この話は最長老さんとの会話等がメインになり、まだフリーザ達との闘いは起きないです。
もう少しだけ会話パートが続きます。
では、本編へどうぞ。
悟空達4人はトワの宣戦布告とゲームに憤りを感じながらもこのまま同じ場所に留まっても話が進まないとして全ナメック星人たる最長老の家へと向かう。
それを阻む者はまだこの星には居らず、本当にスムーズに進んだ結果ものの10分で最長老の家に到着する。
しかしヤムチャ達やサウザー達は外で待っており、更に外にはこのナメック星最強の戦士タイプであるネイルが立っており、悟空達の帰りを待つピッコロが口を開く。
「来たか孫達。
このネイルと言う奴がこの中の長や実力がトップの者達が揃うまでは最長老には会わせられないと言ってな。
貴様達が来るまでこうやって待っていた所だ」
「悪いなピッコロ、クリリン、悟飯、ナッパ。
どうしても外さなきゃならねえ事情があったんだ」
「分かってる、あの暗黒魔界の魔族共だろう。
奴等が何を語ったか、クリリンや悟飯も交えて俺達で話し合うぞ。
と言う訳だネイル、俺と孫悟空と息子の悟飯と孫の親友のクリリン、クウラ軍トップのクウラとNo.2のニィープ、更にラディッツの7名が中に入らせて貰うぞ!」
どうやらあちらも悟空やクウラ達が来るのを待っていた様で悟空もあのトワやミラが現れては向かわねばならなかったと釈明しピッコロやナッパ達も承知していた。
そうして戻って来た4人と悟飯、クリリンとピッコロの7人が代表として最長老と話し合う事を告げると、ネイルは最長老と念話しているらしく短い会話で済ませていた。
「最長老様からお許しが出た。
今話した7名は中に入れ、残りは待ってて貰うぞ」
こうして悟空、クウラ、ニィープ達はいよいよ最長老の家に入り、その中で特に大きく老体のナメック星人が鎮座していた。
その雰囲気から悟空達はこの人がナメック星のドラゴンボールを創造した最長老その人だと理解した。
「ようこそお越し下さいました地球の人達にサイヤ人、そしてクウラなるこの星に来た悪の長とカタッツの子よ。
私がこの星のナメック星人達の親でもある最長老です」
「ふむ………ニィープの懸念通りかなりの老体だな。
これでは直ぐに寿命死しても可笑しくないな」
最長老はゆっくりと開かない目を心眼で補いながら悟空達やクウラ達を見分けて話していた。
一方クウラはニィープの懸念材料だった老体故の寿命死についてこの場で言及し、悟空達やピッコロもこの老体だと間違い無く近々寿命であの世に召されてしまうと悟っていた。
「ご察しの通り私はもう長く生き過ぎました。
ナメック星が異常気象に見舞われ大きくの子達が死んで逝き早数百年、もう私は残り数週間で天に召されるでしょう」
「数週間………なら、ドラゴンボールを使わせて貰う時間はまだあるみたいだな!
なあ最長老様、オラ達の話を聞いて欲しいんだ!」
「其処のクウラ達が語るに我々ナメック星人の保護とドラゴンボールの確保が目的なんでしょう。
宇宙の彼方からクウラに良く似たより邪悪な者が迫っている事も既に察知してます。
ですが、貴方達の事を私自身は良く知らないので申し訳ありませんが孫悟空さんとクウラ軍の長であるクウラ、2人の記憶をそれぞれ探らせて貰えませんか?」
悟空は最長老が後数週間の命だと聞くとまだロザック星人やナメック星人の為にドラゴンボールを使う機会は残されている事を悟りながら事情を話そうとすると、最長老はその超能力で触れた者の記憶を覗き話の短尺化を提案する。
この場にサウザー達が居れば「クウラ様に何と無礼な!」と突っ掛かっていただろうが幸い此処にはニィープとラディッツしか居ないので会話で拗れる心配は無いのでニィープは一先ず安心していた。
「この俺の記憶を見るか………別に構わんが直近1年以内の記憶を見る様にしろ。
それ以外は俺がナメック星に居る事と余り関わりが無い上に、ショッキングな物も存在する為悪戯に寿命を減らす危険性がある。
1年以内ならばまだ安心して見れる内容しか無い………それに同意すれば幾らでも見せてやる。
俺はこれでも老体には労る様にしろと教わっている」
そんなクウラは不遜にも1年以内の記憶と指定して見る様にと告げる。
この態度にネイルも無礼なと突っ掛かりかけたが、最長老が静止させた為いざこざが起こらずに済んだ。
そして最長老はクウラの記憶は1年以内の物しか見ない様にと言う条件を呑むと悟空とクウラの頭に手を置き記憶を覗き込み始めた。
「………ふむふむ、フリーザなる者がナメック星のドラゴンボールを………これは………スラッグ!!
あの時飛んで行った我が子達の中に悪の心しか育たなかった者が居たのか………!?
そしてロザック星の人々に何と言う事を………むっ、これは………暗黒魔界の魔族!?
しかも世の神々が禁忌とする時間移動をして他の歴史に介入している………!?
成る程、どうやら事態は私の想像を超える物の様ですね………」
どうやら最長老はナメック星とドラゴンボールがフリーザに狙われ、このままでは全員殺されてしまう事やロザック星の顛末、暗黒魔界のトワやミラがこの宇宙を真に治める創造の神と破壊の神すら禁忌とした時間移動をしていると理解し脂汗を掻きながら、自分やこのネイルではどうやろうとも抗えぬと正しく認識したらしかった。
共に居たネイルも自分では手に負えぬかと最長老の反応から察してしまい、最強の戦士タイプが聞いて呆れると己の弱さを呪っていた。
「分かりました、我々ナメック星人の知恵と勇気の証であるドラゴンボールを貴方達に託しましょう。
どうもクウラ、貴方やその部下達は本当にドラゴンボールに興味が無く我々ナメック星人を害する意志も無い事が分かりました。
悪と言う理由から警戒し過ぎてしまい誠に申し訳ありませんでした」
「いや構わん、俺は何処まで行こうと悪だ。
死ねば地獄に堕ちる事もこの魂が理解している、ならば己の道を貫くまでの事だ」
最長老は悟空達に最後のドラゴンボールを託しつつ悪の気を持つクウラ達を警戒し過ぎた自分達の頑固さを謝罪するとクウラはどうも気にしていない様子であった。
この点が悪戯に恐怖と破壊をバラ撒くフリーザとは違う、徹底された理性を持つ悪と言う前世の記憶でのクウラともまた違う善と共に歩ける悪の戦士だと改めて思っていた。
何度も言うがこれこそがニィープがフリーザに歯向かい、このクウラに従う最大の理由である。
「それにしても………貴方達や外に居る地球の皆様は大変大きな潜在能力をお持ちだ。
其処のサイヤ人であるニィープさんが徹底して潜在能力を伸ばしつつ地力も上げる修行を課していた事がこの様な大きな潜在能力を得るに至ったのでしょうね。
すみませんがもう一度頭に手を置かせて下さい、その潜在能力を引き出すお手伝いをさせて下さい」
すると最長老は悟空達も………恐らくクウラ達すらと中に眠る破格の潜在能力を引き出す決意をしたらしく、もう一度頭に手を置かせて欲しいと頼み込んで来た。
それもどうも強く熱望している様子である。
ニィープは母星を守れぬ無念や全ナメック星人達を巨悪の手が伸びる前に救おうとした善も悪も関係無い戦士達に感謝して潜在能力の窓を開ける手伝いをするのだと悟り、誰よりも先に頭を下げながらその手を置かせた。
「お、おいニィープ良いのか?
サイヤ人の誇りとかあるだろう?」
「馬鹿ね、自分の潜在能力を引き出すキッカケをくれるって頼み込んで来てるならそれに応じてやっても良いのよ。
それに………故郷や同族を守れない無念をこの御老体や星の人々に背負わせるのは死よりも残酷な刑よ」
ラディッツはサイヤ人の誇りとか問題で潜在能力を引き出させても良いかと迷いながら問うと、ニィープは自分の物を再確認する程度と認識している為最長老の潜在能力引き出しを容認すると言う決断を見せた。
これにはニィープの懸念材料のフリーザがトワ達の介入で大幅なパワーアップを果たした場合此方が何も対策しないと詰むので1万歩譲って認めるのであり………そして、母星や同族を巨悪の手で奪われた先輩として死よりも残酷で恐ろしい物を背負わせる事を避ける為でもあった。
そうして最長老が頭に手を置き潜在能力の引き出しを行おうとした結果………ニィープは覗かれたら仕方無いとした前世の記憶を隠さず見せる選択をした。
「(こ、この記憶は………ニィープさん、貴女は………)」
「(この事はいずれ話すべき人達に話す、その為に最長老さん、この場ではどうか内密にして欲しいです)」
まさかこの世界の外側の記憶を持つ者と出会う事になるとは………最長老は数百年以上生きて来た中でも特に初の出来事に衝撃を受けつつもニィープ自身は話す気があると頭で語りかける。
本来時の界王神の領分なこの娘の処遇は、彼女の死後に決定されるとした上で隠し事はもうそろそろ終わらせる事をトワ達を見てから決めたらしく、ならばその意を組もうと決めて潜在能力の解放のみでこの場は留めた。
そもそもとして根っからの善人の最長老は人の隠し事は見てしまっても墓まで持って行くタイプなのだ。
そして次の瞬間、ニィープは今まで以上の力をその身に感じた。
「こ、これは………戦闘力にすれば2100万以上の…!?」
「ふう、どうも私では本当に潜在能力を引き出すキッカケを作るしか出来ず、申し訳ありません」
「い、いえ…私にまだまだ先があると教えて頂きありがとうございました」
悟空やラディッツ、ピッコロや悟飯、更にはクリリン…果てはクウラまでニィープの急激なパワーアップに衝撃を受け、更にこれが与えられた物では無く自身の中に秘められた物を引き出す取っ手口を教える形なのだからニィープは改めて潜在能力の引き出し凄いと思いながら手を握っていた。
「それとニィープさん、少しだけ貴女にアドバイスさせて下さい」
「へっ?」
「どうも貴女は急ぎ過ぎて前しか視えてない様です。
ですからどうか少しだけ立ち止まり、深呼吸して周りや後ろも視る事も必要ですよ」
更に最長老はニィープにだけはただの………しかし彼女に必要だと感じたアドバイスを授けたので
そのアドバイスを聞き、ニィープは前しか視えていないと言う言葉には心当たりがあり過ぎて否定出来なかった。
ならば深呼吸してみるのもまたトレーニングの内なのかも知れないと考え、ただ今はちょっと立ち止まれないので話半分でその首を縦に振った。
「さあ皆様、どうかその潜在能力を引き出すキッカケを私にお手伝いさせて下さい、必ずや貴方達の未来に役立つとお約束しますよ」
それから最長老は再び悟空達に潜在能力解放のキッカケ作りを行い、ニィープの行動を見たラディッツや悟空、更にはクウラまでもが最長老に同意して潜在能力を引き出す手伝いをさせる。
勿論この後はヤムチャに天津飯、ナッパ達も潜在能力を引き出すキッカケを作った結果、全員ナメック星に到着した時よりも戦闘力が更にアップし悟空とラディッツはクウラが提示した1100万を超える1140万の戦闘力を得るに至った。
更に悟空とラディッツはこれが自分の中に眠っていたのかと思い、ならばこの力を更に伸ばして必ずやフリーザ、そしてトワやミラに届かせると決意していた。
「………ふっ、まだまだ先があると認識するのもまた面白い物だ」
無論クウラも同じであり、現在の戦闘力は破格の4億8000万と既に以前までの最終形態すら超えた力をこの姿で得ており、最終形態になれば10億5000万まで跳ね上がるだろうと計算しており、更なる高みへ至る為にクウラは今日も貪欲に、されど理性的に力を求めるのであった。
そしてそれから1週間後、ベジータが遂にフリーザよりも先にナメック星へ到着すると言う原点よりも早い行動を起こした結果が起きていた。
これも全部カカロットとラディッツに少しダメージを与えられ、ニィープが尻尾を切る以外は背中を思い切り蹴られるだけしか行われなかった為である。
だがそれでも戦闘力のコントロールを得るばかりかラディッツの戦闘力上昇を気にした結果イメージトレーニングをポッド内で行った結果、7万5000の戦闘力が12万7000まで跳ね上がったのはサイヤ人の王子、真のエリート故の才覚だろう。
「よし、ナメック星に着いたぞ。
フリーザの野郎が油断している今の内に俺が先にドラゴンボールを集めて不老不死の願いを叶えてしまえば…」
「あのねぇ、アンタが不老不死になっても良いサンドバッグを手に入れた位にしかフリーザの奴は思わないわよ?
他にも拙い理由があるから止めなさい」
それからベジータはスカウターを一応装備してナメック星人が居る場所へ向かおうとした………その時、地球で聞いた忌々しい声が再び耳に入る。
崖の上を見上げると其処にはニィープが居た。
オマケに何だこの戦闘力は?
たかが数週間だけでこんなにも戦闘力のレベルが跳ね上がるなど聞いた事が無いぞ!?
ベジータはそう絶句しながらニィープを睨み付けていた。
「ふう、どうやら戦闘力のコントロールを独学で…それもイメージトレーニングだけで得るなんてアンタ本当に天才よ。
私でも地球で半年掛けて漸く身に付けた技術よ?
アンタのその類稀な才能が羨ましい事が多々あるわ」
「嫌味か貴様!!
その戦闘力を身につけておいて何が羨ましいだ、俺を馬鹿にする気か!!」
「してないわよ、寧ろアンタなら残り1週間で色々やればカカロットやラディッツと同じレベルに到達出来るって確信がある位には羨ましいわよ」
ニィープは冷静にベジータの才能の話をしていると、矢張り戦闘力の話で拗れる事になるがそれでも悟空達よりも修行すれば1週間だけで悟空とラディッツの基礎最大戦闘力に追い付けるとまで豪語し始めていた。
此処でベジータはカカロットやラディッツの名前が出た瞬間スカウターを外して辺りを探ると、本当にカカロットとラディッツ、オマケにナッパや地球人共が居るではないか!
しかもこのフリーザに似ていながら更に高い戦闘力はクウラではないかと確信し、自身が見ぬ間に何故こんなにもナッパとも差が広がってしまったのかと困惑していた。
「ベジータ、今から私はアンタを死ぬ気で鍛える。
その上でカカロット達が受けた物を同じくやって貰って前線に立って貰うわよ………フリーザとクウラ様、このナメック星で行われる最凶の闘いの前線にね!
それにカカロット所かナッパにすら置いて行かれるなんて王子のプライドが許さないでしょ?
だったらこの提案を受けなさい、でなければクウラ様の命によりお前は此処で死ね」
更にニィープはクウラの名前を出してフリーザと行われる最凶の血戦、その前線に立たせると口にしながらその手を取らねば死ねとまで告げる。
ベジータは苛立っていた。
こんな女に命令される自分やナッパすらこのサイヤ人の王子であるベジータを超えた事を。
その誇りを、プライドを此処までコケにするのはフリーザがサイヤ人を都合の良い手足に使っている事実を認識した幼き日以来である。
「き、貴様ぁ…!!」
「それにこれはクウラ様だけでは無い、我々生き残ったサイヤ人の問題でもあるわ」
「何、どう言う事だ!!」
ニィープはそろそろこの話を振ればベジータもこの手を取らざるを得なくなるとして、ベジータがまだ知らない惑星ベジータ消滅やサイヤ人滅亡の真相を告げた。
当然その時のフリーザはサイヤ人を飽きた玩具を壊すかの如く滅ぼしたと前世の記憶にある内容を付け加えて説明した事でフリーザは王子であるベジータが仕方無く従っていた事にさえほくそ笑んでいた事を改めて理解し、ニィープやカカロット達よりもサイヤ人を散々コケにした挙げ句ただの玩具扱いしていたあの自称帝王への怒りが勝り始めていた。
「フ、フリーザの野郎………俺達誇り高き戦闘民族サイヤ人をコケにしやがってぇぇ………!!」
「だからラディッツも散々言ってたでしょう目を覚ませと。
ナッパはそれを正しく理解してフリーザ殺す為に私と手を組む事にしたわ。
アンタはどうなの?
サイヤ人の王子としてこのまま理由はどうあれ奴に従ってる事を高笑いしてるクソ野郎に一発も入れれず死ぬか、それとも一時我慢して私に鍛え上げられて奴に復讐する機会を得るか、2つに1つよベジータ!!」
ニィープはフリーザへの怒りを誘い、サイヤ人の誇りを、魂を取り戻す機会を与える手を伸ばした。
ベジータは無論この手を取る事すら屈辱だった、自身がニィープより格下だと認めるからだ。
だが今は………この場に於いてはクウラの側に付き牙を研ぎ続けたニィープの方が強い!
サイヤ人の王子であるベジータは事此処に来て力関係を見直し………そして、何よりサイヤ人の誇りを汚し首輪を付けていたフリーザへの復讐、この種全体の目的を理解したベジータは………唇を強く噛み、血を流しながらニィープの手を取った。
「そうよベジータ、王子であるアンタがサイヤ人の手でフリーザへの復讐を誓わないなんて可笑しいのよ。
だからこそ私はアンタを徹底的に鍛え上げてやるわ、死にかけても関係無く。
幸いこっちはそれを直ぐに治療出来る術もあるから安心して死にかけなさい」
ニィープは冷徹な目をしながらベジータに復讐する機会を与えると告げる。
無論死にかけると言う言葉も間違いでは無い、本当に死にかけるのだ。
そうでもしないと悟空やラディッツに追い付く事は不可能だとベジータも理解していた。
なので今だけは恥を呑む、同族の手を借りる、この女の提示する方法を採る、全てはあの高笑いする
「あ、そうそう、私が不老不死を勧めない理由は実力差で死なないサンドバッグにされる以外にもっと重要な事があるのよ。
それはね………この宇宙が寿命を迎えてビッグクランチを起こして、その後再びビッグバンを起こすまでの間何をするの?
ビッグバンが起きても銀河や惑星が出来上がって生命が誕生する長い間、アンタの精神は死なないって保証はあるの?」
「………………………」
ついでにフリーザもベジータも見落とした不老不死の落とし穴………どうやっても死なないからビッグクランチやビッグバンに巻き込まれても死ねないし何も無い空間を数えるのも気が狂う年数生き続けなければならない真の地獄が待っていると知ると自分が馬鹿だったとベジータは初めて反省した。
それを見たニィープもこれでベジータが不老不死とか言う馬鹿な願いに手を出す事はしないだろうと確信して死ぬ方が楽なトレーニングを開始するのだった。
当然これを耐えれば最長老に潜在能力を引き出すキッカケを与えて貰うので基礎最大戦闘力は悟空達に追い付きつつナッパを再び超えるので王子の面目は保たれる寸法だった。
なおニィープに関しても何時かは追い越すとして今は背中を追ってやるとストイックに自らを苛め抜くのだった。
「………ベジータって奴、案外努力家なのね」
なお此処で遠目にブルマがベジータのトレーニングを見て残忍なサイヤ人からストイックな戦士と認識が変わったのはある意味運命であった。
「………最長老さん、これは?」
「貴女が持つべき物、見るべき物、超サイヤ人伝説の正しい歴史を記した書物です。
これは代々ナメック星の最長老が受け継いで来た物であり、善のサイヤ人ヤモシの記憶と悲しい戦い、超サイヤ人が如何なる物かを記した物ですよ」
ベジータとの修行の合間にニィープは最長老にテレパシーで呼び出され、何か用かと思うとネイルと共に代々ナメック星人の長が受け継いで来た書物………善のサイヤ人ヤモシの魂に共感した昔のナメック星人の長が正しく記した超サイヤ人伝説、及び超サイヤ人ゴッドの儀式、そして大猿のパワーを取り込んだサイヤパワーを全開にした悪のサイヤ人が至った超サイヤ人ゴッドと別の、S細胞由来の超サイヤ人を更に発展させた変身が記録された伝説の書物だった。
ニィープはこれを見て王家のデータベースも含めて自身が立てた仮説が正しかった事を理解しつつ最長老とネイルに礼を告げて書物を一旦持ち帰り、内容をナメック語から宇宙共用語と地球言語の2つに分けてデータ化しその書物を最長老へ返すのであった。
それから5日後、ベジータも潜在能力を引き出すキッカケを最長老に(ニィープから)頼み込んで引き出して貰った結果、戦闘力が1130万になり本当に1週間以内に悟空達に追い付いて見せた。
それを見たナッパは「それでこそベジータ王子だぜ」と幼い頃から見続けて来た誇り高き王子の姿を再び垣間見ていた。
ナッパが死ななければ原典の物語でもこうなってたのかなとニィープは邪推したがそれは最早関係無かった。
そして今日、先ずサイヤ人をコケにしたフリーザへの復讐の1歩として自分達で先にドラゴンボールを使ってやると言う陰湿な嫌がらせから始めた。
無論これはニィープの提案であり、女の恨みは怖いとラディッツもベジータも黙って理解するに至った。
「タッカラプト、ポッポルンガ、プピリットパロ!!」
【バシュウゥゥゥゥゥ!!】
そうして原典通り、しかし時期はより早くデンデの手によりナメック星のドラゴンボールの神龍………ポルンガが呼び出され、その迫力に地球の神龍を知る者も初めてドラゴンボールの龍を見る者も圧倒された。
「さあ願いを言え、どんな願いも3つ叶えてやろう」
それからポルンガは最長老達がこの5日間で話した様に3つの願いを叶えられる事を告げた。
それからニィープは最長老が予め伝えてくれたポルンガによる死者蘇生に関する事を再確認する。
「ネイルさん、改めて確認しますがナメック星のドラゴンボールは死者は1人ずつしか生き返れないのですね?」
「ああ、ロザック星の者達にはすまないが寿命死と病死以外ならば1人ずつ、死後1年以上経過しようとも生き返れる。
だが複数は無理なのだ………本当にすまない」
矢張りポルンガは原典通り1人ずつしか生き返らせられず、されどナメック星の1年である130日を過ぎても生き返らせられるとネイルに告げられ此処は悟空達も予定違いだったなと思った。
「いえ、ならプランBで地球のドラゴンボールでロザック星人達全てを生き返らせます。
じゃあデンデ、先ず1つ目にクラッシャー軍団とスラッグ魔族達に荒らされ寿命を大幅に減らしたロザック星をそいつらが攻め入る前の平和だった頃の状態に戻して欲しいわ。
建物も、星の寿命も全てね」
「は、はい、何とかお願いしてみます!!」
それからニィープはデンデにナメック語でクラッシャー軍団とスラッグ魔族に荒らされたロザック星の建物とロザック星の寿命を荒らされる前の平和だった頃に戻す様に頼む。
ニィープは2つ以上願っている状態だがドラゴンボールなら1つの願いを幾ら複雑化しても正しく叶えるだろうと確信し、そしてポルンガの瞳は輝く。
「良かろう、だが少しだけ時間をくれ。
都市や建物は兎も角神精樹と惑星寒冷化の影響で大幅に減った星の寿命や環境を元通りにするには時間が掛かるのだ」
「よ、よっしゃあ!!
ロザック星の皆との約束がこれで守れるぞ!!」
「じゃあブルマ、地球の神に連絡して向こうでもドラゴンボールを使ってクラッシャー軍団やスラッグ魔族達、オマケにトワやミラ達の所為で死んだロザック星人全てを生き返らせる様に頼んで」
ポルンガは時間はかかれど星の寿命と環境、全ての都市を再生させると告げて願いを叶え始める。
更にニィープはブルマに地球の神に連絡して地球のドラゴンボールでロザック星人全てを生き返らせると言う2つのドラゴンボールによる連携で平和だった頃のロザック星を取り戻す作業に入る。
これで帰る手段は宇宙船に乗って飛び立つしか無くなるが、悟空にはヤードラット星で瞬間移動を覚えて貰う事をロザック星に来るまでに思い出してどうやってギニュー特戦隊の宇宙ポッドに乗せるかと悩んでた所にあの闘いであり、ロザック星に恩を売りつつ瞬間移動を覚えさせるチャンスも失わないと言う歴史の作用とも言うべき物にニィープは感謝していた。
「………………」
そんな中、ネイルはこの日を迎えるまで悩みに悩み抜いた事を遂に実行に移す時が来た。
その際に最長老やムーリ長老、ツーノ長老達に別れのテレパシーを送りながらピッコロの前に立った。
「ネイル、何の用だ?」
「ピッコロ、お前に頼みがある。
この私と………同化して欲しい!」
『なっ!?』
ネイルは己の力不足を呪っていた、何がナメック星最強の戦闘タイプだと。
井の中の蛙であった事をクウラやピッコロ達を見て理解した結果、より強いナメック星人をこの世に生み出しこの星や、暗黒魔界の魔族から歴史そのものを守る最終手段………同じ戦闘タイプのピッコロと同化する決意をしていたのである…。
此処までの閲覧ありがとうございました。
ニィープは最長老の潜在能力解放のキッカケ作りや老界王神による潜在能力解放(アルティメット化)は神精樹の実のドーピングと違いあくまでも自分の潜在能力が引き出されてるので百歩…いえ、1万歩位譲ってどうしょうもない場合に利用する事を認めてます。
今回の場合トワやミラの介入でフリーザが何処まで強くなるか未知数過ぎた為、勝つ可能性引上げや未来への不安要素取り除きの為に仕方無くやる事にしました。
後は本編通りの理由です。
なお、本作の超サイヤ人伝説に関しては独自設定的な物になってるのでご了承下さいませ。
次回もよろしくお願い致します。