DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第38話目を更新致します。
今回は複雑な話が出て来ますので少々分かり辛い部分があると思いますがご了承下さいませ。
では、本編へどうぞ。


第38話 不吉の訪れ…!未来消滅の危機!?

 ボージャック一味がZ戦士達の手で滅ぼされてから日を跨ぎ翌日の5月20日。

 遂にこの歴史の当面の平和が勝ち取られたと悟空達やトランクス達は感じていた。

 それから神の神殿へと戻りヤムチャは他の面子と変身等を抜きで組み手を行ったり、ギニューとサウザーは新たなファイティングポーズを考案しキレのある動きのファイティングポーズを悟飯に見せた。

 そうして休暇を満喫しながら食事を摂っていた。

 

「ガツガツガツガツ!! 

 うんめぇ〜!!」

 

「バクバクバク………僕達はトランクスさん達が警告したメタルクウラやボージャック一味を倒したから、これで世界は平和になったんですよね?」

 

「はい、俺達の歴史ではこの後メタルクウラの侵入を許さないバリアを使い宇宙と遮断してましたが………この歴史ではメタルクウラは滅び去りました。

 だからもう残る脅威は幻魔人ヒルデガーンだけの筈です」

 

 悟飯の問い掛けにトランクスやロスマ、ルリアにパンは自分達の歴史を振り返り残ってる敵は自分達の未来でも暴れ回るヒルデガーンだけだと話し、いよいよ残りはそのヒルデガーンを超える力を得るのみとなった。

 確かに超サイヤ人2はボージャックを超えたが、トランクス達はこれでもまだ不足と考え、更にはヒルデガーンの幻魔人の名に恥じぬ幻の様に実体が消え攻撃が通らなくなる厄介な能力が問題とも捉えその対策も必要だと思っていた。

 

「………でもボージャック一味やヒルデガーンで終わらないと私は思うよ。

 ミラやトワも居るし、それに………もうぶっちゃけるか。

 私、前世の記憶って奴を持っててこれから来る敵の名前とか外見も殆ど知ってるのよ」

 

「何ィ!?」

 

 しかし、此処でニィープはもうカミングアウトしても構わないかと考え自身が前世の記憶持ちだといきなり暴露し、更にこれより先に来る敵の名前も何もかも知ると口にした瞬間ベジータが真っ先に反応し、他の者達もニィープはやけにミラやトワ以外に驚かないと感じていた物がそんな理由があったとはと驚きを隠せずにいた。

 

「ニィープ、もう皆に話すのか?」

 

「ええ、だってボージャックや………アレを程度って呼ぶのは憚れるけどヒルデガーン程度で終わりなんて考えない方が良いわ。

 だってこの地球、何故か前の敵よりも厄介で強い敵が破茶滅茶に押し寄せる特異点の収束地点だから」

 

 ラディッツの案じる言葉を背にニィープは更に語り始め、地球と言う星は本当に何もかも引き寄せる特異点の収束地点と話した。

 悟空や皆もサイヤ人に始まりフリーザ一味、人造人間、メタルクウラ、ボージャック一味と確かに可笑しく感じるレベルで敵が集まると思い話を聞いていた。

 最もクウラは悪い物だけでなく仙豆やドラゴンボール、ブルマ達の頭脳と言った物も集まるとも思っていた。

 

「でよ、これから来る敵やこの時期に来てないと少し変な敵が未だ居るのよこの世界は。

 例えばゲロ、アンタが造り上げた人造人間の中でも未来の世界で稼働を開始し、トランクス達の世界から更に3年後の未来でタイムマシンをトランクスを殺害して奪って来る筈のセルとかね」

 

「むっ、セルはこの時期に現れると言うのか…!?」

 

「なっ、俺が………殺されて………!?」

 

 ニィープは更なる衝撃的な話としてトランクス達の世界から更なる未来の世界、エイジ788から人造人間セルがやって来てないと可笑しいと発言しトランクス達を絶句させる。

 自分達より更に先の未来からタイムマシンで来る者………それはもうパラレルワールドが3つもあると告白する物だったのだ。

 トランクス達はもしかしたら自分達が最初にタイムマシンを使った影響で2つもパラレルワールドが生まれてしまったと考え、重責を感じ始めていた。

 

「じゃあそのセルって奴が敵なんか義姉ちゃん?」

 

「その筈なんだけど………私が知る奴が乗って来た、トランクス達が来る1年前に来たタイムマシンが放置してある位置にあるべき物が無かったのよ。

 丁度半年前、時間が空いた時にジンジャータウンの近くを探したけど影も形も無くて少し可笑しく感じてるのよ。

 ミラ達がこの世界に介入した所為で少し流れが変化したのかも知れないけど絶対に無いと変なのよ」

 

「………ジンジャータウンの近辺………」

 

 ニィープはセルが来てるならあるべきタイムマシンを一応ミラ達が介入した所為で歴史の流れが変わってないかと確認しに行ったが存在せず、これもずっと時期が来るまでは明かさない様にしようとしたが結局セルが現れる時期になってもカプセルコーポレーションに一報が届かず明らかに変だとして前世の記憶持ちをカミングアウトすると同時に皆に話したのだ。

 ベジータは所詮そんな眉唾な物は役に立たないかと切り捨てようとした………が、ドクター・ゲロはジンジャータウンと聞いた辺りで汗を流し始め、様子が可笑しかった。

 

「おいジジイ、大丈夫か?」

 

「………お、お前達にいよいよ語る時が来たか………。

 ワシが抱く懸念事項を…。

 ………【ピピピ】ワシだ、神の神殿まで来てくれ…」

 

 全員が注目する中でドクター・ゲロはニィープも気にしていた懸念事項を遂に語ろうと決意し、内蔵した通信機で1人の存在に連絡を取り呼び寄せ始める。

 ブルマも遂にあの事を語るのかと既に聞かされた事を黙って聞く準備が出来ていた。

 そうして少し待ってると大きな戦闘力を持つ者が神の神殿に近付いていると戦士達は探知し、コレがゲロの呼んだ奴かと思っていた。

 それから直ぐに神殿に白衣を着た特徴的な女性が降り立ち悟空達に近付いていた。

 

「おめえは…誰なんだ?」

 

「初めましての方は初めまして、ベジータさんやナッパさん、ニィープさん達は何度か見掛けてましたよね。

 改めて名乗ります、私はカプセルコーポレーションで働く研究者のボミ………しかしそれは仮の姿です。

 本当の私の名前は人造人間21号、本来ならまだ稼働の目処が立たなかったドクター・ゲロ博士が造り上げたナンバリングの人造人間、その最後の1体です」

 

「に、21号!? 

 私は知らないわよ、そんな人造人間!!」

 

 そうしてその女性、ボミは自らの正体である人造人間21号の名を語り、ニィープは前世の記憶にも居なかった筈の人造人間の出現に驚愕する! 

 あの冷静なニィープが驚く光景を見た悟空達は、ミラ達の様な存在が現れたのかと思い始めていた。

 しかもトランクスは本来なら稼働の目処が立たなかったの言葉を聞き、なら何故起動してると疑問視していた。

 

「私が稼働するきっかけは2年前。

 博士に魔族ミラ達が接触しセルにでも使えと渡された細胞を使用した事で不足していた物が全て埋まり、今より約20年先の稼働予定時期よりも大幅に短縮して私は目覚めました」

 

「…そう、ドクター・ゲロ………アンタこの21号に暫定魔人ブウの細胞を使ったのね!」

 

「何、魔人ブウだと!?」

 

 21号は自身が稼働した経緯を説明すると悟空達はまたミラ達がきっかけかと思ったが、それ以上にニィープは予測不可能の魔人ブウの物と思しき細胞を使ってしまった

 事を理解し汗を流し、クウラは宇宙が滅びるので手を出してはならぬ2つの存在のもう1つである魔人ブウの名を聞き驚愕していた。

 

「ニィープ、魔人ブウとは何なのだ?」

 

「魔人ブウ、今より先の未来に来る敵でハッキリ言って今の私達では弄ばれて終わる位にはヤバイ奴よ。

 クウラ様も多分コルド大王やベリブルさん辺りから聞いてるんじゃないんですか、破壊神ビルス様と魔人ブウに手を出すなって」

 

「…その通りだ。

 それも前世の記憶にあるのかニィープ…だが魔人ブウ、愚父(コルド)が恐れた者がいずれ現れるのか………ならばもっと強くならねば例え伝説の超サイヤ人であるブロリーでも死ぬかもな」

 

 ラディッツや悟空達はニィープがかなりビビってると感じる魔人ブウの事を軽く聞くと、どうやらクウラも手を出してはならないと伝えられた存在らしいと聞き汗を掻いていた。

 そしてブロリーも自身の敵として魔人ブウの名が挙がり、そんな存在が居なくては面白くないとして笑っていた。

 

「魔人ブウ…それがあの細胞の持ち主か…。

 じゃがワシは本当は使いたくなかったのだ。

 ミラ達が寄越した物を、例え調べ上げても危険性があると思っていたからだ。

 しかし………それでも使わなければならなかった………アレを…既にこの目で見ていたのだから………!!!」

 

【カチリ、ポイ、ボン!】

 

 ゲロはポツリポツリと語り始める中で懐からホイポイカプセルを取り出して投げると、其処に現れたのはトランクス達やニィープが驚愕する物………そう、セルが乗って来ると言われていたもう1つのタイムマシンだった!! 

 トランクスもカプセルを取り出し、同じ様にカチリとスイッチを入れてその隣に投げると、全く同じ機種のタイムマシンが2つ並んでいた! 

 ベジータはニィープの前世の記憶通りタイムマシンが2つ存在した事を目にし、その正確性にも改めて驚いていた! 

 

「ゲロ、アンタがタイムマシンを回収していたの? 

 時期は何時なの? 

 そして何を見たの?」

 

「………4年前のエイジ763、お前達がナメック星から帰って来た後じゃ。

 その時ワシはスパイロボットで………タイムマシンに乗って来た者を見た………それは………それは、此処に居る人造人間21号そのものじゃった…!!!」

 

『なっ!???』

 

 そしてゲロは遂に自らの懸念事項………4年前に見てしまった物………タイムマシンから人造人間21号が降り立ちこの歴史に現れた現場を目撃した事を語り明かした! 

 神の神殿は雲の上に存在する為雷は鳴らないが、その雷に撃たれた様な衝撃が戦士達を襲い、17号達も一向に話そうとしなかったゲロの懸念事項を聞き驚愕する!! 

 

「じゃ、じゃあ、この世界にはもう1人の21号さんが居るって事ですよね!? 

 なら何処に居るんですか!?」

 

「わ、分からん………奴はタイムマシンから降りた後何処かへ飛び去り、一向に姿を見せんのだ…!! 

 じゃが、この時期に未来からセルが現れ活動すると聞きこれが21号に置き換わってしまっていたらと考えるなら奴は直ぐに動くと予測出来る…!! 

 何故ならこのタイムマシンがどの時間から来たかもニィープの話と一致しているからじゃ!!」

 

 悟飯が慌てる中でゲロは更にタイムマシンが未来のどの辺りから来たかを告白し、セルと21号が置き換わって歴史が流れてしまってる可能性やもう1人の21号がそろそろ動くと予測する! 

 それを聞いたニィープとトランクス達はゲロが出したタイムマシンの計器を確認し、正にニィープの前世の記憶通りの物である為更に衝撃を受けてしまっていた! 

 

「ま、まさか………ミラ達が介入するこの歴史を軸とした未来で俺達がタイムマシンを作り上げて動かしてしまったから………ニ、ニィープさんが知る歴史と決定的な差異が生まれてしまったのか………!?」

 

「…こう言うのは酷だけど、歴史って言うのはほんの少しの事で変わってパラレルワールドが生まれてしまうのよ。

 そう言った物をバタフライエフェクトって言うのだけど、蝶の羽ばたき1つでも歴史に大きな影響を出すと私達研究者の中で推論が上がってるわ。

 それがミラ達やタイムマシンとかで滅茶苦茶に起きてしまったと、私やゲロ博士、21号は結論付けたわ」

 

 更にブルマは予めゲロから聞かされたこの事を21号を交えた3人で話し合った結果、バタフライエフェクトが数多く発生したからタイムマシンがもう1機来たと議論の末に答えを導いたと明かしその場に重い空気が流れる。

 そして、ならば敵がセルから21号に変わっただけでもう動き出してる可能性からピッコロは下界を見てもう1人の21号を探し出そうとしていた。

 

「あらあらこの歴史の戦士達、此処で話し合ってたのね〜」

 

 その時神殿に全く場違いな声が響き渡り、全員が敵意を露わにしながらその方向を見る!! 

 

「トワ!!」

 

「ミラァ………!!」

 

 神殿の屋根の上、其処に歴史の侵略者であるトワとミラが立っていた! 

 無論ブロリーは憎悪を剥き出しにして睨み付け、更に悟空達や初めてミラとトワを見た17号達や21号も身構える!! 

 

「ああ待って待って、今日はお話に来たのよ。

 お・は・な・し♪」

 

「話だと? 

 貴様等の戯言など聞く耳持たん!!」

 

「あら良いの、私達折角教えに来たのに。

 そう………もう1人の人造人間21号の事を少し、ね」

 

 トワの話し合いと言う言葉をバッサリ切ろうとしたベジータやブロリー達に、歴史の侵略者トワはもう1人の21号を引き合いに出して全員をそのテーブルに座らせようとする。

 しかもミラは今回トワを守る為なのか明らかに力を解放していた! 

 その戦闘力はブロリーすらも真に圧倒し、ニィープは本当に魔人ブウ………それも悪の心が表となりより戦闘形態になったあのブウの悟飯吸収状態を超えてその時のベジットクラスの物と思える様な力を肌身で感じ、ハッキリと今の自分達では勝てないと思い知らされる!! 

 

「もう1人の私の事…知ってる事があるなら話しなさい!」

 

「ええ勿論。

 でないと私達の目的が達成が『この世界軸』で出来なくなるから」

 

 そうしてミラの力で全員を強制的に黙らせるとトワは笑みを浮かべ………しかし直ぐに真剣な表情となり目的である話を始める。

 

「先ず私達が暗黒魔界の復活を目的としてエイジ774に貴方達と私達で争おうって話があったわよね。

 アレは私達の時間移動はある程度規則性と制限があるからそうしたのよ。

 その規則性と制限は一度介入した歴史の軸を起点として枝分かれする物に跳ぶのよ。

 この歴史なら其処を起点にってね。

 そして歴史って何本もの木をイメージすれば分かる様に起点、世界軸が違う歴史が幾つもあるのよ。

 そして私達の制限として一度介入した世界軸の歴史とは別の世界軸の歴史に跳ぶと折角集めたキリが全部失って何もかも振り出しに戻るのよ。

 因みに別の時間軸や世界軸の世界の物を持ち込むのは手間が掛かるけどキリは一応失わないわよ?」

 

 するとトワは自身達の時間移動の仕組みを突然話し始め、悟空は頭がこんがらがりそうになるがクウラやピッコロ、ニィープ、ブルマ、ゲロ、21号と言った頭が回る組はしっかりと理解した。

 つまりこの侵略者達はこの歴史に介入したから他の起点、世界軸と呼ぶ物が違うパラレルワールドに行くと暗黒魔界の復活が遠退くからやりたくないと言いたいのだ。

 

「だからどうした、それが何の関係がある!」

 

「関係大有りなのよ。

 だってこの世界軸にある孫悟空生存の時間軸、後から知ったんだけどエイジ767から先で大問題が発生してその先が無くなるからキリが集められなくなるのよ」

 

『………はぁ!?』

 

 ベジータが苛立ちながら叫ぶとトワはこの先の未来が無くなると言う爆弾発言を飛ばし、全部を驚愕させた! 

 一体何故そんな事になってしまうのかと疑問を感じていた悟空やニィープ達に直ぐ答えが舞い込む。

 

「何でこの先の未来が無くなるかと言ったら、貴方達が今懸念してる未来の21号が直近1ヶ月以内に大暴れして貴方達み~んな死ぬのよ。

 そして界王神達も死に掛けてヤバイって時に破壊神ビルスが遂に動いて21号をこの世ごと破壊しちゃうのよ。

 だから界王神達は大慌てで新しくこの世の誕生を行って…てな感じでキリが集まらなくなるのよ〜♪」

 

「ま、マジか………」

 

 この先の未来が無くなる決定的な出来事として未来の21号が暴れた結果、ビルスの怒りを買いこの世全てが破壊されたと聞きニィープもクウラも、更にベジータやパラガスも破壊神ビルスが動けばそうなると理解し納得してしまった。

 悟空は自分達が死ぬ事や破壊神ビルスが動くヤバさを知り言葉が上手く出て来なくなり、ブロリーも自分が死ぬと言われあり得んと思いながら、ビルスの名を聞き無意識に足が後退った事に気付いてしまう。

 

「な、ならばお前達は目的達成の為に何故未来の21号を放置するんだ!! 

 お前達にとっても邪魔なんだろう!?」

 

「当然だ、俺達の邪魔者であるタイムパトローラーよりもある意味厄介だと言える。

 だが、奴の力は俺すら超えてる。

 だからトワは手出ししないと先程決めたのだ」

 

「み、未来の私はそんなに強いの…!?」

 

 トランクスが最もらしい疑問を話すと、ミラが何と未来の21号は自分より強いと発言し全員が驚愕する! 

 ニィープも多分原典の物語のエイジ774のベジットクラス位強いと思うミラよりも強い敵が出ると知り、そんなのに勝てるのかと爪を噛んでしまっていた。

 

「で、ちょっとだけ話をするわ」

 

 更にトワは回想を語り始める。

 トワ達にとっては少し、悟空達にとっては少し長い月日と呼べる時間であった出来事を。

 

 

 

 

 

 

 それは時間の狭間にて。

 トワはまさか凶悪化しなかったとは言えボージャックがベジータによって倒されてしまうと言う他の世界軸で見られない光景を目撃した。

 いよいよこの世界軸の歴史は他の物と少し異なると知りつつ、より多くのキリを集めると決めていよいよ本格的にセル強化案を実行しようとしていた。

 

 

「うっふふ、セルに私特製の神精樹の実…この世界の孫悟空達は神精樹の実・悪と呼んでたわね? 

 これを食べさせてより強くして奴等ともっともっと激しい闘いをさせてキリを集めるわよ! 

 さて、時間軸はエイジ767の7月辺りが良いかしら? 

 此処は私達の介入とトランクス達の介入が重なってズレが起きてるからね」

 

 トワは独り言を語りながらよりキリを集められる策を考案しながら魔術を使い時間を移動する。

 ミラも孫悟空達が強くなるなら本望であり、より強くなった強敵と闘い勝利する事こそが真の最強の称号を得られると考えていた。

 しかしビルスは別だ、アレに介入されれば自分達の計画が破綻する。

 トワはビルスが変に起きない程度に歴史を侵略する事を心掛けているのだ。

 そんな事を考えながら時間跳躍が終わると………辺り一面は何も無かった。

 地球も、太陽も、銀河も、この世全てが。

 

「ってちょっとちょっと!? 

 一体どう言う事よ、何もかも消えてるじゃない!? 

 拙いわ、原因を探らないと暗黒魔界の復活が遠退いてしまうわ!!」

 

 此処に来てトワは想定外過ぎる事態に慌てふためき再び時間跳躍する、それも日数単位で! 

 ミラも強敵が消えて無くなってる事を驚きながら共に時間を跳び続け………そしてまだ何もかもが消えて無い時間があった!! 

 トワは早速原因を探るべく魔術で怪しい物を探す! 

 

「………あっ、アレは………人造人間21号………!?」

 

 その時、トワの魔術により投影される映像に他の時間軸で確認出来た人造人間21号が宇宙で狂気のまま暴れ回る姿が映る!! 

 だが其処に破壊神ビルスが現れ、怒りに満ちた形相で睨み付けていた!! 

 

『貴様、この世の人間全てを喰らったな。

 その罪は重いぞ………破壊!!』

 

『あ、アァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

「ってヤバっ!!」

 

【シュン!!】

 

 投影された映像の先でビルスがこの世全体に向けて破壊を行い、21号ごと全てを無に帰させようとしたのでトワはミラを伴い時間の狭間に跳ぶ!! 

 流石に時間の狭間は破壊神の破壊でも壊すには直接力を向ける必要があるので、此処なら潜伏と破壊から逃れる事が可能なのだ。

 そしてトワは珍しく怒りの表情を見せながら杖を握り締めていた!! 

 

「ゆ、許さないわよあの人造人間!! 

 奴の所為で計画がおじゃんになるなんて絶対にさせないわ!! 

 無事な時間軸をこの世界軸の中から見つけてやる………!!」

 

 トワの暗黒魔界の復活への執念は本物であり、ダーブラがバビディなどと言う下等生物に操られ、そして地球で殺された事を知ったあの日………トワも一応この世界軸の者であるので時間にして『エイジ780』。

 其処から全てが始まり3年で新たな暗黒魔界の王の器であるミラを生み出し、他の世界軸にあるあらゆる歴史をその目に刻み付け、ラディッツ襲来の日に介入した時から始まった歴史の侵略をあんなぽっと出の存在に台無しにされるなど許せないのだ。

 その執念からエイジ767の時間軸を全てを魔術で見ると………無かった、他の世界軸で確認出来たその先が。

 全てビルスが21号を破壊する事に収束していた。

 オマケにこの世界軸にセルが来ていない、あの21号がセルの代わりに来ていた事が判明するわ、既にハッチヒャックまで食べられていた事も判明した!! 

 

「ギッ!! 

 あの女人造人間っ!! 

 巫山戯るな、巫山戯るな、巫山戯るな!! 

 私の計画を土台から崩すなんて………!! 

 ミラ、もう少し前に跳んで奴を殺すわよ!! 

 ついでに今からセルも他の世界軸からこっちに呼び寄せてこれを食べさせて闘わせて、そして絶対殺す!!」

 

 其処からトワは迅速に行動し、先ずはセルを呼び寄せて少し事情を話すと、セルも敵が消えるのは退屈な為未来21号殺害に協力する事になる。

 其処から未来21号が動き出してそう時間が経たない時間軸を探し………そして見つける!! 

 エイジ767の5月20日の夜明け前、其処で未来21号が空を飛び狂気の笑みを浮かべている!! 

 そうして時間跳躍でその目の前に現れ、戦闘力が外に漏れない魔術結界を張る!! 

 

「貴様が人造人間21号か。

 成る程、確かに聞いていた通りの奴らしいな…。

 お陰で私のゲームもつまらん物になる様だ

 しかもこの世界軸の私にとって変わってるのも気に食わん! 

 今直ぐ殺してやるぞ!!」

 

「人造人間21号、貴様を生かせば俺は最強を証明出来ない。

 迅速に倒させて貰う…!」

 

「へぇ、貴方達が私の相手? 

 しかも未来で食べたセルの完全体も居るし…うっふっふ、とっても美味しそう………!!」

 

 それからセル、ミラは戦闘力を解放しこのイレギュラーの抹殺を開始しようとする!! 

 このセルは既にパーフェクトセルと呼ばれる状態であり、其処に神精樹の実・悪を食べさせた事で戦闘力は何と3800億と言うとんでも無い数値になっていた!! 

 更にミラも本気で潰すべくフルパワーとなり、その数値は………2兆4000億!! 

 大体の世界軸で魔人ブウが潜在能力解放をした孫悟飯、通称アルティメット悟飯を吸収した姿を大きく上回り、超サイヤ人のベジットと互角に闘える恐るべき戦闘力である!! 

 それを見た未来21号は………ただただ目の前のモノが美味しそうに感じていた! 

 この飢餓感を満たせる存在かも知れないと思い襲い掛かる!! 

 

「ぶるぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

「アッハッハッハッハッハ!!」

 

 其処からは正に熾烈な闘いだった。

 パワーアップしたパーフェクトセルがまるで赤子の様にあしらわれ、本気のミラと互角以上の戦闘をしているではないか!! 

 トワはこれは可笑しい、流石の21号でも此処まで強いなど聞いた事も見た事も無かったのでミラが負ける可能性が脳裏に浮かび焦っていた!! 

 

「ぐぅ、貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「はいはいセル〜、先ず貴方がケーキになっちゃえ〜!!」

 

【ビビビビビビビッ!!】

 

「ぬ、ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ポン!!】

 

 そして、アッサリとセルをケーキに変えるとそれを手に取り舌舐めずりをすると早速食べ始める! 

 じっくりと味わう様に噛み、咀嚼音が響く。

 そしてその表情は………何処か不満そうな物だった。

 

「はぁ、未来の弱っちいセルよりかはマシだけどヒルデガーンとも比べたらあっちがマシだし、そもそもどれも不味い! 

 はぁぁぁぁぁぁ、外れだわ。

 でも〜………そっちの人達はどうかな〜?」

 

「ヤバイ、ミラ行くわよ!!」

 

「ちっ、太陽拳!!」

 

「うわっ!!」

 

 セルで満足出来なかった未来21号はミラとトワの両者に狙いを定めたが、トワが勝てないと踏み撤退を決めるとミラもコイツは想定外だと思いながら安全に逃げる為に太陽拳を使い、そして時間の狭間へと跳躍する! 

 しかしトワの表情は怒りで満ちていた! 

 

「あの人造人間!! 

 私や私のミラすらも食べ物としか見てなかった!! 

 許さない…奴だけは抹殺してやる…!! 

 ミラ、ブロリーを悟空達の前で凶悪化させるわよ!」

 

「………分かった」

 

 トワはその怒りを以て此処までの時間軸で悟空達の近くで燻るブロリーを目の前で凶悪化させたが………これも暴走し過ぎて失敗する。

 更にその際に悟空達が余計なダメージを受けてしまい珍しく失敗していた。

 其処から更に悩み、どうすれば良いかと悩み始める。

 

「うーん、このままだと私の世界軸を捨てる羽目になるわね………それだけは嫌よ………でもどうすれば………」

 

「…トワ、あの人造人間21号は未来から来た。

 そして孫悟空達をより強くする事を目的とするならば………孫悟空が生きる時間軸で21号を誕生させれば良いと俺は思う。

 更にブロリーの凶悪化は地球へ移住前にやり敢えて孫悟空達に早くぶつければ良い」

 

「…確かに人造人間21号が現代に居て、其処から色々な変化を与えればもしかしたら…。

 ミラ、貴方良いアイデアを出したわよ! 

 となれば先ず魔人ブウの細胞だけど………あんな邪悪になる理由は恐らく分離前の魔人ブウの細胞を使ってる所為ね。

 なら少しパワーが落ちるけどベビーにリベンジデスボールで粉々になったデブブウの一部を使えば………」

 

 ミラからの変化球を加えたアイデアを得たトワは早速実行に移し、先ずは魔人ブウの細胞…但し分離後で入手しやすいベビーに粉砕された際の物を入手し、其処からトワは先にゲロに接触し、次にブロリーを再び凶悪化させようとしたが………此処でブロリーによってまたダメージを受け、しかも今度は自分達がブロリーに狙われてしまう。

 お陰でブロリーやパラガス達、更に人造人間17号達が明確な協力者になるが今度はダメージ回復の為にメタルクウラへの干渉が出来ず、セルの代わりにボージャックをより強化する案へと変更を加えたのである。

 

 

 

 

 

「で、結果貴方達がより強化された時間軸が生まれたのよ。

 でも、これでもまだ足りないしもう奴は動く。

 だから貴方達で後は何とかしなさい、戦闘力強化のアシストはもう間に合わないわ。

 此処で貴方達が負ければこの世界軸を捨てるわ」

 

 そうしてトワの回想が終わるが、最早何処から言えば良いか分からないが結局この魔族達は敵に変わらないと言う事は分かり、更に厄介な奴を押し付けられた様な形になったと悟空達は思っていた。

 当然ブロリーやニィープはキレそうになるが、ミラが睨んでた為全員動けなかった。

 

「それじゃあ後は任せるわ。

 頑張ってね孫悟空達」

 

【シュン!!】

 

「………身勝手な連中め………!!」

 

 其処からニィープはキレており、本当に次にミラ達と出会えば殺し切ると考えながら下界の方に気の探知を向け始めた。

 未来21号を急いで発見する為に。

 

「………ごめんなさい」

 

「はぁ、貴女は現代の21号でしょうよ? 

 なら悪くないわよ。

 ………でも、そんな奴を今の戦力で倒すなら………」

 

 更に現代21号がシュンと落ち込み始めていたが、悪いのは未来の21号だと思いながらニィープはピッコロと悟空達に協力し下界を見渡しながら気の探知で探す。

 …しかしミラより強いとなれば最早アレコレと手を拱く訳には行かないと考えるニィープは、エイジ767で使うつもりが無かった最終手段………『神の気を纏いしサイヤ人』、即ち超サイヤ人ゴッドの儀式を行い未来21号に対抗する案を皆に持ち掛ける事にしたのだった。

 だがそれと同時に善のサイヤ人は揃ってるかの不安もあり、その点で悩むのだった。

 

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
今回出た話で時間軸と世界軸の話とかがありましたので本作独自の設定として解説しますと、大元の世界軸と言う物が時の流れにはありその中に幾つもの時間軸を内包し、タイムマシンや時間移動の魔術が無ければ他の時間軸にすら干渉出来ない様になってます。
更にミラやトワは他の世界軸の歴史も時間の狭間で閲覧しています(例えば原作のGT世界とか原作超世界とか)。
そして世界軸が異なる世界が出来上がる原因は時の界王神が関わり、彼女の存在1つと行動で世界軸の流れが変わってしまうのです。
そしてミラやトワは本作の世界軸の中にある未来トランクス達の歴史から来たミラ達であります。
なので別の世界軸へ行くと何もかも振り出しになる為必死こいてこの世界軸で自分達の暗黒魔界の復活を目指してます。
此処まで語った上でミラとトワの行動タイムラインや最後にミラ、セルの戦闘力を掲載します。

エイジ780:未来世界でダーブラ、バビディが界王神達と共に死亡、不完全復活の魔人ブウも完全に吹き飛ぶ(スパイロボットが戦闘中に細胞を採集)

エイジ783:ミラ完成、時間の狭間へ行く。
以降ドラゴンボールの歴史や世界軸を学び、歴史介入開始。

エイジ761〜2:ラディッツを凶悪化させる。
その後ナッパとベジータ達も凶悪化させ、ニィープと接触する。
ロザック星でターレスとスラッグを凶悪化させる。
フリーザ軍を凶悪化させる。

エイジ767(1回目):人造人間13号〜ボージャックが順当に倒されるが、その先の全孫悟空生存未来のこの世がビルスに破壊されてしまう。
セルを別世界から呼び込み未来世界の21号を殺そうとするも失敗する。

エイジ767(2回目)
ブロリーの凶悪化をしようとする(1回目)、しかし暴走し過ぎて上手く行かなかった。

試行錯誤n 回目
時間の狭間でGT世界よりブウの細胞を採集する。

以降現時間軸
エイジ764(:ブロリーの凶悪化をさせる(2回目)しかし自力解除で失敗。
更にパラガスとニオまで参戦する事になる。

エイジ765:ドクター・ゲロにブウの細胞を渡し現代の21号を誕生させようとする。
ゲロ、この時間軸で漸く改心し土下座が上手くなる。

エイジ767:戦力強化されたZ戦士達に凶悪化させたボージャックをぶつける。
Z戦士達に21号の存在を警告、此処がまだ未来が分からなくなっている←今ココ

この様に何度も何度も干渉をしたり、アレコレした結果ブロリーや人造人間達が仲間になったり悟空達の戦闘力が大幅にアップする結果になりました。
勿論さも自分達のお陰と話すトワに対して悟空達は良い印象を持ってません、最悪です。
因みにミラ達の干渉が無くてもこの本作のボージャックはベジータに倒される運命にありました。
他にも現時間軸には未来から来たセルの魂はあの世に送られてません、だって来てませんので。

セル「チクショォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

さて、ミラとトワと呼ばれたセル、そして現代21号と未来21号の戦闘力を掲載します。


ミラ
最大戦闘力:2兆4000億

トワ
最大戦闘力が:725億

パーフェクトセル
最大戦闘力:3800億

人造人間21号(未来)
戦闘力:2兆6000億(まだ本気じゃない)

人造人間21号(現代)
最大戦闘力:3500億

はい、現代21号が急遽加入しても微々たる物ですね。
なのでニィープも本来ならもっと後回しの最終手段の使用に踏み切りました。

次回もよろしくお願い致します。

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