ殿、それは……」
「つまり、天空のライアーは切り札じゃないってことさ。本当の切り札は──蛍、君だよ」
「旅人が?」
「それは、涙の結晶を浄化したから?」
「そうだよ、でも君はもっと貴重な能力を持っているんだ」
へぇ、そんなのあるんだ……
『もったいぶるならこの場で襲う』
『さっさとその能力とやらを答えやがれ!!』
さっき黙っててって言われたじゃん……!!ていうかほんとお前ウェンティ君のこと好きだな!?襲わないって言ってんだろ!!ていうか今答えようとしてくれてるじゃん!!もぉぉぉぉぉ!!
「さっさとその能力とやらを答えやがれ!!」
「セン?もう少し静かにしてて」
「ごめんなさい」
「あはは!いいよいいよ!ソレで力のことなんだけど、涙の結晶にあった不純物とトワリンを取り巻く呪いは、同じ類いの邪悪なる力だ。だからさ──」
「吟遊野郎、それは危ないだろ!トワリンが激怒した時の事を思い出してみろ。動く前にトワリンに食われるぞ!!」
「パイモン……」
そうだよね。そりゃ心配になるよね……こんな時に何か気が効いたことを言えたらな……
『大丈夫さ、パイモンちゃん。ここにはジンさんにディルックの旦那にウェンティ君。そして俺がいる。蛍ちゃんを傷つけさせたりはしないさ』
『蛍ちゃんを心配してるパイモンちゃん可愛いね!!』
選択肢お前……いや待て下何だコレ。この場で言うことじゃねえだろ状況考えろや。まあ上はいい感じだから今回は上を選ぼう
「大丈夫さ、パイモンちゃん。ここにはジンさんにディルックの旦那にウェンティ君。そして俺がいる。蛍ちゃんを傷つけさせたりはしないさ」
「セン……」
「ふっ、センの言う通りさ。私たちもいる」
「ああ、それにこの計画は少し面白い。やってみる価値はある」
「敵はアビスの怪物と龍!威圧感が凄そうだな」
俺は選択肢の暴走が怖いです。あいつ状況とか考えずに出てくるからね。ほんと勘弁してほしい
「人間にだって人間の本気がある。さあ、行こう」
「よし、英雄の詩篇もいよいよ決戦の章だ」
しゃっ!覚悟しやがれアビスと風魔龍!!
頑張れ♡頑張れ♡って言ってくれる蛍ちゃんとパイモンを想像してみてください。超可愛いと思いませんか?
センに神の目を持たせるかどうか
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いる
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初めから強いしいらない