今回で天下一武道会が終わりますが、まだまだ話は続きます。
何故なら異聞魔人ブウ+αですので。
更に今回ダイジェスト気味に天下一武道会が終わった理由は本編を見て下されば分かると思います。
では、本編へどうぞ!
「う、うう~ん………」
「ルリア、起きたか?
子供の部はもう終わったぞ」
「ロスマ………あぁ〜、消耗が激しくて目を覚ませなかったか〜………」
それから10分後の12時ジャスト、漸くルリアが医務室のベッドの上で目を覚ますとロスマが結果を伝えると納得した様子で起き上がっていた。
そしてロスマの手を取りながら立つと、背伸びして医務室のお医者様に頭を下げてママ達の気を探知して其処に走って行く。
そうして食堂にて皆が食事しながらルリア達の分の料理も確保していた。
「おはようルリア、帰ったら反省会だから今は一杯ご飯を食べなさい」
「それと帰りにゲームを買ってやるからな」
「は~い」
ルリアの到着直後、ニィープとラディッツは娘の頭を撫でながら労うと料理を渡して食べまくらせた。
超サイヤ人2限界突破で消耗し切った身体に仙豆だけでは回復が微妙に追い付かないので足りない分を食べさせているのだ。
ルリアも親達の労いを受け取ると黙々とご飯を食べ始めるのだった。
『ガツガツガツガツガツガツガツガツ、モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ!』
「それで、超人部門・大人の部は何時始まるのだ?」
「午後1時からだセル。
それまでは食べてエネルギーを貯めるぞ」
サイヤ人達とブウ2人の滅茶苦茶な量の食事の横で平均的な食事をするクウラとセルが時間の確認をし、食べる必要が無い17号達やナメック星人用の食事を摂るピッコロもそれに頷きながら座って待っていた。
21号も美味しいスイーツを食べながら時間が来るのを待っていた。
「矢張り此処に居たか、お前達」
「おっとジジイ、何の用だ?」
其処にまた食事を摂る必要が無いドクター・ゲロが現れると髭を少し弄りながら21号の隣に座り始めて会話に混ざり始めた。
「いや何、次はお前達が闘うだろうから最初からバリアを最大稼働させるのとワシはバリア発生装置がオーバーロードを起こさない様にメンテナンスする為に試合は見られんと言う事を伝えに来たのだ。
全員予選の最初から思い切り闘いたいと思っておるだろう?
それにワシが全力でサポートしてやるから手加減抜きで闘って良いぞ」
「おっ、そりゃありがたいやゲロ!
オラ達人数が多いから誰かが絶対予選から当たって落っこちると思うから思いっきし闘いてえって思ってたんだよ!」
「うんうん、ニオやパラガスが観戦側でもギニュー特戦隊とクウラ機甲戦隊も参加するから絶対本選から炙れる人が出るからね。
そう言った物の配慮はありがたいわ」
ゲロの言葉で誰が予選で当たろうが最初から全力全開でぶつかり倒そうと言う気が生まれ、全員片手の拳を握りながら肉まん等を食べてエネルギーを蓄え始めた。
例え相手がクウラだろうがブロリーだろうがブウだろうが全力で倒す為に。
そうしている内に12:30になり、悟空が最後にラーメンを参加する大人達は皆食べ終わり超人部門・大人の部の予選控え室へと移動を始めた。
其処には天下一武道会のスタッフが案内し、くじを配布していた。
「くじ………予選会場が書かれてるでしょうね〜。
ブウ、中身の入れ替えは無しよ?」
「ふっ、本選で誰かがどうしても闘いたい奴が居ると言う時にしかやらんさ」
ニィープは予選からブウの魔術でくじの入れ替えはさせないと釘を刺しながらくじを引くと、16番と書かれていた。
矢張り超人部門は大人の方が今は多いらしく、クウラもそれを予測し運営等に予選会場も多めに作らせた事が正解になっていた。
更に後ろのラディッツが引くと14番と書かれており、それから次々とZ戦士達が引くとどうやら16番までの数字しかなく被った者が数多く居たので結構篩いに掛けられると思いながらも勝負の世界は残酷なので皆闘志をギラギラに燃やし始めていた。
「それでは皆様、此方の番号に対応した予選会場行き転送装置へ並んで下さい〜。
向こうで時間になったら予選武舞台へ入場して下さい〜」
「じゃあ私はヤムチャとナッパとサウザー、それに餃子と並びますか…」
「へっ、油断して負けるとかは無しだぜ?」
そうしてニィープはヤムチャ、ナッパ、サウザー、餃子と共に16番予選会場への転送装置で控え室に転送されると、其処で残り20分を準備運動に費やしていた。
すると周りの地球人達がニィープコンツェルン社長が超人部門に参加する事に驚き、ニィープの名を知る異星人達やクウラ機甲戦隊隊長のサウザー、元フリーザ軍のナッパを見て負けたと思い肩を落としていた。
そうでなくても気を感じられる者が多く居るのでZ戦士達が余りにも次元が違うと知り宇宙の戦士の中でも上澄みも上澄みがこの場に居ると悟り既に冷や汗を流していた。
『さぁ、第25回天下一武道会の超人部門も遂に大人の部に突入しました!
いよいよ16個の予選会場に選手達が入場します!!
そしてこの中から勝ち残った1人のそれぞれ16名が本戦へと進み、雌雄を決するのです!!
では………選手は武舞台へ入場して下さい!!』
「…時間ね。
さあ、此処からは女社長の孫果琳じゃなくてサイヤ人ニィープとして闘わせて貰うわよ…!」
「へっへっへ…腕が鳴るぜ…!!」
それから時間が訪れたニィープ達は全員武舞台へと上がり始めると全員が戦闘用の気を張り巡らせるとそれなりに大きな戦闘力を持つ者がちらほら居るが、矢張りどれもこれもZ戦士に及ばず予選突破はZ戦士や界王神等が確定だと思いながら構え始める。
しかもニィープとナッパは早速超サイヤ人2に変身し7兆5000億の戦闘力を発揮し、更にヤムチャ、餃子、サウザーもアルティメット化をすると先ずはニィープ達に合わせて7兆5000億までの力にセーブしていた!!
「えっ、あの女社長さん超サイヤ人って奴に変身出来るの!?」
「バカお前、地球名の孫果琳はあくまで企業を興す為の名前だ!
彼女の本名はニィープ、クウラ軍のNo.2の実力を持つ猛者だよ!!」
地球人達が超サイヤ人2に変身したニィープに驚き、異星人達が訂正するとニィープはニヤリと笑うと試合開始の合図を待っていた。
早く雑魚達を一掃してナッパやヤムチャ達に集中して闘いたいが為に!!
『それでは、第25回天下一武道会超人部門・大人の部予選………試合開始ぃぃぃぃ!!!!』
「さてヤムチャ達、やる事は分かってるわよね!?」
「先ずは周りの連中の脱落だろ、勝負の邪魔をされちゃ敵わんならな!!」
【シュン!!
バシィ!!
バギィ!!
ドガァ!!】
そうして試合開始直後、ニィープの合図によりヤムチャ、餃子、ナッパ、サウザーが動き出し自分達以外の選手を武舞台から落とし始めた!!
流石に7兆を超える戦闘力を持つ猛者はこの場には居なかったらしく、選手達が面白い様に武舞台から落ちて行った!!
しかも気功波、気弾は余りの戦闘力差によりノーガードでもダメージ無しであり、その光景を見た者達は戦意喪失気味になりながらも破れかぶれの特攻を仕掛け闘う事を止めなかった!
ニィープ達はこれ程の戦闘力差があろうが立ち向かう者達に戦士として敬意を払い一撃で武舞台から落とし、次に来る時はこれ位強くなれと道を示しながら闘った!!
『さぁさぁさぁ、全ての武舞台で一部の選手達が大暴れして次々と他の選手を落としてます!!
これには超人の大人でも堪らず武舞台から落ちてしまってます〜!! (や、やっぱり孫悟空さん達一派はとんでもなく強いしミスター・サタン達も強い、これですよこれ………これ位激しく洗練された闘いを私は見たかったんです!!)』
更に他の予選武舞台でも同じ事が起きてるらしく、矢張り皆修行したそれぞれと闘いたいらしかった。
そして、16番会場は見る見る内に選手が減って行き………そして遂にニィープ達5人が残るのみになっていた!!
「さーて………此処からは文字通りフルパワーの闘いだな………!!」
「アルティメット化は超サイヤ人3と違いエネルギーの消耗が少ない。
ニィープ、お前はこれをどう攻略する?」
「そんなの勿論………そっちより大きなダメージを手早く叩き込んで沈めるだけよ!!」
【ギュビィィン、バチビシ、バチビシ!!】
そうしてニィープ、ナッパも超サイヤ人3へと変身しフルスロットルになった中、ヤムチャ達もアルティメット化で出せる最大戦闘力25兆までパワーアップを果たした!!
それからニィープは誰を優先的に倒すか………頭の中で算段を整え、それを相手に気取られぬ様に構えながら向き合い………そして、ヤムチャとサウザー、ナッパを無視して餃子に一気に突撃する!!
「ボ、ボク!?」
「はぁ!!」
【ドガァ!!
シュイン、シュインドガァ!!】
餃子はアルティメット化により25兆までパワーアップしている、それが意味するのは彼の超能力が更に厄介になったと言う事である!
超サイヤ人3でも逃れられない金縛り、そんな物を乱戦中にやられれば予選敗退は必至と考えたニィープは最優先で餃子を攻撃し、2回の重たい攻撃を浴びせて武舞台の場外へ落としてしまった!!
ナッパとサウザーはそれを見てニィープも考えたなと思いながらも目の前の敵に集中する!!
そしてニィープも餃子の次はヤムチャが来ると分かっておりその気の動きを警戒していた所、ヤムチャが直ぐ後ろまで迫って来ている事を悟り攻勢ガードを行う!!
「まさか餃子を狙うとは思わなかったぜニィープ!
いや警戒心が強いアンタの事だ、餃子の超能力が相当厄介だと判断したんだな!」
「その通り、乱戦中に全員金縛りに遭って場外負けなんて情けない事にならない様にしてあげたんだから感謝しなさい、よ!!!!」
【ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガァ!!】
ヤムチャもニィープの意図を理解した後、狼牙風風拳で攻撃を仕掛けると対するニィープはカオスアサルト(急所関節狙い無し)で対抗し、両者一歩も引かぬ攻防を繰り広げる!!
しかも何方も幾つかの攻撃がその身に当たっても構わず攻撃を仕掛け、決して痛くない訳では無いダメージを負いながらなおも攻撃を止めなかった!!
『オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!』
【ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガァ!!!!】
更にナッパ、サウザーはとことん限界まで格闘戦を臨む姿勢で居た為に気功波やエネルギーブレードは無しで闘っていた!!
その衝撃で子供の部ではまだ壊れなかった武舞台の床が割れたりする等の衝撃が起きてたが、後で直ると聞いているので2人はお構い無しに格闘戦を続けた!!
25兆のサウザーと30兆のナッパ、決して低くない戦闘力差をサウザーが意地で埋めていた為、ナッパも想定以上に追い詰められながら笑っていた!!
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
【ドガドガドガドガドガドガドガドガドガ、ドガァ!!!!】
そうして何度も何度も泥臭くも熱い殴り合いを繰り返し………ナッパとサウザーの全パワーを乗せたパンチは互いに芯から捉え、互いの頬を射抜いた!!
その威力で両者は吹き飛んで行き………そして両者同時に場外負けになり残るはニィープとヤムチャの戦闘になっていた!!
「どうやら、俺達が最後に残ったらしいな………なら決めるぞ!!
喰らえ、繰気弾!!!」
「撃たせない、太陽拳!!」
そうしてヤムチャは自身の持つ技でトリッキーで当て易く、止めのかめはめ波に繋げる繰気弾を練り上げようとした瞬間、ニィープは何と太陽拳を使用しヤムチャの視界を奪ってしまう!!
コレにはヤムチャも堪らず目を眩ませてしまった………その集中が一瞬途切れた隙を狙いニィープは全力の蹴り上げと肘打ちで場外へと打ち落とし、完膚無き勝利を得てしまった!!
その際に脳裏でヤムチャは思った、ニィープはサイヤ人だがこう言う事をやってルールの上で勝利を得るタイプでもあるかなりクレバーな戦士であったと。
『予選会場第16ブロック、決着です!!
最後まで残ったニィープ選手の勝利です!!』
「やったぁ、ママが勝ったぁ!!」
それを観客席のカメラモニターで見ていたルリアは大好きなママが勝った事を大喜びしながら燥いでいた。
悟天は悟空、ピッコロ、更にビーデルと闘う事になった悟飯が勝利した事で喜び、トランクスもロスマもベジータ、ブロリーが勝ち上がった事で喜んでいた!
しかし喜ぶ事があれば残念な事もある。
18号が悟空と当たってしまい、ドーレやネイズがベジータと当たり、ギニューや21号はクウラ、ミスター・ブウは魔人ブウ、ジース達もミスター・サタン、シンはブロリーと当たったりとくじ運が悪く本選へ上がれなかった者がおり此処で更に篩いに掛けられる戦士が出て来た。
そうして残った16名の戦士は悟空、悟飯、ピッコロ、クリリン、ベジータ、クウラ、ラディッツ、ニィープ、魔人ブウ、サタン、17号、天津飯、セル、16号、ブロリー、ケンの16名であった。
「うむむむ、まさかヤムチャや18号やセル、ミスター・ブウ達が予選敗退とはのう………。
かなり篩いに掛けられてしまったのう………」
「ですが、それぞれ誰が残っても可笑しくなかった形に収まりましたよ。
矢張り皆さん………悟空さん達はとても強いですよ」
それ等を見ていた亀仙人達は負けた者達の事を残念がりながらも21号がフォローを入れていた。
ニオやパラガスも自身を未熟と言うシンがブロリーを相当追い詰めていた事も見ていたので21号の言葉に同意しながらモニターを再び見るのであった。
『以上、天下一武道会超人部門・大人の部予選はこれにて終了します!
本選は明日の午前10時から始まり、その前の9時から本選のくじ引きがありますので出場選手の皆様は遅れない様に気を付けて下さい!
それでは選手の皆様とご家族の方、並びに宿泊施設を予約された皆様は明日まで英気を養って下さい!!』
「う〜ん、今日の予定はこれで終わりか〜。
じゃあ義父さん、ブロリー達を迎えに行こっか!」
「そうだな。
ロスマ、トランクスに悟天、ルリア達も逸れない様に来なさい」
「分かったよおじさん!」
そうして16時45分、天下一武道会の1日目のプログラムは終了しパラガスや亀仙人先導の下チチやブルマ達は皆悟空達の下へと向かい始めた。
すると全員予選時点でボロボロになり、仙豆や界王神達の神術で傷や破けた服を治している所だった。
悟空達もまさか予選から仙豆のお世話になるとはと少し考えたが、矢張り皆がそれだけ強かったと結論に至りヤムチャ達も含めて皆ライバルなのだと改めて実感するのだった。
「お父さん、兄ちゃん、伯父さん、伯母さん、本選出場おめでとう!!」
「これで最低でも2000万ゼニーが家に入るだ!
良く頑張っただよ悟空さ、悟飯ちゃん!!
義兄さんや義姉さんもお疲れ様だべ!!」
「むむむ、まさか予選でクウラ様と当たってしまうとは………全力で闘ったが一歩及ばず無念だった!!」
「フッ、ギニュー達に苦戦したお陰で課題が見えた。
お前達も良く修行し身体を温めて来たな、後でクウラ軍の活動として特別手当を支給してやろう」
チチや悟天達が駆け寄り、家族で喜ぶ者も居ればギニュー達の様に思った様な試合結果にならず悔しがる者も居たので反応は千差万別だった。
しかしクウラはギニュー達が想定以上の力を付けて自身の脳裏に一瞬でも予選敗退の4文字を刻んだ事で課題の発見や部下の成長を喜び職権乱用とも言うべきクウラ軍の特別手当を支給するとその場で決定する。
それで良いのかクウラ軍とブルマが思うが、ニィープやラディッツも喜んでるので別に良いと思う事にするのだった。
「さて、ワシ達もこの施設内にある宿泊施設や食堂へ向かおうかのう。
そろそろ沢山動いたから皆腹が減っているじゃろ?」
「【グゥ~】あっ、そうだな亀仙人のじっちゃん!
んじゃメシ食いに行くか!!」
亀仙人が時間もあってお腹が空いてる事を皆に告げると、悟空が腹の音を上げて頭を掻いていた。
皆悟空らしいと思いつつ、食堂へと向かい始め夕食を頼もうとするのであった。
それから悟空達は相変わらずの量を平らげると就寝まで宿泊施設内にあるトレーニングルームで汗を流したり寝室でイメトレをする等をして明日へのコンディションを整えるのであった。
第25回天下一武道会超人部門・大人の部、宇宙規模にまで広がり実力者を集めた大会………の割に何故か地球勢や地球に関わりがある奴だけが本選に進出すると言う事態になり異星人達はいよいよ以て地球とは未開惑星ではなく単純に内々で洗練され続けたやべぇ星なのでは? と思い始めていた。
そんな下界の人間達の思惑を無視してごく自然に………誰にも気取られる事無く観客席に紛れ込む神と付き人が居た。
「このたこ焼きとやら、中々美味いじゃないか。
中のタコとやらの謎の食感とフワフワでアツアツな生地とこのたこ焼きソースが中々絶妙な噛み合いをしてるじゃないか」
「此方の焼きそばと言う麺類も美味しいですね〜。
地球は矢張り美味しい料理に溢れていそうで退屈しないですよ〜」
その余りにも場違いな者達………破壊神ビルスと天使ウイスは試合を観戦しながら焼きそばとたこ焼きを頬張り舌にその味を染み渡らせ腹を満たしていた。
もしも周りにビルス達を知る者が居れば失禁所では済まない騒ぎになっているが、ビルス達もそれが分かっているからか敢えて周りに知り合いが居なく且つ其処まで人の居ない場所で観戦していた。
矢張りこの神達は気紛れであるがお祭りを壊す様な無粋な事はやらない質なのだ。
「…矢張り来て居られましたか、ビルス様、ウイス様」
「おや、本選第1試合で孫悟空にぶち当たって見事に負けた大界王神と弱っちい東の界王神じゃないか。
一体お前がボク達に何の用なんだ?」
「いえいえ、お二人が来られてるのを気付きましたので此方の甘味であるチョコバナナをお勧めすると共に少しお話がしたかったのです」
すると其処に今代の大界王神が悟空にボロボロに負けてしまった後、ビルス達に会う為に身形を整えて且つ美味しい物としてチョコバナナを購入しビルス達に提供していた。
それを食べるとビルスとウイスは見事なまでに『美味〜い!!』と叫んでしまいまだまだ地球の食べ物は奥深いとまで思ってしまっていた。
その背後にはガクブルと震えるキビトが居たが、ビルス達は敢えて無視していた。
「それで如何でしょうか、地球の戦士やその仲間達は?」
「…7年前と比べれば格段にパワーアップしてるな。
今なら孫悟空を超サイヤ人ゴッドにすれば完璧にその力を振るえるんじゃないか?
それにクウラや………他にも闘志をギラつかせてる奴等、アレはボクに挑みたいって連中だろ?
面白いじゃないか、破壊神に恐れを抱くだけでなく闘志を燃やすなんて。
久方振りの身の程知らずに思わず期待が持てそうだよ」
それから大界王神は本題である悟空達の事を振ると、ビルスも中々面白い連中だと評価して挑戦者を待つ頂に立つ者としての余裕と剣呑な雰囲気を見せケンとシンに視線を向けていた。
これにはシンも思わず唾を呑み込む程緊張し、キビトは立ったまま気絶してしまうが一方ケンは汗を掻きながらも笑みを崩さなかった。
それからも試合を見届け準決勝に悟空対ニィープ、クウラ対サタンと言う組み合わせになりそれぞれ見ていたが、ビルスは少しケンに問い掛け始めた。
「それで大界王神、孫悟空が超サイヤ人ゴッドに成れるのは確定、クウラもあの黄金の力を物にするとして他にもボクに挑めそうなのは本選の中にいるのか?」
「ええ、例えば準々決勝で悟空さんと当たったベジータさん、ニィープさんと当たったラディッツさん、他にも魔人ブウにセル、ナメック星人のピッコロさんに悟空さんの息子の悟飯さんやクリリンさん、人造人間なら17号さんに………今闘ってるニィープさん、更にクウラさんと最初に当たり惜しくも負けたブロリーさんです」
「ふ~ん、でもニィープやブロリーって自称悪のサイヤ人じゃん。
超サイヤ人ゴッドに成れないんだろう、悪のサイヤ人は?」
ケンはビルスが語る本選の中で自身に挑める可能性ある者の名を挙げて行くと、ビルスは13人も候補が居る事に頷きつつもニィープとブロリーは超サイヤ人ゴッドに成れない事を見抜いており、そんな奴等がこの破壊神に挑めるのかと疑問視していた。
が、前世の記憶持ちである以前に大界王神のケンはサイヤ人の歴史も見ていたので分かるのだ。
何も超サイヤ人ゴッドしかサイヤ人にはビルス達の領域へ立つ手段が無い訳では無いと。
故に不敵な笑みを浮かべながら答え始めていた。
「ええ、超サイヤ人ゴッドに成れなくても別の手段………それもあの2人は悟飯さんの様にご先祖様のアルティメット化を利用せずともクウラさんの様に生物の持つ力のみでビルス様の領域へと踏み入るでしょう。
悪のサイヤ人には悪のサイヤ人なりのやり方があるものなんですよ」
「ほう………神の気を得ずにこのボク達神々の領域へ踏み入ると、お前はそう抜かすか!
それが法螺吹きで無い事を期待しておくぞ、大界王神?」
「勿論期待して待っていて下さいませ。
何なら彼女やブロリーさんはもう………その扉へと手を掛け始めて居るんですから」
破壊神の剣呑な雰囲気に呑まれる事無く言の葉を紡いだ創造の神は試合の方に目を向けると、悟空がニィープにギリギリ勝利して超サイヤ人3同士の対決を制していた場面を見届ける。
2人が武舞台から降りるとせっせとクウラとサタンが立ち、既に金色のオーラを纏うクウラとアルティメット化したサタンは試合開始の合図に同時に拳をぶつけ合う!!
確かに戦闘力差、種族の耐久値の差は有れど地球人にも関わらずサタン、敗退したクリリンはサイヤ人やナメック星人、フリーザ一族に喰らい付いている。
明鏡止水へ至り、更にメキメキと力を付けていくこれの意味を考えたケンは特にクリリン、サタン、そしてピッコロをライバルと捉えて常時アルティメット化を維持する今を超える力を更に付けようと画策していたのだった。
「………まっ、お前がそう言うなら良いけどそっちはあくまで界王神、創造の神なんだからその領分を超える様な真似はするなよ?」
「ええ、界王神が関わる事以外では下界の事件は極力彼等に解決させますよ。
ただ………ふふ、ライバルと言う物を得ると言うのは神生の中でも得難い物なのだなと思っているんですよ、ビルス様」
「………ふん、界王神の癖にイキイキとしおってからに」
其処にビルスがやんわりと界王神の領分を超えるなと釘を刺すが、ケンは元々領分を超えずに戦士達との競い合いを楽しんだり(名目は今後の為に下界の戦士の鍛え上げ)する方針なので現状と変わらず悟空達と競い合う気だった。
しかも界王神として道に迷う者を教え導く事も欠かさないから質が悪く意外にもケンは歴代第7宇宙の界王神の中でやや不良なのだ。
ビルスはそんなケンを見て少し考えてから直ぐに試合の方に目を向けた。
するとクウラの尻尾が場外の地面に付くと言う本人も目を見開く結末が訪れ、天下一武道会での闘いに一日の長があるサタンが決勝に進んでしまっていた。
これにはクウラもやられたと思い自身の尻尾にやや憎たらしい視線を向けながらサタンと握手を交わすのであった。
「あらあら、まさか足を払って転ばせたと同時に尻尾を地面に付かせて負かせるなんて、あのサタンと言う方も中々ルールに沿った闘い方が上手いですね〜。
クウラさんも何処か悔しそうですよビルス様」
「確かにあんな負け方をすれば悔しくもあろうが負けは負けだ。
それを悔しいと感じるならまだまだ精進が足りないってとこだろう」
「それだけ前に進む課題もある、と言う訳ですね」
「………ふん」
それからも神々の会話が続き、ケンが自身の言葉を勝手に翻訳した事に少しイラッと来たビルスだったが概ね間違ってないので何も言わなかった。
そうして悟空とサタンと言う原典の物語では起きなかった己が実力同士でぶつかり合う闘いにケンは心を躍らせると、悟空とサタンは此処まで来るのに大体の力を使い果たしたらしくもう超サイヤ人や界王拳・極を使うのがやっとになりながらも闘い始めた!
その泥臭く、ビルスから見れば低レベルの闘いも神々も天使も不思議と視線を外さない様に見ておりこの第7宇宙の筆頭戦士達の力を見届けるのであった。
その中でビルスはケンの言葉を己の中で反復させ、名が挙がった戦士達やそれに喰らい付いた地球戦士達………Z戦士と呼ばれる者達を記憶に刻み込みながら破壊星に帰るのであった。
一方此処は時間の狭間。
未来のトワが暗躍していた場所で現代のトワは回収した未来のミラのコアを今創り上げていた現代のミラに吸収させ、本来の完成時間よりも大幅に時間を短縮させて人造人間ミラを完成させていた。
そのミラが現代の悟空達の闘いを観たいと言うので天下一武道会超人部門・子供の部からずっと観戦していたのだ。
「ふふふ、私達の時代も中々面白い事になってるじゃない。
本当にこの世界は色々退屈しないわ………そうよね、ミラ?」
「………ああ、孫悟空達はこれからも強くなるだろう。
そして、俺はそれを超える為に………最強である証明をするだろう。
未来の俺達とは違う、今の俺達のやり方で………」
現代のトワとミラ、2人は未来の自分達は不用意に歴史介入した為に死んだ事を反省点として現代流のやり方でミラの目的を第一に達成させようと考えていた。
そんな2人の目には未来の彼女達の様な危険な色は少ししか感じられず、またミラに至ってはより一層の力の証明をしたいと言う闘争本能を滾らせながら拳に力を込めるのであった。
そうして天下一武道会は原典の物語通りミスター・サタンの優勝に終わり、悟空達が試合の中で実力を確かめ合えた事を喜ぶ姿がトワの杖から浮ぶ映像に映るのであった…。
此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、ビルス様とウイスさんは大人の部を観に来てました。
オマケに現代トワとミラも時間の狭間で試合を観戦してました。
後者は歴史干渉でキリを集める予定は無い、とだけ言っておきます。
本題は前者のビルス様で、この宇宙最強である破壊神の興味を引く存在が久方振りに現れてテンション爆上げになってるんです。
しかも1人ならまだ知らず、複数人も興味を引く者が現れれば………自然と地球に出向く機会が増えるんですよ、はい。
それに地球の食べ物は美味いですし。
そんなこんなでフラっとビルス様が其処に居るなんて事もあるかも…?
此処で少しだけ告知ですが、遂に次話のストックが切れたので更新がまばらになる可能性があります。
なのでゆっくり更新になると思いますが皆様よろしくお願い致します。
それではまた次回に…。