DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、何とかストックが1個増えたので第35話目を更新致します。
昨日よりは体調はマシになりましたので何とかなりそうな感じです(逆に昨日は可笑しかったと言えます)。
無理せず頑張って更新して行くので皆様よろしくお願い致します。
では、本編へどうぞ。


第35話 超暴走!? ロスマの覚醒!!

 精神と時の部屋に戦士達が入ってから2ヶ月が経過し、超サイヤ人組は漸く超サイヤ人の興奮状態にも慣れ始めたので其処からの修行がどんどん捗る様になっていた。

 パラガスやニオを含めて悟空達もそうなのだが………悟飯の伸びが矢張り1番大きそうだとクウラや悟空もこの時点で判断に至っていた。

 これにはベジータも驚き、ピッコロすらも驚愕していたが………トランクス達は流石は悟飯さんと思える様な成長具合であった。

 後少し頑張ればあの時の背中に追い付けるとも彼等は思っていた。

 

「(でも聞く限り、後少ししたら超サイヤ人の状態で未来の私達を超えるかもね)」

 

 ところがニィープは、今の状態でも超サイヤ人2になった未来の自分を超えられると予想していた事を、トランクス達は知らなかった。

 事実、精神と時の部屋を利用出来なかった為、幾ら超サイヤ人2に至ろうとも戦闘力その物は実はもう少しすればトランクス達すら超えられる程度の物なのだ。

 数値にすれば超サイヤ人2で600億と言った具合である。

 そして現在2ヶ月目でブルマがブロリーの戦闘力に対抗して僅かな時間で更に改良したスカウター(1兆までならオーバーフローしない)でトランクスを測ると、もう180億に到達していた。

 入る前は38億だったのに、たった2ヶ月入って超サイヤ人で基礎固めしたらこれである。

 皆と精神と時の部屋での修行美味しいですと考えるニィープであった。

 

【ドォォォォォォォン!!】

 

「今の爆発………またブロリーか?」

 

「でしょうねぇ。

 緑色の気が花火の様に爆発してたからね」

 

 すると、遠くでブロリーがロスマを相手にサイヤ人流の可愛がりを行った事を知らせる爆発が響く。

 既にこの2ヶ月で日常茶飯事になり、ロスマも少しボロボロになるが、死にはしない上に寧ろもっとやるみたいな雰囲気を出してたので、もう誰も気にしなくなっていた。

 その間にクウラがベジータに襲い掛かり、乱入組み手となったりしたが、これも何時も通りである。

 そのクウラも今や最終形態で250億まで戦闘力が跳ね上がり、この部屋とZ戦士達の修行に混ざるのは戦闘力の伸びが非常に良いと知り、何時も以上に心が躍るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「そんでクリリン達は何か掴めそうか?」

 

「ああ、明鏡止水って深度を深めると深めるだけ結構人間らしい感性が無くなり始めて、実戦で使い物にならなくなるんだけどさ。

 それを人間としての物を一切無くさずに深度を深められそうな…そんな感覚を掴めそうなんだ。

 そうすればピッコロや天津飯、サタンと一緒に考えた物が使える様になる筈なんだ」

 

 それから数時間後の昼食時になり、全員がご飯を食べてる中で悟空とクリリンがそれぞれの成果を話し合いながら明鏡止水の深度についての話が出た。

 ニィープは聞いただけで実際見た事が無いが、クリリン達が今の状態で明鏡止水の深度を深めると植物人間の様になってしまうらしかった。

 なので人間らしい感性を保てる深度の明鏡止水を使ってるのが現状らしく、それを更に極めてしまえば1つの壁を超えられるとの事だ。

 悟空達も少し難儀だなと考えながらご飯を食べていた。

 

「ガツガツガツ………ご馳走様でした!! 

 父さん、もう一度修行に付き合って!!」

 

「ふっ、そう来なくては俺の息子として面白くないぞ…!」

 

 それからロスマが先に食べ終わるとブロリーと共にまた遠くへ飛んで行った。

 ブロリーも此処の所、ロスマと言う玩具が手に入り心が昂ぶってるのかとニィープは最初は思ったが、アレは自分の息子を単純にサイヤ人流に可愛がってるだけだと判断すると同時に、歴史や妻の有無であの怪物ブロリーも此処まで変わるのかと感じていた。

 

「よし、んじゃ行くぞ悟飯!」

 

「はい!」

 

「ナッパ、トランクス、続け!!」

 

 それから食事を終えた者達は次々と休息所を飛び出して再び修行に入り、18号は食べた後によく動けるな…と呆れていた。

 しかし、それも強くなる為に必要な事だと思いながらニィープ達女性陣と当番制でクリリンとジースが食器洗いを手伝いながら片付けて修行に移るのであった。

 

 

 

 

 

「おりゃりゃりゃりゃりゃ、たりゃあ!!」

 

「フハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 それから1時間…それぞれが修行メニューを熟して居る中で、ロスマとブロリーは格闘戦を繰り広げていた。

 勿論ブロリーはかなり手加減していたが。

 ロスマも戦闘力200億に到達し凄まじい成長を遂げたのだが………伝説の超サイヤ人ブロリーには遠く及ばないのだ。

 それもその筈、ブロリーの戦闘力は最大1400億なのだ。

 ただの超サイヤ人でも700億なので赤子の手を捻るも当然な扱いをしてるのだ。

 

「しかしブロリーよ、一体どうしたと言うんだ? 

 何故ロスマの戦闘力に合わせた闘いと言うらしく無い事をやってるのだ…?」

 

「それは後のお楽しみって奴よ義父さん!」

 

 そんな様子を見たパラガスは理性ある無秩序な暴力を振りまいたブロリーのらしくない姿が少し気になり視線をチラチラと移していたが、その隙にニオが攻撃して来るので油断ならず攻防を繰り広げていた。

 無論ブロリーのこの行動には理由があるのだ。

 そう、伝説の超サイヤ人にしか分からぬ理由が。

 

「 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「クックックック、その程度で終わりかロスマ?

 その程度でヒルデガーンとか言う敵を潰せるのか?

 貴様の未来を手に掴む事が出来ると思っているのか?

 或いは………他人任せにすれば良いと諦めているのか?」

 

 更にブロリーは一撃も当たらない事を退屈してかロスマを挑発し始め、オマケにサイヤ人ならば神経に障る発言を口にしてロスマを嘲笑う。

 しかもロスマを適当に痛め付けて弄んでいた。

 傍から見れば間違い無くブロリーは悪役の鑑と言える事をやっているが、孫が可愛いパラガスは兎も角、母親のニオもその光景に何1つ言わずにいた。

 そう、文句も何も。

 そうしてブロリーの言葉はロスマの中に響く、まるで本能に訴え掛ける様に。

 

「くぅぅぅぅぅぅぅぅ、うおぉぉぉぉぉ!!」

 

「そんな甘い考えを持つならばガッカリだな、そんな弱虫は俺の息子ではない…」

 

【バキッ!!】

 

 其処からブロリーは、ロスマを完璧に突き放す言葉を投げ付けた挙げ句、裏拳で頬を殴り、更に落胆した表情でロスマを一方的に痛め付け始める! 

 更にロスマを殺す気で気弾を放ちまくり、地面に着弾するとパラガスがその爆風に巻き込まれ「どあぁぁ!?」と叫びながら吹き飛んでいたが、そんな事もお構い無く気弾を乱射し続けた。

 更にブロリーの言葉はロスマの中に響き渡る、まるで本能に訴え掛ける様に。

 

「く、ぐぅぅぅぅ…!!」

 

「こんな弱虫が未来の希望などと………お前を遺して逝った者共は全員見誤ったのだろうな。

 こんな奴が希望になれると盲信して無駄死にして………愚かしいにも程があるな!」

 

「なっ…!! 

 あ、貴方が…貴方が未来の母さん達を否定するのか!?」

 

「否定するさ、お前がちっぽけな虫けらなのだからな!」

 

 更にブロリーは未来のニオ達の行動も、悟飯達の想いも全てが無駄だと断じた。

 全てはロスマがちっぽけなのが悪いと、その本能に訴え掛ける様に………否、訴えているのだ! 

 伝説の超サイヤ人の子がこんな筈が無いと、もっとその真髄を見せろとブロリーは訴えているのだ!! 

 

「う、うぅぅぅぅ、うぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

「もしも俺が言う事が違うと言うならば力を以て示すが良い! 

 それも出来ぬ様ならば、俺は貴様の全てを否定するだけだぁ!!」

 

「うぅぅぅぅぅぅぅぅ、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

【キュイィィィィィィィィィィィィッ!!!!】

 

 そうしてブロリーがロスマの本能に訴え掛ける言葉を投げ掛けると、遂にロスマに劇的な変化が訪れる! 

 世界は一瞬モノクロと化し、更にその中心で金色ではなく緑色の光が脈動する!! 

 それから直ぐ後、世界に色が戻った時………ロスマはつい先日ニィープが見せた超サイヤ人のパワー傾倒形態以上に筋肉が膨張し、目も白目を剥き正気を失った状態となっている!! 

 そう………ロスマは伝説の超サイヤ人への覚醒を見せる事でブロリーの言葉を否定し、その身に託された物全てを証明しようとしたのだ!! 

 

「う、嘘でしょ………伝説の超サイヤ人………!!!?」

 

「んな………!?」

 

 その変身の余波は純粋で頭を打たなかったサイヤ人の本能に危険信号として発せられ、ベジータ達も絶句しニィープも頭を打ったがそれでも悟空よりもサイヤ人の本能が強めだったので身体の芯から震え始め、滝の様な汗が止まらなくなっていた!! 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

【ギュォォォォォォォ、フォンフォンフォンフォンフォンフォンフォンフォンフォンフォン!!】

 

 それからロスマはブロリーに突撃し、筋肉の膨張でスピードが落ちるデメリットも無く高速で連続攻撃を仕掛ける! 

 伝説の超サイヤ人は攻撃傾倒形態に良く似ているが、仕組みも何もかもが違う為、ブロリーがニィープが見せたそれを初めて目にした際は伝説の超サイヤ人の猿真似とすら思った程先が無い物だったので興味が無かったりした。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「フフフフ、そうだ…そうでなければならないのだ!」

 

 更にロスマが本能のままに攻撃を仕掛けているとブロリーは笑っていた。

 嘲笑うのでは無く楽しさを感じ笑っているのだ。

 実はロスマを初めて見た時からブロリーは本能的に彼の状態を察知していたのだ。

 力が抑制され過ぎて、いつ暴発が起きても可笑しくない状態を。

 超サイヤ人に変身したりそれで全力で戦闘しても、生まれ持った恵まれた身体に蓄えられる際限無く高まり溢れる気を全て消費し切れていない事を知っていたのだ。

 例えるならちゃんと使い切れずタンクから水が零れそうなウォーターサーバーに更に水を溜めるかの如く。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

【ポピィ、ポピィ、ポピィ、ポピィ、ドドドドドドドドドォォォォォォォン!!】

 

 その為ロスマは今現在、本来なら剥き出しの本能を理性で縛らず暴れ回りながらも正気を保つ伝説の超サイヤ人でありながら完全に正気を失い暴走しているのだ! 

 その為悟空やニィープ達の方にも気弾が飛んで来た為、精神と時の部屋の出入り口をニオとパラガス以外の全員で守りながら巻き込まれない様に避難していた! 

 

「フフフフフ、そろそろ息子を可愛がってやるか! 

 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【キュイィィィィィィィィィィィィッ!!】

 

 更に身体が温まったブロリーも伝説の超サイヤ人に変身し、ロスマよりも更に圧力がある恐るべき存在へと成る!! 

 これにはベジータもナッパも、ラディッツやニィープもガチでヤバいと思いバリアを強める方向で身構えており、ベジータ達は無意識に受け身の体勢へと移ってしまっていた! 

 そして………2つの伝説は遂に衝突する!! 

 

『オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!』

 

【ボンボンボンボンボンボンボンボン!! 

 ドガァァァァァァ!!】

 

 伝説の超サイヤ人同士の激突に精神と時の部屋の空間が揺れ始め、18号が転びそうになるとクリリンがそれを支えたりした。

 が、そんな物よりもブロリー達の闘いである! 

 この2人の対決はロスマが正気を失ってるにも関わらずブロリーに攻撃を与えているので今までの気の解放は完璧では無い所か余計な蓋をしてたのではないかとニィープも感じていた。

 事実ロスマは未来でこの形態に一度変身しそうになった事がある………が、今の自分では正気を失い暴れ回ると本能で察知したので変身しない事を決めてたのだ!! 

 

「フハハハハハハハハハ!!」

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」

 

 それすらも察知していたブロリーはならば無理矢理でも変身させようとロスマの本能に言霊を届かせ、理性を無視させて本能を剥き出しにさせたのだ! 

 この力の使い方を学ばせる為に! 

 そうしてブロリーとロスマは修行と呼ぶには生温い死闘を演じて力と力同士で何度も何度も衝突していた!! 

 

「ハハハハハハハハ!!」

 

「ぐぅ、ぬおおおおおおおお!!」

 

 しかし徐々に正気の有無のアドバンテージ差が現れ始め、ロスマの攻撃が当たらなくなり逆にブロリーの攻撃は面白い様に当たっていた。

 矢張りロスマは、伝説の超サイヤ人をコントロールし切れてない…ニィープは遠目からそう判断できる激突であった。

 

「フフフ…面白い闘いだったが、とうとう終わりの時が来た様だな!」

 

「ぐ、ぐぅぅ、うおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

【キュイィィィィィィィィィィィィィン!!】

 

 いよいよ伝説の超サイヤ人同士の闘いが終わる、そんな時にロスマの本能が負けを認められぬのかイレイザーキャノンよりも更に威力が高い『スローイングブラスター』をチャージし始めた! 

 無論伝説の超サイヤ人のパワーをコントロールし切れてない状態でそんな技を使えば下手をすれば暴発してロスマが死ぬ可能性すらあった! 

 しかしそれでも使うのは本能、サイヤ人の勝利を手にしようとする本能がそうさせたのだ!! 

 そんなロスマに合わせる様にブロリーもスローイングブラスターをチャージし、親子対決は最終局面へと移行する!! 

 

「うおああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「スローイングブラスター!!!」

 

【ポピュゥ、キュウゥゥゥゥゥゥ、ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!】

 

 2つの緑色の気弾は精神と時の部屋の地面を穿ち、部屋内部で地震を起こしながら衝突する!! 

 どちらも高密度過ぎる気弾故に、下手に近付けば火傷では済まず、消滅しかねない破壊の渦を生み出していた! 

 しかし………矢張りと言うべきか、ブロリーの完璧にコントロールされた力の方が上であり、ロスマの気弾は徐々に押されて行き、呑み込まれかけていた! 

 

「ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐ!!」

 

「フハハハハハハハハハ!!」

 

 ブロリーは高笑いし、ロスマが苦悶の表情を浮かべながら踏ん張ろうとした! 

 しかしクウラやニィープの目からみても勝敗は明らかであり、ロスマに持ち込んだ仙豆を食べさせる用意を進めていた。

 ………しかし、そんな戦場を静かに、しかも爆風に巻き込まれそうな位置にずっと居る者が立っていた。

 そう、ニオである。

 超サイヤ人にすら成らず、ただただその闘いを見守り、それと同時に………ニィープ達の方向では確認出来ないが笑みを浮かべながらロスマを見て、そして口を開く。

 

「頑張れ、ロスマ」

 

「!!!!!!!」

 

【ギュォォォォォォォ、ズォォォォォォォォ!!】

 

「むっ!!」

 

 ニオが一言、ロスマにしか聞こえない応援を口にしたその瞬間!ロスマの目に正気の色が戻り、全身全霊の力を突如込めると、ブロリーの気弾が呑み込まれ始め、そのまま着弾し大爆発を起こした!! 

 その結果………ブロリーは全く無傷であるが、ロスマの気弾に押し負けた事実が残るので試合に勝って勝負に負けた状態になっていた。

 

「かあ………さん………」

 

【ポフッ】

 

 ロスマが気絶して倒れそうになった瞬間、ニオが抱き抱えながらゆっくり寝かせて膝枕をすると、愛に満ちた笑みを浮かべながらロスマの頭を撫でていた。

 ニオはサイヤ人…故に価値観も当然未だサイヤ人の物の為、地球人には理解出来ない部分が多々あるが、これでも母親なのだ。

 愛が無い訳が無く、ブロリーと親子で殴り合うその姿は父と息子がじゃれ合っている程度にしか映らないのだ。

 だからこそブロリーが色々やろうが黙って見ていて、ロスマの全力の抵抗を歓迎してたのだ。

 

「よく頑張ったね、偉いよロスマ」

 

「ふふふ、俺の息子ならばこれ位やってのけなければ困る所だった」

 

 それから伝説の超サイヤ人夫婦は未来の息子をサイヤ人流に労いながら抱き抱えると、ベッドに寝かせる為に移動を開始した。

 …しかしこの親子のじゃれ合いに巻き込まれた他のサイヤ人組はブロリー達に呆れており、ロスマに対する荒療治が目的でも、此方の身と部屋の出入口が危ないので冷や汗が止まらなかった。

 

「カカロット、いずれお前と闘ってやる。

 その時は俺の敗北の記憶を塗り替えてやる」

 

 更に擦れ違い様にブロリーは悟空へ宣戦布告し、いきなり因縁付けられた悟空は訳が分からないと言った様子を見せていた。

 後日ブロリーは悟空の夜泣きによって泣かされた記憶がこびり付いている事をニオとパラガスに聞かされ、だったら闘ってやらないと駄目だなと考えを改めた悟空は伝説の超サイヤ人に追い付ける様にしようと更に修行に身が入り、それに呼応して周りも修行が捗るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、精神と時の部屋の外にて。

 悟空達が部屋に入ってから4時間程が経過し、ブルマとチチは現代のトランクスやルリア達をあやしながら皆の帰りを待っていた。

 更にデンデはほんの僅かな時間で地球の神としての心構えやルール等を理解し、其処から発展した考えを持つに至っていた。

 

「そう言えば先代様、この星を含む北の銀河を界王様が治められていますがそれよりも上の神様は存在するのですか?」

 

 更にデンデは神の上に界王様が居る事を理解すると同時にその上の神についても問い掛けて始めたではないか。

 この子は本当に優秀だと感じながら地球の神は答え始める。

 

「そうだなデンデよ、神の序列についても話しておかねばなるまい。

 お前が今後トラブルを起こさぬ為にもな。

 先ず界王様の上には4人の界王様を統べる大界王様が居られる。

 そして………その上にはこの宇宙を真に治める創造を司る神で在られる界王神様達が居り、最後にその対でありながら界王神様はおろかどの神よりも絶大な力をその身に宿すこの宇宙の真の最強にして絶対的な存在で在らせられる破壊神ビルス様が居られる。

 これがお前が覚えるべき基本的な神の序列であり、そして界王神様や破壊神様に滅多に関わる事は無いだろうが決して粗相を起こさぬ様にするのだぞ。

 特にビルス様に対してな」

 

 地球の神は取り敢えず押さえるべき序列を語ると同時に絶対に粗相を起こしてはならない相手として破壊神ビルスの存在を伝え、デンデに何度も頷かせた。

 無論神の序列はこの上にも破壊神の付き人の天使や全ての神の頂点に居る全王様、その直属の部下であり天使全てを統べる大神官様が存在するのだが此方は関わる事は無いだろうから最後にしれっと語り残りはミスター・ポポに教育させようと決めていた。

 そうしてデンデの神としての知識埋めはまだまだ続くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ………駆体のアップデートと永久式エネルギー炉の数を増やして欲しいとな」

 

「ああ、そうすれば17号達に置いて行かれずに済む」

 

 一方此処はドクター・ゲロの研究所。

 其処に帰還した16号は藪から棒にゲロと修理完了した19号に自身のアップデートと永久式エネルギー炉の数を増やせと要求する。

 16号が積極的にパワーアップを望むのは良い傾向だと感じるゲロであるが、永久式エネルギー炉を1つの駆体に複数搭載するのは合体13号の例からも言語機能や思考回路を可笑しくさせかねない為どうするべきか悩み始めていた。

 

「頼む………俺は17号達やこの星の自然を守りたいんだ………」

 

「…うむぅ…そ、其処まで望むのならば応えねばなるまい…。

 先ずは永久式エネルギー炉を増やしても悪影響が出ない様に思考回路と駆体の強化を行い其処から爆弾をオミットしてその空いたスペースにエネルギー炉を搭載し、更に連結ではなく同調させて単純な掛け算ではなく乗算式にパワーアップ出来る様にすれば………」

 

「博士、私も手伝います」

 

 そうして16号の要望に折れたゲロは頭の中で強化プランを構築し始め、一部他の科学者が聞けばとんでもない事を口走りながら19号と共に強化改造の作業に移る。

 そんなドクター・ゲロ達の下に既に稼働しているもう1人の人造人間が一時帰還し、16号の改造にノリノリで付き合うのだった。

 その影響で武装もヘルズフラッシュとロケットパンチ以外に増やそうと言う話も出たので深夜テンションのノリで案が出ては没になったりしたので16号も「(これで大丈夫なのか?)」と思わずには居られなかった。

 

 

 

 

 

 

 ブロリーとロスマの激突から1週間半が経過し、超サイヤ人組が戦闘力を伸ばしつつ超サイヤ人の興奮状態にも慣れ始めた頃。

 明鏡止水を極めようとしていたピッコロ、クリリン、天津飯、サタンは明鏡止水の深度を通常よりも更に深めて行き、精神の水面の中に人間性と言う水滴所か自らを沈めると同士により深みへと入り込み………そして、自らの魂と言うべき光に触れると同時に4人は目を見開くと気を漲らせ始める! 

 

「………よし!!」

 

 その瞬間、何時もよりも気のコントロールが上手く出来ると確信したクリリンは界王拳を発動して30倍よりも上の倍率を一気に発動させる!! 

 そのイメージは燃料に火を直接付けるだけでなく、魂や精神も燃やして同調させる事で更なる倍率を引き出す事に成功し、その倍率は何と50倍! 

 超サイヤ人の戦闘力倍率と同等であり、此処を界王拳と明鏡止水の一種の到達点とピッコロ達は見定める事となる! 

 

「出来たぞ………心技体、全てが真に同調した状態での界王拳………名付けるなら『界王拳・極』だな」

 

「あ、あはは………まさかこんな境地があるなんて信じられませんですよ…!!」

 

「んじゃ、此処から地力を伸ばしながら界王拳・極の倍率を引き上げられる様にする事が今後の修行内容になるな、皆!」

 

「無論だ!」

 

 そうして50倍の界王拳を新たに界王拳・極と名付けたピッコロ達は更なる地力向上や界王拳・極の倍率操作を上手くやれる様に、そして超サイヤ人達にも追い抜かれぬ様にしようと決意を新たにするのだった。

 当然この気を感じた悟空とニィープ達は負けてられないと張り切り、オマケに17号達も修行がノッて来た為身が入り、更に戦闘力を向上させて行くのだった。

 

『皆揃ってギニュー特戦隊&クウラ機甲戦隊!!』

 

 勿論ヤムチャ達や新しいファイティングポーズを考えるギニューやサウザー達も負けておらず、修行も何もかもを頑張り抜いて行く事で彼等もまたより高みへと登り詰める事となった。

 たった2ヶ月と少しでこの成果が生まれ始めた事に悟空達はワクワクが止まらず、自分達は何処まで鍛えられるのかが楽しくなり始めていた。

 此処での無理な修行は確かに身体を痛め付けるだけだが、適当に利用する分には充実した物になるとニィープは改めて実感するのであった。

 

「…ふふ、まだあの頂には届かないが………何れは………!!」

 

 そしてクウラもまた自身が目指す頂点、破壊神ビルスに未だ及ばないと理解しつつも自身のレベルアップによりあの場所に至る道筋が見えつつあった。

 更に、その場所に挑む為の物も着実にクウラの中で既に育ち始めていた。

 それが芽吹き、更なるステージへと登り詰める時は人間換算の時間ではまだ遠いがそれでも一歩一歩近付きつつあるのだった。

 

「(この調子なら精神と時の部屋の中で覚醒出来るか…超サイヤ人2に…!!)」

 

 最後にニィープも次に目指す物と見定めた超サイヤ人2の土台が早くも完成し始めた事を悟空と悟飯を見ながら実感し始め、ついでにラディッツやベジータ、自分達も同じ様に覚醒へ至るかも知れないと考えながら真っ白な空間に手を伸ばしていた。

 そして、その手が間違い無く次のステージに届きつつある事を悟空達も薄々勘付くのだった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
ロスマ、伝説の超サイヤ人に覚醒しました。
倍率はブロリーが14億から1400億になる関係上それを基準にしてロスマは400億の戦闘力を発揮してました。
後は皆部屋の外へ出たらどれ位強くなるかお楽しみ下さいませ。
では、次回もよろしくお願い致します。
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