DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第28話目を更新致します。
今回から異聞人造人間編の異聞が見られると思います。
どんな物かは本編で詳しく。
では、本編へどうぞ!


第28話 17号達の起動!意外な決着…!?

 未来ルリアは思わず泣きそうになりながら未来トランクスとベジータを超サイヤ人に成りながら追い掛け、直ぐに未来トランクスに追い付くと並行飛行を始める。

 

「ルリア、泣いてるけどどうしたんだ?」

 

「…父さんと母さん、この世界で私が生まれた時から私の事に気付いたって…!! 

 だから思わず飛び出しちゃった…泣きそうになったから…!!」

 

「………そうか。

 なら此処からは俺達も本気で未来を変えに行こう! 

 パラレルワールドを生んでしまった責任を最後まで取る為に!!」

 

「………OK、トランクス…!!」

 

 未来トランクスはニィープとラディッツの家族愛に少し羨ましさ………ベジータがあんな風な為に余計にそんな感情を抱くが、そんな事よりも自分達3人が生んだパラレルワールドに対する責任を果たすべく2人は飛ぶ! 

 あんな未来は二度とごめんだと言う共通の暗い感情と、この時代の未来を勝ち取ると言う前向きの感情の両者を持ちながら。 

 その甲斐あってベジータの後ろ姿を捉え切り、ベジータはレースを楽しむかの様に未来の息子に不意な………ベジータ自身も気付かないサイヤ人のそれと本来無縁の笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

「もう一度確認しますが、孫悟空さんの心臓病のタイミングもズレたんですね?」

 

「そうよロスマ、多分貴方達がこの世界に来て心臓病の特効薬を渡した事や、貴方達からの病気の情報を聞いた事でトレーニングメニューに若干の変更が加わった事で起きた弊害でしょうね」

 

 それから少し遅れながら未来ロスマを伴ったラディッツ達がベジータ達を追い掛けており、ニィープは前世の記憶と言う要因も少しはあるかもしれないが未来の自身が悟空にドラゴンボールを使えなかった情報を加味し、矢張り未来トランクス達が介入した事でこの世界は明確なパラレルワールド化したのだと判断する。

 

「(…後はセル、それとミラ達かな…?)」

 

 更にニィープはセルも来ているかも知れない。

 ミラ達も悟空が死なないので何かして来るかも知れない、何なら17号達が比較的善人で少しヤンチャ程度の連中では無いかも知れない。

 そんな漠然とした不安を抱きながら北の都の近くにある山を目指して飛ぶ。

 因みにブルマを置いて行く訳には行かなかった為、ナッパが「坊ちゃん達を守るぜ!」と名乗り出てそれ以外が追っていた。

 この世界のナッパはナイスガイなのだ。

 

「此処が北の都………周りは山だらけ………見つけられるか、こんな中から………?」

 

「早くしなければドクター・ゲロの奴が先に研究所に着く、早速手分けして探すぞ! 

 見つけたら気を解放して位置を教えろ!」

 

「俺も勿論手伝います!」

 

 そうして北の都に着くがZ戦士達はロスマも含めて全員で手分けして辺り一帯を探し始めた。

 その間にニィープとラディッツはベジータとトランクス、ルリアを見つけたのでそっちの方向はトランクス達に任せて自分達は別の方向を探す事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、誰も見ていないな…」

 

 その同時刻、人造人間20号ことドクター・ゲロは原典の物語と違い誰にも見つからずに洞窟へ辿り着き、暗証番号を打ち込み分厚いドアを開き秘密研究所の中へ入る。 其処には16〜20のカプセルがあり、それから17号と18号の起動作業に移り始めた。

 

「ふう、色々あって一先ず眠って貰う事になったが、まさかこんなにも早く起動する事になるとは………まさか奴等があんなにもパワーアップしてるとは………だがもし上手く行けば………」

 

 ドクター・ゲロはブツブツと何か独り言を話しながら近くのコンピューターのメールを確認し、メールの送り主には引き続きその場で働く様にと指令を送りながらカプセルを起動させた。

 その手には原典の物語なら停止コントローラーが握られている筈が『この世界では握られていない』のでこの部分すらニィープが知る歴史とズレが生じていた。

 

「おはよう17号………いや、ラピスと呼ぶべきか………?」

 

「………全く、『歴史の侵略者』への対抗と孫悟空への個人的な私怨での打倒を掲げて勝手に改造したクセに、今更人間の時の名前で呼ばないで欲しいな…クソジジイ」

 

 そうして人造人間17号が起動するが、矢張りニィープが知る様なゲロとの険悪な関係では無く何処かギブ・アンド・テイクな関係と思える様な会話を交わしていた。

 それもその筈、この歴史のドクター・ゲロはベジータとの闘いでニィープ側のスパイロボットに映ったあの魔族達が消えた際のエネルギーの波長を調べた所、時間移動して居る事を突き止めた上にニィープすら脂汗を流す程の敵だったと認識したのだ。

 そうして様々な古代文献等を調べた結果、魔界の更に奥深くにある暗黒魔界やあの魔族は其処の出身では無いかと言う可能性に辿り着いた様である。

 

「それで、孫悟空への私怨を晴らせたのか?」

 

「うむ…確かに痛め付けられはしたが…満足する結果では無かった。

 更にベジータ達が想像以上のパワーアップを果たしていた。

 13号達は以前抱いていたワシの孫悟空への恨みが何故かコンピューターに乗り移って制作を止めなかった結果孫悟空の殺害から目標を変えられなかったが、せめてもの救いは16号以降の人造人間をあの魔族への対抗札に切り替える事が出来た事か…」

 

 17号はゲロは私怨を晴らせたのか問い掛けるが満足の行く結果にはならなかったらしい。

 更に13号達は原典の物語と何ら変わらない上にコンピューターも恨みが宿ると言う非科学的な事態でリセット不可になったので放置していた様である。

 そして魔族達………ミラ達の存在からそれより後の人造人間製造の主目的が歴史の侵略者への対抗にシフトしたのだ。

 

「………何17号、もう出番なの?」

 

「ああ、ジジイが早くも挫折して俺達に頼ろうって事らしい」

 

「まさか年齢的にあれ程のパワーアップをする事は無いと思った者達が凄まじいパワーを身に着けてるとは思わなんだ」

 

 更に18号も目覚めて早速ゲロが泣き付いて来た事に呆れながら髪を弄っていた。

 絶望の世界線ではトワがゲロに会わなかった為その考えに至らなかったゲロだったが、此方では2年前にトワが何処かから持ち込んだ謎の細胞を「セルにでも使いなさい」と会って話した事で、未だに完成の目処が立たぬセルすら知ってるこの2人の脅威を改めて知り…更にもう一件見過ごせない事があった為…ゲロは何処かの土下座大好き博士の様な土下座を改造前の17号達にやり謝罪と魔族2人の脅威等を伝えたので許さないけどまあまあ従うと言う形に収まったのだ。

 

「それでジジイ、コイツも動かすのか?」

 

「16号………ほ、本当はコイツを動かしたくは無いのだが………お前達の護衛の任務もインプットしてあるから起動する他無いだろう………。

 他にもお前達以外の人造人間も1人稼働しているが、あちらは別の指令を与えてるので援護には使えんぞ………?」

 

 更に17号は16号のカプセルの前に立つと、ゲロは本当に、本当に動かしたく無い素振りを見せながらも護衛任務をインプットしてあるからには動かさない訳にもいかずカプセルを起動し始めた。

 その理由もいざと言う時に使う惑星1つ吹き飛ばす爆弾が暴発しない為もあるが、実は16号は昔戦死したゲロの息子を模した人造人間の為、壊されるのが嫌だと言う個人的な理由もあるのだ。

 更に人造人間がもう1人既に稼働済みだが、そちらは支援に回せないと忠告する。

 17号や18号はそれを承知しながら16号の起動を待つ。

 

【ドォォォォォォォォォォォン!!】

 

 すると研究所の扉が爆破され吹き飛んでしまう。

 ゲロは驚きながら、17号と18号は早速ジジイが泣き付く相手が来たかと思いながらドアを見つめる。

 それと同時に16号のカプセルが開き切るのだった。

 

 

 

 

 時刻を少し戻して秘密研究所の洞窟の外、其処からクリリンが少し洞窟の中を覗くと分厚いドアがあった為コイツだ!! と思いながら気を解放して全員にその場所を知らせた。

 ニィープは細かい場所は覚えられてないな〜と思いながら合流する。

 

「此処が秘密研究所の入口か。

 ご丁寧にパスロックを掛けてるな」

 

「迂闊に刺激を与えて人造人間を起こしたくない…。

 どうしたら…」

 

「私がクラッキングして開けてみる? 

 2分あれば開けられると思うわよ?」

 

 クウラはご丁寧にパスロックを掛けてある扉を見て用心深いなと感心しながら笑みを浮かべていた。

 未来組も変な刺激で人造人間が起きたらヤバイと思いながらどうするか話し合ってた所、ニィープが手持ちのツールでクラッキングして開けようかと提案して来る。

 2分あれば十分とまで話してそれなら良いかとトランクスやピッコロ達は思っていた。

 だが、変にコソコソするのが気に食わない男が此処に1人居る。

 そう、ベジータだ。

 ベジータは既に気功波のチャージをしてドアを吹き飛ばそうとしていた! 

 

「いけない、下手な刺激を与えたら人造人間が!!」

 

「起きるなら勝手に起きやがれ!!」

 

【ボシュゥゥゥゥ、ドォォォォォォォォォォォン!!】

 

 そうしてベジータはトランクス達の静止を振り切り勝手に気功波を放ちドアを抉じ開けてしまった。

 これにはニィープ所かラディッツも苦笑いし、ベジータの勝手気儘な気質は地球に来ても変わらないなと思っていた。

 そうしてニィープ達が中を覗くと既に17号達は起動し、更に奥のカプセルから巨漢のモヒカン人造人間………16号まで動き出していた。

 

「あ、アイツ等だ、未来で沢山の人達を殺した人造人間の2人組! 

 だ、だが………何だあの奥の人造人間は!? 

 俺達はあんなの知らないぞ………!!」

 

「また、パラレルワールドの影響かな…?」

 

 トランクスは未来のニィープや悟飯達から教えられた人造人間達が遂に動き出したと思い警戒し、更にもう1体の人造人間にルリアやロスマも脅威を感じながら構え始めていた。

 一方ニィープは此処の17号達はどうか極悪人ではない様にと祈っていたが果たして結果はと言えば………。

 

「ふーん、アレがジジイが苦戦した連中か。

 アイツ等を適当に痛め付ければ良いのか?」

 

「ああ、それで私怨は晴れる。

 残る仕事はあの魔族共やワシの懸念事項の解消だ」

 

「(………んん!? 

 17号達とドクター・ゲロが何か仲がよろしい!? 

 何で………てか魔族ってまさかミラ達? 

 またアイツ等何かやったの!?)」

 

 何故かフレンドリーに話す17号とドクター・ゲロと言うイレギュラーもイレギュラーが極まる展開にニィープの思考は混乱し、更にミラ達の事まで話したので奴等はまた何かをしたのかと苛立ちを覚え始めていた。

 あの暗黒魔界の魔族達め、いずれはブチのめすと脳内イメージを深めた。

 

「はっ、次の人造人間がどんな奴かと思えば矢張り大した事は無さそうだな! 

 さあ来やがれ、てめえらをブッ壊してやるぜ!!」

 

 するとベジータは超サイヤ人と成りながら宣戦布告を行い今にも研究所を壊そうとしており、17号と18号は少し手を挙げながら皮肉な笑みを浮かべていた。

 

「OKOK、ベジータは俺達と闘いたい訳だ。

 けど此処は狭いだろう? 

 なら一旦外に出よう、お前達も開けた場所で闘った方が満足出来るだろ?」

 

 17号の方から外に出て思い切り闘おうと切り出し、ラディッツ達も見合ってこんな狭い場所で闘っては身動きが出来ないので業腹だが相手に従おうと言う事になる。

 ベジータは「望む所だぜ…!!」と息巻いており、早速外へ飛び出してしまった。

 トランクス達未来組は人造人間達に警戒しながら後ろから付いて行き、広めの道路………但しニィープが即席で通行止め看板を作り上げて車に回れ右をさせる様に封鎖した場所で人造人間達を挟む様に囲い闘う事になった。

 

「それで、俺と闘って破壊されたいのはどいつだ? 

 ガキか、女か、木偶の坊か?」

 

「16号は俺達の護衛だろ? 

 しかもジジイ曰く例外を除いて自発的には闘わないんだろう?」

 

「その通りだ。

 俺の力を悪戯に振るえば自然が壊される、そんな物は見たくない」

 

 ベジータは誰からやると話を振るとどうやら16号はニィープの記憶通り自分から悪戯に力を振るう真似はしないタイプだと分かり此処は安心した。

 残りは17号と18号、この2人は未来では例外無く残忍な殺戮マシーンだったが………ミラ達が介入し自分も居て尚且つトランクス達も介入した此方ではどうなってるか気になっていた。

 

「なら17号、私からやらせてもらうよ。

 久々に動けるんだから運動したいのよ」

 

「そうか。

 ならベジータとは18号が闘うらしい。

 お前達は手出しするなよ? 

 フェアな闘いを楽しみたいだろう?」

 

『………』

 

 そうして原典の物語通り18号がベジータと闘う事になり、17号が他のZ戦士が乱入するのを阻む事になる。

 その中でトランクス達は人造人間がフェアプレイ精神を見せる事に困惑し、自分達が未来のニィープさんや悟飯さん達から聞いた殺戮マシーンと何か違うと感じつつあった。

 一方クウラは倒せる無差別な悪を振りまく敵はフェアプレイもクソも無く確実に倒す、それ以外は要対応をする為この人造人間達が如何なる者かと見定める為に腕を組みながら見ていた。

 更にラディッツや悟飯は何時襲い掛かって来てもやれる様に超サイヤ人に成りながら身構えていた。

 

「行くぜ、女だからと言って手加減はしないぞ人造人間!!」

 

「そりゃ結構。

 女だからって舐められたら癪に障るからね。

 本気で来なよベジータ」

 

「抜かせ!!」

 

【シュン、ドガァァァァァァ!!】

 

 其処からベジータと18号は安い挑発合戦をやりつつ激突し、ベジータは所詮血が通わないマシーン如き、手加減は無用と考えながら全力で18号の破壊を狙う!! 

 オマケに永久式エネルギー炉で動くと聞いた為、パワーが減らないとも考えたのでならば短期決戦で一気にブッ壊すと脳筋ながら最適解を導き出していた! 

 それからピッコロやクリリン達も流石ベジータと思う程の動きを見せながら18号と『互角』に闘っており、天津飯は行けるのではと考えていた。

 

「………互角、か」

 

「うーん、拙いわね」

 

「何? 

 ラディッツにニィープ、何が拙いんだ?」

 

「じゅ、18号達は先程も言った様に永久式エネルギー炉、つまりパワーが永久に減らないんです! 

 だから互角では幾ら体力自慢のサイヤ人でも持久戦に持ち込まれたら負けるんです!!」

 

 しかしラディッツ、ニィープが拙いと声を上げると、トランクスが永久式エネルギー炉の所為でパワーが減らないタイプの17号と18号達が相手では持久力に差が出てしまい負けると話した。

 実際トランクス達は未来のニィープ達の戦績を聞くと合体13号と17号達が組んだ為、持久力でジリジリ追い詰められその所為で餃子が死んでしまったと聞き及んでいた。

 ベジータもそれが分からない訳が無いので全力で飛ばしてるが崖に叩き付けても地面に叩き付けても体力が減らない為、フルスロットルのベジータの方が徐々に体力を減らす結果になってしまっていた! 

 

「へぇ〜、私達が知ってる情報よりもずっと強いんだねベジータ。

 孫悟空はこれより強いの?」

 

「バカを言え、下級戦士のカカロットよりもサイヤ人の王子たるこの俺の方が上だ!!」

 

「ふ~ん、そう。

 中々楽しめたけど………そろそろ服を汚したお礼位はしないとね!」

 

 18号は不意に孫悟空はより強いのかとベジータに聞くが、聞いた相手が悪くベジータは自分の方が上と答えてしまう。

 それを聞いて18号は無駄にプライドがデカいと判断しながら、ベジータはさっきから崖や地面に叩き付けてた挙げ句川にまで落としてくれた所為で服がボロボロになった上に汚れたので、先ず初めにベジータの顔面に頭突きを仕掛ける! 

 

「ぐっ!!」

 

【ブゥン、ゴギッ、ドガァァァァァァ!!】

 

「ぐぁ、ぁぁ………!!」

 

 更に18号は原典の物語通りベジータの右腕に思い切り蹴りを放ち骨を折りながら地面に叩き伏せて気絶させ、超サイヤ人を解かせてしまった! 

 これで服の分のお礼参りが完了したのでそれでおしまいと18号は考えていた。

 

「と、父さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

「待て、トランクス!!」

 

 しかしそれを見たトランクスは激情の余り飛び込んでしまい、更に剣を引き抜いて18号に斬り付け始める!! 

 それを見たピッコロや天津飯、ルリアやロスマ、更にニィープと視線を合わせてラディッツの方が飛び込みトランクスの援護をしようとする!! 

 それを見た17号は先にフェアプレイのルールを破ったのはピッコロ達なので乱闘になっても仕方ないと考え襲い掛かり始める!! 

 

「てりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ブゥン、カキン!!】

 

 トランクスは未来のニィープがアビスエッジを使いながら鍛え上げてくれた剣戟を放ち、18号を斬ろうとした! 

 が、18号はそれをあっさりと弾いてしまい、更にその隙に蹴りを当ててベジータの横に吹き飛ばし気絶させる!! 

 

「トランクス…!!」

 

「クソォ!!」

 

 次にルリア、ロスマが18号に飛び込むと17号も乱入し、18号と共に連携攻撃を披露しルリア達を翻弄、そのままダウンさせる!! 

 クウラやニィープはその動きを見て単体なら悟空やベジータ達と互角で持久力ほぼ無限の17号達が連携を組めばそれは恐ろしい物になると実感し、オマケにニィープはあの二人が双子の姉弟なのだから連携が乱れないのは当たり前と考えつつルリア達の救出をラディッツに任せて自分やクウラは残ったクリリン、悟飯、サタンと共に人造人間が止めを刺して来ようとするなら全力で阻むと考えていた。

 一方16号は鳥と戯れていた。

 

「烈・どどん波ぁ!!」

 

「爆力魔波!!」

 

 其処に明鏡止水+30倍界王拳を使用した天津飯とピッコロが爆力魔波やどどん波の改良技である烈・どどん波を使い攻撃したが、17号と18号は2人でエネルギー波を放ちそれを合体させて更なる破壊力を生み出しながら2つのエネルギー波を呑み込み、ピッコロや天津飯にダメージを与える! 

 幸い2人はクリーンヒットを避けて居たので其処まで大きなダメージは負わなかったがそれでもあの2人が連携したエネルギー波を放つとヤバイと感じ、ピッコロ達は睨み付けていた! 

 

「ルール違反者へのお仕置きはこれ位かな? 

 ラディッツはベジータ達の救助に向かっただけの様だし、ピッコロや天津飯もデータ以上の実力を持ってたとも知れたし中々面白かったぞ。

 さて、今回のこのゲームは此方の勝ちとしてそろそろベジータ達に仙豆を食べさせると良い。

 別に死に掛ける様なダメージを負わせてはいないが、怪我が治るならばそれに越した事は無いだろう?」

 

 それから17号、18号は闘いを終わらせる…と言うよりも勝利宣言をして負傷者に仙豆を食べさせる事を勧めて来る。

 クウラはまだ自分やニィープ、ラディッツ達が残ってるがあの16号が未知数の戦闘力…気を感知出来ないので実力が測れないが恐らくこの場で一番強い、それも先の合体13号よりも強いと漠然とした物で判断しながら取り敢えずこの闘いの勝ちは譲ろうと考えていた。

 何故ならこいつ等には殺意がまるで無い為、悪戯に力を振るい消耗しても不毛だと言う判断に至ったからである。

 

「せ、仙豆も知ってるのかよ! 

 なのに何で、お前達はこっちに止めを刺さないんだ!? 

 お前達はドクター・ゲロの作った殺人マシーンなんだろ、少なくとも俺達はそう聞いてたぞ!」

 

「ふむ………あのジジイの言う事を聞かないバカコンピューターが作り上げた13号から15号までなら確かにそうだが俺達はそれには当て嵌まらないな。

 何せジジイには孫悟空達に仕返し程度に痛め付ければ良し、殺し云々に関しては自己判断って言われてるし。

 なら無用な殺しは避けつつ孫悟空達と闘ってゲームを楽しむ、それで俺達は十分だ」

 

 クリリンは仙豆の情報すら知ってるのに止めを刺さない事にトランクス達から聞いた殺人マシーンの人造人間なのに可笑しいと言った風に声を出すと、17号が13号から15号までが殺人マシーンとして勝手に製造されたのであって自分達は違うと発言する。

 更に孫悟空達と闘ってゲームを楽しめればそれで良し、しかも無用な殺しは避けつつと言ってる為、言葉通りなら無秩序な殺戮をばら撒く存在では無いと判断出来る様だった。

 

「………へぇ、カカロットや私達に仕返し程度に、ね。

 でもそのカカロットに挑みに行くなら今は止めときなさいよ。

 何せあのおバカ、今心臓病で死に掛けてるから闘う所じゃないわよ?」

 

「な、ニィープさん!?」

 

「えっ、孫悟空が心臓病? 

 本当か?」

 

 するとニィープはもうこれは少し差異があるが記憶通り未来の殺戮マシーンと違うちゃんとした人間の感情を持つ人造人間と判断に至り、悟空に何か仕掛けるなら心臓病でダウンしてる今は止めろと此方の状況を明かした。

 クリリンやサタンは驚き何話してんのと言った様子を見せ、対して17号と18号、オマケに16号すら鳩が豆鉄砲を喰らった様な表情を浮かべながら本当かと疑問に思っていた。

 しかしクリリン達の反応やニィープの真っ直ぐな発言から嘘じゃないらしく、レッドリボン軍を壊滅させた地球育ちのサイヤ人も病気には勝てないのだなと考えていた。

 

「………そうか、なら孫悟空に勝負を仕掛けるのは止めておこう。

 病人を無理矢理起こして闘わせるのは趣味じゃないからな」

 

「でもどうするのさ17号、折角目覚めて退屈しのぎとかをしたいのに孫悟空が病気だと面白くないじゃない!」

 

「そうは言っても病気は仕方無いだろ? 

 だが………確かにいきなり目標が失せたな………」

 

 すると17号と18号が少し口論になり、しかしそのどれもが病気の人間を襲うと言う考えが抜けてる…力を持て余して退屈している少年少女と言った感じであった。

 16号も寡黙だが孫悟空が病気ではインプットされた仕返しはやれないと判断し、近場の鳥達の方を見ていた。

 それ等を見てニィープは………何か退屈しているならそれを解消させればこの人造人間を無力化所か良い奴なので此方の戦力に引き込めるかも知れないと考え始めていた。

 但しサイヤ人としてタダで仲間になってくれと頭を下げるのも少し憚れるので地球流で勝ち負けを決めつつ誘えれば………とも思っていた。

 

「………時に17号、アンタさっきからゲームゲームって言ってるけどゲームが好きなの?」

 

「うん? 

 ああ好きさ、こう言った闘いから宝探し、オマケに其処らのゲームセンターのゲームとかもな。

 それがどうかしたのか、サイヤ人のニィープ?」

 

 ニィープは先ず17号にゲームが好きなのかと問い掛けると好きと答えられた。

 原典の物語でも孫悟空の居場所を探す事もある種の宝探しゲームであった為、それ等や闘いも含めてゲームが好きなのだと思っていた。

 但しある程度年齢を重ねると落ち着くので今の内ではあるが。

 それを確認出来たニィープは笑いながら17号達を見つめていた。

 

「そんなに好きなら付き合ってやろうじゃないの、そっちの好きなゲームにね…!」

 

「………へぇ」

 

 ニィープは更にゲーム好きならそれに乗ってやると話し、17号の興味を引く。

 17号はそれにあっさり乗ってどんなゲームをするのかと心が躍っていた。

 確かに人造人間に改造されたが17号もまだまだ青少年、相手がゲームを挑んで来るなら受けて立つのもまた楽しいと考えていたのだ。

 18号は弟がこうなるとこっちが付き合わされると考えながら溜め息を吐きつつ、この服をどうするかと考えていた。

 そして16号は肩に止まって来た鳥と戯れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、パオズ山に付いたヤムチャと餃子はチチに急いで薬を飲ませてくれと頼むと、直ぐに分かる場所へ保管していたので水と共に飲ませて少しは落ち着き始めた。

 それを見てヤムチャ達は安心していた………そんな時、大きな気…と言っても自分達の半分程度のパワーが全速力で此処に近付いてると探知し、外へ出る。

 すると空の彼方から子供が、それもベジータ達が地球ヘ来た時の悟飯と同い年位の女の子が近付いていた! 

 

「ふう………あの、此処に孫悟空って人は居ますか!?」

 

「あ、ああ………たった今心臓病が発病したから薬を飲ませて安静にさせてるよ」

 

「今!? 

 3年前に未来から来た3人が渡した後直ぐじゃ無かったの!?」

 

 すると女の子は孫悟空は居るかと声を掛け、ヤムチャが心臓病の為薬を飲ませたと説明すると女の子は驚き、未来から来た3人の事も知る様子を見せながら発病時期の事も指摘している等何か詳しい様子を見せていた。

 其処でヤムチャは視線を合わせながらその女の子と会話を更にする。

 

「ねえ君、とっても事情に詳しいね。

 君はもしかして、未来から来た3人の仲間なのかな?」

 

「えっ? 

 ええそうよ、未来で暴れて回るヒルデガーンを倒す為に、未来のママやお祖父ちゃん達を守る為の力を付ける為に未来からトランクス達に無理言って付いて来た隠れ戦士の1人よ!! 

 名前はね………パン!!」

 

 ヤムチャが女の子に未来から来た3人の仲間なのかと聞くと、女の子はアッサリそうだと答えて更には母親や祖父を守る為の力を付ける為に来たとも目的を明かした。

 更にその名はパンと言うらしく、服装は亀仙流の道着と同じ山吹色の道着と背中には『飯』の文字が刻まれていた。

 そして此処にニィープが居ればとんでもなく………それこそ声に出して驚いてしまっていただろう。

 何故なら………このパンと言う少女は孫悟飯の娘であり、絶望の世界線には居ないと思われている存在だったからだ。

 どうやらこの歴史を基礎とした絶望の世界線では、孫悟飯はビーデルと無事に結婚し娘であるパンが生まれた様であった。

 その年齢は6歳………そう、エイジ779、孫悟飯がメタルクウラの手によって亡くなる1年前に生まれたのだ。

 悟飯は彼女や妻達を遺して無念の内に逝ったのだろうと、後々パンを確認したニィープは判断するのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、この世界のドクター・ゲロは対外的な理由でやや改心して人造人間を造り続けてました。
なので色々と原典の物語と違います。
更に未来世界のパンちゃんも来ましたが、彼女が本格参戦するのはまだ少し先なので今は名前チラ見せです。
更にパンちゃんが生まれた年代と未来悟飯が死んだ年は少し調べて1年間の猶予がある筈ですので本作ではその体で進めます。
此処でパンちゃんや17号達の戦闘力を未来のと合わせて書き置きます。

パン
基礎最大戦闘力:6000万(まだ全力では無い)

人造人間18号
戦闘力(未来):23億
戦闘力(現代):39億

人造人間17号
戦闘力(未来):27億
戦闘力(現代):40億

人造人間16号
戦闘力:75億

17号達が未来と戦闘力が違う理由は現代のゲロはミラ達を警戒してアップデート等を施したりしたので数値が違います。
後16号は未来では17号達が暴れ回った事で起動する前に壊れました。
しかも爆弾を搭載する前に。

次回もよろしくお願い致します。
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