DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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昨日の連続投稿からまたストックが減ったのでちょっと投稿スピードを遅らせる事になりますが第13話目を投稿致します。
今回は悟空・ピッコロ組の闘いとなります。
それからゼエウンはガチで出演が無いので変わりの闘いがあります。
では、本編へどうぞ。


第13話 脅威の超パワー!戦慄の魔族達!!

 時間を数刻前に戻し悟空・ピッコログループは東の都を占領するスラッグ達との闘いに向けて中央都市より飛び立っていた。

 その後ろをクウラは前方の悟空達を越さぬ様に飛びながら全員黙っていた。

 何故ならば、東の都へと近付くに連れて1つだけかなり強大なパワーを持つ存在が居る事に気付いたからである。

 

「このデカイ気は………コイツがリーダー格のスラッグって奴なのか? 

 とんでも無い強敵がこの先に居るな………!」

 

「どうしたヤムチャ、怖気づいたならばこのまま帰って中央都市の生き残りを守っているか?」

 

「い、いや大丈夫だ! 

 俺だってあれだけ超重力の修行をやったんだ、戦力になってやるさ!!」

 

 ヤムチャは余りの巨大な悪の気に鳥肌が立っていたが、ピッコロに挑発されて戦う決心を改めて固めた。

 しかし悲しいかな、ヤムチャはこの中で基礎戦闘力の最大値が低く20万しかないのだ。

 最年少の悟飯は20万5000と6倍界王拳があるので最大戦闘力は123万とヤムチャや餃子を大きく引き離していた。

 たった5歳でこれ程までにパワーアップ出来たのは頑丈なサイヤ人の血を引き、また同じく戦闘民族サイヤ人の血を引くお陰でグンと伸ばし上がる事に成功したからだ。

 尤も悟飯の戦闘力の伸ばし方はニィープが監修し、5歳の身体を壊さない様に細心の注意を払った結果でもある。

 

「そろそろ着くぞ、皆気を付けろよ!」

 

「はい!!」

 

「貴様こそ1番にへばるなよ孫!」

 

 そうして東の都へと辿り着くと、其処にはスラッグ魔族達の宇宙船と惑星クルーザーへ改造する為の装置が絶賛稼働中であり、更にスラッグ魔族の兵士数千人がそれを守っている所であった。

 悟空達4人はそれ等の目の前へと降り立ち、クウラは離れたビルの屋上で悟空達の観察をしていた。

 

「むっ、何者だ!!」

 

「おめえ達がスラッグっちゅう奴の手下か!! 

 今直ぐこの星から去るなら痛い目には遭わねえで済むからとっととこの星から出て行け!!」

 

 悟空達の襲来に気付いたスラッグ魔族の一味が警戒をし始めると悟空はこのまま星を去るなら痛い目に遭わせないと警告し、立ち去る様に叫ぶ。

 それを聞いたクウラやピッコロは生温いと考えていたが、当の悟空はこれを聞いても連中は襲って来るだろう。

 ならこの星の人々の無念を晴らしてやると考えてもおりこの警告は謂わばロザック星人達の最後の代弁でもあるのだ。

 

「舐めるなよ人間が!! 

 野郎共、やっちまえ!!」

 

『うおぉぉぉ!!』

 

 当然スラッグ魔族達は一斉に襲い掛かり、4人はそれぞれ構えるとその軍団に突撃する。

 1人あたりの戦闘力は凶悪化込みで約1万5000、ヤムチャの敵ですら無い為4人は縦横無尽にスラッグ魔族達を相手に大立ち回りする! 

 

「狼牙風風拳!!」

 

「おりゃあ!!」

 

「うわらぁぁぁ!!」

 

「てりゃぁぁぁぁ!!」

 

【バキッ!! 

 ドカドガッ、バキッガキッバキンッ!!】

 

 4人は向かって来るスラッグ魔族達を叩きのめして行き、更に1人の魔族を惑星改造装置へと叩き込み装置を破壊しながら絶命させる等を行いスラッグ側の被害を更に拡大させて行く。

 クウラもそれ等を観察しヤムチャでさえ最初と比べれば良い動きをする様になったと評価し、特に悟空とピッコロに至っては地球戦士達の中でトップクラスであり、このまま成長を続ければいずれはラディッツと同様にニィープと同レベルまでに到達し、このクウラを楽しませる逸材になると期待を込めていた。

 

「ひぃぃ、つ、強過ぎる………!!」

 

「お前達は下がれ!!」

 

「これ以上作業が遅れてはスラッグ様のお怒りを買う事になる」

 

「分かったなら貴様等は下がるダボ、コイツ等は我々が始末するダボ!!」

 

 スラッグ魔族の一般兵達が恐れ慄き、ジリジリと後退りする中、船の内部から3人の魔族が飛来する。

 その魔族3人は雑魚達よりも遥かに強く、現在のヤムチャでもギリギリ倒せるか倒せないかのレベルの気を放っていた。

 これにはヤムチャも雑魚達とはまるで違うと理解し、目を険しくしてから構えた。

 

「クックック、中々活きの良い連中ダボ! 

 おいメダマッチャ、アンギラ、あの優男は俺の獲物ダボ!」

 

「ちぇ、仕方無いなドロダボの奴………なら俺はあのチビで我慢してやるか」

 

「では俺は同じ魔族でありながらスラッグ様に歯向かうあの愚か者を相手にしようか」

 

 どうやら魔族達………ドロダボはヤムチャ、メダマッチャは悟飯、アンギラがピッコロを相手にするらしく、悟空がフリーとなるが此処での悟空の役割は危なくなった味方の援護であるのでフリーになる事は必然的且つ都合が良かった。

 更に気を探ればヤムチャとドロダボの実力がほぼ拮抗し、悟飯は油断しなければ必ず勝てる相手でピッコロに至っては「負ける要素is何処?」とニィープが見てもそんな反応を返す程度の物であり、必然的にヤムチャの援護をするかしないかの闘いであった。

 

「………」

 

 だが悟空達は油断しない、何故ならばこの3人よりも………宇宙船の中に居る1人、恐らくリーダーのスラッグだろうがこの3人よりも遥かに強い!! 

 悟空やピッコロが高倍率の界王拳を使っても拮抗出来るか怪しいレベルで強いと判断に至る強大なパワーを感じられていた。

 よって悟空とピッコロは如何に消耗せずスラッグを引き摺り出して闘うかが目的となっていた。

 

「さあ、行くダボ!!」

 

「ヒィーハァー!!」

 

「ふははははは!!」

 

「来やがれ、修行の成果を見せてやる!!」

 

「お前達は僕達が倒す!!」

 

「貴様の様な雑魚に用は無い!!」

 

 ドロダボ、メダマッチャ、アンギラがそれぞれ突撃するとヤムチャ、悟飯、ピッコロがそれ等を迎え討つべく身構え、ヤムチャとドロダボは戦闘力の解放を行い押し合いになる。

 お互いに腕や頭の血管が浮き出ながら何方の力が上か比べ合い、地面が2つの気がぶつかり合う影響で抉れて行きながら両者一歩も譲らない闘いへと至っていた! 

 

「そらそらそらそらそら!!」

 

「はっ、えい、やぁ!!」

 

【バババババババババババンッ!!】

 

 悟飯とメダマッチャは気弾の連射で対決し、原典の物語ならば悟飯はこれに苦戦してしまうのだが…この歴史では違う。

 悟飯も過酷な重力トレーニングを行いそれに耐え実力を身につけた。

 よって苦戦しない所か界王拳無しで互角以上に闘い気弾の相殺をしていた。

 メダマッチャはこんなガキが俺と互角以上なんてあり得ない、そんな風に焦りながら腕を回転させて投げる様な気弾連射のスピードを速めるが、悟飯も同じ様に連射し対応する!! 

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 一方アンギラは凶悪化+αの影響でこの3人の中で1番戦闘力は25万と1番高い数値を誇るが………既に140倍以上の重力を物にし、最大戦闘力も原典のネイルと同化した時の物を上回る140万の数値を重りの服を身に着けている状態で発揮出来る様になっていた。

 つまり今更25万、小数点以下を四捨五入して自身の6分の1程度の強さの相手など最早敵ではなく、攻撃をつまらない様子で最小限の動きで回避していた。

 

「どうしたどうした、躱しているだけで勝てると思っているのか!?」

 

「………」

 

 対するアンギラはこの目の前に居る魔族………否、地球育ちのナメック星人戦士ピッコロの力を測り損ねており、回避に手一杯だと言う誤った認識を持っていた。

 それもその筈、ピッコロはこの間も戦闘力を完全な解放をせずアンギラより少し弱い程度の力しか入れておらず、回避の瞬間のみ戦闘力を上げている為この3人の魔族達はピッコロの力を感知し切れなかったのだ。

 もしもクリリンレベルで気を測る力があればこの3人は目の前の相手を無視してピッコロを全力で殺しに掛かる作戦を取っていただろう。

 だがアンギラ達はクリリンレベルの気の感知は出来ない、よってそんな作戦を取る未来は凶悪化しても訪れる事は無いのだ。

 

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

【ボン、ボン、ボン、ボン、ボン!!】

 

 一方ヤムチャとドロダボの闘いは次なるステージに突入し、空中で高速移動しながら重い一撃をぶつけ合い空気を震わせていた。

 この闘いを傍観しているクウラも地球戦士達の中で弱い方のヤムチャでさえもサウザー達クウラ機甲戦隊レベルの戦闘力を身につけ中々良い動きをすると評価していた。

 これならば事が終わり次第サウザー達とヤムチャや餃子達を手合わせさせ、機甲戦隊のレベルもアップさせようと考えるに至る程その力をこの歴史のクウラに認識させていた。

 

「ちぃ、いい加減くたばるダボ!!」

 

「悪いがそう簡単にはやられないぜ!! 

 俺だって悟空達の仲間なんだ、お前達雑魚相手に負けてたらクリリンや天津飯達に笑われちまうからな!!」

 

「雑魚、この俺を雑魚とほざいたダボか人間!! 

 この俺をコケにした事を後悔するダボぉ!!」

 

 ドロダボは人間如きが自身と互角である事に焦り、早く勝負を決めねば…でなければスラッグ様に役立たずと烙印を押されて殺されると近々訪れる未来を恐れていたが、そんな事を知らないヤムチャはドロダボを雑魚と呼び怒りを誘い動きの単調化に成功する。

 こう言う実力が拮抗してる際の闘いは如何に冷静さを保ち、動きを見極めるかが重要になるがドロダボは様々な要因で冷静さを欠いた。

 無論ヤムチャはこの瞬間を待っていた、目の前の敵を倒す決定的なチャンスが訪れる瞬間を! 

 

「天津飯、お前の技を借りるぜ! 

 太陽拳!!」

 

【カッ!!】

 

「ギャァァァ、目がぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ヤムチャは天津飯の技で自分達でも問題無く使え、此処ぞと言う時に使える太陽拳をドロダボに使用しその目を焼く。

 更にスラッグ魔族は強い太陽光の下では1時間も生存出来ない種族であるが故に太陽光を再現する太陽拳はこの上無く有効な技であり、普通ならば僅かな時間目眩ましをし隙を作る程度の技だったがドロダボの場合はその目を焼き、失明クラスのダメージを負わせる事に成功する! 

 

「やっぱりな! 

 太陽の光に弱いと聞いてこの技が効くんじゃないかと思ってたが想像以上に有効だった様だな! 

 そして幾ら失明してようがお前達の様な悪者には情けは掛けないぜ………食らえ、特大の繰気弾だ!! 

 はぁぁぁぁぁ!!」

 

 ヤムチャは太陽の光に弱い事を記憶していたが故に太陽拳の使用をし、敵が失明するレベルで効くのは想像以上の効力を発揮したと嬉しい誤算をしていた。

 そしてこの星を荒らしに荒らし回った魔族達に情け容赦を掛ける気は毛頭無く、ヤムチャは特大繰気弾を繰り出して何度も何度もドロダボの身体にその気弾を叩き付ける。

 まるでこのロザック星の住民達の無念を晴らすかの如く!! 

 

「止めだ、ハァッ!!」

 

【ドンッ、ドォォォォォォォォォォンッ!!】

 

 最後に特大繰気弾をドロダボの鳩尾にぶつけながら地面に叩き付け、そして繰気弾は爆発した。

 ヤムチャは爆炎が晴れるまで構えは解かず、相手の絶命を確認するまでは戦闘態勢のままでいた。

 そうして爆炎が晴れた時………ドロダボはピクリとも動かず気も消失し物言わぬ身体となっていた。

 これによりヤムチャは強敵に勝利し、拳を握りしめて確かな修行の成果を実感するのだった。

 

「ドロダボの奴、何負けてやがんだよ!! 

 仕方無ぇ、このガキを仕留めて早いとこ邪魔者を全部排除しなきゃな!! 

 はぁぁぁぁぁ、コメダマッチャ!!」

 

【ニョキニョキニョキ、バッ!!】

 

「わっ、何なのこれ!?」

 

 一方突如発生した太陽の光やドロダボの敗北、悟飯の抵抗に苛立ちを覚えたメダマッチャは分身であり相手に取り付けばそのエネルギーを吸う性質を持つコメダマッチャを生み出し、悟飯に飛び掛からせる。

 悟飯は敵がいきなり気持ち悪い分身を生み出した事に驚きながら飛び退き、気弾で撃ち落とそうとしたがコメダマッチャはそれを避けて悟飯への突撃を止めない。

 原典の物語ならばそのまま取り付かれた挙げ句エネルギーを吸われピンチに陥る場面であった。

 しかし、この歴史の悟飯は冷静に敵の技を見極めようとしていた。

 

「(ピッコロさんやクリリンさん、お父さんやラディッツ叔父さんにニィープさん達は技の1つ1つに意味が無い事は無いって言っていた。

 それ等をしっかり見極めて対処する事も闘う上で必要な事だって! 

 この分身達は僕の攻撃を避けて突撃して来てる、つまりは僕に取り付いて何かをするのが目的の技なんだ!!)」

 

 此処で悟飯は修行中に経験が不足しているが故に先輩戦士達や悟空にピッコロと言った師匠、更には仲良くなれたラディッツやニィープに意味の無い技はこの世に無いと忠告を授かっており、その性質を見極める目や判断力を鍛える事も修行中に施されていた。

 5歳の悟飯にアレもやれコレもやれと強要するのは酷な話だが、これから闘う相手はその酷な事が必要になる為悟空やクリリン達も心を鬼にして教え、ラディッツやニィープもやや心苦しさを覚えながら教えた結果…経験不足を補う判断力を身につけるに至り、このコメダマッチャが相手に取り付いて来る技だと見抜いていた。

 

「なら取り付かせない、3倍界王拳だ!! 

 はぁぁぁぁぁ!!」

 

【キュオォォォォォォォォンッ、バシュゥッ!!】

 

「な、何ぃ!?」

 

 悟飯はならば取り付かせない、触らせないとして此処で倍率3倍の界王拳を解禁しコメダマッチャの反応速度を上回りながら側面に回り込み気功波でコメダマッチャを全て焼き払う。

 20万5000の3倍である61万5000の戦闘力を引き出せば23万のメダマッチャやその分身が反応し切れず消し飛ぶのは必然であり、悟飯をただのガキと侮った結果である。

 

【シュン!!】

 

「魔閃光!!」

 

「はっ、ギャァァァァァァァァァ………」

 

 更にメダマッチャの目に留まらぬスピードで接近した悟飯は至近距離から魔閃光を繰り出し、その肉体を完全に焼き払いながら宇宙船の脚部も一部破壊して傾かせる事に成功する。

 悟飯は弱冠5歳と言う若さでありながら師や先輩達の教えをスポンジの様に吸収し、立派に前線に立てる戦士へと成長しつつあった。

 この成長速度は無論悟飯の極めて高い潜在能力故であり、ニィープはもしかすれば原典よりも早く超サイヤ人に覚醒出来るのではと考える程に悟飯の才覚は凄まじいのだ。

 これが悟空が生きてる世界線の後の未来で神や天使の技を会得した悟空にその才能のみで回避速度を上回り攻撃を当てられる孫悟飯と言う天才戦士の才能なのだ。

 

「ば、馬鹿な、ドロダボとメダマッチャが!!?」

 

「他所見をしたな?」

 

 ドロダボ、メダマッチャが次々と葬り去られる事態に戦慄し彼等の方に視線を向けるアンギラ。

 こんな馬鹿な事が………そんな事を思考し他所見をした瞬間、相手していたピッコロが遂に動き出し、アンギラの目に捉えられぬ速度で接近しその土手っ腹を捉えてた。

 

【ドゴッ!!】

 

「うが、ぁぁ………!?」

 

 アンギラは意識を刈り取られる寸前の重たい攻撃を目の前の魔族に与えられ、思考が定まらぬ事態に陥る。

 当然ピッコロはそんな隙を逃す訳が無く手を翳し、止めの一撃を与える。

 

「くたばれ!」

 

【バシュゥッ!!】

 

 アンギラもまた気功波で消し飛び塵一つ残さず消滅した。

 アンギラには腕を伸ばして相手を捕らえる技があったが、そんな物を披露する機会も与えられずに消滅したのだ。

 そうしてスラッグ魔族の幹部3人とピッコロ達の闘いはクウラや悟空の予想通りピッコロ達の勝利に終わり且つピッコロは全く消耗せずこの場を制していた。

 

『う、うわぁぁぁぁぁぁ逃げろぉぉぉぉぉ!!』

 

 アンギラ達が殺された結果スラッグ魔族の一般兵達は恐怖に支配され宇宙船内へ逃げ出し始めていた。

 普段温厚な悟空も自分達で散々この星や其処に生きる人々を蹂躙しておいて自分達が蹂躙されればこんな風に怯えるなど身勝手な連中だと感想を抱いていた。

 だが、その兵達全てを粛清する者が宇宙船内から動き出した。

 スラッグ魔族の長、スラッグが逃げ出した兵達を全て一度に処刑しながら悟空達の前に姿を現した。

 

「ふん、役立たず共め。

 このオレが直々に愚か者共を殺してやろう!!」

 

「うっ、とんでもない気だ………!!」

 

 スラッグの姿を視認し、その気を肌で感じたヤムチャや悟飯は自分達では絶対に勝てないと認識し、悟空やピッコロも限界を超えた倍率の界王拳を使用し共に闘わねば勝てないと確信し身構えていた。

 

「ふん、クラッシャー軍団のターレスとは違うらしいがサイヤ人には変わり無い様だな。

 そして魔族に雑魚2人………こんな戦力でオレに勝てると思っているのか? 

 ならばおめでたい奴等だ!!」

 

【シュン、ドガッ、バキッ!!】

 

『っ、悟飯、ヤムチャ!?』

 

 しかしスラッグは今の自身に及ばない雑魚達がまだ勝てるのかとの言う幻想を抱いている事を鼻で笑い、現実を思い知らせるべく悟飯とヤムチャを一撃で戦闘不能にさせながら吹き飛ばし、2人の意識を刈り取る。

 幸い生きている様ではあるがもうこの闘いでは復帰出来ないダメージを負わされており、クウラも「ほう」と呟き、自身の敵では無いが悟空達には荷が重い敵が出たなと考えていた。

 

「クソがぁ!!」

 

「よくもヤムチャと悟飯を!!」

 

 そんな光景を目にした悟空とピッコロは10倍界王拳を解禁しそれぞれ1500万と1400万と言う戦闘力を叩き出し突撃するが、スラッグは舐めプをするかの如く余裕の態度で2人の攻撃を捌きながら高笑いしていた。

 

「ふははははは!! 

 あの魔族2人が使わせたドラゴンボールにより力に溢れていたあの頃まで若返り、更にはクラッシャー軍団共から奪ったと言っていた神精樹の実を食したこのオレに貴様等が束になろうが敵う訳が無いのだ!!」

 

「何、ドラゴンボール? 

 それに神精樹の実………魔族2人………成る程、そう言う事か」

 

「ええそうよこの世界のクウラ、私達がこの闘いを面白くセッティングしたわよ」

 

 スラッグはドラゴンボールを使い若返った事や神精樹の実を食した、しかもこれ等を魔族2人に齎されたと口にした瞬間クウラも闘ってる悟空達も誰の仕業なのか嫌でも気付いた。

 更にクウラの背後に何時の間にか件の2人、トワとミラが立っておりクウラに話し掛けていた。

 

「貴様達が俺達の世界、貴様達風に言えばこの歴史に介入し何かを仕掛けて来ている暗黒魔界の魔族達か」

 

「あら、私達の正体に気付いちゃったの? 

 やっぱりフリーザ一族って頭脳も明晰ねぇ~」

 

「親父やベリブルが暗黒魔界を俺に教えた事もあるが、貴様等の発言を全て整理すればこの程度彼処で闘ってる孫悟空でも気付くレベルだ。

 それで、貴様等はこの俺に何の用だ?」

 

 クウラは自身が辿り着いたトワ達の正体を口にした瞬間、矢張りフリーザ一族は頭が良いとトワが評価したがこれは孫悟空でも気付く為褒められておらず舐められてる事はクウラも気付いていた。

 そして当然この場に現れたのはこのクウラに用があっての事だとも理解していた。

 

「ふふ、貴方って他の歴史では孫悟空達と敵対して命を落とすのにこの歴史では一緒に闘ってるから珍しくてね。

 でも、この闘いに介入しない様に足止めをするのが今の私達の目的なの。

 だから貴方には嫌でも此処に留まって貰うわよ。

 ミラ、相手なさい」

 

「この歴史ではトレーニングを施し、実力を伸ばしたクウラ………どれ程の物か試させて貰う」

 

 トワはクウラが悟空達と敵対し命を落とす本来の歴史を暴露し、更にこの世界では違う道を辿った事を珍しく思っているとも口にしていた。

 が、スラッグと悟空達の闘いに介入されるのは困るらしくミラをけし掛けて足止めをする事が目的の様であった。

 クウラはそれ等を頭の片隅に置き、眼前のミラを見据えるが………強い、ハッキリ言って自身が最終形態になりニィープと共に覚えた『奥の手』を使おうが勝てない。

 それ程に実力差が開き過ぎている事を闘わずして理解していた。

 

「が、このクウラが怯えて闘わないなどあり得んのだ!!」

 

【ボシュウゥゥゥッ、グンッ、カシャッ!!】

 

 しかしクウラには怯えの2文字は無い為覚えた気の解放を行いながら最終形態へと変身しマスクを装着する。

 その戦闘力は2億8000万から一気に6億9000万へと上昇しこの時代では正に最強の二文字に相応しい実力を発揮する。

 

「確かにこの時代に於いては破格のキリだ。

 流石はフリーザの兄、クウラだな」

 

「自らを鍛え上げ、更なる高みを目指す事を知らぬ愚弟(フリーザ)と俺は違う! 

 俺は貪欲に力を求める、その為ならば毒をも喰らおう!! 

 さあ、始めようか!!」

 

【シュンッ、ドガァァァァァァッ!!】

 

 ミラは更に力を得たクウラに感心し、そのクウラも強さの頂へと辿り着く為ならば毒………コルド大王やフリーザを恨むニィープも受け入れ、悟空達も受け入れ、気の操作を会得すると口にした。

 この時点でこの歴史のクウラは他のクウラとは違うらしいとミラも思いながら、当のクウラの戦闘開始の台詞と共にパンチをぶつけ合う! 

 その衝撃にロザック星は震え、スラッグや手傷を負い始めた悟空達もそちらに目を向けとんでも無く恐ろしい闘いが近場で繰り広げられている場面を目撃した。

 

「ハァァッ!!」

 

「フッ!!」

 

【ドガドガドガドガッ、ボンボンボンボンボンッ、ガキィッ!!】

 

 余りの速度の格闘戦に悟空やピッコロ、スラッグの目にはそれを捉える事が出来ず、しかし空気の震えから凄まじくレベルが違う闘いが行われている事を理解し戦慄していた。

 まさか自分達と共闘関係のクウラが此処までの力を持つとは………これが宇宙の覇者の実力かと肌身で感じ、そしてこれから闘う宇宙の帝王フリーザもこれよりは弱いながら此処まで闘えると判断し、この眼前に居る魔族を上回る更なる力を付けなければ勝てないと理解する。

 スラッグも宇宙にはオレよりも強い奴が居たのかと恐怖を初めて覚えてしまっていた。

 

「デスフラッシャー!!」

 

「波!!」

 

【バシュゥッ、ボォォォォォォッ!!】

 

 この間にデスビームを避けられ、自身もエネルギー弾を避け切ったクウラはデスフラッシャーを発射し、ミラも何と禍々しい色のかめはめ波を放ち光線の撃ち合いに発展する。

 何方も今の悟空達が当たれば消滅必至、惑星にでも当たれば爆発が確実視される気功波の奔流と着弾地点や気を込め押し込もうとする迫り合いにロザック星は地震が発生していた。

 しかしクウラも馬鹿では無く惑星が消滅しない様に絞ってデスフラッシャーを撃ち、ミラもそれに合わせてかめはめ波を放っているのでロザック星が消滅する事は無く単純にこの惑星を覆う雲が晴れる………但し上空の寒冷化装置を破壊しないと元に戻る………程度に収めていた。

 

「ふぅぅぅぅ………」

 

「オォォォォォォ、ハァァァァァァァァァァ!!」

 

【ギュオォォォォォォンッ、バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ、ドォォォォォォォォォォォォンッ!!】

 

 そうして気功波同士の撃ち合いが繰り広げられる中、クウラは全力を込めた結果ミラのかめはめ波を呑み込みながらデスフラッシャーにパワーを更に込め、撃ち合いを制してミラに気功波を直撃させながら大爆発が起きた。

 この衝撃に悟空達もスラッグも関係無く吹き飛ばされそうになり、悟空とピッコロは無防備な悟飯とヤムチャを抱き抱えて建物の陰へと身を隠させた。

 

「………」

 

 クウラは全身全霊を込めたデスフラッシャーを放った。

 もしもこれでダメージがあればそれはそれで自身の警戒し過ぎだったと、気の感知がまだまだだと反省出来ると考えつつ何通りかの想定をしていた。

 その中でどれが現実になるか………爆炎が晴れて行きその答えがクウラの紅き瞳に映る。

 

「…こんなものか…期待外れだ、面白くもない………」

 

 其処には全身全霊の攻撃を受けて全く無傷のミラが宙に浮いていた。

 そう、クウラが感知した実力差は全くの間違いでは無かったのだ………とても今の自分達では勝利する事は不可能な超戦士が其処に居たのだ。

 この結果をクウラは静かに受け止め………そしてトワが語る足止めを振り切る事は不可能だと認識しながらも身構える事は止めなかった。

 この結果を初めから理解していたトワは邪悪な笑みを浮かべ、歴史の侵略者達に抗える刃はこの歴史にはまだ未だ存在していなかった………。




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、ゼエウンの代わりにクウラVSミラの闘いがありました。
クウラの戦闘力は今は6億9000万が最大値ですので間違い無くこの時代最強の戦士です。
しかし………歴史の侵略者であるミラはそんな数値は足元にも及ばない程に強いのです。
具体的にはブロリーの伝説の超サイヤ人の戦闘力1400億よりも少なくとも強いです。
因みにこの1400億はある意味基準として、本来の歴史の魔人ブウ(封印解放後のデブ)はこれより強いとしてもキリの計算が面倒なので2500億位として、悟空の超サイヤ人3はこれを本気でやれば消し飛ばせるとして2900億位とさせて頂きます。
つまり………この作品はそれより強くなる可能性が………?

次回もよろしくお願い致します。
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