ちょっとした異聞の闘い、悟空達は其処へと赴き敵を倒す物語です。
前回の後書きにも書いた様に外せない話だったのでナメック星へ速攻で着くと思ってた皆様すみません、まだまだ取り除かねばならぬ壁があるんじゃよ。
では、本編へどうぞ。
Z戦士達とニィープがブリーフィングルームに駆け込むと、既にクウラが立っており全員が来るのを待っていた様である。
「ふむ、集まるのが計算より30秒速いな。
ではこれよりこの警戒アラートの詳細を話す。
先ずこの宇宙船が通るソギハ星系に惑星ロザックと言う星が存在する。
此処の大気は地球に似て呼吸器を付ける必要は無く、住民は比較的温厚なヒューマノイド型宇宙人で科学力は宇宙旅行が出来る程度には発達し惑星内での紛争は皆無、惑星の大きさも地球の4倍以上の大きさを持つこの星系では最大にして文明が栄えてる平和そのものと呼べる星だ」
「ロザック………フリーザがヤードラット星の次に攻め込もうとか計画してたあの星か」
モニターの横に立つクウラはZ戦士達が予想より早く集まった事に感心しつつ警戒アラートの詳細を説明し始めた。
因みに本来はサウザーがこの役なのだが、今は不在の為ニィープかクウラが代わりに直接説明する役になっている。
そして現在宇宙船はソギハ星系の惑星ロザックの近辺を通っているらしく、その星を拡大しながら詳細を話し始める。
するとラディッツやナッパ、ニィープは惑星ロザックは侵略価値が高いのでヤードラット星を攻め落としたら次は此処を落とし他の宇宙人に売ったりこの星独自の技術を独占しようとフリーザ達が計画してた事を思い出していた。
「そして、この惑星ロザックで緊急救難信号が発せられこの宇宙船がそのSOSを拾った為警戒アラートがなった訳だ。
更に艦橋で惑星をスキャンした結果、この様な物が映った」
するとロザックの現在の映像と熱源、X線、その他諸々のスキャン結果をモニターに映し統合した結果緑豊かなロザックが通常ではあり得ない分厚い雲に惑星中が覆われ、更には通常のロザックには無い天を突くかの如き巨大な大樹が生えている事が確認されたり2種類の宇宙船が着陸している事すらスキャンされる。
それを見たニィープは様々な物を精査し、これは悪のナメック星人のスラッグとターレスが同時にロザックを攻め込んだ結果だと結論付け前世の記憶では無く銀河パトロールの情報やフリーザ軍の情報等を交えて話そうと決める。
「惑星中を覆う分厚い雲の層とこの宇宙船…此方は銀河パトロールに指名手配されている魔族スラッグ一味の仕業ですね。
連中は太陽の光に弱い魔族で星の住人を皆殺しにしながら惑星中をあんな雲で覆う寒冷化装置を用いながら星を惑星クルーザーへと改造する危険な集団だとされてますね。
因みに寒冷化装置はこの小さい空に浮いてる装置で、惑星の改造装置はこっち、どれもそれなりにパワーがあれば叩き壊せます」
ニィープは手持ちの電子パネルからブリーフィングモニターに銀河パトロールが周辺の星々に指名手配としてデータを送ってる犯罪者一覧の中に魔族スラッグ一味を先ず映し出し、スラッグの顔は不明だがかなり危険な者達と説明する。
「一方こちらの宇宙船はフリーザ軍保有の宇宙船の一種で、この大樹とセットと考えるとこっちはクラッシャー軍団の仕業ですね。
クラッシャー軍団は文字通り壊し屋でフリーザも明らかに冷遇するならず者連中で、奴等が作るこの大樹は神精樹とか言う星の命を吸って実を宿す大樹で、それを食した者は絶大な戦闘力を発揮するとか言う星の命と釣り合うか微妙なドーピングアイテムですね。
で、クラッシャー軍団のリーダーはサイヤ人のターレスだとフリーザ軍のデータベースに記録されてますね。
コイツ等の目的は単純、神精樹の実を食べて力をかさ増しさせる事ですね」
次にフリーザ軍のならず者集団であるクラッシャー軍団や神精樹の説明に入ると、リーダーのターレスの顔が映り悟空は「オラと同じ顔だ!?」と驚き、ラディッツ達は下級戦士はタイプが少ないから顔が似たり寄ったりするからこれは仕方無いと考えた。
………しかし、ラディッツは父やカカロットと同じ顔で星の命を犠牲にして生み出すドーピングアイテムを口にし、そんな物で戦闘力を上げようとするターレスと言う男に対し不愉快さを感じていた。
「成る程、2つの勢力が偶然か…はてまたは何らかの理由があるのか知らんが1つの星で同じタイミングで己の目的を果たそうとしている訳か」
「更には惑星の中央都市を挟んで東の都にスラッグ一味が陣取り、西の荒野にクラッシャー軍団が神精樹を植えてる様だな。
そして、地上のクレーター等を見るに目的が被ってるが故に戦闘が発生し原住民を巻き添えにした紛争が起きてると………ナメック星に向かう俺達には耳が痛い事案だな」
そうしてピッコロは偶然か何かの巡り合わせでこんな事態が起きたと理解し、クウラもこれからナメック星に向かいフリーザと全面戦争を仕掛ける気でいる為か、目の前の事態はある意味自分達が引き起こそうとしている結果だと見せ付けられて居る様に感じ癪に障りながらも淡々と見ていた。
しかしニィープは少なくとも原住民を巻き添えにする気はクウラも無い為こっちの方が余程質が悪いとしながらも自分達の行いが悪である事は片時も忘れていなかった。
「兎に角この近場には銀河パトロールの支部も無く、フリーザ軍の一員であるクラッシャー軍団も関わってる以上奴等に期待は出来ず、更にロザック星の救難信号をクウラ軍として放置する理由には行かない。
故に我々は一旦ロザック星中央都市へ着陸しこの星の危機に介入する。
救護班は食料と医療物資の用意やメディカルマシーンの全てを稼働させ、警備班は救護班や原住民を保護、そして俺とニィープ、地球の戦士達にラディッツとナッパは原住民のリーダーに状況を確認し対処に当たる。
異論は無いな?
ならば全員配置へ着け!!」
「カカロット、アンタ達は出入り口前で着陸まで待機して後はクウラ様の指示通りに動く!
はい急ぐ!!」
そうしてクウラは近辺宙域に銀河パトロールの支部が無い上にフリーザ軍の一員が暴れてる事を加味して惑星ロザックへと降下し事態の収拾に当たる事を決定する。 悟空達も一応クウラ軍の協力者である為反論は無い上に他の星とは言え他人の危機を見過ごす程薄情でも無いので従い、ニィープやクウラの後に続いて宇宙船の離着口に待機していた。
そうしてクウラ軍の高速宇宙船は大気圏を一気に突き抜けロザック星中央都市の開けた場所に着陸した。
そして離着口が開き、タラップが下りる前にクウラやニィープが惑星の地に足をつけると悟空達も地上に降りて辺りを見渡した。
「こ、こいつは酷えや…!」
クリリンが開口一番を切り、本来は栄えている中央都市が廃墟や瓦礫、クレーターが彼方此方に出来ており、人の気配と言う物が余り感じられない………もしかしたら原住民は皆殺しにされたのかと感じる程に静かだった。
すると廃車の後ろから物音がすると全員そちらに視線を向け、ニィープが一瞬で廃車の背後に回ると其処には子供が2人縮こまっていた。
「子供………要救助者2名発見、救護班は保護を」
「おい、子供達から離れやがれフリーザ軍に魔族!!」
ニィープは救護班に要救助者2名と報告して救護班と警備班を動かそうとした所、廃墟から子供2人を守る為か大人達が窓や瓦礫の陰から姿を現して光線銃を構えていた。
特にロザックの住民は悟空を見てターレスと誤認しているのか憎悪と怒りを向け、更にピッコロやクウラにも同じ様な憎悪の視線を向けていた。
しかしニィープは呆れて溜め息を吐きながら口を開く。
「はぁ、私達がフリーザ軍に魔族?
何処に目を付ければそんな風に見えるのよ………我々はクウラ軍、そしてそちらにおわすは宇宙の覇者クウラ様と地球の戦士達よ!!
理解出来たなら銃を下ろしなさい!!」
ニィープはフリーザ軍やピッコロの容姿から魔族と勘違いしているロザック星人達に自分達がクウラ軍と地球の戦士である事を高らかに公表し、光線銃を今直ぐに下ろす様に警告を発した。
するとロザック星人の中でもスーツを着て偉い人の証の様なバッジを付けた初老の男性が恐る恐る全員を見比べ、更にクウラの姿を見ると「あっ!?」と声を上げる。
「ほ、本当だ、あの方はフリーザではなく兄のクウラ様だ!!
皆銃を下ろせ、あの方達はフリーザ軍や魔族の仲間じゃないぞ!!」
どうやら話が分かる地位の高い者が生き残っていたらしく、周りのロザック星人全員に此処に居るのはクウラ軍の方だと伝えるとロザック星人達は恐る恐るながらも銃を下ろして行き、最終的に武器を向ける者は居なくなった。
「ひぇ~、皆クウラだって分かると殺気が消えちまったな」
「何せ一般人には、クウラ様は関わる事の無い赤の他人程度の認識しか無い方ですからね。
そしてクウラ様が関わるとするならそれこそ銀河パトロールに警戒されてる悪人だらけの惑星とか…ね」
悟空達地球育ちは知らないがフリーザとクウラは兎に角仲が悪く、フリーザが手当たり次第地上げ業を行うのに対しクウラは銀河パトロールから独裁体制や圧政を強いる惑星や悪行三昧な住民しか居ない犯罪惑星を重点的に地上げし、其処の治安を平定してたりするのでフリーザ軍よりも一般人の評価は高い方で、ロザック星みたいな平和な星は地上げ対象外なのだ。
己の嗜虐心を満たす為に他者を痛ぶり、冷遇し、嘲笑し、星を壊すフリーザとは違いクウラは己の強さを高める為にしか行動しない。
その結果、比較的平和だったりする星を攻めず結果的に力を誇示したい悪人が多い星を攻めるのだ。
更にサイヤ人絶滅に一切関わりが無い事でニィープはクウラの下に付く事を考え提案したのが過去の真相である。
「それじゃあ改めて救護班と警備班は今直ぐ行動開始!
それとロザック星人達の中で1番地位が高い人や闘える若者達を呼んで、この星の状況を知りたいわ!」
「わ、分かりました!
皆、クウラ様達を会議場にお連れするのだ!」
それから悟空達は避難民の救護をクウラ軍一般兵の救護班と警備班やブルマに任せ、自分達は廃墟ビルの使える会議室ヘ連れて来させられるとパイプ椅子を用意され悟空達は座り、クウラやニィープ、ラディッツ達は立ったままバッジを着けた初老男性や集まって来た包帯を付けて負傷してたりする武装した若者達を見据える様に話を聞き始める。
「先程は失礼致しました、私はこの惑星ロザックの最高評議会の議長………だった者です。
今ではこの星に残った僅かな生き残りを率いる程度の存在でしか無いです」
「生き残り………この惑星ロザックは総人口200億人と豊かな動植物や土壌、資源があった筈だけど………今はどれ位しか居ないの?」
「はい………惑星の寒冷化やあの大樹が星の命を吸い上げたり、かと思えばあの恐ろしい魔族達やクラッシャー軍団の襲撃や抗争に巻き込まれる事で………たった2日にして緑豊かな環境で平和に暮らしてたロザックの住民はこの中央都市に見張りが1500人、地下シェルターに避難した3万人もの闘えない者達の計3万1500人しか生き残りが居りません………」
それから初老男性は議会制政治で成り立つロザック星人のトップである最高評議会議長だったと判明し、更に状況説明でたった2日にして神精樹の成長、惑星寒冷化や2大勢力の抗争、襲撃によりロザック星人は総人口200億から3万1500人まで減り滅亡の危機に瀕していた。
「そ、そんなにも沢山の人が殺されるなんて………スラッグ魔族やクラッシャー軍団って連中はなんて奴らなんだ!!」
「天さん…」
「分かっている餃子。
見るからに地球の様に平和な星を此処まで荒らし、星すら滅ぼそうとする悪党共をこれ以上好きにさせる気はない…!!」
クリリンは199億以上もの人の命が喪われ、更に緑豊かなと口にする程度に環境が良かった星も滅ぼされんとする現在の状況をZ戦士達が許す訳が無く、怒りを込めて拳を握りしめていた。
しかしニィープはある事………何故劇場版の敵が地球以外の星を全く同時に襲い、自分達は其処に居合わせられたのか気にしていた。
偶然には出来過ぎている………そう考えるとその脳裏にあの魔族………トワとミラが関わっているのでは? と考えある事を問い始めた。
「ロザック星評議会議長、並びに生存者の皆様に問いたい事がまだあります。
スラッグ魔族達やクラッシャー軍団がこの星を襲撃し、連中を目撃した際にその全員が目が血走り、黒っぽい紫のオーラを纏っていたりしませんでしたか?」
「むっ、私は見ていないですが………他の皆は今挙げられた事を目撃したか?」
「…えっと、はい。
連中が闘ってる時にそんな感じの特徴が出てました。
でもそれってフリーザ軍や魔族は皆そんな感じなのではと思い気にしてませんでした…」
ニィープが問い掛けた凶悪化状態の特徴をロザック星人の若者が目撃していた事により、クラッシャー軍団もスラッグ魔族も全部トワとミラの介入により凶悪化しこの星に呼び寄せられた事が判明し、ニィープは「またか!!」と声を荒げ悟空達もラディッツの時やナッパ、ベジータの時みたいにニィープや地球の神が話した魔族達が魔術で操ったのだと理解し本当に何が目的なのか分からずにいた。
「ニィープ、貴様がトレーニングの合間に話していた凶悪化状態の特徴と一致するな。
だがそれを起こす魔族2人の詳細を俺は聞いていない、今話せ」
「話せと言われても………奴等はこの歴史やら他の歴史やらを口にして…後はキリと言う物を集めてる程度と、とんでも無い実力差を感じた程度しか分かってないのですよ…」
クウラは報告にあった魔族達が動いている事を確認しつつ、いよいよ目障りになって来た為ニィープに魔族達の詳細を説明させようとした。
しかしニィープは別の時代や歴史から来た暗黒魔界の魔族と分かってはいても相手の目的、実力等が不明瞭の為前世の記憶を整理して導いた答えを出したくなかった。
よってクウラに回りくどい言い方で他の歴史に干渉してるっぽい、実力差がある、キリと言う物を集めてると話した。
それ等を聞きクウラの計算高い頭脳が言葉の1つ1つや自身がベリブルやコルド大王から聞いた知識から結び付かない物を全て除外し、確定では無いが可能性が高い答えを導き出した。
「…成る程、この歴史や他の歴史と口にしたか。
つまりその魔族達は我々が今生きるこの世界の歴史や他の可能性が選ばれた歴史の世界…パラレルワールド、並行世界と呼ぶべき物を認識し恐らくは干渉する術がある様だな。
更にキリと言う単語、これは親父やベリブルが口にした宇宙の神々の目が届かぬこの宇宙の裏側と呼べる次元に存在する世界、暗黒魔界で使われるパワーを示し表す物だ。
だが確定では無いが故に断言は出来ない…ニィープが珍しく口を濁す訳だ」
「暗黒魔界…地球の中にある魔界の更なる深層、宇宙の底の領域とピッコロ大魔王が認識したあの暗黒魔界出身の魔族だったのか、その2人は!
だが暗黒魔界は上層にあの世やこの世が存在する為半ば封印の様な形で次元に蓋がされてる筈だが…歴史への干渉、つまり時間移動によってその次元の蓋をすり抜けて来てる訳か!!」
クウラは見事にトワとミラが暗黒魔界の魔族、オマケにパラレルワールド化した歴史にも干渉して来る事を認識した事でニィープは矢張り宇宙を統べるフリーザ一族の一員だけあって計算高い頭脳を持ってると感心し、更には魔族繋がりでピッコロも父ピッコロ大魔王が認識し次元が違い過ぎる悪のパワーを持つ為手出しが出来なかったと記憶する暗黒魔界を思い出した。
他のZ戦士も自分達生者や死者の世の裏側にそんな世界があり、更には時間移動をする敵が居る事を認識し悟空も時間や歴史を移動されては手出しが無理な為厄介だなと理解していた。
「あ、あの…」
「すまんな、今の話は俺達の間で片付ける問題であり貴様達には関係ない。
兎に角ロザックは2日間に及ぶスラッグ魔族の寒冷化装置や惑星改造に加えてクラッシャー軍団が植え付けた神精樹により惑星の命がいつ尽きても可笑しくない上に両勢力が目的を達成せんが為に互いを消そうとしている。
このまま行けば惑星ロザックは計算上3日以内に崩壊し宇宙の塵となるだろう」
ロザック星人の若者が何事かと問い掛けるとクウラはあの魔族達2人はこの星には関係無いとしながら自身の計算として、残り3日以内に星が崩壊する残酷な現実を告げる。
当然ロザック星人達はこの事は計算出来ており、寒冷化装置の破壊や神精樹を枯らそうとしたが結局凶悪な敵達に敵わず何も出来ない自身等の無力さを呪っていた。
「そんじゃオラ達はスラッグ一味やクラッシャー軍団の両方を同時に倒してこの星を救えば良いんだな?」
「そうね、でも寒冷化装置を壊せてもこの星の命を吸い上げた神精樹からその分のエネルギーをロザックに戻してから枯らさないとどの道惑星の死は避けられない…何か方法はあるかしら、カカロット?」
ロザック星の人々の無念を見かねた悟空達はこの星に居座る凶悪な敵の撃破を決意し、Z戦士やラディッツとナッパは早速重力トレーニングの成果を発揮する時だと意気込み始めていた。
それを見たニィープは自分やクウラが万が一で動けばそれで敵の命運は尽きるが、寒冷化装置は壊せても星の命を養分とする神精樹を枯らしつつ星の命の返還をしなければ眼前に迫る未来は変えられないとして悟空に何か良い方法はあるかと問う。
悟空はこんな時こそドラゴンボールがあれば問題無いが、あれは地球に置いて来た上に使用目的も決まっている為どの道使えなかった。
ならどうすれば良いかと考え始めていた。
『悟空達よ、聞こえるか。
ワシじゃ、界王じゃ。
神精樹を枯らしつつ星に命を戻す手段は既に悟空達が有しておるぞ!』
「か、界王様!!
その方法は一体何なんだ!?」
『元気玉じゃ。
本来神精樹が星に根付けば手遅れだが、元気玉を極めた悟空とクリリンならばアレを応用し神精樹が蓄えた星の命を此方が逆に吸い尽くして枯らし、そして星に手を当て気を送る要領で返還すれば…減らされた寿命は恐らく数百年単位しか戻らんが今迫ってる惑星ロザックの滅亡を防ぐ事が出来るぞ!』
すると悟空達やニィープ、クウラに北の界王が念話を掛けて来て元気玉の応用をすれば神精樹を枯らしつつ惑星の命を戻せると豪語した。
それを聞いた悟空とクリリンは元気玉をこの中で覚えられたのは自分達だけなので、必然的に何方かが神精樹側に向かう必要があると考えた。
「成る程、ならば孫悟空とクリリンは別々のグループに配置し、その2人を中心に人数分散し我が物顔で惑星を好き勝手する愚か者共の始末をすれば良いな」
「ならカカロットと俺も別々に分散した方が良いな。
戦闘力も近い俺達を分散せず一極化したらもう片方のグループの戦力がガタ落ちするだろうと、このラディッツは進言します!」
クウラは界王からの助言で悟空とクリリンは別々に配置し両勢力を同時撃破を狙う事と決定すると、ラディッツが悟空と別々に配置させる事を進言する。
これには合理的で反対意見は無くラディッツはクリリンのグループになった。
「それじゃあ俺もラディッツと一緒が良いと考えるぜ。
サイヤ人同士でお互い闘い方を熟知してる分好き勝手やれるからな」
「ならば俺は孫と一緒か。
ふっ、同じトレーニングルームで修行してた4人が綺麗に地球組とサイヤ人組に分かれたな」
次にナッパがラディッツと組む方が良いと発言しクリリングループに入ると、ピッコロが必然的に悟空と組む事になりトレーニングルームNo.1のメンバーが綺麗に分かれる結果となる。
ニィープは面白い分かれ方になったなと考えつつ、戦力を分散させつつ連携を考えればこうなるかとも納得していた。
「次にトレーニングルームNo.2のメンバー分けだが、天津飯と餃子、俺と悟飯で分けるべきだと思うぜ。
で、天津飯はどっちに行く?」
「なら俺と餃子はクリリンのグループに行こう。
悟飯は悟空やピッコロと組む方が上手く戦えるだろうからな。
これならば戦力の一極化も避けられて上手く分散が出来る筈だが、どうだろうか?」
「良いんじゃないかしら、後は私とクウラ様も現地で貴方達のトレーニング成果を見る為にグループ入りするけど、此方から手助けはしないから死なない程度に頑張りなさい」
そして悟飯とヤムチャが悟空達の、天津飯と餃子がクリリン達のグループに入り戦力が上手く分けられた。
更にニィープは自身とクウラも現地へ行くが手助けはしないと念押しして死なない様に闘えと忠告する。
悟空達はそれに頷き、ニィープ達に頼る様ではこの先闘えないとしてこの2人に頼らない事とした。
「それじゃあオラとピッコロ達はスラッグ魔族達の方に行ってそいつらを倒して来るよ。
クリリンや兄ちゃん達はクラッシャー軍団の方を頼む!」
「ああ、分かったよ悟空!」
「元フリーザ軍の俺達がフリーザへの反旗を翻す第一歩としてクラッシャー軍団を倒す…これ程出来たシチュエーションは他には無いな。
カカロット、無様な闘いはするなよ?」
そして悟空達のグループはスラッグ一味を相手取り、クリリンとラディッツのグループはクラッシャー軍団を倒す方針に決まり全員渡された仙豆を懐に仕舞い込み敵を倒す準備を整えた。
「ではクウラ様、私はクラッシャー軍団の方へと行って来ます。
サンプルとして神精樹の実を回収し、効能や副作用の解析を後学の為に頭に入れたいのと………ならず者とは言えフリーザ軍の一員、奴等から私を襲って来た際には地獄に叩き落としたいと思ってます」
「フッ、後半の方が主だった目的だろうが。
良いだろう、ならば俺はスラッグ魔族の方へ行こう。
無論手助けはしないが連中が命知らずにこのクウラに手出しするならばその身を以てどれ程の愚かな行動を取ったか思い知らせてやろう」
最後にニィープは神精樹の実のサンプル回収とクラッシャー軍団を地獄巡りさせるべくクリリングループに同行し、クウラはスラッグ魔族の末路を見届けるべく悟空達のグループに同行する事としてメンバー分けが終わる。
もしもこれが逆ならばクラッシャー軍団はクウラに手出しする愚かな行動は取らないが、ニィープはそれすら計算に入れてラディッツとクリリン達に同行したのだ。
それ等を聞いたラディッツやナッパはニィープの計算高い殺意ある采配に身震いを感じていた。
「それじゃあ皆さん、必ず勝ってこの星を救って来ますね!」
「よし、行くぞ!!」
【ギュウン、ブォォォッ!!】
最後に悟飯がロザック星人達を元気付ける為に自分達が勝って星を救うと約束し、悟空の掛け声を合図にそれぞれが東の都と西の荒野へ向かい飛び立った。
それ等を見ていたロザック星人達はこの星に来た最後の希望として悟空達に未来を託し祈る様に空を見上げるのであった。
「ターレス様、大きなパワーを持った者が複数近付いて来てます」
「へっ、わざわざ死にに来るとはご苦労なこった…」
「スラッグ様、何か来ます!!」
「フン、この俺に逆らう者は誰であろうが皆殺しにしてやろう!!」
そして、それぞれの戦場となる地で凶悪達が戦士達を迎え撃つべく配置に着き空を見上げていた。
しかし………スラッグは何故か老体の姿では無く若くパワーに溢れていた頃の姿に戻っており、更にそれぞれの身に持つパワーも凶悪化のみでは説明が付かない程にパワーアップを遂げていた。
果たして悟空達はこの難敵達を相手に勝てるのであろうか………フリーザとの闘いを前にした異聞の大決戦の火蓋が今切られるのであった。
此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、劇場版の敵勢力が2つ進路上の惑星で暴れ回るので悟空達はそれを倒すのが避けられない寄り道とした物です。
元気玉の応用での部分は元気を分けて貰うんだからその逆も出来るよねって話です、但し元気玉を極めて高いレベルで使える人じゃないと出来ない(界王様は当然無理)芸当とします。
後何でスラッグがヨボヨボジジイじゃなくて若いんだよって部分は後程。
他にもゼエウンは口を滑らせて処刑済みです。
「嘘だろ………この作品でも出番が無いのか…!?」
因みに惑星ロザックの由来はザクロです。
次回もよろしくお願い致します。