時系列は小説だと2巻、アニメなら一期の6〜7話あたりから
1.何気無い日常
ガンゲイル・オンライン。
通称《GGO》とも言われるそのVRゲームは、銃と硝煙の世界。
人類が宇宙に進出しその後大規模な宇宙戦争が勃発、文明が衰退し残った人々は大戦で滅びた地球に宇宙移民船団で戻り過去の技術遺産に頼って過ごしている……という設定の殺伐とした世界の首都、『SBCグロッケン』内のとある酒場にその少女はいました。
周りでは多くの男たちが酒場に設置された画面を見ながら歓声を上げています。
画面に映るのは全身がピンクの小さな少女と、迷彩服を着たゴリラのような大女の銃撃戦。
第一回スクワッド・ジャム、通称〈SJ〉と言われるチーム対抗の殺し合い大会の生中継中です。
そんな物を見るのは対象年齢的に危ういのではと思われるほど、その灰色の少女は幼く見えました。
140cm程度しかない身長に、被った灰色のポンチョのフードから少しだけ覗く白金の髪。
むさ苦しい男たちに囲まれながら銃撃戦を見るにはあまりに場違い。ですが、周りの男たちは誰一人として気にしません。
やがて、ピンクの少女──〈レン〉と言うプレイヤーネームの少女とゴリラ女戦いが終わり、レンの仲間の緑の大男とゴリラ女の仲間のスナイパーが撃ち合い、レンのチームが勝ちました。
「レンちゃんのチームが勝ったぞー!!」
「Mぅ!よくやった!!」
など歓声が上がる中、その灰色の少女は人知れず酒場を出て呟きました。
「ピンクの悪魔…レン、か…」
そう言って、その灰色少女はゲームをログアウトしていきました。
2月24日、ピンクの少女、レンの中の人…小比類巻香蓮は、実家のある北海道にいました。
「やほー!コヒー!北海道へようこそ!東京モンにはさぞかし寒いだろー?ああん?」
「ん…やめなよ絡むの…いつも通りだからいいか…」
高校からの親友、篠原美優と白詰黎葉が実家に遊びに来てくれました。
美優は、香蓮にVRゲームを教えてくれたゲーム先輩で、彼女がいなければレンが生まれることはなかったでしょう。
美優はネット環境さえあればVRゲームを遊ばない日はないほどのヘビーゲーマー。
最近ずっと遊んでいるのは《アルヴヘイム・オンライン》。略称ALO。
羽の生えた妖精になって空を飛び回る剣と魔法のファンタジーなゲームです。
ALOは香蓮が最初に遊ぼうと選んだゲームでしたが、香蓮のもつ長身コンプレックスを刺激するアバターを引いてしまい、ショックで嫌いになってしまったゲームでもあります。
黎葉は、GGOを一緒に遊んでいる仲間です。
SJは用事があって参加しませんでしたが、一端の実力を持っていてレンにいろいろなことを教えてくれます。
三人は、VRゲームの話題を実家の人に聞かれたくないので、カラオケに移動しました。
美優も黎葉もレンがSJを優勝した映像を見ているので、
「いやー!鬼神のごとき戦いっぷりだったねぇ!殺しまくり!素晴らしい!教えた甲斐があったってもんよーっ!最高だね!」
「ん、美優は別にレンを鍛えてない。ピンクの悪魔は私が育てた。」
大盛り上がりです。
香蓮は美優と黎葉に、GGOで知り合いになった黒い女…ピトフーイや、SJで同じチームとして戦った緑の大男、エムについてなどのアレコレを話したり、美優はALOのことを語ったりして、お話を楽しみました。
そのあと、香蓮は話題を神崎エルザに移します。
3人ともいま流行りのシンガーソングライター、神崎エルザの大ファンであり、デビュー直後から追っているくらい推しています。
前回のライブはたまたまSJ当日で、三人ともチケットが取れなかったために香蓮はレンとなってSJに参加することに決めたのです。
「次のライブいつだろね?なんだか今、神崎エルザはオフらしいよ。」
「ん。ブログ更新も止まってる。海外にいるらしい。」
それ以上話しても仕方がないので、三人は時間と喉が許す限り、ひたすら神崎エルザの歌を歌いまくりました。
拙いですがお付き合いお願いします
GGOは
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