第二話、『王の政務・王の暗躍』が今後の展開に対して矛盾を抱えていて、尚且つ残しておいても蛇足だと感じたので削除いたしました。
代わりに今日は2話投稿です。
親愛なる余の民達よ。余らは今、借金を返済しておる。
「……お待たせしました。変動金利等を諸々適用し、利息は788万3250円ですね。すべて、現金でお支払いいただきました。以上となります」
「カイザーローンとお取引いただき、毎度ありがとうございます。来月もよろしくお願いします」
ブロロロロ……
「いやぁ、なんとか今月も乗り切ったね〜」
「ふむ、これで完済まで残り309年とは……貴様ら、余の融資を断っておる暇などないのではないか?」
「うへ〜耳が痛い」
「それにしても……なんでカイザーローンは現金でしか返済を受け付けないのでしょうか?わざわざ現金輸送車まで手配して……」
「カイザーは大きい会社だ。黒い面も相応にある。調べてみねばなんともわからんな」
"……ナツミならその面も全部知ってそうだよね"
「ククク、さてな」
「ま、とりあえず先に解決すべきは、目の前の問題の方でしょ」
「うむ、では室へ戻ろうぞ」
「全員揃ったようなので始めます。まずは、2つの事案についてお話したいと思います」
「最初に、昨日の襲撃の件です」
「私たちを襲ったのは、ゲヘナ学園の『便利屋68』という部活ですね。ゲヘナではかなり危険で素行の悪い部活の一つです。この便利屋68は、頼まれたことはなんでもこなすサービス業者として活動しているようです」
「リーダーは、陸八魔アルさん。社長と名乗っています。彼女に下には3人の部員がいて、それぞれ室長、課長、平社員があるとのことです」
「昨日自分たちで紹介してたねぇ〜」
「ホシノよ、奴らは世紀末じみている治安のゲヘナでも特に注意が必要な部活の一つらしいぞ?『身隠』のやつも苦しめられているようだしな」
「……」
"ナツミ、身隠って?"
「かつてのホシノの同輩よ。余がこの地を去る前に共にアビドスから転校したのだ」
「へぇー……」
「うへ、この話は終わりにしようよ〜、次お願い、アヤネちゃん」
「は、はい。次は、セリカちゃんを襲ったヘルメット団の黒幕についてです!」
「先日の戦闘で手に入れた戦車の破片は、現在は取引されていない型番のものだということが判明しました」
「ふむ、そのようなものを手に入れるならば、必然的に『ブラックマーケット』であろうな。いかにも下賎なものどもが蔓延っていそうな場所よ」
「ブラックマーケット……とっても危ない場所じゃないですか」
「はい、そして便利屋68もブラックマーケットに出入りしている情報があります」
「では、そこが重要ポイントですね!」
「それじゃ、早速みんなで行きましょう⭐︎」
「勝手に行ってくるがいい」
"ナツミ?"
「なぜ余が進んで下賎なるものどもの居所に行かねばならぬのだ。貴様らだけで行くが良い」
"えぇ……"
「くどいぞ、先生。これは、余が手を出すまでもないことだ。余はここに留まり雑務に手をつけるが故、勝手にやるが良い」
"……わかったよ、ナツミ。行ってくるね"
「さて、行ったか」
余は今、対策委員会の面々が出ていったのを確認したのち、アヤネを教室において、校舎から離れた体育館に来ていた。
「出てくるが良い、黒服よ。なんのようだ?」
その言葉と共に、背後に現れる黒服。
「クックック、あなたがシャーレという組織の部長になったと聞きましてね」
「ふん、ゲマトリアとして活動するのに支障がないか見に来た、と?思い上がったな、黒服」
「いえいえ、あなたがゲマトリアとして活動するのに異論はありません。反対しているのもマダムくらいですし、マダム以外の我々は敵対したくありませんので。」
「ならばなんだ、要件を申すが良い」
「ゲマトリアとして、『崇高』を目指す研究の邪魔は控えて頂ければと思いまして」
「何を言っておる?余が貴様らの邪魔をしているのではない。余の覇道の前に貴様らが勝手に立っておるだけではないか。余はそれを轢いていくのみなのだ」
「クックック、2年前からブレないですね、貴女は。私もせいぜい潰されないよう気付けることにしましょうか」
「終わったのならば失せよ。ここは貴様のいるべき地ではあるまい」
「ええ、それでは」
……この件を裏で引いているのはカイザーだけだと思っておったが、黒服もいるとはな。なかなか良い具合の試練ではないか、ホシノ。せいぜい潰れぬよう励むことだな。
…………で。
「成り行きでブラックマーケットの銀行を強盗してきた、だと?何を考えておるのだ?なぜ貴様は余が目を離すとすぐに問題を起こす!」
"ほんとごめん……"
「まぁまぁ、ナツミ先輩!落ち着いて!集金記録も無事に回収できましたし!」
「うへー、そうだよナツミ先輩。トリニティの子
「まぁよい、確かにカイザーの集金記録を手に入れてきたことは褒めてやろう。だが、トリニティの連中だと?」
あそこの連中は余を毛嫌いしておるが故、知古はあまり居ないのだが……ふむ。校門まで出向く価値はあるか?
「で、何者だ?余に見えんとする者は」
「うへ、あの車輪の上に乗ってる子だよ」
「車輪……車輪だと!?まさか……」
バジュン!シュワーー!!
そんな音と共に校門の外に置いてあった車輪が火を吹きながら余に向かって走ってくる。
「まてまてまてまて!!まさか!?」
「うへ、おじさんにはどうにもできないよ」
咄嗟に近くにあったバリケードの破片を投げつけると、転がってきていた車輪は
ドゴァン!ババッバババッ……
と凄まじい音をあげながら周囲に被害を撒き散らした。
「こんなことをする奴は余の知り合いにも1人しかおらんわ!!出てくるがいい!『智鳥』!!」
「あら、バレてしまいましたわ」
「エイサちゃん!?やりすぎじゃないですか!?」
「ヒフミちゃん、私の尊敬するあのお方とお会いするのならばこれぐらいは挨拶にもなりませんことよ?」
「おかしいですって!」
「ウフフ」
「やはりか……智鳥エイサ」
"やっぱり知り合いだったんだね……それはそうとしてあの子止めて……"
「それは余でも不可能だ」
"え?"
はぁ……なぜこやつが来てしまったのだ……
そう、トリニティと言えば紅茶。紅茶といえば英国。英国と言えば、英国紳士と某爆発車輪ですよね!
次回はなぜこんなものがブラックマーケットにいたのか、なぜヒフミといたのかなどを、ブラックマーケット編と共に先生目線でお送りします。
ナツミの出番は
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ん、王様の一人称の出番もっと増やして
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ん、王様の三人称の出番もっと増やして
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ん、王様の出番は今のままでいい。