激震! 中世ヨーロッパ警察24時!!!【完結】 作:PureFighter00
前にも書いたが、中世ヨーロッパってのは、古来からの俗習である「ペイガニズム」がキリスト教に塗り替えられて行く時代であり、そこかしこにキリスト教がチラチラしてまうんだよなぁ。
後、飯ネタは中世ヨーロッパ警察ですら「余り中世ヨーロッパやると……その……人気が……」とやりたくなくなるぐらい悲惨でして(真顔)
居住まいを正してなろう小説とかラノベ書きが中世ヨーロッパ警察を訪れた。なんでも中世ヨーロッパ料理について知識が欲しいらしい。
中世ヨーロッパ警察は困惑した。
それは余りに大衆ウケしない話だからである。
「……一つ例え話をしよう。前に中世ヨーロッパの農民は麦粥食ってたなんて話をしたね? あれローマ時代はコロシアムの剣奴とか従軍時に兵隊飯として食われてたモンだぞ」
「……それが、何か?」
「不味いんだよ」
「ファっ?」
「携行性や利便性優先の戦闘糧食だ、不味いの」
「な……何故それを農民さんが?」
「階級的に下だから。まぁ剣奴と同程度に見られてたっちゅーか……」
「でも、貴族はいいもん食ってたんですよね?」
「これはキリスト教の布教促進の為に伏せられてるような気もしないではないが……ガチのキリスト教では暴飲暴食は七つの大罪なんだよなぁ。実は年間100日ほど食事制限しなきゃならんし、ガチると昼に一食、晩に軽食の1日2食なんよ……キリスト教が浸透しまくる前なら貴族は食いきれない程の肉、肉、アンド肉食ってたが、キリスト教が広まると少食に【させられた】」
中世ヨーロッパ警察一同、悲しげに視線を逸らす。
「え……貴族でそんなだと……」
「粗餐かつ量も不十分。かつ食事制限が多少あり」
よく生き延びたな(呆れ)
日本ではムスリム(イスラム教徒)のラマダンなどが有名だが、実際には中東起源のユダヤ教にもキリスト教にも断食とか食事制限がある。食事制限には軽めの「肉食禁止」と重めの「日の出てる間は飲食禁止」があります。
「肉ばっか食ってる貴族が肉抜きなんて出来るんですか?」
「まぁ、お魚は食えたし……」
「お魚の分類範囲も現代と違うしな」
「え? どんな?」
「ビーバーは魚扱いなので、肉食ダメなお魚さんデーに食べてもセーフ」
「クリスマスに七面鳥ローストするだろ? 当時は七面鳥は木の股から生まれてくると思われてたんでセーフ」
「まぁ、日本でもウサギは鳥だからセーフ理論あったし」
尚、一部キリスト教会派ではウサギは食ったらアカン生き物になってる。指輪物語ではウサギ食ってたけど、ホビットの皆さんはキリスト教ではないしなぁ。
【ホビット】
ヒューマンとラビットの合成語という説があり、彼らがうさぎさん食うシーンは映画で見てちょっと固まった筆者であった。これがトールキン先生のプリカス成分か……
「ビーバー食ってたの……(ドン引き)」
「狩猟で採集出来るもんはジビエ扱いで人気高いんだぞ」
「孔雀や白鳥も食ったらしいし」
日本にはキリスト教より先に仏教広まったし、お釈迦様は「無理な断食とかしても悟れないってはっきりわかんだね」とスジャータちゃんの乳粥食ってたから救われたが、キリスト教だと断食させられてたやで。
「えっと……食材は分かりましたが調理法は?」
「煮るか焼くか、煮てから焼くか、パン焼き釜で焼くか」
「まぁ、薪が主要燃料だし……」
「炭は? 備長炭とか……」
「君は中世ヨーロッパとか童話とかファンタジーで炭使ってる描写見たことあるのかね?」
薪でキャンプファイアーっぽい火で炙り焼きとかなんだよね。また鉄が貴重だから鉄板焼きなんかもない。
「バーベキューピットボーイズ未満か……(しろめ」
「まぁ、バーベキューピットボーイズ風の部分もある。香辛料沢山使ってた。まぁ、四大元素説によるパラメータ調整なんだけどね」
「ワインにも胡椒振ってたらしいぞ」
「なんでそんな真似を!」
「保存技術も冷蔵技術も無いし」
「北の方ではワイン作れないから南から遠路はるばる輸送したし」
「なんか悪くなって来たなぁと思ったら、新しいのと混ぜたり香辛料ドバーで誤魔化すんだよ」
「待って、保存技術が無いって事は……」
「ああ、肉も魚も痛みやすいな。フランス料理が味濃い目のソース多用したり、それ以前の料理で香辛料多用したのも【そういう事】だ」
まぁ、その程度ならまだいい。ものの本によるとワインは鉛の杯に入れて飲むと味がまろやかになるとか言われてるからね。鉛中毒まっしぐらよ。
また、現代でやると裁判になり幼児虐待と判断されるが、赤さんのお食い始めに蜂蜜食わすってのがあってだな……(乳幼児はまだ耐性がないので偶にボツリヌス菌で死にまする)
「腐りかけの食材やら、現代日本の感覚だとゲテモノに分類される食材を宗教上の理由でちょっぴり慎ましやかに食べて偶に断食や食事制限されるのと、野菜根菜麦粥シチューでマズメシ食わされる農民(ただしキリスト教由来の制限は無いが、大自然のアレで飯が食えない事はある)、どっちがいい?(マジキチスマイル)」
「ファンタジーを書くのであって中世ヨーロッパ物語を書くわけじゃないんだろ? ここだけは中世ヨーロッパ無視してファンタジーに振り切るんだ!(力説)」
「辺境の老騎士は正しい(迫真)」
試される大地、中世ヨーロッパなのであった。
筆者は中世ヨーロッパの貴族に転生するぐらいなら、江戸時代の町民の方が遥かにマシだと思ってます。遺伝疾患が初手から心配な中世ヨーロッパ貴族とか罰ゲームだろ。
「分かっただろう、中世ヨーロッパ警察ですら物語の中で過剰に中世ヨーロッパ料理をやらん方がいいって主張する理由がっ!」
「新鮮な食材大好きな日本人にとことん合わないんだよ!」
「そっ……そんな……農民に食事の楽しみは無いんですか!」
「……んー……チーズ、かなぁ?」
「中世ヨーロッパ農民の主要タンパク質だな」
「あと牛乳やヤギ乳」
「匂いがキッツイがな!」
納豆やクサヤや鮒のなれ寿司食ってた日本人がそれ言っちゃダメだと思う。
酒関係ネタならまだ1つ2つある。
追記:
やはり食い物ネタは大変読者の食いつきが良いのだなぁと感心しているが、美食ネタならヨーロッパならイタリア(割と昔から美味いもん食ってるが、独自の食事風習があるからアルプス以北からは変人扱いされたりした)
実際なろうで当時の農村をリアル目に書いて、そこにウルティマオンラインの住人が転移する話書いたらめっちゃウケなかったやで……
https://ncode.syosetu.com/n3081gt/3/
あ、ガンダムとかガンプラ話とか江戸時代の九州の修験者の話ハーメルンでは投稿してますが、元はTRPGお兄さんで高校時代に偏差値30を生贄にしてファンタジーやら中世ヨーロッパ知識を涵養したおじさんです。
偏差値70台から40台まで下がったぜ。
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