少しだけ予告しますが異聞人造人間編の現代の話はもう少しで終わります。
なので魔人ブウとかの話にもう少しで突入出来ます。
そして………今回から本作暫定最後のオリキャラが出ます。
以降は出す予定は無いです(予定は予定)。
では、本編へどうぞ!
未来21号の情報を聞き、神の神殿で下界を見張ってから既に2時間が経過したが、未だ未来21号は影も形も無く潜伏してるのか行動しているのかも分からず終いであった。
「駄目だ、こっちの21号の気から未来の21号の気を見つけようとしてもまるで分からねえ!」
「ちっ、踊らされてる様で苛立つぜ!!」
悟空もラディッツも瞬間移動の前段階の探知で現代の21号と同じ様な気を持つ筈の未来21号を察知しようとしても見つからず、ベジータも次第に苛立ちを覚え始めていた。
更にブロリーは我慢出来ずロスマを連れて地球全体を回りながら未来21号の探索に乗り出してしまっていた。
「くそ、ミラ達め………未来の21号が何時動き出してたか吐くだけ吐いて去りおって………!!」
「しかし動き出してるなら何か手掛りがある筈だ。
下界に降りてでも根気強く探すぞ!!」
ゲロがぼやく中でピッコロはブロリーと同様に下界へ降りてでも探すと言い出し、いよいよ地球全体を虱潰しに探す事態に陥り始めていた。
更にクウラはこの間にクウラ軍に連絡し、宇宙に未来21号が居ないかと指名手配を行う。
因みにこの間に現代21号は白衣の姿と戦闘特化形態…ニィープ曰くブウを女体化した様な姿を見せて2つの姿でクウラと共に行動している以外の21号が指名手配されてた。
「………ふう、やっぱり幾ら考えても無理だわ。
て事で全員下界へ行く前に注目!!」
そうして此処でニィープは何度も何度も脳内計算を行い、結論が出た為今居ないブロリーとロスマ以外の全員に大声で呼ぶ。
悟空達は何事かと思い注目を始める。
「皆、探すは良いとしてどうやって勝つ気?
相手は私達を戦闘力を解放するだけで静まらせたミラ曰く自分以上の強さよ、逆転の手段はあるの?」
「そんな物、精神と時の部屋で限界まで修行して」
「無理、あの部屋の利用を限界までやった所でせいぜい超サイヤ人2の壁を超えられる所まで。
其処まで行けても勝てないわ、間違いなく。
それに奴が残り5日待ってくれる保証がなさ過ぎる」
其処からニィープは自身の計算として精神と時の部屋で限界まで修行して超サイヤ人2の壁を更に超える………つまり超サイヤ人3に行けるが其処で止まり勝てないとハッキリ告げる。
オマケに5日すら待たずに終わる可能性があるとも考えていた。
ベジータもそれ位は分からない訳では無かったが、それでもサイヤ人のプライドがそれを認めたく無かったのだ。
クウラもこれに関しては無駄と分かっていてもビルスがこの世を破壊する事態を避けたい………自身や悟空達が消え、頂に挑む権利を失いたく無い為に動いているのだ。
「だから………未来の21号を見つけたら本当に最後の最後の手段、エイジ767時点で使いたくなかった方法を取らせて貰うわ」
「ニィープさん、それは一体………?」
「………超サイヤ人伝説の善のサイヤ人達が最後に使った物、神の気を纏ったサイヤ人を作り上げる儀式を行い………超サイヤ人ゴッドを降臨させる事よ」
そうしてニィープは語り始める、まだメタモル星人のフュージョンも界王神のポタラも無いこの状況下であのミラを超え得る事が可能な最終手段………超サイヤ人ゴッド、善のサイヤ人側が成ったサイヤ人の神、その降臨に必要な儀式を。
「超サイヤ人ゴッド………超サイヤ人とは何か違うんか?」
「全然違う、超サイヤ人の名を持つけど別種の物と思って良いわ。
超サイヤ人ゴッドとは神の気と言う特殊な気を纏う事に成功したサイヤ人よ。
その方法も6人の善のサイヤ人が集まり、5人の善のサイヤ人が残った1人の周りを囲み、手を繋ぎつつ気を高めながらその1人に送り込む事で完成する物よ」
「(神の気、ビルスが纏うアレか………)」
悟空の質問に説明すると長くなるのでニィープはメインの超サイヤ人ゴッドの降臨方法を話し、善のサイヤ人6人が集まって漸く完成する物と話した。
しかし此処でベジータが反発し始める、サイヤ人が他人から気を与えられて闘うなどサイヤ人の誇りが許さないからだ。
「ニィープ貴様、サイヤ人の誇りを忘れたのか!!」
「忘れてないし出来れば自分の潜在能力を引き出す方向で勝ちたいわよ!!
でもね、あのミラやそれ以上と言う未来の21号を時間を掛けず早急に超え得る手段としてこれしか無いのよ!!
………本当に、他人の力におんぶ抱っこする位なら死にたいし、超サイヤ人2の壁を超えた先…超サイヤ人3を得た状態でもっと戦闘力を伸ばせたら良かったのに、時間も何もかもがそれを許さないし勝手に死ぬ事はもっと許されない!!
それにそんな慌てて修行したら上手く成果が出ない事だってある…だから超サイヤ人ゴッドに頼るなんて真似をせざるを得ないのよ…!!」
当然ニィープもサイヤ人の誇りがあるので本当に超サイヤ人3を得てより戦闘力を伸ばして勝てるならそっちを選ぶのだが………本当に今はそれすら許さぬ切羽詰まってる状況である為、他人の力を借りながら今よりもずっと強さの次元が違うステージに踏み入ろうとす苦渋の選択をしたのだ。
「ベジータ、お前こそ今までの事や精神と時の部屋で超サイヤ人2になる為の修行を効率良くやってくれたニィープの実績を理解してるだろう。
そんなコイツが時間も選択肢も無いと言うならば………業腹だが此処は超サイヤ人ゴッドとやらに頼るしか無かろう!!」
此処でラディッツからの援護でこれまでの実績全てでニィープは己の力で出来得る限り限界の壁を超える様にして来た事を語ってくれたのが有り難かった。
更にラディッツもあのミラを今直ぐ超える様にする事は土台無理と流石に理解出来てる上に妻の苦渋の選択を受け入れてくれていた。
ニィープはこれ本当に有り難く………そしてラディッツが夫で良かったと思っていた。
「ぐ、ぐぐぐ………!!」
それらを聞いたベジータはサイヤ人の誇りが、闘争本能が拒み頭に血管が浮き出る程の怒りを抱くが………戦略家の面はずっとあるのであのミラのフルパワーを肌で感じた為、それ以上とする未来21号を倒すにはそれしか無い事もずっと分かり切ってる為………一瞬超サイヤ人2になるが、直ぐに変身を解除して黙ってくれた。
この間に悟空も自分の力で闘いたいと考えてたが、矢張りニィープ同様無理と悟ってるので超サイヤ人ゴッドの案を妥協して受け入れてくれていた。
「あの、それで善のサイヤ人って言うのは此処に揃ってるんですよね?」
「………それも少し怪しいけど………先ずカカロットと悟飯くん、ラディッツとトランクスは確定よ。
ラディッツはもう悪事はしないし死後地獄行きを受け入れてるけど、それでもこの案を直ぐに受け入れてくれた位には落ち着いてくれたわ。
で、残りはルリアとパンちゃんと………ナッパよ」
「お、俺もか!?」
それからニィープは善のサイヤ人に該当する、或いは該当しそうなサイヤ人の血を引く者を語り始めると、ナッパが此処で名前が挙がったので驚いていた。
が、大人のサイヤ人全員はお前はもうマジで善のサイヤ人側に居るだろうと黙って見ていた。
しかし此処で名前が挙がらなかったパラガスとニオ、ブロリーとロスマ、そしてニィープ自身の事が気になったトランクスがそれを問い掛け始める。
「あの、名前が挙がらなかった人達は………」
「パラガスとニオは接する時間が足りなくて見極めが出来てないから残念だけど除外。
ベジータはまだまだって感じがしてね。
ブロリーとロスマは伝説の超サイヤ人に変身出来るって部分がね………アレ悪のサイヤ人のリーダーたるカンバーの直系子孫の証だからそれが邪魔すると思うから除外。
そして私は………こう言って何だけど確かに今と未来の娘が本当に大事だし勝つ為ならば妥協案を選ぶ程度には落ち着けた。
けれど私の本質は悪のサイヤ人、それを本能的に理解してるのよ。
だから除外よ」
ニィープは丁寧にトランクスの問いに説明すると悟空やラディッツ、クウラやピッコロ達は其処に納得が行く物を感じていた。
ニィープが悪のサイヤ人と自身を言うのも。
この部分はラディッツも………自分とは地球で暮らしてても少し違うと理解してたので受け入れていた。
そしてニィープは故にサイヤ人の尻尾をずっと残しているのだ…此処を乗り越え、魔人ブウを乗り越えた後の世界に必要になるが故に。
「話は分かった、ならば超サイヤ人ゴッドとやらに必要な善のサイヤ人は絶対に欠けてはならないと言うのも確定だろう。
ならばメンバーを分散するにしても悟空と悟飯は俺と共に行動し、ラディッツはニィープとクウラ、トランクスはベジータ………と言った具合に分けて該当者は未来の21号出現時には必ず集まる様にする事だ。
これで良いだろうニィープ?」
「ありがとうピッコロ。
私からの話は以上、後は地上で探し出してから集まるわよ。
後これ、通信用のスカウターを各自1個は持って行って。
じゃあ解散と即行動よ!!」
それからピッコロが話を纏めてくれて且つ善のサイヤ人候補は何が何でも必ず集まる事と説明忠告も受けた後ニィープの宣言で戦士全員が一斉に神の神殿から飛び出す!!
更に此処には現代21号も混ざっており、彼女も気を引き締めて探し始める!
「義姉ちゃんすまねえな、オラ達全員が必ず勝つ為の妥協案を出させちまって」
「仕方無いわよ。
こんな時にミラ以上の敵が現れるなんて想定外にも程があるし、それにどの時間軸もビルス様が6月にはこの世を破壊するって事は………奴等の言う通り負けた上に超サイヤ人ゴッドを使わなかった、或いは使えなかったかも知れない。
だったら予め案を出して必ず揃う事と言えば良いわ。
それに………最悪デンデが死ななければドラゴンボールで生き返れる訳だからね」
そうして悟空組とニィープ組が共に行動して西の都方面を探す事になり、悟空の謝罪をアッサリと仕方無い、完全な想定外として受け取ると同時にミラとトワが語ったこの先の未来を語るとクウラ所か悟空でも気付いてた事………死んだと言う事はそれ即ち自身達の完全敗北の事だと、目を険しくしていた。
そして何より、ニィープも最後の頼みのドラゴンボール利用にも踏み切ってる為、悟飯やラディッツも矢張り想定外過ぎたかと感じていた。
「先ずジンジャータウン近辺………」
そうしている間にジンジャータウン近辺、本来なら此処でタイムマシンを悟飯とトランクス、ブルマが発見する場所を探し始める。
6人は気の探知で6方向を重点的に探していた………その時、クウラの探知に更に想定外の物が引っ掛かる!!
「何、この気は…!?」
「何クウラ様、何の気を………これって………えっ!?」
「ば、馬鹿な、この気は………!?」
其処からニィープ、ラディッツを筆頭に悟空達もクウラが探していた方面に探知を絞り始める!
すると………馴染みのある気が………但し強さが明らかに弱いが………徐々に此方に近付いている事に気付く!
そして彼方の空から、それが姿を見せながら悟空やニィープ達の前で停止する!!
「………お、俺だとぉぉぉぉ!!?」
「いぃ!?
に、兄ちゃんが2人ぃ!?」
そう、此処に飛んで来た存在は何とラディッツだったのだ!!
しかも服装は今のブルマ特製の改良プロテクターでは無く肩パッドがある旧プロテクターとスカウターを装備した昔のラディッツだった!!
これにはピッコロや悟飯はあんぐりとし、クウラすら目を見開き驚愕していた!!
「な、何で伯父さんが………し、しかも…昔の姿で………!?」
「ま、まさかミラ達の妨害!?
いや、アイツ等は明らかに今回の件からは手を引く様な素振りが見えた………なら、このラディッツは何者なの!?」
ニィープもまたミラとトワの仕業かと思ったが、連中ならば他の世界軸からもっと強い戦士を呼び込む上に今回は干渉する素振りが0だった。
その為この地球襲来時の格好をしているラディッツは何者なのかと余計に混乱してしまう!!
そして、この事態は何も悟空達の前だけ起きていた訳では無かった!!
「な、何ぃ!?
ち、地球に来たばかりの………ベジータァ…!?」
「ふ、ふざけやがって!!
何なんだこれは!!!」
南の都方面に向かっていたベジータ、ナッパ、トランクスの前には地球襲来時のベジータが現れ…。
「ぎゃあぁぁぁぁぁ、お、俺が其処に居る!?
ド、ドッペルゲンガーって奴かぁ!!?」
「お、落ち着けよクリリン!!」
東の都方面へ行ったクリリン、18号、ヤムチャ組の前には今よりもずっと弱い、ベジータとの闘いの頃のクリリンが現れ…。
「…俺が、もう1人…!?」
「ど、どうなってるの天さん!?」
北の都方面へ向かった天津飯、餃子、サタンの前には同じ様にベジータ・ナッパ襲来時の強さの天津飯が現れていた!!
更にカリン塔付近や占いババの家付近を探す他の戦士達の前にも同様の弱かった頃の戦士が現れ、Z戦士達や人造人間達は大混乱に陥っていた!!
「………………【スッ!!】」
「こ、コイツ…闘う気なのか………ならば、貴様は敵だな!!」
それからラディッツ達の前に現れた昔の姿のラディッツは闘う姿勢を見せた為、ラディッツは即座に敵と判断し構えた!
無論鏡合わせの構え方だが、昔の姿な上に感じられる気の強さも最初に地球へ来た頃のラディッツである為、今のラディッツには最早敵では無く一方的に攻撃を叩き込み、そして気功波で消滅させる!!
「ふん、雑魚め…姿形が俺と同じとて弱過ぎるわ!!」
「………待った兄ちゃん、また近付いて来る奴が居る!!
しかもこれはオラや悟飯、ピッコロの気だ!!」
ラディッツがアッサリと勝利した直後、悟空の探知に同じ様に弱かった頃の悟空達が接近している事を察知し、そして先程と同じ様に悟空達に襲い掛かり始めた!!
「な、何なんだコイツらは!!」
「敵なのは間違い無いけど、昔の姿の僕達だからやり辛いよ…!!」
当然悟空達も応戦するのだが、なまじ昔の物と同じ姿形をしている上に気も全く一緒の為悟飯はとてもやり辛そうな素振りを見せていた!
ニィープはこれは何なのか………そんな事を思考し、可能性を潰して行ってる中、ニィープのスカウターに連絡が入る!
『皆さん聞いて下さい!!
これはクローン戦士です!!
ドクター・ゲロ博士が昔考案し、でも今の悟空さん達の強さを上手く再現するには時間が掛かる上に常に強くなって行く皆さんの事を考慮して破棄された筈の案です!!
となれば未来の私がこれを利用してる筈です!!
博士にも確認をとって9割方そうだと見解を貰いました!!』
『ク、クローン戦士ぃ!?』
スカウターから現代21号がクローン戦士と叫び全員に知らせる!
しかもこれはドクター・ゲロが昔考案したとも話し、未来21号が今になって利用し始めたとまで発言していた!
これにはニィープ所か悟空達全員が驚愕し、まさかそんな物が考案されていたとは…そんな事を考えながらクローン戦士達を再び撃破する悟空達であった。
「クローン戦士………こんな物が現れるなんてな」
「しかし精度はドクター・ゲロの研究にしてはお粗末だな。
…或いは、お粗末な物を呼び水に俺達を誘っているか、だな」
ニィープの隣でラディッツやクウラがクローン戦士に言及し、悟空達も完成度が高い人造人間を作ったりしてるのにこれはお粗末な出来と思っていたのだが呼び水と言う言葉を聞き、未来21号は何を考えているのか全くもって分からないと感想を抱いていた。
『皆さん、無事ですか!?』
「21号、あんな雑魚に私達が負ける訳が無いわよ」
そんな中で21号が慌てた様子で連絡を寄越すが、相手が雑魚である為負ける要素皆無なので少し過保護気味とニィープ達は呆れていた。
それからスカウターの方には渡した全員の声が響き渡り、しかも遠くではブロリーとロスマが大暴れしスカウターを渡したパラガスが漸く合流した事を気に探知で感じ取っていた。
更に気の探知を広げると………クローン戦士が地球各地に現れ、Z戦士達や協力者の方へと向かい始めている事を悟空、ニィープ達は感じ取った!
「ちっ、矢鱈数が多いわね!!
皆、こっちに向かって来る奴等を潰すわよ!!」
「ああ、分かった!!」
「遅れるなよ、貴様達!!」
それからニィープ達は身構えると、今度はクウラやニィープのクローン戦士が複数現れ、しかも今度は最終形態や超サイヤ人になり戦闘力が上がる!!
しかしその戦闘力は精神と時の部屋に入る前所か3年前の実力の物だった…が、クローンの精度が上がってる事を悟った悟空達はいよいよ超サイヤ人を解禁し、クウラも戦闘力を解放しクローン戦士を片付け始める!!
「だりゃぁ!!」
「はぁ!!」
それを大体40分以上続け、クローン戦士の出現の頻度が減り始めた瞬間漸く節目が来たのかと悟空達は思い始める。
其処から一息吐くと………他の戦士達も戦闘を終わらせ始めたのか徐々に戦闘用パワーの放出が無くなっていた。
無論現代21号も戦闘を終え始めたので共に行った17号、16号も闘いを終えたのだろう。
「うん、問題無くクローン戦士を倒したみたい」
「ふん、この程度の相手に後れを取るなど今の俺達にはあり得ん事だ」
ニィープは超サイヤ人を解き一安心し、悟空達も戦闘態勢を解いていた。
が、クウラは明らかに不満そうな表情をしており完全に物足りない様子を見せていた。
それもその筈、クローンニィープ達は戦闘力15億の頃の姿だったので最早お遊戯にもならないのだから。
「にしても………やっぱりこんな連中を出してくるっちゅう事は、やっぱオラ達を誘い出したいって事なんかな?」
「だろうな。
そうでなければこんな雑魚共を寄越す意味が無いからな」
悟空やピッコロもクローン戦士を寄越す意味を考えれば考える程Z戦士達を誘い出す事しか浮かばなかった。
ニィープも同じ事しか考えられず、しかも相手は魔人ブウの細胞を使った敵………セルを態々ケーキにして食べたとミラ達は話していた。
更に自分達は死んだと言われた………其処から導き出される答えは最悪な物だった。
「あら〜、貴女達と〜っても強いのね〜!」
『!?』
そんな考えを浮かべていた中、この場で直に聞こえる訳が無い声が響き渡り、悟空達は慌てて超サイヤ人2と最終形態になり、界王拳・極1.5倍を発動させて身構える!!
更にニィープはスカウターを装着して21号に通信を送る。
「…ねえ21号、アンタ今17号と16号と一緒に居るわよね…!?」
『えっ、居ますけどそれが………待って、まさか………っ!!
皆さん其処から逃げて、ソイツは!!』
「あら、『この時代の私』って良い子ちゃんの偽善者なの?
全く反吐が出るし、ウザいったら無いわね」
そうして確認を取り、且つ現代21号が警告を発する中目の前の相手………サディスティックな笑みを浮かべ、『悪の気に満ちた人造人間21号』は現代の同一人物を見下し、貶していた!
悟空達はこの瞬間嫌でも理解した、コイツこそが未来世界からやって来た人造人間21号だと!!
「それにしてもクローン戦士をあんなにアッサリと倒すなんてやるわね〜!
ホント………とっても美味しそうよ、貴女達。
だからぁ………」
「っ、ヤバイ!!」
其処から未来21号は値踏みを始め、舌舐めずりを行った瞬間ニィープは強烈な嫌な予感を察知し、先程の戦闘で拾った物を懐から取り出そうと備える!!
その瞬間未来21号は戦闘特化形態に変身し………目の白い部分が黒くなり、青い瞳も紅く染まりつつ如何にも悪者ですと言う表情を浮かべながら指を悟空に向ける!!
「チョコレートになっちゃえ!!」
「させっかぁぁぁぁぁ!!」
【ビビビビビビビッ、ビビィ!!
ポン!!】
未来21号は闘う事をせずいきなりお菓子光線を発射して来た為、ニィープは悟空達のお菓子化を阻止する為にそれなりに大きな石を発射直前の未来21号の指先に向けて投げた!
そのまま光線は石に当たり、石はチョコレートへと変わってしまった!!
「石がチョコレートに変わった!!
アレがミラ達が語ったお菓子光線とやらか!!」
「あ、危ねえ………もう少しでオレがチョコレートにされてた………!!
済まねえ義姉ちゃん!!」
「ちょっとアンタ!!
人のグルメタイムを邪魔するなんて何考えてんのよ!!
殺すわよ!!」
悟空達はお菓子光線の脅威を目の当たりにし、ニィープの咄嗟の判断に救われ冷や汗を掻いていた。
が、未来21号は折角のお楽しみが邪魔されたらしく、ニィープに対して殺意を向けながら戦闘力を解放する!!
その数値を………ブルマお手製スカウターは測り切れずオーバーフローを起こして爆発した!!
つまり、奴は1兆を軽く超える戦闘力を持つ事を意味していた!!
「な、なんて戦闘力だ………!!」
「………くっ!!」
ラディッツや悟空達はその戦闘力の発露から現状の戦力では間違いなく勝てない、ニィープの言う通り超サイヤ人ゴッドと言う物が必要と思い始めていた!
だがこの21号は逃がしてくれる雰囲気が無い、よって悟空達の運命は太陽拳を使い逃げる事に賭けるしか無かった!!
「さあ、人のお楽しみを邪魔した罰を【シュン、ドゴォッ!!】うぐっ!!!」
【ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン、ドガァァァンッ!!】
未来21号が攻撃に移り、悟空達も太陽拳を使おうとした………その瞬間、何かがいきなり未来21号の頭上に現れては不意討ち気味に蹴りを放ち吹き飛ばしていた!!
その何かを悟空達は確認すると………特徴的な白い髪のモヒカンヘアースタイルと尖った耳、更に黄色いイヤリングを付けた者………。
ニィープは一目で界王神と判別するが、前世の記憶にある東の界王神では無かった。
何故なら、身長が彼より高い上に肌色もシアンカラーだったなのだから。
「くっ、何処の誰よ!!
私を蹴った奴は!!」
【パン!!
キン、キン、キン!!】
「えっちょ、あぁ!!!?」
更にその界王神らしき人物は手を叩くと未来21号を幾つもの鏡の様な物を重ね合わせて封じ込める!!
悟空も思わず「す、凄え…!」と漏らし、ニィープもこんな優秀な第7宇宙の界王神は知らない為、驚きの余り声が出なかった。
「さあ下界の戦士達、今の内に退きなさい!
あの封印は奴の力を考慮して長くて2時間、短くて1時間しか保たないですよ!」
「えっ!
あ………ひ、引くわよカカロット!!」
「あ、ああ!!」
其処から界王神らしき者は1時間から2時間程度しか封印が出来ないと告げながら悟空達を撤退させ、封印された未来21号も「逃げるな、私に食べられろ〜!!」と叫びながら封印を破ろうとしていた!
しかしこの界王神らしき者の見立て通り直ぐには破れないらしく悟空達が全速力で逃げる余裕があった。
そして、悟空達が少し去るのを見てから界王神らしき者もその後を追い飛び去って行った。
「あ~もう、次に会ったら絶対にアンタ達全員食べてやるから覚悟しなさいよ〜!!」
そして残された未来21号は癇癪を起こしながら気を更に解放して何とか脱出を継続し、必ず悟空達や邪魔した者も何もかもお菓子に変えて食べようとするのだった。
全ては己の中にある果てしない飢餓感、それを満たす為だけに………。
未来21号から離れた位置の超上空にて、先程の界王神らしき人物が他の者と合流する。
それは、原典の物語で東の界王神と呼ばれる者と付き人のキビトである。
この界王神らしき者が正式なポタラを付けているので東の界王神が界王神から外れたのかと言えばそうではなくしっかりポタラを付けていた。
これは第7宇宙は破壊神ビルスが怠惰過ぎるのでしょっちゅう宇宙の危機に瀕してしまうので、その対策として宇宙の秩序を守る為に、そしてビルスの命が簡単に失わられない様に彼と命を共有する対の界王神が複数存在し、更には界王神を束ねる大界王神と言う存在も居るのだ。
「『大界王神様』、下界の戦士達は救えましたか?」
「ええ、問題ありません。
ただあの封印、あの人造人間が想定以上に力があるので最悪1時間しか保たないでしょう。
矢張り魔人ブウの細胞を利用した人造人間は恐ろしいにも程がありますよ」
「そんな存在が未来から来て、更には力を蓄えつつ宇宙で地球にゆっくり向かっていたハッチヒャックとやらも食べて一旦休眠し、未来でも食べた者達から得た力が馴染んでパワーアップしてから目を覚ますとは………」
そうして東の界王神より大界王神と呼ばれた者は状況の整理をし、キビトも未来21号の未来から現代に来てからの行動をおさらいする発言も交え魔人ブウ、そしてその細胞を利用し凶悪な存在と化した未来21号に恐怖心を抱いていた。
「しかし此処で下界の戦士達を失う訳には行きません。
未来を勝ち取る為に必ずあの人造人間を討って貰います。
…本当は私もその闘いに参加したいですが、あの21号を倒す手段が私には無い故に下手に参加し食べられてしまえばビルス様の命を減らす結果に繋がります。
よって………界王神として、そして私自身がこの世に生まれた責任として闘いを見守らせて頂きましょう」
「それが前世の記憶と言う何とも難儀な物を抱えてしまった大界王神様の使命、ですね…」
しかし同時に使命感と責任感がある故に界王神達はこの闘いを見守る事と決定しながら地球戦士達の下へと向かう。
界王神達の間で周知されていた、今の大界王神が前世の記憶を持ち1500万年前に生まれた事を口にしながら。
「(そう、これは責任なのです。
流石に善人が悪人に、悪人が善人に変わる程の影響力は無いとは言え………戦士達の強さや個人単位の人の生死を変える僅かな影響力、そして新たな前世の記憶持ちをこの世に呼び込む呼び水となった私に課せられた…)」
この大界王神は思う、自身が遥か昔に誕生した事がきっかけで孫悟空達の強さ、更にはニィープが自身の存在の影響を出会わずとも諸に受けて前世の記憶を持った事、サイヤ人ニオが同じく惑星ベジータと共に死ぬ筈だったのに影響を受けて生存してしまった事への責任を。
タイムマシンや歴史干渉による大きな影響でブロリー達が悟空達の仲間になると言う大きな影響と比べたら些末な、しかしミラ達の歴史干渉等と絡み合い複雑怪奇な影響を世界に与えてしまったと時の界王神様と共に考察し出した仮説への責任をその身に宿しながら地球戦士達の下へと向かっていた。
そして、これを全て告白出来る時が訪れる事を思いながら静かに飛ぶのであった………。
此処までの閲覧、ありがとうございました。
後半辺りで出たキャラは大界王神………ですけど、皆様が知る太っちょの大界王神様はちゃんとブウに吸収されてるので安心して下さい、この方は一応2代目です。
実は設定としてこの方が1500万年前に強い力を持ち、前世の記憶を持ったまま生まれたのがきっかけで1500万年後の惑星ベジータでニィープが前世の記憶に目覚めたり、ニオが生き残りブロリーと共に過ごす小さな影響が出てしまいました。
更にそのニィープも連鎖的に様々な人の強さや生き死に(特にサイヤ人編とかその辺り)に影響を齎し、ニオもブロリーとパラガスの強さとかに影響を齎しました。
其処にミラ達の歴史の干渉やトランクス達の過去改変等が重なり合い複雑な影響を世界全体に齎した結果、本編通りの流れになりました。
そしてこれに関しては時の界王神様もお手上げです。
そんな事をニィープや悟空達が知るのは………もう少し先です。
あ、他の界王神達はそもそもブウが強過ぎて前世の記憶持ち1人程度の影響力では些細な違いしか生まれず原作通り殺されちゃってます。
次回もよろしくお願い致します!