まだ暫く会話パートが続きますが、近々戦闘回となります。
…前回みたいなオオボカが無い事を祈りつつ、オオボカな所を見つけたらお知らせしてくれたら幸いです。
では、本編へどうぞ。
地球を旅立ち早1週間、悟空達トレーニングルームNo.1組は150倍の重力に四苦八苦しながらこの重さに慣れさせる様に修行を開始していた。
更にNo.2組も死に物狂いでトレーニングした結果、何と80倍の重力下で修行が出来る様になりいよいよ悟空達との差が埋まり始めて来ていた。
一方ニィープやクウラはと言えば。
「ずえぇぇりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「踏み込みが甘いわ!!」
【パシーン!!】
300倍の重力下でトレーニングをし、ニィープが壁に投げ飛ばされた後に身体を回転させ足を壁に付けてジャンプの要領でクウラに突撃した。
が、クウラはその手を読んでいたらしく尻尾で叩かれて床に転げ落ち、そのまま踵落としをされそうになる。
「こっちも、読んでましたよ!!」
しかしニィープはその攻撃を読み返しており、踵落としを避けた後に足払いを行いクウラの体勢を崩すとそのまま顔面に向かって思い切り全力パンチを叩き込み、過去25年の中で始めてマトモにクウラへダメージを与える事に成功していた。
が、これに満足せず鳩尾や首にも打撃を加え人体の急所と言う急所に向かって攻撃を仕掛けまくっていた。
しかし逆に言えばニィープの勝ち筋は肉弾戦ではこれしか無く、戦闘力を敢えて合わせて居るクウラに1度は勝つ為には姑息な手段以外のあらゆる手を使うしか無いのだ。
「だが………貴様はまだまだ甘い!!
はぁ!!」
【ドゴォッ!!】
「オェ………ェ゙………!!」
しかし、これでもクウラは甘いと断じるとニィープの鳩尾に回転キックを捩じ込み一気に戦闘不能状態にさせる。
クウラが今まで攻撃を受けてた理由は反撃の隙を見つけ出す為であり、それにわざわざ乗っかってでもダメージを与える事を優先した結果ニィープが負けたのだ。
確かに急所への攻撃は素晴らしかったが、もっと狙う部分があるのに狙わなかった為甘いと断じたのだ。
「さて、今日の反省点は既に見つけているな?」
「はい………目とか耳とか鼻とかを狙うべきでした………」
「そうだ、鳩尾や首だけでは無く目、耳、鼻等を狙えば貴様の勝ち筋はまだあったのだ。
しかし俺を味方、長と認識している為にそれが出来なかった………まだまだ甘さがあるな、ニィープ」
そう、ニィープは目等を攻撃出来なかったのだ。
クウラが自身の長と言う認識が捨てられない為に其処への攻撃が出来なかった、それが敗因である。
もしもこれが裏切り者………しかもクウラが裏切り者だった場合は致命的であり、その甘い部分を捨てないと似た様な事例で負ける可能性があるのだ。
よってクウラは改善させる為にニィープを追い詰めていたのだ。
「では反省会は終わりだ、次はそれを活かして来るが良い!」
「了解………だりゃあぁぁぁ!!」
【バキィッ、バシバシバシバシドガドガドゴォォォン!!】
それからニィープはクウラによるトレーニングの施しでもっと急所を狙い、更にそのタイミングを悟らせない静かな殺気を絡めて狙った為クウラは鼻の骨や耳の内部を損傷、ニィープは何時も以上にボコボコにされた結果、船員達はあのクウラ様が加減してたとは言え傷付けられた事に驚きながら2人をメディカルマシーンへと押し込んでいた。
因みにクウラが戦闘力を抑えてた理由は気のコントロールを更に良くする為敢えて抑えていた為である。
攻撃を受けた事はニィープの改善点発見の為とは言え、自身への足枷を付けてトレーニングしニィープに勝つ辺りはクウラが未だ衰えぬ向上心が奥底にあると言う証明でもあった。
それから2時間で全ての治癒が完了すると、2人はメディカルマシーンから出てトレーニング後の休憩で艦橋へと向かっていた。
「あらニィープにクウラじゃない。
相変わらず滅茶苦茶ヤバいトレーニングしてたの?」
「ブルマさんこんにちは、そう言う貴女は何をしていたのかしら?」
「聞いて驚きなさい、此処の設備が良過ぎるから私の思い通りの改造が出来ちゃうから新型スカウターの測れる上限数値を30億までに引き上げちゃったわ!!
ふふふ、私ってば本当に天才ね!」
其処に新型スカウターを持ったブルマが通り掛かりニィープ達に挨拶すると、どうやら新型スカウターの改造をやったらしくその測れる上限戦闘力数値を30億にまで引き上げてしまったらしい。
これにはニィープ所かクウラすらも目を丸くして互いに見合ってしまい、試しにニィープとクウラは互いに戦闘力を測り本当にオーバーフローを起こさないかを確かめ始めた。
「クウラ様の、今の抑えてない状態の戦闘力………2億8000万………オーバーフローを起こさず正確に測れちゃってますよ、これ………」
「………そうか………ニィープの戦闘力は1200万………ああ、このクウラが認めてやるぞブルマ、貴様は真の天才だ…」
「でしょ〜!!」
そうして正確な戦闘力を測れた為、このブルマと言う地球人の科学者は明らかにフリーザ軍、クウラ軍の科学者のレベルを超えた超天才であると改めて実感してしまう。
そして地球の技術の特許やブルマや彼女の家系が有する企業カプセルコーポレーションとの専属契約はフリーザとの戦いを終えたら速攻で済ませようとクウラが考えていると、ニィープは電子パネルから契約書類のモニターを映しながら電子キーボードで書類内容を纏め始めていた。
この頭脳、技術を絶対に宝の持ち腐れにしやがるフリーザには渡したくない、そんな2人の意志が如実に表れた瞬間であった。
それからニィープとクウラは艦橋へと移動し、先行してナメック星に向かっているサウザー達と機密通信を行っていた。
「それでサウザー、貴方達はフリーザよりも先にナメック星に着くのよね?」
『勿論だニィープ、我々の船の位置は既に後2日でナメック星に到着する位置にある。
対してフリーザ軍の位置は予定通りの宙域にいる。
だから心配する事は無い、先にナメック星人達に警告をしてドラゴンボールを譲り受け、其処からクウラ様達が到着するその時を待っているさ』
サウザー達クウラ機甲戦隊含む先行部隊は後2日で到着し行動を開始、そのままナメック星人の保護とドラゴンボールの確保を並行して行い何時でも願いを叶えられる様にする状態にして置くつもりらしい。
ニィープは一応サウザー達も悪の気を持つ者の為言う事を聞かない可能性も考えたが、その超能力や気の探知で宇宙を遠視させればサウザー達よりも邪悪で強大なパワーが迫る事に気付くであろう。
ならばサウザー達への協力も約束された物である為ニィープも余裕な表情を浮かべ………直ぐに前世の記憶から気付いた事を話す。
「そう言えばサウザー、地球の神がドラゴンボールを作り上げた様にナメック星のドラゴンボールもまた誰かの手によって作られてる筈。
そのナメック星人の保護や、地球の神が老人だっただけにその者もかなり高齢と考えられるので御老体の場合は出来るだけ労る事を最優先にして欲しいわ」
『むっ………そう言えば、ドラゴンボールを作り上げたナメック星人が地球に居たのだな………ならばナメック星のドラゴンボールも然りであるな。
確かにその人物が死んでしまうとドラゴンボールが消滅し、我々の行動が全て無駄足になる可能性が出て来るな。
了解した、御老体の場合はなるべく刺激しない様にしつつ最優先保護対象としよう』
更にはドラゴンボールの創造主の最優先保護や地球の神が老体だった事を鑑みてナメック星のドラゴンボールの創造主は更に高齢の可能性を指摘し、サウザーや先行部隊側の部下達に労る事を忘れさせぬ様にした。
因みに前世の記憶がある為最長老がフリーザが来る頃には寿命死寸前の超御老体である事やフリーザ達の悪行でただでさえ短い寿命を更に減らされた事を覚えてた。
なのでサウザー達がナメック星人を傷付けて寿命を減らす様な真似をしない様にしつつ最長老の寿命も減らさない様に根回ししていた。
前世の記憶持ちでもそれを大っぴらに出来ればこんな回りくどいやり方もしなくて良い為ニィープも意外な所で苦労するのだ。
「ニィープからの指示は以上として、俺からも幾つか確認してから指示を出す。
先ずはフリーザ軍からのスパイは全て処刑を済ませたのだな?」
『はい、フリーザ軍がナメック星に向かう準備をしている間に全てのスパイを炙り出し1人残らず処刑しました。
今頃フリーザ軍はスパイが消された事に気付いて慌てているか、或いはドラゴンボールさえ手に入れば関係無いと考えるか………宇宙船の移動速度から考えて後者である可能性が高いです』
それからクウラとサウザーの話になり、紛れ込んだフリーザ軍のスパイを全て始末したかの確認を済ませていた。
ニィープはかなり以前に何度かスパイ(見た目はアプールやキュイのカラバリの様な奴)を見つけた際にクウラに忠誠を誓うか死ぬかを選ばせた時「フリーザ様万歳!」と馬鹿の一つ覚えを口に出したので、その余裕を失わせる為に真綿で首を絞める…なんて甘い真似はせず気弾を浴びせてぎゃあぎゃあと喚かせて再度返事を問い、痛過ぎて悲鳴を出すだけだったので蹴りや叩き付けも加えてもっと痛め付け………最後は潰れたカエルの様な声しか出せなくなっていたので何も聞けなくなった所にトドメのエネルギー波を浴びせたなと思い出していた。
それをサウザー達は1年の間に全て見付けているとなると、諜報能力も矢張りクウラ軍側が高いと言う証明になっていた。
「次に地球から逃げたベジータが最寄りの惑星フリーザNo.79に向かい、ニィープ曰く目立った傷は尻尾を失う位で他の手傷はそこそこ程度だったと報告がある。
恐らく直ぐに治癒を完了させてフリーザ軍を追い掛けるが、追い越して先にナメック星に辿り着くかそれとも
『無論です。
恐らくベジータの事です、怪我の具合から治療を早く済ませた後アタックボールの速度を全速力にして何としてでもフリーザ軍の宇宙船を追い越して先にナメック星に辿り着く筈。
フリーザはベジータに邪魔される事は目障りだがサイヤ人1人如きが先に行こうが後で拷問に掛けてドラゴンボールの場所を吐かせればそれで良しと考え追い越す事を許すでしょう。
そして…それらの期間を鑑みてベジータはフリーザよりも1週間程度早く辿り着くと我々は想定してます』
次にベジータの行動も予測を始め、惑星フリーザNo.79から治療後にアタックボールでナメック星に向かう事はドラゴンボールを求めている上、フリーザまで同じ物を求めているならば間違い無いとクウラやサウザー達は判断していた。
更にフリーザは常に自身がトップと驕る結果想定が甘い事を加味するとベジータがフリーザ軍本体よりも1週間程早く辿り着くとサウザーは予測し、横にいるドーレやネイズも同じ考えだとして頷いていた。
「ふん、俺が動いている事に気付かず呑気に遠征し、ドラゴンボールの創造主が死ぬ可能性すら考慮しないとは………
よし、では最後にナメック星人がこちらの指示に従わない場合だが…我々は星の地上げに来た訳では無く単純にナメック星人自体の保護と避難及びドラゴンボールの確保、その後のフリーザ軍との全面戦争で来た事を奴等に延々と話してやれ。
流石にナメック星人を傷付けたり殺してしまうとドラゴンボールを向こうが素直に手渡すと言うルートが潰れる。
無血交渉の方が話が早く纏まる場合がある事を奴は支配者を気取りながら未だ学ぼうとしない………本当に
以上を以て我等クウラ軍はナメック星人の血を流す事を一切禁ずる、これを破った者は即刻処刑せよ」
『はっ!!』
【プツンッ!】
最後にクウラはナメック星人が従わない場合の想定を話を始め、これは船に乗るクリリンが悪の気が多くて落ち着いて寝れないと初めに話した事を耳にしており、最悪ナメック星人も同じ様にクウラ軍の悪の気を探知して従わない可能性を考えていた。
そしてクウラ本人が辿り着くまでまだ時間があり、サウザー達の到着と行動が早くフリーザ軍の到着が遅いとなれば敢えてナメック星人に無血交渉を行い先にドラゴンボールをある程度集める様にすれば良いと考えていた。
幸いスカウターが此方にもある為ナメック星人の反応は拾える為、飛行して移動する事も加味して無血交渉で物事を進めてもドラゴンボールは4個は確実に手に入るとクウラは計算していた。
故にクウラ軍側からナメック星人に流血沙汰を起こさせぬ様に徹底し、守らぬ者は処刑する様にクウラ機甲戦隊に命じて通信は終了する。
「それにしてもクウラ様が無血交渉の方が早いと言い出すとは意外ですね、従わぬなら死なない程度に多少は痛め付けろ位は言いそうでしたのに」
「これでも昔、俺はコルド軍の古参兵で俺達のお目付け役だったベリブルと言う老婆に交渉のイロハを叩き込まれたのでな。
フリーザは面倒だから逆らう者は葬れと結論付けたが、俺は奴の語る時と場合を選ぶ事の重要性を念頭に置きあらゆる可能性を潰す様にした。
故に無血交渉程度も話が早いならばやる程度には心得ている。
尤も、貴様を俺の下に置く時は殺意が俺にも向く可能性を加味して殺す事も視野に入れていたがな………惑星ベジータやサイヤ人がほぼ滅亡した事も視野に入れつつ、な」
ニィープはあの血も涙も無い事で有名なクウラが無血交渉を選択した事を意外に思い、25年一緒に居ても新しい発見をした為それを会話するとどうやらこの世界にもベリブルが居るらしく、彼女から帝王学や交渉術のイロハを叩き込まれたらしい。
その過程で兄弟で結論が分かれフリーザは従わないなら皆殺し、クウラは話が早いならばある程度の妥協として無血交渉を視野に入れる様にしたらしいとニィープは話を聞きこれまた意外なと言う表情を浮かべていた。
そしてそんなニィープを皮肉る様にクウラは惑星ベジータ消滅とサイヤ人滅亡時のニィープが見せた触れる物全てを殺す様な殺気があったが故にあの圧迫面接となったと話した。
「( ………確かにあの時は相手がクウラ様じゃなくフリーザに激甘で明らかにサイヤ人を見下す舐め腐った態度を見せるコルド大王だった場合そのまま殺されても良いから向かって行ったと思うな。
クウラ様って冷酷無比に見えて意外と様々な可能性を考えて行動してるのか………生き残ったサイヤ人が力を付けて復讐する事も考えないフリーザとは大違いね)」
そしてあの時もしもクウラでは無くコルド大王が来てた場合やフリーザとクウラの違いを改めて比べると兄弟でもかなり違うと思い至り、クウラの方が器が大きいと考えるに至った。
ベリブルと言うお目付け役が居ながらこの差は矢張りフリーザは生まれながらに地位もその大きな力も持ち過ぎてしまった為にこの様な考え方の差が出来たと感じていた。
故にフリーザが一皮剥ければ超時代に見せた茶目っ気もありつつ冷酷な帝王となれると考えるが、この世界ではそんな可能性を1つ残らず潰してやると決めたニィープにより何時かの未来でもドラゴンボール等でフリーザを復活させる選択は絶対に取らない、取らせないと固く誓う。
「…時間は地球時間にして午後の1時、昼食を摂るなら今だな。
では食堂へ行くぞ、孫悟空やラディッツ達にまだ見ぬ旨い料理を取られるのは少々俺のプライドが許さんからな」
「それでも少しなんですね。
了解です、それじゃあクウラ様には地球でポピュラーな料理であるカレーライスなる物を僭越ながら私めが直接作らせて頂きご堪能差し上げます」
「ふむ、カレーライスとな?
ポピュラー、つまり一般家庭にまで浸透する料理だと見た。
ではそれを俺に優先的に提供しろ、良いな?」
そうして地球時間で午後1時となり、昼食時になったので食堂へと2人は向い始めるとニィープがクウラに地球で学んだカレーライスを振る舞うと話すと、地球の未だ知らない料理がある事を知りつつそのカレーライスなる物を食するべくニィープに自分に優先的に運ばせる様に軍トップの地位を振りかざす横暴を見せる。
これは後の話になるがあの破壊神ビルスすら地球の食べ物は美味過ぎると太鼓判を押して事ある毎にパフェやプリン、ケーキ等を頬張る様になる為、同じ第7宇宙出身でフリーザ一族の中でも最も自らの強さに拘りを持つクウラならば地球の食べ物の虜になるのはこれまた致し方無いのだ。
生物は生きている限り何らかの娯楽や欲を満たす為に動く、今回は3大欲求の食欲がクウラを突き動かした…ただそれだけであった。
宇宙船内の話を聞いていたクウラ以外の異星人達が地球料理を堪能し、特に今日振る舞われたカレーライスと言う物が地球ではポピュラーな物と知り稲妻の如き衝撃を受けてから2時間後の午後3時、トレーニングルームNo.2にて悟飯とクリリンが90倍の重力に慣れて手合わせを始めていた。
「行きますよクリリンさん、6倍界王拳!!
やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「いきなり飛ばすな悟飯!!
ならこっちも界王拳だ、おりゃあ!!」
【ガシガシ、ビシバシガシガシ、ビシガシ!!】
90倍の重力下で慣れてもう十分動ける様になった結果、界王拳を使用した組み手も解禁され悟飯は現在の自分が耐えられるギリギリの倍率の6倍………5歳の子供の為ギリギリ耐えられるのは此処までの倍率を引き出し、それに合わせてクリリンも6倍の倍率に合わせた界王拳を使いお互いに拳や蹴りを放ちこの中で1番上達が早く、更には悟飯の幼いと言うデメリットにしか見えない物が何も描かれていない真っ白なパレットや水を吸ってないスポンジの様に様々な物を吸収し、偶にピッコロとも部屋分けとは別に組み手をしたりニィープやブルマに勉強を見て貰ったりした結果原典よりも更に充実しより学者兼戦士としての階段を勢い良く登っていた。
「ハイィィィィィィィ!!」
「やぁっ!!」
「流石だなヤムチャ、餃子!!」
更に天津飯もヤムチャと餃子と共に手合わせをし、界王拳抜きならばこの2人も十分自分達に並ぶと判断していた。
まだ1週間の重力トレーニングでこれ程の成果が出るとは思わなかった戦士達は自分の中の潜在能力に驚き、更にそれを引き出す為の休息をメディカルマシーンが休息3日分のリラックスを与えてくれるのでサイヤ人やその仲間達の施設はちょっとズルいなと最初はクリリンも思っていた。
なお3日分の休息を得られる機能など本来メディカルマシーンには無くただ傷の治癒だけが行われる物だった。
が、ブルマがこれでもかと改造した結果5割増の性能の副次成果としてこんなリラックス機能が付いてしまうと言うブルマも想定していなかった機能が付いたのである。
「334………335………336………!!!!」
一方トレーニングルームNo.1では150倍の重力に慣れる為にそれぞれが片手腕立て伏せや腹筋、スクワット等を繰り返して漸く慣れが見え始めていた。
その証拠に筋肉運動が最初は漸く10回出来たと言う結果から既に300を超える回数も行えていたのだ。
「よ~し、このままこの重力にも慣れてもっと…充実した力を身に付けてベジータにも、フリーザって奴にも………負けねぇ様にするぞ…!!」
「ふっふっふ、サイヤ人の血肉が、戦闘力が増していて行く事に喜びを感じて、いる!
実力が無く復讐を、心に誓ってもなぁなぁにしながら、ニィープ頼りに過ごして来…た!!
今までが嘘の様な充実感だ…!!」
特に悟空とラディッツはこのグループの中でも向上心がより高くあった。
悟空は武道を極める為、闘う敵に負けぬ様にする為に飽く無き修行を己に課している。
勿論地球を悪者の好きにはさせないと言う想いもあるが、それよりも矢張り強い相手と闘いたいと言うサイヤ人らしい欲求と武道家としての姿勢が悟空を突き動かすのだ。
一方ラディッツは戦闘民族サイヤ人としてより高いステージの闘いが出来る喜びやニィープに頼らずとも最大1億2000万のフリーザの首にも頑張れば手が届きそうな悦び、様々な感情に打ち震えながら充実した毎日に何時からかサイヤ人としては全くらしく無い、母の様な穏やかさを手にするに至っていた。
休息時間には甥の悟飯をサイヤ人流ではない母の様な可愛がりをし、クリリンやヤムチャ達とは冗談を言い合える仲にまで何時の間にかなっていた。
対して悟飯やクリリン達も尖っていたラディッツの性格が丸くなり始めた事を感じ、本当に地球戦士の一員として受け入れ始めていた。
「ケッ、そうやって居るのも今の内だぜ孫、ラディッツ!
この俺が貴様等を追い抜いてやる、からな!!」
「へっへっへ、ピッコロよぉ…俺の事も忘れて貰っちゃ、困るぜ!!」
更にピッコロも宇宙船内の生活や修行、悟飯との他愛無い会話が自身も気付かぬ内に性格を丸くして行きもう悪であったピッコロ大魔王とは違う、1人の地球育ちのナメック星人で地球の戦士ピッコロとなっていた。
更にナッパも短い期間ながらも悟空達と日常的に接した事でラディッツ程では無いが穏やかさを手にし、戦闘力の伸びも良くなり始めている。
これらを見たニィープは充実し競い合い仲間と言える者を得た事で尖った者は丸くなったと思っていた。
更にラディッツ達サイヤ人組は恐らく今までは無縁だった穏やかさを手にしてS細胞が増加した結果、肉体が超サイヤ人になる為の下地を作り始めているのだと仮説を作っていた。
しかしそれでは自身の戦闘力1200万は説明が付かない為まだ仮説の域を過ぎずに居た。
そんな修行中の最中、宇宙船内に第2種警戒アラートが鳴り響きトレーニングルームの機能がストップする。
「あれ、この警報って何だ?」
「コイツは第2種警戒アラートだ!
何時でも出撃出来る様に戦闘員は待機しろと言う合図でもあるが………何か面倒なトラブルでも発生したのか?」
悟空は突然トレーニングルームの機能が停止し、鳴り響く警報に疑問を持つとラディッツが第2種警戒アラートの説明を行う。
が、クウラが居るこの宇宙船が何時でも出撃出来る様に待機する程のトラブルが発生した事に何か惑星単位で面倒な事が起きたのでは? と警戒心を露わにしていた。
するとニィープがトレーニングルームの扉を開けて中に声を掛けて来る。
「カカロットにラディッツ達、クウラ様が地球の戦士とサイヤ人達はブリーフィングルームに来る様にと命じられたわ!
アンタ達も付いて来なさい、その道すがら悟飯くんやクリリン達にも声を掛けるわ!!」
ニィープはクウラがZ戦士やラディッツ、ナッパに集まる様にと命令が下った事を伝えると4人は表情を険しくしてトレーニングルームの外へと駆け出し、更にトレーニングルームNo.2の悟飯達も同様に呼び込むとニィープを先頭にブリーフィングルームへと移動し始める。
悟空はブリーフィングと言う意味を分からずにいたが、雰囲気で作戦会議をする場所だと察した。
この警報は一体何を報せているのか、悟空達やニィープは何やら嫌な予感が頭を過りながらもブリーフィングルームへと駆け込み始める。
そうして、ナメック星に入る前の次なる異聞の闘いが幕を開け始めようとしていたのであった…。
此処までの閲覧ありがとうございました。
次回からはちょっとした寄り道回になります。
但し寄り道は寄り道でもとっても必要な寄り道になります。
具体的にはこの異聞ナメック星編はナメック星の闘い以外にも闘いの話が含まれているのです………。
因みに悟飯の界王拳は身体が出来上がってない5歳の為本当に6倍が限界になります。
次回もよろしくお願い致します。