DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第27話目を更新致します。
遂に人造人間達との闘いが開幕、此処から話がどうなるかお楽しみ下さいませ!
では、本編へどうぞ!!


第27話 激進!!Z戦士未来への反抗!!

 場所を移し悟空達は人造人間19号、20号を見つけて誰も居ない場所で闘えと要求すると、20号が自分達を人造人間と知る悟空達を不思議がりながらも「良いだろう」と話して悟空達の後を追いながら飛び立つ。

 この時ニィープが居れば「(あれ、こいつ等何故か無駄な殺戮をしてない?)」と疑問に持つだろうが、生憎ニィープ達はギニュー達ごと周りの人間を殺そうとしていた13号達の解体ショーの真っ最中なのでそれを知る事は無かった。

 

「此処が良いだろう。

 貴様達が懸念している民間人も此処には居らんだろう」

 

 すると20号、19号が荒野に降り立つとピッコロやラディッツは何かあれば上手く隠れられる岩陰等が多い場所に降り立ったなと考えながら目の前の敵を見つめる。

 そして未来のトランクスの話では餃子は人造人間との闘いで死んだ為、天津飯が餃子を庇う形で身構えながら悟空達が会話を始める。

 

「はぁ、はぁ、人造人間、おめえ達の目的は何なんだ、答えろ!」

 

「(むっ、カカロットの奴がこんな少し飛んだだけで息が上がっているだと? 

 ………まさか、今までの修行中に兆候が現れなかったから油断したが…心臓病がこのタイミングで発症したのか!?)」

 

 すると悟空が息を切らしながら人造人間達の目的を問い質し始めるが、それをラディッツは今まで症状が出なかった為油断していたが心臓病が此処に来て発症したのかと思い汗を掻き始める。

 無論違って欲しいと考えながらピッコロに耳打ちし、いざと言う時は悟空をパオズ山の家に連れ帰り薬を飲ませる事を示し合わせて、ピッコロも一方的な念話で周りにも伝え、悟空にも「(貴様心臓病では無いのか?)」と念話を送り病気なのかも知れないと本人にも伝える。

 

「良かろう、貴様達に教えてやろう孫悟空、ピッコロ大魔王、ラディッツ達よ。

 我々人造人間はドクター・ゲロが造り上げた戦闘兵器だ。

 目的は勿論かつてレッドリボン軍を壊滅させ、研究基盤や様々な物を台無しにしてくれた孫悟空の打倒だ! 

 その為にドクター・ゲロは小型の虫型スパイロボットを使い偵察し研究を続けた…天下一武道会の時もピッコロやベジータとの闘いの時も全てな」

 

「オラへの恨みか…」

 

「…否定はせん、何せレッドリボン軍が壊滅して世界制圧の夢が潰えてしまい、残ったのはドクター・ゲロただ1人となったのだからな…! 

 故に貴様をどうやって倒し得るか研究に研究を重ねたのだ!」

 

 人造人間20号は目的を………孫悟空に対して恨みを抱きスパイロボットで偵察し続けた様だった。

 そして悟空を打倒し恨みを晴らそうと人造人間の研究を続けたらしく、それが漸く叶う様になり今行動を開始したのだろうとも悟空は理解した。

 しかし、ピッコロやラディッツはこの人造人間の物言いがまるでドクター・ゲロ本人の様だと思いカマを掛けてみる事にした。

 

「ほう、それで貴様は人造人間を造り続けたと言う訳か?」

 

「………いや、私は人造人間20号。

 ドクター・ゲロは既に死にこの世には居ない」

 

「(カマ掛けに乗らなかったか)」

 

 しかしピッコロがそれとなくカマを掛けたが、この人造人間20号はそれに乗っかる事無く自分をあくまで人造人間だと主張しぬらりくらりとカマ掛けを躱したのでラディッツやピッコロは話術もあるなと判断し油断ならないとした。

 

「成る程、ならナメック星やその前のロザック星での闘いもスパイしたのか?」

 

「いや、ベジータ達との闘いで分析は完了したと判断した。

 何故なら更に腕を上げようとも年齢から考えてこれまでの様な大幅なパワーアップは無理だと計算したからだ」

 

「なら1番肝心な部分を調べ忘れちまったらしいな…おめえ等の負けだ………!」

 

 しかし人造人間20号はロザック星やナメック星の闘いをスパイせず分析を終了したと発言すると、悟空達は1番肝心な闘い………超サイヤ人が目覚める闘いやその後のクリリン、ピッコロ、天津飯、サタンが明鏡止水の精神に至った事等を調べて無いらしく悟空は早々に勝利宣言を行う。

 人造人間達はその発言に疑問を持つが、その答えは直ぐに目の前に現れる! 

 

「はぁぁぁ!!」

 

【ギュピィィン、ギュインギュインギュインギュイン!!】

 

「むっ、何だその変身は!?」

 

「コイツがサイヤ人の伝説で語られる超戦士超サイヤ人だ! 

 カカロットは勿論だが当然俺や悟飯、ニィープも変身が出来る! 

 そしてピッコロ達も今や超サイヤ人と同レベルにまでパワーアップし、クウラ様も相変わらず俺達より強いままだ!! 

 つまり、貴様達は分析完了の判断を時期尚早にしてしまったのだ!!」

 

 悟空が超サイヤ人に変身するとラディッツが超サイヤ人の簡単な説明や自分や悟飯達、更にピッコロ達の今の実力やクウラの実力も話して研究の為の分析を切り上げる判断を下した時期が早過ぎたと高らかに声を上げる! 

 しかしその中で悟飯は今の悟空が発する戦闘力に修行中や今までの圧力が無いと感じ矢張りラディッツやピッコロが忠告した様に様子が可笑しいと思っていた。

 

「(………ふむ、この様な報告は無かったが………さては悪戯で報告を怠ったか或いは現戦力で勝てると判断したか?)成る程、確かに驚異的なパワーアップだ。

 此方の計算を大幅に上回っていると言っても良いだろう。

 だが今パワーレーダーで感知出来る範囲がフルパワーならば我々の敗北は無いレベルだ。

 19号、行け!」

 

「あっそう、じゃあ早速その強さを見せて貰おうかな………そりゃ!!!!」

 

【ガシィィィィィィ、ビシバシバシギシビシバシ!!】

 

 其処から超サイヤ人と成った悟空と人造人間19号との闘いの火蓋が切って落とされる! 

 当初はラディッツや悟飯の勘違いだったのか19号を悟空は圧倒し、20号も「こ、これは…!?」と驚く素振りを見せていた! 

 完全に力を入れれば当初に感じられる物よりも上の戦闘力を超サイヤ人は発揮出来るのでフルスロットルで闘えば悟空の最大戦闘力数値は40億となるのだ!! 

 その力に19号は圧倒され続け、ヤムチャや餃子も此れは勝てると感じていた!! 

 

「…矢張り可笑しい、孫の全力はあんな物ではない! 

 もしも本当に何もなければあの程度のガラクタは直ぐに破壊出来る筈だ!!」

 

「は、はい! 

 それにお父さんの気がどんどん減って行ってます!! 

 これ、もしかしたら………!!」

 

 しかしピッコロや悟飯、ラディッツは悟空の異変に僅か1分の戦闘で疑問が確信に変わり、矢張り今のタイミングで心臓病の発作が起きていると判断に至ってしまう! 

 ヤムチャも悟飯のもしかしたらと言う言葉に気付き仲間内で話を始める。

 

「ちょ、ちょっと待てよ!? 

 悟空は心臓病の特効薬を貰ったんだろ!? 

 なのに心臓病になったのか!?」

 

「………違う、カカロットは今までの修行中に心臓病の兆候が現れなかったのだ!! 

 あのタイプの薬は症状が出てから飲むタイプの物の為、心臓病の兆候が無いと飲めなかったんだ!! 

 それがまさか、今発作が起きてしまうとは………!!」

 

 ヤムチャの疑問に天津飯達も同意していたが、ラディッツがその疑問にあっさり答えた。

 そう、悟空は今まで心臓病の兆候が全く無かったので薬が飲めなかったのだ。

 それはクリリンも修行に同席した為分かっており首を縦に振っていた。

 その為薬を何時でも服用出来る様に分かる場所に保管し、悟空の病気に備えていたのだがそれがまさか今発作が起きると言う、何かが悟空を殺す為に起きたとしか思えない最悪過ぎるタイミングであった! 

 

「波ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「今だ19号!!」

 

【キュルルン!!】

 

「ハハッ!」

 

 更に悟空は勝負を焦ったのか、かめはめ波を放ったがそれを19号は掌で吸収してしまう! 

 どうやらこの人造人間は気功波等を吸収する能力があるらしいと全員が判断する! 

 

「カカロット、気功波や気弾は迂闊に放つな! 

 吸収されてしまうぞ!!」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、気功波とかを吸い取っちまう…? 

 じょ、冗談じゃないぜ…!!」

 

 更にラディッツの警告に悟空の息が荒くなりながらも闘い続けたが、悟飯やラディッツは決定的な物を…悟空が不意に胸を押さえてしまっている場面を目撃する!! 

 これによりラディッツ達は急いで悟空の救出に向かおうとしたが、20号が立ちはだかり救出が出来ない状況に陥る! 

 更にそうこうしている内に悟空の超サイヤ人が解けてしまい、19号はその隙に馬乗りになり掌で首を絞めながらエネルギーを吸収し始める! 

 それにより悟空の気が急速に減り始める!! 

 

「い、いかん!!」

 

「お父さん!!」

 

「悟空ぅ!!」

 

 このままでは悟空が死ぬ!! 

 そう判断した悟飯、ラディッツが超サイヤ人になりクリリンやピッコロも界王拳を発動させ20号を無理矢理突破しようとした………次の瞬間、19号と20号が同時に吹き飛ばされる!! 

 

『なっ!?』

 

「カカロットを倒すのはこの俺の役だ! 

 てめえ等ガラクタ人形の出る幕じゃねえ!」

 

「よお、邪魔させて貰ったぜ!」

 

 果たして其処に現れたのは………ブルマの改良型プロテクターを身に着け、黒と青それぞれの色のインナースーツを着るサイヤ人の戦士、ナッパとベジータだった!! 

 

「ベジータ!!」

 

「ナッパ、来たのか!」

 

「ああ、来てたがベジータがカカロットの闘いを見ようぜって言って来て一旦様子を見てたぜ」

 

 ラディッツやピッコロ達は皆悟空の下に集まりながらベジータとナッパに声を掛けると、どうやらベジータは悟空の闘いを見たかったらしく一旦様子見してたらしかった。

 しかし心臓病の発作が起きてしまいベジータが飛び出したのでナッパも合わせて出た様だった。

 

「俺達は全て見ていた。

 貴様は自分の異変に気付いていながらも超サイヤ人に成ってしまった。

 バカが…そんな事をすれば心臓病が一気に進行するだけだ。

 俺の目標はあくまでカカロット…下級戦士でありながら超サイヤ人に成った貴様だ」

 

「超サイヤ人は身体に負担を掛けちまうからな。

 ニィープの程良いトレーニングメニューの所為で多分心臓病の発病時期がズレたんだろうが、それに甘えてこんなザマなら世話無いぜ。

 おいヤムチャ、餃子! 

 お前等がカカロットを家に送ってやれ! 

 此処からは雑魚狩りが無い戦争だぜ!!」

 

 ベジータとナッパは悟空の失態に呆れながら淡々と決論を語り、クリリンやピッコロは超サイヤ人はそんな負担があるのかと思いながら、ナッパが道着の腰紐を持ちながら投げ渡して来た悟空を受け取るとヤムチャと餃子はナッパの判断が正しいと思い戦線離脱する。

 主戦力の悟空が抜けた代わりにベジータとナッパが来たのでラディッツは先程とヤムチャと餃子を抜いた状態でも1人分の戦力が増えたと判断しながら人造人間達に視線を向ける。

 

「ふん、ベジータとナッパか。

 今更サイヤ人2人が増えた所で戦力差は変わらん」

 

「20号、ベジータを私に任せて下さい」

 

「やれやれ、欲張りな奴だ。

 孫悟空から散々パワーを吸ったくせに…。

 まぁ良かろう、他の者達は私が頂く」

 

 それから19号はベジータに狙いを定め、20号も欲張りなと半分呆れていたが残りは全部自分がやれば良いと考えていたので任せる事にした。

 19号は自身の提案が承認された事で笑みを浮かべてベジータの方を向く。

 その間にラディッツは悟空の心臓病の発病時期がズレた事を考え始め、トランクスが来た為か、或いはニィープが前世の記憶から修行メニューを考えた結果肉体への負担を上手く回復させながらやった事が原因かと幾つかの通りの回答を出したが、どれも可能性が低く確信が持てなかった。

 

「これまでの僅かな動きを見ていて分かった…貴様等は矢張り俺達には勝てないとな。

 エネルギーを吸い取るらしい掌、注意するのはそれだけだ…」

 

「ずっと様子を伺ってたらしいが肝心な部分を聞き逃している。

 ベジータ、我々は貴様達の格闘技を既に知り尽くしている」

 

「へっへっへっ、教えてやれよベジータ………俺達サイヤ人に計算は通用しないってな!!」

 

 ベジータは19号達の動きを見て自分達の勝利は揺るがないと確信し勝利宣言を行う。

 対する19号は悟空があのザマだったので余裕綽々の態度を見せていた。

 それを見ていたナッパは鼻で笑い………ベジータもニヤリと嗤った瞬間、全身に力を込めて髪の毛が金髪になり黄金のオーラを放つ!! 

 ベジータも超サイヤ人に変身したのだ!! 

 

「ベ、ベジータまで超サイヤ人に………超サイヤ人は穏やかな心を持たないと成れないんじゃなかったのか!?」

 

「穏やかだったさ………穏やかで純粋だった。

 但しカカロットの様な腑抜けでは無くニィープの様な悪だったがな。

 ただひたすら俺は強くなろうとした…そしてある時、俺は自分の限界に気付いた…。

 自分への怒りで目覚めたんだ…超サイヤ人がな!! 

 俺は喜びに打ち震えたぜ…カカロットを超え、ニィープすら超え、サイヤ人の王子に戻る時が来たんだとな…!!」

 

 クリリンはベジータまで超サイヤ人に成った事に戸惑ったが、ベジータはニィープを前例に出して穏やかな悪と言う部分から嘗てニィープに語られたS細胞を大量に獲得し超サイヤ人に成ったと語った。

 ナッパとラディッツもニィープは表向き良い子ちゃんだが、敵には一切容赦無しな部分が全く変わってない…秩序的な悪と言う事を良く知る為ベジータの覚醒自体に驚いていなかった。

 寧ろトランクスと言う息子が出来る程度には穏やかさを持てたとさえラディッツは思った程度である。

 

「無駄話は其処までだ。

 どんな変化をしようとも私達人造人間に貴様達は敵わない…先程の孫悟空の様にな…」

 

「ほほほ…ひゃ──ほほほ!!!!」

 

 それでも20号は人造人間の勝利を疑わず、19号も笑い声を上げながらベジータに襲い掛かる!! 

 手始めにパンチを加えるが………ベジータは唇を切った程度の流血と少し怯んだだけで19号を見てより確信を得ていた!! 

 

「矢張りそんな程度だろうな。

 言わなかったがな………超サイヤ人に成るとちょっと凶暴性が増すんだ…………軽い興奮状態になるんでな………。

 貴様等は痛みを感じないんだろう? 

 ラッキーだったな」

 

【ドゴォ、バキィ、スガッ!!】

 

 更にベジータは超サイヤ人に成ったサイヤ人は凶暴性が増す事を口にしながら19号の腹に蹴りを放ち、更に頬に肘打ちをしてから大きく蹴り上げてその太っちょの身体を吹き飛ばす!! 

 20号は先程の孫悟空の比では無いと分かってしまい目を見開いていた! 

 其処からは一方的だった。

 ベジータはひたすら19号をボコボコにして行き、更にわざと掌に掴まれたと思えばそれを足で顔を押して無理矢理引き千切り敵の勝利の可能性を奪い去って行く!! 

 

「ひっ…!!」

 

「フッ、恐怖を感じるのか、人形風情でも………」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 19号はやっと自分とベジータの戦力差を理解して恐怖に支配され、尻尾を巻いて逃走を図る。

 だがベジータは逃さない、全身の気を貯めて行き新たに作り上げた必殺の一撃を放つ!! 

 

「喰らえ!! 

 これが超ベジータのビッグ・バン・アタックだ!!」

 

【ボウゥッ、ドガァァァァァァッ!!】

 

 そうして放たれた破壊力抜群の気弾技ビッグ・バン・アタックにより19号は吹き飛び、首一つになり地面に転がる! 

 ナッパも「相変わらず派手だぜ」と言いながらその爆風を心地良く感じていた。

 ラディッツもベジータの実力を見てニィープや自身、更に万全のカカロットにも負けないと思い矢張りベジータは天才戦士だと評しながら勝利を喜んでいた。

 

「さて、さっきの闘いで随分とエネルギーを吸い取られちまった。

 倒すなら今の内だぞ………掛かって来いよ………」

 

 其処からベジータは超サイヤ人を解き20号に今なら倒せるぞと挑発しながら笑みを浮かべていた。

 クリリン達もこれはブラフか、本当なのかと分からず様子を見ていながら人造人間を警戒する。

 が………人造人間20号は意外な行動に出る。

 何とベジータも誰も無視して逃走を始めたのだ!! 

 

「あ、逃げたぞ!! 

 岩陰に隠れる気だ!!」

 

「おい、俺に仙豆を一粒寄越せ!!」

 

「そう言うと思って用意してたぜベジータ、ほらよ!」

 

 更にベジータは仙豆を要求し、どうやらエネルギーを随分取られたと言うのは本当だったらしくそれを予測したラディッツがさっさと仙豆を渡して食べさせた! 

 それからベジータは再び超サイヤ人となり、それに合わせてナッパも金色のオーラと碧眼、更に金色のヒゲに変化する! 

 どうやらナッパも超サイヤ人に覚醒してるらしく、悟飯も合わせて地球には6人の超サイヤ人が居る計算になりラディッツは頼もしい限りだと判断しながら自身や悟飯も超サイヤ人に成る! 

 

「良いかお前達、奴は気を感じないから見つけたら気を解放して位置を知らせろよ!!」

 

「分かりました!!」

 

 そうして人造人間殲滅戦から捜索戦に状況が移りながら全員で近場の捜索を開始する。

 20号はその間に逆転の手を幾つか講じながら岩陰を走り、且つZ戦士達に見つからぬ様に隠密行動を取っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐおおおおおおおおお!!」

 

 一方北の氷河地帯、既に14号はサタンに、15号はニィープの残虐ファイトで破壊されそのパーツを13号が吸収合体した合体13号に変身したのだが、超サイヤ人のニィープやクウラ最終形態、更に25倍界王拳を使うサタンに徐々に追い詰められていた! 

 そんなバカな、あり得ない、俺はあの17号達すら上回る最強の人造人間だぞ!? 

 そんな俺がこんな連中に追い詰められるだと!? 

 そんな事を思考回路がショート寸前になりながら考えていたが、その間も3人の戦士の連携攻撃に押されて行き、特にクウラとニィープによる急所や関節部への攻撃で深刻なダメージが重なり始める!! 

 

「ぐおおおおおおおおお!!」

 

 だが負けない、俺こそ最強の人造人間だ!! 

 そう思考した合体13号はフルパワーのS・Sデッドリィボンバーを放ちこの3人を殺そうとする!! 

 しかし、ニィープもクウラも………あのサタンさえも逃げる事はしない、正面から受けて立つ気であった!! 

 

「フォビドゥンブラストォォ!!」

 

「デスフラッシャー!!」

 

「ダイナマイトシュートォォォォ!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォン!!】

 

 巨大な赤黒いエネルギー弾を3つのエネルギー波が押さえ、逆に押し込もうとする!! 

 合体13号は当然エネルギーを解放して圧し潰そうとし、ニィープ達はそれを押し返そうとする!! 

 そのエネルギーの圧力で氷河が砕けて行き、地形が徐々に変わり始めた! 

 が、勝負は直ぐに着く。

 何故なら………合体13号の戦闘力はこの歴史では42億だ。

 しかしニィープは40億、サタンは30億、クウラに至っては45億だ。

 其処までの戦闘力差は無い上に3人の同時攻撃を1人が受け止められる訳が無い。

 よって………エネルギー弾は押し返されて行き合体13号を巻き込み太陽まで向かい始める!! 

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

「消えろ、人造人間!!」

 

 ニィープの咆哮の後、合体13号は太陽に完全に押し込まれ、その熱により完全に焼滅した。

 例え人造人間と言えども太陽に耐えられる訳が無いのだ。

 そうしてニィープ、クウラ、サタンは人造人間13号達に勝利した。

 そして気の消費を解消する為仙豆を食べ、ダメージも回復し万全な状態となった後ドラゴンボールで砕けた氷河を戻そうと考えながら北の氷河地帯から3人は飛び立った。

 

「ふう、正に可も無く不可も無く勝てましたね!」

 

「こっちはね。

 カカロット達の方は………カカロットの気が小さくなってヤムチャと餃子に連れられてパオズ山に向かってるわね。

 それ以外はベジータとナッパと合流しているみたいだからそっちに行きましょう!」

 

「ふむ………孫悟空は心臓病が発症したのか?」

 

 サタンは勝利を喜んだが、他のメンバー達はまだ戦ってそうなのでそちらに合流する事になった。

 クウラは悟空が気の減少から急激な衰弱状態になっていると判別し、心臓病が発症したかと推察していた。

 ニィープは矢張りこのタイミングで発症したかと思いながらも、ヤムチャと餃子が悟空を伴って向かっているなら大丈夫と考えて急いでベジータやラディッツ達との合流を目指した。

 

「(………むっ、3つの気がベジータ達の方に向かってる………これは未来のトランクス達! 

 だけど更に1個の気がヤムチャ達の方に向かってる………けど悪の気は感じない………なら無視するか)」

 

 すると、ニィープは遠くから3つの気が同じ様にベジータ達の方に向かってる事を確認し、これは未来のトランクス達が遂に来たと判別する。

 更にもう1個の気がヤムチャ達の方に向かってる事に気付く。

 悟空やヤムチャ達の方に向かってる気は何か分からないが、悪の気を感じない為無視しても大丈夫だろうとして更にスピードを上げてベジータ達の下へ飛び、辿り着く。

 

「着いた! 

 さて………居るわね人造人間!!」

 

「むっ、あれはニィープとクウラ!! 

 ………13号達が敗北したのか………。

 はっ、パワーレーダーが更に何か近付いていると警告してる!!」

 

「あ、あれは………!!?」

 

 ニィープ達3人はラディッツ達との合流が完了し、周りを見渡した結果人造人間20号が其処に居た為早速睨み付けていた。

 20号はニィープやクウラ達が来た事で共に来た13号達が破壊された事を推察していた。

 するとトランクス、ロスマ、そして………ニィープは今見れば分かる、そのサイヤ人の少女が未来のルリアだと。

 そのトランクス達は自分達が知らない人造人間が居た為驚いており、一体何が起きてるのかと考えていた。

 するとブルマが赤子のトランクスと共に小型飛行機に乗ってやって来ているのもニィープやクウラ達も確認した。

 

「知らない奴等まで来るとは………少々拙いか。

 矢張り17号と18号を起動せねばならん!!」

 

「何、17号と18号!?」

 

【ビィィィィィィィィ、ドォォォォォォォォォン!!】

 

 20号はトランクス達と言うイレギュラーまで来た事に計算が完全に狂ったと察知し、17号と18号を起動すると言う言葉を残して地面に向かって左手から放たれる破壊光線を発射し目眩ましを行う! 

 その際ブルマ達の乗る飛行機が爆風に巻き込まれそれを未来トランクスやニィープ、ラディッツ、ナッパ達が素早く反応して救出し、未来トランクスとベジータの悶着が発生していた。

 

「大丈夫、ブルマさん?」

 

「え、ええ………貴女達は確か3年前の………。

 あっ、それより今闘ってたのが人造人間だったの?」

 

「え、ええ、そうですよブルマさん」

 

「可笑しいわね、アレどう見てもドクター・ゲロだったわよ?」

 

 そうして救助されたブルマの口から20号はドクター・ゲロ本人だと言う発言が飛び出し、ベジータも含めて全員で集まり会話が進む。

 ブルマはドクター・ゲロは自らを改造し生き延びていたと言う推察を話し、クリリンはまさか自分を改造しちまうとはと感じていた。

 

「や、やっぱり母さん達の言う通りパラレルワールドが発生したんだ………。

 俺達が以前過去に来たせいで………」

 

「その為微妙な差異が生まれたんだろう。

 だから此処に来る前にあんな見た事が無い人造人間が………」

 

「それより、早くお前達が知る人造人間達の特徴を教えろ。

 もう間違えるのはゴメンだ…」

 

 未来トランクス達は決定的な過去改変により自分達の知る歴史とズレたパラレルワールドが生まれた事を理解し、その所為で微妙に自分達の知識が役立たなくなったと改めて歴史に干渉する事への重みを感じていた。

 が、そんな事よりピッコロは未来トランクス達が知る人造人間の特徴を早く言う様に促した。

 すると、3人は頷きながら話し始めた。

 

「ま、先ず奴が言っていた17号と18号ですが、17号が黒髪の少年で赤いスカーフを巻いてます…」

 

「18号は金髪の女、青いジャケットと青いスカートを着てる。

 そして2人共イヤリングをしてて………とても冷たい目をしてたと未来のニィープ、さんは言ってた…」

 

「最後に13号、14号、15号の3人組。

 ニィープさんや悟飯さん曰く3人で行動して、バイオタイプの14号と機械型の15号が破壊されたらそのパーツをバイオタイプの13号が取り込むらしい。

 そしてどれも永久型エネルギー炉搭載型だ」

 

「あ、その13号なら合体させた後にキッチリ太陽にブチ込んどいたわよ」

 

 未来トランクス達はそれぞれ自分達が聞き及んだ人造人間の特徴を話して行きピッコロ達はそれを記憶して行く。

 が、ロスマが話す13号達はもう既に破壊済みと話した為未来トランクス達は『犠牲者無しで!?』と驚いていた。

 どうやら合体13号により餃子は犠牲になったらしかったが、この世界では違ったのだとニィープやクウラ達は理解し、天津飯も少し安堵していた。

 

「それよりブルマ、奴が何処へ逃げたかアテはあるのか!」

 

「そうね…多分北の都近くの山にある洞窟かしら? 

 其処に個人の研究所があったって噂よ。

 でもまさかドクター・ゲロがレッドリボン軍お抱えの科学者だったなんてね………」

 

「ベジータさん、もしかして17号と18号が起動する前に破壊するの…?」

 

 ベジータはブルマにゲロが何処へ逃げたか問い質すと、問われた本人は昔噂で聞いた北の都近くの山にある洞窟を改造した研究所を話した。

 未来ルリアはベジータに17号達が起動する前に破壊するのかと問うと、ベジータは超サイヤ人で興奮状態なのもあり見た目は間違いなく純血サイヤ人だが思考が地球色に染まってる未来ルリアの発言に苛立ちを覚えていた。

 

「貴様、サイヤ人の誇りが無い様だな!! 

 そんな臆病な事はせん、俺が正面からぶっ壊してやる!!」

 

「いけない、幾ら13号達を破壊したからと言って何が悲劇の引き金になるか分からないんですよ!! 

 それだったら悟空さんの回復を待って」

 

「黙れ!! 

 俺は超サイヤ人になったんだ、最早カカロットなど必要無い!! 

 臆病者共は其処で見ているが良い!!」

 

【ビュゥゥゥン!!】

 

 ベジータの頭には人造人間を真正面から破壊する事しか無く、敢えて起動させてから潰す思考が透けた発言が飛ぶ。

 無論未来トランクスは何が悲劇の引き金になるか分からない為代案として悟空の回復を待つ事を提案したが、それすら却下してベジータは飛んで行ってしまった。

 

「………な、何で分かってくれないんだ………あんな未来になんてさせたくないのに………!! 

 くそ、俺も行く!! 

 嫌な奴だが、に、二度と父さんを死なせたりしない………!!」

 

【ビュゥゥゥン!!】

 

 その後を追い直ぐに未来トランクスが飛び立つ。

 そんな時ブルマは未来トランクスがベジータを父さんと呼んだ事を聞き逃さなかった為ラディッツ達に問い掛け始める。

 

「ねぇ、今の子ベジータを父さんって呼んでなかった?」

 

「………もう生まれてるから隠さんでも良かろうな。

 アイツの名はトランクス、今お前が抱いてる赤子の未来の姿が奴なんだ」

 

『えっ!?』

 

 ラディッツはブルマの疑問に答え、未来トランクスの正体が今ブルマが抱いてるベジータとの間に生まれた子の未来の姿と暴露する。

 それを聞いたブルマ、クリリン、ナッパや天津飯にサタンは驚き、悟飯も超サイヤ人になったあの日の会話で帰り際に言われた際はこんな反応だったな~と思い出していた。

 

「そして………貴女がルリアなんでしょう? 

 私とラディッツの間に生まれた娘の」

 

「あ、え………その………あの………」

 

「もう隠さなくて良いぞ、この世界でお前が生まれた時に感じられた気は大小の違いはあれどお前その物だった。

 だからこそこの言葉を次に会ったら贈ろうと思ってたんだ。

 ………生まれて来てくれてありがとうな、ルリア」

 

「………………父、さん、母さ、ん………!」

 

 そしてラディッツとニィープは未来組と次に会った時にやる事として自分の娘の未来の姿………未来ルリアに生まれて来た事への感謝の言葉を贈ると決めており、ラディッツが未来ルリアの頭を撫でながら2人は笑みを浮かべていた。

 そんな2人の言葉に未来ルリアは………溜め込んで来た物をまだ吐き出してはならない、そう固く決めていた為ただ一言………ラディッツには呼べなかった父さんと言う言葉と、もう二度と呼べなくなったニィープに母さんと告げると、不意に未来トランクスを追って飛び出してしまった。

 

「あちゃー、ちょっと重過ぎちゃったかな?」

 

「………2人共、満足したか? 

 ならばベジータ達を追うぞ。

 もしも人造人間が起動すれば未来の娘達が殺されかねんぞ?」

 

「はっ、そうだ!! 

 早く追わねば!!」

 

 ニィープは今の未来ルリアにはさっきの贈り物は重かったかなと反省してると、クウラが全員に早く追う事に意識を向けさせる。

 するとラディッツもしまったと言わんばかりに全速力で飛んで行き、ニィープは多分この世界の17号達なら大丈夫の筈と信じつつ、万が一は本気で破壊すると決めながら未来の我が子を追うのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
13号達の闘いは少しカットされてますが、単独でニィープやクウラ、サタンのパーティに勝てる訳が無く13号がクウラから無様に逃げ続けて14号達が破壊されてパーツを取り込む時まで待ってました。
因みに合体13号はニィープとクウラはわざと誕生させてます。
勝てる自信があったので。
そして、人造人間達の戦闘力と悟空の心臓病発病後の戦闘力を掲載します。

悟空
基礎最大戦闘力:8000万→800万
超サイヤ人:40億→4億

人造人間19号
戦闘力:10億→17億(気功波吸収)

人造人間20号
戦闘力:12億

人造人間15号
戦闘力:9億(フルパワー)

人造人間14号
戦闘力:10億(フルパワー)

人造人間13号
戦闘力:12億(フルパワー)

合体13号
戦闘力:42億

はい、13号は合体してもクウラを上回れません。
よって勝ち目は全く無かったです。
絶望の世界線では皆悟空の病死で修行のモチベが下がり上手くパワーアップ出来ず餃子が犠牲になったのです。
ニィープも前世の記憶を明かせなかったので余計にモチベダウンを解消出来なかったのです…。

次回もよろしくお願い致します。
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