DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

26 / 92
皆様おはようございます。
第25話目を更新致します。
今回はニィープが遂に…と言った具合です。
詳しくは本編へどうぞ!


第25話 告白の時、ニィープ遂に語る!

 ルリアが産まれ、時間が経過して遂にニィープは退院の日を迎えた。

 ルリアも一緒に連れて帰れる様にもなり、ニィープはまだ首が座ってないルリアをしっかりと抱きながら病院の受付に挨拶をして病院の外へ出る。

 ラディッツは既に車を回しており、本当に帰宅の準備が整っていた。

 

「ふう~、漸く身体をまともに動かせるわ〜」

 

「そうだな、更にこれで漸くお前も母親としての一歩を踏み出したんだ。

 絶対に守るぞ、俺達の娘を」

 

 ニィープはルリアを抱きながら身体の自由を再び得られた事に安心とスッキリ感で心も晴れやかになっていた。

 ラディッツもニィープが母に、自身も父として一歩を歩み始めた事を実感しルリアを守ろうと誓っていた。

 そうして家へ着きグッスリと寝ているルリアを連れて中へと入ると、既にチチや悟空、悟飯がニィープの家で帰宅の用意を整えてくれてた。

 

「あ、カカロットにチチさん。

 早いわね、もう何もかも準備を終えたのね」

 

「よっニィープ………いや、義姉ちゃん。

 チチの言う通り掃除も済ませて埃1つ無い状態にしといたぞ」

 

「それとルリアちゃんのベッドもな。

 他にも寝巻きや見守りカメラ、オムツも全部用意しただべ!」

 

 どうやら本当にやっておいて欲しい事を手伝ってくれてたらしく、チチの手厚いサポートとそれを指示通り従う悟空に感謝しながらルリアをベッドに運びゆっくりと寝かせる。

 

「はいルリア、此処が貴女の家とベッドよ〜」

 

 そうしてニィープはルリアを安心させる様に声を掛けて見守りカメラを点けると、赤子のルリアはすっかり家の空気やベッドを気に入ったらしく静かに吐息を立てながらぐっすりと寝始めた。

 ラディッツも悟空もそれを見て笑顔を浮かべており矢張りギネとバーダックの息子同士、娘や姪っ子が可愛くて仕方ないのだろう。

 それから悟飯がニィープを椅子に座らせながら、チチが用意した退院祝いの料理を運んで来て貰っていた。

 

「はい、ニィープさん!」

 

「ありがとう悟飯くん、それじゃあ頂きます!」

 

「お代わりは沢山あるから食べたかったら言ってけろ、よそって来るだよ!」

 

 そうしてニィープは病院食から解放されてチチの料理を食べ始める。

 病院食もそれなりに良かったのだが矢張りチチの料理の方が美味いので箸が進み料理を次々に腹へと流し込む様に食べていた。

 

「………それでなニィープ、ルリアが生まれたからもうこの話をして良いと思ってるが………あのトランクスやロスマと共に居たサイヤ人の少女………あの娘は………」

 

「もぐもぐ………ゴクン。

 十中八九トランクス達の世界で生きてるルリアね。

 私達、あの娘を置いて死んじゃったらしいわね…。

 ええ、未熟と認めるわ。

 だからこの世界ではあの娘を置いて死にはしない、未来のルリアもそれを望んでタイムマシンでこの時代にやって来たのよ」

 

 其処からラディッツはルリアが生まれた事で得た確信に踏み込み、トランクスとロスマと共に居たのはルリアだったと2人は改めて話し合う。

 ラディッツはボージャック達との闘いで死に、ニィープはメタルクウラを道連れに死んだ…なら、そうならない様に修行するしかないと2人は考えていた。

 それを聞いてた悟空も気の探知で今のルリアから感じられる気の波があの3人の中の1人と同じだと気付き、親の2人が強くなろうとしてるなら手助けしようとも考えていた。

 自分も悟飯の父としての役割を果たせず病死したと聞かされたが故に。

 

「成る程なぁ、義姉さん達が死んじまうとルリアちゃんが1人で遺る事になるし悟飯ちゃんも学者になる事を諦めちまう訳だ。

 なら2人は特に親としてしっかり強くなってやらねえとなんねえって話だな」

 

「そうだなチチ、未来からわざわざやって来た3人の…俺達の想像が及ばない、先の見えない地獄の様な未来にさせない為にも今以上に頑張らんとな。

 ニィープも苦労を掛けるが、子育てしつつ修行もして貰うぞ」

 

「勿論よ。

 それに私だってサイヤ人、修行も子育ても全部やってやるわよ」

 

 チチも会話に混ざり、姪っ子が1人生き残って悟飯ちゃんも皆死ぬ未来が待ってるかも知れないと知り悟飯ちゃんも修行させようと判断したのは…折れた形になってたが間違いでは無いと感じつつラディッツやニィープも親としても戦士としても強くなって貰わないと困るとも理解する。

 チチが理解しているのだから当然ラディッツやニィープも分かってるのでより一層強く………具体的にはボージャックが来るまでにニィープは超サイヤ人2に覚醒出来る者はさせようと考えた。

 そしてそれには精神と時の部屋………前世の記憶でしかまだ分かってない物を使う必要がある。

 なら今悟空に聞きその部屋の存在を知り、神様の所へ行き少し改良して貰おうと言う考えに至る。

 

「ねえ、それなら誰にも邪魔されず修行出来る様な場所を開拓するのも良いかも知れないわ。

 その場所でめいいっぱい修行して限界の壁を超える………そうすれば未来を変えられるかも知れないわ」

 

「………確かにそんな場所があれば………ああ、行ける。

 間違い無く行ける、今の俺達の限界、その先に!」

 

「義姉ちゃん考えたな!! 

 んでもってオラはそんな場所を知ってるぞ!」

 

 そうしてニィープは誰にも邪魔されず修行出来る場所の話を振ると、上手くラディッツが乗っかった事で悟空がその場所を知っていると口火を切る。

 そんな悟空に視線が集まり、どんな場所か聞き始める。

 

「その場所は精神と時の部屋っつってな。

 その部屋の中は地球の重力の10倍で空気は地上の4分の1位しか無くて気温も50℃からマイナス40℃の間を変動して、住む場所以外は地球と同じ広さで何も無い真っ白な空間が広がってんだ! 

 しかも部屋の中での1年は外では1日だけしか経たない上に外界と遮断されて邪魔が入らない場所なんだ! 

 オラも昔神様に案内されて入ったけどよ、そん時は気が狂いそうになって1ヶ月も保たず外に出ちまったけど…今のオラなら、オラ達なら1年間めいいっぱい修行出来る筈だ!! 

 あ、でも人数制限で2人までしか一度に入れないし部屋の利用は一生の中で48時間分の制限もあってそれを過ぎたら出入り口が消えちまうから………後で神様に言って部屋の人数制限だけでもどうにかしてくれって頼もうかな?」

 

 そうして悟空から語られた精神と時の部屋の存在。

 ニィープが前世の記憶で知ってる物と全く同じ内容の存在を今知る事が出来た。

 悟空も修行する人が多い為部屋の利用日数制限や人数制限をどうするか考え、神様に人数制限だけでもどうにかしてくれと後で頼もうと決めた。

 ニィープも頷きながら、次は部屋を利用する時期だ。

 中途半端に利用するのは日数制限に引っ掛かり、かと言って変に部屋の利用を見送るとタイミングを失うと考えていた。

 ならどのタイミングが良いかと考えた所………矢張りメタルクウラ、奴を自力で倒した後直ぐに利用するのがベストと考えた。

 

「なら部屋の利用する時期を決めましょうか。

 中途半端に今利用しても思った様な結果を得られない可能性もあるから………矢張りメタルクウラ、奴を叩きのめした直後が良いかもと、私は進言するわ」

 

「確か未来から来たルリアの話ではメタルクウラとその次のボージャックでほぼ未来が詰んだらしいからな。

 ならせめてメタルクウラの方を倒してからが良い………か」

 

「どうもボージャックって奴には超サイヤ人の壁を超えねえと対抗出来ないっぽいし、メタルクウラは時間と共にアップデート………え~と、強くなるって話だったな? 

 ならメタルクウラが強くなる時間を掛けずに倒しちまった後に部屋を利用する………義姉ちゃんや兄ちゃんの言う通り其処がベストかも知れねえ!! 

 んじゃオラ、今瞬間移動で神様に部屋の事を相談して来るわ!!」

 

【シュン!!】

 

 ニィープの話によりメタルクウラを倒した後にボージャックへの対抗として部屋の利用すると言う方針に決まり、悟空が早速瞬間移動で神様に相談しに向かう。

 その中で悟飯が少し不安がってる様子を見せており、ニィープは何かと思い声を掛け始める。

 

「どうしたの悟飯くん?」

 

「………僕、本当に超サイヤ人に成れたりその壁を超えられるのかなって思って。

 僕は未だ疑似超サイヤ人にしか成れないし、皆の足手纏いにならないかなって………」

 

「悟飯ちゃん………」

 

 悟飯はどうやら超サイヤ人に成れる事自体を不安視し、このままでは足手纏いになるかも知れないと考えているらしくチチも相当深い悩みだと感じていた。

 ニィープは悟飯が精神と時の部屋内で抱き、悟空と本気の喧嘩になった悩みを此処で抱く事となったと感じていた。

 ならば………イメージトレーニングで怒りを抱ける様になった今なら、もっと具体的なイメージを抱かせて今超サイヤ人にさせる事も可能かも知れない。

 そう考えるとチチの料理を全て食べ終えご馳走様でしたと挨拶すると、悟飯をジッと見ていた。

 

「ニ、ニィープ伯母さん?」

 

「あっ、そうかルリアのお母さんになったから私は悟飯くんにとって伯母になるのか………。

 まあ良いか、それより悟飯くん、この後もう一度、より酷なイメージトレーニングをさせるけど良いわね?」

 

 ニィープは悟飯に伯母と呼ばれた事に少し衝撃を覚えたが、それよりも悟飯の悩みを解消する方が先だと考えて悟飯に食器を洗い終えた後に更に踏み込んだ………より酷なイメージトレーニングをさせると真剣に話した。

 すると悟飯もその真剣さに首を縦に振り、この後悟飯のイメージトレーニングが決まる。

 

「う、うぇ、えぇぇん…!」

 

「あっ、ルリアどうしたの? 

 よ~しよし、お母さん此処に居るから安心してね〜」

 

「ルリア、何ならお父さんも此処に居るからな!」

 

 しかしルリアがぐずり始めたので食器洗いはチチに任せる事となり、ニィープとラディッツはルリアをあやして泣き止ませようとする事になり、ルリアが泣き止んだのはこれから30分後であった。

 

 

 

 

 

 そうしてルリアをあやし終えたニィープとラディッツの下に悟空が瞬間移動でやって来た。

 精神と時の部屋についてどうなったかと2人は視線を送ると、悟空は親指を立てていた。

 

「人数制限に関する事だけなら人造人間が現れるタイミングまでに何とかなるって言ってくれたぞ! 

 これで大人数の修行が晴れて出来る様になるな! 

 …それで、悟飯を外に連れ出して何するんだ?」

 

「イメージトレーニングで今度こそ超サイヤ人に覚醒させるのよ。

 チチさんや牛魔王さんもフリーザに殺されたってイメージで疑似超サイヤ人に覚醒出来たから其処からもう一歩踏み込むわ。

 ………悟飯くん、君もアナザークウラの話は聞いたでしょう? 

 そいつがアンドロイド化してこれから直ぐ先の未来に襲い掛かって来るわ…そのイメージを先ず浮かべて」

 

「は、はい」

 

 悟空は人数制限を何とか撤廃出来ると神様に言われて戻って来れば、ラディッツとニィープが悟飯にイメージトレーニングをさせる所であった。

 その内容はアナザークウラがメタルクウラとして復活し襲い掛かる所から始まった。

 

「その闘いの所為で私は右目を失明、クウラ様は10年以上昏睡状態になる傷を負い、ピッコロや天津飯、ヤムチャにクリリンが一気に殺されてしまうらしいわ。

 そのイメージ…出来るわよね?」

 

「………ぐ、ぐぐぐ、ゆ、許せない………!!」

 

【ギュピィィン!!】

 

 未来から来たトランクス達の語った内容をニィープは悟飯にイメージさせると、既に疑似超サイヤ人に成れるので黄金のオーラと髪が逆立つまでは出来た。

 此処までは何時も通りだと悟空達も見守ってるチチも思った。

 だが………此処からニィープは更に踏み込んだ内容を口にした。

 

「そして奴は地球にやって来る、その時チチさん達も殺されるけど………それだけじゃないわ。

 奴はこの家を襲撃してまだ赤子のルリアを狙い………そしてそのまま殺すわ。

 それを守ろうとしたミスター・サタンが殺される。

 更に私達への復讐として私達と知り合ってるだけの人も殺す………そうね、具体的にはオレンジシティのビーデルちゃんも殺される。

 そんな事になった良いと思うの? 

 そうなってもまだ貴方は怒りを爆発させないの、孫悟飯!」

 

 その時ニィープはチチ達だけじゃない、生まれたばかりのルリアの名前やミスター・サタン、更にその娘のビーデルの名前まで出してメタルクウラに殺されると告げる。

 チチは「なんて残酷なイメージを悟飯ちゃんにさせるだ!」と思わず声を上げそうになる。

 だがそれが口から出る事は無かった。

 

「………………ぐ、ぐぅぅぅぅぅぅ………………!!」

 

 何故なら………悟飯の表情が変わって行ってるからだ。

 先ずは無表情、次に苦しみや悔しさに満ちた物、そして次は………底知れぬ怒りだ。

 何故ルリアが死ぬ事になる? 

 何故サタンが殺される? 

 何故ビーデルが死ぬ事になる? 

 それは簡単だった、自分が本気で怒らなかったから。

 もっと本気で怒れればそれを回避出来た筈だと、ニィープはそんな事は言っていないが確かにそう聞こえたのだ。

 そして脳裏にルリアの泣き声やサタンの苦痛の表情、最後にビーデルの悲鳴が響いた………その刹那、悟飯の中で決定的な何かがキレる音がした! 

 

「うぅぅあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ドォォォォォンッ、ギュインギュインギュインギュインギュインギュイン!!】

 

 その瞬間悟飯の怒りが大爆発し、疑似超サイヤ人の段階を超えて遂に本当の超サイヤ人へと変わっていた! 

 悟飯は涙を流しながら自分の無力さ、敵の理不尽で非道な悪、様々な物が怒りに変わった瞬間遂に伝説の戦士へと覚醒させたのだ! 

 チチは思わず「悟飯ちゃん………!!」と呟きながらその光景を見ていた。

 不良になったとかそんな感想を抱いたからでは無い、本当に悔しくて悔しくてやり場の無い怒りを爆発させた事を見た為だ。

 するとニィープはチチに視線を向けて頷き、後はお母さんの仕事と言っている様に聞こえたチチは気の奔流で飛ばされない様にしながら悟飯に近付き、そして抱きしめていた。

 

「悟飯ちゃん大丈夫だ、此処にはまだそんな奴は居ねえだ! 

 ルリアちゃんもビーデルちゃんも皆生きてるだべ、だから………そんな悲しい顔をしないでけろ………!」

 

「ぐ、ぐぐぐ………………………お、おかあ、さん………」

 

【シュウン………】

 

 チチの言葉を聞いた悟飯は漸く頭に上った血が引いて行き、チチに視線を向けながら怒りを収めて行き表情も和らぎ始め、そして超サイヤ人が解けた。

 悟空はまさか悟飯まで超サイヤ人に成れた事に驚きながらニィープにサンキューと声を掛けようとした………が、ニィープも悲しい顔をしておりそんな事を口に出せなかった。

 するとチチが静かに怒りながらニィープに声を掛け始めた。

 

「さっきのは悟飯ちゃんに必要な事だった、それだけは分かっただ。

 だけんど、悟飯ちゃんが本気で泣く様な事を想像をさせないで欲しかっただ! 

 ニィープ義姉さん、もう悟飯ちゃんにそんなイメージトレーニングをさせないでけろ!」

 

「ええ、約束します。

 ………悟飯くん、一度超サイヤ人に成れたのだから今度はイメージトレーニング抜きで自在に変身出来る様に修行しましょう。

 そして………本気で悲しませてごめんなさい」

 

 チチは本気でニィープに怒っており、悟空も見た事が無い怒り方に困惑していた。

 それに対してニィープは母親になった事でチチの気持ちは痛い程分かるのでもうこんなイメージトレーニングはやらない様にすると誓うと同時に超サイヤ人への変身を自在に出来る様にする修行をしようと話すと同時に頭を下げて謝罪していた。

 悟飯も自分の超サイヤ人化が一手間掛かった為こうなったので次はもっと自分の力だけで超サイヤ人になろう、その壁を超えようと思うのだった。

 

「(………うん、そろそろ話せる人に話す時ね)」

 

 そして………ニィープは悟飯の超サイヤ人化を見届けた結果最長老様に誓った前世の記憶の開示、それをやる時が来たと感じて先ずは未来の情報を聞いた者と悟飯に話そうと決めた。

 ニィープは気の探知で近場で見守ってたピッコロに頷き、次に悟空達に話し掛け始める。

 

「カカロット、今夜の20時に悟飯くんを連れてこの家に来て。

 ラディッツ、20時にクウラ様に家に来て貰える様に連絡して欲しいわ、とても大事な話があるってね」

 

「ニィープ…? 

 うむ………分かった、連絡しよう。

 カカロット、悟飯を連れて来るんだぞ?」

 

「お、おう」

 

 そうして今夜の20時、この家で自身が長年抱えて来た物を話す事になる。

 ニィープはそれまでに精神を整えておく様にするのだった。

 勿論ルリアがぐずったりお腹を空かせればその対応をしたり、入院ベッドから出れたので身体の訛り具合を確かめる為に筋トレをしたりもした。

 因みに身体の訛りはちょっと影響がある程度で修行を再開すれば直ぐに元の調子に戻せる程度だった。

 矢張り原典の物語での悟飯は修行を止めて勉強に専念し過ぎたからあそこまで弱体化したのだと考えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 それから夜19:50。

 既にピッコロとクウラがラディッツとニィープ宅を訪れており、クウラやピッコロを見たルリアは驚くかと思えば何だかいきなり懐いていたので将来は大物になるとこの場に居た者は感じていた。

 それから更に4分後に玄関が開き、悟空と悟飯が訪れた。

 

「OK遅刻せずに来たわね。

 はい適当に揚げたフライドポテトとポテト用のソース数種、どれでも好きな物を掛けて食べて良いわよ」

 

「おっ、サンキュー!」

 

「ありがとうございます!」

 

 悟空と悟飯がテーブルに座ったタイミングでニィープはフライドポテト特特盛りをテーブルの真ん中に置き、更に数種類のソースとジュース(ピッコロにはミネラルウォーター)を出して悟空と悟飯、更にラディッツがフライドポテトを突き始めた。

 ピッコロがミネラルウォーターを軽く飲むと、ニィープを見ながら話を始める。

 

「それで、大事な話とは何だ? 

 此処に集まったのは悟飯以外は未来から来た奴等………1人は其処のルリアからの話を耳にした者達だ。

 恐らく未来に関わる話なのだろう?」

 

「流石ピッコロ、それにクウラ様のその目は其処まではもう分かってるから本題へ入れって目ですね。

 私も回りくどいのは苦手だから単刀直入に言うわ。

 皆、私はね前世の記憶………それもこの世界の外側、歴史や様々な分岐、パラレルワールド、それ等を観測する者の記憶を持ってるわ」

 

 ピッコロの発言とクウラのポテトを食べながらの無言の圧によりニィープは自分が持っている物………前世の記憶があると言う開示を行った。

 それもただの前世では無い、この世界のあらゆる分岐点やパラレルワールドを観測した者の記憶を持つと話した瞬間、ネイルの知識を持つピッコロやクウラはその意味を正しく理解し、ラディッツや悟空達は漠然としながら聞いていた。

 

「前世の記憶………ネイルの知識として最長老様に教えられた、偶に魂が浄化される際に記憶が残ったまま転生する例があると聞いた事がある。

 だがこの世界の外側の知識や記憶を持つなど………それはもう………」

 

「それは最早この世界の頂点に立つ神すら観測対象であり、またそんな記憶は早々に消えた方が全宇宙の秩序が保たれるレベルの恐るべき知識だな。

 つまりお前は惑星ベジータ消滅も、フリーザが超サイヤ人に倒される事も分かってた事になる」

 

「そ、そうなのかニィープ!?」

 

 ピッコロはネイルの知識を引っ張り出して前世の記憶持ちは偶に存在する事を話したが、クウラが更に波紋を広げる惑星ベジータ消滅もフリーザが超サイヤ人に倒される事も全て知識として分かっていたと口にした瞬間、ラディッツは狼狽する。

 まさかあのニィープが? 

 全てを知りながら惑星ベジータ消滅を許したのかと信じられないからである。

 そしてその答えは………首を縦に振る、つまりYESだった。

 

「確かにそうですね。

 ただ誤解が無い様にして貰いたいので言いますが、私とて惑星ベジータがただ消滅するのを指を咥えて見てた訳では無いです。

 ただあの時は復讐云々の感情が芽生える前だったので私が生きた爪痕を残してやろうって気で色々やったわ。

 例えば父パンブーキンの任務を手伝ったり、例えばバーダックさん達と交流を持ったり、例えば………前世の記憶が目覚める前から気になってたラディッツを鍛えたりとかね。

 それで色々あって今に至りました」

 

「あ、其処はその前世の記憶って奴が目覚める前から気になってたのか………そうか………」

 

 ニィープは其処から誤解無き様にするべく惑星ベジータ消滅前は生きた爪痕を残したいと考えた結果、前世の記憶が芽生える前から気になってたラディッツの鍛え上げをしたと口にすると、ラディッツは最初から気になってたと言われて悪い気がしなかった。

 更にクウラも当時のニィープでは逆立ちしようがフリーザに勝てない事も承知しているので、復讐心が芽生えて自分の部下になった想いやあの殺意は本物だと判断していた。

 

「んじゃあ義姉ちゃんはこれから来る敵も全部分かるのか?」

 

「ん〜、分かると言えば分かるし分からない部分もあるのよ。

 例えばミラとトワ、アイツ等は私が持つ前世の記憶で見た範囲の『この世界の歴史』には無い敵だったし、それに連中が歴史に干渉する所為で変な敵が生えてこないとも限らないからね~」

 

 更にニィープはこれから先の敵はミラ達が居ない場合は完全に分かるとする発言をし、クウラも世界の外側の記憶と言っても彼女の前世が把握した範囲のみなので完璧では無い事を理解すると同時に、あのミラとトワがそれだけニィープにとってイレギュラーだったとも念頭に置いた。

 

「それで、何故このメンバーに話そうと思ったんだ? 

 ベジータ達にも話せば良い物を」

 

「ベジータに話したらくだらんってバッサリ切られるし、他の皆、特にブルマ辺りは敵が来る前に倒そうとかの話になるからサイヤ人的にそれはNGと思ったのよ。

 それと此処のメンバーは口が固いし未来の話を全部はまだ皆に開示してないし………それに強い奴と闘いたいでしょ、悟飯くん以外は。

 悟飯くんにはまだまだ先になるけど、私達が居なくなった後の未来を守って欲しいから話そうと思ったからね」

 

 最後にピッコロは全員に話せば良い物をと口にしたが、ベジータにはベジータらしい理由が、ブルマ辺りはニィープが言った事を口にするなと判断し、此処に集まった者は口が固い以外に未来の情報を持ってるのと強敵との闘いを望む者、悟飯はこれからの世代を担う戦士の一人として伝えたかったと話した。

 

「僕が、これからの未来を…だからニィープさんはあんなにも僕に超サイヤ人になる様に促してたんだ…!」

 

「そう………だけど、今日は酷な事をさせてごめんね。

 もうあんなイメージを持てなんて言わないわ。

 勉強の時間も相応に増やしつつ腕が訛る事無く実力が上がる様に、適切に修行させるわ。

 あんなイメトレの後だけど………約束させてね、悟飯くん」

 

 そして悟飯はニィープがこれからの未来を託す者の1人………ずっと自分達が闘える訳では無いのでその後を守る後継者の1人として育て上げると言う意図に気付いた。

 当然ニィープはあの酷なイメージトレーニングはさせないと何度も強調した。

 あのイメトレはニィープ的にもアウト寄りのアウトだったらしい。

 無論ピッコロも物申そうかと思った位だったが、言いたい事はチチが言ったので何も言わないのだ。

 クウラは少し甘いと思いながらも、その甘さが地球戦士達の強さだと理解している為此方も特に何も言わなかった。

 

「うっし、兎に角義姉ちゃんは前世の記憶っちゅう奴で今後来る敵や出現時期は分かるけどミラ達は想定外だって事だな! 

 ならオラ達はミラ達もこれから来る敵にも負けない様に修行するだけだな! 

 悟飯、明日から超サイヤ人に自在に成れる様に特訓するから頑張るんだぞ!」

 

「はい!」

 

「うんうん………あ、敵の名前を教える位はアリよね? 

 流石に弱点だとかそんな物は無粋だから教えないけど、名前を知る知らないだけでもちょっとは違うと思うけど………どう、カカロット?」

 

 そうして悟空は話の纏めとしてニィープの前世の記憶で敵の大体の出現時期が分かるがミラとトワは想定外、何をして来るか分からないのでそれ等全てに負けぬ様に修行すると意気込み、悟飯も元気に返事していた。

 更にニィープは敵の名前程度を教えてもバチは当たらないとして全員に聞いてみた。

 この世界には名前を書いたらその者が死ぬノートは無いのだから。

 

「う~ん………名前と………外見位ならアリかな? 

 技とか弱点はちゃんとオラ達で見切りたいし、ちゃんと同じ土俵で闘いたいと思ってるからな」

 

「だな。

 それにニィープ、弱点とかを教えろと言っても言わないだろうお前なら?」

 

「良く分かってるじゃんラディッツ」

 

 そうして敵が現れたら名前と外見的特徴程度を知らせる事となり、悟空以外にピッコロやクウラ、ラディッツも賛成していた。

 外見的特徴だけで弱点になる敵などこの世には余り居ないのだから。

 但しニィープはその外見的特徴が弱点になる様な敵の場合は名前だけしか言わないと内心で決めていた。

 そして明日からは自分が復帰した状態で修行に入るとして三日月に向かって手を伸ばし、どんな敵であろうが相容れないならば倒すとしたのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、最長老様にも言っていた何時かが訪れニィープが前世の記憶持ちをカミングアウトしました。
今は悟空、ラディッツ、ピッコロ、クウラ、悟飯だけですがいずれ他のメンバーにも知らせるでしょう。
そして遂に悟飯、フライングで超サイヤ人覚醒。
戦力強化がこれで成され始めましたので後はやれるだけやると言った具合です。
そしていよいよ本格的な異聞人造人間編がそろそろ始まります。
これからも頑張って行きますので皆様お付き合い頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願い致します!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。