総武高校奉仕部うすしお味。   作:ひつまぶし太郎

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二十話突破記念ということで番外編です。
いつもより妄想きつめなので、苦手な方はご注意を。
原作キャラとオリ主、オリキャラの恋愛描写が入ります。
あくまで必ず起こる出来事ではなく、遠い未来のあるかもしれない数ある可能性のうちの一つ、という体でお楽しみください。
あと表示されてる好感度は文化祭終了時点のもので、未来のものではありません。


番外編。
番外編。好感度調査


 

like.

50未満嫌い、50〜普通、65〜好意的、75〜友人、85〜親友、100本物

love.

50までは無自覚。恋未満、50以降は多ければ多いほど好き。

 

その人物から今泉への好感度/今泉からその人物への好感度

 

 

●一色いろはの場合。

like.100/100

love.80/85

 

言わずと知れた対今泉最強ヒロイン。

とりあえず一回はひっつく。

ただ、友人としても恋人としても相性が良すぎて、ひっつく前の初々しさはなくなるし、定期的に友人に戻る。

この友人状態の際にどちらかが誰かと引っ付いた場合、嫉妬もせずに素直に祝福する。

5年後自然とその相手と別れて最終的にひっつく。

なんだこいつら。

 

 

 

以下最初に付き合ってから3年後の大学生2人。

 

「ねーいろは。僕のセーブデータ上書きしたでしょ」

 

「私のプリン食べた罰」

 

「買いに行かせといて?」

 

「それはそれ、これはこれ」

 

「僕のお腹枕にしといて?」

 

「うむ、苦しゅうない」

 

「僕が苦しいんだけど」

 

「そんな時はこれ!アーモンドチョコ」

 

「僕が冷蔵庫に隠してたやつじゃん。ついでに言うならプリンも僕が買って僕の冷蔵庫に入れてたやつを勝手に所有権主張してるだけだし」

 

「はいあーん」

 

「届いてないんだけど」

 

「なら私が食べるかぁ」

 

「…………」

 

「ちょ、わ、こら!私の指ごと食べるな!…もー、犬め」

 

「あまひょっぱい」

 

「ほら、もっとご主人様の指味わいな?綺麗にしといて」

 

「ふぁい」

 

 

 

●雪ノ下雪乃の場合

like.90/90

love.0/0

 

唯一作中で今泉とガッツリ関わってても恋愛に発展する可能性が1%もないlove.0女。

今泉が林間学校の帰りに言った「黒い糸でぐるぐる巻き」は比喩ではなく、赤い糸が入り込む余地はまったくない。

どこまでいっても先輩と後輩であり、互いによき先輩後輩でありたい、相手のために自分ができることはすべてしたいという思いが強いため、この関係がずっと続く。

良き相談相手。

ある意味他の誰よりも絶対不変の信頼を互いに預けている。家族並み。姉と弟。

生徒内で唯一今泉の悪巧みにノーヒントで気付いただけはある。

ヒッキーがガハマ先輩とひっついても、√解放されない。

 

でも首輪をはめて悦に浸ることはある。

 

 

「あら、遅かったのね。遅刻ギリギリよ」

 

「ああすみません雪ノ下先輩。ちょっと世界を救ってました」

 

「…ゲームの話?」

 

「や、現実の話」

 

「そう、まぁいいわ。とりあえずほら、ネクタイ曲がってるからもっと寄って。…はい、直った。そんなに焦って来なくても、遅刻くらい責めはしないわよ。どうせ人助けしてたんでしょう?あなたが私との約束に遅れかけるなんて、事故しかありえないもの」

 

「…相変わらずお見通しすぎでしょ。はい。すみません、普通に見知らぬおばあちゃん担いで病院行ってました」

 

「毎度言うけど、慌てて来るくらいなら連絡しなさい。遅刻していいから」

 

「うす。でもたけーレストランでボッチで待たされる先輩って絵面が涙を禁じ得ない哀愁が漂うことを想像するとちょっと…」

 

「有象無象にどう思われようがどうでもいいわね」

 

「さすが雪ノ下先輩だぜ」

 

そんな、遠い未来の話。

〜社会人雪ノ下先輩と食事するだけの話〜

 

 

 

●由比ヶ浜結衣の場合。

like.90/90

love.15/20

 

現在奉仕部で唯一恋愛可能性がある女。

今泉からのラブコールに恋愛的なものはない、とわかっていてもあまりにもドストレートに好意を向けられるせいで微量ずつ恋愛的好意が募っている。

双方今のところ他の人に恋愛的な気持ちを向けているので自覚なし。

 

遠い未来。恋愛絡みで奉仕部の形が変わった場合、今泉は動かない。

無理に引っかき回すのはよくないし、恋愛周りだけは3人の意思を尊重をしようと思っているから。

ただ、二人とこれまでより少しだけ疎遠になった由比ヶ浜結衣の側にはそれでも変わらず自称清涼剤がいる。

失恋の際に純度100%の好意を向けてくる後輩にクラッとくることもあるかもしれない。だいたいはいろはすとの間に割り込めずに仲の良い先輩後輩で終わる。発生確率は5回に1回くらい。

 

 

───今日、あたしはついに自分の恋に決着をつけた。

 

思えば、長い恋だった。

高校2年生の頃から本格的に動き始めて、もう6年。

気付けば来年の春から社会人という年になってしまった。

 

奉仕部。

私の大切な、本当に大切な本物の居場所。

きっと、その事実だけは変わらないけど。

 

『ゆきのん、ヒッキー。幸せにね!』

 

あたしは、この恋を終わらせることにした。

さすがにいつまでも長引かせるのもな、という気持ちと。

さすがにずっと片思いはしんどいな、という諦め。

でも、もう高校生じゃないあたしは思う。

大学生になって世界が広がって気づいたことがある。

 

あたしはきっと、これからまだまだたくさんの人と出会っていく。

本当にかけがえのない友人たちと仲良くしながらも、新しい関係へと変わっていく。

 

変わらないより楽しくより良く変わっていく方が良い、とはあたしたちのできる後輩の言葉だったか。

 

「……うん、でもさすがに今日は泣いていいよね。お酒も買っちゃったし」

 

そんな独り言ともに、あたしは久しぶりの実家へと足を踏み入れた。

 

「ママー!ただいま!」

 

「あら結衣遅かったわねえ。泣いてた?やっぱりきらめく街を眺めながら東京ChillMIXとかユーチューブで検索して浸ってたのかしら?でも、もう大丈夫よ。だってママが居るもの!!!!」

 

なんかいた。

 

 

 

 

 

 

「ぅ゛ー…もう、今日は全部忘れるつもりでお酒買ったのにぃー…なんで今泉くんがいるのぉ…」

 

「まぁまぁほらほら、飲んで飲んで。ママに任せなさい。おつまみもあるわよ〜」

 

「あらぁ、ほんとに私に似てるわねぇ。見た目も声も。語尾の間延びが気になるけど…それに肌もピチピチで…ムカつくわ〜?」

 

いつも通り別人レベルの変装というよりも変身をしている今泉くん。

もはやそれを当たり前のように見抜けるようになった自分が怖いが、とにかく。

ママと同じ顔、服、声の2人に挟まれ失恋を慰められるという状況に、あたしはもうすべてを諦めた。

なるようになれだ。

 

ひとしきり飲んで、気付けばママもいなくなっていて、変装を解いた今泉くんが隣でぷかぷかとシャボン玉をふかしている。

 

こうしてふたりきりでテーブルを囲むのは、随分前。

あの夏休み前の一件以来だ。 

今泉くんと食事や飲み会をする時はだいたい奉仕部のみんなか優美子とかがいるので、二人きりというのは久しぶりだった。

 

「ま、でも一区切りついて良かったですね。得難い友人は僕が失わせないので、じゃんじゃん新しい恋始めていいですよ。で、見せつけてやりましょうヒキガヤ先輩に。あの人あれで独占欲強いですからね!自分でハーレムエンド拒んだくせに、ガハマ先輩が他の男と仲良くしてたら嫉妬しますよ!で雪ノ下先輩のほうが百倍その男に嫉妬するんで、一周回って冷静になります」

 

「具体的!…でもなんかイメージできるなぁ…」

 

「でしょ?絶対おもろいですよ」

 

けらけらと悪い顔で笑う今泉くんは、高校の時からまったく年を取ったように見えない。

ファッションや雰囲気は大人びたものの、まるで今泉くんだけは時間が止まってるんじゃないか、なんて疑問が頭をもたげるほど変わらない。

 

これに加えてその瞳をみていると、どこまでも吸い込まれそうな不思議な魅力があるせいで、今泉くんはゆきのんの大学内で怪異扱いされているらしい。

 

「変わらないなぁ…」

 

「それが僕ですからね。めんどくさいこじらせ方してる奉仕部に欠かせない世界一素敵な清涼剤です」

 

「わー、清涼剤って久しぶりに聞いた」

 

「まー最近は先輩方もだいぶ柔らかくなりましたしね。落ち着いたというか」

 

「落ち着いた、かぁ」

 

「えぇ。大人になった、とかでもいいですけどね。いかにも思春期丸出しな青臭さはなくなりましたよね」

 

「あたしの年下だよね?何目線?」

 

「まだまだ現役思春期人間目線です。お酒とかエロでしょ」

 

「あーそれ意外だった。今泉くんお酒ほんと弱いんだもん」

 

「特に先輩方と飲むと安心しちゃうんですよねー。酔いの回りがいつもの3倍早いです。シャアザクかよ、みたいな」

 

「ふふっ、なにそれ。…でも、ずっとありがとうね。恋愛に関してだけはずっと口出しせずに結論が出るの待っててくれて」

 

「大好きな先輩方が痴情のもつれで分裂しなくてよかったでーす。ま、分裂しても繋ぎ止めますけど。…だから、うん。お疲れ様でしたガハマ先輩」

 

ずっとあたしたちを支えてくれて、時に振り回してきた今泉くんのその真っ直ぐな声音と優しい瞳に、思わず自分の顔が熱くなるのがわかる。

 

…いやいや、これから新しい出会いがとか言って結局ずっと一緒にいた後輩に絆されるとかちょっとダメだよ!なんかこう、ダメだよ!

 

いくら今泉の顔がいいからって、失恋即日はなんか乙女的にアウトだよ!もう乙女って年齢でもないけどさ!

ヒッキーのビッチ呼ばわり否定できないよ!最近は言われてなかったけど!

 

「……ね、ねぇ。いろはちゃんとは最近どうなの?」

 

それはそうと、別に深い意味は。

深い意味はないけど聞いてみる。

後輩のね、近況をしるためだから!

これは別に、あれとかじゃないから!

 

「いろは?今は友人ですね。こないだメントスコーラで吹き上がったコーラの高さで僕が勝ったらお付き合い継続、負けたら友人に戻るって遊びをして、負けたんで」

 

「相変わらず意味分かんないよね二人共」

 

いろはちゃん。

今泉くんと恋人だったり友人だったり、会う度にころころと関係の変わる女の子。

喧嘩別れなんか一度もしないくせに、意味のわからない理由で別れてまたひっつく異常カップル。

たぶん、お互いの関係性の名前にこだわりはないのだろう。

友人でも恋人でも、特に何かが変わるわけでもないらしい。

 

それに別れてる間に、どちらかを口説き落とせたら、別に嫉妬もしなければ邪魔もしないらしい。

友人として関係を続けるから問題ないとの話は、散々聞かされている。

今のところ友人関係中の2人が誰かに口説き落とされているの見たことないけど。

 

「でもそうなんだ…ふーん…」

 

「?」

 

「……………ね、あたしの事好き?」

 

あたしのその言葉に一度きょとんとした顔をした今泉くんは、しばらくなにかを考えたあと、ひょいとあたしがさっきまでお酒を飲んでいたグラスを奪い取る。

そしてあたしの唇があたっていた場所に口を持っていくとわずかに残っていたお酒を飲み干す。

赤らんだ顔は、お酒なのかそれ以外なのか。

 

…付き合いの長いあたしには、それが赤らむ頰を誤魔化すための照れ隠しだと気付いてしまって、なんだかまじまじと返されたグラスを見つめてしまう。

 

「好きですよ。どっちの意味がいいですか?」

 

一つ言えるのは、と今泉くんは続けた。

 

「誰よりも優しくて、一生懸命で、友人想いな先輩ですから。幸せになってほしいなって思います」

 

「んぅ、そ、そっか…うん、そっか…」

 

いや無理。

失恋直後にこれは好きになる…。

あたしは、少し照れながらも無邪気な笑顔を向けてくる今泉くんから目を逸らしながら、自分の高鳴る心臓を必死になだめるのだった。

この子、あたしにこんなこと言ってますけど1週間後にはいろはちゃんとひっついててもおかしくない男なんだから!

ろくでなしだよろくでなし!

 

…でも、あたしを大切にしてくれるんだろうなぁ…。

 

あたしはグラスにお酒を注ぎなおして、飲み干す。

どこに唇を当てたかは内緒だ。

 

これを言うのはヒッキーみたいな痛さがあるけど、あたしは全てをお酒のせいにして思わず心のなかで叫んだ。

 

あたしの青春ラブコメは間違ってる!

 

え、もう青春なんて年じゃないだろって?

うるせー!(酔いどれガハマ)

 

 

 

ちなみに引っ付いても、5年くらいで円満に別れて、ガハマ先輩は普通に知らない誰かと幸せになる。今泉とは仲の良い先輩後輩に戻る。

今泉は別れてから3年後くらいにいろはすとまたひっつく。

これは別に付き合ってる最中に今泉がいろはすのほうが好きだったとかではなく、互いに真剣に付き合って、夫婦になる未来がまったく見えてこないから。その原因は今泉が先輩としてのガハマ先輩が大好きすぎること。

『うん、恋人としては楽しいし飽きないし大切にしてくれるけど、夫婦になるイメージがまったくできなくて…』

『旦那としては信用できないってよ。いえーいよくわかってるぅ〜さすが先輩』

『なんだろう。先輩後輩感がどうしても消えないんだよね…あほほど相性良くないとたぶん結婚って選択肢が発生しない、みたいな?今泉くんが先輩としてのあたしのことが大好きすぎるのも問題だよね…』

『この気持ちに嘘はないですよ?』

『それは知ってる』

 

 

 

●雪ノ下陽乃の場合。

like.75/70

love.20/5

 

誰かと結婚するのは、今泉か奴隷くんの二択。

基本的には今泉の存在が止まり木的な、仮面を外して気を抜ける場所みたいになる。

そこから恋愛クソザコお姉さんが頑張るか、頑張らないか。

ただ友人関係中でもガハマ先輩ほどスムーズには√に入れないのでほぼ奴隷くん√。

 

ただし、今回の文化祭を通して変化し成長していく葉山隼人√も実はごく低確率で存在する。

無いに等しいけど。

 

 

俺は奴隷だ。

目の前の初対面でそう言ってきた不思議な青年にそう突きつけられても、俺の心に怒りが沸き起こることはなかった。

 

「お、よかった。これで怒るようならもう失格だったんで」

 

「審査されてたのか…」

 

「一応あんなでも大事な先輩の姉ですからね。あの人はどーでもいいけど」

 

「陽乃もそう言ってた。似てるんだな二人共」

 

確かあんなでも大事な妹の後輩だから、だったか。

舌打ちしながら話していたのを覚えている。

だが、同時に少し楽しそうだったもんだから俺は大層驚いた。

 

陽乃が仮面を被っていない、と。

 

ただ、よく知りもせずにそう評価したのはまずかったらしい。

目の前の青年は、まるで日光を浴びた吸血鬼のように苦しむと、それをなんとか飲み込んだ。

 

「……それ二度と言わないでくださいね」

 

「…?よくわからんがわかった」

 

「ところで、物わかりの良い奴隷くんさん。陽乃さん攻略のための情報要りません?好みの店から酒、ファッションに欲しい言葉、全部わかりますけど」

 

その青年は、まるで契約を迫る悪魔のように口をゆがめて笑った。

その黒い瞳をじっと見て、よく考えて。

俺は自分の答えを口にする。

 

「俺は───」

 

 

 

 

「で、私の情報を知って首輪を外す気になったの?」

 

帰ってきて第一声。

俺の同棲相手であり、告白したら生意気な年下に煽られてイラついてたからちょうどいい、と投げやりな態度で付き合ってもらえることになった俺の恋人。

雪ノ下陽乃は椅子の上で足を組みながらそう言った。

 

「ああ、今泉くんのことか」

 

「そ。今日会ったって本人から聞いたわ。なに?ツーショットまで撮っちゃって。なーにが『彼女さん見てる〜?あなたの彼氏とのツーショット、先にいただきまぁ〜す』よ!相変わらずムカつくんだけど!?」

 

「…ツーショット撮りたかったのか?」

 

「別に?」

 

「…ああ、俺が離れていくかも、とか思ったのか?今泉くんが言っていたな。陽乃は飼い犬に手を噛まれるのが何より嫌いだって。あれで捨てられるか不安になりやすいメンヘラだって」

 

「ちょ」

 

「でも安心してほしい。俺はなにも聞いてない」

 

「…え?」

 

俺の言葉がよほど意外だったのか、陽乃の目が見開かれる。

同時に、帰ってきてから一度も合わなかった目がようやく合う。

 

「俺は、俺の気持ちを誰かに操られたくない。俺は俺のまま、正々堂々まっすぐ陽乃に好かれたいからな」

 

「あ、そ。ふーん、別に興味ないけど。……生意気……手、洗ってくるから」

 

ふい、と目を逸らし足早に洗面所へと向かう陽乃に向かって、俺は笑った。

 

「今日はハンバーグだから、楽しみにしててくれ」

 

その耳が赤くなってるように見えたのは、果たして俺の願望だろうか。

今のところまだ、奴隷くんでしかない俺にはわからない。

 

だが十年後、俺たちは結婚する。

俺が知ることを拒否した時に、心の底から嬉しそうに俺の肩をバンバン叩いて笑っていた今泉くんの予言通りに。

 

『いいねいいね!そうでなくっちゃなぁ!あんた最高!たぶん結婚できるよ10年後くらいに!数年じゃ無理だな〜、陽乃さんチキンだし。とりあえずツーショット撮りましょ』

 

 

●比企谷八幡の場合。

like.85(98)/90

(love.90/85)

 

相性よすぎ。

85はスキル:理性の化け物で抑え込んでるだけで、実際のところはカッコ内の数字。

loveは異性だった場合で同性の時はまったく発生しない。

奉仕部の中では現時点で一番好感度が高い。

異性なら全てのフラグを置き去りにしてゴールインする(love.90は文化祭終了時点のいろはすさんより高い)。

 

今泉は嘘つきだけど自分を偽らないため、言葉の裏を読む必要がない。

期待を押し付けるもなにも等身大しか見せてこないので見誤らないし、期待したとしてもそれを超えてくれる。

関係をリセットしようにも勝手に手を伸ばしてきて諦めてくれない。

不安に思う必要もない真っ直ぐな好意なので安心。

深い深いネガティブ思考の海に沈んでも水面までぶっ飛ばしてくれるので落ち込んでるヒマがない。

という。

 

ちなみに先輩後輩として1番相性いいのが雪ノ下雪乃(不動の信頼関係)、人間的に相性いいのが由比ヶ浜結衣(関係性は結構変化するけどずっと互いに信頼している)、恋愛的に一番相性いいのが比企谷八幡(同性だと普通に仲の良い友人)。

 

※あえてセリフだけにしたので、脳内でお好きな方を性転換させてください。

場面は八時間目最後。

奉仕部仲良死作戦のあとです。

今泉は女子同士だとしても公開嘘ラブレターを送る羞恥心イカれ愉快犯だという前提でお楽しみ?ください。

 

 

 

「その、なんだ……ありがとうな由比ヶ浜とのこと」

 

「わ、お礼の割に顔が不満そう」

 

「別に?」

 

「なんです?ここ最近ヒキガヤ先輩には構ってなかったのにガハマ先輩には構うのかってやつですか?それとも嘘とは言えヒキガヤ先輩以外に告白したことに不満なんですか?あ、まさかヒキガヤ先輩の家に来たのに僕が持ってなかったのが不満なんですか!あとはー、こまっちゃんと勝手に仲良くなったこと?」

 

「ちげーよべつに。違うからね?やめろニヤニヤすんな!」

 

「わー、全部当てはまるって顔してる!独占欲の化身ですか?はぁー、やれやれ。これだからひねくれボッチは困るぜ 」

 

「う、ぬぐ。………悪いかよ」

 

「まぁ、奥さん見て下さい。珍しく顔赤らめてますわ。やだ、あざとい。かわいいかよ」

 

「セリフだけの場面で一人二役すんじゃねーよ。わけわかんなくなっちゃうだろうが」

 

「今のは通りすがりのマダムです」

 

「すぐ嘘つくじゃん」

 

「…はぁ、そんなに僕が誰かのものにならないか不安なら、しょうがないですね。この先何度でも言うので全部聞き逃さないでくださいね?」

 

「なんだよ」

 

「先輩、好きです。付き合ってください。病める時も健やかな時も、悩んでる暇がないくらい楽しい毎日を約束しますよ!僕、大好きな人のこと悲しませるつもりないですから」

 

「───!?や、あの、その、っておい壁ドン!?」

 

「ほら、先輩。先輩の答え教えてくださいよ。あんまりノロノロしてるとこっからふたりともムキムキマッチョになって濃厚なキスをする誰得ボーイズラブルートに舵を切りますよ」

 

「………その、あの、よろしくお願いします…ぐ、先輩としてなんか情けねぇ!」

 

「残念ながら先輩としては雪ノ下先輩のほうが頼りになりますよヒキガヤ先輩。じゃ、せっかくデートスポット来てるんです。遊びに行きましょ。映画ですか?水族館ですか?ま、どっちも行けばいいですよね!最後はホテルでベッド・インってわけよ!」

 

「エンジン全開か?」

 

つよつよ高身長イケメン女子今泉概念なのか、口悪ひねくれボッチ女子八幡概念なのか。

どちらにせよヒッキーは壁ドンされます。

お好きな方をどうぞ。

所詮は妄想の世界だ。

 

 

・以下簡易な今泉への人物評

 

●葉山隼人

陽乃さんと同じくらい憧れの存在。

陽乃さんより先に出会えていたら、今の他人の期待通り誰もなにも選ばない葉山隼人にはならなかった。

最近様子が少しおかしい。

 

●戸塚彩加

破天荒だけど良い子。

実は今泉の顔がタイプ。

 

●材木座義輝

相容れない陽キャDQN。

名前覚えろ。

でも意外と趣味が合うし、小説を一番真剣に読んで感想をくれる。

 

●三浦優美子

ほっとけない後輩。

手はかかるけどこいつになら親友の結衣を任せられる。

遊び感覚暇つぶし感覚で付き合うこともあるかもしれない。

 

●川崎沙希

息子(違う)。

今の天職のようなバイトを紹介してくれた恩人であり、弟の相談にも乗ってくれてかなりのお気に入り。

家族になってもいい。

私が嫌なら、けーかの旦那でもいい。

 

●海老名姫菜

空気を読まない自分に合わせてくれるやりやすい後輩…のはず。

最近何故か警戒してしまう自分がいて首を傾げている。

偽装カップルとして付き合ううちになんか悪くないかも、みたいなことはあるかもしれない。

 

●相模南

トラウマ。

同時にこんな自分でも受け入れてくれるかも、みたいなほのかな期待もある。

そんなものはない。

よっぽど面白い告白が必要。

 

●比企谷小町

最初はただ兄と仲の良いイケメン、くらいの認識だった。

幻影を取っ払って、嘘つきなおしゃべりテロリストとして認識して、そこからさらに兄から話を聞いているうちに変だけど悪い人ではないという認識に変わる。

兄のために骨を折ってくれる存在なので、タイミング次第では付き合うこともあるだろう。

でもしっかりしてるので顔だけ犯罪者の毒牙にかかる可能性は低め。

 

●鶴見留美

大好きな先生。

ヒーロー。

間違いなく初恋の相手。

それが成就する可能性はあまりない。

いかんせん年の差があるので。

 

 




今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

妄想の権化みたいな番外編でした。
あるいはちょっと恋愛描写の練習してみようみたいなそんな感じの回でした。

体育祭編をやるかどうか含めてしばらくお休みします。
ありがとうございました!
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