テイワットで楽しく過ごしたいのに選択肢が邪魔をしてくる 作:作刀
願い事を済ませた俺たちは璃月七星の凝光様の準備が終わるのを待っていた。しかしただ待つだけではない
『ただ待つのは暇だ、道行く女性達にナンパしよう』
『ただ待つのは暇だ、ここは一曲歌おう』
こうしてさっきから選択肢さんがイジメみたいにポンポンと要求をしてくる。俺は普通に待つだけでイイんですけどねぇ……
ナンパはもうやったからダメ。やったら蛍ちゃんに怒られました。そして歌か……2個前は踊らされたからな。もうこれ以上恥をかかすのは辞めていただきたいんですが……まあ無理でしょうね。てことで、歌います
「それでは聞いてください。金色のガッシュ、チチをもげ!」
「セン?急に何言ってるんだ!?」
「チッチッチッチ おっぱ〜い ぼいんぼい〜ん」
おいちょっと待て、この曲はこんな人のいる前で歌っていい曲じゃ───
「チッチッチッチ おっぱ〜い ぼいんぼい〜ん」
「もげ もげ もげ────」
だあああああぁぁぁぁぁ!!死ねッ!!
────────────
「ご清聴ありがとうございました」
急に歌わされて何を歌うのかと思ったら、チチをもげとかいうこんな公衆の面前で歌えるような曲ではないものを歌わされた。しかもなぜかノリノリで。体は強制的に動かされるけど心は死ぬんですよ?
だがそれよりも蛍ちゃんとパイモンちゃん以外の人達が俺から距離を取ってるのが辛い。心なしか2人も遠ざかってる気もする。まあ仕方ないよね。急におっぱ〜いとかいい出すやつに近づきたくないよね。わかるわかる、俺も近づきたくないもん
「セン?もうこの際歌うのはいいよ?でもさっきの歌は流石にダメだよね?」
「おっしゃる通りです」
「センのせいで近くにいるオイラたちまで変な目で見られるんだぞ!!」
「誠に申し訳ありません」
俺は全ての人が二度見するほど美しい土下座を披露した
「あ、あそこに人だかりが」
「お!そろそろ始まるんじゃないか?」
「じゃあ俺達も行こうか」
俺達は人が集まっている場所に向かった。しかし後ろの方ではほとんど見えず蛍ちゃん達は前に行こうとする。
『どけ!と言って前の人をぶん投げる』
『控えおろう!この方を誰と心得る!モンドを救った栄誉騎士である蛍様であらせられるぞ!あ、道を開けい!』
あの……蛍ちゃんは殿か何かですか?え、これ言うの?散々蛍ちゃん達に迷惑かけたのにまだやるんですか?投げるとかはもう論外なので候補にないですけど
嫌だあああああぁぁぁぁ!!こんな事したらまた蛍ちゃん達に怒られるじゃん!!怒った時の蛍ちゃん達怖いんだよ!特に目!あの目は俺に効く。だからもうこれ以上俺を怖がらせるな!
チクショー!
「控えおろう!この方を誰と心得る!モンドを救った栄誉騎士である蛍様であらせられるぞ!あ、道を開けい!」
「せ、セン!?お前ほんといい加減にしろ!!」
「もうやめて……」
「な、なんなんだこいつさっきから踊ったり歌ったり……」ヒソヒソ
「正直怖いわ……」ヒソヒソ
あの、ヒソヒソ言ってるの聞こえてるんですけど?でも全部自分のせいだから何も言えねぇ。あ、道は開けてくれた。ありがとうございます。まあそれはそれとして後で説教は確定ですねこれ。金髪の美少女と小さいマスコット的存在に怒られる23歳男性の図。ここまで滑稽な絵面ある?ないよね。しかもその時の俺の顔親に怒られて落ち込む子供だからね。恥ずかしいて
「もう、始めてもいいかしら?」
「ん?ああはい。大丈夫です」
バカみたいな事してたらなんと凝光様から声をかけられた。まじごめんなさい。もう邪魔しない……とは言えないけど邪魔する前に始めちゃってください
「時は満ちた」
そう言った凝光様の周りに黄色い宝石のようなものが回りだす。そしてそれを中心にある……なんて言うんだあれ?まあわかんないけどその中に入れ込んだ。そしてその直後に光の柱が天に登っていく
「す、すげぇ……」
23年生きてきたけどこんな光景は初めて見る……いや初めてではないか?まあでも凄いことに変わりはない
そしてやがて空は暗くなり龍が落ちてきた。ん?落ちてきた?
「ど、どういうことだってばよ」
「帝君が殺害された!この場を封鎖しろ!」
「ファッ!?」
て、ててて、帝君が死んだぁ!?こりゃたまげた!え、なんで?なんでなん!?
「い、一体何があったんだ!?今、帝君が殺害されたって……まさか、岩神が、し、死んだ!?」
「パイモンちゃん、お、おおお、落ち着け!!」
「お前が一番落ち着け!!いやそんなことより、あれって千岩軍だぞ!現場近くにいた怪しいヤツを取り調べしてるみたいだ」
「じゃあ別に俺たちは大丈夫でしょ、何もしてな……」
この時、俺の脳内に溢れ出した存在する記憶。歌ったり、踊ったり、ナンパしたり……うん、存在しないで欲しかったな!!
「ほ、蛍ちゃん、パイモンちゃん……俺、逃げていい?。ちょっと怪しいやつって言うのに俺が当てはまりすぎるからさ?踊ったり歌ったりナンパしたり」
「うん、変人だな……」
「そもそも近くにいたんだから私達も怪しい者って事になるんだけど……うん、逃げよう」
「やっぱそうなるよね。うん、ダッシュだ!」
俺は走ろうとする、しかし……
『逃げる必要はない。疑われたなら叩き潰せ』
『ここは囮になって蛍ちゃん達を逃がそう。大立ち回りだ』
死ねッ!選択肢的にはどっちも同じじゃねえか!なんでそうやって悪くない人達を叩き潰そうとするんだよ!クソがぁ!
「蛍ちゃん、ここは俺に任せて先に行け」
「セン?急に何を……」
「いいから、俺は大丈夫。最強だから」
「……絶対戻ってきてね」
「もちろん」
「気をつけろよ!」
蛍ちゃんとパイモンちゃんは逃げていった。そしてそれを追いかけようとする千岩軍の奴らを止めるために前に立ちはだかる
「ここは通さないぜ?あ、ちなに岩王帝君が死んだことに関しては俺達マジで何も知らないから疑わないでくれない?」
「詳しいことは捕らえた後に聞いてやる。大人しくしろ」
「それは無理な相談だ!」ドゴォ!
俺は足に力を入れ地面に亀裂を入れる。それに動揺した千岩軍の1人に接近し、軽く首に手刀を当てて気絶させる。そしてそれを他の奴らにもやっていく。……あれ?俺今大犯罪者じゃない?
……土下座で許してくれるかな?
「まあ考えても仕方ない、かかってこいやぁ!」
その一言で千岩軍達は一斉に迫ってくる
「止まりなさい!」
だがそれを止めたのはなんと他でもない凝光様だった。何故……?
「貴方達は逃げたあの子達を追ってちょうだい」
「は!」
凝光様の命令で千岩軍の人達は蛍ちゃん達を追っていった。チッ、止めたいが前には凝光様がいる。さてどうしたもんか……
「一つ聞きたいことがあるわ」
「何でしょうか?凝光様」
「さっき岩王帝君を殺害したのは俺達じゃないと言っていたけれど、本当かしら?」
「してないって言って信じてくれるならそう言うよ」
「でもさ、今日璃月に来たばっかなのにそんな事できるわけ無いじゃん。てことで、アディオス!」
「待っ──」
俺は親指を立てながらその場を立ち去り、蛍ちゃん達のところへ向かう
いろんな人たちがいる中でチチをもげを歌うセン君。でもテイワットにチチをもげなんて歌はないので作詞も作曲もセン君がしたと思われている模様。璃月1日目なのに初っ端から冷めた目で見られますね
センに神の目を持たせるかどうか
-
いる
-
初めから強いしいらない