DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第52話目を更新致します。
天下一武道会子供の部が今回で終わります。
敢えて優勝する人を伏せる様なサブタイトルにしました。
はてさて誰が最後まで勝ち残る事やらです。
では、本編へどうぞ!


第52話 子供の部終了!!優勝は…誰だ!?

『さあいよいよ準々決勝最後の試合です!! 

 武舞台に上がったトランクス選手とネリテス選手は既にやる気満々だぁ!!』

 

 ルリアの試合終了後、武舞台へ上がったトランクスとネリテスは気を張り巡らせるだけでなく、トランクスは超サイヤ人2に変身しネリテスもそれに劣らぬ………ネーヴェと同レベルの戦闘力を発揮し、既に身構えていた!! 

 

「言っておくけど勝つのは俺だから」

 

「どうかな、俺が勝つかも知れないぜ?」

 

 試合開始前から軽い挑発を交わすトランクスとネリテスは互いに自身が勝つと意気込んでいた。

 最もネリテスは他の者………悟天が超サイヤ人3に変身してたので他の超サイヤ人変身者は皆成れると考えていた。

 しかしネリテスはナメック星人の戦士タイプ期待の星。

 例え相手が今上であろうが必ず追い付くと考えながら超サイヤ人3に変身する隙を与えず勝つ気で居た!! 

 要は変身させなければ自分の土俵のままなのだ、戦士タイプのネリテスは変身タイプの戦士の弱点を見抜きながらより力を込め始める!! 

 

『それでは試合開始〜!!』

 

「悪いが変身はさせん!!」

 

「おっと!?」

 

【バシバシドガドガドガドガドガドガドガ!!】

 

 試合開始直後、ネリテスはトランクスにインファイトを仕掛けて執拗に攻め立てる! 

 トランクスも超サイヤ人3を使っちゃおうかと考えがあったが、まだ悟空達の様に直ぐに変身出来る程使い慣れていない上に年齢的に超サイヤ人3は負担が大きいのでどうしても変身完了時間短縮も持続時間増幅も出来なかった。

 よって此処は超サイヤ人2のまま闘い勝つ事とした!! 

 

「おりゃぁぁぁぁ!!」

 

「ふぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

【ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン!!】

 

 そうして空中で激しい格闘戦を繰り広げ、観客達はバリアーが揺れていたりカメラモニターがその姿を捉えていた事でとんでもない激闘だと理解し息を呑んでいた! 

 一方悟空達は平然としているが、超サイヤ人3に変身させない戦法を立てたネリテスに感心し、超サイヤ人2のトランクスの本気に付いて来られてる事で矢張りネーヴェ同様そのレベルの次世代戦士と知り注目を集めていた。

 

「坊っちゃん少し危ねえかなベジータ? 

 まだ使い慣れてない上にあんなに詰められて激しい格闘戦を繰り返してちゃ超サイヤ人3に変身出来ねぇよな?」

 

「………確かに超サイヤ人3はこの試合では使えんだろう。

 あのネリテスと言うナメック星人も超サイヤ人2のパワーに追い縋れる程に強いと分かった。

 見事だと言っても良いだろう。

 だがな………それでトランクスに勝てるのかと言えば話は違うがな」

 

 ナッパが心配する中でベジータもネリテスの実力を認めていた。

 しかし………それでもトランクスの勝利を微塵も疑わなかった。

 未来トランクスもそうだが現代のトランクスもベジータみたいな気弾乱射は出来ないし純粋なサイヤ人では無いので超サイヤ人2等に変身してもベジータと比べれば打たれ弱い方だった。

 しかし………それでもトランクスはベジータの息子なのだ。

 その類稀な格闘センスを正しく引き継いでいるのだ。

 よって………。

 

「てりゃぁ!!」

 

【ドガドガドガァ!!】

 

「うっ!? 

 う、うぉぉぉぉ!!」

 

【ボンボンボンボン、ドガッバギッ、ボン、ドゴォ!!】

 

 徐々にネリテスのインファイトの隙を見抜いては攻撃をクリーンヒットさせ始める事が可能なのだ!! 

 迂闊な格闘戦はトランクスの餌食になる、それを悟天達や、悟空達の中で父であるベジータが誰よりも分かっているのだ!! 

 その為この試合をトランクスが勝利する事は微塵も疑わない、例え超サイヤ人3が使えなかろうがそれに頼らない戦法にシフトすれば必ず勝てると笑みを浮かべながら信じていた!! 

 結果、トランクスはその予想通り攻め込んで来たネリテスを逆に追い詰め始めていた!! 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ドガドガドガドガドガドガドガドガドガァ!!】

 

「うがぁっ!?」

 

【ドガッ!! 

 キィィィィン、キキィ!!】

 

 そしてトランクスはネリテスの1つ1つの格闘を見切り、遂に重たい連撃を叩き込みダブルスレッジハンマーも当てて武舞台の外へと落とそうとした!! 

 しかしネリテスはダメージを負いながらも何とか空中で静止し、場外負けを防ごうとしていた………その時、もう既にトランクスが眼前に迫り蹴りを放ち、当たる直前になっていた!! 

 ネリテスのこの一瞬は長い時間に感じられ、そして…トランクスの格闘センスは俺よりも上だったと認め、笑みを浮かべるのだった!! 

 

【ドガァ!! 

 キィィィィィィィィン、ズサァァァァァ!!】

 

 そうして遂にネリテスを場外の地面に着地させ、勢いを止めようと力む摩擦で地面が少し削れながら漸くピタッと止まるとトランクスは武舞台の上へと降り立った! 

 一連の動きをカメラモニターが映した事で観客達は歓喜を上げると、アナウンサーも声を上げ始める!! 

 

『ネリテス選手場外!! 

 よって準々決勝第4試合はトランクス選手の勝利です!! 

 果敢に攻め立てたネリテス選手でしたが惜しくもトランクス選手に及びませんでした、が!! 

 その健闘を我々は讃えようではありませんか!!』

 

「へへ、俺の勝ち〜! 

 ネリテス、お前とても強かったぜ、また今度もこんな熱い勝負をしような!」

 

「…ああ、勿論だとも! 

 今度は俺が勝つ様にもっとトレーニングして来るから、お前もトレーニングを欠かすなよトランクス!」

 

 そしてトランクス、ネリテスは互いに手を握り合う握手を交わしながら試合を終えても衰えない闘争心と高揚感を胸に互いに笑みを浮かべるのだった! 

 それからどちらともなく手を離すとネリテスが礼をしたのでトランクスも礼をし、そして武舞台の上から去って行ったのだった! 

 

「ナッパ、俺の言った通りだっただろう?」

 

「ああ、俺少し坊っちゃんを甘く見てたみたいですわ。

 後で謝っときます………これで坊っちゃんは準決勝進出、へへへ…坊っちゃんが優勝するまでもう少しと考えたら胸が高鳴っちまうぜ!」

 

「そうね〜、でもその前にウチのルリアに勝たないとそれは夢のまた夢。

 勿論その先も悟天くんかロスマくんの何方かに勝たないとね。

 だからトランクスくんも3人もより一層気を引き締めた闘いをすると思うわ。

 例えば………試合開始前から超サイヤ人3に予め変身して本気も本気、身体の底から振り絞った本気を出すとか、ね」

 

 ベジータが誇らしげにする中でナッパの謝罪と変わらぬ応援があり、更にニィープがこの先の展開を予想しながらサイヤ人の闘争本能剥き出しの笑みを浮かべていた! 

 大人の部が始まっていないのにこの昂ぶり様は子供達の想像以上の成長によって彼女のサイヤ人の本能が刺激された事でこうなってるので、サイヤ人では無い者達もそれ程この先は更なる激闘が見られると思い期待に胸を躍らせていた! 

 一方ピッコロは惜しくも敗れたネリテスに視線を向け、壁を超えようとする彼の誇り高き姿に惜しみない賛美とトランクス達に負けぬ力を付けさせてやろうと言う久々の弟子を取る気で居たのだった。

 

 

『さあいよいよ超人部門子供の部は準決勝を迎えました。

 その闘いを今始めたいと思います!! 

 先ずは第1試合、孫悟天選手対ロスマ選手!!』

 

「悟天、頑張んだぞ〜!!」

 

「ロスマ、優勝まで直ぐ其処だ、手を抜くなよ!!」

 

 そうして子供の部は準決勝を迎え、父親も母親も関係無く親の声援を受ける中悟天とロスマが入場を開始する!! 

 しかも既に超サイヤ人2と伝説の超サイヤ人2になっており、試合開始前からそれぞれオーラに稲妻が迸り且つ超サイヤ人3に変身を直ぐにする気であった!! 

 

『では試合………開始!!』

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

 

【ギュビィィン、バチビシ、バチビシ!!】

 

 そうして試合開始直後、悟天とロスマは超サイヤ人3、伝説の超サイヤ人3に変身完了させ、フルパワーの15兆の戦闘力を発揮する!! 

 この2大パワーに天下一武道会の人工衛星会場が揺れかけるが、ブルマやゲロ、キコノ達技術者が粋を集めて作り上げた戦闘力のショックアブソーバーやバリアがそれ等を遮断し会場が取り敢えず壊れる事は無くなる…が、その圧力に観客達は今まで以上に息を呑み、悟空達も遂に超サイヤ人3同士の対決となるので笑みを浮かべながら見ていた!! 

 

「行くよ、ロスマ君!!」

 

「来い、悟天君!!」

 

『はぁぁ!!』

 

【ドガァァァァァァァァ!! 

 ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!!】

 

 そうして2大パワーは遂に激突する!! 

 互いに超サイヤ人2とは比較にならないスピードとパワーで格闘戦を繰り広げ、カメラモニターも更に性能リミットを外して漸くその姿を完全に捉える程であった為観客達は驚きの余り口をポカーンと開けてしまっていた!! 

 対する悟空達は悟天とロスマ、2人の力が完全に互角な点に着目していた! 

 

「互角か………」

 

「う~ん、悟天くんは直ぐに決着をつける方向にシフトしないと勝てないって分かってるかな?」

 

「多分分かってるさ、悟天もロスマと一緒に精神と時の部屋に入ったんなら同じ超サイヤ人3でもオラ達の超サイヤ人と伝説の超サイヤ人のとでは結構違う事も思い知ってる筈だかんな」

 

 大人の戦士達は口々に伝説の超サイヤ人3と普通の超サイヤ人3、両者は違うと言う事に超サイヤ人嫌いなチチは特に理解出来ず超サイヤ人3なら同じではと考えていた。

 其処に隣に座ってるニィープが説明を始めた。

 

「チチさん、普通超サイヤ人3って消耗が激しくて長くは変身出来ないんですよ、私達大人のサイヤ人でも。

 だからベジータや悟飯くんは超サイヤ人2の姿のまま3のパワーを引き出す方向へ修行し、長く変身出来ないデメリットをほんの僅かに解消したんです………が、ブロリーやロスマくんは伝説の超サイヤ人。

 肉体構造が普通のサイヤ人とそもそも違うので超サイヤ人3のデメリットがあって無い様な状態なんですよ。

 なので以上の2人だけは例外的に長時間超サイヤ人3に変身し続けられるんです。

 そして悟天くんは子供だから余計に超サイヤ人3の負担が大きい………だからこの試合は悟天くんが必殺の一撃をロスマくんに先に直撃させて気絶か場外か、どちらかを早く達成しないとパワーの消耗で変身が解けて負けるんです」

 

「そ、そうなんか!? 

 ならもっと応援しなきゃならねぇべ!! 

 悟天、其処だ思いっきしパンチを当てんだ!!」

 

「ロスマ〜、頑張れ〜!」

 

 ニィープの説明を受けたチチは長期戦は無理と理解し慌てて応援をより熱くし、パンチのジェスチャーをしながら熱狂していた! 

 一方ニオは全くこれっぽっちも慌てず何時も通りの態度で応援しロスマが勝てると信じていた! 

 この両者の違いも楽しみながら試合に再び注目したニィープは矢張り悟天のパワーが少し落ち始め、超サイヤ人3のパワーの最高潮をキープ出来るのは子供では3分が限界だと理解し、更に先の試合でも超サイヤ人3に変身した事が響いて更に持続時間が減ったと頷いていた。

 すると悟天はそれを理解しているのか、かめはめ波をチャージし始め全てのパワーを込めようとしていた!! 

 其処にロスマもサイヤ人らしく正面から受けて立つらしく、ギガンティック・オメガの発射態勢に移行していた!! 

 

「かめはめ波ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ギガンティック・オメガ!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!】

 

 2つのエネルギー波は武舞台の真ん中で衝突し、着弾・拮抗部分が巨大なドーム状に広がり押しては押し返しを繰り返す!! 

 悟天もロスマも汗を掻きながら腰に力を込め、足で踏ん張り、変身持続用の気も根刮ぎ使い切ろうとして相手の気功波を撃ち返そうとする!! 

 その中で悟天は思う………自分はまだロスマ君やルリアちゃん、トランクス君に勝てた事が余り無いと。

 特にロスマに至ってはトランクス、ルリアのどちらかの手を借りなければ勝っていないのだ、2人は単独で倒した事があるのに。

 なので今日のこの対決は謂わば誰かの手を借りてこの壁に勝って来た弱い自分との決別の意味も籠もった大事な試合だったのだ! 

 

「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ………波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!】

 

「なっ!?」

 

 それ故に、悟天は決勝に温存すべき、使える力を全て使ってでもロスマに勝とうとしたのだ!! 

 当然それはトランクスかルリアと闘う為に力を残そうと考えたロスマの気功波を一気に呑み込み、思わずロスマは全ての力をガードやバリアに回して何とか耐えようとしたが………バリアごと武舞台の外に押し出され、遂にはバリアが壁と接触する!! 

 もしこれを破られ壁に身体の一部が付けば場外負けになると悟り、ロスマはまさか此処で全ての力を出し切ろうとする悟天の愚直さに驚きつつ、其処までしてたった1人の力で自分に勝ちたかったのかと理解し………そして、それと同時にバリアが破壊され、ガードの上からかめはめ波が直撃した!! 

 

【ドォォォォォォン!!】

 

 幸い観客席はブルマ達が作ったバリアで保護されてるので例え15兆のフルパワーの攻撃を受けてもビクともしない強度であり、かめはめ波の爆発を含めても全く傷が付かなかった! 

 その直後、悟天の超サイヤ人3は変身解除されただの超サイヤ人所か通常状態まで戻り、気も殆ど使い切ったので最早闘う力は残されていなかった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………」

 

 悟天は疲労困憊状態になり肩で息を吸いながら吐くを繰り返していた。

 もしこれでロスマ君を壁に押し込めてなければ負けは確定………そう思いながら爆煙が晴れるのを待っていた。

 そうして爆煙が晴れるのを待つと………ロスマの背中は壁にギリギリ付いていない、だがロスマは尻尾を残したサイヤ人だ。

 そしてその尻尾が場外の壁に付いており………悟天の決勝進出が決定した!! 

 その瞬間悟天は背中から倒れながら笑みを浮かべていた! 

 

『ロスマ選手、サイヤ人の特徴的な尻尾が場外の壁に触れてる為場外負けです!! 

 孫悟天選手、エネルギー波の撃ち合いを制しての勝利です!!』

 

「まぁ勝ち筋はそれしかないからな。

 悟天は良くやったと褒めてやる。

 ロスマも………負けはしたが次の事も考えた力の配分も完璧だった、バリアを張った時も焦った様子は無かった、だから………まぁ頑張ったと褒めてやる所だ。

 ………3位決定戦が待ち遠しいな」

 

「ブロリーにしては素直に褒めてるね〜。

 うんうん、ロスマは良く頑張ったよ、3位決定戦が終わった後は何か美味しい物を沢山食べさせようね」

 

 アナウンサーの悟天勝利の宣言を聞きブロリーとニオはそれぞれロスマに労いの言葉を掛けており、ラディッツ達はブロリーが負けたロスマも褒めてる事にだいぶ丸くなったなと感じながら悟天とロスマの2人にサムズアップや拍手等を贈っていた。

 するとロスマが超サイヤ人3の変身を解除し、悟天に肩を貸しながら武舞台から降りて行き次に控えてるトランクスとルリアに年長者として頑張れと応援していた。

 

「全く、あんな試合見せられたら私達もサイヤ人として、ライバルとして恥じない闘いをしなきゃいけないじゃない。

 あーあ、決勝に出る為には余力も全部出し切らなきゃいけないなんて嫌だな〜」

 

「何だよ、体力回復は仙豆で出来るだろ?」

 

「あのねぇ、女の子は体重や体型を気にするのよ。

 仙豆ってサイヤ人以外が食べると10日は何も食べなくても良くなるでしょ? 

 そんなのを食べてまた何か食事したら太っちゃうから嫌なの」

 

 一方ルリアはこの後決勝も出なきゃならないのに仙豆を食べる前提の闘いをしなければならない事に肩を落としていた。

 サイヤ人であろうがルリアはお年頃の女の子、体型維持や体重の増減を気にする繊細なタイプなのだ。

 それを見てたトランクスは呆れて歩きながらまだ話を続ける。

 

「いやいや、純血のサイヤ人ならその辺大丈夫だろ?」

 

「全然。

 ママの話だと太ったサイヤ人は居たしお祖父ちゃんは太ってたって話があるし、何なら女のサイヤ人も太るのは避けられないからちゃんと食べた分エネルギー消費なさいよって言い付けられてるのよ」

 

「えっ、純血のサイヤ人でも太るんだ………俺ハーフだから仕方ないって思ってたけどやっぱり人間って太る時は太るんだ………」

 

 しかし、トランクスは純血のサイヤ人でも太ると言う衝撃の事実をこの歳で知りそう考えるとニィープおばさんやパパ達はかなりエネルギーを使って体型維持してるんだなと考え、サイヤ人でも太る悩みはあるんだなと頭にしまい込んでいた。

 因みに余談だが、超サイヤ人は変身してるだけで身体に負荷が掛かりエネルギー消費もして行き、2や3は更に顕著になるので超サイヤ人2に変身しながらサウナに入ったり運動するとダイエットに持って来いなのだがルリアとトランクス達チビ達はこれをまだ教えられていなかった。

 楽に体型維持を図る事をさせない為ニィープが成人するまで教える気が無いのだ。

 最もこれは少し考えれば分かる事なので何れルリアも知るだろう。

 

「さてトランクス、もうやる事は分かってるでしょ? 

 超サイヤ人3に変身してよ、私も超サイヤ人2の限界突破に変身するから」

 

「ああ、当然だよなルリア」

 

 そうして武舞台の上に立ったトランクスとルリアは超サイヤ人2に変身し、気を貯め始め超サイヤ人3と超サイヤ人2限界突破にそれぞれ変身する準備を整える! 

 あんな試合を見せられたのだ、身体の底から力を出し切らねばこの昂ぶりが収まる事は無いのだ!! 

 そう、ルリアは当然としてトランクスもまた地球育ちではあるが親のお陰で実力の向上心も闘争本能も十分あるサイヤ人なのだから!! 

 

『それでは準決勝第2試合、ルリア戦車対トランクス選手、試合開始です!!』

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

【ギュビィィン、バチビシ、バチビシ!!!】

 

 トランクス達も試合開始直後に超サイヤ人3、超サイヤ人2限界突破にそれぞれ変身する!! 

 しかも今回は変身持続時間が可笑しいロスマが相手では無く互いに同じ位の変身時間しかない両者が相手である!! 

 なので悟天とロスマの試合の様な短期決戦では無い、互いに全てのパワーを格闘戦に振り切った原始的且つ気功波を伴わない、本当のガチンコ勝負を仕掛け始める!! 

 

『はぁぁぁぁぁ!!』

 

【ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギドゴドガバギビシバシドガァ!!】

 

『す、凄まじいノーガードの殴り合いです!! 

 孫悟天選手とロスマ選手と違い2人は殴り合いで決着をつける気の様です!!』

 

 アナウンサーの解説通りトランクスもルリアもガードなどしない殴り合いによる決着を望んでいた! 

 単純な格闘戦だけなら気功波を交えた闘いよりも超サイヤ人3や2限界突破の変身時間をごく僅かだが伸ばせるからである! 

 何より親を抜きにしても悟天とトランクス、ルリアとロスマは皆本気で勝ちたい、負けたくないライバルなのだ! 

 性別も関係無い、サイヤ人の本能由来ででコイツには負けたくないと言う思いを常に持っているの! 

 故に、天下一武道会と言う舞台で完膚無きまで負かしてやるとルリアとトランクスは考えていたのだ!! 

 

『おらぁ!!!!』

 

【ドガァ!!!!!!】

 

 それがこの格闘戦である!! 

 一撃一撃に全てを込めて殴り蹴り、ボロボロになろうが関係無く手を、足を伸ばして攻撃を仕掛ける………重ねて言おう、4人は次世代のライバル同士、だからこそ相手に負けたくないと言う思いが誰よりも強いのだ!! 

 そんな闘いを見ていたネーヴェとネリテスも見事に惹き付けられ、彼等に真に勝ちたいと言う思いが生まれ始めていた! 

 それ程までにチビっ子サイヤ人4人は深いライバル関係にあるのだ!! 

 

「らぁぁぁぁ!!!!」

 

【ドゴォ!!!!】

 

「うごっ!? 

 ぐ、おりゃぁぁぁぁ!!!」

 

【バギィ!!!!】

 

 そうこうしている内に超サイヤ人3や2限界突破の戦闘力のピークはとうに過ぎ、遂にこの次の一撃に全てを込めて放てば変身が解けた上に当たれば気絶すると言う確信を持つ程に消耗していた!! 

 ラディッツやニィープ、ベジータ達も当然それを理解しどちらが勝つのか………それを見届ける中、2人は動き出した!! 

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

【ドガァ!!!!!!!】

 

 トランクスとルリアが全身全霊の一撃を放ち、今までで一番重い直撃音が鳴り響く!! 

 その結果は………トランクスに放たれた拳は頬を掠り痣となるが、ルリアに放たれた一撃は芯から捉えて直撃しており、ルリアが不敵な笑みを溢した瞬間先に変身が解けて倒れ込んだ! 

 其処からは目を回して伸びており、完全に気絶している事が誰の目から見ても分かりきっていた。

 

『ルリア選手、気絶により戦闘不能!! 

 よってこの試合はトランクス選手の勝利です!! 

 以上決勝は孫悟天選手対トランクス選手、3位決定戦はロスマ選手対ルリア選手に決定しましたぁ!!』

 

「あっちゃ〜、最後の一撃をトランクスくんに見事なまでに見切られたわね! 

 これは文句無しでルリアの負けね〜」

 

「ふははははは、残念だったなラディッツ、ニィープ! 

 どうやら俺のトランクスの方が上だった様だな!」

 

「そうだな〜。

 よし、帰った後は反省会をして労いつつルリアの修行に付き合うか!」

 

 そしてルリアにトランクスが勝った事でベジータは上機嫌になり、ラディッツ夫婦はお見後と完敗の様子を見せて後でルリアに何か神ゲーを与えつつ労い反省会をすると2人で決めていた。

 ニィープ達はルリアがトランクスに向けてる感情がベジータが悟空に向けてる物と何ら変わらない事を知ってるので余り負けた事を責めず自分から反省点を挙げさせる様にしてなるべく彼女のプライドが傷付かない様にと配慮するのだった。

 

『さて、10分休憩後に決勝戦と3位決定戦を始めます! 

 その間に選手の皆様はお手洗いをしたりしてコンディションを整えて下さい!』

 

「う~ん、彼処まで消耗した上であの一撃を受けたからルリア、3位決定戦までに起きれるかしら?」

 

「難しいだろうな、タダでさえ超サイヤ人3や2限界突破は子供の身には負担がでか過ぎるんだ。

 もし目を覚まさなくてもそれは仕方ない事だ、誰もルリアを責める権利は何処にも無い」

 

「………そうだな」

 

 しかし一方で親達はルリアが3位決定戦までに目を覚まさない可能性を指摘し、ベジータすらも同意して頷いていた。

 サイヤ人にしか分からないが超サイヤ人3は大人でも消耗が大きく、2限界突破が多少マシなのだ。

 そんな物を子供が使って本気で闘い合えば仙豆を食べても数時間目を覚まさなくなろうが可笑しくないのだ。

 なのでニィープとラディッツは反省会を開くと話したのだ、目を覚まさない可能性が大きい為に。

 セルやクウラ、ブロリー達体力お化けもこれには何も言わず、後で何か買ってやってモチベーションを保たせようとすら思う程であった。

 

『それでは、これより第25回天下一武道会超人部門・子供の部決勝戦を執り行ないます!! 

 見事決勝まで勝ち進んだ孫悟天選手とトランクス選手は入場して下さい!』

 

「おっ、遂に決勝か!」

 

「時間は………11:30か。

 3位決定戦が終わったら子供達を誘って御飯にするわよ」

 

 そうこう話してる内に悟天とトランクスが武舞台に上がり超サイヤ人2に変身し、いよいよ決勝戦の幕が上がろうとしていた。

 しかし大界王神とニィープは前世の記憶からこれはトランクスが勝つと予想し、ならば次の3位決定戦がしっかり行われるか否かに着目していた。

 

『それでは決勝戦………始めぇ!!』

 

 そうしてアナウンサーの一声により決勝戦が始まり、悟天とトランクスは開始早々に超サイヤ人3に変身し先のルリア達の様な闘いを繰り広げ………原典の物語と良く似た結末である悟天がトランクスの気弾を受けて突撃の勢いが止まらず場外となるのであった。

 これはある意味予定調和とも捉えつつ、悟天とトランクスの先の試合を見ていて気のコントロールはトランクスの方が上であると見切ってた為順当な結果だとニィープは判断していた。

 ついでにベジータはまた上機嫌になっていたし、原典と違い悟天は不満が余り無く本当に負けたと潔く認めていた。

 

『では3位決定戦のロスマ選手対ルリア選手の………おっとスタッフが来ましたね? 

 ………ふむふむ………えー、皆様残念ながらルリア選手はまだ気絶して起きない上に暫く目を覚ます様子が無いらしいので3位決定戦はロスマ選手の不戦勝とさせて頂きます! 

 続いて5位決定戦のネーヴェ選手対ネリテス選手の試合を………』

 

「まぁ、目を覚まさないよね。

 ルリア、良く頑張ったわよ」

 

 そして、矢張りルリアがこの短時間でギリギリ目を覚ます事が無かったので3位決定戦はロスマの勝ちとなってしまった。

 これにはサイヤ人一同は首を縦に振って頷き、トランクスと限界一杯まで闘った彼女を労っていた。

 そうして5位決定戦も行われ、何とネーヴェとネリテスは両方共全く同時に場外に飛んでしまうと言うミラクルを起こし2人が同率5位となり賞金を得る事になった。

 これには運営も文句は無く、寧ろそんなミラクルを起こした2人を讃えた結果でもあった。

 そうして以上を以て11:50、天下一武道会超人部門・子供の部は幕を閉じるのであった。

 

 

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、優勝はトランクスでした。
やっぱりチビ達の中で特に厳しい訓練を受けてるのはトランクスなのです………が、ロスマやルリア、何なら悟天も勝つ可能性はあったので本当に一歩届かずと言う形でした。
因みに悟天がロスマにやった一撃に賭けた戦法は本当に正しい判断です、でないと負ける事が確定しますので。

次回もよろしくお願い致します!
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