ファラオ・アーカイブ   作:めろんムーン

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 うええん、夏休みが終わってしまいました……毎週日曜日に投稿することになっちゃいます…!
 小説の投稿ペースを保てないような私にはきっと生きる価値がないんです〜!!

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 王と対策委員会と風紀委員会と茶会

 

 アビドス砂漠でカイザーPMCと一悶着あり、金利が3000%上げられ、毎月の返済額が9000万円にされ、さらに保証金3億円を要求されたアビドス廃校対策委員会。

 

 しかし……

 

「上手くいきましたね⭐︎」

 

「上手くいったわ!」

 

 "なんとかナツミの思惑通りに、ホシノが契約を受けざるを得なくなったね……ナツミ?"

 

「「……」」

 

 黙り込んでいるナツミとホシノ。

 

「ホシノ先輩?どうしたんですか?」

 

「ん、ナツミ先輩もどうかしたの?」

 

 

 

「ホシノよ。PMCは余が始末しよう。完膚なきまでにな」

 

「ナツミ先輩、よろしくお願いしますね。あいつはユメ先輩を侮辱した」

 

「うむ」

 

 

 

 "ホシノ?ナツミ?"

 

「うーん、あれは……」

 

「ん、ガチギレ」

 

 "ええ……"

 

 

 

 それから数分2人の怒りは収まることなく、2人で計画を練りに練った後。

 

「……よし、気を取り直して。いや〜上手くいったね〜。あとはおじさんが人質になって上手く相手にやらかさせるだけだよ〜」

 

「無理があるわよ先輩」

 

「不敬であるぞ」

 

「ナツミ先輩の真似しないで。ここ(文字上)だとわかりづらいじゃない。それに、先輩たちだって生徒会長のことバカって言ってたわよね?」

 

「余らは良いのだ」

「何も知らない奴らが言うのは……許せないよねぇ〜」

 

 また空気が冷える。

 

「は、はぁ……」

 

 セリカはこれ以上追求しないことにした。

 

「それにしても、宝探し……あの砂漠にはそんなものないはずです。カイザーは本当は何をしているんでしょう」

 

 アヤネが疑問を投げる。

 

「石油など、お金になりそうな地下資源は何一つ残っていません。はるか昔に、すでにそういう調査結果が出ています」

 

 

 

 

 

「む?本物の宝を探しておるのではないか?」

「うへ、ナツミ先輩みたいにね。ありえそう〜」

 

 

 

 

 

「えっ」

 

 謎の発言をする三年生2人。

 

「アビドスの果て、街すらなくはるか昔の記録でも砂漠だった場所の、さらに奥地。在学中、そこに余は宝を探しにいっていたぞ?」

 

「うん。他の3人も連れていってたよね〜。シスちゃんがエイサちゃんに作った飛行機(フェアリー ソードフィッシュ)で1時間で行けてたけど、*1歩きだと2日は最低でもかかる距離……おじさんも行ったことあるけど、あれはまさしく()()だよ」

 

「え、ええぇ……」

 

「そして余は宝を手に入れた。先生は見たな?余の砂金を」

 

 "ああ、なるほど……"

 

 あの砂金の出どころが謎だった先生も、ナツミが宝探しを成功させたからこそのものだったのかと納得する。

 

「果てにあったのだ。果てじゃなくともアビドス砂漠に何か、地下資源ではない金銀財宝か何かが埋まっておる可能性はある」

 

「な、なるほど……」

 

 強引に納得するアヤネ。

 

「それを、カイザーは狙ってるっていうの?」

 

「さぁな。だが、ゲマトリアの中でも特に慎重な黒服がわざわざ絡んでおるのだ。何かしらは埋まっていよう」

 

「ん……今度掘ってみる」

 

 シロコとセリカが食いつく。

 

「まぁ、それはともかくだ。これで、ホシノは黒服の元へ行き、取り返すために拉致したカイザーに強襲を仕掛ける。そういう構図が出来上がるわけだ」

 

「相手が攻めてくるまで待たなくてもいいのですか?」

 

 ノノミが質問する。

 

「ホシノの安全を考慮した場合、『まだ契約が不成立なのにホシノを不当に拘束したカイザーを攻撃する』方が良いだろう。正当性を考えても、それで十分だ」

 

 "なるほど……"

 

「さて、一つ問題がある」

 

 その言葉に全員がナツミに振り向く。

 

「も、問題!?」

 

「うむ」

 

「どういうこと?ナツミ先輩」

 

「余はゲマトリアの制約によって、黒服の邪魔はできん。故に、カイザーPMCを攻撃するだけだ。余だけでもPMCを撃滅することは可能であろう。しかし、奴らはPMC。兵力があるのだ」

 

「ふむふむ」

 

「そうすると、取りこぼす兵や引き寄せきれぬ兵が出るかもしれぬ。ホシノを確保したまま逃げる一団や、学校そのものを破壊しにくる兵がいれば対処しきれぬと言うわけだ」

 

「なるほど……私たちの戦力は、ホシノ先輩が拉致されるから対策委員会3人と、オペレーターのアヤネちゃん、ナツミ先輩、そして直接戦闘力のない先生だけってことですね⭐︎」

 

 "ぐはっ……ま、まぁ私も指揮はするから……貢献はするよ"

 

「ん……でも、直接の兵力が足りない……私とセリカ、ノノミはホシノ先輩の救出に行くなら、陽動がナツミ先輩だけになる」

 

 

 

「故にだ」

 

 ナツミが悪い顔をして声を上げる。

 

「借りがある者共に、返して貰おうではないか」

 

 

 

 

 

 ナツミと先生は、アビドスを離れてとある学園に来ていた。

 

 "ここが、ゲヘナ学園……"

 

「相変わらず騒がしい場所だ。あの()()()()()の統治よりは騒がしい方が良いがな」

 

 ここにくるまでの間、爆発や銃声が聞こえない時間はなかった。

 ナツミはゲヘナ学園がほぼ無法地帯のようなものだと知っているからこそ、なんども問題解決に走ろうとする先生を止めてゲヘナ学園に辿り着いたのであった。

 

 本校舎の校門前にたどり着いた先生とナツミ。

 すると、1人の生徒が近寄ってくる。

 

「おい、ここで何をしてるんだ?」

 

 銀髪に褐色。ライフルを担いだその少女は、風紀委員会のイオリだ。

 

「む?貴様は確かイオリであったか。風紀委員長に会いに来てな」

 

「はぁ?風紀委員長にって……お前、まさか神殿ナツミか!?」

 

「然り。はよう呼べ」

 

「うええ……(面倒ごとだぁぁ)……ん?そっちはシャーレの先生だな?」

 

 "うん。久しぶりだね、イオリ"

 

「お前!この前のこと忘れてないからな!先生がいるなら話が別だ!そうだな……土下座して足でも舐めてくれたら『シュバッペロッ』ひゃんっ!!??」

 

 ノーモーションでイオリの足を舐める先生。

 

「ちょっ、まだ話の途中『ペロペロロ』んっ!ちょっと!?」

 

 ひたすらイオリの足を舐め回す先生

 

「お、大人としてのプライドとか、人としての迷いとかないのか!?」

 

 "そんなものは━━ないっ!!!"

 

「おかしい!ヘンタイ!歪んでる!!」

 

 先生をなんとか足から引き離したイオリ。

 

「うわっ……先生よ。余も流石にどうかと思う」

 

 あまりの絵面にいつもの尊大な態度すら崩れて素直にドン引きのナツミ。

 

「こんなヘンタイな大人に━━」

 

「なんだか楽しそうね?」

 

「我が王よ、此度はどのような愉悦を見ているのだ」

 

 唐突に現れるヒナとメト。

 

「……自分の望みのために膝をつく姿なら、これまで何度も見てきた。でも、生徒のために跪く先生を見たのははじめて」

 

「顔を上げてちょうだい、先生。言ってみて、私に何をして欲しい?」

 

 と、いうと、メトが何かに気が付き、同時にイオリが声をあげる。

 

「い、いや、委員長!!……そ、その……先生は、私の足を舐めて……///」

 

「うむ……余も先生は生徒のためなら大馬鹿者ではあると思っておったが、まさかここまでとは……」

 

「……先生よ。生徒の足を舐めるのが好きなのか?私には先生の趣向は理解し得ないらしいが、先生が舐めたいと言うのならばそれが正しいのだろう。もし今度舐めるのなら私の足にするといい」

 

 その三者三様の言葉に、ヒナは

 

「……?…………!!!!???」

 

 フリーズして動かなくなった。

 

 

 

 "いや別に足を舐めるのが趣味ってわけじゃ……ないからね!だから、メトの申し出は断らせてもらうよ。当然のことだけど(本当に残念だけど)、先生としてね"

 

「なぜ間を開けた?そして言葉に裏があるな?」

 

 "!!!???"

 

 

 

 

 

 同時刻。トリニティ総合学園の某所にて。

 

 3人の生徒が、その場所にいた。

 

「……。」

 

 1人は、ペロロ様のグッズを服の端に身につけた少女。

 

「なるほど。ご説明ありがとうございます。ヒフミさんが仰っていることはよくわかりました」

 

 1人は、スーツを纏いシルクハットを被り、立ちながらも紅茶を嗜んでいる少女。

 

「その先生の言葉が本当だとすると、このまま聞き流す訳には行かなそうですね」

 

 そして最後の1人は、椅子に座り、花の頭飾りを付け、紅茶を嗜みながら2人の少女に話しかける少女。

 

「例の条約も目前に迫っていますし、今は下手に動く訳には行かないのですが……神殿ナツミが動くならゲヘナは動きますからね」

 

「それに、そのPMCという企業の存在が、我が校の生徒たちに悪影響を及ぼしそうな事も確かです」

 

「そうですね……今回は例外として、何か対処を考えましょう」

 

 話終わったのを見計らい、その少女━━

 

 ナギサは、ヒフミに目を向ける。

 

「あ、ありがとうございます、ナギサ様……」

 

「いえ、他ならぬヒフミさんの頼みですので……いつか必ず返してくれると期待していますよ」

 

「あ、あはは……」

 

「さて……そうですね……ヒフミさんの要望にお応えするとなると……」

 

 礼を受け取ったナギサは、次にエイサにも目を向ける。

 

「あら、どういたしました?」

 

「神殿ナツミが動くなら、必然的にゲヘナ風紀委員会の軍事顧問、身隠メトも動くという事。ならば、こちらから動かすのはあなたでしょう?」

 

 その言葉に驚くヒフミ。

 

「えっ!?エイサさんを動かすということは……栄光探究部を……?」

 

「いえ。動くのは智鳥エイサさんと、エイサさんの保有する兵器のみ。人員を出すことは承諾できません。目付役として、ヒフミさんにはついていってもらいますが……」

 

「ひええ……」

 

 顔色を青くするヒフミ。

 

「あら、私のみ?ということは、全力を出しても宜しいということですわね?」

 

 その問いかけに頷くナギサ。

 

「ええ。トリニティ最高戦力の一角にして、新興派閥『ブリテン派』のトップである貴方を、向こうへの抑止として使います。宜しいですね?」

 

「ええ、もちろんですわ。アビドスにいた頃から、カイザーは嫌いでしたの」

 

「あわ、あわわわわ……」

 

「ヒフミさん、細かいことはお任せします。くれぐれも学校の信用を落とさないようにだけ……」

 

「は、はいい…」

 

 ヒフミはただただ頷くことしかできなかった。

 

*1
巡航速度180km/hで計算




 ナギサの言う『トリニティの最高戦力の一角』というのは、トリニティの中でも上位の実力者の一人である、という意味です。該当者は【ツルギ、ミネ、ミカ】の原作で強い人の他に、この小説では【サクラコ、エイサ】も含んでいます。オリキャラのエイサがツルギよりも強い、ということではありませんのでご考慮ください。サクラコ様って個人としてだとどれくらい強いんですかね?わからん……

 ツルギ『歩く戦略兵器』、ネル『ダブルオー』、ホシノ『暁のホルス』とか、各学園の最高戦力は二つ名ついてるのに、ヒナだけないですよね。なんでなんだろう。もしかしてある?

アビドス編後は

  • ナツミのプロフ
  • メトのプロフ
  • 2人のプロフ
  • 2人のプロフと小話
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