DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第20話目を投稿致します。
前回超サイヤ人に悟空達がなったので次はその闘いの話になります。
では、本編へどうぞ。


第20話 炸裂する怒り!!宇宙に消える者達…!

「かぁぁぁぁ!!」

 

「ラァァァァァ!!」

 

「せぇぇぇりゃっ!!」

 

 成層圏ギリギリの位置まで高く飛び、激しい格闘戦を繰り広げるニィープ達! 

 更に地上では超サイヤ人となった悟空とラディッツがフリーザと闘い、更に戦場から離れた場所に移りミラとトワがタイムパトローラー達4名と激闘を繰り広げていた! 

 その影響はナメック星に大きく与えられ、3つの激戦と超パワーの衝突により地軸がズレ始め、ナメック星はかつて無い異常気象が発生し始めていた。

 その為フリーザ軍を片付けたクウラ軍は、クウラや悟空達を回収次第何時でもナメック星から離脱する用意を整えていた。

 

「アビスエッジ!! 

 やぁぁぁぁ!!」

 

【ザシュッ!!】

 

「ぐぅぅ、舐めるなよサイヤ人ッ!!」

 

【ドガァ、キィィィィィン、キキィッ!!】

 

 ニィープはアビスエッジでアナザークウラの尻尾を背中ごと斬り裂き、深い手傷を負わせたがアナザークウラは筋肉で傷を防ぎつつ回し蹴りでニィープを吹き飛ばす! 

 だがニィープは直ぐに態勢を立て直すと更に突撃し格闘戦を更に繰り広げる! 

 

「俺を忘れてるぞ、アナザークウラ!」

 

【ドゴォ!!】

 

「ぐはぁっ!!」

 

 其処にクウラが腹に蹴りを叩き込み隙を作る! 

 その隙を逃さずニィープは今までのトレーニングを思い返しながら急所を狙い始めた! 

 

「目だ、耳、鼻ぁ!!」

 

【ザシュッ、ビュウン、ズシャッ!!】

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ニィープはアナザークウラの左目に指を突き立てて完全に潰し、更に左耳にクウラ直伝デスビームを流し込み頭の内部を攻撃し、更には左手の指にアビスエッジを小さく、しかし鋭く形成しマスクを貫通しながら鼻まで潰す!! 

 これにはアナザークウラも堪らず叫び散らかすがそれでも後ろには退かない! 

 アナザークウラは宇宙最強の矜持がある、退く事は敗北を意味する、ならばこの俺が退く訳が無い!! 

 アナザークウラはそう強く心に憎悪の炎を燃やし、ニィープの心臓を撃ち抜くべくデスビームを放つ!! 

 

「読めてんのよアンタの手は!! 

 オラァ!!」

 

「ぐがぁ!?」

 

 だがニィープは左手で放ったデスビームを回避するだけでなく、肘と膝で左手を挟む様に叩き潰し骨を砕く!! 

 これで左手は使用不能になり左目も失明、左耳の鼓膜も壊し切った、だがまだ止まらない!! 

 首、腹、顎、それ等の急所を更に攻撃し着実にアナザークウラに甚大なダメージを蓄積させる!! 

 

「おっと、またまた俺を忘れてるぞ?」

 

【ドガァ!!】

 

「がぁぁ!!」

 

 其処にクウラがダブルスレッジハンマーを叩き込み下に吹き飛ばす! 

 その先にニィープが先回りし蹴り上げる!! 

 更にその先にクウラが待ち構えて殴り吹き飛ばし、ニィープがこれをクウラに返す!! 

 正にアナザークウラでキャッチボールをするかの如く吹き飛ばしては返すを繰り返し、最後はニィープとクウラの2人で同時に蹴り上げてアナザークウラを宇宙空間へと押し上げる!! 

 

「う、ぐぉぉ………お、俺は最強なんだ………俺は弟やこの世界の俺とは違う!! 

 貴様等全て吹き飛ばす!!」

 

【ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!】

 

 だが此処でアナザークウラは星ごと超サイヤ人やクウラを吹き飛ばす選択を行い、残った右腕で太陽と見紛う巨大なエネルギー弾でありフリーザが惑星ベジータを消滅させたスーパーノヴァを使用。

 超巨大なエネルギーボールが生成され、それがナメック星に向かい落とされた!! 

 

「舐めるなよアナザークウラ、こんな物押し返してやる!! 

 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、デストロイバーストォォォォォ!!」

 

【ギュオォォォォォォン、ブゥン!!】

 

 それをニィープは同じ様に超巨大なエネルギーボールを生成し、全身全霊を込めて投げた!! 

 これはニィープがクウラやフリーザのスーパーノヴァを参考に作り上げた同系統の技、デストロイバーストである。

 普段は使わないし使うとしても犯罪惑星や災害彗星を吹き飛ばす事にしか使用しない技だが、ことフリーザやアナザークウラには何の気兼ねも無く使える上に背後にはナメック星があり、悟空とラディッツが、仲間達が居るのでそれを守る為に使用に踏み切ったのだ!! 

 そして2つの巨大なエネルギーボールは衝突し、それぞれの使用者が更に押し込むパワーを送り込み相手のエネルギーボールも含めた2つの巨大エネルギーボールをぶつけてやろうとしていた!! 

 

『ぐぅぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

 ニィープとアナザークウラ、2人の大技でナメック星に嵐が巻き起こり小さな島が崩壊し塵が舞い上がる! 

 地上で闘う悟空達もフリーザもこのエネルギーボールの衝突に視線を向け、惑星へのダメージは避けられないと考えながらもなおも闘い、更に仙豆で復活したピッコロ達もヤバイと思いながらもニィープを信じて空を見上げていた! 

 

「ぐぅぅぅぅ、俺が、俺こそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「だから何度も言ってるだろう、この俺を忘れてるぞとな!! 

 アナザークウラ、貴様は何処までも…甘い!! 

 はぁぁ!!」

 

 アナザークウラがデストロイバーストを必死に押し返そうとする中、三度クウラがその隙を突き背後からスーパーノヴァを放つ!! 

 アナザークウラは前は俺のスーパーノヴァとデストロイバースト、後ろはこの世界のクウラのスーパーノヴァ、挟まれた!! と気付いた時にはもう遅く片方を止めればもう片方が迫る構図と化していた!! 

 

「舐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 

 ならば両方共受け切ってやる!! 

 うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 だがアナザークウラに退避、撤退の2文字は存在しない為全て受け止め耐え切ってやるとしてパワーを全開にして3つのエネルギーボールを受け止めていた!! 

 ニィープは驚いた、まさか自分の技も含めて惑星破壊級のエネルギーボールを3つも受け止めるとは!! 

 これにはクウラも素直に「ほう」と感心し、これでもまだ押し切れないのは流石は並行世界の俺と評価していた。

 

「ぐ、ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐ!!」

 

「こ、コイツぅぅぅ………!!」

 

「ふっ…認めてやる、貴様も俺であったと! 

 だが………それでも勝つのは俺達だ!! 

 はぁぁぁぁぁぁ………界王拳!!」

 

【ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!】

 

 アナザークウラは敗北を認めない、その姿勢にこの男もまたクウラであると称賛するクウラ。

 だが、それでも強さの頂へ挑む心構えが根本的に違う、ビルスと言う頂へ挑戦する事を諦め其処で止まったアナザークウラに対し、クウラは奥の手を………界王拳を使用する!! 

 ラディッツやニィープに出来て俺に出来ない訳が無い、その理屈と才能の暴力を以て界王拳を会得していたのだ!! 

 だが最終形態に変身してから界王拳の使用は流石のクウラでも負荷が大きく、フリーザ一族の生命力が無ければ死ぬ程の過負荷となっている! 

 よって倍率は2倍まで、されどクウラの最終形態での界王拳2倍、その最大戦闘力は21億まで跳ね上がるのだ!! 

 そして、その力を以てスーパーノヴァを受け止めてるアナザークウラの力を上回り完全に押し込み切る!! 

 

「な、何ぃぃ!!」

 

 アナザークウラは突然力が倍増したクウラに驚き、更にクウラのスーパーノヴァを止め切れなくなり押し込まれ、自身のスーパーノヴァとデストロイバーストに完全に挟まれ細胞の1つ1つが焼かれ始める!! 

 その熱量は正に太陽と同等、とても破壊神以外の生命がまともに耐えられる訳が無かった!! 

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 そうして3つのエネルギーに焼かれるアナザークウラの脳裏に惑星ベジータ消滅の日が思い返される。

 あの時、惑星ベジータを離脱し地球へ向かうアタックボールをフリーザの不始末として見逃し放置していた。

 そのポッドに乗ったサイヤ人が超サイヤ人となりフリーザを殺し一族の誇りに泥を塗った。

 サイヤ人如きに殺されたりサイヤ人1匹を逃したフリーザを甘いと評したアナザークウラ。

 しかし………もしもあのポッドを逃がしていなかったら? 

 強さの頂はビルスと敢えて認めてもっと先を目指していたら? 

 そんな考えが堂々巡りし、遂にある結論へと至った。

 

「(フ、フリーザだけでは無かった………甘かったのは………!!)」

 

 最期に己も甘かったのだと結論付けた瞬間、3つのエネルギーボールがアナザークウラを完全に潰して焼き払い、大爆発を引き起こした! 

 これにより………アナザークウラは消滅し、勝利者はニィープとクウラとなった。

 そうしてクウラはニィープの隣に飛び、マスクを開けて仙豆を食べた。

 流石にクウラと言えどこの負荷は長時間耐えられる物では無い為さっさと仙豆で回復する必要があるのだ。

 

「クウラ様、無事ですか?」

 

「フッ、この俺の心配をする様になるとは生意気になったな………だが、アナザークウラへの攻撃やその力のコントロールは見事だった。

 良くやったニィープ、貴様は1つ壁を超える事に成功したのだ。

 そして俺と並び立てる様にまでなった…此処まで育て上げた甲斐があったと言う物だ」

 

 ニィープはクウラの心配をするが、仙豆で回復して何時もの調子に戻り腕を組む…が、アナザークウラ撃破を素直に褒め、更に超サイヤ人へと覚醒した事をクウラは称賛した。

 普段はマスクで口元を隠す最終形態だがこの時は口元を見せて笑みを浮かべている事をニィープの瞳に映した。

 そう、今まで厳しいを通り越して過酷なトレーニングを課したクウラはこの成長をする事を、伝説へ至った事に嬉しくも感じていたのだ。

 これが部下を通り越した物、弟子が見事な成長を遂げた姿を目にした師の気持ちかとクウラは思っていた。

 

「…ふう、さて、【スチャ】地上では孫悟空とラディッツがフリーザと闘ってるらしいが…ミラとトワも何かと闘ってるな? 

 しかもこのパワー、超サイヤ人に似ていながらも更に巨大で充実した物だな。

 これは一体…?」

 

「………もしかしたらですが、歴史を弄る連中が居るならそれから歴史を守る使命を持つ戦士が居るのかも知れません。

 トワ達がタイムパトローラーやら時の界王神とか話してましたので、そのタイムパトローラーがこのナメック星でミラ達と戦闘を繰り広げてるのだと思います。

 そして超サイヤ人に似ながら大きなパワー………これは超サイヤ人伝説に記された超サイヤ人の壁を超えた進化形態の力を使ってるのかも知れませんね」

 

 それからクウラは冷静にナメック星を観察し、丁度自分達の真下に悟空とラディッツ、フリーザが戦闘し、惑星の反対側でミラ達が何者かと闘ってる事を察知。

 ニィープも同様に察知し、トワとミラの言葉を思い出して時の界王神とやらが歴史を守るタイムパトローラーを送り込んだのだと予想する。

 更に…超サイヤ人に似て、しかしより強い力…これは超サイヤ人2や更にその先のパワーだと判断に至り、ニィープは超サイヤ人伝説に実際に記された情報で超サイヤ人の先の力を使っているとカミングアウトした。

 クウラもこのパワーの先にまだまだあれ程の力が眠っていると知り、ニィープやラディッツ達の更なる飛躍とそれに合わせた自身の成長を想像し、心を躍らせる。

 

「………成る程な、超サイヤ人にはまだ先があるか………。

 だがそれより今はフリーザだ、孫悟空達の下へ向かうぞニィープ!」

 

「了解!」

 

 しかしそれより優先順位はフリーザの対処である為、ミラ達はタイムパトローラーとやらに任せて2人でそのまま直下する。

 ニィープも今の悟空とラディッツなら負けないがそれでも腐ってもフリーザ、油断すれば惑星破壊を平然とやる男。

 しかも宇宙空間でも生存が可能な為、此処で確実に始末しなければ地球の危機が去る事は無いのでフリーザを殺す事を最優先にした。

 そして地上に降下し、荒れてしまったナメック星の大地で睨み合う悟空とラディッツ、フリーザの間に2人で立つ。

 

「な、クウラ!!」

 

「久し振りだな愚弟(フリーザ)、俺に舐めた態度を取ったのは何時以来だ?」

 

「………ニィープ、その姿、お前も超サイヤ人に成れたんだな」

 

「そうねラディッツ、カカロット。

 さて、よくもクリリンを殺してくれたわねフリーザ………覚悟、出来てるんでしょうね?」

 

 フリーザはクウラの到来ともう1人超サイヤ人が、しかもクウラの右腕として重用されてたニィープが覚醒していた事に驚愕していた。

 対するクウラは余裕綽々に久々の本気の兄弟喧嘩をしてやると意気込み、ニィープもクリリンを殺した事にキレており、殺す気で睨み付けていた。

 

「待ってくれニィープ、クウラ。

 コイツは、フリーザはオレ達にやらせてくれ!!」

 

「ラディッツ、カカロット、確実性を取るなら全員でやるべきだと分かってるでしょう? 

 それに私だって父さんやバーダック達の仇を討つ権利があるわ!!」

 

「アイツはクリリンを殺したんだ!! 

 オレ達が仇を討つんだ!! 

 ク、クリリンは本当に良い奴だったんだ、なのに、アイツは粉々にして殺しやがったんだ………!! 

 絶対に許せねぇ、この手で、オレとラディッツの手で仇を討ってやるんだ!!」

 

 しかし、此処でニィープと悟空達の間で言い争いが発生する。

 クウラはニィープ以上に悟空とラディッツの頭に血が上ってると判断し、ニィープの判断に任せる様に早々に決める。

 その間もフリーザに対する激しい怒りに満ちた3人のサイヤ人の言い争いは平行線を辿り、ニィープと悟空とラディッツは金色のオーラを揺らめかせていた。

 ニィープはフリーザを1度見て、次に悟空達に視線を向ける。

 心を穏やかにしながらもフリーザへの憎しみ、怒りは捨てられずにいるニィープ…その憎しみは何度も超サイヤ人への覚醒を妨げた程大きかった。

 

『………………………………』

 

 次に沈黙し、1分1秒と時間が消費されて行く。

 フリーザは今の内に星を破壊しようと行動しようとしたが、クウラはそれを許さずデスビームをフリーザの足下に放ち見ているぞとアピールする。

 それからニィープは再びフリーザに憎しみを込めた目で睨み付け怯ませる。

 そして………ニィープは溜め息を吐いた。

 もう悟空とラディッツに譲らないと話が進まないと。

 そして神精樹の実・悪を食べてしまったフリーザはこの先寿命死が待っている…仮にフリーザが生き残る道を選ぼうが超サイヤ人と寿命死に怯える日々が待っている。

 そんな者を殺しても悪の帝王に復讐出来たと満足は出来ない………ニィープはそれ等も全て加味して悟空達に譲る判断を下す。

 

「………分かったわ、超サイヤ人になると感情が昂ぶり過ぎて理性が少し飛んでしまうのは実際に成ってみて実感したわ。

 此処でアンタ達の意志を無視すればアンタ達の恨みを買いかねない………なら私は手を引く。

 仲間に恨まれるなんて不毛な結果を残しても意味無いからね」

 

「………すまねぇニィープ」

 

「謝らないで!! 

 それよりも………必ずフリーザを仕留められる時は仕留めなさい、アイツはさっきからナメック星の破壊を試みてるわ。

 だから油断せず隙を与えず殺せる時に殺せ! 

 ………これが私がナメック星の中で贈れる最後のアドバイスよ」

 

 ニィープは何とか超サイヤ人の感情の昂ぶりと増大している憎悪を抑えながら引っ込めて悟空とラディッツに任せると2人に伝えた。

 更に最後のアドバイスを授けながらその場から飛び立った。

 これ以上フリーザの顔を見てると自分が抑えられないのもあるからだ。

 そうしてクウラもニィープの後に続き飛び立とうとした………が、無言で悟空とラディッツを見て必ず仕留めろと圧を掛けていた。

 それからクウラ軍の駐屯地へと辿り着き、サウザー達が近寄って来る。

 

「クウラ様、ニィープ、状況は!?」

 

「フリーザは孫悟空とラディッツの兄弟で仕留める。

 我々は後は2人に任せてナメック星を脱出する」

 

「急ぎなさい、もうナメック星は深刻なダメージを負ってる!! 

 直ぐにこの星から離脱しなければ惑星の崩壊に巻き込まれるわよ!!」

 

 クウラとニィープはサウザーやクウラ軍兵士にナメック星離脱を命じ、急いで宇宙船を発進させようとする。

 事実ナメック星は異常気象から回復したばかりの時期に3箇所での超戦闘で崩壊が始まっており、フリーザがナメック星の中枢へ攻撃せずともこの星は宇宙の塵になる事は決定付けられていた。

 それらを理解しているクウラ軍も流石にクウラやニィープの指示では逆らう訳には行かず、自分達が乗って来た宇宙船へと乗り込み星から飛び立ち始めた。

 クウラとニィープも高速宇宙船No.001に乗り込み、悟空とラディッツ、クリリン以外の乗員を確認していた。

 

「ちょっとニィープ、孫君達を置いて行くの!?」

 

「仕方無いでしょう、2人がそう望んだのよ!? 

 それにあのままだったら私が2人の逆鱗に触れて攻撃されてたかも知れないわ! 

 実際超サイヤ人に成ってみて感情が昂ぶって仕方無いのが分かったからこの判断に至れたのよ!! 

 文句があるなら後で私を引っ叩きなさい!!」

 

 ニィープはブルマの抗議も悟空とラディッツの好きにさせたと捻じ伏せ、且つ現在も超サイヤ人に成ったままなのでそのセミロングヘアの髪が逆立つだけでなく感情の昂ぶりが抑え切れないと暴露する。

 実際悟飯も原典の物語で超サイヤ人2になりセルをボコボコにするのを愉しんだり、悟空も北の界王の話を怒りで捻じ伏せている為、この感情の昂ぶりはそう簡単には抑えられなとニィープも判断していた。

 地球に戻ったら超サイヤ人に自在に変身出来るだけで無く、感情の昂ぶりを抑えられる様に訓練しなければならないと考えながら乗員の確認を終える。

 

「クウラ様、ベジータやギニュー特戦隊も含めて乗員全ての確認終了!! 

 何時でも飛び立てます!!」

 

「よし、発進せよ! 

 ナメック星より離脱だ!!」

 

 そうしてクウラの指示により宇宙船は飛び立ち、その後を続きクウラ軍の宇宙船も次々に飛び立った。

 その窓の外を悟飯が見つめ、父と伯父が無事に帰って来る様に祈りながらピッコロ達の下へと戻って行った。

 

「(必ず生きて帰りなさいよカカロット、ラディッツ! 

 でないとアンタ達を私は許さないわ…!)」

 

 それからニィープも悟空とラディッツ、フリーザの戦闘が映るモニターを見つめながら帰ってくる様にと思っていた。

 そしてモニターが戦闘を映せなくなる程にナメック星を離れ、高速宇宙船No.001は地球へと一直線に向かうのであった…。

 

 

 

 

 

 

 その同時刻、タイムパトローラー達とミラ達の闘いも佳境を迎え、激しい乱戦に縺れ込んでいた! 

 

「喰らえ、ギャリック砲!!」

 

「イレイザーキャノン!!」

 

「波ぁ!!」

 

 トランクスと伝説の超サイヤ人2に変身した男、『ロスマ』はギャリック砲とイレイザーキャノンを放ち、対するミラはかめはめ波で相殺する! 

 この時トランクス達は既に超サイヤ人2すら超えた姿、超サイヤ人3へと変身して全身全霊を込めた闘いを行っていた。

 対するミラもそのパワーに打ち震えながら全力で闘い、最強の戦士としての矜持を胸にトランクス達との得難い戦闘を心の底から楽しんでいた!! 

 

「かめはめ波ぁ!!」

 

「フォビドゥンブラスト…!!」

 

 更にトワと闘う超サイヤ人2になったパンと同じく超サイヤ人2になった女性、『ルリア』はかめはめ波とニィープの技であるフォビドゥンブラストを放ち、トワは舌打ちしながら魔術によるバリアを張りそれを防いでいた。

 トワの戦闘力は原典の魔人ブウ編の悟空の超サイヤ人2レベル以上であり、それと互角に闘えるこのパンとルリアはそのレベルに達している事になる。

 しかし互いに決め手に欠けており、何方もトランクスやミラが合流出来て漸く天秤が傾く程に拮抗していた! 

 だが、この戦闘はもう長く続かなかった。

 ナメック星の崩壊の時が迫っていたのだ! 

 

「ちっ、奴等の邪魔の所為でキリを上手く集められなかったわ…!! 

 ミラ、帰るわよ!! 

 流石の貴方も星の爆発に巻き込まれたら死ぬわよ!」

 

「…仕方無いな。

 今度あった時はより良い闘いをしよう、トランクス達」

 

【シュン!!】

 

 惑星の崩壊に巻き込まれるのはごめんなトワはミラを連れて時間移動し、この時代から去った。

 トランクス達もトワのキリの回収を邪魔しニィープやクウラ達の生存と言う目的を果たし、超サイヤ人を解いて平常に戻る。

 

『トランクス君、皆、早くコントン都に戻りなさい! 

 ナメック星の爆発に巻き込まれちゃうわよ!』

 

「分かりました、時の界王神様! 

 皆、戻ろう!」

 

 その時時の界王神がトランクス達に念話を送り直ぐに拠点のコントン都へと此方も時間移動して戻って行った。

 タイムパトローラーの任務は帰るまでが任務、悪戯にその時代に残り続けて影響を与え、歴史を分岐させては元も子もないのだ。

 そうしてトランクス達が居た痕跡は一切無くなり、後に残るのはこの時代でナメック星に残った悟空、ラディッツ、そしてフリーザの3人や建物、宇宙船のみだった………。

 

 

 

 

 

「あの地球人の様に? 

 クリリンの事か………………クリリンの事かぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 場所が変わり悟空とラディッツ、フリーザの戦闘場所。

 100%の力を出していたフリーザだったが、悟空やラディッツの逆鱗に触れる言葉を発して猛攻を許してしまう。

 更に、時間にして僅か3分でフリーザは100%パワーのピークを過ぎてしまい気がどんどん減り始めてしまった。

 それによりもう勝ち筋がほぼ無くなっていた。

 それを見てもう闘っても無駄と悟った悟空とラディッツはその場を去ろうとするも、フリーザは一縷の望みを賭けてデスソーサーを放ち2人を斬り裂こうとした。

 が、当の2人はそんな技に望みを託すなどと最早歯牙にも掛けておらず、闘いは歴史を知る者達が把握する最終局面へ移っていた。

 

「そんな子供騙し!!」

 

 フリーザは目の前に気弾を放たれ目眩ましをされたがジャンプして誘導されたデスソーサーを回避する! 

 だが、その回避地点には既に悟空とラディッツが待ち構えていた!! 

 

『バギィ!!』

 

「うぅぅあぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 

 ぐ、うぅぅぅぅぅ、クソォォォォォ!!」

 

「立つんじゃない、伏せろ!! 

 伏せろぉぉぉ!!」

 

 フリーザはサイヤ人如きに負ける訳には行かないと力を振り絞り立ち上がった。

 だが其処にデスソーサーが迫っており、悟空は立つなと叫ぶがもう間に合わずフリーザは自らの技で真っ二つに斬り裂かれてしまった。

 

「そ、そんな………!!」

 

『………………』

 

 余りにも呆気無い結末。

 フリーザの自滅と言う幕引きに悟空もラディッツも絶句し、真っ二つとなったフリーザの側へと降り立つ。

 

「自業自得とは言え、貴様らしくない惨めな最期だったな…」

 

「ち、ちくしょう………ちく…しょう………」

 

「…フン、オレ達は必ず地球へと戻る。

 貴様は其処でこの星と運命を共にするが良い…!!」

 

 悟空もラディッツも最早フリーザは此処で終わる、そう悟り思いも思いの言葉を残してその場から立ち去ろうとした。

 だが………此処でフリーザはもっと惨めな姿を見せる事となる。

 

「た、頼む………た、たすけて…たす…助けて…くれぇ…! 

 た…助けてくれぇぇ…!」

 

「く、くぅぅ…勝手な事を言いやがって!! 

 そうやって命乞いをした者を、一体何人殺したんだ!!!!!」

 

「た、たの…む…!」

 

 何と、あの宇宙の帝王と呼ばれたフリーザが2人のサイヤ人に命乞いをし始めたのだ。

 無論悟空でも激怒したが、それでもなおフリーザは命乞いを止めなかった。

 それを聞いたラディッツはより怒りが増し、このまま此処で殺してやる…そう考えていた。

 だが悟空は…本当の最期の情けとして気を分け与える行動に出た。

 

「俺の気を少し分けてやった。

 貴様ならその身体でも十分動ける筈だ…後は勝手にしろ!!」

 

「………良いんだな、カカロット?」

 

「………悪いな、兄ちゃん…」

 

 ラディッツはこの行動に異を唱える訳でも無く、これで良いのだなと確認を取った。

 ラディッツはこんな事になっては悟空が情けを掛けてしまうと日々を過ごした中で分かってしまっていたからだ。

 対して悟空はラディッツの怒りの大きさも十分分かるので、静かに謝罪しながらその場から飛び立つ。

 更に、どの道フリーザは寿命を大きく削られてるので此処で生きても後が無いとしてラディッツは割り切る事にしてその後を追う。

 フリーザ達が乗って来た宇宙船ならばこの崩壊を始めたナメック星を脱出出来るからだ。

 もうクウラ軍の宇宙船は飛び立った後なのでそれしか方法が無いとも言える為賭けに近い選択肢である。

 そして………気を分け与えられたフリーザは、2人の超サイヤ人にその悪意に満ちた目を向ける。

 

「………ふ、ふっふっふっふ、俺は宇宙一なんだ…!! 

 だから…貴様等はこの俺の手によって死ななければならない…!!!! 

 俺に殺されるべきなんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 フリーザは分け与えられた気を全て攻撃に使い、エネルギー波を放ち悟空とラディッツを殺そうとする! 

 それを見た悟空は折角最期のチャンスを与えたのにそれを無下にして攻撃した事を、ラディッツはそんな弟の甘さとも取れる、しかし自分には無い優しさをふいにして攻撃を仕掛けた事に怒りを爆発させ、2人で迎撃に入る!! 

 

「バカヤロォォォォォォォォォォ!!」

 

「この、愚か者がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ブォォォォォォォォォン!!】

 

「あっ、あっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

【ドォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!】

 

 悟空の気功波、ラディッツのファイナルスピリッツキャノンはフリーザのエネルギー波をアッサリ呑み込み、その圧倒的パワーで地面ごとフリーザは爆発四散した。

 今度こそ2人の超サイヤ人の手により宇宙の帝王は倒されたのだ。

 そして………その顔には、悟空は兎も角としてラディッツすら虚しい表情で爆心地を見つめていた。

 悟空は折角助かる道があったのに………ラディッツはカカロットが情けを掛けて助けようとしたのに………そんな後味が悪い気持ちが表情に表れていたのだ。

 あれ程憎んでいたフリーザがこんな結末になれば、穏やかさを手にしたラディッツでは悟空みたく虚しさを覚えてしまうのである。

 そうして、2人はフリーザ軍の宇宙船へと向かい始める。

 惑星の崩壊まで残り僅か、2人の戦士は何とか宇宙船へと辿り着き、そして………。

 

 

 

 

 

 

 それから間もなく、ナメック星は消滅した。

 界王は見た、フリーザが2人に倒される場面を。

 だが、2人のサイヤ人が脱出した場面は星の爆発により見る事が叶わなく無事かどうかも分からなかった。

 この日、孫悟空とラディッツは宇宙の暗闇に消え生死不明となったのだった…。




此処までの閲覧ありがとうございました。
前半はアナザークウラとの決着、後半はフリーザとの決着、その間にミラ達をタイムパトローラーが追い払う話となりました。
因みにタイムパトローラー2名の名前はちゃんと由来があります。
因みにタイムパトローラーで1番年上なのはロスマです。
次にほぼ同い年のトランクスとルリア、そして1番若いのはパンになります。
後は何も語れないですが、おいおい分かると思います。

次回もよろしくお願い致します。
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