DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

22 / 92
皆様おはようございます、第21話目更新でございます。
今回から1話だけ幕間的な話を挟みます。
そして地球戦士の1人に『どうしてその人!?』って思われる人が急遽参戦します。
自分も書いてたらなんかニョキッと生えてしまったのです、はい。
では、本編へどうぞ。


第21話 地球への帰還!戦士達の暫しの休息…。

 高速宇宙船No.001は帰りも全速力で航行した結果、ロザック星が衛星軌道上に『アリガトウ』の文字を宇宙共用語で打ち上げたのを見届けながら再び半月で地球への帰還を果たした。

 カプセルコーポレーションの私有地内に着陸した宇宙船から悟飯が降りた瞬間、真っ先にチチが悟飯に抱き着いて来る。

 

「悟飯ちゃん、無事だったか!? 

 怪我しなかったべか!?」

 

「わわっ、お母さん!?」

 

「チチさん、悟飯くんは大きな怪我をする事はありませんでした。

 更に渡された課題ドリルも全て終わらせてこの通り、全問正解でしたよ。

 本当にとても優秀で将来学者になるのも夢では終わらないでしょうね」

 

 悟飯を心配するチチにニィープが話し掛けてちゃんと宿題を終わらせて怪我もしなかったと伝えて安心させようとした。

 しかし、幾ら見渡しても悟空の姿が無かった為チチは恐る恐る悟空の事を聞き出し始める。

 

「………なぁニィープさ、悟空さは、どうしたんだべ? 

 何で見当たらないだ?」

 

「………申し訳ありません、カカロット………孫悟空は親友のクリリンがフリーザによって殺害されてしまい………クリリンの仇を討つんだと言って崩壊寸前のナメック星からの脱出を拒みフリーザとの決着を優先したのです。

 ラディッツも………一緒に残って………」

 

 チチは悟空が親友だったクリリンが殺された事で惑星が崩壊しようが関係無くラディッツと共にフリーザと言う巨悪との決着を望んだと告げられ、其処から脱出したか分からず終いと聞かされ涙を流して膝から崩れてしまう。

 それを悟飯が慰めると同時にニィープは「申し訳ありません」と謝罪して頭を下げ続けた。

 チチの父親の牛魔王もその誠実な態度に頭を下げ、チチを悟飯と共に慰めた。

 するとクウラもニィープの隣に立ち、黙って頭を下げていた。

 軍の長として、悟空達の身を預かる者としての責任を果たせなかった事を謝罪していた。

 

「あのクウラ様が頭を下げるなんてな………」

 

「あれこそが軍の長としての務めだ。

 ナッパ、ベジータよ、ああやって頭を下げられる事も必要な器なのだ」

 

 ナッパはクウラが頭を下げている姿を見て驚いていたが、その隣にギニューが立ち長としての器を説きフリーザもそれがあったのだが………しかし、矢張りクウラの方が器が大きいと、フリーザの部下であったが感じてしまっていた。

 矢張り悪戯に破壊をばら撒くフリーザと、相手を見定めて悪の鉄槌を下すクウラでは目指す場所が違うのである。

 

「………」

 

 ベジータも無言でそれを見ながら直ぐに興味無い様な素振りを見せるが、アレこそが長………サイヤ人の王子にも必要な器だと頭の片隅に置いておくのだった。

 すると亀仙人達もナメック星人と共にニィープとクウラの下へと訪れる。

 悟空とラディッツやクリリンの顛末を聞き残念がり、更にナメック星人達もナメック星が消滅した事をクウラ達の口から聞き及ぶが、ナメック星人達は覚悟していた事だとしてそれを受け入れつつ寧ろ自分達を救って頂きありがとうと感謝の気持ちを述べていた。

 

「………ナメック星人の皆様は本当に人が良い方達ですね………」

 

「ああ、これがナメック星人の美徳なんだ…」

 

 ニィープはナメック星人の人柄の良さに少し遠い目を向けていると、ネイルと融合したピッコロがナメック星人の美徳を語った。

 クウラもナメック星人達がこれ程良き者達なのに星を失う事になったのにも責任を感じており、何とかしてやろうと考えていた。

 

「…すると地球のドラゴンボールでは一度生き返った者は2度と生き返らないのですね。

 ならばナメック星のドラゴンボールをお使い下さい、最長老様が寿命で天に召された今、このムーリが最長老となりましたのでドラゴンボールはナメック星の1年で再び使用可能になります。

 そしてポルンガならば何度でも死人を生き返らせる事が出来ます」

 

「そう………ですが、生き返る場所はナメック星だと思いますので何も無い空間に放り出されてしまうのではないでしょうか? 

 それの対策はどうすれば良いのでしょうか?」

 

「うむ………そうですね………死んだ者の魂をこの星へ呼び寄せたなら大丈夫なのではないでしょうか? 

 そうすれば無事に生き返ると思います」

 

 それから新たな最長老となったムーリとの会話が続き、ナメック星の1年でドラゴンボールが復活し再び使用可能になるらしい。

 因みにニィープ、クウラはナメック星の1年は地球換算で130日と知っているので割と早く使えると思っていた。

 更に死者蘇生には人数制限があるだけで他は寿命、病死以外は制限が無い為クリリンを復活出来るとされた。

 更にナメック星で死んだ為其処で生き返る問題も魂を呼び寄せる事で解決可能かもとされたので亀仙人も胸を撫で下ろしていた。

 チチも悟空がもしも死んでいたなら同じ様にすれば何とかなると思い少しは希望を持てたのだった。

 

「それじゃあ、ナメック星の皆やギニュー特戦隊、ベジータ達もカプセルコーポレーションで預かるわよ! 

 でもアンタ達、私に欲情しちゃ駄目よ〜!」

 

「…げ、下品な女だ…!」

 

 それからブルマがナメック星人やギニュー特戦隊、ベジータ達もカプセルコーポレーションで面倒を見る事となり話が大体纏まりを見せたのでその場は取り敢えず解散、次は130日後に集まる事となった。

 因みにニィープやクウラはどうするかと言う話も出たのでその議題もカプセルコーポレーションで預かるかとなったが、ニィープは悟飯の勉強を見ながら修行も感覚が鈍らない様に見たいと話し、クウラもカプセルコーポレーションには行かずニィープの近場に住む場所を見つけると話したので2人はパオズ山へ行く事となるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 それから130日後、ナメック星のドラゴンボールが復活しポルンガが呼び出された。

 そして、早速願いを叶える事となる。

 

「じゃあ先ずはクリリン、カカロット………孫悟空、ラディッツの魂を地球へ呼び寄せて欲しいわ」

 

「はい、任せて下さい!」

 

 集まったニィープ達はクリリン、悟空、ラディッツの3人の魂を呼び寄せて欲しいとナメック語で翻訳して貰い願いを叶える事になる。

 だが此処で悟飯達には予想外、しかしニィープは前世の記憶から分かってる事があった。

 

「クリリンと言う者の魂は呼び寄せられた。

 しかし孫悟空、ラディッツの魂は呼び寄せられない。

 生きている者の魂だけを呼び寄せてるのは不可能だ」

 

『えっ!?』

 

「お、お父さんと伯父さんが生きてる!?」

 

 何と、悟空とラディッツが生きているらしいのだ。

 この様子を見てた界王もおったまげておりまさかあの僅かな時間でナメック星から脱出出来たとは思ってもみなかったのだ。

 するとベジータ、ナッパはニィープ以外にも超サイヤ人となった者が生きている事を知りトレーニングのモチベーションが上がったらしくニヤリと笑っていた。

 Z戦士やブルマ、チチ達も安心し喜びあった後、次の願いに移る。

 

「じゃあ早速クリリン君を生き返らせて!」

 

【シュン!!】

 

「粉々になった肉体と服もサービスで元に戻しておいたぞ。

 さあ、次の願いを言え」

 

 こうしてクリリンも生き返り、ヤムチャ達がクリリンの帰還を喜びあいながら最後の願いで悟空とラディッツを地球へ喚び出そうと言う願いを伝える。

 そしてポルンガは願いを叶えようとした………が、此処で少しだけ問題が発生する。

 

「駄目だ、拒否された。

 その内自分達で帰って来ると言っている」

 

「ええ、何でよ!?」

 

「わ、分かった!! 

 ヨメさんが怖いんじゃ!! 

 嫌なんじゃ!! 

 宇宙一強いのは超サイヤ人孫悟空のヨメさんだったのか!! 【スチャ………】

 ジョーク…ジョークじゃからな………」

 

 悟空とラディッツはその内帰るとして呼び出しを拒否されてしまった。

 それを聞いて亀仙人はチチが怖いから帰らないと言うくだらないジョークを言って彼女を怒らせるアクシデントもあったが、自分で帰って来るならそれに合わせてやるかと決まりならばどうするかと言う話になった。

 ニィープは本来なら此処でヤムチャが生き返るのだがヤムチャも天津飯も餃子も生きているのでそのイベントは折れていた。

 よって此処でナメック星人達が旧ナメック星に似た環境の新天地へと向かう事にさせた。

 

「では地球の皆様、クウラ軍の皆様、お世話になりました!! 

 さようなら〜!!」

 

【シュン!!】

 

 こうしてナメック星人達も旅立って行き、後は約1年と+130日後のフリーザ&コルド大王の襲来が来るまでは暇となるとニィープは思い、ならば再び悟飯の勉強と修行に付き合いつつ他の面々の実力アップに務めるかと思って皆で解散するのであった。

 

 

 

 

 

 それからまた130日後、この間に悟飯の家庭教師の話があったがニィープは前世の記憶であの家庭教師はかなり嫌な奴でチチも最後は追い出していた事を覚えていたので家庭教師なら私も出来ますと立候補し、チチから出された問題を全部答えてその座を勝ち取っていた。

 更にその地位に就いた事でニィープは正当に悟飯を修行に付き合わせる事に成功しピッコロ、クウラと共に悟飯の修行を見てやってた。

 

「ぬぎぎぎ………!! 

 うぅぅぅぅぅ………!! 

 ふぬぬぬぬぬぬ………!! 

 うぅぅぅぅぅ………はぁ、はぁ、やっぱりそんなに簡単に怒るなんて出来ませんよ………」

 

「う~ん、フリーザにクリリン所か地球に来てチチさん達も殺されたってイメージで超サイヤ人に覚醒させようとしたけど…イマイチだったみたいね。

 ならもう少し具体的な怒りのイメージを掴める修行に変えつつ地力を伸ばす修行も並行して行う様にしますか。

 まだ界王拳も6倍までしか使えないし、超サイヤ人化は重宝するんだけどね」

 

 フリーザが消えてもミラやトワと言う明確な敵が残ってる為、此処で悟飯が超サイヤ人に成れれば地球戦力向上に役立てられると考えての事だったが、どうも上手く行かず難航していた。

 ニィープもイメージトレーニングと地力伸ばしの修行を並行してやる様にすると修行内容の変更を伝えて悟飯も了承した。

 しかしそれを見てるチチは超サイヤ人=不良になると思ってるので家庭教師のニィープが超サイヤ人に成った時は「悟飯ちゃんを不良にするんじゃねぇ!!」と本気で怒られたので何とか説得し、人前でならない条件でその修行を許していた。

 

「ではニィープ、来い!!」

 

「OK、はぁ!!」

 

【ギュビィィン!!】

 

 更にピッコロやクウラとの修行ではニィープは超サイヤ人になり2人と闘う様にしていた。

 幸い超サイヤ人に自在に変身するのはニィープはそれ程苦労せずコントロール出来る様になり、残るは感情の昂ぶりを抑える精神修行もやれたらと考えていた。

 それもこれも超サイヤ人の壁を超えると言うお題目を超サイヤ人伝説の書に記された情報から引き出したのでピッコロ達も納得してそれにも付き合っていた。

 

「ワラァ、ウラダタァ!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ぜえぇぇぇぇい!!」

 

【ボン、ボン、ボン、ボン、ボン、ボン!!】

 

 その修行でパオズ山がほぼ毎日揺れてる為、周りの住民はまた地震かと慣れてしまいもう気にしなくなっており、また悟飯も集中すれば少しだけ超サイヤ人やクウラ最終形態の動きが影だけなら追える様になり地力向上も上手く出来ていた。

 更にピッコロも界王拳を20倍から上にはまだ引き出せないが、悟空よりも使用頻度が多い為更に極められて来ているので下手したら30倍とかを使ってきそうだなとニィープは考えていた。

 それはそれで楽しみだと思いピッコロの成長も喜んだ。

 ついでに神様も喜んでいた。

 

 

 

 

 更に場所を変えてカプセルコーポレーション、ニィープはヤムチャの女癖の悪さを見てしまいこれではブルマとの破局も時間の問題だと思いつつ天津飯やクリリン達も呼び寄せて修行を付けさせ、ついでにベジータやナッパも巻き込んで修行していた。

 

「く、くそがぁ………これが伝説の戦士超サイヤ人の力………!!」

 

「や、やべぇ、身体中がガタガタになっちまった………誰か、仙豆くれ………!」

 

「ちょっとベジータ、ナッパ! 

 アンタ達から超サイヤ人で闘えって言って来たのにこれじゃあ駄目じゃん! 

 もう蘇生パワーアップは無いんだから、地力をもっと伸ばさないとあのミラ達に好き勝手されるだけよ?」

 

 勿論ベジータ達に超サイヤ人に勝つ術が無い所か実力差でボロボロにされてしまい、ベジータも屈辱だとしながらもこのパワーを手にすればカカロットやラディッツ、ニィープも超えられると意気込み身体を虐める結果になっても超サイヤ人を体感していた。

 ナッパもそれは同じであり、ラディッツや悟空、ニィープに置いて行かれたのが悔しい為何としても超サイヤ人になろうと躍起になってたのだ。

 ニィープも後は穏やかさだけ………と考えており、2人が覚醒する日を心待ちにしていた。

 

 

 

 

 

 更に場所が変わり………此処は未来でサタンシティと呼ばれる事になるオレンジシティにあるミスター・サタンの居住地。

 サタンは既に格闘技で名を轟かせ始めており、いずれは天下一武道会のチャンピオンとなると言われてノリにノリまくってた。

 が、此処で厄介な………本当に厄介な事が起きてしまった。

 それは………何と、ニィープが来訪しサタンの腕を鍛えようと、それもZ戦士クラスまで育て上げようと言う無謀且つ暴挙に出たのだ。

 サタンはあの魔人ブウを更生させた人格者なのは前世の記憶で分かる、しかし天下一武道会がある度に不正でチャンピオンの座を維持してるのは頂けないと考え、サイヤ人流儀として実力でその座を勝ち取れと考えそんな暴挙に出たのだ。

 

「(それにミラやトワは他の歴史を知っててもミスター・サタンが前線に出るなんて歴史は絶対に知らない、てか無いだろうから想定外の戦力になれる…筈。

 ビーデルちゃんが舞空術を覚えられたんだからサタンだって行ける行ける、だからやるぞニィープ!!)」

 

「ひ、ひぇぇぇぇぇ、私は人間の格闘家であって貴女みたいなヤバイ奴じゃないんですよぉぉぉぉ!!」

 

 無論サタンはビビり散らかし泣きそうになってた、鼻水も垂れてた、だがニィープの暴挙は止まらない! 

 お陰で………お陰でサタンは気の探知をマジで覚えてしまった。

 ゲームみたいにジェットパックを付けなくても舞空術で飛べる様になっちゃった。

 オマケに何か『ミラクルボンバー』とか言う気弾技や『ダイナマイトシュート』と言う気功波技を覚えた。

 途中からニィープは(やり過ぎたかな?)と思った時にはもう遅い、何時の間にかクウラまで見に来てサタンの鍛え上げに戯れに付き合ってしまっていた。

 ちょっとクウラ様フットワーク軽過ぎと指摘しても。

 

「貴様が何か面白そうな事をするからだ。

 この俺も地球では暇なのだ、なら娯楽を見つけるのもやぶさかでは無かろうて。

 それに何故かフリーザが死んでも、親父はフリーザ軍の全てをクウラ軍に接収させようとしないのだ。

 其処に何かが引っ掛かるのだ………よって戦力を少しでも増やした方が得だとも考えたのだ」

 

 と答え、サタンの鬼強化は続いた。

 ついでにフリーザ軍接収が上手く行かないのはフリーザが生きてる為であり、コルド大王がそれを隠している………とは言えず、「何故でしょうね」と軽く答えるしか出来ずサタンの受難は続いた。

 具体的には約1年も。

 後半辺りになってニィープも「(サタンごめんね)」と思う位少しサタンが可哀想になったが一度始めた以上は止める訳には行かなかった。

 

「あの、僕孫悟飯って言います。

 ニィープさんの生徒で修行を付けさせて貰ってます」

 

「そうなの? 

 私ビーデル、よろしくね悟飯君!」

 

 更にオマケに悟飯まで何かと思い付いて来た結果幼いビーデルと知り合いになり接点がかなり早い段階で生まれる。

 矢張り世界は悟飯とビーデルをくっつけようとしてるのかと思いつつ、幼馴染が恋人になって結婚する………シチュエーションとしてはありきたりだが王道中の王道と考え、その恋路を応援してやろうと温かく見守ってた。

 因みにサタンはビーデルに悪い虫が付いたかと最初は思ったが、悟飯の礼儀正しさや孫と言う名に天下一武道会チャンピオンの孫悟空が居た事を思い出し、その子供かと気付いたらしくなら娘と接するのは大丈夫だなと思っていた。

 ついでにチチとも知り合い、親同士の交流まで発生しニィープはある意味キューピットになってしまっていた。

 

「ふぅ、世の中色々凄いバタフライエフェクトってあるもんね〜」

 

「?」

 

 ニィープはバタフライエフェクトによる前倒しに驚き、悟飯は何の事かと思っていた。

 しかしビーデルと話をして将来は学者になりたい夢を語ったら応援して貰えたので嬉しくなり、ビーデルもパパより強い格闘家になりたいと答えるときっとなれるよと肯定してあげた事で2人は普通の友達以上の関係になれた。

 チチもビーデルちゃんなら悟飯ちゃんとの良い関係を許せると思い、悟飯の将来は安泰だと顔が緩むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 更に時は経ちフリーザ襲来まで後3ヶ月、今日はクリリンとミスター・サタンを合わせて手合わせをさせる事となった。

 ミスター・サタンは天下一武道会の常連のクリリンとも知り合いかと聞き、もしそうなら会ってみたいとニィープに頼み込んだ結果会って手合わせする事となった。

 

「あのさニィープさんよ、一般人に俺達が拳振るっちゃアカンでしょう?」

 

「余りサタンを舐めない方が良いわよクリリン。

 だって私もクウラ様も鍛えちゃったもん、彼を」

 

「ふえ!?」

 

 クリリンも最初は乗り気では無かったが、ニィープとクウラが鍛えちゃったと聞きまさか一般人の格闘家が2人の叩き上げに付いていくとは…と考え、構えてどれ程の物か確かめようとした。

 勿論界王拳は抜きで。

 サタンも構えて気の探知も上手くなり、クリリン程では無いが隠した実力を測れる域に達し目の前の相手がかなりの力を有している、それ程の力を付けなければならなかったと考えに至った。

 クウラが宇宙人と知り、宇宙のレベルは高いとも知れてクリリンは、否、その仲間達もそんな連中と闘わなければならなかったのだと考えた。

 

「ではこれよりクリリン対ミスター・サタンの御前試合を始めるわ。

 用意………始め!!」

 

「せやぁぁ!!」

 

【ガシッ、ビシバシ、バシバシバシバシバシ!!】

 

 そしてニィープの試合開始の合図と共にサタンから突撃し、クリリンも驚くレベルのスピードで近付かれて格闘戦に縺れ込む! 

 クリリンはサタンの格闘センスは一般人でも高い、それがニィープやクウラの手でかなり強く、それこそ地球戦士の1人に数えて良いクラスになってしまってるとパンチとキックの応酬で気付き、正直相手を舐めてたと反省する。

 そして気の解放を行い更にレベルの高い世界を見せようとした所、サタンも合わせて気の解放を行いこれにも付いて来ていた! 

 スカウターで測ったらサタンは戦闘力が少なくても400万は行くんじゃないかと考え、あの2人の叩き上げやべぇと思いながら更に鋭くパンチを繰り出し、サタンも合わせてパンチを繰り出し空気が震えた! 

 

「アンタやるな!! 

 悟空が帰って来たら新しい修行相手が見つかったって喜ぶぜ!!」

 

「それはそれは、私としても嬉しい限りですよ!! 

 はぁぁ!!」

 

【バシバシバシ、ガシッ、ドンッ、ボン!!】

 

 クリリンとサタンは短く会話を交わしながら更なる速度で格闘戦を行い、クリリンはこれはかめはめ波も使って良さそうだと考え距離を取りチャージ態勢に入る! 

 

「か〜、め〜、は〜、め〜!!」

 

【ギュオン、キュルルルルルルルルルルル!!】

 

「あれが亀仙流の奥義かめはめ波!! 

 それを見せて頂けるなんて光栄だ………なら私もこの技を使う時!!」

 

【キュオォォォォォン!!】

 

 クリリンがかめはめ波をチャージするとサタンも両手に気を収束させてダイナマイトシュートを放とうとしていた!! 

 クリリンもこの気は凄く充実している、もっと早く出会えたら良かった…いや、今出会えた事を喜び2人共不敵な笑みを浮かべながらこの一撃に気を込める!! 

 

「波ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ダイナマイトシュートォォォォォ!!」

 

【ブオォォォォォォォン、ジュズン、ギュオォォォォォォォォォォッ!!】

 

 2人の気功波技は衝突し撃ち合いに発展する! 

 サタンが編み出したダイナマイトシュートはかめはめ波に十分対抗可能な技であり、正に今のミスター・サタンに相応しい必殺技であった! 

 ニィープもサタンが此処まで強くなるのは意外と思いつつ、良い掘り出し物だったと考え見守った。

 そして………拮抗していた気功波はそれぞれ爆発し、最後に2人は突撃しパンチを同時に放った! 

 その結果………。

 

【ガシィィィッ!!】

 

『ぐ、うぅ!!』

 

 何と両者同時に顔面にヒットするクロスカウンターの形になり、クリリンも中々強く重たい一撃を受けてフラ付き、サタンもクリーンヒットした為フラフラになり、2人共倒れ込み両者ノックダウンと言う結果になった。

 

「はい其処まで、両者ノックダウンにより引き分け!! 

 クリリン、サタンは強かったでしょう? 

 サタン、良くやったわ」

 

「は、ははは、コイツはまた凄いライバルが増えたなぁ!」

 

「うぅ、まさか此処まで良い勝負が出来るなんて………私、ニィープさんやクウラさんの特訓に付き合って良かったと思えましたよ………!!」

 

 こうして御前試合は引き分けとなり、クリリンは新たなZ戦士としてミスター・サタンの到来を受け入れ、ミスター・サタンもクリリンみたいな天下一武道会の常連と良い勝負が出来て得難い経験に打ち震え、まだまだ世界は広いと思いつつ天下一武道会に出たら一般レベルまで実力を落として闘い、クリリン達みたいな格闘家の上澄みに出会えばちゃんと闘い勝とうと意気込みを得られた。

 これにてミスター・サタンはブウと一緒にズルしてチャンピオンにならず、真に実力でチャンピオンに登り詰める事となるのだった。

 これを遠くから亀仙人が見ており、サタンと言う新たな格闘家の戦士が現れた事を喜んでいた。

 ニィープもまさか最長老様の潜在能力解放を受けたクリリンと拮抗していた実力になったとはと考え、地球戦士の育成成功に喜びを感じこれも経験として自らの糧とするのだった。

 

 

 

 

 

 

 それから更に月日は流れてニィープは悟飯の勉強を見ていた。

 が、今日と言う日がいよいよ訪れたと考えていた。

 そう、エイジ764の8月、フリーザとコルド大王の襲来の日である。

 そして運命の分水嶺の日。

 もしもこの日にトランクスが現れなければ………この世界は絶望の世界線である事が確定する。

 しかしトランクスさえ来れば違う、運命はまだ良い方へ転がれる………そんな世界の運命が決まる日であった。

 更にトランクスが来ないならドラゴンボールを使ってでも悟空を死なせない様にしようと考えながら採点し満点を取り、次は何時もの修行に入ろうとした………その時、宇宙から巨大な悪の気を戦士達は感知する!! 

 

「あ、こ、この気は!?」

 

「………フリーザ、それにもう1つは………クウラ様やフリーザの父、コルド大王ね…!!」

 

 悟飯はフリーザの気を探知し生きていたのかと驚き、ニィープもコルド大王も来たと告げて2人は空を飛び、連中が降り立つ方向からギザード荒野へ来ると予想し向かう! 

 すると空中でクリリン、更にはミスター・サタンやクウラと合流する! 

 

「クリリンさん、サタンさん、クウラさん!! 

 この気、フリーザと似た気がもう1つありますよね!!?」

 

「あ、ああ、気付かない訳が無いだろ、こんなデカい派手な気に…!」

 

「こ、コイツが宇宙の悪者ですか………クウラさんの気に似てますが、明らかにワルって感じがより強いですな…!!」

 

「ふん、孫悟空とラディッツは仕留め損ねたか………まだまだ甘いな…。

 だがそれよりも親父…いや 愚父(コルド)め…愚弟(フリーザ)が生きている事をこの俺に黙ってたな…。

 それに軍の接収をアレコレ理由を付けて遅らせたのも愚弟(フリーザ)の復讐に付き合う為か! 

 何処までも愚弟(フリーザ)に甘い男だ、奴は…!!」

 

 悟飯、クリリン、サタンはフリーザともう1つの気、コルド大王の気に冷や汗を流していた。

 まさかクウラ以外にもこんな気を持つ奴が居るとはと…。

 対するクウラは悟空達の甘さを何時もの口癖で甘いとしたが、そんな事よりもコルド大王がアレコレ難癖や理由を付けてフリーザ軍の接収を許さなかったのはフリーザが生きてて地球や超サイヤ人への復讐を果たさせる為と知りかなり立腹していた。

 どうやら兄弟だけでなく親子間の関係も結構悪いと悟飯達は感じられた。

 

「………フリーザやコルド大王が来るなら私も本気で行く。

 奴等に出会い頭に超サイヤ人になってラディッツやカカロットに譲った復讐を果たしてやる!!」

 

 ニィープは一度譲ったフリーザへの復讐の機会が再び訪れた事をサイヤ人流に喜び、しかし怒りながら空を見上げてもしもトランクスが来ないなら確実に仕留めると決意していた。

 そして………それと同時に本当にトランクスには来て欲しい、絶望の世界線で無いで欲しい、そんな事を心の片隅に起きながらギザード荒野へと全速力で5人は飛び立つのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
本作のサタンはニィープとクウラ様に叩き上げられた結果滅茶苦茶強くなり、オマケに強くなったお陰で過去の天下一武道会の記録を漁る様になり亀仙流や鶴仙流とかを知る事となり、過去の天下一武道会常連の中でもクリリンや悟空達に敬意を払う様な人になりました。
バタフライエフェクト怖い、これもトワ達の所為だな。

「だから何でもかんでも私達の所為にしないでよ〜」

そしてニィープはトランクスが来ない場合は自分が全部片付ける+ドラゴンボールで悟空を死なせないと考えたりしてます。
勿論来て欲しいのも本音ですが果たして結果は如何に…?

次回もよろしくお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。