DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第17話目を投稿致します。
お気に入り登録数もどんどん増え、初めての事に嬉しさを感じると同時に更に書く意欲が湧いて来ました。
なので予め宣言しますが、今日も2話連続投稿となります。
しかしストックは着実に減ってるので何れ1話ずつの投稿になると思いますのでご了承下さいませ。
では、本編へどうぞ。


第17話 ニィープの挫折。そして………フリーザ軍到着!

「ど、同化だと………ふざけるな、俺は俺のままで居たい!!」

 

 ネイルからの申し出…同化して欲しいと言う願いの直後、ピッコロは同化すれば自分が自分で無くなると懸念しその申し出を断った。

 更に今のピッコロの戦闘力は950万、界王拳を限界に使えば1億9000万まで引き出せる程の強さを得ていた。

 なのにそのパワーを自分で使えなくなるなど堪った物じゃない上に他人を自分の中に受け入れるのは忌避感があるのだ。

 

「心配するなピッコロ、ベースはお前自身にして俺がお前の中に消える様にすればお前のまま、更なるパワーを引き出せる様になる。

 そうすればお前が懸念するフリーザや暗黒魔界の魔族達にも何れは勝つ超パワーを得られる! 

 俺との同化はそのキッカケに過ぎない!」

 

 更にネイルは自身をベースにするのでは無く、自分より強く逞しいピッコロをベースにして全てのパワーを明け渡して消える気であり、ピッコロの内にある暗黒魔界の魔族…トワと、特にミラの底知れぬパワーを目にした為、大魔王などと言う肩書が如何に小さかったか嫌でも思い知らされていた。

 そして薄れる意識の中で悟空やラディッツが見せたあの黄金の輝き。

 あのサイヤ人の中に眠る超パワーにより密かに自尊心は壊れていたのだ。

 追い付けたと思ったのに引き離された………ピッコロにとってこの歴史のベジータも味わった埒外な実力差に追い付けるのかと疑問すら持ってしまっていたのだ。

 

「ピッコロさん………」

 

「ご、悟飯………」

 

 更に今のままではあのミラの実力やトワの悪辣さに悟飯を守れないとも心の何処かで確信し、挫折と将来的な喪失を同時に味わっていたのだ。

 だがネイルはそれすら見抜き、自身が持つパワーや才能を明け渡せばピッコロは戦える、誇り高いナメック星人として漸く得た守るべき物を守れる力を得られるとその眼で語っているのだ。

 ピッコロは悩む、この忌避感を受け入れたままにするか………忌避感を乗り越えて自分が自分で無くなる可能性があっても悟飯や………この魂の故郷の為に戦うか。

 悟空やラディッツ、ベジータと言った面々に先を行かれる事を受け入れるか、抗うか。

 

「………」

 

 1時間、10分、或いは1分、ピッコロも悩みに悩み抜いた結果選んだのは………このネイルを自分の中に受け入れてより大きなパワーを得る事だった。

 自らを捨ててでも守るべき物を守る事であった。

 

「ほ、本当に俺のままで居られるんだな?」

 

「ああ大丈夫だ。

 さあ、俺の身体に手で触れてくれ」

 

 ピッコロはネイルの身体に手で触れると、ネイルは目を閉じて自身の持つ物………才能もパワーも、記憶も何もかもを明け渡し始めた。

 瞬間、ピッコロはネイルから送り込まれるパワーの光に包み込まれた。

 それから5秒も経たない内に後に残っていたのはピッコロ1人だけであり、ピッコロ自身は己の手を見つめていた。

 ネイルから受け取ったパワー………それ等が己の全てに溶け込み更なるパワーを引き出していた! 

 戦闘力数値にすればニィープを超える基礎最大値2200万!! 

 此処から10倍界王拳を使っても2億2000万、トワ達が何もしなければフリーザの最終形態である1億2000の2倍にも届きそうな程の圧倒的パワー! 

 それが今ピッコロの物となったのだ!! 

 

「ピッコロ、さん?」

 

「………悟飯。

 ふっ、俺が消えるかもと思ったか? 

 大丈夫だ、俺は俺のままだ」

 

 だが原典の物語の様に究極のパワーを得たと舞い上がりはしない。

 この上に居る者が既にこの世に現れているからだ。

 もしもそれを超え最強の称号を手にした時こそ究極のパワーを得たと高らかに叫べるだろう。

 ピッコロはナメック星に来てからの穏やかな表情で悟飯の頭を撫でてピッコロのままだと安心させた。

 

「ネ、ネイルさん………!!」

 

「デンデ、カルゴと一緒にムーリ長老やツーノ長老達や最長老様を頼んだぞ。

 お前達新しいナメック星人が長老達を支え、そしてナメック星の文化を後世に伝えて行くんだ、良いな?」

 

「………はい………!!」

 

 ネイルが目の前で消え、残ったピッコロにネイルの名を呼ぶとピッコロはデンデやカルゴ………否、全てのナメック星人を正確に見分けながら幼き子らに後世に自分達や先代達が生きた証を継承させて行く事を約束させる。

 ネイルは消えた、しかしピッコロの中には確かにネイルが生きた証は残っていた。

 それが今の会話であり、記憶であり、知識なのだ。

 デンデやカルゴ達の返事やムーリ長老達の想いを乗せたその双肩は、悟飯にピッコロさんがより大きくなったと思わせる程だった。

 

「………待たせたな、ロザック星の全てを元に戻した。

 ついでに枯れた神精樹も虚無の彼方に撤去した、これであの地域にロザック星人が忌まわしく思う物は消え去った。

 さあ、次の願いを言え」

 

 その直後、ポルンガはオマケも付けながらロザック星を綺麗さっぱり荒らされる前の状態に戻した。

 ニィープはそのオマケは現地民に歓迎される物だなと思いながら次はどの願いを叶えるかまだ決めておらず、このままナメック星人全てを地球にワープさせても良いんじゃないかと悟空が語り始めていた。

 しかしニィープは少しだけ考えるとデンデに肩を乗せた。

 

「デンデ、次の願いは私が考える超サイヤ人伝説の仮説は正しいのか否か、過去を見せながら教えて欲しいってポルンガに伝えて」

 

「何、超サイヤ人だと!?」

 

 ニィープは最長老から見せて貰った超サイヤ人伝説の書物を何度も見て立てた仮説が正しいか否かの答えが不意に欲しくなったのだ。

 これが正しいならば自分が目指すべき頂が見えるし、悟空やベジータ、ラディッツやナッパも何処へ向かうのかを大体想像が出来る様になる。

 その為に今答えを得るべきだと考えたのだ、トワやミラ達に邪魔される前に。

 そうしてデンデがナメック語でニィープの願いを伝えると、ポルンガの赤き瞳は輝く。

 

「良かろう、ではその答えをその脳裏に刻むと良い」

 

「………っ!!」

 

 その刹那、ニィープの意識が過去の世界を垣間見た。

 古代のサイヤ人達の闘い、超サイヤ人が生まれた経緯、伝説の超サイヤ人とは何なのか、悪のサイヤ人が至る先は何処か。

 その全てを現実世界では一瞬の出来事で体験し、ニィープは若干ふらついて膝から倒れそうになった。

 

「ニィープ、大丈夫か!?」

 

「あ、ラディッツ………うん、平気…。

 ふう………私が考えた仮説は大体正解だった訳ね。

 コレなら目指すべき頂はハッキリと見えた、後は其処までの道を作るまでよ」

 

「満足したなら結構だ。

 さあ、最後の願いを言え」

 

 ラディッツに支えられたニィープは仮説が真説になった事でラディッツが目指す頂、悟空が至る道、ベジータが辿る道、それ等が鮮明に見えていた。

 後は其処までの道を舗装すればそれぞれシンカ出来ると思い至り満足していた。

 だが同時に得られた物………自分自身の決定的な挫折を突き付けられて此処に来て諦める心を得るのだった。

 そうしてポルンガから最後の願いを叶える様に促された悟空達は最後は絶対コレと事前に決めていた物をデンデに伝える。

 

「デンデ、ピッコロ以外のナメック星に居る全てのナメック星人とポルンガ自身を地球にワープさせる様に願うんだ。

 フリーザ達が来たら此処は危ねえ、なら遠く離れた地球に避難してオラ達がフリーザを倒すのを信じてくれ!!」

 

「悟空さん、地球の皆さん、ピッコロさん、クウラさん達………わ、分かりました!!」

 

 悟空が語る最後の願い、それは戦場になるナメック星にナメック星人を置いたままでは満足に闘えない為地球へポルンガごと避難して貰う事だった。

 それを聞いたナメック星人達は最後の最後まで自分達の身の安全を考えた悟空達の想いを受け取りながら感謝の意を示して頭を下げていた。

 それは家から出られず心眼で悟空を捉えてる最長老も同じだった。

 

「良かろう、ではピッコロ以外のナメック星人を全て地球と言う星に転送しよう」

 

「皆さん………どうか勝って下さい!!」

 

【ポピュンポピュンポピュン!!】

 

 最後にデンデが悟空達の勝利を願う言葉を掛けると同時に全てのナメック星人、及びポルンガが地球に転送されドラゴンボールもまた成層圏まで飛んだ後地球に直接ワープして行った。

 これによりナメック星にはもう現地民もドラゴンボールも存在せず、フリーザはただ船の燃料と食料等を無駄遣いしてこんな田舎星に態々やって来る事となった。

 コレにはニィープも少しは溜飲が下がる思いであった。

 

「………さようなら、最長老様…!」

 

 ネイルと同化したピッコロは地球に帰る頃にはもう寿命で天に召される最長老に別れを告げながら地球がある方向の空を見ていた。

 ナメック星は3つの太陽により夜が無い為星は見えないが確かにあの方角に地球がある、ならばピッコロはそちらを見て別れを告げるのみだった。

 

「それよりニィープ、貴様…超サイヤ人伝説の事を聞き何を知った!! 

 まさか超サイヤ人になる方法も知ったのか!? 

 ならば教えろ、伝説の超戦士に至る方法を!!」

 

 するとベジータは超サイヤ人伝説をポルンガに問い質した事に迫り、伝説の戦士になれる方法を知ったならばこのサイヤ人の王子であるベジータが最初になるべきだと考えニィープの肩を揺らしながら問い詰める。

 が、ニィープはこれも想定通りの為ベジータに辛い現実を告げる事にした。

 

「悪いけどベジータ、今のアンタが超サイヤ人に成れる訳無いわ。

 更にナッパや私も超サイヤ人には成れないわ、絶対に」

 

「な、何だと貴様!! 

 それはどう言う事だ!!」

 

 ニィープは現在のベジータには絶対超サイヤ人に成れない、オマケにナッパや何よりニィープ自身にすら成れないと告げた。

 ナッパもついでに言葉の流れ弾を受けた事で少し精神ダメージを受けてしまった。

 しかしそれより、ベジータはカカロットやラディッツの方が伝説の戦士に成れる可能性に気付き怒りが湧き上がり始めていた。

 が、クウラやラディッツもベジータ王が隠した真実………血と殺戮を好むサイヤ人に不都合な真実に言及するのかと思い黙って見ていた。

 

「超サイヤ人、アレに覚醒するには先ずは戦闘力300万の壁を超える事。

 戦闘力300万からは死の淵から蘇ってもパワーアップが見込めないから此処が最低基準とするわ」

 

「ハッ、それならば俺は既に300万を大きく超え1100万をも超えた! 

 ならば俺は超サイヤ人に」

 

「話は最後まで聞きなさいよバカ王子! 

 他にも厄介な条件があって私でも覚醒出来ないで居るのよ!!」

 

 先ずは戦闘力の最低基準を口にし、悟空もそう言えば300万を超えたってブルマに言われた辺りから地力を伸ばす以外に基礎戦闘力を上げる方法が無くなった事に今気付いていた。

 ベジータは当然そんな基準など超えているから成れると早計な判断をし掛けた所でニィープが何処からかハリセンを取り出してベジータの頭を叩いた。

 オマケにバカ王子呼ばわりで。

 コレにはサイヤ人一同視線を逸らし、ベジータは完全にカチ切れてニィープに殴り掛かろうとする………が、今現在自分より上のニィープでも成れないと悔しそうな目をした事で怒りながらも話を聞くになった。

 

「超サイヤ人に成る為の厄介な条件、それは血と殺戮を好むサイヤ人には酷な話………サイヤ人のその性質に逆らって心を穏やかにして過ごす事。

 そうする事でサイヤ人の肉体に宿るS細胞と言う物が増量されるのよ。

 そして大量に得たS細胞を持ちながら激しい怒りを以て覚醒するのよ………S細胞が怒りに呼応してサイヤ人の血肉に眠るパワーを目覚めさせるから。

 そうしてやっと現れるのが逆立つ金色の髪と碧眼に変わり黄金のオーラを纏う伝説の戦士、それが超サイヤ人よ! 

 つまり………穏やかでは無いベジータやナッパ、そして私では逆立ちしても超サイヤ人に成れないのよ………本当に腹が立つわ、この条件はね…!!」

 

 ニィープは其処からサイヤ人王家のデータベースやナメック星に伝わる超サイヤ人伝説の書物から得た確定した条件を、穏やかな心を持つと言うその時点で多くのサイヤ人が挫折する嫌らしい条件を開示する。

 ベジータやナッパは寝耳に水だった。

 そんな条件聞いた事が無いと。

 初めはニィープが出鱈目を口にしてるか…そう現実逃避しようとしたが、ニィープの余りの悔しさを滲ませる表情にベジータもナッパも気付いた。

 これは真実だ、1000年に一度現れる伝説の戦士は血と殺戮を好むサイヤ人の本能にすら囚われず、サイヤ人の常識を真の意味で超えて初めて成れると。

 ならば目の前のこの女も………その挫折を何度も味わっていたのだとサイヤ人同士なら分かる感覚で伝わった。

 

「そ、そんな………穏やかだとぉ………!!? 

 馬鹿な………サイヤ人が、まるでカカロットの様な腑抜けた心を持って強い怒りで目覚める………だと………!!」

 

「これ、出現頻度や成った者の共通点とかを研究した結果、現実を受け入れられなかったベジータ王が情報封鎖して息子のアンタにすら隠した真実よ。

 だって破壊大好き、殺し大好き、血を見ることが愉しいサイヤ人が真逆の心を持つとか………そんな物で伝説の戦士に至るとか、王家にとっては不都合な真実だからね。

 王家のデータベースをハッキングして見た結果だから間違い無い、であるから私も平時に出来るだけ穏やかになろうとした…けど、フリーザへの復讐心が忘れられず奴を殺したい、蹂躙したい心が、本能が邪魔するのよ…!! 

 お陰で私は今日、もう諦めたわ、超サイヤ人に覚醒する事なんか」

 

 ベジータは超サイヤ人の覚醒条件を聞き膝を折った。

 今から穏やかな心を持つなど無理だ、時間が足りな過ぎる。

 そもそも穏やかな心とは何だと問い質したくなる気分だった。

 悟空は頭を掻きながら穏やかな心………多分地球で育った自分が1番近いのだと理解し、同時に目の前のサイヤ人達の挫折も理解出来た。

 普段から苛烈なベジータや静かだが人一倍フリーザを恨むニィープ、悟空達の仲間になったが穏やかになれたかと言うとまだ違うと言えるナッパ。

 今のこの3人ではその超サイヤ人には成れない、そう確信を得ていた。

 

「………分かったらさっさとトレーニングに戻る。

 地力をトコトン上げてフリーザを地べたに這い蹲らせるのよ…」

 

 そんなニィープは普段以上に何処か危ない雰囲気を醸し出しながら残り2日の間もトレーニングをするとして休もうとしなかった。

 案外弱さを出さず我慢していたのはニィープが1番だったかも知れない。

 だがそれでも上を目指す心、フリーザへの怒りを捨てず諦めない心、悟空は最長老が言った言葉の真の意味を此処で理解しニィープが気付く時を待つ事にしながら無理なトレーニングはせず身体を休みフリーザ到着を待った。

 

「………ニィープ、お前がどう思ってるか分からんが、たった1年カカロットと過ごし、悟飯達の信頼を得られてクリリンと友人になれても、俺は超サイヤ人に成れるとは思ってないぞ…」

 

 その背中をラディッツが見つめながら、自身が超サイヤ人に成れる可能性を考慮しておらず寧ろ地球でずっと過ごしたカカロットこそが伝説に至れるのだと考え、真っ先に自分自身の事を血と殺戮を好むサイヤ人として除外する。

 しかし…黙って見ていたクウラはナッパはまだとしてもラディッツは地球に行く以前と比べて明らかに穏やかな心を得たと傍から見て判断し、自身の想像通りならばラディッツも伝説とやらに至れると考えていた。

 そして何より、最長老の言葉を正しく理解出来ればニィープも…と。

 

 

 

 

 

 

 

 その2日後、ナメック星に巨大な宇宙船が飛来する。

 その宇宙船が着陸し、更に僚機の宇宙ポッドも何機も飛来した。

 遂にフリーザ軍が到来したのだ。

 しかもザーボンにドドリア、キュイだけでは無い。

 フリーザ軍きっての精鋭部隊であるギニュー特戦隊も原典の物語よりも早く到着し5つのポッドからギニュー達が降り立つとファイティングポーズを取りながらキメていた。

 

「此処がナメック星ですか………本当に何も無い田舎星ですね。

 ドラゴンボールが無ければ流刑地か要らない星だから爆破する所でしたよ。

 さてザーボンさん、ドドリアさん、スカウターでナメック星人の位置を確かめて下さい」

 

『はっ、フリーザ様!!』

 

 フリーザはナメック星の自然を見ても何も感じず、寧ろフリーザ基準でドラゴンボール以外は何も無い為それが無ければ軍の違反者を送る流刑地か、そもそも要らない物として星を花火にするかと考えていた。

 クウラは考えも無しに悪を、破壊をバラ撒かないがフリーザは違う。

 サイヤ人よりも残忍に冷酷に、要らない物は即処分して綺麗さっぱり消す。

 例え人間だろうが星だろうが等しく同じ、このフリーザ以外は全て塵芥。

 唯一恐れるのはパパが話した魔人ブウとあの破壊神ビルス位だ。

 そのビルスも寝放題、更には「ボクの代わりに要らない物を破壊するなら好き勝手にしな」と半ば許しを得てるフリーザは自身の悪の感情を満たす為にあらゆる物に理不尽な悪を押し付けるのだ。

 

【ピピピピ!】

 

「フリーザ様、ナメック星人と思われる反応を1つ見つけましたぜ! 

 方角は此処から南西に3000km先、其処に小さな戦闘力が鎮座してますぜ」

 

「ふむふむ、では早速ナメック星人に挨拶して来ましょうか。

 ドラゴンボールの在り処と他のナメック星人の居住地、それ等全てをきちんと教えてくれる礼儀正しい方なら良いんですけどね」

 

 するとドドリアが南西の方角に3000km先にナメック星人らしい反応を見つけて全員がニヤつき、特にフリーザは不老不死の夢を叶える為にドラゴンボールの在り処等を素直に話す気があれば見逃してやっても良いと考えながら飛ぼうとする。

 するとその目の前にギニュー特戦隊が立つ。

 

「お待ち下さいフリーザ様! 

 態々フリーザ様のお手を煩わせる事はありません、このギニュー特戦隊が先んじてナメック星人を捕らえドラゴンボールの在り処を吐かせて見せましょう!」

 

「…ふむふむ、ギニューさん達は本来ヤードラット星を攻め込む予定でしたが急遽呼び寄せてしまいましたし、折角の特戦隊を遊ばせるのも確かに勿体無いのも分かります………良いでしょう、ならギニュー特戦隊がこの反応の下へ向かいドラゴンボールの在り処を吐かせなさい。

 肝心なナメック星初の仕事です、完璧に役割を熟して下さいね」

 

『ははー!!』

 

 特戦隊隊長のギニューは自分達に初任務を任せて欲しいとフリーザに嘆願すると、ヤードラット星を攻め込ませる予定だったが態々呼んでしまった為戦力としても遊ばせてしまう可能性があった。

 更にギニュー達はやる気に満ちてる、なら任せるのも一興かと感じたフリーザは特戦隊を早速出動させる事を命じ残りは待機と言う形を取った。

 

「それじゃあ行くぞ!! 

 ギニュー特戦隊………!!」

 

『ファイトォォォォ!!』

 

【ギュウゥゥンッ!!】

 

 そしてフリーザ軍きっての体育会系集団ギニュー特戦隊が円陣を組み、熱いノリを見せて出動ポーズもカッコ良くキメて空を飛んで行った。

 但しフリーザやザーボン達はあのノリには偶に付いて行けないなと考えながら空の彼方へ飛んで行く特戦隊5人を見送った。

 それから僅か2分、ギニュー特戦隊の戦闘力があれば3000kmなどアッサリ詰める事が可能な為反応があった場所へと降り立つ。

 すると其処にはターバンを巻きマントを羽織るナメック星人が居り、静かに立っていた。

 

「ふむ、ナメック星人だな。

 質問がある、この星にドラゴンボールと言う物がある筈なのだがそれは何処にあるかを教えてくれないか?」

 

 先ずは隊長ギニューが他の4人の前に立ち、ナメック星人にドラゴンボールの在り処を紳士的に問い質し始めた。

 何事もファーストコンタクトが大事、下手に交渉を拗らせるのは悪手と考えて交渉上手なギニューが前面に立ち最初の交渉人としてテーブルに付いたのだ。

 

「………………」

 

「…矢張りナメック星人は内向的で少し無口な様だ。

 ふむ………此処は特戦隊のカッコ良いスペシャルファイティングポーズを見せて共感を得てもう一度交渉すべきか?」

 

 ギニューは一向に話をしないナメック星人に自分達自慢のファイティングポーズを見せてしまうのも手か? 

 そんな事を考えながら交渉の次なる手を考えていた………その刹那、スカウターが戦闘力17万、18万5000、16万3000の数値を感知し、更に5つの紫の光が自分達のスカウターを突如破壊して来る! 

 それを避けられなかったギニュー達は遅れて戦闘態勢に入ると、ナメック星人の前に自分達の最大のライバルが立ちはだかる。

 

「ネイズ!!」

 

「ドーレ!!」

 

「サウザー!!」

 

『クウラ機甲戦隊参上!!』

 

「何、機甲戦隊だと!?」

 

 ギニュー達の前にクウラ機甲戦隊の3人がポーズを取りカッコ良くキメると、ギニュー達は何故機甲戦隊がこの星にと驚愕し、更に上空を見ると其処にはクウラ様が居るではないか! 

 何故この星に来るまでに気付かなかったのか疑問に思うが、兎に角今はそれより優先する事があった。

 

「リクーム!!」

 

「バータ!!」

 

「ジース!!」

 

「グルド!!」

 

「ギニュー!!」

 

『皆揃って、ギニュー特戦隊!!』

 

 ファイティングポーズにはファイティングポーズで返さねばならない! 

 特戦隊と機甲戦隊はライバル、カッコ良いポーズで負ける訳には行かないのだ。

 例えそれがクウラ様がナメック星に居る異常事態であっても! 

 すると特戦隊を囲む様にベジータ達サイヤ人組、Z戦士達も現れギニュー達はその面々に驚く。

 

「何、ベジータに………ナッパ!? 

 それにラディッツにニィープまで!! 

 ベジータは兎も角裏切り者のラディッツが居ると言う事はあっちの連中は地球人達!! 

 と、となるとドラゴンボールは…!!」

 

「お察しの通りよギニュー、私達が先にドラゴンボールの願いを全部使った上で此処に居たナメック星人を全て別の星に避難させたわ。

 フリーザの奴は態々無駄足を運んでこの星に来た事になるわ………フッフッフ、本当にバッカみたいね!!」

 

 ギニューは想像した事態が起きてしまったのではと感じつつ向こうの言葉を待つと、ニィープが正しくその通りにドラゴンボールを先に使ったのだと言う。

 そしてフリーザを最大限バカにして嗤っていた、かつてサイヤ人がそうやられた事を今やり返したのだ。

 ギニュー達はその言葉に稲妻が如き衝撃を受けながらワナワナと震え始めた。

 

「…で、では、もうフリーザ様が不老不死の願いを叶える事は出来ないのか…?」

 

「ええ残念、そしてあの自称帝王はこの星で始末する!! 

 無論アンタ達もね…」

 

 ギニュー達は改めてドラゴンボールで願いが叶う事が無いと確認を取ると、ニィープはその上でこのナメック星でフリーザ軍を終わらせると宣言し悟空達も悪いが地球を狙わせる訳には行かない為全力で闘うと決めていた。

 そうしてそれ等の言葉を噛み砕き、次にギニュー特戦隊が取る行動はニィープの想像では抵抗。

 ならこれを狼煙に全面戦争の開始とさせる…復讐が遂に始まる。

 そう思いエネルギー波を放とうとした………次の瞬間、ギニュー特戦隊全員が一斉に土下座した!! 

 宇宙古来より存在する謝罪やお願いをする際のポーズ、抵抗の意志を見せない懇願のポーズ、それを一斉にやっていた! 

 

「お、お願いしますクウラ様、どうか、どうかフリーザ様を正気に戻して下さい!!」

 

「むっ」

 

 その次にギニューが突如フリーザを正気に戻して欲しいと懇願した。

 その言葉にクウラや悟空達は面食らい、ベジータは何の事だと思い始めた………が、悟空達は気付いた。

 自分達がナメック星で色々としていた間に………トワとミラがフリーザに接触し、凶悪化を施した事に。




此処までの閲覧ありがとうございました。
ニィープ、超サイヤ人に成るのを諦めるの巻。
ポルンガに願った事で諦めが付いた………のですが、やっぱり超サイヤ人に成れないのは悔しいので色々危ないです。
そしてフリーザ軍遂に到着、先ずはギニュー特戦隊が来ますが………?
事の詳細は次回に。

次回もよろしくお願い致します!
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