レッドマンサーガ&ワールドトリガーサーガ超決戦!!近界魔星国家 作:怪物怪人怪獣さん
オリジナルキャラ紹介
鏡 拓也16歳。かつて地球を侵略しようとしたインベーダーと戦ったミラーマンこと鏡京太郎の歳が離れた弟。互いに血の繋がった兄弟がいるとは知らず、黒野や剣持と違いボーダーには所属していなくて、世界征服を企む悪の組織と対峙する地底組織ヘリオンに所属している。喜怒哀楽が激しく真っすぐ性格をしており
大人しい夢想とは対照的に行動的。美人な女性や美少女に弱い一面があり二枚目半で悪者に利用され安い等未熟な面が多いが、生身で改造人間や悪ロボットと戦う為ヘリオンで鍛え上げられた本格的な軍事訓練の経験者であり、銃火器の扱いがボーダーの銃手より上手い特技を持つ。ミラーマン同様二次元人と地球人の混血故にミラーマンRBに変身出来る。六頴館高等学校の1ーA所属で古寺や染井の同級生。遅刻居眠り教科書を忘れる等と問題ばかり起こすも全教科の成績やテストの点数は滅茶苦茶良い。中学生時代当時高校1年生だった宇佐美や氷見に綾辻らボーダーのオペレーター達の姿を見て六頴館と下らない理由で進路を選んで中学の担任を呆れさせた経験がある。
深夜の三門市の市街地を走る時空移動メカデロリアンことコセイドン号と悪輸送トラックの追跡劇は尚も続いていた。
黒野「くそっ!?ワカメの癖に」
「博士。もっとスピード上げれませんか!?あのトラック。見た目に似合わない速度でこれじゃあ追い付かれますよ!?」
コセイドン号を運転する鹿野博士を急かす剣持。
鹿野「此方も改造車だが向こうも完全に改造車だな。」
サイドミラー越しにマシンガンの弾が道路に弾痕を作りながら迫る相手の様子を見る一同。
鏡「どうする!!?」
鹿野「このまま住宅地とかに行く訳にもいかない。高速道路は、」ヒカラビカイソーン「させるか!?」
速度を更に上げて横に並びトラックで車体を体当たりする。体当たりされコセイドン号が激しく揺れる。
黒野「ガルウイングだから車体の窓も開けらないって欠陥品じゃないか!?」
「このままじゃやられちゃいますよ!?交通事故死なんて嫌だ!?」
鏡「何でデロリアンをベースにしたんですか!?」
三人の文句に耳を傾けずに鹿野博士は飄々と答える。
鹿野「どうせ、車をベースにするならカッコいい車をベースにすれば良いだろう。」
「これじゃあ、カッコいい棺桶だ。」
皮肉を返していると軽く車体の一部に弾が掠り⋯⋯乗る人間達に危機的状況の深刻さを伝える。
スポーク「やむを得ない。鹿野。」
鹿野「しゃあない。皆、警戒区域に行くよ。其処なら少なくても暴れても問題ない筈だから⋯」
コセイドン号の速度を上げて再び迫るトラックの体当たりを回避して直進する。
スポーク「奴らのマシンガン。たまにジャムってるけど部品でも劣化しているのか?」
鏡「そんな事よりも、追い付かれますよ。」
鹿野「速くなれ⋯⋯もっと速くなれ⋯」
アクセルを更に踏み入れてデロリアンではなくコセイドン号の速度を上げて相手から引き離そうとするも、相手は弾づまりをどうにかしたのか再びマシンガンの弾が放たれる。
鹿野「っ!?」
速度を少し落とし鹿野博士は蛇行運転をしてマシンガンをやり過ごしながら立ち入り禁止の警戒区域にコセイドン号と悪輸送トラックが侵入する。
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〔推奨BGM 劇場版エスカフローネFirst Vision〕
近界
同じ頃 剣持達が預かり知らない異次元の暗黒の世界にて……巨大な武骨な黒い色輸送艇が所属国家へ向かっていた。その形状は地球の飛行船に似ている物の魚と翼の無い西洋竜が混ざった変わった生物の姿をしており暗黒の世界で異彩を放っていた。
輸送艇内には大量のトリオン兵の卵が保管されて人その物ではなく白い短い角を生やした小柄な黒鉄色の人型でハイエナに似た頭部を持ち単眼の色も赤、緑、黒と分かれた悪鬼のようなトリオン兵が各攻撃用トリガーを装備しながら警備していた。人と違い彼らトリオン兵は暗黒の世界の外でも問題無く活動可能の為に、船に攻撃する奴らが現れないか外の展望台から見張りをしていた。
輸送艇の操舵室内には彼らとは違うトリオン兵が配備されていた。深緑色の爬虫類の頭部を持った剣闘士のような右肩にトゲ付きスパイクショルダーアーマーが装着したトリオン兵で外見的に悪鬼のようなトリオン兵よりもトリオンが使われている事が明白な姿をしている。
操舵手「高度が下がっています。」
艇の操舵手から貰った報告に額に鬼や犀の角のようなアンテナを生やした指揮官タイプの爬虫類の頭部を持ったトリオン兵が歩みより確認する。通常よりも高度が確かに下がっている。
輸送副船長「機関は?」
操舵手「異常はありません。」
部下からの報告を貰った指揮官タイプのトリオン兵は無機質な下顎部分を触りながら心当たりを口にする。
輸送船長「⋯⋯荷が重いのか?」
操舵手「いえ、そんな筈は…」
輸送船長「あの"呪われた不死身のトリオン兵"が起きるとでも言うのか?」
無機質のリザードマン型の指揮官タイプのトリオン兵の単眼はギロリと操舵室から奥の通路の一番先にある積荷に視線を向ける。
【⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯】
輸送船の最奥部に格納されていた全身に杭が突き刺さったミイラかあるいは昆虫の蛹のような乾燥した殻に3㍍の全身を覆われた異形の姿をした人を象る彫像が稼働する輸送船のトリオンで出来た係留ロープ用トリガーグレイプニルと呼ばれる物で係留されていて彫像は言葉では言い表わせない得体の知れなさを醸し出された。
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巨大な異彩な飛行船に似た輸送艇に三人乗りの小型の遠征艇が静かに接近する。相手のレーダーに範囲外ギリギリの高高度から巨大な輸送艇の姿を見る操縦者。
??「ヒュ~〜⋯⋯ターゲットを見つけたぜ。トリオン兵達の卵を魔星国家へ輸送している輸送艇だ。」
遠征艇を操縦するのはゴーグルをした男は、口笛を吹きながら軽薄そうに後部に座っている同行者に情報を共有する。
??「輸送ルートを確認し輸送艇の情報を周辺の惑星国家やオタクらボーダーにタレコミしたらたんまり報酬が貰えるぜ。ボーナスも着くかもな。」
??「⋯⋯。」
此処まで飛んでいる間、男は後部の護衛の同行者に色々と話かけているのだが、ゴーグルとマスクで顔の全貌が良く見えない同行者は無口に無愛想でやや近寄りがたい雰囲気を出していた。
??(やれやれ⋯⋯この同行者もウチの相棒に負けないくらい無愛想でおっしゃるね。)
報酬が正規のよりずっと良いが⋯⋯こういう危険が付き纏う仕事には色々な事情の人間が参加する。だが仕事内容によっては生きて帰ってこられない可能性があり、死への片道切符とも呼ばれている。勿論、死んだらこんな馬鹿な仕事に参加した自己責任になるも、男は出来るだけ自分が参加する仕事には出来るだけ危険な事を避け死者は出さないよう努力している。性格は自他ともに認める臆病者。だが⋯⋯その臆病さで好機を逃した経験もあれば、絶対絶命から助かった事もある。なりよりもこんな危険な仕事ばかりして生きる事への執着心も凄く此処にいない相棒が無愛想なせいで会話に飢えている為に、仕事で同行する人には積極的に話し掛けているのだ。
??「⋯⋯。」
無言でフード付きマント⋯⋯オプショントリガーバックワームを装備してフードで自身の髪を隠し装備したマスクから⋯⋯コシューコシューっと不気味な呼吸音を鳴らしゴーグルごしに下をある輸送艇を見ていた後部座席に座る同行者はゆっくりと立ち上がり静かに獲物を見つけたように動き出す。
??「ちょっ!?何処に行くんだ!?」
突然、
??「輸送艇の積荷をヒアデスに届かせないのも仕事の一つでしょ。」
??「でも、其れは輸送艇を破壊できるトリガーを持っている遠征艇の仕事だろ!?それに今日は砲座の相棒がいないんだよ。」
??「輸送艇に直接攻撃する必要は無いわ。」
??「なら何で出撃準備をしているんだよ?」
この遠征艇は攻撃用の機銃砲座はある物の砲座に何時も座る無愛想な相棒の少年は、現在後部の人間が所属する組織ボーダーで防衛任務中をしている。
??「私が奴らの輸送艇に乗り込み、敵を全て破壊する。」
バックワームのフードを下げると目を惹く赤い長髪が姿を現す。
??「なっ、危険だ!?たった1人で敵を全て倒せるもんか!?連中の強さはボーダーのアンタらが一番知っているだろう!!」
??「五月蝿い⋯」
自分の身を心配してくれるであろう男の声に鬱陶しさを感じ男にゴーグルごしに鋭く冷たいまるで人を殺すような視線を男に向けその視線と言葉、何よりも関わるなと言う拒絶の気持ちを全身から発して男は背筋が凍り騒がしい口を引っ込める。
香取IF「⋯⋯行ってくる。」
赤い長髪の男のような格好をした少女は自身の目の前の計器を見て乗っている遠征艇が輸送艇の展望台の位置がピッタリと一致したのを確認してから遠征艇から文字通り身を投げるように飛び降り⋯⋯高高度から真っすぐに輸送艇の展望台に目掛けて落下する。
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警戒区域
剣持達が乗る蛇行運転しているコセイドン号は、車両が殆ど無い直線道路のコースに出てコセイドン号は速度をスピードを上げる。
ヒカラビカイソーン「息の根を止めてやる!!」
一方、ヒカラビカイソーン達がいる悪輸送トラックはマシンガンの調子が悪いのかマシンガンをしまい代わりに別の重火器の姿を見せる。その姿をサイドミラーから見た拓也達は目をぎょっとする。
鏡「くそっ先輩!?アイツらロケットランチャー担いできました!?」
「何処のアクション映画だよ。此方はガルウイングでロクな反撃も出来ないのに⋯」
無表情で焦りの声を出す剣持。
黒野「此処にはバイオのスーパータイラントなんていないぞ!?あのワカメっ!?」
シャレにならない重火器を持ち出した海藻改造人間の姿に苛立ちの声を上げる黒野賢人。
鹿野「あれぶっ放されたら警戒区域にも被害でるよね。」
スポーク「市街地は勿論、ボーダー本部や支部にもぶっ放されたらアウトだぞ。」
鹿野「皆、どうする?」緊迫した状況で緊急感が全くない声を出す鹿野博士。
黒野「ようは、ガイラットらがロケランを撃たせなきゃ良いんだろう。このまま近くの海岸まで走ろう。」
鏡「男だらけで深夜の海、もう最高!!」テンション高い返事をノリノリでする拓也
鹿野「よし!最高速度に追い付いてみろ!?」
車のギアを変えコセイドン号の速度を更に上げて悪輸送トラックを一気に引き離すコセイドン号。
彼らはこの時、色々と気付いていなかった。拓也が乗り込んだ際に偶然、次元転移装置のスイッチを入れてしまった事を⋯⋯
スイッチを入れていないからただ車の速度が速くなるとしか⋯⋯
コセイドン号の車体が光輝き始めている事に⋯⋯
警戒区域にて
緑色の隊員服を着ていた鈴鳴第一。彼らは防衛任務に参加して狙撃手の別役太一は狙撃型トリガーイーグレットを持ち周囲を警戒していた。
別役「うん?」
警戒していた太一は、遠くで聞こえてきた複数のタイヤの走行音に気付き。
来馬「どうした?太一。」近くに狙撃手の太一の護衛をしていた来馬隊長が近付いて聞く。
別役「来馬隊長。何か車の走行する音が聞こえませんか?」
来馬「⋯⋯何処かで暴走族でも走っているのかな。ちょっと結花さん達に報告しておこう。」
来馬隊の彼らから少し離れた来馬隊のエース攻撃手 村上鋼は、モールモッドを単独で4体を斬り捨てて残心している。
村上「うん?」
鋼も太一同様、タイヤの走行の音を聞き視線をその聞こえた方向に向ける。
鋼が見たのは、何処かで見たことある銀色の車が強力な閃光を放つ地上に炎のタイヤ跡を残して忽然と消える一部始終である。
小さな運命の歯車が無数に音を鳴らして回る。一つ一つの歯車が己の役割を全うする為に音を鳴らす。自分と自分以外の歯車が噛み合い小さな小さな物が集まり大きな運命を形作る。
止まった鼓動の音が鳴る⋯⋯停止したギアが鳴る⋯⋯
本来なら出会う事の無い者達……関わる事などない者達が、世界の壁を⋯⋯時空の壁を越えて⋯⋯出会おうとしている。これは偶然か⋯⋯或いは必然か⋯⋯一つ確かな事は、運命の扉が静かに開かれたと言う事⋯⋯
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近界『暗黒の海』
高高度から真っすぐと展望台に音と共に落下するように着地しその音に反応した2体の悪鬼ようなトリオン兵ルグーと爬虫類に似た頭部を持つリザードマン型トリオン兵マドリザンは背後を急ぎ振り返り少女は獣のように四肢を床に置きながらゆっくりと立ち上がり。腰に差した鞘付きの日本刀攻撃手トリガー孤月を抜く。
香取「⋯⋯。」
マドリザン「誰だ、貴様は!?」
少女はオプショントリガーバックワームを解除して目の前のトリオン兵達にニヤリと"本来の意味の笑み"を浮かべる。
マドリザンは直ぐ様右腰から左手に西洋剣タイプの攻撃手トリガーを抜刀するが、ソレより速く少女は流れるようにトリオン兵の左手首を斬り裂き単眼に孤月を突き刺し破壊して、
香取「っ!」
左右から来る斬撃と鈍器の攻撃を素早く火花と共に孤月で受け止めて小柄な黒鉄色のハイエナ頭の悪鬼型トリオン兵ルグーの姿を見る少女は、展望台の柵や柱を利用して宙に跳び棍棒を持ったルグーの頭を叩き割るように振り下ろし、直ぐに来るショートソード型攻撃手トリガーの斬撃を回避して一気に相手の片腕を斬り捨て袈裟斬りにする。
積荷の謎の異形の彫像トリオン兵の眼の部分を覆う殻が誰にも気付かれずに割れる。その眼は開かれる事は無い物の……"何かが起きようとしていた"
展望台の様子や積荷の変化に気が付かない操舵室では、
操舵手「尚、高度取れません。山脈国家ヴノを迂回し海洋国家リーベリーの上空を行きます。」
輸送副船長「承知。」
輸送船長「⋯⋯仕方あるまい。アレは、我らが魔族の為になる物に違いない⋯⋯必ず総師ベリアル様の元へ届けなくてはならない。」
孤月を持った少女は尋常では無い速さで操舵室への通路を走り一瞬で孤月を振るい近くにいたマドリザンの首を斬り落とし、自分の姿を見たもう一体のマドリザンの単眼をオプショントリガー旋空孤月で破壊する。
輸送船長「うん?」
操舵室に鳴る甲冑が動く音と共に侵入者の姿を確認するマドリザン達。
輸送副船長「狼狽えるな!」
侵入者の姿を確認した彼らは一斉に右腰から西洋剣タイプの攻撃手トリガーを抜刀し少女は自分より背丈のあるトリオン兵に包囲され四方八方から迫るリーチがバラバラな斬撃を回避しながら近くにいるマドリザンに向けて孤月を振るう。狙ったマドリザンは、少女が放つ斬撃を西洋剣で一度弾くも、直ぐに少女に再接近させて剣同士の鍔迫り合いをする。
輸送副船長「敵は1人。」
少女は鍔迫り合いをしながら相手のマドリザンを壁側に追い込み、マドリザンの基礎能力が自身のトリオン体より上と知っている少女は、相手のパワーで押し出されるも直ぐ姿勢を低姿勢にして相手の軸足側の足首の関節部分を孤月で斬り、続けて相手の左手首を斬り落とし最後に単眼を斬り捨てて活動停止を瞬時に確認した少女は、直ぐに次の獲物に取りに行くも他の西洋剣よりも持ち手も長い長剣をそれほど広くない操舵室内で迫り少女は後方に下がり一撃を避けるも、想定したよりも速い二撃目の斬撃が迫り孤月で受け止めるも、パワーで力負けして押され三撃目の横斬りを身体全体の姿勢を下げてやり過ごし後方に壁に背中をつける。
香取「⋯⋯。」
持ち手と西洋剣が長い攻撃手トリガーを構えたマドリザンは少女に追撃せずに後方に下がり別のマドリザン達が前に出る。それぞれの武器の有効範囲を考えた陣形だ。人間顔負けのプログラムだ。
輸送副船長「仕留めろ!」
香取「⋯⋯。」
仲間もいない絶対絶命なのに少女の口元には笑みを浮かべ走る。
前方にいるマドリザン達の西洋剣を次々と孤月で火花を散らしながら防ぎつつもただひたすらに前へ足を進み自身の胴を斬り裂こうと両腕を振るう持ち手と西洋剣が長い攻撃手トリガーを持つマドリザンに向けて跳躍と共にすれ違い様に孤月で切り裂き仕留めて直ぐ様少女は身体の向きを変えて走り出し、仕留めたマドリザンの前にいた別のマドリザンの方に向かう。
輸送副船長「何をしている!敵は1人だぞ!!」
仕留められない事に危機感を覚えて輸送副船長も西洋剣型攻撃手トリガーを抜刀する。
少女は迫る西洋剣の横一閃を孤月で弾いて相手の至近距離に迫り丸盾を装備した右腕を肩ごと斬り裂き、更に少女は右手から左手に孤月を持ち替えて逆手持ちにして右腕を失ってマドリザンの斬撃を火花と共に外へ受け流して相手の単眼を斬り裂く。だが息をつく暇もなく二刀の西洋剣を持ったマドリザンが素早く少女に斬りかかり、連続で火花を散らしながら剣と孤月を打ち合い、少女は相手のトリガーを持つ指の関節を孤月で切り落とし、再び右手に孤月を持ち替えてマドリザンの右腕を斬り飛ばす。斬り飛ばされたトリオン兵の右腕は、トリオンのパイプに突き刺さり、操舵室内は蒸気状になったトリオンで覆われる。両手の攻撃手トリガーを失ったマドリザンだが、リザードマンタイプの為か尻尾を薙ぎ払うように振るい、少女はスライディングして相手の背後に周り込み両手で握り締めた孤月で背後からマドリザンの単眼を貫き仕留める。
輸送副船長「馬鹿な⋯⋯たった1人に⋯⋯っ!!」
蒸気状のトリオンに操舵室が覆われ部下のトリオン兵達が人間に破壊された事実に驚きを隠せない副船長。
煙の中から飛来した無数のトリオンの弾に副船長の単眼を含め全身が穴だらけになり、何が起こったのか理解できないまま副船長は破壊される。
散弾銃型トリガーを左手に持った少女は無言で散弾銃型トリガーをしまいゆっくりと輸送船長と向き合う。
輸送船長「貴様が⋯⋯玄界の噂の守り人か⋯⋯⋯聞いていた噂の違い殺気に満ち溢れておるな⋯⋯まるで飢えた獣だ。」
香取「⋯敵は全て殺す。」
ゴーグルごしに見えたその少女の殺意に満ちた目は、普通の人がする目ではない。この世全てを絶対に破壊尽くそうとする異常者の瞳をしていた。
輸送船長「⋯⋯⋯。」
輸送船長は無言でトマホーク型攻撃手トリガーを出して一気に、少女に向かって振り下ろそうとするもソレ以上の速さで少女は旋空孤月を振るい輸送船長の頭から股下まで下から斬り上げ一刀両断する。
輸送船長が破壊され操舵手も有無を云われずに少女に次いでのように破壊され操舵室は少女1人だけになる。
【⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯】
操舵室にはいない周辺を警備していたルグー達を1人残らず破壊して静かトリオン体に内蔵された通信機で此処まで連れてきた臆病者の操縦者の男に敵の殲滅を完了した事を報告しボーナスを手に入れられる事が確定した少女は体育座りをして動かないトリオン兵達の残骸を眺めながら祈るように言う。
香取「⋯⋯また、私が勝ったよ⋯⋯華⋯⋯」
大切な親友の名を言うその少女の目は先程の殺意に満ち溢れた目とは思わない光すら消える悲しみの底にいるような暗い目と共に少女の身体は1人震えていた。
謎の積荷のトリオン兵は誰にも気付く事なく眼を開き⋯⋯