ファラオ・アーカイブ   作:めろんムーン

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 今回でオリキャラ4人が一応出ましたね。木椅シスちゃんだけはミレニアム編で出るのでしっかり出たとはいえないんですが……
 エイサのヘイロー描写を追記、修正しました

 今までずっと柴崎ラーメンだと思ってたんですけど、柴関ラーメンだったんですね……間違えてました……


 ゲヘナ風紀委員会、軍事顧問と風紀委員長

 

 〜先生side〜

 

『な、なんでここに……あなたは今日、他校自治区まで移動した美食研究会を捕まえに行っていたはず……身隠メト軍事顧問……」

 

「聞くに耐えない声色だ。何をそんなに怯えている?美食研究会を捕らえた後ここに走ってきただけだ。そのような些事よりも、お前達が起こした事の顛末を納めることが先だろう」

 

 ……えっこわ……なんだろう、この……言葉が強いな……

 

『っ!!』

 

「こんなところでお前達が何をやっていたか説明しろ。他校とこの時期に衝突を起こすのは愚かとしか言いようがない。その上、王が背後についているシャーレと敵対しようなど呆れて言葉も出ない」

 

『ぐっ……』

 

 そう言い終わると、周囲を見まわした。一瞬私の顔を見て目を見開いて顔を赤くして硬直してたけど、どうしたのかな?

 

「……おそらく便利屋を名目としてイオリの癖である独断専行を行わせ、アビドスと交戦。その後、出てきた先生を引き渡しと共に仲間に引き入れエデン条約を有利にする。不可能ならば実力行使で拘束し、エデン条約に関わらせない」

 

『な、なんで全部バレてるんですか!?』

 

「一目見ればわかる」

 

 す、すごい……というかここまでずっと真顔で喋ってるの怖いな……

 

 "私たちにもわかるように説明してくれる?"

 

「あ、ああ、済まない」

 

 そう言って私の方を見たその生徒は、私の顔を見るとすぐに顔を逸らしてしまった。

 

「っ!!!……すまない、お前の顔はとてもではないが私には直視に耐えない」

 

 うえっ!!??そ、それって……見ることもできないほど不細工ってこと……???さっきの私の顔を見て目を見開いてたのはそういうことだったのか……??今までそんなこと言われたことなかったんだけど……

 

「ちょ、ちょっと!いきなり現れて何なのよアンタ!いきなり先生を馬鹿にして!!」

 

「ああ、すまない。褒めたつもりだったが失言だった。謝罪しよう」

 

 褒めたつもり……?ははーん、さてはこの子、口下手なタイプだな?(高速理解)

 

 その後、改めて覚悟を決めたように顔を上げると、その生徒は既に最初のキリッと引き締まった顔をしていた。

 

「改めて名乗ろう、先生」

 

「私はゲヘナ学園風紀委員会軍事顧問、名を身隠メトと言う」

 

 目の前の生徒、身隠メトは、そう名乗った。

 褐色肌の身を軍服のような制服に包み、黒い長髪を首元で束ねている。目は鋭く、しかし眼光は感じられないほど昏い。

 ヘイローは、白い輪の中に、まるで目のような模様が2つ描かれている。

 

 ……褐色黒髪もいいよね!

 

 "身隠メト……ナツミを慕ってたっていう3人のうちの1人?"

 

「そうだ。王は何の知恵も力もない匹婦であった私を拾い、仕事と居場所を与えてくれた」

 

「説明を続けよう。アコ行政官、お前が起こした事だ。なぜこのような愚行を示したのか先生に弁明するといい」

 

『うっ……はい、説明します……きっかけは、ティーパーティーでした。皆さんはもちろんご存知ですよね。ゲヘナ学園と長きに渡って敵対関係にある、トリニティ総合学園の生徒会のことです』

 

『そのティーパーティーが、シャーレに関する報告書を手にしている……と。そんな話がうちの情報部から上がってきまして』

 

 ……ヒフミとエイサか……

 

『当初は私も『シャーレ』とはなんなのか、連邦生徒会が先生着任前の告知程度の情報しか知りませんでした』

 

『そこで、チナツさんが書いた報告書を読みました』

 

「遅い。報告が上がった時には既に2度目の告知としてシャーレの紹介が出ていたはずだが。その時に、部長は神殿ナツミとして発表されていた。なぜ確認しなかった?」

 

『うっ……そ、それは……あまり重要ではないかと……』

 

「愚かだ。あらゆる学園内での戦闘行為が可能な集団というだけでも探らなければならない脅威だ。お前は日課のヒナ観察にでも精を出していたのだろうが、その為体では行政官失格だ」

 

『うぐっ!ぐはっ!』

 

 かわいそうになるくらいアコが滅多刺しにされてる……

 

「続けろ」

 

『うぅ……連邦生徒会長が残した正体不明の組織……大人の先生が担当している、超法規的な部活……怪しいと思いまして……』

 

「なぜ情報を集めなかったのか依然として気になるな。怪しいと思ったならば最低でも発表されている情報を集め、目を通さねばならない。情報戦の基本すらできていない」

 

『……ぐすん。シャーレのいう組織は、とても危険な不確定要素に見えます。これからのトリニティとの条約にも、どんな影響を及ぼすかわかりません。ですから、せめて条約が無事締結されるまでは、私たち風紀委員会の庇護下に先生をお迎えさせていただければ……と……』

 

「身勝手な考えだな。却下だ。総員撤収準備に入れ」

 

 バッサリだな……アコもう声に涙滲んでるんだけど……

 

「事前通達無しでの他校自治区近辺における無断兵力運用、及び他校生徒たちとの衝突。ヒナ風紀委員長にもこの件は話す。覚えておくがいい」

 

『は、はい……』

 

「先生、済まなかった。後ほど委員長からシャーレ部長と対策委員会の方に正式な謝罪を入れよう。今回のことは水に流してもらえるとありがたい」

 

 "う、うん……でも、便利屋は?"

 

「便利屋だと?私の目にはもう見えないな。どうやら、逃したようだ」

 

 "そ、そっか……"

 

「しかし不甲斐ない。犯罪者を確実に捉えられるよう鍛えていたはずだが、何もできずに敗北とはな。イオリ、起きろ」

 

「うぐっ……メト軍事顧問!?」

 

「お前の独断専行は今に始まった事ではないが、矯正が必要だ。帰ったら鍛え直す」

 

「は、はい……」

 

 

 

「ん、話は終わった?じゃあ、やろう」

 

「ま、待ってくださいシロコ先輩!!身隠メトといえば、風紀委員長空崎ヒナと並んでキヴォトス最強格とも言われる存在です!下手に手を出せば……」

 

「ん……ごめん」

 

「私がキヴォトス最強というのは些か過大評価がすぎるな。正当な評価を希望したい」

 

 

 

「いえ、少なくとも『()()()()()()()』の異名を持つ貴女には十分な評価よ」

 

 

 

 唐突に聞こえてきた声。

 

「だ、だれ!?」

 

「ごめんなさい、驚かすつもりではなかったのだけれど……」

 

 目を向けると、そこには、白く長い髪を靡かせて、大きな機関銃を肩に下げた生徒がいた。

 

「私の名前は空崎ヒナ、風紀委員長をやっているわ」

 

「ふ、風紀委員長まで……!?」

 

「私にはやはり過分と思うが、称されているなら甘んじて受けよう。状況把握は?」

 

「問題ない。アコは後で反省文ね」

 

「了解した。私は撤収作業に移ろう」

 

 そういうと、イオリを連れて撤収作業に移るメト。

 

「はぁ……さっき戦闘を止めるためにメトが風紀委員を叩きのめしたのね……怪我人は少ないけど、気絶者を起こす作業があるか……」

 

 そう言うとヒナはこちらを見て、

 

「ごめんなさい、先生。今回のことは、私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀委員会の委員長として、アビドスの対策委員会に向けて、公式に謝罪させてもらう。今後、ゲヘナの風紀委員会がここに無断で侵入することはないと約束する。どうか許してほしい」

 

 "うん、私はいいよ。メトからも謝罪を受けたしね"

 

「そうですね⭐︎あとは、ホシノ先輩が受けてくれれば……」

 

 

 

「うへ〜、大変なことになってるね〜」

 

 

 

「ホシノ先輩!来てくれましたか!!」

 

「ちょっと昼寝してて遅れちゃったよ〜ごめんごめん」

 

「こっちは色々大変だったってのに……!」

 

 どこ行ってたんだろホシノ……あれ、いつのまにかメトが私の横に立ってる

 

「ホシノか。すでに事は終わっている。いかに楽観的で動きが遅い()()お前でも、すでに起きたことはわかっているだろう」

 

「うへー、買い被りすぎだよ〜……まぁさっきの説明ぐらいは遠くからでも全部聞いてたけどさ」

 

「小鳥遊ホシノ」

 

「うん?何かな?風紀委員長ちゃん?」

 

「……謝罪を受けてほしい」

 

「うん、大丈夫だよ〜。あとは、アビドス生になったナツミ先輩が怒らなければ平和的解決〜」

 

「神殿ナツミ……『王国』のリーダーね。アビドス生に復帰していたなんて……許してもらえるかしら」

 

「ああ、我らが王は寛大だ。誠心誠意謝罪すればそれを受け取るだろう」

 

 そんな話をしている。うん、ちゃんと謝罪すればいける……いけるか……?

 

「ああ、それと対策委員会の面々よ」

 

「うん?なによ」

 

「ん?」

 

「なんですか?」

 

「なんでしょう⭐︎」

 

「うへ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「えっ!?」

 

 そう言うと、メトはすぐに踵を返した。

 

「私の役割は終わった。撤収準備も完了だ。先に戻らせてもらう」

 

「ええ、わかったわ」

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

「私からも、あなたたちに言うことがあるわ」

 

「うへ……急過ぎて受け止めきれてないんだけど、今度は何かな?」

 

「アビドスの捨てられた砂漠……あそこで、カイザーコーポレーションが何かを企んでる」

 

「今回の謝礼に、情報を伝えておくわ」

 

「じゃあまた、先生、アビドス対策委員会」

 

 

 

「いっちゃったね〜」

 

「ここが私たちの土地じゃない……どういうことなんでしょう……」

 

「ん、カイザーのことも一度調べる必要がある」

 

 "そうだね……一度戻ろうか"

 





 この世界線では、ヒナはホシノのことをメトから聞いているので知っています。

 黒服とホシノの交渉も、黒服が前にナツミから圧力をかけられたことでホシノが戻るのが遅いと警戒されると思った黒服が場所の指定を近くにして、かつ短めに終わっているので、原作より早めに到着しています。

 ヒナも、問題児の一部をメトが担当してくれているので、原作より早めに到着しています。

 そしてメトは、単純に足が早いだけです。なので他校から走ってきました。

 あと、メトちゃんは先生に一目惚れしました。どこかの厄災の狐みたいだなぁ……ライバルはいっぱい、みんな応援してあげてください

 Picrewの「よっこら少年少女」さんのリンクページが開けなくなってしまったので、作り置きして順次貼る予定だった立ち絵を貼ります。
 
 身隠メト(白外套)
【挿絵表示】


 木椅シス 
【挿絵表示】


アビドス編後は

  • ナツミのプロフ
  • メトのプロフ
  • 2人のプロフ
  • 2人のプロフと小話
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