DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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更に連投の第2話です。
此処から異分子ニィープは本格的にこの世界の歴史に介入します。
更にフリーザ抹殺が第1の目標として復讐心を滾らせます。
勿論こんな状態ではS細胞の量は増加しないので超サイヤ人化は全然兆しも無いです。
では、本編へどうぞ。


第2話 乖離の始まり、殺意の戦士の誕生!!

 ニィープとラディッツはクウラ及び直属の部下であるクウラ機甲戦隊や複数の兵士に囲まれ、絶体絶命の危機を迎えていた。

 特にニィープはラディッツがクウラと接触するなど本来の歴史なら無かった筈と考え、このままではラディッツが死にバタフライエフェクトでカカロットが強くならないまま地球の危機を迎え殺されてしまうのでは? と考え何とかしなければと思考していた。

 

「何故俺達が通信傍受に気付いたかと言いたげな表情だな? 

 当然だ、サイヤ人の中にも機械を弄れる頭を持つ奴も居るだろうと俺は考えていたからだ。

 尤もフリーザはその可能性を真っ先に排除し、この日のスカウターの記録は全て保存しない事としていた様だがな………全く、本当に甘過ぎるな」

 

 どうやらクウラはあらゆる可能性を考慮し、スカウターの通信にも目を光らせていたらしくそれによりクウラがこの場にやって来たと言う。

 更にフリーザの方はスカウターの記録を今日は保存しない様にしているとも口にし、ニィープはフリーザの方に自分達が惑星ベジータが消え去った真実を知っている事が漏れていないとして取り敢えずは懸念が1つ消えた。

 最もこの場の絶体絶命は全く解消されていない為安心が出来ずに居た。

 

「さて………お前達はスカウターの通信を回復させほぼ全てのサイヤ人が惑星ベジータ諸共愚弟(フリーザ)に消された事を知った訳だが、それでお前達は何をする? 

 まさかとは思うが………愚弟(フリーザ)に叛逆し、お前の親父達の様に無駄死にしたいとか言うのではあるまいな?」

 

「ぐっ………!!」

 

 クウラは間髪入れずニィープとラディッツに叛逆を企てているのではないか、親達の様な無駄死にをしたいかと詰め寄りラディッツはバーダック達の死を無駄死に呼ばわりされ怒りの余り今にも飛び掛りそうになる。

 当然それを見たクウラの部下達はラディッツとニィープにエネルギー銃やエネルギー波を向ける。

 だが………ニィープは至って冷静に、ラディッツの前に立ち彼を静止させる為に手を掲げた。

 

「ニィープ、お前何を」

 

「当然私達はフリーザに対して憎しみを向け、何時かは仇を討とうと思っています。

 しかしそれは今では無く、また現在の戦闘力ではどんなに逆立ちしてもフリーザには勝てないとも承知してますよ」

 

「ほう…」

 

 ニィープは淡々とフリーザへの謀反の意志を隠さずに見せ、しかし現状ではどう足掻こうとも勝てないと言う結論を冷静に導き出していた。

 クウラは脳筋で自分達こそ最強の戦闘民族と自惚れていた他のサイヤ人の猿共と違いコイツは彼我の戦力差も何もかも理解した上でフリーザを殺す事を目標にしている。

 何か算段があるのかと興味が湧き遺言代わりに聞いてやろうと考えていた。

 

「それで、勝てないと知りながらも愚弟(フリーザ)に対する反逆の牙を折る気は無いなら何か算段があるのか? 

 まさかとは思うが、伝説の超サイヤ人とやらになりさえすれば勝てると言う妄言を口にするのではあるまいな?」

 

「まさか、今の私が超サイヤ人になれるなど天地がひっくり返ろうとあり得ないですよ。

 そんなありもしない可能性に賭けるならもっと別の手段を頼りますよ」

 

 更にクウラは伝説上の戦士である超サイヤ人になれば勝てると言い出すのかと釘刺しついでに言うが、ニィープはあり得ない、ならば別の可能性にと口にした為益々興味が湧いて来ていた。

 なおこの間にラディッツもクウラを前にして折れかけていた決意をニィープの冷静さによりサイヤ人の誇りと持ち前の反骨心が刺激され、この場で死んでも構わないからこの意志は貫くと言う目をしていた。

 無論クウラはそれを見てニィープ自身の判断次第でラディッツを含めた2人のサイヤ人の運命をこの俺が決するとしていた。

 

「ならばその別の手段とは何か答えてみるがいい」

 

「そうですね、例えば………貴方の部下になり、フリーザを超える事を目標にひたすら戦闘力を高めて行くとか、如何でしょうか?」

 

「………」

 

 するとニィープはその別の手段………クウラの部下として戦闘力を高めてフリーザを殺すと言うクウラ自身も予想していなかった事を口にし、サウザー達やラディッツが唖然としていた。

 

「ニ、ニィープ、お前何を言って!?」

 

「貴様、その様な戯言をクウラ様を前にして口にするとは万死に値する!! 

 この場で殺してやるぞ、この猿」

 

【パァァン、ドォォォォォン!!】

 

 ラディッツが気でも狂ったかと思いニィープに話しかけ、サウザーを始めとしたクウラの部下達は戯言を口にしたフリーザヘ謀反を企てるサイヤ人の猿を処分すべく動き出そうとした瞬間、クウラはラディッツとニィープの間にデスビームを放ち2人の背後の地面が爆発する。 当然ラディッツはクウラが何をしたのか見えなかった為汗が止まらずに居る………が、ニィープはある程度汗は流しているものも態度その物は変わらず至って冷静さを保っていた。

 

愚弟(フリーザ)に謀反を企てる貴様を俺の部下として迎え入れろだと? 

 サイヤ人、我等一族を舐めているのか? 

 ならば此処で死んでも構わないのだな?」

 

「フリーザを超える貴方や一族そのものを舐めるなどそんな恐れ多い。

 それに私はただ数ある可能性の中から確実性がある事を口にしただけですよ。

 そう、フリーザを超える覇者とも呼べるクウラ、貴方の部下になれば必然私は過酷な環境に追いやられ死にかける事は何度もあるし何なら今貴方に殺されるかも知れません。

 けれど………それを乗り越えれば、戦闘民族サイヤ人としての血肉が、祖先より受け継がれた細胞がより高い戦闘力を私に与えてくれると、確信しているのですよ」

 

 クウラはフリーザ一族を侮辱したのかと感じ指にデスビームを溜めており、何かあれば即座に殺すと圧を掛けながら問う、今死んでも構わないのかと。

 しかしニィープは数ある可能性の中からこの場で選べて且つ確実性がある物を口にしたのみで一族やクウラ自身を侮辱した覚えはないとしながら、サイヤ人の戦闘民族としての面を考慮した物を話しているに過ぎないのだ。

 このやり取りを見たサウザー達やラディッツはニィープの胆力に感心、或いは狂ってると各々感じていた。

 

「そもそも貴様を部下にして何のメリットがある? 

 愚弟(フリーザ)を付け狙う猿1匹程度を懐に入れて俺に得があるのか?」

 

「そうですね………高い戦闘力を得て貴方の支配への貢献、領土拡大、後は体の良いサンドバッグを得る、他には………目障りなフリーザを殺して全てを奪い取る事への協力、とか?」

 

「なっ、貴様何を言っている!? 

 矢張り野蛮なサイヤ人、礼儀を知らない猿は処分すべきだ!!」

 

 クウラが次に面白くない事を口にすれば殺すと決めながらメリットの提示をニィープに問い質す。

 すると彼女から出たのはクウラのやる事への貢献と言う所詮尻尾振り程度かと判断しデスビームを撃とうとした………が、次に口したのはフリーザの持つ物全てを奪い取る事への協力であった。

 サウザーやドーレ、ネイズ達機甲戦隊やその他部下達はコイツ何を口走ってると思いながら今直ぐその口を閉ざそうと動き出し始める。

 だが………クウラは部下達全員の方を振り向き睨み付けながら動くなと無言の圧を掛けた。

 これにはサウザー達も即座に跪き、ラディッツも父バーダックから受け継いだサイヤ人の誇りが無ければ後退ってしまっただろう。

 そして圧迫面接が如き死と隣り合わせの問答は続く。

 

「俺が愚弟(フリーザ)を目障り? 

 奴の全てを奪い取る? 

 何を話すかと思えばそんな戯言を。

 俺と奴は親父から武力衝突を禁じられ互いに不干渉でいる事を前提として支配勢力を分けられてるのだぞ? 

 其処に不満があるとでも言いたいのか?」

 

「ん〜、これはあくまで予想何ですが………貴方とフリーザは明らかに何らかの理由で兄弟仲は最悪ではないですか。

 それこそ何かあれば即殺す的な? 

 これはお互いに相手が目障りだけど理由が無いと動けないから敢えて不干渉でいるしか無いって感じなのでは、と私は感じました。

 無論間違っているなら今貴方の手により死にますね」

 

 クウラはこのサイヤ人の女はフリーザが目障りな存在であると思っている事を何故かと問い掛けると、ニィープは兄弟仲が何らかの理由で悪いを通り越して最悪、何かあれば殺しに掛かると予想していると口にした。

 その予想を聞きただ「ほう…」と口にしながらニィープを見ていた。

 そしてこの予想は概ね正しかった。

 何故ならフリーザは自身と比べて無骨な修練をしなけれならない兄を下劣な存在と見下し、クウラも何もせずに強さを持ちつつ宇宙の帝王を名乗る愚弟を目障りとしており、本当にコルド大王の両軍衝突の禁止令が無ければ殺して全て奪い取っても構わないとまで互いに思っているのだ。

 ニィープはそれを前世の記憶と今世のこの兄弟の間柄を見てそれを嗅ぎ取り、ならばこそクウラを利用してフリーザを殺す機会を得ようと考えたのである。

 

「………サイヤ人、今一度問おう。

 貴様は俺に何を齎す?」

 

「貴方への貢献やサンドバッグ係、そしてフリーザの持つ物………支配領域や独占技術、あらゆる物を総取りする事の協力です」

 

 クウラは再度メリットの提示を問い掛け、ニィープは再びクウラのやる事への貢献やサンドバッグ係、そして目障りな愚弟(フリーザ)の持つ物全ての奪い取り。

 これらを改めて自身の中で噛み砕いて行き………将来的に得る物の方が大きい可能性があると目を付け、そしてデスビームを向ける事を止めた。

 

「ふっ、良いだろう。

 ならば貴様がフリーザへの一番槍として俺が直々に鍛え上げてやろう。

 但し、その過程で死んでも俺は所詮その程度、下等生物の猿かと判断するぞ?」

 

「構いませんよ、私は絶対に死なないですよ…フリーザを最大でこの手で、最低でもサイヤ人の手で討ち取るその日まで」

 

 クウラはこのサイヤ人を利用してフリーザを殺し、奴の持つ物全てを奪い去ろうと決めると同時に直々に鍛える=サンドバッグにすると口にした。

 ニィープはそれで良いとして絶対に死なないと口にしながらフリーザへの殺意を自身の中に静かに浸透させて行く。

 この日この世界は本来の歴史から乖離を始める。

 今この瞬間より、他の歴史を知る者も分からぬ方向に物語は進んで行くだろう。

 この冷徹で純粋な殺意をフリーザへと向けるサイヤ人の戦士ニィープを中心にして。

 

「所で、其処のサイヤ人は如何する気だ? 

 まさかコイツも俺の部下に加える気か?」

 

「いいえ、ラディッツは敢えてフリーザの下で働かせましょう。

 但し情報をこちらに流す間者………スパイとしてね。

 更に私が間々を縫ってラディッツを鍛えますよ、彼の効率的な鍛え方は私が熟知してますから」

 

「ふむ、スパイか。

 良かろう、だが役に立たない様なら殺す。

 無論その責任を貴様も負う物と知れ、サイヤ人の女戦士ニィープ」

 

 それからラディッツはフリーザ軍で敢えて働かせてクウラ軍に情報を流すスパイとし、ラディッツ自身もこの場を生き残るならこれが最善と判断して何も言わずにその役割を担う事とした。

 更にラディッツの戦闘力向上にニィープがやるとしてクウラも納得し、だが役に立たないならば即座に殺すとして首輪をはめると同時に刃を喉元に常に立てるとした。

 そしてニィープはもう本来の歴史など知らん、フリーザを殺せればそれで良いと考えてこの先を歩む始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 それから時が過ぎ去りエイジ757、ニィープは恐らく時期的にカカロットの子供である悟飯が生まれていると考えながらクウラ機甲戦隊3人を相手に組み手をしていた。

 

「他所見をしたなニィープ!!」

 

「ならば喰らえ!!」

 

 そんなニィープにネイズとドーレが突撃する。

 先ずネイズがスピードを活かしてニィープの背後を取り、両手を伸ばして締め上げながら高圧の電撃を浴びせる。

 それをドーレが自慢のパワーで捻じ伏せると言う算段である………が、ニィープはネイズの電撃を諸共せず拘束を振り払うと同時にその手を掴みドーレの方に投げる。

 

『うおっ!?』

 

「はいこれでおしまい!」

 

 そして2人の身体が重なった所にドーレを壁に激突させながら蹴りをネイズに叩き込み、その衝撃で2人を気絶させる。

 更に残ったサウザーの方に突撃する。

 

「くっ、サウザーブレード!!」

 

 対するサウザーはエネルギーの剣を手に纏わせるサウザーブレードを使い、ニィープを両断しようとする。

 が、ニィープはサウザーブレードを展開した手を直に持ちながら止めるともう片方の腕で鳩尾に重い一撃を叩き込む。

 

「ゴホッ!!?」

 

 これにはサウザーも意識が飛び掛け、膝から崩れながら腹を抱えてしまう。

 その間にニィープはサウザーの首に手刀を向け………それを寸止めにして構えを解きながらトレーニングルームの機能をオフにして機甲戦隊3人との組み手を終わらせる。

 

「サ、サウザー様、ドーレ様、ネイズ様大丈夫ですか!? 

 今直ぐメディカルマシーンへ入れますね!!」

 

「す、すまない………。

 矢張り、もう我々ではニィープの相手を満足にしてやれんか………」

 

 それから外で待機していたクウラ軍兵士にサウザー達3人はメディカルマシーンへと運ばれて行き、去り際にサウザーは最早自分達ではニィープの組み手相手にもならないとして不甲斐無さを感じていた。

 そう、この20年でニィープは成長していた。

 ヒューマン型宇宙人としては美人の方になっているが、それ以上にサイヤ人としての戦闘力に磨きが掛かってしまっていた。

 今現在ニィープの戦闘力は850万と言う最早サイヤ人としては考えられない戦闘力を誇り、ターレスの様なドーピングにすら頼っていない為現状サイヤ人の中でも最強だとサウザー達は考えていた。

 

「(………まぁこの戦闘力でもフリーザの最終形態からすればゴミも当然なんだけどね。

 クウラ様よりは弱いと言っても最大1億2000万、とてもじゃないけど超サイヤ人に覚醒しなければ絶対に勝てない。

 油断して第3形態までで戦おうとすればまだ行けるけど………何方もあり得ないからひたすら基礎戦闘力をひたすら伸ばして行くしか無いわ。

 そう………私が超サイヤ人になるなんてあり得ない、こんな穏やかとは程遠い殺意に満ちた奴が超サイヤ人になんて………)」

 

 だがニィープはこれでも満足出来ていなかった。

 当然それはフリーザを殺せない為である。

 確かにこのまま戦闘力を伸ばせば1000万を超えられる算段も付き、クウラ軍の中ではクウラに次ぐ強さを得たと自負出来たが怨敵の最終形態の戦闘力と比べれば雑魚であり、結局超サイヤ人になるしかフリーザを直ぐに超える事が出来ないが…あれは穏やかな心を持ちつつ戦闘力を300万程度超えて激しい怒りを爆発させなければならない。

 何故300万程度かと言えばサイヤ人の瀕死から回復したら戦闘力が大幅に上昇する特性が300万になった辺りで殆ど機能しなくなった為である。

 そして穏やかな心………これが最も自身が条件に当て嵌まらないとする物であり、こんな殺意に満ちた自分がなれる訳が無いと卑屈の様な感情を抱きながらもフリーザへの殺意は捨てられなかったのだ。

 

「さて、サウザー達とのお遊びは終わりにして次は俺とやろうか、ニィープ」

 

「ええ、良いですよクウラ様。

 ハッ!!」

 

【ドゴォッ!! 

 バキバキバキ、ドカドカバキッ!!】

 

 そうしているとクウラがトレーニングルームに入室し、トレーニングルームのバリア機能を最大に引き上げながら作動させるとニィープから突撃し、目にも止まらぬ格闘の攻防を繰り広げる。

 ニィープが戦闘力300万を超えた辺りからクウラはそれなりに彼女をサンドバッグ役もとい組み手相手に選んでは殺さない程度に戯れていた。

 更にニィープは瀕死回復からの戦闘力向上が無くなってからは自力で戦闘力をどんどん伸ばして行き、遂に修行次第で1000万に届く域に到達していた。

 あの小さなガキがここまで強くなるとはと感じながらこのニィープ、或いはラディッツ辺りが超サイヤ人になるのではと考えていた。

 しかしそれをニィープは次の様に否定していた。

 

「私は超サイヤ人にはなれませんよ。

 実はサイヤ人王家のデータベースをハッキングした時に見たのですが、アレは昔現れた超サイヤ人達の共通点を纏めた結果戦闘力が300万を超え、更に穏やかな心を持っていたとされていたのです。

 つまり、こんな殺意塗れで穏やかとは程遠い私では超サイヤ人にはなれないのです。

 なれるとするなら寧ろ戦闘力を高めたラディッツの方………いや、ラディッツもまだ穏やかとは言えないから無理かな? 

 兎に角、まだ超サイヤ人は現れそうに無いですよ」

 

 そうニィープは話し、超サイヤ人は例え戦闘力を高めたラディッツでもまだなれないと話していた。

 穏やかな心………野蛮な猿だらけのサイヤ人としては致命的なまでに真逆の心、そんな物が必要になるとはクウラも驚いていた。

 それなら超サイヤ人が1000年に1度しか現れないと言われても可笑しくなかった、何せ穏やかさなどサイヤ人とは無縁の存在であるから。

 ベジータ王を含めた上層階級達はこんな戦闘民族と言う種の否定をするかの如き伝説を公表する訳には行かず息子のベジータ王子達にすら覚醒条件を隠したのだ。

 因みにニィープのデータベースハッキング云々は本当であり、共通点を調べた記録もあったのだが無くても前世の知識から引き出しつつこの方向に誤魔化す事が可能だった。

 

「ふっ、穏やかな心を持ちつつ極めて高い戦闘力を持つか………確かにそんな物を認めれば血と殺戮を好むサイヤ人の根幹が揺るぎかねないからベジータ王達が息子にすら隠したくもなるか」

 

 クウラは超サイヤ人の存在が最もサイヤ人の性質の否定に繫がる事に皮肉めいた笑みを浮かべながら、1度は見てみたいものだと思いながら適当にニィープをサンドバッグにした後、再び司令席へと戻って行った。

 一方死なない程度にボコボコにされて地面に寝そべるニィープは天井を見上げながらこれからの事を思考していた。

 

「(兎に角フリーザを殺さないと私は前に進めない。

 だからこそフリーザは絶対にサイヤ人の手で殺す、何なら私が殺したい………でも何度も思う様に超サイヤ人にならなければ直ぐには無理。

 ならばこそラディッツ、或いは孫悟空………カカロットならば………)」

 

 ニィープは天井に手を伸ばし其処にフリーザの命があるとイメージしながら握り潰す様に拳を作ると、サイヤ人の手で奴を殺す、出来るなら自身の手が1番だと考えながら今現在の段階で超サイヤ人になれる可能性があるのは戦闘力を本来の歴史よりも伸ばしたラディッツか、或いは地球に居るカカロット………この世界の主人公たる孫悟空であると考えを纏める。

 そうしてクウラ軍兵士にメディカルマシーンに入れられると傷が回復するまでの間にもっと戦闘力を伸ばす方法を考えながら瞳を閉じるのであった。

 

 

 

 

 

 

 一方その頃ラディッツはフリーザ軍の地上げ屋仕事をしながらもフリーザが次に欲しがる重要度の高い星を気付かれないルートでクウラ軍へリークし、先にあちらに取らせる等してスパイとしての生活にも慣れて来ていた。

 更に戦闘力をあの頃と比べ物にならない程になったニィープと組み手をする事で戦闘力は今や偉大な父にすら迫る2万6000を叩き出し、弱虫ラディッツと罵っていたナッパやベジータも弱虫に負けていられるかとしてバタフライエフェクトであちらも戦闘力が伸びていた。

 

「ふん、弱虫か………俺が弱虫ならお前達はフリーザの奴に逆らう気も無いただの腰抜けだな」

 

 スカウターを外して遠くに置きながらラディッツはナッパやベジータをフリーザに怯える腰抜けと評しながら攻め入った星の食料を食べながらフリーザへの殺意をニィープの様に胸に秘めていた。

 そしてカカロットを迎えに行くなら後4年位待て、その時はフリーザ軍にバレない様にコッソリ付いて行くとニィープが話し、何故後4年待たねばならないのかと思ったがニィープの判断が間違った事は無かったのでそれに従う事にした。

 4年後………そう、エイジ761年。

 本来の歴史でラディッツが地球に襲来しサイヤ人編が始まる年である。

 本来の歴史から外れたこの世界で果たしてこの行動で何が起きるか………運命の日が来たるまでもう直ぐ其処であった。

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
もうニィープは原作等の原典の物語など知るかと動き出し、ラディッツが既に2万超えの戦闘力に………。
でも1番のバグはニィープの850万、でもニィープもラディッツもまだまだもっと強くなりますよ。
勿論相対的にZ戦士達も強くなります。
此処からどうやってナメック星編とかに繋がるかはお楽しみに。
それでは、後1話連投して本日の更新は終わります。
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