DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様こんにちはです、第56話目を更新致します。
本日は遂に異聞魔人ブウ+α編が終わります。
その過程でいよいよサブタイ通りの領域へと悟空達を踏み込ませます。
そして歌詞は載せられないので超絶☆ダイナミック!の脳内再生をお勧め致します。
では、本編へどうぞ!


第56話 ヒルデガーン撃破!!そして神域へ………!!

 ジャネンバ騒動から3週間が経過した頃、地球に魔道士ホイが侵入した事をクウラ軍は見逃さなかった為ホイはヒルデガーンを復活させる前に捕まり、コナッツ星での悪事を鑑みて裁判で死刑宣告が言い渡されクウラにより直接抹殺された。

 しかもコナッツ星の伝承からヒルデガーンと勇者達を封印したオルゴールを2つともクウラ軍が先に確保しており、残るは中に居るミノシアとタピオン、そしてヒルデガーンの処遇を決めるのみであった。

 

「成る程、それで幻魔人ヒルデガーンをどうするかを相談すべく私が呼ばれた訳ですか」

 

「コレは破壊衝動の塊である魔人ブウと同様宇宙を滅ぼせる程のパワーを持つと思われるからな。

 ならばこの宇宙の創造を司る神である界王神、中でも決定権が強い大界王神に知恵を貸して貰うのもやぶさかではないと判断したのだ」

 

 しかしクウラ単独でこの危険極まりない存在の処遇を決める訳には行かなかった為、クウラは悟空、悟飯、ラディッツ、ニィープ、ピッコロ、クリリン、ベジータ、ブロリー、セル、魔人ブウ、17号、21号と万が一が起きた場合のメンバーを精神と時の部屋の中と外に呼び出し、更にはこの宇宙の現大界王神であるケンも交えて2つのオルゴールを囲みながら話し合いの場を設けていた。

 

「精神と時の部屋内部なら呼び起こしても地球人が死ぬ事は無いからこのメンバーを集めた、か。

 成る程、中々良いアイデアだなクウラ」

 

「その上で我々の意見を求めるならばもう分かり切ってるだろう? 

 私達なりの解決手段…コントロール不可の危険極まりない存在は排除し憂いを断つ、何時もの事だろう?」

 

「大界王神である私が言うのもなんですが、それが1番良い解決手段だと思いますよ。

 そして中に居るタピオン兄弟は保護する、その為に一旦オルゴールの封印を解く…その為に精神と時の部屋へ我々を呼び寄せたのでしょう?」

 

 そうして集まった頭が働く脳筋集団は今なら大丈夫だからさっさとヒルデガーンを倒そうと言う意見で固まっており、ケンもその後押しをしていた。

 大界王神とは一体………そんな事を一瞬考えたニィープだが、ヒルデガーンを倒せばもう脅威らしい脅威は4年間無いのでさっさと排除した方が良いと判断し身体にエネルギーを溜め始めていた。

 

「ふっ、愚問だったな。

 ではヒルデガーンは今目覚めさせて潰す事とする。

 魔人ブウ、お前の魔術ならば恐らく封印が解ける筈だ。

 直ぐに封印を解いてくれ」

 

「ああ良いとも。

 それに私も興味があったのだ、魔人ブウと幻魔人ヒルデガーンの何方が最強の魔人であるかな」

 

【ピピピピピピピピピピピピ!!】

 

 そうしてクウラは周りと示し合わせて魔人ブウの魔術を用いて封印を解き始める。

 ジャネンバの時は突然だった事や準備も無く出現を許したが今回は入念な準備を整えてから悟空達は闘いに臨んでいた。

 その結果原典の物語ならばドラゴンボールで封印を解いていたのだが、ホイでも一応封印は解けられるのでよりも更に高度な魔術が使える魔人ブウならば労せず封印を解ける算段があった。

 その算段は果たして成功であり、コナッツ星の勇者兄弟が施した封印が解けてオルゴールから2人の戦士が現れた。

 

「こ、此処は一体………」

 

「に、兄さん!? 

 何で僕達は封印が解けてるの!?」

 

「コナッツ星の勇者タピオン殿と弟君のミノシア殿、驚かせて申し訳ありません。

 私は大界王神、この宇宙の創造を司る神です。

 そして此方の皆様はヒルデガーンを倒す為に集まった選りすぐりの戦士達です。

 どうか落ち着いて話を聞いて頂けませんか?」

 

『か、界王神様!?』

 

 封印が解けて周りを見渡し、慌てふためくタピオンとミノシア兄弟にケンは大界王神として話し合いを始める。

 更にその際に悟空やクウラ、ニィープ達を選りすぐりの戦士だと説明して何とか落ち着ける事に成功すると、ミノシアはタピオンの判断に任せ当のタピオンは悩みに悩み………しかし悟空達から感じられる気の大きさからもしかしたらヒルデガーンを倒してくれるかも知れないと思い始めていた。

 そうして30分悩んだ末に下した決断は………。

 

「…わ、分かりました。

 貴方方を信じて我々は眠りに入ります。

 ですが気を付けて下さい、ヒルデガーンは本当に恐ろしい敵なんです………それも途轍も無く。

 もしも貴方方でも駄目な場合はもう一度ヒルデガーンを我々の身の中に封じさせて貰います」

 

「へへ、オラ達に任せてくれよタピオン! 

 オラ達はそんな恐ろしい敵と何度も闘って乗り超えて来てんだ、今回だって何とかなるさ!」

 

 タピオンはこの場に集まった戦士達と大界王神を信じて一旦眠りに付きヒルデガーンを倒して貰う事にした。

 しかしこの戦士達でも駄目なら再び我が身に幻魔人を封じ更に………ケンは心を読み見抜いていたが自決する事を胸に秘めていた。

 だが悟空達の言葉は不思議と安心させてくれる、彼等なら大丈夫と信じさせてくれる物であると感じたコナッツ星の勇者兄弟は深い睡眠を取るのであった。

 無論万が一の時はもう一度封印し、今度はヒルデガーン諸共我が身を滅ぼそうと決意して。

 そうして………2人が眠りに就いてから少しして、上半身と下半身に分かれていたヒルデガーンが1つとなった状態で復活し、ケンは精神と時の部屋の時空にアルティメット化のパワーで穴を抉じ開けた後タピオン達を念力で穴の外へと飛び出させる! 

 

「な、大界王神様!!」

 

 眠りに就きてから起きた直後タピオンはケンにより部屋の外の世界に放り投げられた事を察知して穴に飛び込もうとした…が、一歩間に合わず精神と時の部屋と外を繋いだ時空の穴は閉じてしまった。

 外のタピオンは何故大界王神様がこんな事を………そんな考えが頭を過るが、その答えは大界王神であるケン自身が持っていた。

 

「無意味な自決など界王神の前ではさせません。

 皆さん、私は今回は見守るだけですがこれで心置き無く闘える筈です! 

 幻魔人ヒルデガーンを此処で討滅して下さい!!」

 

「サンキュー大界王神様!! 

 んじゃ、行くぞ!!」

 

 ケンはタピオン達に自決の道を無意味として断じていた。

 その程度で幻魔人が死んでいればコナッツ星はもっと早く平和になってただろうと界王神の視点で考察し、ヒルデガーンはタピオンの自決も受け付けないだろう………ケンは目を閉じながらそう考えていた。

 そうしてヒルデガーンと悟空達の戦闘が始まり、今の状態でもヒルデガーンは4000億の戦闘力を持ち、7年前の時点なら恐ろしい敵だと悟空達は思っていたが今となってはただの超サイヤ人で圧倒出来る程度の敵であった。

 …しかし、此処で更なるアクシデントが発生する! 

 

「ゴ、ゴァァァァァァァァァ!!!!」

 

【ピキ、ピキ、パァァァ!!】

 

「なっ、まだそんなにダメージを受けてないのにもう進化するの!? 

 しかも今のは凶悪化………まさか、歴史干渉!!」

 

「フフフフ、まさか貴様達が自らヒルデガーンを復活させるとは思わなかったぞ。

 お陰で私がそのパワーを引き出す手間が省けたよ…」

 

 何とヒルデガーンは蝉の様に脱皮し、戦闘力を40兆まで大幅に上昇させながら進化を果たしてしまう!! 

 しかも凶悪化の兆候も見られたのでニィープはまたしても歴史の侵略者の仕業かと思い叫ぶと、精神と時の部屋の出入口の建物前に赤い髪が三つ又に分かれた男、ドミグラが立っていた!! 

 悟空、ベジータ、21号はその姿を視認し『ドミグラ!!』と叫ぶと、ケンも含めてこの場に居た全員がその男をドミグラと判別するに至った! 

 

「このままアッサリヒルデガーンを倒しても貴様達も面白く無いだろう? 

 故に私からのプレゼントだ、強くなったヒルデガーンとタップリと遊んでくれたまえ。

 ハッハッハッハッハ…!」

 

「………消えてろドミグラ!!」

 

【ポゥ、ドォォォォォォン!!】

 

 ドミグラがプレゼントと評したそれに苛立ちを覚えたセルは2本の指先から気弾を発射しドミグラを消し飛ばす………が、悟空達から聞いた通り手応えが無く、アレは分身か何かだと判断し舌打ちをしていた! 

 そうこうしている内にヒルデガーンは悟空達を視認し吠えて突撃をして来る!! 

 悟空達も超サイヤ人3や超サイヤ人2限界突破、アルティメット化やパーフェクトセルバースト等に変身すると全員散開して気弾を放ったり攻撃を叩き込もうとする! 

 が、ヒルデガーンは幻魔人の名の通り幻となり実体が消え失せる性質があるので攻撃を避けられてしまっていた!! 

 

「ちっ、やっぱりカウンターでアイツを消し飛ばすしか無いわね!!」

 

 其処でニィープは一旦立ち止まり超サイヤ人3のパワーを溜め始め、ヒルデガーンの攻撃を誘いカウンターで仕留める気でいた!! 

 その誘いに知能が高くないヒルデガーンはアッサリ乗り攻撃を仕掛て来た…その瞬間、カウンターを見舞いヒルデガーンに明確なダメージを与える!! 

 しかもただのダメージでは無い、超サイヤ人3のパワーを込めた一撃のダメージ…とてもでは無いがヒルデガーンの耐久力すら上回る大きなダメージが与えられたのだ!! 

 これにはヒルデガーンも堪らず仰け反ってしまい隙が生まれ、その瞬間を戦士達が逃す訳が無かった!! 

 

「貴様を外へ出さない理由が増えたのでな、恨むなら勝手にパワーアップさせたドミグラを恨め!! 

 デスフラッシャー!!」

 

「ウィークエンドォォ!!」

 

『かめはめ波ぁぁ!!』

 

「魔貫光殺砲!!」

 

「ファイナルフラッシュ!!」

 

「ギガンティック・オメガ!!」

 

「フォビドゥンブラストォォォ!!!」

 

 ヒルデガーンも腐っても40兆も戦闘力があるのでフルパワーの気功波一発で消し飛ぶ訳が無かったので悟空達は一斉に周囲を囲んで気功波を放つと、その着弾地点はとんでもない爆発を生み出してあらゆる物を消し飛ばしかねなかった!! 

 当然これをまともに受けたヒルデガーンは細胞の欠片も残さずに消し飛び、1分2分と経過してもヒルデガーンが現れる様子が無かったので悟空達は勝利を確信し変身を解いた。

 ニィープも今回は準備万端で勝ったので何も言う事は無く、そして何よりジャネンバもヒルデガーンが消えたので残る時間は全て修行に当てられると思っていた。

 

「(今ヒルデガーンを消せば満足出来る修行をしてからビルス様と闘えるよって餌を釣るして正解だったわ〜)」

 

 当然囲んで叩く作戦は今の悟空達も少し閉口してたのだが、ビルスと満足して闘えると言う極上の餌で釣った結果此処に集まった戦士達が先陣を切り、外の戦士達も念の為準備万端で迎え撃とうとする作戦が出来上がりニィープも我ながら素晴らしいチャートを作る事が出来たと思いながら拳を握っていた。

 ニィープ自身もビルスと闘いたい気持ちが年々強くなっていたので残りの4年間は修行したいと思ってた所で「(あれ、コレヒルデガーンが消えればもう修行し放題?)」と思い付いた時には既に行動していたのだった。

 

『まさかヒルデガーンがこんなにもアッサリやられてしまうとは………この歴史の貴様達は侮れないと言う事だな。

 しかしこれもまた歴史には無い結果、これで7500万年も縛り付ける我が封印が解ける日もまた近い………フハハハハハハハハ………!!』

 

 そんな中ドミグラの声が精神と時の部屋内部に響き渡り、負け惜しみでも言うかと思えばまだ余裕綽々だった為いい加減歴史の侵略者も邪魔するなと悟空達は思っていた。

 更に血の気の多い者達はドミグラを見かけたら潰すと考え始めており7500万年封印されていた男は密かに粛清対象になっていた事をドミグラ自身は知る由も無かった。

 最もドミグラはそんな事になっていようが関係無く自身の野望を進める事には変わりないのもまた事実である。

 しかし………ヒルデガーンすらも消えたのでこの世界は暫くは平和になりより根を詰めて修行が出来る時間が増えたのも揺るがない事実であるので悟空達はそっちの方に向く気持ちが大きかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかヒルデガーンを撃破してくださるなんて………本当に、本当にありがとうございました!!」

 

「いや、オラ達もこれ以上地球が滅茶苦茶にされるのも修行の邪魔をされるのは嫌だったし其処まで礼を言われる事はしてないぞ?」

 

「いえ、貴方方は1000年前に散った僕達の仲間達の仇を討ってくれたのです!! 

 これを感謝するななんて言えっこありませんよ!!」

 

 それから直ぐ精神と時の部屋から悟空達が出るとタピオンとミノシアは悟空達に感謝の意を伝えており、闘いを終えてデンデやポポから食事を出されてる悟空は其処まで感謝される事はしてないと自覚はあったが、この誠実な兄弟は本当に心の底から感謝し恩を返したいとすら思ってる程だった。

 ニィープはタピオン達の戦闘力をスカウターで測るとタピオンで100億、ミノシアは80億はあったので鍛えればワンチャン地球の防衛力が増すのでは? と考え始めていた。

 

「其処まで感謝するならこの地球や宇宙の平和を守る為にこの星に滞在し、そしてその実力を鍛えさせて貰うぞ? 

 俺達もうってつけの修行相手が増えるのは嬉しいからな」

 

「はい、皆さんがそうおっしゃるなら俺達は勿論拒みません! 

 地球の皆さん、今後ともよろしくお願い致します!!」

 

 するとクウラは流石にこんな善人をクウラ軍に勧誘するのは憚れる事だと思ってるので地球滞在と修行相手として2人を誘うとタピオン達は本当に人が良く地球滞在も修行相手も全面的に引き受けてくれてしまった。

 こんなにも人が良いと騙される心配があるのでは? と悟空やニィープも心配するが、戦闘力が100億もある奴を騙す度胸がある奴は大体地球にしか居ないのでその心配は無用な物であった。

 他にもタピオン達が話をすんなり受けたのは他にも自分達は1000年前の住民の為知り合いが居ないと言う切実な理由があったのだが、それを話した後ギニューやサウザー、ナッパ達に飲み会に誘われたりするのだがそれはまた2日後の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヒルデガーン撃破から1ヶ月後の地球にて。

 タピオンとミノシアはすっかり地球に慣れてトランクス達とも交流を深めていた………そんな中、ニィープは自身の尻尾を手に取りながら夜空を見上げていた。

 そんなニィープをラディッツと悟空に悟飯、更にブロリーやベジータ、クウラ、ピッコロ達が見つけると不思議がりながら話し掛け始める。

 

「義姉ちゃん、そんなたそがれてどうしたんだ?」

 

「何か思い悩む事があるのか? 

 それなら夫である俺や義弟のカカロット、そして仲間達に頼れば良いぞ」

 

「あ、皆。

 いや〜………悩んでると言うか、そろそろ私の限界の壁を超える修行を本格化させようかな〜とか考えてた訳よ」

 

 ニィープは悟空達の接近に気付かない位何か思い詰めてる様子だったので当然心配になった悟空とラディッツは話し掛けるが、ニィープ自身は思い詰めると言うよりこの時期にもうあの修行を………自身の壁を超える事をやるべきか否かと考えてただけなのだ。

 当然の事ながらこの修行を完遂すれば超サイヤ人3所かゴット以上のパワーを得られる事も知っている。

 更にヒルデガーンまでを倒したのでもう残りは修行しまくって超えるだけの段階まで来ている事も理解していたが、中々踏ん切りが付かないのもまた事実である。

 その理由は当然ビルス………そして全神の頂点に立つ『あのお方』の怒りを買うかも知れないと考えてるが故である。

 

「ふん、どうせ下らぬ事で悩んでいるのだろうが貴様が尻込みしている内に俺やブロリー達はさっさと先に進むぞ。

 それを甘んじて受け入れるならばそうして悩め、嫌ならば足掻け………俺からお前に伝えられる事はもうこれだけだ。

 後はお前次第だ、ニィープ」

 

 そんな中クウラは金色の力………ゴールデンの力の完成までもう遠くない為、今部下であり対等な力関係でもあるニィープに最後のアドバイスを贈るとそのまま何処かへとブロリーと共に飛び立って行った。

 それを聞いたニィープはクウラはもう直ぐゴールデン化するだろうと察し、そしてそれはもうフリーザが本当に蘇る時期所かビルスが来る時まで待たない気であると知り、そう考えるとあのお方………全王様に消されるのに怯えて一歩踏み出さないままで居るのは少し癪だと思い始め、再び夜空を見上げながら今度は強い決意を秘めた瞳になっていた。

 

「その様子ならば特に心配する必要も無かろう。

 孫、ベジータ、悟飯、行くぞ」

 

「おいニィープ、何か先が見えてる様子だろうがこの俺がサイヤ人の王子にしてNo.1だ! 

 貴様が得ようとする力も俺が必ず超えてやるから覚悟しておけよ! 

 当然カカロットや貴様達もな!」

 

「んじゃ義姉ちゃん、また明日な!」

 

【ビュォォォォォッ!!】

 

 それから悟空達も空へと飛び立つとこの場にはラディッツとニィープしか残っていなかった。

 そして未だ見えぬ強さの頂を目指す事を止まない2人の夫婦戦士は隣り合いながら星とまだ満月にならない月を見上げながらより強い力を………大事な物を守れる力を、誰にも負けない力を得ようと決意するのであった。

 

「ママ、パパ〜!」

 

「おっとルリア! 

 はは、どうした? 

 珍しく甘えたいのか〜?」

 

 其処にルリアが現れると2人の頬は緩みすっかり子供に少し甘く、しかしサイヤ人らしさはまだ消えない2人の夫婦とそんな親達に憧れる娘の3人親子の図が出来上がっていた。

 ニィープもルリアを………現代も未来も関係無く守る為ならもう時期だとか何だとか関係無いと改めて感じ、そして電子パッドを見て次の満月が何時なのかと把握するとルリアの頭を撫でながらこの大事な親子の時間を過ごすのであった。

 それを遠目から見てたクウラは特に心配する必要は無かったと思いながら再び飛び去って行った。

 そうして………此処からが更なる力を得る修行が始まった瞬間でもあった…! 

 

 

 

 

 

 

 それから数日後、ニィープは悟空とベジータを善のサイヤ人数名と共にギザード荒野に呼ぶと早速悟空、ベジータ、ラディッツの3人を超サイヤ人ゴッドにして自力で変身出来る様にする修行をさせ始めた! 

 悟空もベジータも、更にラディッツも自力で超サイヤ人ゴッドに成るにはどうすれば良いかと考えていた所にニィープの話が舞い込んで来たので正に渡りに船であった。

 

「それで義姉ちゃん、超サイヤ人ゴッドに自力で成るにはどうすりゃ良いんだ?」

 

「それは私自身は何とも言えないから先ずカカロット、ベジータ、ラディッツの3人を超サイヤ人ゴッドの状態で闘いあって貰うわ。

 其処で力を存分に振るって…後はカカロット達次第よ」

 

「俺達次第、だと?」

 

 悟飯、悟天、トランクス、ナッパ、そして悟空、ベジータ、ラディッツの3人が入れ替わりながら囲んで超サイヤ人ゴッドの儀式を完成させるとニィープは3人で存分に闘えと話した。

 その結果、超サイヤ人ゴッドのパワーを悟空は7年前と違い十全に振るえる様になっていた為より正確な戦闘力を体感していた! 

 その感覚で分かる数値は………悟空、ベジータ、ラディッツ共に112兆5000億、現在の基礎最大戦闘力750億の1500倍の代物だ!! 

 超サイヤ人3や超サイヤ人2限界突破と段違い、余りにも見える世界が違い過ぎる、そんな感覚をベジータやラディッツも覚え、これが7年前悟空が体感した神次元の領域なのかと圧倒されていた!! 

 

「ふむふむ、7年前と違って漸く力を十全に振るえる様になったわねカカロット。

 ベジータとラディッツも問題無さそうだしこれはやったわね」

 

「こ、これが超サイヤ人ゴッド………神の気を得た者の力、なのか………!?」

 

 無論それを感じられないニィープはその圧力に汗を掻きながらも何時も通り凉しい顔をしていた………が、明鏡止水を会得しそれを深化させ、且つ地球の神やピッコロ大魔王と融合した後アルティメット化も得たピッコロは何と超サイヤ人ゴッド、神の気を感じ取れる様になっていたのでその戦闘力に驚愕し珍しく表情が崩れてしまっていた! 

 その様子を見たニィープはピッコロが神の気を感じ取れるのは神様と融合したのだならまぁ当然だと思い、悟飯も学者になりながらあの世界に立ってみたいと………この歴史の孫悟飯はより偉大な父を超えたいと思う様になっていた!! 

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

 

【ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!! 

 シュン、シュンシュンシュンシュンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン!!!!!】

 

 そんなニィープ達を余所に悟空達3人は存分に超サイヤ人ゴッドの力を振るい、超高速移動を交えた格闘戦を繰り広げていた!! 

 更にその戦闘時間は7年前ゴッドの力が霧散した2分を超え既に6分経過していた!! 

 これが本来の超サイヤ人ゴッドであり、時間制限もあの時より多いのは漸く身体が超サイヤ人ゴッドを受け入れる土台と成れた事を意味し、それを理解した悟空はよりこの神域の力を自分自身の手のみで掴み取りたいと思う様になっていた!! 

 更にそれは悟空のみならずベジータ、ラディッツも同様であった!! 

 

「何やら騒がしいと思えば………成る程、アレが超サイヤ人ゴッドか」

 

「フッ、カカロットめ漸くあの力を存分に振るえる様になったか。

 ベジータもラディッツもそう来なくては張り合いが無い!」

 

「す、凄え………これが、神の気………!!」

 

 そんな騒がしいギザード荒野にセル、ブロリー、クウラ、魔人ブウ、更にサタンやミスター・ブウに加えてクリリン、天津飯、17号や21号までやって来てはその戦闘を見守り始めていた! 

 しかも此処でアクシデント………と呼ぶべきか分からないが何と明鏡止水を深化させていたクリリン、天津飯、サタンの3名も神の気を僅かに感じ取れる様になっていた為、神と融合したピッコロは兎も角この3人まで神の気を感じ取るに至るなど想定外だとしてクウラもニィープも驚愕していた。

 そうして戦闘開始してから8分45秒経過した時、それが唐突に訪れる。

 

【キュォォン………】

 

『あっ!?』

 

 何と3人の超サイヤ人ゴッドが解除され通常の状態に戻ってしまった!! 

 3人、特に悟空は7年前と違い肉体の疲労感は無いので完全に超サイヤ人ゴッドの方が先に燃料切れになったと理解した! 

 こんな所で神域の力は終わるのか………悟空は、ベジータは、ラディッツはそんな残念な気持ちがあるが………何より終わらせたくない、もっともっとこの力を振るいたい、この力を物にしたい、そんなサイヤ人らしい闘争本能が3人の思考を満たしていた! 

 

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

【ギュビィィン、ギュインギュインギュインギュインギュインギュインギュインギュイン!! 

 ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガ!!】

 

 その瞬間、3人は唐突に超サイヤ人に変身すると更に格闘戦を繰り広げ始めた!! 

 しかもその動きは超サイヤ人ゴッドに僅かに劣る程度で神の領域からまだ外れない戦闘を繰り広げていた!! 

 しかも戦闘力の表面化が発生してもその力は110兆はありセルも2人のブウも、ブロリーやクウラすらも驚愕しながらその戦闘を見守っていた!! 

 

「ふっふっふ、やっぱりアイツ等ならやってくれると思ったわ! 

 3人共霧散する筈の超サイヤ人ゴッドの力を完全に取り込んだわ!! 

 お陰で神次元の戦闘をまだ続けてられる………やっぱりカカロットも、ベジータも、ラディッツもこの時代に現れたサイヤ人の中で天才中の天才よ!!」

 

 そして恐らく今ならば霧散し消え去る超サイヤ人ゴッドの力を吸収し取り込めると思っていたニィープはその光景に歓喜し、いよいよ以て真の頂………破壊神ビルスへの挑戦権を獲得したと思いながら幼子の様に目を輝かせていた!! 

 ニィープは初めから3人にゴッドの力を取り込ませて決して手放せさせない様にする事が狙いであり、此処から更に特殊な修行が出来れば3人は自力で超サイヤ人ゴッドに成れるだろうと確信を持っていたのだ! 

 そんなニィープの狙いをその言葉で悟った戦士達はやりやがったなコイツと思いながらも、3人の戦闘に更に釘付けとなっていた!! 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、行くぞカカロット、ラディッツゥゥ!!」

 

「来い、ベジータ!!」

 

「オラ達の力、此処で全部出し切る!! 

 か〜、め〜、は〜、め〜!!」

 

 それからベジータは上空へと上昇すると全力のギャリック砲をチャージし始め、悟空もかめはめ波をチャージし始め、更に悟空の隣でラディッツはウィークエンドのチャージを開始した!! 

 本来の歴史ならばベジータが地球に襲来した際に起きたかめはめ波とギャリック砲の衝突は此処まで後回しになり、更に其処にラディッツも加わり兄弟で王子の攻撃を迎え撃つ形となる!! 

 

「喰らえ、ギャリック砲ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「ウィークエンドォォォォォォ!!」

 

「波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ギュォォォォォォォォ、ドォォォォォォォォォォォォッ!!!!】

 

 そうして3つのエネルギー波は衝突し押し合いが始まる!! 更に悟空とラディッツの方が1人分多い為その押し合いも直ぐ決着がつくと思っていたクリリンの予想に反しエネルギー波の撃ち合いはラディッツの分を合わせても拮抗し合っていた!! 

 

『はぁぁぁ!!』

 

 それから悟空とラディッツが力を加えた結果ギャリック砲が押され始め、ベジータが歯を食い縛って押し込もうとする………かと思いきや、何と此処でベジータは両腕を広げて更なる威力を持つ技に変え始めた!! 

 

「ファイナル、フラァァァァァァァッシュ!!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォ!!!!】

 

 そしてファイナルフラッシュの威力により悟空とラディッツのエネルギー波が今度は押され始め、2人共汗を流し始めた………その瞬間、ラディッツはウィークエンドの発射を止め、更に悟空達が見覚えがある技のチャージを始めていた!! 

 

「兄ちゃん、それは!?」

 

「散々カカロットやクリリン達を見てきたんだ、俺だってもう既に覚えているぞ!! 

 見るが良いベジータ、これが俺達兄弟の………かめはめ波だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【ギュォォォォォォン、ギュルルル、ルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!】

 

 何と此処でラディッツもかめはめ波を放ち、完全に同じ技の為2人のかめはめ波が重なり今現在のベジータのファイナルフラッシュに負けない所か更に大きな気功波と成りベジータのエネルギー波を押し返し始めていた!! 

 クリリン達も、ニィープもラディッツがかめはめ波を撃てた事を驚きながらその手に汗握る闘いを目に刻み付けていた!! 

 更にその遥か遠く………月では何とビルスとウイスがその闘いを見ており、この後どうなるか、どうするかと興味深く観察していた!! 

 

「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

【ギュビィィン、ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!】

 

「………!!」

 

 その最後の瞬間、死力を振り絞った3人は何とほんの一瞬………ほんの一瞬であったが自力で超サイヤ人ゴッドに変身し、気功波のエネルギーも通常の気から神の気に変換されながら大爆発を起こした!! 

 その風圧にZ戦士達は吹き飛ばされそうになり、更に月で観戦していたビルスもあの3人が一瞬自力で超サイヤ人ゴッドになった事を驚愕しながら見ており、ウイスも大界王神の話した通りとんでもない逸材が現れたと思い笑みを浮かべていた! 

 

『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………』

 

 それから爆煙が収まった頃、悟空達3人はそれぞれ地面にへばりながら深く息をしていた。

 そしてゴッドの力を完全に物にした実感や最後の一瞬を感覚で捉えており、悟空、ベジータ、ラディッツは漸く自分達の壁を超えた先の道が見え始め笑みを浮かべていた。

 其処に悟飯達が飛んで来て仙豆を食べさせて3人の疲労を回復させていた。

 

「(そうよ、先ずは3人が神の領域に立たないと私がそれを超えてやる意欲が沸かないわ………だから今は上に立たせてあげるけど直ぐに追い抜いてやるわよ。

 そう、悪のサイヤ人なりの進化………サイヤパワーを全開にしたあの姿、超サイヤ人4で!!)」

 

 その中でニィープは自身の更なるモチベーションのダシにする為一旦悟空達を強化したと言葉にせず、その目で今の今まで語っていた。

 悟空達もそれを見て敢えて乗っかる方向に行き今があった。

 そしてニィープはいよいよ次は自分自身の進化………超サイヤ人3の先、超サイヤ人4になる為にその手を伸ばし始めるのであった!! 

 無論これはブロリーも同じであり、ニィープとブロリーはそれぞれ何方が先に神の領域へ足を踏み入れるかの競争となり闘志をギラつかせるのだった…!!




此処までの閲覧ありがとうございました。
ヒルデガーン、1話と持たず退場………これに関しては本作の設定としてジャネンバの方がヒルデガーンよりも強いとさせて下さい。
そして遂に解禁、超サイヤ人ゴッド。
その戦闘力の上昇倍率は1500倍とさせて頂きます。
更に悟空、ベジータ、ラディッツがゴッドのパワーを取り込みましたので近い内にゴッドの先の力も出るかも知れません。
更にクリリン、サタン、天津飯、ピッコロも神の気を探知しましたが、これもまた彼等は神次元の領域に追い付くフラグと思って下さい。
此処で戦闘力を掲載します。

ヒルデガーン
第1形態:2000億
第2形態(凶悪化):40兆

悟空・ベジータ・ラディッツ
超サイヤ人ゴッド:112兆5000億
超サイヤ人(ゴッドパワー吸収):110兆

次回もよろしくお願い致します!
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