ファラオ・アーカイブ   作:めろんムーン

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 実は前回からちょっと字数が増えてます。前々回までは2500字目安だったのが、3000字に。

 9000UA!!皆様ありがとうございます!!


 王と不穏な空気

 

 〜ナツミside〜

 

 親愛なる余の民達よ!余らは今、対策委員会が手に入れてきた書類を吟味しておる。

 

「手に入った書類を確認しましたが、カイザーローンはヘルメット団に資金を流しているようです……」

 

「そんな……」

 

「うそよ……だってそれって……あいつらヘルメット団は……私たちに銃を向けてきた連中は!」

 

()()()()()()()()()()調()()()()()()()()()()()()()

 

"「「「「「……」」」」」」"

 

「あ、あの、この788万って……」

 

「ん、これは私たちが今月返済したお金」

 

「え、えええ!?そんなに借金が!?」

 

「ヒフミちゃん、本当は9億以上ありますわよ」

 

「え、ええ……」

 

「これはつまり……私たちの本当の敵は、カイザーローンだったって事ね……!!」

 

 

 

「はぁ……ホシノ、貴様は余が去ってからの2年何をしておったのだ……根本的な敵を把握していないなど2年前の貴様ならばあり得なかったであろう……」

 

「うへ……いや、本当に悪いとは思ってるよ」

 

「王様、カイザーも決定的な証拠は今まで残していなかったでしょうから……そんなにホシノちゃんを責めるのは良くありませんわ」

 

「まぁ、そうであるな。故にこの件は赦す。続けよ」

 

「は、はぁ……でも、どういうことでしょう?もし学校が破産したら、貸し付けたお金は回収できませんし……」

 

「金以外が目的である、ということだろうな」

 

「カイザーコーポレーション単独の仕業ではありませんわね。確実に本社の息が掛かっていますわ」

 

 む?ホシノの雰囲気が鋭くなったな……なんだ?

 

 

 

 こうして議論を終えた余らは、ヒフミとエイサを見送りに来ていた。

 

「みなさん!今日は色々とありがとうございました!」

 

「いえいえ、こちらこそ〜」

 

「私、このことをティーパーティーに報告します!カイザーコーポレーションは、犯罪者や犯罪組織と何かしら関わりがある、その証拠になり得ます!」

 

「ヒフミちゃん、ティーパーティーはこの件を知っていますわよ」

 

「ええ!?エイサさん!?」

 

「トリニティの諜報力を侮ってはいけませんわ。もうとっくにカイザーが真っ黒であろうことはわかっていますの。しかし、決定的な証拠が出ませんのよ」

 

「そ、そんな……」

 

 まあ、当然であるな。もちろんゲヘナやミレニアムも知っておる。そもそも、アビドスから転校しておる余の手のものが、エイサ含めて各校に1人ずついるからな。

 

「でも、王様、ホシノちゃん」

 

「む?」

 

「うへ?」

 

()()()()()()()()()()()ティーパーティーは動きませんからね?」

 

「うむ」

 

「うへ、わかったよ〜。……それにね、ヒフミちゃん」

 

「?」

 

「トリニティとかゲヘナとかのマンモス高からのアクションを、今のアビドスはコントロールできる力がない。だから、援助は受けられないんだ。わかるかな?」

 

「勝手に動かれると、よりめちゃくちゃな状況になってしまう可能性がある、というわけですわね」

 

「うん。今はナツミ先輩がいるから問題ないかもしれない。でも、万が一ってことがある」

 

「うう、難しいですよ……」

 

「フハハ、他校の最高戦力でもなければホシノ、貴様がどうにかできるであろうに」

 

「うへー…」

 

……万が一……そう、万が一ってことをスルーしたから、アビドスは……

 

 ……ふん、まだ吹っ切れておらぬのか……

 

「では、私達はそろそろ」

 

「うへ、今度は遊びに行くから、その時はよろしく〜」

 

「ええ、ハギスをご馳走しますわね」

 

「やめて!?」

 

 うむ、余もやめてほしい。

 

 

 

 〜便利屋side〜

 

 便利屋のオフィスにて。

 

「アルちゃん、次のアビドス襲撃の計画を考えたよ!……体調悪そうだけど、大丈夫?」

 

「え、ええ……カヨコ、お願い」

 

 アルに言われたカヨコが、計画についての説明を始める。

 

「うん。あらかじめ爆弾を数十箇所埋設して、そこにあの子達がやってきたところをコテンパンにする。これであの金ピカ以外はどうにかなると思う」

 

「いいわね……お金の問題も、紅茶卿から譲り受けた1億円でどうにかなったし……でも、あの金ピカは風紀委員長よりさらに強いんでしょう?どうにかなるの?」

 

「無理だね……最悪、こっちが潰されるよ」

 

「え、ええ……」

 

 嫌な顔をしたアルに、カヨコは、

 

「強がってないでゲヘナに帰るのも手だよ、社長」

 

「うっ」

 

 さらに顔の苦くなるアル。そこにさらに

 

「でもでも、風紀委員が黙ってないよ〜?」

 

「ううっ」

 

 ムツキの追撃がはいる。

 

「確かに、風紀委員会は厄介な存在」

 

 銃の整備をしながら風紀委員について話し始めるカヨコ。

 

「厄介どころか、キヴォトス最強って言われてるんでしょ?」

 

「うん。でもそれは、風紀委員長、『空崎ヒナ』と雇い入れてる軍事顧問、『身隠メト』の存在があるから。風紀委員の戦力の大半は、この2人が担ってる。言い換えるなら、ヒナとメト以外の風紀委員は大したことないってこと」

 

「言うねぇカヨコちゃん」

 

 今までの会話を聞いていたアルは、突然立ち上がり、静かに話し始める。

 

「……今更ゲヘナに戻るって選択肢はないわ」

 

「法律と規律に縛られない、ハードボイルドなアウトロー……」

 

「それが、便利屋68のビジョン、だっけ?」

 

「うふふ、その通りよ」

 

 ガチャ

 

「ただいまもどりました」

 

「あら、おかえり、ハルカ」

 

「アル様、いつでも言ってください!私がこの手で、全部吹っ飛ばしてやりますから!この手で!」

 

「え、ええ」

 

 ぐうぅぅ〜

 

「あっ」

 

「くふふ、アルちゃんお腹すいちゃったの?」

 

「ちょうどいいし、ご飯行こうか」

 

「え、ええ!!」

 

 

 

 〜ナツミside〜

 

 ガララッ

 

 "おはよう"

 

「うむ」

 

「おはようございます先生⭐︎」

 

「うへ、おはよ先生〜ノノミちゃんの膝は渡さないよ〜」

 

 "いや、大丈夫だよ"

 

「うへへ〜」

 

 む?何の準備をしておる?

 

「先輩、どちらへ?」

 

「うへ、おじさんは今日オフなんでね〜、適当にサボってるからなんかあったら連絡ちょうだい〜」

 

 ……一瞬こっちを見て瞳を揺らしたな……本当にわかりやすいぞ貴様……

 

 "ホシノは、昼寝かな"

 

「だと思います」

 

 "あはは、まあ天気いいもんね"

 

「……ホシノ先輩、変わりました」

 

 ……む?

 

「今はいつも寝ぼけているような感じですが、初めて出会った頃のホシノ先輩は、常に何かに追われているようでした。あるいは、何かに置いていかれないように」

 

 寝ぼけているのは夜の巡回と、単純に寝ていないのであろうが……

 

 "追われる?何に?"

 

「ありとあらゆることに、と言いましょうか」

 

 ……

 

「聞いた話ですが、ホシノ先輩が入学した時に、とある先輩がいまして。アビドス最後の生徒会長だったらしいのですが。ちょうど、ナツミ先輩とは同級生のはずです」

 

 "そうなの?ナツミ"

 

「うむ、おった。そやつは真性のバカでな、常になにかやらかしておるたわけであったわ。それに振り回されておる一年のホシノは、随分と愉快であったな」

 

「その方がここを去ってからは、全てがホシノ先輩が引き受けることになった、と……」

 

 "……ナツミは何をしていたの?"

 

「ふん、余は生徒会の人間ではなかった。あやつのやることなど余には関係なかったわ。そして、奴が去る時に余は3人の臣下と共にアビドスを去った。退学届は受理されておらんかったがな」

 

「まだ1年生だったのにそんなことがあったからか、仕事的に他の学園と関わることも嫌がっていたのですが……かなり丸くなりましたね」

 

「余が無理やり他の高校へ転入させた3人と定期的に連絡させることで、それはどうにかしたからな」

 

「まぁ、詳しくはナツミ先輩の方がご存じですよね……」

 

「ふん、語ることはない。あれは、ヤツとホシノの人生である」

 

 "ナツミ……?"

 

「余は少し出る。何かあれば呼ぶが良い」

 

 "は、はぁ……"

 

 

 





 王様がホシノに辛辣なのは、それだけ2年前のホシノへの信頼があったことへの裏返しなんです!!

 告知忘れていましたので、ここで貼ります!

 神殿ナツミのヘイローを友達に作ってもらいました!
 
【挿絵表示】

 Picrewの「よっこら少年少女」で神殿ナツミの立ち絵を作りました!
 
【挿絵表示】


https://picrew.me/share?cd=dLm2MPdkNT #Picrew #よっこら少年少女

ナツミの出番は

  • ん、王様の一人称の出番もっと増やして
  • ん、王様の三人称の出番もっと増やして
  • ん、王様の出番は今のままでいい。
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