DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第69話目を更新致します。
気付けばこの作品のUAが8万を超えていてまたまた驚きました、閲覧して下さる皆様、お気に入り登録して下さる皆様、評価を付けて下さる皆様方、本当にありがとうございます!!
70話を次で迎えますのでより一層頑張って行きますのでこれからもよろしくお願い致します!!
さて、今回はタイトル通りクウラ様が無双します。
誰がどんな風になるのか………多分1人だけはどうなるか予測可能回避不可なのは分かると思いますのでじっくりその様を見届けて下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第69話 クウラ無双!!波乱の格闘試合開幕!!

『それでは、第6宇宙ボタモ選手対第7宇宙クウラ選手、試合開始でーす!!』

 

「行くぜぇぇ!!」

 

 破壊神選抜格闘試合開始直後、ボタモは見た目に反した持ち前のスピードで早速クウラに突撃し攻撃しようとする! 

 対するクウラは最終形態へ変身せずそれを待ち受け、パンチが放たれたがそれを最小限の動きで回避し逆にパンチを当てる!! 

 しかし………当たって吹き飛び、武舞台の地面に当たり煙が上がった、手応えもあった、なのにボタモはケロッとしながら立ち上がっていた!! 

 クウラはその持ち前の頭脳からコイツはブウ達の様に物理無効なのか、或いは特殊な力で衝撃を完全に逃がしてるかの2択だと判断した! 

 

「だが力量差は見切った、幾ら物理無効だろうと俺の敵では無い!! 

 はぁっ!!」

 

【シュン、ドガァァッ、キィィィン、ドゴォォォォォォ!!!】

 

 しかし肝心の力量は最終形態へ変身せずとも勝てる物だと見切ったのでクウラは高速移動で懐に飛び込み蹴り上げ、更に先回りしてオーバーヘッドキックを叩き込み場外へと叩き落とした!! 

 これが場外無しの闘いならばまだ分からなかったが、結局場外へと落としてしまえば勝ちは勝ちなのでスマートな勝ち方を選んだのだ!! 

 

『第6宇宙ボタモ選手場外、第7宇宙クウラ選手の勝利です!! 

 続けて第6宇宙フロスト選手、入場して下さい!!』

 

 そうして物理攻撃の衝撃を異空間へと逃がしてるボタモはムクリと起き上がると場外負けした事を理解し素直にトボトボと歩いて控え室へ戻って行く。

 それと入れ替わり今度はフリーザ一族に似た者………フロストと呼ばれた男が入場して来る。

 

「初めましてクウラさん、私は第6宇宙のフロストと申し上げます。

 まさか第7宇宙にも私達フロスト一族の様な者が居るとは驚きました。

 お互い正々堂々、良い試合をしましょう」

 

「………ふん」

 

 フロストは礼儀正しくクウラへ挨拶すると握手を求めて右手を差し出した………が、クウラはフロストの握手を鼻で笑いながら拒否して所定位置へと戻って行く。

 第6宇宙側の控え室から非難が飛ぶがクウラはそれを見て人を見る目が無いのか第6宇宙と思っていた。

 何故なら………この男の雰囲気、一見正々堂々を好む気持ちの良い戦士と思わせるがその目、その奥に秘められた悪意………クウラ軍の長としてあらゆる人材を見て来たクウラだからこそ分かる猫被りを見抜き、この試合で化けの皮をついでに剥がしてやろうと考えたのだ。

 フリーザ一族に似たフロスト一族の男に現実を教える為に! 

 

『それでは第6宇宙フロスト選手対第7宇宙クウラ選手、試合開始です!!』

 

「さあ、充実した試合を始めましょう!!」

 

「………………」

 

 そうして第2試合が開始しフロストがクウラに突撃し何度も何度も格闘戦を仕掛けた!! 

 しかし、フロストの攻撃はまるで当たらずクウラの軽いパンチが【バシ、バシ!!】と音を立てて当たって行く! 

 しかも途中からは目を閉じて明らかに手を抜いてますよ〜の雰囲気でそれを行い誘っていた………このフロストが悪意を出すその瞬間を! 

 それを観客席で見ていたフリーザは成る程と兄の考えを見抜きある種の茶番劇を楽しむつもりでブルマが持ち込んだポップコーン機で作ったポップコーンを頬張っていた。

 なお地球のコーンはやはり美味かった。

 一方ビルスはバーベキューの肉を食べながらクウラはさっさと終わらせれば良い物をと思いながら見ていた。

 

「きえぁ!!」

 

【ヒュン!! 

 ガシッ!!】

 

「晒したな、貴様が己が裏へと隠した本性、悪意を!! 

 審判よ、こいつの身体をチェックをしろ、今直ぐに!!」

 

『え、えぇぇぇぇ!!?』

 

 クウラは次のフロストの腹パンを避けると同時に右腕をガッシリと掴み離さずレフェリーにボディチェックを促した! 

 第7宇宙の大半、第6宇宙共に何故と困惑していた………が、ニィープやフリーザ、ザーボン達はフロストの放たれた悪意を悪人としてキャッチしており、動体視力に自信があるセルも何が起きるかは大体察していた! 

 そうしてレフェリーに何も無かったら失格にしますよと警告を受けながらフロストのボディチェックに入ると………腕に麻痺毒が塗られた仕込針が見つかってしまった!! 

 コレにはレフェリーも、第6宇宙も驚きを隠せなかった!! 

 何故ならフロストと言う男は第6宇宙では平和維持軍を組織し、紛争介入や戦後の復興支援等をする正義の人として認識されてるからだ!! 

 

「おい、武器の使用は反則だろうが!! 

 何やってんだフロストォ!!」

 

「それは当然ですよシャンパ様。

 フロストとは初めからその様な男、平和維持軍を指揮する裏で彼が牛耳る宇宙海賊達が紛争を誘発させその混乱に乗じて星の地上げを行う狡猾な人物なのですよ」

 

「何ぃぃぃぃぃぃ!!!!! 

 クソが、負けたら支援取り止めを可哀想だって言ったオレが馬鹿みたいじゃないか、前言撤回だ、今直ぐオレの顔に泥を塗ったソイツを破壊してやるぞ!!!!」

 

 それをシレッとシャンパの付き人でありウイスの姉である天使ヴァドスが明かすと自身の顔に泥を塗られたシャンパは怒り心頭でフロストを破壊すると高らかに叫んでいた!! 

 ビルスよりも付き人の話は聞かないが同時にビルスよりも人情派なシャンパも破壊神であるが故に侮辱を許さぬのだ!! 

 

「まて、破壊神シャンパよ。

 この試合を続行させて欲しい。

 そしてこの試合のみルール無用の状態でやらせて欲しい」

 

「あん? 

 第7宇宙のクウラとか言う奴、何言ってやがんだ!?」

 

「だから、そちらの代わりにこの姑息な男をボロ雑巾にしてやると言ってるのだ。

 それで幾らか溜飲を下げて貰いたい、俺も似た種族のコイツの姑息さを見てたら少々思う所があるので、な」

 

 するとクウラは試合続行とこの第2試合のみルール無用にして欲しいと頼み込むとシャンパはその言葉に耳を傾けた。

 確かにフロストは破壊神の顔に泥を塗った、だが此処で破壊の力を矢鱈振るっても神として器が小さいのでは無いかと考え始めた。

 少なくともビルスならばそう馬鹿にして来る、そんな確信があった。

 ならば此処は大人しくフロストの始末をあのクウラに任せたら俺の格はビルスよりも上になるんじゃね? とも思い始め、それ等を加味し………そして破壊神の沙汰を下す。

 

「………良いだろう、ソイツを本当にボロ雑巾にするんだったら俺は何も言わない! 

 レフェリー、この試合だけルール無用にして試合続行しろ!!」

 

『えっ!? 

 あ、はい、試合を続行して下さい!!』

 

 こうして試合は続行となりルールも無用の残虐ファイトが許される状況になった。

 取り敢えずフロストはこの場で破壊されない事にホッとしながらクウラを見つめていた。

 

「本当に良いんですね? 

 先にルール無用と言ったのはソチラですよ、泣き言は許されませんよ?」

 

「構わん。

 それよりも貴様の100%を発揮しろ、どうせ今の俺と同じ姿に成れる筈だ」

 

「フッ、フフフフフ、本当に命知らずな男ですねぇ〜!! 

 ええ良いですとも、100%のパワーで貴方に恐怖を植え付けましょう!!」

 

 そしてフロストはクウラに誘導される形で変身を行う。

 その姿は矢張りクウラの今の姿やフリーザのゴールデンを抜いた最終形態と同じ姿であり、戦闘力もクウラと同じ位はありそうだった!! 

 しかし………悟空達はあちゃーと言いながらフロストに同情していた。

 何故ならばクウラとはフロストの様な悪を制する秩序悪、そんな男がルール無用でこの小悪党と闘うとなればどんな結果を生むのかハッキリしていたからだ!! 

 

「さあ、此処からは卑怯も何も無い残酷なる闘い!! 

 貴方は私を失格させれば良かったのだと後悔しながらボロ雑巾になるのですよ!!」

 

「フッ、やっと本性が表に出したな? 

 ならば………俺も此処からは貴様を蹂躙してやろう!! 

 ぬおぉぉぉぉぉぉ!! 【ボシュウゥゥゥッ、グンッ、スチャッ!!】」

 

「なっ………私より………1個、変身が………多い、ですって………!!?」

 

 そうして意気揚々と残虐ファイトを仕掛けようとしたフロストに対して遂にクウラは最終形態の変身を見せ、身体がマッシブ化しながら身長も若干伸びた上に口元にはマスクが装着される!! 

 その光景を見たフロストは第7宇宙のフロスト一族に似た種族の為コイツは今が最終形態だと勘違いしていたが、まさかの1個多い変身を見せつけられた上に気の量が倍にまで膨れ上がりとてもではないが自身の最終形態では相手にならないと確信し汗を流していた!! 

 

「フッ、残酷なる闘いか!! 

 それがお望みならば叶えてやるぞ!! 

 さあ、始めようか!!」

 

【ビュォォォォォッ、ドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギ!!!!!!!】

 

 そしてクウラが残酷なる闘いの宣言を行った瞬間突撃し、フロストを一方的に殴り始めた!! 

 しかも参ったと口に出来ない様に顔も腹も首も狙い続け、更に場外に飛ばない様に吹き飛ばし攻撃は抜かしてこの小悪党の身体をボロ雑巾にし始めた!! 

 それを見ていたビーデル達は思わず汗を掻き、戦士達やフリーザは愚かな選択を取ったフロストに対してそれを選んだ事を後悔する様に思いながらその処刑を見届けていた!! 

 更にクウラはラッシュを5分30秒以上続けて武舞台の上はフロストの血で汚れ始めた所でクウラは漸く場外に飛ばし始めた………と思わせ落ちる場所に先回りして再び武舞台の上に蹴り飛ばすと空中でダブルスレッジハンマーを叩き込み武舞台の地面にめり込ませる!! 

 其処にクウラは更なるラッシュを叩き込み、本当にフロストが死ぬのではないかと思える程の残虐ファイトを展開していた!! 

 

「フハハハハハハハハハハハ!!!! 

 愚かしい手と判断を下した過去の己を呪いながら死ぬが良い!!!」

 

「あら〜、クウラ様テンションMAXだ」

 

「まぁ、あんな姑息な奴がクウラの前に出ればアイツはああなるわな」

 

 誰が見てもノリノリでフロストをボロ雑巾にしてるクウラにニィープとビルスが仲良く肉を突付きながら水を得た魚の様になるのも無理無しと考えそれをジッと見届けていた。

 観客席ではフリーザが「ザーボンさん、ドドリアさん、見てご覧なさい、兄さんがアレ程喜ぶのは久々ですよ!!」と控え室にも聞こえる高笑いをしながらフロストがフルボッコにされる様を楽しんでいた。

 観客席のケン、シン、老界王神、そしてザマスはクウラは怒らせんとこと言う意見で一致しながら哀れなピエロに創造の神として同情を送っていた。

 但し極悪人に属するのでちゃんと裁かれろとも思っているが。

 そうしてクウラによる残虐ファイトが30分も続いた結果、フロストは死んではいないが完全に意識を失う重傷を負う程ボロ雑巾にされて腕に力も入っていなかった。

 

「フッ、覚えて置くが良い小悪党。

 この世には貴様の様な悪すらも飲み込み裁く悪が存在するのだとな! 

 フンッ!!」

 

【ブンッ 、キィィィィィィィィィン、ガシッ!!】

 

 そうしてクウラは最後にもう何も聞こえてないフロストに悪を以て悪を制する者としての強大さを語ると第6宇宙の控え席にて立つヒットに向かってそのボロ雑巾を投げ捨てる。

 当然ヒットはそれを黙って受け取り床に転がせるのであった。

 これによりフロストは場外負けし、シャンパも清々しい程のフルボッコ振りに溜飲を下げた………のだが、まだ第7宇宙の選手を1人も落とせてないのに2人も選手が脱落した事に焦りを覚えていた。

 

「レフェリー、ちょっとターイム!!」

 

『は、はい、如何がなさいましたかシャンパ様!』

 

「あん、タイム? 

 シャンパの奴何をする気だ?」

 

 するとシャンパがいきなり破壊神権限でタイムを宣言するとレフェリーに何かを話し始め、それを聞いたレフェリーは従うしか無いのでマイクを持ちながら中立としてさっさと内容を話し始めた。

 それも会場に新たにバリアが追加されながら。

 

『え~、シャンパ様の提案により次の試合からルール追加で新たに作った会場を覆うバリアに触れても場外負け判定とさせて頂きます!』

 

「何ぃぃぃぃぃぃ!!? 

 そんなの却下だ却下、第7宇宙として抗議してやるぞ!!」

 

「お待ちをビルス様、どうせ抗議してもゴネ得で押し切られるのは目に見えてます。

 なのでクウラ様の下で授かった交渉術をビルス様にもお教えしたいのですが良いですか?」

 

「何だとニィープ、下らん事なら怒るぞ!」

 

 突然増えたルールに当然ビルスは怒り心頭になり、第7宇宙側の観客席からもブーイングが飛んで来たりと荒れる中でニィープはビルスに耳打ちしながらこう言う場合の交渉術を破壊神として短気なビルスに授け始めた。

 一方クウラはその合間にバリアに触れてみて強度を確かめていた。

 

「良いですか、先程も言った様にどうせゴネ得されるだけです。

 ならばこの場合はどうするか………それは押して駄目なら退け、です」

 

「何?」

 

「つまりは敢えて相手の要求を飲んでやるんですよ。

 そうすれば寛大な破壊神としても箔が付くしこっちが要求を飲んでやったんだから一回は言う事を聞けって要求を通せる様になります。

 こんな無茶苦茶なルール追加したシャンパ様の首を自分から締めさせる様に誘導する………これが今の最適解ですよ。

 幸いあのバリア、見た所私達が本気出したら即座に壊せる程度の強度しか無さそうですからね………」

 

 ニィープは交渉術と悪人特有の悪知恵を披露し、相手が一方的に要求を飲ませた様に見せてこっちもそれをダシにして一度は言う事を聞かせる権利を得ようと言う悟空達もワルだな〜と思う様な発想が飛んで来ていた。

 ビルスはそれを聞き成る程と思いそれならばシャンパに一泡吹かせられる要素が1つ増やせるとして聞き届け、オマケにバリアの強度についてもぱっと見で確かにゴールデンクウラや超サイヤ人4や超サイヤ人ブルー、神威クラスのパワーを放出してやればアッサリ壊せるので追加したルールなど在って無い様な存在だと抜け穴に気付いてしまった。

 一旦落ち着いてみればビルスも洞察力は高いのでそんな事は見抜けるのだ。

 

「よし良いだろう、お前の案に乗ってやる。

 ただクウラは気付けるか否かだが………」

 

「ほら、バリアを指で触ってますよ? 

 アレ、こっちが要求を飲んでやればクウラ様の頭脳を以てすればアッサリ伝わりますよ」

 

「………それもそうか。

 よしシャンパめ………自分でゴネ得した事を後悔させてやろう………レフェリー、その追加ルールを此方は受け入れてやる!! 

 但しシャンパ、その追加ルールを飲むんだからお前も一回はボク達の言う事聞けよ!!」

 

「ああ良いぜビルス、どうせオレ様達第6宇宙が勝つからそれで良いぜ!!」

 

 そうしてビルスはレフェリーとシャンパに向かってニィープと話し合った事を叫ぶとシャンパはやったぜ的なノリで言う事を一回聞く事を飲んでしまった。

 これにはヴァドスもやれやれと言った様子を見せてしまい上手く誘導されたと付き人は気付いても天使は中立なのでシャンパが気付かない限りは答えないのだ。

 そして言質を取ったビルスと電子パットで記録したニィープは後ろを向いてニヤリと笑っており、矢張りニィープは悪人なのだと悟空も改めて思っていた。

 

『そ、それでは試合を再開致します!! 

 第6宇宙オッタ・マゲッタ選手対第7宇宙クウラ選手、試合開始です!!』

 

「フッ、破壊神シャンパよ………下手にルール追加した事を後悔させてやろう。

 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォン、キィィィィィィィィィン!!!! 

 バリィィィィィンッ!!!!!】

 

 そして第3試合開始直後、ビルスとニィープの様子からバリアを開幕破壊すれば良いと言う結論に到達していたクウラは当然の如くゴールデンクウラの力を完全解放し、230兆のパワーを以てしてバリアを破壊しながらオッタ・マゲッタを場外まで吹き飛ばしてしまった!! 

 コレにはシャンパも「何だありゃぁぁぁぁぁぁ!!?」とクウラの神次元の領域の力を目の当たりにして大いに驚き、更にバリアが壊れた事で漸くこのルール追加が無意味で自分はあっちの要求を一回聞かなければならなくなった事に気付くのだった!! 

 

「やれやれ、焦りましたねシャンパ様」

 

「気付いてたんなら教えろよヴァドスゥゥゥ!!!」

 

「あらあら申し訳ありませんでした! 

 シャンパ様程のお方なら気付いた上であちらの要求を飲んだのかと思ってしまいましたわ! 

 申し訳ありませんでした!」

 

「………………………ふ、ふん!!」

 

 そしてシャンパは自身の言動に責任を取る為もうそれ以上は何も言わず黙り込んでしまった。

 そもそもビルス達は恐らく自分の言動を記録してるだろうと察してるのでもうこれ以上何かを口にして失態を重ねる訳には行かなかったのだ。

 そしてオッタ・マゲッタがアッサリ場外になったので次にキャベが入場するが………余りも隔絶したパワーの差を目の当たりにし、だが正義感と真面目さが売りである第6宇宙のサイヤ人として闘わない選択肢は無かったので恐れずに身構えていた。

 その様子をベジータやニィープ、ラディッツ達も第6宇宙のサイヤ人も骨があるとして見ていた。

 

『それでは第6宇宙キャベ選手対第7宇宙クウラ選手、試合開始です〜!!』

 

「やぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「【シュン、ガシッ!!】済まんな第6宇宙のサイヤ人よ。

 お前を超サイヤ人に覚醒させてやる程俺は優しくないのだ。

 後でベジータ達に鍛えて貰え」

 

 試合開始と同時に突撃したキャベの首筋にクウラは手刀を当てると気絶させて試合に勝ってしまった。

 それにより第6宇宙の選手はクウラ1人に4人も脱落した事になり後が無くなってしまう! 

 一方ベジータやニィープはキャベをベジータ王家の次男の『ターブル』の様な奴ではあるがそれでもゴールデンクウラに逃げず闘おうとした事を評価し、これが終わった後超サイヤ人にさせてより広い世界を見せてやろうと考えが纏まるのだった。

 そして………第6宇宙の控え室で席に座らず壁に背を付けていたヒットが遂に動き出し、ゆっくりと武舞台へと上がって来た! 

 

「ヒット、もうお前が頼りだ、あのクウラを何とか倒せ!!」

 

「クウラ、油断せずに闘い倒せ!!」

 

 シャンパ、ビルスはそれぞれの選手に声を掛けてセコンドの役割を果たすと、クウラとヒットはそれぞれ視線を交差させ身構え始めた!! 

 クウラもニィープが警戒し、自身の闘争本能と職業柄が警告音を発した事でフルパワーを出し惜しみせず闘う事を決意していた!! 

 一方ヒットは構えを取っていても寡黙、冷徹、余りにも静の性質が強く第7宇宙で今まで闘った事の無いタイプの敵として立ちはだかっていた!! 

 

『それでは第6宇宙ヒット選手対第7宇宙クウラ選手、試合開始です!!』

 

「フンッ!!」

 

【ガシッ、ガシガシッ、ガシッ!! 

 ドガガシッ、ビシバシッ!!】

 

 そしてクウラは試合開始直後からゴールデンの力を全開にして攻め落とそうと攻撃を開始するが、ヒットも自身の領域で闘いつつ上手くゴールデンクウラのパワーを去なしながら反撃し、両者共に上手く攻め込めない状態が続く!! 

 悟空達もヒットの闘い方に殺し屋とされた動きを見出し、今までにないタイプの戦士に心躍らせていた!! 

 

「フンッ!!」

 

「シッ!!」

 

【バギッ!!】

 

 それでもクウラはヒットの隙を突き攻撃を叩き込もうとした、否、叩き込んだ!! 

 それなのに………『何故かヒットの攻撃が先に顔面に当たりダメージを受けた』のだった!! 

 クウラは先に攻撃したのに何故自身の攻撃の方が遅れたのかと混乱しながら再び攻撃を繰り出すが先程の焼き直しが続き、ヒットの急所を的確に打ち込んで来る攻撃により血が流れ始めていた!! 

 一方ヒットは先程から殺し屋としての暗殺技を繰り出しているのだが、ゴールデンクウラの耐久力がそれを全て受け切り死ぬ気配が無いのでこの男には俺の全てをぶつけられるとして信頼を寄せながら攻撃を繰り返していた!! 

 

「ぐっ、また避けた筈なのに当たる………何故だ………どんなカラクリがある………!? 

【ガシッ!!】グハッ、うぐっ………むっ、これは………もしや………!!!」

 

 クウラはヒットのパンチを避けた筈なのに肺の上や顔面等に必ず当たる事に流石に違和感を覚え考察を開始しながら攻撃と回避、防御を繰り返すがそのどれもがヒットが上をすり抜ける様に先に攻撃が当たり続けていた!! 

 そしてアッパーを喰らい地面に視線が向いた………その時、クウラの目には確かにそれが映っていた!! 

 記憶の間違いでなければこんな事は無い、これがヒットの力なのだとして予測を立てて賭けに出た!! 

 

「うおおおおおおおおお!!!!」

 

「破れかぶれか、そんな物は俺には通用しない」

 

【ヒュン、ガシッ!!】

 

 そしてクウラは再びヒットに突撃し始め、それを迎え撃つべくヒットもパンチを放った………その時、今まで当たり続けたヒットのパンチをクウラは受け止めていた!! 

 しかも完璧にだ!! 

 

「むっ!!」

 

「矢張りな、俺は床にある俺の血痕の数を記憶していたが先程不思議な事が起きたのだ………そう、『血痕の数が不自然に増えていた』のだ!! 

 こんな物は記憶違いはあり得ない、何らかの力が働き俺の血痕が気付かぬ内に滴り落ちたとしか考えられなかった………そして賭けに勝った!! 

 ヒット、お前の力は時間を大体『0.1秒時間を飛ばして攻撃を放っている』のだ!! 

 映像編集で此方に攻撃が向かう部分を切り取り打ち込む瞬間と当たる瞬間を繋げる様にな!! 

 だからこそ0.1秒分の動作を速くした、それにより対応が出来たぞ!!」

 

 クウラは持ち前の頭脳をフル活用して時間を計りながら防御を早めた、その結果0.1秒分の動作短縮でヒットの攻撃に何とか対応すると言うゴールデンクウラの状態で無ければ出来ない事をやって退けたのだ!! 

 そしてヒットは………クウラの考察が正しいと無言で認めていた!! 

 自身の力、それは『時飛ばし』と呼び時間を0.1秒文字通り飛ばしてその先の結果を引き込んでいるのだ!! 

 時間停止とは違う時間の消し飛ばし、謂わば映像媒体のスキップを能動的に使えるのだ、この殺し屋は!! 

 そして持ち前の戦闘力260兆と言う神次元の領域の力と1000年以上生きて磨き上げた暗殺の技、時飛ばしの3つを以てヒットは第6宇宙最強戦士にして生ける伝説の殺し屋として君臨するのだ!! 

 

「………その推察力と頭脳、一級品の戦闘力、そしてその所作から何らかの組織の長を務めてるであろうその器、全てを認めようクウラよ。

 だがお前は少し気付くのが遅過ぎた、そのダメージでは最早勝てまい」

 

「ぐっ………ああ、認めようヒットよ! 

 少々俺は血を流し過ぎた、お陰でもう次は同じ事は出来んだろう………だからこそ、こうして貴様の手を離さないのだ!! 

 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「っ!!!」

 

【ズドォォォォォォォォォン!!!!!】

 

 そして同時にクウラは気付くのが遅過ぎた事を認め、もうこの場で勝つ事は無理だと悟りながら………己が出来得る最後の一仕事、ヒットに出来るだけ大きなダメージを与えて孫悟空に繋げる事を優先し、もう片方の腕で自爆覚悟のゼロ距離デスボールを叩き込んだ!! 

 結果ヒットはダメージを時飛ばしでも避けれないので何とか気を集中して抑えたが手痛いダメージを負い、クウラはゴールデンが解けながら倒れてしまった!! 

 

「まさか、クウラの奴がああも負けてしまうとは………!!!」

 

「第6宇宙のヒット殿、矢張り彼は時に干渉する力をお持ちの様だ。

 この観客席からクウラ殿の血痕が度々増えていた事が見えていた………が、それを観客かつ第10宇宙の界王神である私が伝える訳には行かなかった」

 

「そして無論私達界王神も人間の成長を見届ける為に敢えてクウラさんが自力で気付く事に賭けました。

 結果は矢張りクウラさんらしく気付けて………負けてしまわれましたが次に繋ぐ事は完了しました。

 後は悟空さん達に任せる時です」

 

 一方ビルスはクウラの実力を良く知ってるのでこうもアッサリ負けてしまった事にヒットの力はニィープの警戒通りだったのだと焦っていた! 

 一方ザマスを含めた界王神組は人の成長の可能性に賭けた事により、良い結果が其処に生まれたとして満足していた。

 フリーザも癪ではあるが孫悟空やベジータ達の力に賭ける事がこの団体戦に勝つ確率が大きいと判断しながら見ていた!! 

 

『第7宇宙クウラ選手戦闘不能、第6宇宙ヒット選手の勝利です!!』

 

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 

 良くやったぞヒット!!! 

 これであいつらも慌て始める筈だ、何せクウラは見た所あっちの最強戦力っぽいからな!!」

 

「そうですね~(但し同じ位の力をあっちの選手は全員持っていますがね)」

 

 対してシャンパはヒットの勝利を大喜びしてみており、これで第6宇宙にも勝ち目が生まれたと思いながらヒットを労っていた。

 しかしヴァドスは矢張りウイスの姉であり天使、悟空達の力を正確に見抜いているのであんな風にダメージを与えられたヒットがこの先同じ様に勝てるか怪しいと考え第6宇宙はせめてクウラだけでなくもう1人もオッタ・マゲッタの時点で落として置くべきだったと判断しながら次の試合に目を向けるのであった。

 そうしてクウラは目を覚まして何とか武舞台から控え室へと自力で歩いていくのだった………勝負には負けたが試合には勝てると確信を持った笑みを浮かべながら………。




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、前半から中盤まではクウラによる一方的な試合(フロストには残虐ファイト)を、後半はヒットの時飛ばしに気付き対応しながらもダメージが蓄積されてしまった為ヒットにダメージを残して次に繋げる形となりました。
ヒットもヒットで時飛ばしと暗殺技をフル活用した為クウラに大きくダメージを与え続けるとその存在感を示しました。
オマケで時飛ばしは複雑な原理なので本作は分かり易くキンクリの様にしてますが、実際は0.1秒止めて術者が飛んだ様に見えるらしいですがこれだとグルドの時間停止と被るので明確に差別化する為にやります。
と言うか………止めて飛んでるから時飛ばしってなるなら時間停止能力者が皆時飛ばしになってしまうって身も蓋も無い超メタい理由があるので………。
閑話休題、次回は次鋒の悟空が闘う事になりますのでお楽しみ下さいませ。
そしてヒットの戦闘力を掲載します。

ヒット
最大戦闘力:260兆

はい、これが今のヒットの実力です。
力の大会になればもっと強くなるし第6宇宙最強の男の座は揺るがないです。
しかも時飛ばしがある上に1000年以上生きて洗練した暗殺技等があるので数値以上に強い男です。
こんなのに狙われて生きた奴は第6宇宙に居ないのは当然の帰結なのです。

次回もよろしくお願い致します!
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