最新バージョンなくせして10年ぐらいネタが古いマインクラフト   作:Renard

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今回懐かしい要素が少ないです
ごめんね


懐かしいMODたちの中に一人だけ今の時代でもブイブイ鳴らしてる奴がいる

「えーと……それじゃあ改めて、俺が君たち『CAKE』の担任になった先生だ。よろしく」

 

 半壊して風通しの良くなった教室を見て見ぬふりをしてホームルームを執り行う。

 彼女たちも落ち着いたのかおとなしく席に座ってくれている。

 

 先ほどまでハチャメチャな光景を見せてくれていた彼女たちだが、こうもおとなしくなってくれていれば、可愛いと感じられるものがある。

 

「それじゃあ、みんなのことも俺に教えてほしい。自己紹介タイムと行こう」

 

 外見だけでどのモンスターが擬人化したものなのかわかる気がするが、もしかしたらがある。

 無理やり先生にされたような身ではあるが、やると決めたからにはある程度は気合を入れるつもりだ。

 

「とりあえず……出席番号順に行くか」

「それだったら、私、です」

 

 そう言って、先ほど俺と話をした黒髪で長身の女が声を出し、立ち上がった。

 あまり顔を見てもらいたくないのか前髪は長く目が隠れるほどで、声も内気な性格なのかか細めで途切れ途切れだ。

 

「エンダーマン、です。好きなもの、とか、言った方がいい、ですかね…?」

「嫌だったら別に言わなくてもいいよ?」

「だ、大丈夫です! 本が! 本が好きです! よろしくお願いします!!」

 

 そう言って勢いよく席に座る。ちょっと恥ずかしくさせてしまったのだろうか。

 彼女の机の傍には先ほども言っていた護身用の無名の抜刀剣が携えられている。

 

 正直言ってこの子には結構期待している。

 先ほど暴走してテレポーテーションを連発しながら抜刀剣を振り回していたあの姿。

 あれを平常心で振るえるようになったら強い。絶対強い。マイクラのゲームルールが変わるレベルで強くなれる、そんな気がするのだ。

 

 

 

「次は私だね」

「お前は自己紹介の前に謝罪が先だろ」

「なんでさ!? 一族の流儀に従って教室を自分なりに良い感じにしただけなのに!!?」

「いつも思うけどお前の一族の流儀ってどうなってんの???」

 

 頬を膨らませながら立ち上がるのは先ほどTNTを爆発させたおっかない女。

 緑色のパーカーを着て迷彩柄の髪をしたその姿は、例の動画の容姿に似通った部分があると思う。あくまで10年近く前の動画になるので記憶があいまいだが。

 

「クリーパーだよっ☆ 好きなものはTNTと強力なエネルギー! 特に爆発に転用できるものならなんでも好きだよ! 先生もよろしくね~☆」

「先生、こいつには強いクラフターの拠点への潜入調査はさせないほうがいいと思います」

「奇遇だな、俺もそう思う」

「なんでさ~!!?」

 

 なんでって……

 

「「爆破してほしくないからだけど」」

「そんなぁ~!!?」

 

 当然である。

 そのあと爆発の快感と一族の流儀について熱弁しようとしたクリーパーを水色のシャツを着た子と一緒に宥めて席に座らせた。

 水色シャツの子とは良い話ができそうな気がする。

 

 

 

「あ、次は私ですね」

「……どこだ?」

「ここですっ、ここっ!」

 

 声は聞こえるのに居場所が分からない。

 不思議なことに声は下の方から聞こえるので、視点を下に向けてみると。

 

「ああ、そこにいたのか」

「はい! シルバーフィッシュです!」

 

 机から頭をぴょっこり出すぐらいの小さい身体を見せたのはシルバーフィッシュの擬人化した少女だった。

 

 時々忘れることがあるのだが、この世界では俺の身長は前世の時よりも大きく、だいたい2ブロック(メートル)ほどはあるといえる。

 そんな中で本来のシルバーフィッシュの大きさは1ブロック(メートル)よりも小さい。

 それが影響したのか、彼女の背丈は他のどの子よりも小さい。おおよそ0.6ブロック(メートル)といったところか。この世界では小さいと言われても否定できないぐらいの大きさだ。

 

 銀色でちょっとチクチクするようなはりねずみヘアーをしている。

 

「好きなことは本集めと歴史探索です! 古ければ古いほど嬉しいです!!」

「元気だね、よろしくね」

「はい! エンダーマンさんも、よろしくお願いしますね!!」

「はいぃっ!!? な、なんで、私と……!!?」

「さっき読書が好きだといってましたから!! 本が好きな者同士、仲良くしていきましょう!!」

「ひゃ、ひゃい……」

 

 かわいい見た目を裏切らない、健気な雰囲気を感じさせる女の子だ。

 少なくともさっきのクリーパーなんかよりは断然応援できる。

 

「小さくて不便はあるだろう。困ったことがあったら先生に何でも言うといいよ」

「ありがとうございます!!」

「なんか私と態度違くな~い?」

「当然だろバカ」

 

 

 

「……次は私?」

 

 次に立ち上がったのはスレンダーな見た目のザ・クールビューティーといった感じの少女。

 肌の色も薄く、健康とは言いにくい感じが漂う。

 

「スケルトンよ。好きなのは……()()。よろしく」

「あれ、それだけ…ですか?」

「それ以上に言う必要、ある?」

 

「射撃……?」

「何? おかしくないでしょう、スケルトンなんだから」

「いや、それはそうなんだけどな」

 

 まあ、スケルトンらしいといえばらしい趣味だ。

 だがまあ、どこかとっかかりのある言い方にも聞こえなくはないのだが……まあ余計なことは詮索しないでおく。

 

「ごめんな。ちょっと疑った」

「……別に。でも、いいの?」

「気にならないわけではないんだけどな。でも、隠しておきたいなら別に言わなくてもいいからな」

「……そ」

 

 そっけなく言って、スケルトンは席に座る。

 まあモンスターでも学生だしな。

 こういう先生なんかと関わり合いたくないタイプは居てもおかしくない。

 

 

 

「じゃあ次は僕だね! 僕はスライムって言います!」

 

 そう自らを名乗った黄緑色の肌をした少女は椅子から飛び跳ねる勢いで立ち上がって元気いっぱいに声を出した。

 

「好きなことは運動と魔法です! よろしくねっ、先生!」

「魔法?」

 

 そう言ってスライムは懐から一冊の大きな本を取り出した。

 

「それは……」

「呪文書です。アルスマギカ、と呼ばれる魔法技術を使うのが好きなんだよねっ」

「アルスマギカ…!」

 

 魔法MODの中でも大きい部類のところじゃないか!

 そんなのまでこの世界は適用されているのか。

 アルスマギカは確か最新バージョンだとリニューアルされていたから、この世界では古い技術になるのだろうか? そこのところは俺にはよくわからないが、古い技術だからと言って使えないということではないことだけは確かだろう。

 

「どれぐらい魔法が使えるんだ?」

「全然です。まだ初級もいいところですし、魔法を習得するには素材が必要ですからそれの採取に行くのも一苦労なんです」

「そっか。なら、俺も協力してもいいかな?」

「え?」

「魔法には俺も興味があるからさ。まあ助けが必要な時は言ってほしいな」

「わかった! そういう時は頼りにするね、先生!」

 

 そう言って、屈託のなさそうな笑顔を見せるスライム。

 その笑みにこちらまで笑顔にしそうな無垢なもので、心の中に晴れやかな後味を残してくれたようだった。

 

 それにしても、この世界はいったいどれほどのMODが適用されているのやら……考えるだけでも気が遠くなりそうだ。

 

 

 

「最後は私か。私はゾンビだ。よろしくセンセ」

 

 この教室の最後の生徒となるのは体中に傷跡の目立つ、水色のシャツを着たスケバンっぽい見た目の少女。

 やはりというか、ゾンビと同じ格好だったからそうだろうなと見当はついていた。

 

「好きなことは……ギャンブル、嫌いなのはそこの火薬臭い緑だ」

「そんなこと言わないでよ~仲間でしょ~?」

「寄るな近づくな煤っぽいんだよ今のお前!」

「ギャンブルって……いうのは?」

「ああ。これのことだぞ」

 

 そう言ってゾンビが懐から見せてきたのは、金色に輝くどこかで見たような(はてな)マークの付いたブロック。

 

「ラッキーブロックってんだ。壊すだけでできるシンプルな賭け事(ヤツ)だぜ? センセもヤってみるか? トぶぞ」

「校内では賭け事禁止!!!」

 

 なんでギャグ枠の極みみたいなブロックがあるんだよ!!!??

 

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