DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです。
本日も2回行動で23話目を投稿致します。
お気に入り登録者さんの数が更に増える………こんなにも嬉しい事は無いって泣けて来ます。
その分頑張って描いて行きますので皆様よろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ!


第23話 3年後に向けて………そして、1つの決着!!

 それからトランクス達は一旦未来へ帰りエネルギーが溜まる1年後にこの世界の3年後に歴史を変えた責任を取り見届ける為、共に闘い未来のヒルデガーンに対抗する力を得たい為再び来ると約束する。

 クウラも責任を理解しているならと再びの来訪を許し、ヒルデガーンから生き延びて此方へ来るのだと約束してから解散、皆の下へと戻る。

 

「悟空達、それであいつ等は何だって?」

 

「え、えぇ~とよぉ〜…」

 

「上手く説明出来ないなら俺やクウラ、ニィープ、ラディッツに任せておけ」

 

 ヤムチャやクリリンが率先して聞いてくる中、悟空はこの世界のトランクスの誕生を維持しながら上手く説明する事が出来ない為言葉を濁すと、あの距離でも聞こえていたピッコロが自身と他の面子に任せろとして説明に入る。

 トランクスと女サイヤ人は名前を明かせられなかった、明かせたのは今も宇宙の何処かに居て3年後に地球へ移住すると言う伝説の超サイヤ人の息子だけだったとしながら。

 

「ひ、ひぇ〜とんでもない未来になっちゃってますねニィープさん、クウラさん」

 

「未来の僕、学者になる事を諦めて闘って死んじゃったんだ…」

 

「それにしても人造人間にメタルクウラ、ヘラー一族に悟飯達の死後に現れたヒルデガーン………恐ろしい敵がまだ沢山居たのだな………」

 

 ミスター・サタンも宇宙人の次は未来人、更には3年後から始まる地獄にとんでもないと感想を述べ、悟飯は学者にならなかった未来を聞き残念がりながらも衝撃を受け、天津飯も餃子が最初に殺される事や立て続けに自分達も死ぬ事をヤムチャや餃子、クリリンと共に背中に氷柱を入れられた様な気分になっていた。

 

「だが俺達が今生きる世界がそんな未来になるとは限らん。

 俺はそんな連中に殺されぬ様に修行をする、貴様達は腑抜けて殺されるのを待つのか?」

 

「…いや、ピッコロの言う通りだよな。

 俺達も3年間修行して自分達の未来を勝ち取ろう!」

 

 そんなZ戦士達にピッコロが先ず口火を切り3年後から現れる敵を打倒し未来を勝ち取ると宣言する。

 クリリンもそれに続き、ヤムチャや天津飯、餃子やミスター・サタン、ついでに何故か居るギニューも強くなってやると意気込んでいた。

 ニィープはギニューの死は語られてないから戦力外かギャグ補正で生きたか、クウラ軍として死んだかの3通りと思いながらも口にしなかった。

 ベジータとナッパは最強の戦士超サイヤ人も負けると聞き衝撃を一時受けたが、ならばそれすら超えてやると決意を固めていた。

 

「…あ、タイムマシンねあれ」

 

 するとニィープは飛び上がるタイムマシンを目撃し、悟空やクリリン達も同様に目撃した。

 3人乗りに改造されてるタイムマシンにトランクスとロスマは隣に座る仲間に視線を向けていた。

 

「何も話さなくて良かったのか? 

 折角ニィープさん達に会えたのに…」

 

「良い、約2年半後に生まれるこの世界の私を消したくないから」

 

「…そうか」

 

 ロスマはもうこの時点で彼の母が妊娠している時期なので色々明かせたが、もう1人の仲間はトランクスと同じく2年半後に生まれる為、この世界での存在を消したくないと考えた末にトランクスしか話さないと予め決めてそれを変える事は無かった。

 2人は彼女の言葉を重く受け止めながら視線を悟空達に向け、トランクスはベジータとブルマ、悟飯やニィープ、クウラにサタンにも向けていた。

 

「また来ます………父さん………」

 

「(………またね)」

 

【シュン!!】

 

 そうしてトランクス達を乗せたタイムマシンは未来へと跳び立ち、それを見たクリリン達も矢張り未来人なのだなと考えながらより一層強くなる事を決意する。

 そんな中ベジータとナッパは悟空とラディッツ、ニィープに詰め寄りながら拳を掲げていた。

 

「良いかカカロット、ラディッツ、ニィープ!! 

 今は貴様達が俺やナッパよりも上だろうが今に見てろ、必ずや超サイヤ人に成り更に強くなってやる!! 

 未来の貴様が成ったと言う超サイヤ人の壁を超えた存在に成ってやる!!」

 

「楽しみにしとくんだなお前等、このエリートサイヤ人の俺達がお前等を追い抜く様をよ!」

 

 ベジータとナッパのサイヤ人らしい宣言を聞き、悟空もラディッツも笑みを浮かべながら『ああ!』と口を揃えながらそれを楽しみにし、しかし自分達もまだ上があると知れたのでより強くなる事を決意する。

 ………そんな中、悟空はナッパを見ながら唸りながら考え始めていた。

 

「な、何だよカカロット! 

 まさかお前まで俺が超サイヤ人に成れないとか言う気か!?」

 

「いや違うんだ、其処は3年後のお楽しみって考えてるさ。

 けどな………その………おめえが超サイヤ人に成っても、その………碧眼とオーラだけだと見分けが………」

 

 その時、悟空はベジータすらも口が半開きになりながら汗を掻く恐ろしい事を口走ってしまう。

 サイヤ人は生まれつき頭髪は変に変わらない、しかしナッパは今………禿げているのだ。

 つまり髪の毛が生える事は無い………その為オーラと碧眼だけで超サイヤ人を見分けられるかととんでもないジョークを口にしてしまった。

 ニィープは「あ、アンタ!?」とこの世界のナッパが禿げてしまった理由を知ってる為悟空に詰め寄っていた。

 そしてナッパは………顔を赤くして戦闘力を解放していた。

 

「ぐ、ぐぐぐぐぐ、チクショォォォォォォォ、覚えてやがれよカカロットォォォォォ!!」

 

【ビュゥゥゥゥゥン!!】

 

「ああ、ナッパ!!」

 

 ナッパは悟空の余りのデリカシーの無い発言にガチでキレてしまい、ラディッツも手を伸ばすがそのまま飛び去ってしまった。

 これにはベジータも呆れてしまい、ニィープも「アンタなんて酷い事を言うのよ!!」と超サイヤ人に成りながら悟空の方をガクガク震わせて本気で怒っていた。

 悟空はジョークで言っていたのだがそんなにヤバかったのかと思い悪い事をしたなと考えていた所で、ラディッツが口を開く。

 

「カカロット、お前は知らないだろうがな………その昔、惑星ベジータにクウラ様ですらこの宇宙の真の頂点に立つと認めておられる神様が訪れたのだ。

 こ、この時俺やニィープは余りにも自然…空気と一体になっているかの様に存在を認知させなかったあの方が来ておられた事に気付いた時、急いで土下座してその場で消されないかとガタガタ震えながら立ち去られるのを待っていたのだ。

 だ、だが………運悪くナッパはその時その神が居た事に気付かずぶつかって怒らせてしまい………少し睨まれてしまった。

 当然ナッパは泡を吹いて気絶した…。

 そして………次に目を覚ました時は、その際の余りのストレスにより髪が全て抜け落ちてしまったのだ………」

 

 ラディッツはナッパが禿げた経緯………昔惑星ベジータにクウラも真の頂点と認める神と濁した表現でとんでもない神がやって来たと話し、ナッパはその神に睨まれた結果余りのストレスに禿げてしまったと話した。

 自分やニィープも消されないかと震えながら土下座していた事を付け加えながら。

 クウラもこの事件を知っており「アレは嫌な事件だったな…」と珍しくフリーザも神………破壊神ビルスに謝罪とお詫びの品を渡していたと思い返していた。

 

「カカロット………貴様、ナッパの奴に謝りに行けよ………サイヤ人は変に髪が変わる事は無い種族だ…。

 一度禿げたら一生それに付き合わなければならないんだ………そのデリカシーの無さで奴の様々な物を傷付けたのだから責任は取れよ…!」

 

 そして、その事件の時ナッパの隣に居合わせていたベジータもこの悟空の発言にサイヤ人としての様々な物を傷付けてしまったと口にし、絶対に謝罪に行く様にと念押ししていた。

 あのベジータすらこんな事を口にする程、悟空のジョークはライン超えだったらしいとピッコロやクリリン達も理解し、悟空も流石に「分かった、謝りに行く」と下手な事を口にせず謝罪すると約束した。

 ラディッツとニィープもその時何か変な事をまた言わないかと心配になり付いて行く事にした。

 そして最後の最後に微妙な空気になりながらも3年後に強くなり未来を勝ち取ると戦士達は各々修行するとしてその場を解散するのだった。

 無論ニィープはそれぞれに顔出しする予定である。

 

 

 

 

 

「冗談じゃねぇだ!! 

 悟空さ何処まで悟飯ちゃんの勉強の邪魔をしたら気が済むだよ!! 

 強くなりたいなら悟空さとピッコロ、ラディッツやニィープさんだけにしてけれ!! 

 これ以上悟飯ちゃんを巻き込むでねえよ!!」

 

 それからパオズ山の自宅に帰宅した悟空はラディッツも伴いチチに事情を話したが、当然の如く猛反発され怒鳴られてしまった。

 しかもその際一銭でも稼いで来た事あったかとも言われて悟空は強く出れず、ラディッツは「お前働いてなかったのか!?」と驚く事になってしまった。

 ニィープはこれが分かっているから悟空から話しても無理と判断したので付いて来ており、ニィープも説得を開始する。

 

「チチさん…悟飯くんの勉強はとても大事だと私も分かります。

 この子なら将来は学者になれると確信も持てる程頭が良いです。

 ですが3年後…悟飯くんは左腕を欠損するし皆が死に、クウラ様まで意識不明の重体になってしまい学者になる夢を諦めざるを得なくなります。

 そうならない様に私は戦士全員のレベルアップを図りますが…悟飯くんの左腕を失わせない為にも鍛え上げなければならないんです。

 どうか分かって下さい、私も悟飯くんの勉強をこれまで以上に見てあげますから」

 

 ニィープは3年後に訪れると言う悲劇や悟飯が左腕を欠損し多くの戦士達が死んだ事で学者になる夢を諦めざるを得なかった事も伝える。

 当然ニィープはそんな事を一切許さないので戦士達のレベルアップ、悟飯のレベルアップを促すとも。

 更に今まで以上に勉強を見ると伝えて何とか納得して貰おうと頭まで下げていた。

 悟空には無い強みがニィープにはある、それを有効活用して説得に力を入れる。

 それらを聞いたチチの答えは…。

 

「………分かっただ、オラも悟飯ちゃんがそんな怪我をして学者になる夢を諦める事になるなんてさせたくねえだ。

 でもちゃんと勉強を見てやってけろよニィープさん!!」

 

「はい、勿論ですよチチさん」

 

 ニィープの説得を受けてチチも顔を縦に振り、漸く話が纏まった。

 悟空もまたニィープに頼った事で「本当にわりいな」とチチとニィープに謝っていた。

 しかし、此処でニィープは終わらない! 

 悟空の稼ぎ問題ももう解決させてやると此処で決意し悟空を強い目で見ていた! 

 

「な、何だよニィープ?」

 

「カカロット、アンタ今から畑仕事でも良いから見つけて来なさい! 

 ついでに車の免許、金を稼いでないならどうせ持ってないでしょ? 

 それも取らせてやるわ、正規の方法でね! 

 嫌とは言わせないわよ、銭を今まで稼いで来なかったカカロット………?」

 

 ニィープは超時代にやっている畑仕事をこの時代からやらせるべく動き出し、オマケに借金を押し付けられずに車の免許を取らせようと宣言する! 

 しかも疑似超サイヤ人に成りながら。

 この圧に悟空もタジタジになり、横で見ていたラディッツはこうはなりたくないと思い自分から仕事と車の免許を取ろうと弟を反面教師にしていた。

 そんなニィープの姿にチチも同じ女の苦労を良く分かってると頷きながらそれに賛成する姿勢を見せていた。

 そして外で会話を聞いているピッコロとその横に居るクウラは語る、『超サイヤ人にも弱点はあった』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから半年後、悟空は立派に車の免許を取り畑仕事もしながら修行をしてチチを喜ばせていた。

 悟空も畑仕事は修行に使えると気付き仕事中も修行を欠かさない様にしていた。

 そんな日常の中で………ニィープは今日、地球の服からクウラ軍のプロテクターを久々に着てパプリカ荒野に来ていた。

 理由はラディッツに決闘を持ち掛けられそれを受け入れたからである。

 ギザード荒野でも良かったがあっちは悟空とベジータの大事な因縁の場所、ならこの世界では闘いの場に選ばれなかったパプリカ荒野を自分達の因縁の場所にしてやろうと思い場所を指定したのだ。

 そして、ニィープが着いた時にはラディッツもプロテクターを身に着けて既に佇んでいた。

 

「女より早く約束の場に現れるなんて、ラディッツは良く分かってるわね。

 さて………決闘を申し込むって事は、そろそろ私とアンタの間にある物に1つのケリを着けるって事で良いのよね?」

 

「ああ………思えばお前には本当に世話になった。

 惑星ベジータでも、それ以降の彼方此方でも、地球に来てからも………。

 その結果、俺は遂にカカロットと共に超サイヤ人へと至れた、本当の意味で親父を超えられた。

 だがまだ超えられてない物がある………それがお前だ、ニィープ」

 

 ニィープは少し茶化しながらも、サイヤ人の2人の間にある長い間の関係………常にニィープが勝っていた事。

 ラディッツはいずれは偉大な父やニィープを超えると片時も忘れず己を鍛え上げ、そして超サイヤ人と成り今日に至るのだ。

 ならばもう、後は常に上へ行かれていたニィープを今度は自分が追い越してやるのだと決意を固めて決闘を申し込んだのだ。

 そうしてニィープを見るラディッツの目は穏やかだが決意に満ちた物だった。

 それを見てニィープは………笑みを浮かべ超サイヤ人に変身する! 

 ラディッツも合わせて超サイヤ人に成り、互いに身構える。

 その戦闘力差は………ほぼ無い!! 

 ニィープも地球でピッコロやクウラ相手に修行していた結果戦闘力は15億になっていた。

 しかしラディッツも悟空相手に修行していた結果、2人の実力差は完全に埋まっていたのだ!! 

 

「へぇ〜、本当に強くなってるじゃんラディッツ! 

 まさかヤードラット星に居る間にここまで私無しで力をつけるなんて驚きよ!!」

 

「俺もカカロットと共に強くなっていたが、それでもニィープと互角だとは………お前も修行をサボらず己を高めていたのだと実感出来るぞ! 

 だが、今日此処で勝つのは俺だ!!」

 

 ニィープは修行し続けていたのにラディッツはこれに追い付いた事を賞賛した。

 ラディッツも悟空との修行でかなり鍛えたのにまだ超え切って無い事を、ニィープがまだまだ強くなっている事を実感した。

 されど、ラディッツは今日勝つ事を決意しこの場に立っていた!! 

 その咆哮がニィープを高揚させ、久方振りの決闘に心を躍らさせていた!! 

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

【シュン、ドガァァァァァァァ!! 

 シュン、ボン、ボン、ボン、ボン、ボン、ボン、ガキィィィィィンッ!!】

 

 ラディッツとニィープは初めから全力で飛ばし、過去の自分達を遥かに上回る高速戦闘を行っていた! 

 しかもそれぞれ過去の決闘を、常にニィープが勝っていた決闘をなぞりながらも手を抜いていないのに互いに決定的な一撃を与えられない!! 

 これにはニィープは目を見開きながら歓び、ラディッツも同じく歓びに打ち震えていた! 

 

「ふぅぅぅぅ、りゃぁぁ!!」

 

【ドガァ!!】

 

「ぐぅ、はぁぁぁ!!」

 

【ドゴォ!!】

 

 更に此処から互いにノーガードの殴り合いになり、互いに強烈な打撃を加える!! 

 だが超サイヤ人の耐久力でお互いに怯まず攻撃を続け、更には気弾の撃ち合いに発展しこれすら相殺し切り爆炎が巻き上がるが、2人はこんな物では無い、もっともっと充実した闘いを!! 

 それを望みニィープもラディッツも全身の力を限界まで引き出しながら格闘戦、気弾戦を何度も何度も行い、ラディッツも瞬間移動を交えて更に激しく闘い合いボロボロとなり始める!! 

 

『どうしたのラディッツ、そんな事でバーダックさんを超えられると思ってるの!! 

 上級戦士ならもっと誇りを持って力を入れなさい!!』

 

『く、くそう、絶対に勝ってやるっ!!』

 

 そんな時、2人は過去の記憶を呼び覚ます。

 惑星ベジータで何度も何度もラディッツが負けていた記憶を。

 更には惑星ベジータ消滅後も叩き上げられながらラディッツが負けていた記憶を。

 地球に来てからナメック星に行くまでの間もトレーニングを重ねたがまだまだ及ばず負けていた記憶を。

 その度に同じ事を、バーダックを超えられるのかと………上級戦士ならもっと誇りを持って力を入れろと。

 ラディッツは無論悔しかったのでそれをバネにして強くなって来た。

 全てはバーダックやニィープを超える為に。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

 

【ドゴォ、ドゴォ、バギィッ!!】

 

「ぐっ………ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 その記憶やフリーザへの復讐、様々な物を経てラディッツがニィープに的確な攻撃を与え始める!! 

 全てはニィープと共に鍛え上げて来たが故に、彼女の癖も何もかも知り尽くしたからだ! 

 だがそれはニィープも変わらない、やり返しに隙を付いてラディッツを殴り続けてダメージを重ねる!! 

 2人は着実に超サイヤ人でも重く伸し掛かるダメージが重なって行き、戦闘力が徐々に減り始める!! 

 それでも2人はもっと長く闘いたい、この楽しい決闘をまだ終わらせたくないと力を込めて殴り続ける!! 

 

「ぐぅぅぅぅ、はぁ、はぁ、はぁ!!」

 

「うぅぅぅぅ、はぁ、はぁ、はぁ!!」

 

 しかし始まりがあれば終わりもある。

 2人の超サイヤ人による闘いは想像以上のダメージを刻み合い、もう超サイヤ人を維持出来るギリギリまで戦闘力が減ってしまっていた。

 ならば次で決めるしかない、ニィープもラディッツもそう思い互いに手にエネルギーを貯め始めた。

 全ての力を、全ての想いをこの一撃に乗せると決めて!! 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ウィークエンドォォォォォォォォォォ!!」

 

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、フォビドゥンブラストォォォォォォォォォォ!!」

 

 

【ギュゥゥゥゥゥゥゥゥン、バジュゥゥゥゥ、ブォォォォォォォォォォッ!!】

 

 ラディッツはウィークエンドを、ニィープはフォビドゥンブラストをフルパワーで放ち巨大なエネルギーの押し合いが起きる! 

 手や顔から汗が止めどなく流れる、身体中がガタガタになり始める、だがそれでも2人はこの攻撃を止めない! 

 全てはこの決闘に勝つ為、互いに惑星ベジータからの付き合いに、因縁に決着をつける為に!! 

 そして………エネルギーの拮抗が徐々に崩れ始める。

 ニィープのフォビドゥンブラストが………ラディッツのウィークエンドに押され始めたのだ!! 

 

『う、うぐぐぐぐぐぐぐ………!!』

 

 ニィープはまだ負けられないともう絞っても出ないのに力を込めて拮抗を押し戻す所か逆に押し返して勝利を得ようとする!! 

 しかし、ラディッツももう負けられないとして同じ様に無い力を振り絞って拮抗状態に戻す!! 

 そうして………2人は本当に最後の力を振り絞って咆哮を上げる!! 

 

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!】

 

 2人の咆哮でエネルギー波は更に大きくなり大地を震わせ、地球を震わせる!! 

 最早何処にも振り絞れる力は残っていない、これが正真正銘最後の撃ち合いである!! 

 その結果は相殺か、或いは何方かが撃ち勝つかの2つに1つである!! 

 その様子を遠くからクウラは見つめており、いよいよ超サイヤ人に至った2人の決着がつくと目を見開きその光景を脳裏に焼き付けて行く!! 

 そして………………………フォビドゥンブラストは再び押され、ウィークエンドが押し勝ち始めた!! 

 

「俺の、勝ちだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 最後にラディッツは咆哮し、その瞬間ウィークエンドがフォビドゥンブラストを呑み込む!! 

 この結果にニィープは………悔しさがあった。

 初めてラディッツに負けると、この決闘を敗北で終わらせてしまう事を。

 だが、それ以上に………あのラディッツが、常に自分の後ろに立っていたあのラディッツが遂に前へと進んだ。

 それが………ニィープはサイヤ人以前に、1人の女として嬉しく感じていた。

 

「………おめでとう、ラディッツ………!!」

 

【ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!!】

 

 そしてエネルギー波に呑まれたニィープは大爆発に巻き込まれ、爆炎の中から超サイヤ人が解けてボロボロで地上に落ちていた。

 それをラディッツはもう動かない筈の身体を動かして受け止め、ゆっくりと地上に降ろした。

 それから互いに視線を合わせた2人は………腹の底から笑い始めていた。

 

「は、ははは、あははははは!! 

 いや~負けた負けた!! 

 思いっ切り負けたわ、あははははは!!」

 

「ふ、ふはははは!! 

 勝てた、俺は遂にニィープを超えられた!! 

 ふはははははははははは!!」

 

 2人はそれはもう笑い合った。

 此処まで笑ったのは惑星ベジータが消滅する以前も無かった、生まれて初めての経験だった。

 しかも何処が可笑しいと言う訳でもなく、単純に嬉し過ぎて笑ってたのだ。

 ニィープも決闘に負けた悔しさよりも嬉しさが上回り、ボロボロの中でもずっと笑い続けていた。

 

「………ふっ、1つの因縁に幕を下ろしたか。

 だがニィープ、ラディッツ、お前達はまだまだ強くなるだろう。

 今日の闘いがその血肉となるのだ………期待してるぞ、何処までも強くなる事をな」

 

 クウラもあの光景を見て2人の誇りある戦いを見せた事に笑みを浮かべ、しかし2人はこれを糧として更に強くなると確信も持ちながらその場から去る。

 後は2人だけの時間だとも理解してるので混ざるのは無粋と思っているからだ。

 そうして2人共地面に大の字で倒れ込み空を見上げた。

 その空は不思議と今まで以上に綺麗に見えて2人の脳裏に刻まれた。

 

「………あ~もう、本当に負けたわ〜。

 でもラディッツ、私は次は負けないから! 

 今度は絶対に勝ってやるから覚えておきなさいよ!!」

 

「ああ、無論俺も次も勝つ様に己を高めるさ! 

 ニィープも置いて行かれぬ様にしろよな、この俺の前を常に歩いて来たお前が此処で置いて行かれるのは少し思う所があるからな!!」

 

 更に2人は次の決闘は負けない、また勝つと誓い合いながら清々しい顔で見合っていた。

 この隣りに居る最大のライバルに遅れを取らぬ様に、また前を歩く為に。

 それから2人は互いにパオズ山へ帰ると、物凄くボロボロになってしまってたのでチチに驚かれてしまいニィープは特に顔の汚れとかを拭き取られていた。

 此処で悟空が畑仕事から戻り、ボロボロの2人を見て慌てて仙豆を食べさせて回復させる。

 2人が決闘していたのは分かっていたのだがまさか此処までとは思っていなかったのだ。

 

「………ラディッツ、おめでとう」

 

「ふっ、何度目だそれ」

 

 そんな中でニィープはまたおめでとうと口にし、穏やかな笑みを浮かべて目を閉じていた。

 ラディッツも穏やかな表情で遠くを見つめており………地獄に居るであろう父バーダックや母ギネに漸くニィープに勝てたと報告しながらおめでとうと言う言葉を噛み締めていた。

 それからニィープとラディッツは孫家で夕食をたらふく食べて英気を養いながらこの日食べる料理は何時もより美味いと感じていた。

 

「それじゃあラディッツ、また明日カカロットや悟飯くん達との修行でね」

 

「ああ、遅れるなよ」

 

 夕食を食べ終えた後ニィープは近場の家に帰宅して行きまた明日と告げながらラディッツと別れる。

 それからニィープとラディッツは互いに修行に入れ込む力が増えて行き、悟飯もより充実してるなぁと感じながら悟空やピッコロと修行に付き合い、勉強も進めた。

 そんな日を繰り返していると気付いた時にはラディッツは孫家の世話から何時の間にか脱却し別の家に移り住んでいた。

 悟空も兄ちゃんはどの家に移り住んでいたのかと気を探るが、移り住んだ家に帰宅する際は何故か気を0付近にまで下げて悟空の探知にも引っ掛からない様にしていた。

 悟空は不思議がりながらも修行出来るなら良いやと考え、それ以降は探知する事を止めたのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
本編のナッパが禿げた理由:ビルス様に睨まれたストレス。
本当にビルス様は気紛れで惑星ベジータに来た為にナッパは禿げてしまったのです。
頑張ってね、ナッパ。
更に悟空さ、免許取得と畑仕事を早々にやらされる。
これもチチさんを安心させたいニィープの計らいです。
そして………本作で描きたかったラディッツとニィープの超サイヤ人によるガチバトル、その決着。
ラディッツは目標を一つ超え、ニィープも今まで前を歩いて来たけど遂に1歩分追い抜かれました。
この経験とこの日の決闘は2人にとって代え難い物の1つになるでしょう。

次回もよろしくお願い致します!
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