DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

20 / 92
皆様こんにちはです、第19話目を更新致します。
今日は1回行動ですのと、今までで一番長い回になっておりますのでゆっくりお読み下さいませ。
そしてタイトル通り遂に………!!
では、本編へどうぞ!!


第19話 伝説の再来!!超サイヤ人降臨!!

 時刻をアナザークウラが現れる前まで戻してフリーザの宇宙船の前。

 フリーザはギニュー達がクウラのスパイであった事に激しく怒り、ドラゴンボールを持っていると思しきクウラ軍を全滅させドラゴンボールを奪い返せなければ全員殺すと部下達に命令し両軍の全面戦争が起きた。

 そんな中スカウターが何か大きなパワーを持つ者達が前方の兵士達を蹴散らしながら近付いている事を探知し、空を見上げると彼方からベジータやラディッツ達を含めたZ戦士達が地上に降り立ち、遂にこの世界で孫悟空とフリーザが相対した。

 

「へぇ、ベジータやラディッツ、それにナッパに………もう1人サイヤ人やガキが居るしナメック星人も居る。

 これは何の集まりかな?」

 

「オラは地球で育ったサイヤ人孫悟空、ラディッツ兄ちゃんの弟だ!!」

 

「地球育ち、ラディッツの弟………」

 

 フリーザは何の大道芸集団かと思い悟空に話し掛けると、その悟空は地球育ちのサイヤ人でラディッツの弟とカミングアウトするとフリーザはドラゴンボールがある地球に逃れたサイヤ人、と頭に入れると同時に惑星ベジータが滅びたあの日、このフリーザに楯突いたサイヤ人3名の中にラディッツの父が居た事を思い出していた。

 悟空はそのサイヤ人バーダックに瓜二つ、ラディッツの弟と名乗る訳だと理解する。

 

「さてフリーザ、俺達が何の集まりか教えてやる………貴様をぶっ殺す為に集まった戦力だ!!」

 

「やれやれベジータ、私はくだらないジョークは嫌いなんだって忘れたのかい? 

 それとも本気で言っているんだったら其処までバカになっちゃった事を私は悲しむよ」

 

 ベジータがフリーザに対し宣戦布告を行うと、ベジータ如きがサルやナメック星人と徒党を組んでこのフリーザ様を倒すと高らかに叫ぶ事に呆れて失笑していた。

 だがベジータには算段があった。

 例え神精樹の実・悪を食してもコイツがクウラを上回る訳が無い、ならば最終形態はカカロットやピッコロと言うナメック星人が界王拳とやらを高倍率で使えば最終形態すら超えられるだろうと! 

 しかもコイツ、サイヤ人が自分を上回る訳が無いと高を括り未だ第1形態のままなのだ。

 

「フリーザ、恐らくクウラと闘う為に最終形態の力は温存して置きたいと考えているだろうが………その油断が命取りと知れ!! 

 カカロット、ベジータ、ナッパ、ピッコロ、悟飯!! 

 パワーを解放するぞ!!」

 

「貴様が仕切るなラディッツ!!」

 

 此処でラディッツの号令により悟空達全員は気を解放し基礎最大戦闘力を発揮(なおベジータは文句を言う)、これにより第1形態を完全に上回る力を悟飯でも発揮し、自身の奥の手をクウラ戦まで取っておこうとしたフリーザが如何に油断し過ぎか思い知らせる行動に出る!! 

 

「先ずは親父とお袋の無念の分、その重みを喰らえぇぇぇ!!」

 

【ドガァッ!!】

 

「ぐがっ!?」

 

 ラディッツが先陣を切り、スカウターを装着してる側の顔に第一形態のままではとんでも無く重い一撃をフリーザに与える! 

 この瞬間フリーザは「(何だこの痛み、この重みは…ラディッツ如きがこんな力を!?)」と驚愕しながら宇宙船着陸地点から遠く離れた小島の岩に吸い込まれる様に吹き飛ばされる! 

 此処でフリーザは第1形態のままではヤバい、そう判断し普段はやらない貯めのタイムラグ無しの変身を行い第2形態になりながら粉塵の中から飛び出す! 

 この時の戦闘力は880万を上回り此処で悟飯に迫る戦闘力を発揮する………が、それをナッパが反応仕切り最大値950万の戦闘力で格闘戦を行う!! 

 

「な、何ィ!? 

 ナッパ如きが俺の第2形態と………!?」

 

「いや、これが第2形態のフルパワーなら俺の勝ちだぜ!! 

 ウオラァァァァ!!」

 

【ドガバギガギドガバギガギドガァ!!】

 

 フリーザは第2形態でもナッパにより殴る蹴るのフルボッコを受けて更に顎を蹴られ空中に叩き上げられた直後、空で待機していたベジータのダブルスレッジハンマーを受けて地面に叩き付けられた!! 

 このフリーザ様が地を舐める醜態をサイヤ人共によって晒してしまった!? 

 その怒りが第3形態を呼び起こし、此処で戦闘力1100万を叩き出しナッパと悟飯の戦闘力を完全に上回る!! 

 

「調子に乗るのも此処までですよ!! 

 アチョチョチョチョチョチョチョチョ!!」

 

「界王拳!! 

 やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 フリーザはその戦闘力から繰り出される指先で放つ極細と小さな、しかしその分連射力に長けて殺傷力を補うエネルギー弾を放ちナッパを仕留めようとした。

 たが此処で悟飯が界王拳を倍率4倍を使用し900万が3600万までパワーアップし、気弾の連続発射でフリーザのエネルギー弾を掻き消しながら直撃させて身動きを取れなくした!! 

 

「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 フリーザはあんなガキまでこの姿になった私を上回るとは………クウラ、あの愚かな兄はこんな戦力を何時の間に揃えていたのだ!? 

 そんな風にただただ驚愕するばかりで悟飯の攻撃を耐えるしかなかった。

 

「此処だぁぁ、ウィークエンドォォォォォ!!」

 

「かめはめ波ぁぁぁぁ!!」

 

「くたばれフリーザ、ギャリック砲ォォォォォ!!」

 

「かぱぁ!!」

 

「悟飯、合わせろ!! 

 魔貫光殺砲ぉぉぉ!!」

 

「はい、魔閃光ぉぉぉ!!」

 

 ラディッツはこの瞬間、フリーザが防御に専念して身動きが出来ないこの瞬間を待っていた! 

 此処がフリーザを確実に殺す最大のチャンス、未知数の最終形態に変身させる前に自分達が確実に仕留められるとニィープも太鼓判を押した絶好の機会!! 

 此処を逃す訳が無くラディッツを筆頭に15倍の界王拳を使える悟空、ラディッツ、ピッコロが発動させ、万が一を想定してまだ余力を残した状態でウィークエンド、かめはめ波、魔貫光殺砲を、更にベジータやナッパも合わせてギャリック砲と口からの破壊光線を、悟飯も最大倍率6倍の界王拳を使い魔閃光を放つ!! 

 爆炎の中で動けないフリーザに6重の光線が向かい、遂に着弾した!! 

 

【ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!】

 

 瞬間、フリーザの居た地点は大爆発を起こし第3形態のままなら確実に死ぬ………そんな破壊の嵐を巻き起こしながら爆炎が大きく広がる。

 この前日ニィープは語った、フリーザが油断してくれてる時こそ殺す最大のチャンス。

 トワ達の介入があろうが第3形態までなら必ず倒せる、そう全員に周知させた。

 それはつまり………逆に言えば最終形態になられたら此方が勝てなくなる可能性があるのだと言う事だった。

 だからこそ第2形態でナッパやベジータがダメージを与え、第3形態で悟飯が身動きを取れなくして変身のタイミングを見失わせていたのだ。

 

『………………』

 

 悟空達はこの攻撃に手応えは感じていた。

 直撃していれば倒せると。

 なのでこれで終われ、流石に現実が見えてるベジータもそんな事を思っていた。

 そうして………爆炎が晴れて行き、悟空達の攻撃の結果が現れる。

 

「………なっ………!!?」

 

「よくも………よくもこのフリーザ様の真の姿を晒させてくれたなサイヤ人共とナメック星人!! 

 良いでしょう、ならば地獄以上の恐怖を、その身で味わわせてやりますよ!!」

 

 何と、フリーザは着弾直前にバリアを張り一瞬耐えた隙に最終形態に変身し更に身体にパワーを張り巡らせて耐え切っていたのだ! 

 その為確かにダメージはちょっとは与えられたが、今のフリーザはもう悟空とラディッツの20倍界王拳でも絶対に超えられない戦闘力5億3000万の中で、100%の力に慣れ切ってないのでギリギリ長時間の戦闘が出来る8割の4億2400万をキープしていた。

 そしてフリーザはそのパワーを漲らせ、悟空とラディッツ、更にはベジータ、ナッパまでも絶望の2文字を浮かばせてしまっていた。

 だが此処でピッコロは15倍の界王拳までしか使っていないのでまだ闘える、20倍の界王拳を使い何とかあのパワーに並べられる!! 

 そう確信しながら20倍界王拳を使用し、悟空に一方的な念話を送り始める! 

 

「(孫、元気玉だ!! 

 兎に角奴を倒せられるだけの元気を集めてフリーザに叩き込め!! 

 俺が時間を稼いでやる!!)」

 

「ピッコロ!!」

 

「フリーザ、貴様の相手はこの俺だ!! 

 ナメック星のドラゴンボールを狙った事を後悔させてやる!!」

 

「良い気になるなよ、ナメック星人如きが!!」

 

【ドガァ、バキバキ、ドガドガァ!! 

 ボン、ボン、ボン、ボン、ボン、ボン!!】

 

『ウオォォォォォォォォォォ!!』

 

 ピッコロは決死の覚悟で悟空に元気玉を作る様に指示を出して突撃し、フリーザと互角以上の格闘戦を繰り広げる!! 

 しかしベジータは…界王拳の特性を地球での闘いやニィープとのトレーニングの最中に悟空達の最後の修行で把握していた為、限界を超えた倍率を使えば長時間の戦闘は出来ない、超短期決戦で勝負を決めるしか無いと見極めていた。

 なのでこのピッコロの突撃は長くは持たない、そんな確信があった。

 当然悟空やラディッツも、悟飯やナッパさえもそれは気付いていた。

 

「………分かったピッコロ、お前の覚悟無駄にはしない!! 

 ナメック星よ、周囲の星々よ、3つの太陽よ、オラにフリーザを倒せるだけの元気を分けてくれ!!」

 

「カカロット!? 

 ………そうか、ピッコロは元気玉を使えと指示したんだな!!」

 

 悟空は天に手を掲げてナメック星を含めた周囲の星々や3つの太陽にフリーザを倒せるだけの元気を分けてくれる様に頼み込み、元気を集め始めた。

 但し小さければフリーザに通用しない為掌に収まらない………スラッグに放った物よりも更に巨大なサイズの元気玉をフリーザに悟られない衛星軌道上で作り始めていた。

 ラディッツも元気玉の意図に気付き、当然フリーザに通用するサイズの物を作るには時間が掛かると把握してる為、ピッコロの20倍界王拳がそれまで維持され、且つフリーザに悟られない様にと極めて難易度の高い条件を要求されてると感じていた。

 

「(もしもどれか1つでもダメになればフリーザに元気玉を当てられない、最悪奴を倒せるだけの物を作れない!! 

 そうなった場合はこの俺も捨て石になる覚悟を………フリーザを殺せる唯一の手段の成功の為に玉砕しなければならんな!!)」

 

 ラディッツは悟空が元気玉生成の為動けないので、この中で20倍界王拳を使えるのは自分だけなのでいざと言う時は自分も捨て石になろうと覚悟を決めて戦闘を見守っていた。

 この間にピッコロの気が徐々に減り始め、拮抗していた闘いも少しずつ押されていた。

 ラディッツは早く元気よ集まり切れと藁にすがる思いで衛星軌道で出来始めていた巨大元気玉を見つめていた。

 

「ぐぅ、まだだぁ!!」

 

「ホッホッホ!! 

 このフリーザ様に此処まで力を引き出させて闘わせてくれたのは初めてですよ!! 

 ですが、貴方の動きが徐々に悪くなり始めてる…無理をしてパワーを引き出していたのでしょうね! 

 惜しいですよ、貴方の様な玩具を此処で殺さなければならないなんてね!!」

 

 そしてピッコロはダメージが重なって行き、対するフリーザは全然余裕であり100%のパワーを使わなければまだまだ長く闘えるのだ。

 動きが悪くなり始めたピッコロをフリーザは嘲笑い、いよいよ遊びを終わりにして本気でピッコロを壊そうと動き出そうとする! 

 

「かめはめ波ぁ!!」

 

「どどん波!!」

 

「何!?」

 

 すると東の方角からこのナメック星人の仲間らしきヒューマノイド型宇宙人、多分地球人の2名が攻撃を仕掛けて来た。

 それに気付いたフリーザはこれは効かないと分かりながらも気を取られてしまう。

 

「ちっ、あちらはドドリアに任せた戦場の方角! 

 まさかあの2人に殺られたのか!」

 

「烈・気功砲!!」

 

「気円破斬!!」

 

「なっ、ぐおわっ!!」

 

 ドドリアが殺られた事を理解しながら雑魚が群がり始めたと感じたフリーザは苛立たを覚えた………次の瞬間、界王拳を最大倍率に引き上げた天津飯の烈・気功砲が直撃し僅かに仰け反る! 

 これは原典の物語になるが、天津飯は第2形態のセルを相手に新・気功砲を連射し足止めをした実績がある。

 つまり気功砲とは、上手くやれば格上の相手にも足止め程度に通用する技なのだ。

 更にその烈・気功砲に合わせてクリリンの気円破斬も放たれ真っ直ぐフリーザに向かう! 

 これを見たフリーザは瞬時にこれは当たったらヤバい!! 

 そう判断し身体を何とか反らして直撃は回避したが、何と長い尻尾が気円破斬に当たり切断された! 

 もし当たってたら真っ二つだった、そんな事を尻尾を切断された痛みを我慢したフリーザは考えていた。

 

「隙ありだぁ!!」

 

「くぼあぁっ!?」

 

 其処にピッコロが最後の力を振り絞り全力の鳩尾を叩き込みフリーザの身体をくの字に折り、更に今までで1番強烈な蹴りを喰らわせて明確にダメージを与えた! 

 だがフリーザは倒れない、まだ倒すに至らない!! 

 寧ろ余計なダメージを与えた結果フリーザの怒りを誘い、遂に堪忍袋の尾が切れて惑星破壊をする判断に至らせる!! 

 

「調子に乗りやがってこのゴミ共がぁ!! 

 もう良い、ドラゴンボールも何もかも…この星諸共消し飛ばしてやる!!」

 

 フリーザは指先にデスボールを作り出し惑星の核を破壊してこの星を宇宙の塵に還そうと行動を開始する。

 だがその直前、悟空は衛星軌道上の元気玉が完成した事を察知する! 

 

「来た、皆離れろぉ!! 

 だりゃぁぁぁぁ!!」

 

【ブォォォォォォォン!!】

 

 そして悟空は皆に退避する様に叫びながら既に動きが釘付けになったフリーザに向け、巨大元気玉を落とし始めた!! 

 ピッコロも後から来たクリリン達も元気玉が一直線に向かってる事に気付き退避し始め、背後の光に気付いたフリーザは何時の間にこんなエネルギーの塊を作り上げていたのだ驚愕するが、もう回避が間に合わない為受け止める選択を取る。

 

「こ、こんな物ぉ!!」

 

 フリーザは両手で受け止め一時的に元気玉を止める。

 だがこの元気玉は巨悪のフリーザを倒せるだけの元気を集めた玉なのだ。

 よってフリーザであろうが完全に止める事は不可能、つまりは元気玉に呑まれる事が確定していた!! 

 

「こ、こんな物ぉ………こ、こんな………うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………!!」

 

【ドォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!】

 

 そしてナメック星に元気玉が落ち衛星軌道からも分かる大爆発が起きた。

 遂に元気玉が炸裂し、巨悪のフリーザを呑み込んだ。

 戦場に居た悟空達はこの一撃で漸く、漸くフリーザを倒せたと勝利を確信した。

 ラディッツやナッパ、ベジータもサイヤ人を愚弄し続けた帝王は滅びた、サイヤ人の手により滅ぼされた………そう確信し握り拳を作り上げるのだった。

 

「ふう………やったぞ………!!」

 

 悟空も手応えあり、そう感じて構えを解き安心し切っていた。

 それからクリリンやピッコロ達も悟空の下へと集まり、ラディッツもその場に集まる。

 少し離れた所にベジータとナッパが居り、まさかカカロットが最後に決めるとは………もう下級戦士のランク付けは意味が無いとナッパは悔しさ混じりの笑みを浮かべ、ベジータは矢張り不機嫌ではあるがフリーザを殺せた事は大きく、次はカカロットとラディッツ、ピッコロを超えて更にはニィープ、クウラも超え最強になると決意する心の方が大きくこの場では揉め事を起こさずにいた。

 

「やったな悟空、これで地球は救われたぞ!!」

 

「ああ、もうドラゴンボールが狙われる事もねえ。

 それに彼方此方の闘いもクウラ軍の方が勝ってるみてぇだし、オラ達は本当に勝ったんだ…!!」

 

 クリリンが喜び、悟空はナメック星の各地の戦闘はクウラ軍(+ギニュー特戦隊)が勝利を収めてる事を察知しこれで当面の間はドラゴンボールを狙う輩が居なくなったと判断し、ラディッツを含む皆にサムズアップをしナッパやベジータにもサムズアップを向ける。

 ナッパは少し戯けながらも親指を立て返し、ベジータは舌打ちしながらそっぽを向いていた。

 

「よし、それじゃあニィープとクウラの援護に行こうぜ! 

 どうもこの気、クウラと同じだが悪の気が強い奴が暴れ回ってクウラが危ないみたいだ! 

 それにニィープの気も減ってる、結構あっちも苦戦してる様子だぜ!」

 

「もしかしたらトワ達が別の世界のクウラを呼び出したとかそんな事になってるかもな…。

 兎に角、仙豆を食べて援護を………」

 

 それからヤムチャが南西のクウラ達が居た地点で激しい戦闘が行われ、相手もクウラとしか言えない気を持ちながら悪の気がより強いと感じていた。

 クリリンも並行世界のクウラがトワ達により連れ込まれてしまった可能性を考慮し、それを聞いた天津飯達も相手が悪のクウラと知り冷や汗を流していた。

 しかし黙って仲間がやられるのを見てる訳には行かないとZ戦士達は決意しその場を飛び立とうとした………その時、クリリンの耳に砂利を踏む音が聞こえた。

 その方向を、崖上の方に視線を向けて………絶望が其処に立っていた。

 

「あ、あぁ………そ、そんな………フリーザだぁぁぁぁぁ!!」

 

【ビュゥゥン!!】

 

「悟飯!! 

 ぐはぁっ………!!」

 

「ピ、ピッコロさぁぁん!!」

 

「天さん、ヤムチャ!!」

 

 何と、巨大元気玉をまともに受けた筈のフリーザが其処に立っていたのだ! 

 フリーザは悟飯、天津飯、ヤムチャを狙ってデスビームを放ち、ヤムチャと天津飯は回避出来ず悟飯はピッコロに庇われたが、一気に3人の戦士がやられた! 

 しかしまだ息があった、急いで仙豆を食べさせれば死なずに済むとラディッツや悟空は考えながら再び構え始めた。

 

「よ、よくもやってくれたな………さっきのは流石の俺も本気で死ぬかと思ったぞ…!! 

 だが、貴様達は全員生かしては返さん、皆殺しにしてやるっ!!」

 

【ブゥン!!】

 

「えっ、うわ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「なっ、クリリンッ!!」

 

 フリーザは元気玉で死にかけた事でコイツ等はこのフリーザの命を脅かす技を幾つも持っている、ならば此処で生かしておく訳には行かないと判断し次に狙ったのは気円破斬を放ったクリリンだった。

 気円破斬の切断力がフリーザの中で優先的に消さねばならないと危機感を持たせた結果がこれである。

 そうしてサイコキネシスでクリリンを捕らえ上空へ飛ばした!! 

 それを横で見てた悟空とラディッツはクリリンに視線を向け手を伸ばしたが間に合わない、もうフリーザを止めるしかなかった!! 

 

「やめろ、フリーザ!!」

 

「キィッ!!」

 

「悟空ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

【ドォォォォォォォン!!】

 

 だが間に合わなかった、悟空とラディッツはクリリンを助けられなかった。

 フリーザの念動力でクリリンは身体の中から粉々に爆破され死んでしまった。

 それを………自分達は、見ているしか出来なかった…。

 その事実が、頭の中を駆け巡った。

 

「さあ、次はガキか、もう1人のチビか、ベジータか、ナッパか? 

 誰でも良いか、どうせ死ぬ事に変わりないんだからな!」

 

 更にフリーザは凶行を止めない、次はまだ動ける悟飯やベジータ達の誰かに狙いを定めてデスビームを放とうとしていた。

 ベジータとナッパも最早これまでか…そんな感情を抱く事を止められなかった。

 その間………悟空はクリリンが無惨に殺された、地球のドラゴンボールではもう生き返らない、ナメック星のドラゴンボールも最長老様が寿命で死ぬ、生き返らせる事が出来ない………その事実に、悟空の頭の中に怒りが満ち始めていた。

 悟空だけでは無い、ラディッツもまたクリリンの為人(ひととなり)は十分理解していた。

 もう友達と呼び合える仲になってた、惑星ベジータが消滅して以来また自分に出来た、自分には勿体無い位良い奴だった。

 なのに………フリーザはまた奪った、親父やお袋達をアッサリ殺したのと同じ様に。

 その悔しさが怒りに変わり………バーダックの息子2人の内に眠る物が目覚め始めて行く。

 

「ゆ、許さんぞ…よくも、よくも………!!」

 

「ま、また貴様は………俺が得た代え難い物を、奪い去りやがって………!!」

 

 スラッグの時はまだ実力が足りなかった。

 よって伝説に完全に至る事は無かった。

 だが今度は違う、もう実力は十分得た、穏やかさも手にしS細胞は大量に得られた。

 後はもう存分に怒るだけ、クリリンを殺された事や再び繰り返された凶行に怒れ。

 そうする事で伝説は此処に降臨する!! 

 

『ううぅぅぅぅぅあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 悟空とラディッツは怒りに任せて咆哮を上げる。

 その瞬間2人を中心に激しい力の奔流が走る! 

 そしてその場に居た者達は2人の変化を目撃する………黄金に輝き、黒い髪が金色になり、黒い瞳も碧眼となったその変化を。

 更に爆発的に上がったその力を! 

 

「な、何だアレは………サイヤ人は大猿にしか変わらない筈………!!」

 

 フリーザは自分の知らないサイヤ人の変化に慄き、アレは何なのだと理解を拒んでいた。

 だがベジータやナッパ、悟飯はその姿を見てサイヤ人の本能でそれが何なのか理解するに至る。

 

「悟飯、餃子、ピッコロ達を連れて早くブルマ達の所に行け!」

 

「ベジータ、ナッパ、お前等も此処から出来るだけ離れろ…!」

 

 悟空とラディッツは怒りに満ちた目でフリーザを睨みながら悟飯やベジータ達に此処から離れる様に促した。

 その語気すら怒りに満ち、普段の悟空や穏やかさを得たラディッツからかけ離れた、ベジータ達の様にサイヤ人らしい雰囲気に満ちた物だった。

 呆気に取られる餃子に対し悟飯は静かにそれを見つめていた。

 

「早くしろ、オレ達の理性がちょっとでも残っている内にとっとと消えるんだ!!」

 

 悟空はその激情に満ちた表情を悟飯達に向けてこの場からさっさと消える様に叫ぶ。

 ラディッツも無言でベジータとナッパを睨み付け、同様にこの場から消える様に促した。

 悟飯はそれに頷き、ピッコロを抱きかかえ始める。

 餃子も天津飯を抱きかかえ、残ったヤムチャはナッパが担ぎ飛び立とうとした。

 

「逃がすと思うか!!」

 

【シュン、ガシッ!!】

 

「いい加減にしろ、このクズ野郎…!! 

 罪の無い者を傷付け、自分の都合で地球を壊すと決めて、クリリンまで殺しやがって………!!」

 

 フリーザは逃げようとした悟飯達を狙い攻撃しようとしたが、悟空とラディッツがその前に立ちはだかり悟空に至ってはその右手を握り潰しかねない力で掴む。

 フリーザはそれを振り払うが、握られた力が強過ぎて手を庇う様にしていた。

 

「お父さん、伯父さん、僕には分かったよ………ニィープさんが言ってた事は本当だったんだ…。

 お父さん達は成れたんだ………超サイヤ人に!」

 

 悟飯は涙を流しながらも父と伯父が伝説の戦士に至れた事に不思議と笑みを浮かべ、ナッパもこの目で伝説の降臨を目撃した事に喜びで打ち震え、ベジータさえも………その姿にサイヤ人の可能性を見た。

 そう、伝説は今再びこの世に現れたのだ。

 穏やかな心を持ち激しい怒りで目覚めた超戦士…。

 

『オレは………オレ達は怒ったぞ、フリーザァァァァァァ!!』

 

 此処に2人、バーダックの息子2人が超サイヤ人に至ったのである!! 

 そしてその力を怨敵フリーザヘと向けるのであった!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、ニィープがミラの手で決定的な敗北を喫した直後。

 ニィープはトワの命令でミラに取り押さえられながらクウラとアナザークウラの戦闘を目にし続けていた。

 

「ふっ、はぁ!!」

 

「きぇぇぇぇぇい!!」

 

 何方も同じクウラ、その為攻撃も一呼吸のタイミングに至るまで全て同じであり互いに攻撃を重ね合わせていた。

 だが………だが、アナザークウラがクウラに対して攻撃を的確に当て続け、逆にクウラの攻撃が届かずにいた。

 

「ぐぅ!!」

 

「ふははははは!! 

 サル如きと仲間ごっこを演じ微温湯に浸かり続けた貴様如きが、常に宇宙最強、孤高を維持し続けたこの俺に届く筈が無いのだ!!」

 

 何故クウラの攻撃がアナザークウラに届かないのか? 

 それはひとえに同一人物である弊害である。

 一呼吸も同じならば当然隙が出来るタイミングまでも一緒であり、同じクウラならばそれを把握し的確に其処を狙えるのだ! 

 だがそれはクウラも同じであり、同様の事を狙っているが………戦闘力差、10億5000万と12億、1億5000万と言う小さくない戦闘力差。

 これがクウラの攻撃が届かない原因であり、僅かにスピードとパワーがアナザークウラの方が上である為、同じ事をやろうとしても速い方が勝つと言う当然の結果が生まれてたのだ! 

 よってクウラにとってアナザークウラとは史上最悪なまでに相性が悪い敵なのだ! 

 

「はぁぁ!!」

 

「ぐはぁっ!!」

 

 これによりクウラは着実に手傷を負って行き、気弾もエネルギー波も何もかも押されてやり返され、アナザークウラに追い詰められていた!! 

 このままでは確実に、コーラを飲めばゲップが出る様に、惑星の核を破壊すれば星は消え去る様に確実にクウラは殺されてしまう!! 

 ニィープはその最悪の結果を容易に想像出来ていた!! 

 

「ははははははははは!! 

 これが俺と貴様の差だ!! 

 俺は弟や貴様の様に甘くは無い、微温湯には浸からない!! 

 宇宙最強であり続ける為に強者を葬る、邪魔者を消す!! 

 そう、俺こそが最強なのだ!!」

 

「ちっ………僅かな戦闘力差が此処まで響くのは初めての経験だ…! 

 正しく俺用に用意された最悪の敵と言う訳だな…!!」

 

「クウラ様………!!」

 

 ニィープは傷付き、血を流すクウラを見て彼処に自分も駆け付けたい、だが戦闘力差で足手纏いは確実である上にミラの拘束を解く力が無かった。

 その事に怒りを抱き、藻掻いていた。

 だがニィープは超サイヤ人には成れない。

 何処まで怒ろうとも伝説には至らない、それはニィープ自身も分かり切っていたがそれでもこのままジッとしているなど許せないのだ。

 

「さあいい加減死ね、この世界の俺よ!!」

 

「ぐあぁぁ………!!」

 

「クウラ様ぁ!!」

 

 更にアナザークウラは攻勢を強めクウラへのダメージを大きく与える!! 

 その光景にニィープは叫んだ。

 このままではクウラが本当に死ぬ、自分が穏やかなサイヤ人でないばかりに、超サイヤ人への覚醒が出来ないばかりに、足手纏いなばかりに!! 

 更に藻掻き苦しむニィープは無理して界王拳を使おうとした………が、界王拳を使う力もミラの一撃で残っていなかった。

 ニィープは呪う、己の不甲斐無さと血と殺戮を好むサイヤ人のままでいた事を。

 フリーザへの殺意を、憎しみを僅かにでも抑えられれば違ったのに………そんな事を考えながらクウラへ手を伸ばそうとまだ藻掻いていた。

 

「もういい加減諦めなさいって。

 貴女はどうやろうが超サイヤ人には成れない、貴女は第7宇宙の模範的なサイヤ人なんだから条件が足りない位理解しているでしょう?」

 

 そんなニィープにトワが語り掛ける、お前は超サイヤ人には成れないと。

 模範的なサイヤ人だから成れっこ無いと。

 その間にもクウラはアナザークウラに的確にダメージを負わされる。

 

「(わ、私は………私は、こんな時まで足手纏いで憎しみも何もかも捨てられない………その所為で折角私を拾ってくれたクウラ様を死なせてしまう………これじゃあ、何の為に私は今日まで生きて…!!)」

 

 余りの悔しさに涙を流し、藻掻く事も徐々に止めて行きクウラが傷付くのを黙って見ている様になるニィープ。

 それを見たトワはやっとこの異分子が諦めたかと笑みを浮かべた。

 コイツとクウラが消えればキリも集まるし余計な邪魔者が増える事は無い、そう考えてアナザークウラをこの歴史に呼び寄せたのだ。

 その自分本位、悪辣な考えに気付いているニィープもこんな奴等の好きにさせてしまう事に歯痒さを、怒りを感じていた。

 そしてクウラへの視線を外し視界を沈めて行く…ニィープは此処で折れかけてしまった………。

 

『どうも貴女は急ぎ過ぎて前しか視えてない様です。

 ですからどうか少しだけ立ち止まり、深呼吸して周りや後ろも視る事も必要ですよ』

 

 そんな時、最長老様より頂いたアドバイスが頭の中を駆け巡る。

 立ち止まって深呼吸し、周りや後ろを見る………あの時ニィープは話半分で聞き流していた。

 だが………もしかしたら今がその立ち止まって周りや後ろを見る時なのでは? 

 ニィープは不意にそんな事を感じ取り、瞳を閉じて思い返し始めた。

 先ずは自分の始まりは何だったのか。

 

「(私の始まりはフリーザヘの復讐が始まり………いや待て、其処は強くなろうとした始まりであって私自身の始まりじゃない、なら何処が始まりだった…?)」

 

 フリーザヘの復讐が始まり………そう考えようとした瞬間思い留まり、自分自身の本当の始まりは何だったのかを更に思い返す。

 サイヤ人ニィープの始まり…それはパンブーキンの可愛がりで頭を強く打ってしまい前世の記憶が目覚めた事だ。

 それからこの世界に生きてる喜びを得ながらも直ぐにフリーザに消される悲しみを背負い、なら生きた証を、爪痕を残そうとラディッツに構いまくった事が始まりだった。

 

「(それから私は…父さん達の任務を手伝って、バーダックさんに『あのバカ息子を頼むぜ』って陰でこっそり言われて、ギネさんに『私みたいに珍しいサイヤ人だよね~』って世話話して………あの頃は、本当に私にとっては宝の様な日々だった…)」

 

 それからニィープの日常は前世の記憶が戻る以前と違い輝いて見えており、それがとても心地良くまた代え難い物だった。

 その認識を自分は持っていた………ああそうだ、あの日々が、本当に宝物だったのだ。

 それをフリーザに理不尽に奪われた事が何より許せなくて復讐を決意したのだ。

 だからクウラの部下にもなろうとしたのだ。

 其処から自分は………どうした? 

 強くなろうとした、それは間違い無いがそれだけだったのか………? 

 

「(………いや、最初は本当にそれだけだった………でも、クウラ様は打算があったとしても何時も私に構ってくれた、サウザー達も良くしてくれた。

 ラディッツも………強くなってくれたのは嬉しかった。

 復讐を誓って冷酷なサイヤ人になっても、強さ以外に得られた物は………確かにあったんだ………!)」

 

 ニィープは復讐に生きた、それは間違い無いし冷酷なサイヤ人に振り切った事も間違い無い。

 だが、だからといって心の奥底にあった感性………ギネの様な穏やかさは、失われる事は無く確かに自らの芯となっていた。

 それが復讐心で少し見えなくなっていただけなのだ。

 恐らくクウラもそれを把握してくれてた。

 ラディッツや………何ならまだ1年しか付き合いが無い悟空やヤムチャ、クリリン達でさえも、更には最長老様もそれを見抜いていたのだろう。

 だからあんなアドバイスを残したのだ。

 

「(でも本当に、本当に………大事な物を失った日から新たに得た物も………私にはとても輝いていて、大切な物だったんだ………私は、それをちゃんと見ようとしてなかった………なんて、バカな奴なの私は…!)」

 

 ニィープは更に惑星ベジータ消滅から地球やナメック星に来るまでの生活の中で得られた物も失った物と同じ位大切な物だと漸く気付けた。

 思ってみれば、どうでも良いなら石ころ当然にしか思わないのに時間を割いて構っていたのがそもそもの答えだったのだ。

 そうして思い返す中で………遠くでクリリンの気が消えた、天津飯とピッコロ、ヤムチャの気も消え掛かってる。

 フリーザが殺した………また奪ったのだ、大切な物を。

 更に目の前でもアナザークウラがクウラを、自分を此処まで強くなる様に育て上げた恩師を殺そうとしている。

 そんなのは許せないに決まってる! 

 漸く気付けた物をこれ以上奪われて堪る物か! 

 そう考えていると………身体から不思議と力が漲って来る。

 奥底にある物が膨れ上がる感覚を覚える。

 そしてそれは………今必要な物だと、ニィープは確信する! 

 

「これ以上………これ以上………私の大事な物を、アンタ等に奪わせてなる物かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 

 うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【プチン、ギュビィィン!!】

 

「何、がっ!?」

 

 ニィープは激しき怒りを身体中に駆け巡らせたその時、ニィープの黒髪が金髪となり黄金のオーラが身体を包み込んだ! 

 更に今のニィープの30倍程度の力で拘束していたミラの顔面に一撃を喰らわせクウラの下へと飛び立つ!! 

 

「くたばれ、この世界の」

 

「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【バギィッ!!】

 

「ぬぐあっ!?」

 

 アナザークウラがクウラに決定的な一撃を与えようとした瞬間、ニィープはアナザークウラの顔面に考えられない程重いパンチを叩き込み島を幾つも貫通しながら吹き飛ばした! 

 その横顔をクウラは見る。

 今までの何処か甘ちゃんだが殺意を秘めてた表情から激しい怒りに満ち、だが殺意よりも穏やかさが勝る不思議な表情を浮かべていた。

 更に碧眼と金髪、黄金のオーラ…以上の特徴から遂にニィープは伝説の超戦士、超サイヤ人へと覚醒出来たのだと確信する。

 

「フッ、俺が結構ボロボロになるまで成れんとは随分と遅い覚醒だったな」

 

「申し訳ありません、少し自分を見直して漸く気付けた物があったんです。

 けどその間にクウラ様は傷付き、クリリンがフリーザに殺されました………私の不甲斐無さが招いた結果です。

 その贖いは、この闘いに勝つ事で果たします!!」

 

 クウラは遅い覚醒に少しだけ文句を言うとニィープはクリリンが殺された事も付け加えてその分の遅れを勝利を以て取り戻すと宣言した。

 クウラはクリリンの名を聞きフリーザの方に注意を向けると………確かにクリリンの気が消えていた。

 ピッコロやヤムチャ達まで死にかけ、しかし孫悟空とラディッツの気がニィープの様に荒々しい爆発的な物に変わり大きく膨れ上がってるでは無いか。

 以上の点から向こうもクリリンが死んだ事で2人が超サイヤ人に成ったと理解しながら、宇宙船で為人を良く知った事でクリリンに対し少しだけ申し訳無さがあった。

 

「………なら勝つぞ。

 そしてクリリンを弔うぞニィープ」

 

「はい、勿論ですクウラ様!」

 

 其処からクウラは紅い瞳を輝かせパワーを改めて全開にし、ニィープもそれに合わせて構え超サイヤ人のパワーを全開にする。

 この時ニィープの基礎最大戦闘力は心の奥底にあった物を見つめ直した結果力の込め方が荒く無くなった為2100万から2500万に僅かにアップ…と言うより本来出せた物が出せられる様になり、其処から超サイヤ人化で50倍のパワーを得て12億5000万とアナザークウラを上回る超パワーを得ていた! 

 

「ぐぅぅぅ、女サル如きがこの俺に手傷を負わせるとは!!」

 

「行くぞニィープ、あの現実逃避野郎に真の強さと言う物を見せるぞ!!」

 

「了解!!」

 

「止めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 

 俺と同じ顔で、声で、馴れ合いなどするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 そして戦線復帰したアナザークウラはサイヤ人に手傷を負わされた事と未だに馴れ合うこの世界のクウラに憎悪を爆発させニィープとクウラに襲い掛かる! 

 ナメック星の闘いは遂に佳境へと入るのであった!! 

 

 

 

「あ~あ、まさかあの女が超サイヤ人に成るなんて想定外よ。

 でも、ミラなら全然勝てるしアイツを始末しちゃいましょうか♪」

 

 その様子を見てたトワはニィープがこの土壇場で超サイヤ人に覚醒するのは想定外だった為クウラと合流させてしまった。

 が、悪の魔人ブウを超える様に自らが創り上げた暗黒魔界の人造人間ミラなら、オマケにセルより強いと自信がある自分なら勝てると確信しているので早速ミラをけし掛けて始末しようとしていた。

 

「………いや、来たか」

 

 しかしミラは自分達の邪魔者、時の界王神が送り込んだタイムパトローラーがやって来た事を察知し背後を向く。

 トワもまた邪魔しに来たかと忌々しく思いながらその姿を捉える。

 其処に居たのは男女2名ずつの4人。

 1人はニィープが見れば間違い無いと断言出来る未来のトランクス、更に女の子の中にはニィープが知る姿よりも更に成長し、サイヤ人の女性らしく育っている孫悟飯の娘のパンまで居た。

 

「チッ、また現れたわねアンタ達!!」

 

「当たり前でしよ、歴史を滅茶苦茶にするアンタ達の好きにはさせないんだから!!」

 

「時間犯罪者トワ、そしてミラ!! 

 この世界を………悟空さんや悟飯さん、父さんやラディッツさん、クウラさん、そしてニィープさんや皆が生きる世界を好き勝手にはさせないぞ!! 

 皆、行こう!!」

 

 パンやトランクスの掛け声を合図に全員が超サイヤ人2に………もう1人の男は筋肉が増量し、緑のオーラが特徴である伝説の超サイヤ人の壁を超えた、伝説の超サイヤ人2と呼ぶべき形態へ変化した。

 ミラは待ち侘びた強敵との闘いに心を躍らせながら構える。

 そしてタイムパトローラーと歴史の侵略者達との闘いもまたニィープ達の知らない所で火蓋が落とされた…!!




此処までの閲覧ありがとうございました。
運命の流れの拘束力とも言うべきか、クリリンの死は避けられませんでした。
更にニィープ側はアナザークウラの猛攻でクウラを傷付けられ、其処で一度立ち止まり自らを顧みた結果遂に悟空やラディッツと同じタイミングで超サイヤ人へと覚醒しました。
更にトワとミラの妨害はやって来たタイムパトローラー4人に抑えられてますのでフリーザ、アナザークウラとの決着には邪魔が入らなくなりました。
よって悟空&ラディッツVSフリーザ、ニィープ&クウラVSアナザークウラの構図に変な邪魔は無し、思いっ切り怒りをぶつけられます。
なおタイムパトローラー4人の内2人の正体は後々分かると思います。

次回もよろしくお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。