ファラオ・アーカイブ   作:めろんムーン

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 細かなところを改変するのはいいけどどこで話を区切ろうか迷う今日この頃


 作戦前日

 

ナツミは、()()()()()()大将の元を訪れていた。

 

「大将よ、支度はどうか」

 

「おう、ナツミちゃん。上々よ!」

 

 屋台を準備している大将が答える。

 

「それにしてもナツミちゃん。怪我が早く治ると飲ませてくれたありゃなんだい?予定では今日退院のはずだったのがもう全治したって医者に言われたよ」

 

「ああ、あれか。なに、余の宝物の一つで作り出した秘蔵の霊薬よ」

 

「へえ、秘蔵の?そんなものもらっちゃって悪いなぁ」

 

「よいよい。貴様のラーメンは絶品ゆえ、再び食べようと思っておったのだ」

 

「そう言ってもらえると嬉しいねぇ!」

 

 すると、4人組が歩いてくる。

 

「わっ!屋台、いい感じじゃん!」

 

「おう、便利屋の嬢ちゃんたち!いらっしゃい!」

 

 歩いてきたのは便利屋の4人組。

 

「あ、あの……私のせいでお店が……し、死にましょうか?死んでもいいですか?死にますっ!!!」

 

「ちょ、嬢ちゃんやめてくれ!俺はもう良いからよ!」

 

「そうそうハルカちゃん、やめなって!それよりも、よくお店再開できたね?大将」

 

 ムツキが場を取り仕切って話していく。

 

「ああ。ちょっと前にどっかの誰かさんが、お店の前にお金を置いていってくれたからな!それに、ナツミちゃんの薬のおかげさ!」

 

「…………」

 

 黙り込むアル。

 

「本当は引退してゆっくりしようと思ってたんだが……営業してほしいと言われちゃ仕方ない」

 

「営業の準備も終わったし、ちょいと待ってくれ!今すぐラーメン作るからよ!」

 

「うん、わかったよ〜!」

 

 

 

 そうして屋台でラーメンを作り始める大将。一番左端に座っているナツミを横目に、カヨコ、アル、ムツキ、ハルカの順に座る。

 

「……あんたもここ食べるんだね。こういうのは食べないと思ってたけど」

 

 目もやらず、前を見ながらもナツミに話しかけるカヨコ。

 

「ふん。美味な食ならば万人誰もが食べにこようよ。余はここの麺が気に入っておるのだ」

 

「へえ……」

 

「便利屋よ。貴様らに依頼を命じよう」

 

「…………」

 

 カヨコが黙り、代わりにアルがナツミの方を見る。

 

「……何よ?」

(うえっ!?いきなり依頼の話ですって!?)

 

「カイザーと手を切りアビドスにつく、というものだ」

 

「…………そうね。ここの借りもあるし……カイザーとも手を切ったし、問題はないわね」

(落ち着くのよ陸八魔アル……カヨコがずっと警戒してる、風紀委員長と同等の相手だもの!心を強く持って交渉しなさい!)

 

「でも、借金漬けのアビドスに私たちを雇う金はあるのかしら?高くつくわよ?」

(よし、啖呵を切れたわ!なんとか対等に話せてるわね!)

 

「言い値で良い。仕事を果たしたのならば褒美に余の宝物の金を貴様らに授けよう」

 

 

 

(き、き、き、金ですってぇ!?しかも言い値で!?)

「…………金100kg。それなら受けてあげるわよ」

 

(お、驚きすぎて、ふ、ふっかけちゃったわ!?怒らせちゃうかも!?)

 

「よい。換金するならミレニアムで売るがよいぞ?他よりも高く、1g20万で売れるであろうな」

 

(い、1g20万!?1kgで2億、100kgで200億!?)

 

「ああ、だが……100kgも売れば暴落するであろうよ。1kgまでにしておけ」

 

「え、ええ。わかったわ………」

 

 半ば白目を剥きながら了承するアル。

 

「依頼は受ける、ということで良いのだな?」

 

「ええ。報酬も話し合ったし、交渉成立よ。それで、私たちはどうすれば良いわけ?」

 

「まぁまて。続きは後にするとしよう」

 

 そういうと同時に、5人の前にラーメンが置かれていく。

 

「580円の柴関ラーメン5杯、お待ち!」

 

 どう見ても多い量のラーメン。

 

「これ、また量を間違ってる気がする……」

 

「あはっ、いただきまーす♪」

 

「い、いただくわ!」

 

「い、いただきます……」

 

「うむ、いただくぞ、大将よ」

 

「おうよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「ごちそうさまでした」」」」」

 

「毎度あり!」

 

「あー美味しかった!さて、じゃあそろそろ行く?」

 

「うむ、アビドスについてくるが良い」

 

「え、いいの?」

 

 あまりにも自然な流れに思わず聞き返すアル。

 

「貴様らは既に余に雇われている。アビドス側につき、カイザーを倒す傭兵としてな」

 

「ええ、そうだったわね」

 

「故に貴様らにはアビドスの教室を貸す。寝泊まりもそこでするが良い」

 

「え、拠点貸してくれるの!?」

 

「然り。貴様らのやる事はアビドスの防衛。せいぜい励め」

 

「……わかったわ!やってやろうじゃないの!」

 

「わっ!アルちゃんやーる気〜♪」

 

 こうして便利屋の4人を仲間に加えたナツミ。意気揚々とアビドスへ戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これより、カイザー対策会議を行います」

 

 数時間後。傾いてきた日の光が差し込む対策委員会の部屋には、対策委員会の5人と便利屋68の4人、先生、ナツミが集まっていた。

 

「戦力は十分集まりました。ゲヘナ風紀委員は、カイザーの基地への攻撃への協力。便利屋の皆さんは、アビドス高校の防衛への協力を依頼しています」

 

「はいはーい」

 

「また、ヒフミさんからもトリニティから増援を送る旨のメールをいただきました。なぜか謝られてしまいましたが……」

 

 そこまでアヤネが言うと、ナツミがポツリとつぶやく。

 

「……予想はつくが……」

 

「うへ、確かに……でもまあ悪いことではないし……」

 

「い、一体何が……」

「クフフ〜♪楽しそう♪」

 

 ホシノが賛同し、セリカがすこしビビり、ムツキが楽しそうにする。

 

「コホン。準備が整ったので、ホシノ先輩は今夜、黒服という人に会ってもらい、契約を果たしてもらいます。退学届は用意しましたね?」

 

「うん、ここにあるよ〜」

 

 ヒラヒラと紙を揺らすホシノ。

 

「夜に契約を果たせば、明日の朝方から昼頃にはカイザーが襲撃してくるでしょう。それを、私たち対策委員会と便利屋68が防衛します。その間に、先生とナツミ先輩は黒服の所へ向かってもらい、ホシノ先輩の居場所を聞き出してください」

 

 "うん、わかったよ"

 

「よい」

 

「ホシノ先輩の居場所がわかったら、私たち対策委員会は便利屋68に防衛を任せて、救出に向かいます」

 

「私たちに任せなさい!カイザーの一人たりともアビドス高校には入れないわ!」

 

「では、これよりハルマキス作戦を開始します!みなさん、カイザーに引導を渡しましょう!」

 

「うむ。奮励努力せよ」

「うん、おじさん頑張るよ〜」

「やりますよ〜⭐︎」

「ん、カイザーを倒す」

「やってやろうじゃないの!」

 

 

 

 "みんな、頑張ろうね!"

 

 

「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」

 

 

 




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アビドス編後は

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