DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第29話を更新致します。
今回は人造人間達とニィープの会話回になります。
此処からどうなるのかお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ。


第29話 希望の未来の為…!ニィープの提案!

 ニィープは闘いで負傷した者を残った皆………特に未来組やベジータ等のケアをクウラやラディッツに任せてニィープはラディッツの瞬間移動で自分の家の近くにある農家(ラディッツがいざと言う時に備え緊急避難用に気を覚えていた)に瞬間移動し、更に其処から車で先ず18号の服を買ってやろうと車に乗る。

 因みに念の為の監視としてクリリンが抜擢されてしまい、何かあれば気を解放して警戒を解かないラディッツ達に知らせろと言う話になっていた。

 

「(に、にしても………害意が無さそうだからって悟空の実家近くまで来ちまって大丈夫かなぁ………?)」

 

「此処は東の都側にあるオレンジシティ………成る程、瞬間移動とやらは便利な物だな。

 だが戦闘には使えないのか?」

 

「一応使えるんだけど戦闘中は気が散るからほぼ目の前の敵の不意を取る様にしか跳べないらしいわ。

 しかもカカロットやラディッツの瞬間移動は他人の気をビーコンにして違う場所へ跳ぶ仕組みだから、今回は気を探知出来ない人造人間相手には使えなかったのよ」

 

 クリリンはビクビクしながら後ろの席に座る人造人間達が悟空の下へ行かないか心配になり、18号がそれを鬱陶しそうに感じていた所で17号が話題を作りニィープと瞬間移動関連で話をしていた。

 17号は瞬間移動の仕組みを聞き気が存在しない人造人間相手には不利な技だったのかと理解が及んだ。

 

「東の都は孫悟空の実家がある地域だ。

 俺達が孫悟空に何かしないと思わなかったのか?」

 

「そうなのか16号?」

 

「ええ、初めは危なそうかなって思っていたけど会話してる内にカカロットが病気で死に掛けてるって聞いて何かご安静にって態度を取られたら大丈夫と判断しちゃうわよ。

 それにベジータ達を止めを刺そうと思えば刺せたのに無駄な殺生は好まないとまで話してたからね。

 なら先ずはその言葉を信じてみる事にしたわ………勿論嘘なら直ぐにクリリンを連れて迎撃するけど」

 

 すると16号が此処の近くに悟空の実家があると口にするとクリリンはドキッとしたが、ニィープは第一印象はヤバそうと思ってたが一連の会話や行動で大丈夫そうと判断し相手を一応信じて次に取る行動を見ようと判断したらしい。

 但し何時でも不意討ちに対応出来る様にバックミラー等に目を光らせていた。

 17号は中々強かな女と思い、18号は同じ女として相手の言葉の裏を読んで行動を決めてる事に好感を持てていた。

 相方がゲームを楽しむ気楽な17号だと此方が姉として弟につまらないなら文句垂れ流してでも直ぐに次の場所へ行かせようと言う事がお決まりであるからだ。

 

「ニィープさん、其処まで考えたの?」

 

「当たり前でしょ、私は今は育休中と地球の防衛に集中してるけど所属はクウラ軍よ? 

 相手の所作や言葉から裏の裏を読んで交渉の有利に立って上手く成立させろとかクウラ様に教わってるのよ? 

 そんな奴が人造人間とは言え人間観察に失敗すると思う?」

 

 クリリンの疑問にニィープは元は軍人だった事を思い出させ、クウラから交渉術も教わった為相手の言葉の裏の裏を読み相手が望む物をチラつかせたりするのも得意なのだ。

 今回も17号達は悟空が病気で退屈していると口にした為、なら退屈させない様に先ずは18号の服選びから始まり次は17号のゲーム好きに付き合う様にして其処から此方の要求を対価として飲ませる気だったのだ。

 ニィープのそんな計算に17号達も気付き、18号は弟にまんまと乗せられたなニヤつき17号もそっちも乗せられてるじゃないかと不満そうな表情を姉に向けてた。

 16号もニィープは油断ならないサイヤ人の戦士とインプットされた情報通りだと思考し、そんな相手が此方の土俵に付き合うのだからそれなりに好印象を持たれたのかとも考えていた。

 

「はい、ショッピングモールに着いたわ。

 じゃあ男達は車の中で大人しく待ってなさいよ~?」

 

「漸くこのボロボロの服とおさらば出来るわ」

 

 そうしてニィープはショッピングモールの駐車場に着き、車のキーを一応抜かずクーラーを付けながらクリリンに17号の分も含めた自販機のジュース代を渡しながら18号と共に服屋へ入っていった。

 因みに18号は此処に来る前にニィープの家でシャワーを借りて汚れた髪や顔を整えていたので本当に残りは服だけだった。

 ニィープ曰く「女は常に美容に気を付けないといけないのよ」らしく、クリリンは女性の世界は分からない物が多いなと考えながら17号にもジュース代を渡して車の中でジュースを飲みながら女性陣が帰って来るのを待ち始めた。

 

「それにしてもお前達は最初からドクター・ゲロのジジイが人造人間を有していると知ってる様子だったよな? 

 アレは何でなんだ?」

 

「えっ、あ~………ニ、ニィープさんがそれなりの対応をしてるから話しても大丈夫だと思うけど………俺達、未来からやって来た3人組から今日この日に殺戮マシーンである人造人間が襲って来てそれが悲劇の始まりだったって伝えられたんだよ。

 ほら、ベジータが18号にやられた時に飛び込んだ剣を持った人やニィープさんやラディッツ、悟飯以外の超サイヤ人がその未来人なんだ。

 その人達…内1人はベジータの息子、女の子はニィープさんやラディッツの娘さんがとんでもない地獄を見て来たから皆で悲劇を回避しようって躍起になってたんだ」

 

「未来人から…それで俺達が知る情報よりも遥かにレベルアップして今日を迎えた訳か。

 そうか…未来の俺達ってどんな奴なんだろうな?」

 

 すると17号がクリリンに妙に此方の情報を持っていた事を疑問視し、その理由を問うとクリリンは未来の情報を伝えられたと話しつつその未来人は誰だったかを話した。

 17号も18号にいきなり斬り掛かったあの同世代に見えた青年が未来のベジータの息子、その援護に入った超サイヤ人の女の子がまさかニィープやラディッツの娘とは思わず少し(やってしまったか?)と考えつつ、更には殺戮マシーンと聞いて未来の自分達はどんな人物像だったか気になり始めていた。

 クリリンは殺戮マシーンとしか聞いてないのでそれには答えられなかった。

 

 

 

 

 それから約1時間後、午後3時を回り17号やクリリンが欠伸をし始めた頃に服のショッピングが終わり18号は新しい服に着替えていた。

 その服は丁度セルが活動を始めた頃の服装である。

 オマケにニィープは他にも幾つも服や美容品を買ってやってた。

 

「良い買い物が出来たわ、ありがとうね。

 やっぱり同性が居ると買い物が捗るわ」

 

「男はその辺りは無沈着だからね。

 お陰で女は苦労する面もあるのよ…まぁその分私達の方も男側に苦労掛けてるからその分互いに補い合わないといけないのよ」

 

 すると18号とニィープは同性同士+ニィープが人妻で年上だった為かこの1時間でかなり歩み寄れて色々と会話が弾んでいたらしかった。

 そして槍玉に上がる男…つまり17号やラディッツは女性の買い物は時間が掛かると言う部分がまだまだ理解出来てないのに苦労してると話し、更にはニィープは妻として自身の不足分を夫が補い、夫の不足は自身が補う踏み込んだ信頼関係も交えながら話してたので18号は人生経験豊富なニィープに好印象を持つに至れた。

 

「沢山買ったな、載せられるか?」

 

「私達サイヤ人は滅茶苦茶食べるから寧ろ車載に乗り切らないから買い物保存用のホイポイカプセルは手放せないのよ。

 はい、こっちが服用でこっちが割れ物系の保存ボックス」

 

「カプセルまでくれるなんて太っ腹ねぇ」

 

 するとニィープは更に保存ボックスまでプレゼントし、18号は有り難くそのボックスに買った物を収納してカプセルにするボタンを押して何時も良く見るホイポイカプセルにすると、カプセル用の保存容器まで渡されて至れり尽くせりだった。

 ニィープはブルマと知り合いなのもあるが嘗てラディッツのスカウター等のロイヤリティを支払う様にと契約したり、更にはニィープ自身もクウラ軍保有のメディカルマシーンやプロテクターともクウラ軍や一部は自分名義で契約した結果カプセルコーポレーションから契約料がそれなりに高額な物が支払われていたのでラディッツ共々金持ちな方なのだ。

 お陰で地球の医療技術も向上したりと地球技術がレベルアップするのにも貢献している。

 正に宇宙技術様々である。

 

「さてお待たせ、次は男性陣を待たせたから手早く大型ゲームセンターに行くわよ。

 それと16号、つまらないなら近場の自然公園を紹介するけど大丈夫かしら?」

 

「平気だ、俺はドクター・ゲロから17号と18号の護衛任務もインプットされている。

 護衛対象から離れる訳には行かない」

 

「そう、なら良いわ」

 

 そうして次は17号の退屈を解消させる為に東の都で1番大きなゲームセンターへと向かうべく車の運転を始める。

 クリリンは「ジュース代助かりました」と礼を言っていたので17号もどうもとお礼を述べていた。

 

「………そう言えばニィープ、アンタはサイヤ人としては珍しく頭が良い方だとジジイから聞いている。

 更に未来人から未来の情報を得たとクリリンから聞いた。

 そんなアンタに質問なんだが未来の俺達は殺戮マシーンらしいが何故未来と今で別人レベルで人柄が変わってるんだ?」

 

 その道中、17号はクリリンから聞いた未来の自分達は殺戮マシーンだったと言う話が気になりニィープにも問い掛ける。

 対するニィープは前世の記憶でもその辺りは結局明かされず終いだったので憶測等を含むが恐らくはそうだと判断してる事を話し始める。

 

「そうね、私もこの辺は聞いてないから憶測に成るけど、この世界のドクター・ゲロは何か17号達とギブ・アンド・テイクな関係になってると見えたけど…恐らくは未来のゲロはマッドサイエンティストでカカロットへの恨みを持ったまま人造人間製作を続けたんじゃないかしら? 

 その過程で永久エネルギー炉式の2人、つまり貴方達を改造した際に言う事を聞かないから自分の言いなりになる様な殺戮マシーンとしての人格に上書きしたんだと思うわ。

 けど殺戮マシーンとしての人格に上書きしても言う通りにならず結局ゲロは殺され、残ったのは殺戮マシーンに変わった貴方達………そんな風に私は考えてるわ」

 

 ニィープは未来の17号達と現代の17号達は殺戮マシーンの人格への上書きを受けたか否かで変わったと言う憶測を話した。

 憶測なので確定では無いが恐らくはそうだとニィープは考えており、原典の物語では未来の17号達は超サイヤ人の悟飯相手に今まで半分の力も出していなかったと暴露してからもう飽きたとして殺害していた。

 そしてトランクスも壊し甲斐がある遊び相手が減るのを避けた2人が手加減していたとも考え、本当に殺されなかったのは運が良かったとしか思えなかった。

 

「そうか………まぁこの世界の俺達に改造を持ちかける前のジジイは正にそんな感じの奴だったらしいからな。

 ならその憶測は正解だと俺も思うよ。

 ………しかし、未来の俺達がそんなだからって俺達もそうだって思われるのも何か癪だな」

 

「そうよね、トランクス達の未来はあくまで彼等の未来、この世界は………色々あって分岐路に立って違う様子を見せてるわ。

 その証拠がドクター・ゲロの態度や貴方達が殺戮マシーンか否か、そして何より現時点でカカロットが生きてるか心臓病で死んでるかよ。

 だからこれから次第では今の貴方達の印象も変わるかも知れないわよ?」

 

 17号は恐らくは概ね正しいと考えた憶測を聞きミラ達の歴史侵略やある懸念事項によりゲロの考えが変わらなければそうなってたと思いつつも、この世界では違うしまだ何もしてないのに殺戮マシーン扱いは少し癪だと不満を漏らしていた。

 ニィープはその感情を肯定しながら運転し、彼女達の車は東の都で1番大きなゲームセンターに着き駐車して5人は車から降りると中へ入る。

 当然中は少し五月蝿目なので16号は防音機能で余計な音を排除して17号達とニィープ達の声や自身に話し掛けて来る声しか聴こえない様にした。

 

「さて17号、君はどのゲームが得意かな? 

 どれでも付き合ってあげるわよ」

 

「そうだな、何でも好きだから………ならあのガンシューティングゲームをやろうか。

 内容は迫りくる化け物を撃つ奴だ」

 

 ニィープは早速17号にどのゲームが得意かと聞き、相手にゲームを選ばせる権利を与えると17号は化け物を倒すガンシューティングゲームを選んだ。

 近くにはテロリストを倒すガンシューティングがあるが、それよりも化け物を選ぶ辺り彼はニィープ達の存在や未来の話を気にして配慮しているとニィープは感じていた。

 しかし選んでくれたのに指摘するのも野暮なので早速お金を両替してクリリン達にも一応渡してガンシューティングゲームに付き合った。

 

「因みにゲームの経験はあるのか?」

 

「地球の物は無いね。

 宇宙にあった物なら幾つか軍の中にある娯楽施設でやってたわ」

 

「そうか。

 ならやれる事はゲームなら大体一緒の筈だから手加減はしないぞ。

 勝負はよりハイスコアでクリア方が勝ちだ」

 

 其処から17号は最初の勝負としてより良いスコアを出した方が勝ちと決めるとニィープはガンシューティングならあるあるな勝負だなと思い、連射ライフル型ガンコンを手に取り2人でお金を入れて勝負を始める。

 そして2人の頭にはより多いハイスコアを狙う為に化け物を連続で倒すだけでは無い、ワンコインでクリアを狙いスコアが途切れない様にする事も狙っていた。

 そうしてゲームがスタートし、2人で正確にターゲットの化け物を倒していた。

 

「私達は暇だね16号、どうする?」

 

「………あの手のゲームは最低40分はクリアに掛かる。

 ワンコインクリアならそれより短いがな」

 

「あ、あの〜、なら待ってる間に何か飲みますかね? 

 俺買ってきましょうか?」

 

 その間18号達は暇なので何しようかと考えていると、クリリンが飲み物を自販機から買って来ると提案して来る。

 このおっさん闘う時と違って及び腰過ぎると思いながらも、18号は暇で暇で仕方無いのでこのおっさん相手に遊ぶかと考えていた。

 

「なあおっさん、アンタも暇なんでしょ? 

 なら私とあのエアホッケーをやるわよ。

 拒否権は無いわ」

 

「お、おっさん………俺クリリンって名前があるんだけど………ま、まぁ、俺も余りゲームに詳しい訳じゃないしエアホッケー位なら………」

 

 クリリンはおっさんと呼ばれた事にもうそんな年かとショックを受けながらエアホッケーをやる提案を受けてコインを自分から入れて筐体を起動してゲームを始める。

 因みに18号は最初はクリリンを舐めててそれなり程度にあしらおうとしたが、クリリンは武道家で動体視力も反射神経も普通の人よりずっと上なのだ。

 なので………何方も点を取れないまま筐体が壊れない程度に激しいラリーが繰り広げられてしまっていた。

 

「この、いい加減点を取られなさいよ!」

 

「いやいや、俺だって挑まれた勝負に手は抜きたくないよ!」

 

 18号はクリリンの意外な抵抗(ラリー)に何時の間にかあしらうから本気で蹴落とす方にシフトしてラリーを繰り返し、クリリンもクリリンで相手が人造人間なので手加減はしない様にした為に勝負がかなりハイレベルになっていた。

 18号も一見可愛い系だが内面は負けず嫌いで17号よりも怒り易い質の為かなり本気でラリーをしてこのおっさん、クリリンを負かせてやると思いながらマレットを握り締めてパックを相手のゴールに叩き込もうと躍起になっていた。

 そんな18号も見ながら16号は適切なタイミングで全員にジュースを配れる様に渡されたお金を握っているのであった。

 

 

 

 

 それから30分後、17号とニィープは背伸びをしながらガンコンを置いてゲームを終えた。

 結果は両者ワンコインクリアで、僅かに化け物を多く倒していたニィープの勝ちだった。

 

「うーん、勝てると思ったんだがな………ニィープ、アンタかなりゲームをやり込んでるな?」

 

「まぁゲームと言えど戦闘民族サイヤ人の血が負ける事を嫌ったからね、軍施設のゲームのハイスコアを全部私の名前で独占してやる位はやったわ」

 

 少し配慮したが勝てる自信があったゲームで負けて17号はニィープもかなりゲームをやり込んでるタイプだと此処に来て理解すると、彼女はサイヤ人として負けたくないのでゲームすらも誰より上のスコアを目指した為負けた事が無かったのだ。

 クウラは基本ゲームはやらないので不明だがサウザー達もゲームでも負けて悔しがっていた姿を今思い出していた。

 17号もそれを聞き面白い奴だなと思い始めていた。

 そんな事を考えながら18号やクリリンの下に戻ると………2人はまだ白熱のラリーを繰り返していた。

 しかもこの手のゲームは直ぐにタイムアップするので最低3回以上はコインを投入している事にニィープ達は気付いていた。

 

「だからいい加減負けなさいよアンタ!!」

 

「いやいやいやいや、わざと負けたら何か拙い雰囲気があるから手を抜けないっすよ!!」

 

 18号も何度も何度もスマッシュを返されて腹を立てており、それに加えて何度も両者点を取れないままタイムアップしていたのでフラストレーションが溜まりながらスマッシュを放っていた。

 クリリンもわざと負けたら何か危なそうと察知して本気でスマッシュに対応して打ち返していたのである意味無限ループが出来上がり筐体にダメージを与えない程度に力を入れて2人はラリーを繰り返し………そしてまたタイムアップした。

 

「ああもう、またタイムアップ! 

 クリリン、もう一度やりなさい!!」

 

「ちょっ、ニィープさんとか帰って来たからもう止めましょうよ!!」

 

 18号はまたしても引き分けでタイムアップした事を悔しがりクリリンにもう一度やるぞと挑もうとしていた。

 対してクリリンは18号の真正面に居たのでニィープ達がガンシューティングを終えて17号とニィープが戻って来た事を伝えると18号は後ろを向いて漸く2人に気付き、少し溜め息を吐きながらマレットに手を離した。

 更にそのタイミングで16号が4人にジュース缶を渡し始めた。

 因みにニィープは聞き逃さなかった、18号がクリリンと名を呼んでいた事を。

 

「18号も随分楽しそうだったんだな? 

 邪魔して悪かった」

 

「誂わないでよ17号!! 

 私は暇だったからおっさん………クリリンの奴で暇潰ししてただけよ!!」

 

 17号も誂い目的で18号が楽しそうだった様子を話すと、彼女は暇潰しでクリリンの相手をしていたと叫んで17号も普段見ない慌てた様子で注釈していた。

 当然クリリンはその言葉を真に受けて後ろで「で、ですよね~…」と少し落ち込んでいた。

 ニィープは原典の物語での2人の未来を考えクリリン頑張れと応援していながら、17号達に声を掛ける。

 

「さて、ゲームは1回やって私の勝ちだったけど17号達はつまらなかったかしら?」

 

「いや、目覚めた後にアレだけ身体を動かしてからこんなにゲームに熱中したからつまらないなんて事は無いさ。

 なぁ18号?」

 

「………まぁ新しい服とか買えたしつまらなかったって事は無いわ」

 

 ニィープは今日の感想を問うと、2人は人間らしく楽しんでくれたらしく少し不機嫌そうな18号もそれは否定しなかった。

 16号も2人が楽しそうならそれで良いと考えながら沈黙していた。

 この様子を見て矢張り絶望の世界線の2人とは全く違う、ならば此方に引き込む事も可能だと感じたニィープは遂に自身の立てた17号達に対するプランAの最終段階に移りながらゲームセンターから出て夕焼け空の下に行く。

 

「そう、楽しかったなら何よりよ。

 ………けどね、どうも近い将来それが崩れ去る出来事が起こるっぽいのよね」

 

「うん、また未来の連中から得た情報か? 

 俺達が殺戮マシーンだから皆死ぬってまだ言おうって言うのか?」

 

「それは違うわ、貴方達はドクター・ゲロの改造を受けても間違い無く人間よ。

 その心を持っているから間違い無いわ。

 でも未来で貴方達が来た後にもっと恐ろしい敵達が現れて未来が滅茶苦茶になるみたいなのよ。

 だから私達は強くなってそんな絶望の未来に抗おうとしたのよ」

 

 ニィープは近い将来この楽しい日常が崩れ去ると口火を切り、17号はまだ殺戮マシーンの事を話すかと思ったが違うと否定された上に更に恐ろしい敵達がやって来ると話していた。

 自分達人造人間は強い、そんな矜持を少しは持っていたがそれよりも恐ろしい敵が居るのかと17号は高を括りそうになるが、ニィープやクリリンの表情や未来の情報とやらがまだまだ先の未来までを伝えてるなら有り得るかとも考え頷きながら聞いていた。

 

「で、先ず直近で来る敵はナメック星人達が移住した先で星を喰らう機械惑星ビッグゲテスターが星に取り付いてナメック星人達を襲い、更にその機械惑星から暗黒魔界の魔族2人がこの世界に呼び込んだもう1人のクウラ、アナザークウラを機械量産化した存在であるメタルクウラ。

 そいつの所為で私達の方の仲間の大半が死に、更にナメック星人やピッコロが死んでドラゴンボールが使えなくなる事態に陥る事になるわ。

 オマケに連中その闘いに勝利したら宇宙中に散らばって暴れ回って南の銀河を治める南の界王を殺し、更なる敵の呼び水を作るわ。

 それを阻止する為、私達は必死こいて修行したのよ」

 

 ニィープは17号達にメタルクウラの存在を明かし、コイツの所為で未来ではドラゴンボールが永久に失われてしまった事も明かしながら更なる敵の出現の呼び水を作るとまで話し、先ずは此処を阻止するべく必死に修行したとも話した。

 17号はどんな願いも叶うドラゴンボールやそれを作ったナメック星人の話も一応ドクター・ゲロが集めた情報で聞いていたので、それが無くなると死者を生き返らせられないとも、更にその闘いがターニングポイントになってると理解しながら頷いていた。

 

「………成る程な。

 それを話すって事はアンタ、俺達にもソイツ等と闘う為に協力しろって言いたいんだろう?」

 

「えっ、そうなのかニィープさん!?」

 

「話が早くて助かるわ17号。

 貴方達は未来世界の貴方達みたいな殺戮マシーンじゃない、それを今日の一連で分かったからこそメタルクウラへの対抗手段の1つに数えたいと思ったのよ。

 無論私達も頼り切りにはならない、自分達の未来は自分達で変えると考えているけど手札の枚数が増えるならそれに越した事は無いとも考えてる。

 更にドクター・ゲロは何かミラとトワ、暗黒魔界の2人組を気にしていたみたいだし私達の敵は共通と言えるわ。

 それでどうする? 

 貴方達はこの話を受けず地球に残り気儘に過ごすか、或いは私達と共に更なる敵やミラ達を倒す事に協力するか………2つに1つの選択をして欲しいわ」

 

 ニィープが此方を戦力として勧誘しようとしている事を此処で見抜いた17号とそれを認めた上に歴史の侵略者である暗黒魔界の魔族ミラとトワも敵として数えるニィープは、17号達に選択をさせる。

 この先の闘いで地球に残り気儘に過ごすか、或いは共に行きメタルクウラやミラ達の打倒に協力するかの選択を。

 

『………………(コクッ)』

 

 17号達は互いを見ながら考え、16号は先ず2人の意見を尊重し18号はジェスチャーで17号が決めろとさせる。

 それから17号は考え、ゲロのジジイが歴史の侵略者への対抗手段として自分達の改造をした。

 更にニィープ達も歴史の侵略者は敵として数えている。

 ならば協力出来る存在でもあるし、ニィープやクリリンは兎も角他の連中はまだ自分達を殺戮マシーンと考えてるかもしれない………ならその認識を変えさせる事や更に敵とやらと闘うのも一興かと考え、更に病気の孫悟空は治ったら手合わせすれば良いと判断を下しながらニィープに視線を向ける。

 

「良いぜ、アンタの話に乗るとするよ。

 孫悟空が病気でこっちも手が空いて暇潰ししか出来ないし、歴史の侵略者達が現れるとするならアンタ達の前に出るのも確実だし、だったら手を貸してやるのも吝かではないと俺は判断したよ」

 

「闘う力を持つ地球人としての賢明な判断、感謝するわ。

 お陰で私達も身近に強い奴が居るからそれを超えようとモチベが上がるわ。

 じゃあはいこれ、クレジットカード。

 これ使ってアンタ達の住む場所を確保しなさいな」

 

 17号はニィープの提案に乗る気を見せてその更なる敵とやらの力を見たり直接歴史の侵略者を目にしつつ彼女達と共同戦線を張るのも悪くないと話した。

 ニィープはそれを聞き笑みを浮かべ、また良きライバルが増えたとしてモチベを上げつつ17号達の住む場所を見つける協力までした。

 至れり尽くせりだなと考えた17号は住む場所以外は当面ドクター・ゲロがどうせ金をくれるから気長に仕事先を探せると考えつつ、メタルクウラとやらと人造人間の何方が上かハッキリさせる事に積極的な意欲を見せていた。

 

「う、うへぇ………ニィープさん、アンタの交渉術っていい餌をチラつかせる奴なんだな…」

 

「交渉は相手に良い条件を飲ませつつ、此方の都合の良い物を認めさせる様に話を運ぶのが基本よ。

 この前提を理解せず自分の都合を優先すれば交渉決裂待ったナシよ。

 これ位は軍人の基本よ」

 

 クリリンは恐ろしい敵だと聞いた人造人間達すら引き込むニィープの交渉術にドン引きし、対するニィープは交渉術の基本を守っただけなので其処まで誇る事では無かった。

 後は明日にでも皆に人造人間がメタルクウラ達との闘いで協力してくれる事を伝えつつ話が拗れない様にしようと考えながら空を見上げていた。

 今ビッグゲテスターはどの位置に居るのか、メタルクウラはどれ位量産化されているのか、その疑問を考えながら全員で車へと戻って行くのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
実は今回の話はクリリンが18号に頬キスされるイベントが無くなった為その補完も兼ねた話になってます。
ついでにニィープとラディッツは金持ちです、けど贅沢は求めてないのでそれなりに質素な生活を送ってます。
修行と現代ルリアの育児が優先とも言いますが。
そして、17号達のチンピライベントも削除されながら対メタルクウラ用の即戦力確保になりました。
勿論ピッコロ達にも事後報告の形になりますが説明します。

次回もよろしくお願い致します。
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