DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、第70話目を更新致します。
今回でいよいよ破壊神選抜格闘試合が大詰めになります。
悟空とヒットの決戦が如何なる者になるかお楽しみ下さいませ!
では、本編へどうぞ!!


第70話 ヒットを倒せ!!炸裂せよ、超サイヤ人ブルー界王拳!!

 ヒットとの試合後、何とか自力で控え室へと戻ったクウラだったが出血と洗練された暗殺技を受け過ぎた為その直後にフラつきニィープとピッコロに支えられていた!! 

 

「大丈夫かクウラ! 

 仙豆だ、噛んで食べろ!」

 

「済まんなピッコロ………ニィープ、お前がヒットを警戒していたのはあの0.1秒時を飛ばす力による暗殺技だったのだな。

 確かにアレは厄介過ぎる、種が割れても万全なゴールデンクウラで無ければ対処が出来んだろう」

 

「0.1秒時を飛ばす………マジか………あのヒットっちゅう奴、厄介な力を持ってんだな」

 

 ピッコロから渡された仙豆を口にして回復したクウラはヒットの力について語ると、悟空も地頭が良くなったのでグルドとはまた違う時に干渉する力がある事を知り警戒していた。

 ベジータも通りでヒットの攻撃をあのクウラが上手く回避も防御も出来て無かった違和感を知り舌打ちをしていた! 

 

「それでカカロット、ヒットの能力………時飛ばしを対処する方法はあるのよね?」

 

「………ああ、其処は任せてくれよ義姉ちゃん、皆! 

 オラ、この試合で必ず勝って来る!!」

 

 そして悟空はヒットの能力と闘い方等を頭に叩き込んだ後、自身に考えがあるとしてサムズアップしながら控え室から武舞台へと上がって行った! 

 観客席の悟飯やクリリン、チチ達やフリーザ達はもう悟空の出番なのかと思いながら、クウラを実力で破ったヒットの力を相対的に評価しながら次の試合に注目が集まる!! 

 悟空は如何なる形でヒットに対抗するのかと!! 

 

『それでは第6宇宙ヒット選手対第7宇宙孫悟空選手、試合開始です!!』

 

「んじゃ行くぞ………はっ!!」

 

【ギュビィィィン、パラパラパラ、ビュォォォォォォォォォォン!!!】

 

「んな!!? 

 おいキャベ、サイヤ人ってあんな変身出来るのかよ!? 

 アレ明らかに純度が高い神の気を纏ってやがるぞ!!」

 

「い、いえ、惑星サダラのサイヤ人はあんな変身をしないですので初めて見ます!! 

 アレは一体………!?」

 

 そして悟空は試合開始直後、超サイヤ人ブルーへと変身すると高純度の神の気とゴールデンクウラと同等の力の変身を見せ付け、シャンパやキャベを大いに驚かせた!! 

 更にヒットは気の探知が不可能になった事にこれは破壊神シャンパの様に高純度且つクリアな神の気を纏ったのだと判断し、その肌に触れる圧力で殺し屋や1000年以上生きる者としての経験則と観察眼でこの力は先程まで闘っていたクウラと同等であり、且つ孫悟空は組織に身を窶さない武道家と見抜きながら構え………そして時飛ばしを発動させた攻撃を放つ!! 

 

【ガシッ!!】

 

「クウラの言う通り、やっぱ0.1秒時間を飛ばして攻撃して来てんだな! 

 超サイヤ人ゴッドの感知能力と超サイヤ人の戦闘力を併せ持つ超サイヤ人ブルーならこれを感知、予測出来るって思いながら変身したのが正解だったみたいだ!」

 

「まさか1日に2度も時飛ばしに対応出来る戦士が現れるとは………矢張り宇宙とは広い物なのだな。

 良いだろう、お前もクウラ同様俺の人殺しの技を放っても問題無さそうだ」

 

【ガシッ、ガシガシッ!! 

 シュン、ドガバギ、ガシッ、バシッ、ドォォォォォォン!!!】

 

 そうして時飛ばしの攻撃に対応した悟空を見て即座にクウラ同様暗殺の技を放っても問題無いと判断したヒットは構えを殺し屋の仕事の際の物に切り替え、時飛ばしを併用した暗殺拳を次々と放つ!! 

 しかも時飛ばしの応用で自身の拳から放たれる人体にのみ影響を与える不可視の気弾も放ち悟空の対応を見ていた!! 

 対する悟空は超サイヤ人ブルーの感知能力とスピードをフル活用し全ての暗殺拳を受け止め捌き、更に不可視の気弾も何と感知して物体をすり抜けるそれを神の気で包みながら気弾で相殺すると言う離れ業をアッサリやってのけ、即興で思い描いた対応が超サイヤ人ブルーにより形に出来るので不敵な笑みを崩さなかった!! 

 

「な、なぁヴァドス? 

 ヒットの技は時飛ばしで防御不可能で拳から放たれる気弾も時飛ばしの影響で不可視化されて物体をすり抜けて人体だけに影響を与えるんだよな? 

 なのに何であの孫悟空って奴は普通の気弾で相殺出来たんだ!?」

 

「ふむ………どうやらあの変身は感知能力が優れて且つ戦闘力も大幅に上がる神の気を帯びた変身の様ですね。

 その感知能力を最大限まで発揮し防御速度も0.1秒分早めてガードしてるので完璧にヒットの暗殺拳を防御し、不可能の気弾は神の気で一旦包み込んでからその外殻を自身の気弾で破壊する事で相殺している様ですね。

 かの孫悟空と言う男、相当洗練された武道家で発想力も大変優れてるみたいですね」

 

 そんなヒットと悟空の闘いをマジマジと見ていたシャンパはあの化け物染みた生物としての戦闘力を見せたクウラすら沈めたヒットの暗殺拳と不可視の気弾を的確に対処する事をヴァドスに説明を求めた。

 ヴァドスも超サイヤ人ブルーの力を正確に見抜きながら悟空と言う戦士も正確に、42年生きる亀仙流武道家としての側面を評価しながら解説していた! 

 シャンパもそんなのアリかよと第7宇宙のサイヤ人の力をマジマジと見せ付けられ驚愕していた!! 

 キャベもあちらのベジータを見て同じ事が出来るのかと思いながら悟空も見ており、サイヤ人の可能性を魅せられながら試合を見届けていた!! 

 

「グルド、同じく時に干渉する力持つお前には何が見える?」

 

「い、いや………チラッとヒットが何かを異空間に飛ばして実空間の特定物に影響を与える様にしてるって分かるんだけど、アレをやられたら俺もアッサリ死んじまう自信があるよ隊長! 

 だって俺は息を止めてる間に時間停止が出来るけどあっちは文字通り時間を飛ばしてるんだぜ、もしかしたら停止した時間の中にまで入られて時を止める体感やら無理矢理呼吸させられるってイメージが思い浮かんじまうよ!!」

 

「グルドさんの時間停止能力は僕達でも苦戦するのに、あのヒットさんはそれの中に入るかもしれないのか…!!」

 

「ふむ………矢張り時間に干渉する力は得てして互いに何らかの相互作用を及ぼすのでしょうね」

 

 一方観客席もグルドが少しだけ能力畑が違う時飛ばしと時間停止によってヒットが何をしてるかを解説しながら悟飯やクリリン達を戦慄させた!! 

 同じ様な超能力戦士の餃子にも出来ない時間停止をヒットは労せず破れる………その可能性にギニュー達も汗を掻き、フリーザもクウラ同様の高い知能で時間干渉系統の力はそれぞれ相互作用を及ぼすと想定しながら、自身がヒットと闘った際はどうするかとクウラの闘いや悟空の闘いを見ながらイメージし、且つ初見と言う縛りを加えながら思い描いていた! 

 結果は………矢張りクウラ同様気付くのが遅れれば負けると判断し、殺し屋ヒットの力を相当に買っていた!! 

 

「孫の奴は超サイヤ人ブルーの感知能力で何とか対応している様だな。

 ベジータ、ニィープ、お前達ならアレはどうする? 

 俺も神威を使えば同様の事が出来るかも知れんが攻め落とせるかは別だ」

 

「実際カカロットもヒットに攻撃を放ってるが時飛ばしによる回避も使われて其処を対処し続けなければならん様だからな、悔しいが神経を削る様なあの闘い方を続けて攻略法を見出すしか無いな」

 

「私なら超サイヤ人4のゴリ押しもゴリ押し、耐久力に物を言わせたゴリ押しであのボディをこう捉えて一発ブチかますってストレートな方法しか無いわね。

 クウラ様も早く気付けてればそうしましたよね?」

 

「ああ、本当に気付くのがやや遅かった事が悔しくあるな」

 

 更に第7宇宙の選手控え室で4人はそれぞれの対処方法を出すと神の気組は矢張り悟空の様に闘い、生物の力のみの組はゴリ押しによる闘いを強いられると明かしてヒットと言うグルドとも違う今までに無い特殊なタイプの戦士に汗を掻いていた! 

 それを悟空は亀仙流武道家として良く対応してると評価しながら、やはり攻めあぐねてる面も見て中々巧い具合に攻勢に出れない事に戦士として歯痒く見ていた!! 

 ビルスもビルスで悟空は良くやってる方だとしながらもっと鋭くパンチを叩き込めと心の中で思いながら見ていた!! 

 

「………成る程、お前は武道家としてかなり洗練された者の様だ。

 1000年以上生きて来た中でお前の様な奴は今まで見た事が無いな」

 

「えっ、オラよりもずっと年上なんか!? 

 えっとヒットさん「ヒットで良い」ならヒット、オラもお前みたいなすっげぇ殺し屋は桃白白って奴の事を思い出したけど、アイツよりも遥かに高みを行く事にワクワクが止まんねぇんだ!! 

 そんな奴と今日闘えた事を嬉しく思うぜ!」

 

「俺もだ………お前やクウラ達と闘い続ければ不思議と己の中の可能性と言うものが広がる感覚を覚えるんだ。

 1000年以上生きてもまだまだ俺には先がある………そんな事をお前達はこの試合を以て教えてくれてる。

 それに感謝するぞ、孫悟空。

 ………すぅ………うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 

 そして武舞台の上でも攻防の最中に悟空とヒットは言葉を交わし、それぞれがそれぞれに敬意を持つと同時にヒットは更に成長出来る可能性を見出していた!! 

 そして………悟空達が気を解放する様に突如吠えると第7宇宙、第6宇宙の面々は驚いた表情を見せながら寡黙な印象のヒットが突然吠えた事にビクッとしていた!! 

 そしてニィープやケンは………恐れていた事態が起きたと確信する!! 

 ヒットと言う男はクウラ、悟空と言う生物的な強さと神の気の強さ、それぞれの可能性の先を歩く2人と立て続けに闘った事で急成長を始めた事を察知したのだ!! 

 そしてヒットの構え方が微妙に変わると悟空もそれを警戒しながら時飛ばしに対処しようとする………その瞬間、先程まで対処出来た時飛ばしの暗殺拳が悟空に直撃してしまう!! 

 

「な、何!? 

 ウイス、何故悟空は防御出来なかったんだ!?」

 

「あのヒットと言う男………この土壇場で成長を遂げた様ですね。

 先程まで0.1秒までの時飛ばしが今は0.2秒も飛ばせる様に拡張されています! 

 しかもあの様子………時飛ばしの力もまだまだこの試合中に伸びるでしょう!」

 

「何だとぉ!? 

 おい悟空、早くヒットを倒せ!! 

 これ以上成長させるな!!」

 

 ビルスはウイスからヒットの急成長を聞き驚愕し、さっさと倒せと指示を飛ばしていた!! 

 それをベジータやピッコロ達も聞き、ヒットは真っ当な成長をこの土壇場且つサイヤ人もフリーザ一族も真っ青な驚異的な速度での急成長に驚愕し、このままでは悟空所か自分達でも負けるとイメージしながら悟空の闘いを見ていた!! 

 そうして悟空は拡張された時飛ばしを対処しようにも0.2秒、0.3秒とどんどん拡張されて行く時飛ばしに翻弄され、不可視の気弾と併せて攻撃を立て続けに………第6宇宙での百発百中のヒットの異名通り百発百中に受けてしまい膝を遂に突いてしまった!! 

 フリーザやブロリー、ラディッツもあの孫悟空が、カカロットがこうもアッサリと膝を突くのかと驚愕しながら拳を握っていた!! 

 

「悟空さ!!」

 

『お父さん!!』

 

「悟空!!」

 

『カカロットォ!!』

 

 更にチチ、悟飯と悟天、クリリン、ラディッツとニィープがそれぞれ悟空の名を叫ぶと一瞬飛び掛けていた意識を保ち、何とか立ち上がる………が、少しフラフラでありヒットも態勢を立て直すまで待っていた。

 自身の力の成長を促してくれた孫悟空と言う武道家に流儀を合わせたのだ!! 

 すると悟空も笑みを浮かべ、これはもうウイスと2人で調整しながらビルス様との手合わせで披露しようと思っていた奥の手を………超フルパワーサイヤ人4と同等の力を得られる自身に使える本当の意味での最終手段を切る時だと決意して決して衰えぬ闘志に燃える瞳をヒットに向けていた!! 

 

「成る程、まだ奥の手が残っているみたいだな。

 ならば孫悟空、それを使い俺と闘ってくれ。

 己の可能性とお前の力、それらをもっと体感したいんだ」

 

「ああ………良いぜヒット………ビルス様を驚かそうと思ってた最終手段、使わせて貰うぞ!! 

 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 更にヒットの言葉も受けて悟空は体内の気を爆発的に増幅させそれを燃料にして燃やし始めた!! 

 その瞬間超サイヤ人ゴッドの朱とは違う紅いオーラが立ち昇り始め、超サイヤ人ブルーのオーラの上にガスバーナーを思わせるオーラが重なる!! 

 悟飯やクリリン達、更にベジータに加えてフリーザや界王神組達はそのオーラの正体を看破した!! 

 そう………悟空が超サイヤ人に覚醒した以降ずっと封印し続けて来た界王拳のオーラだと!!! 

 

「ご、悟空の奴め何と言う無茶を!? 

 超サイヤ人の上に界王拳を重ねるなど命を捨てる様な物じゃぞ!?」

 

「しかも界王拳の倍率が………5倍、6倍、まだ伸びていきますよご先祖様、ケン様!?」

 

「………そうか超サイヤ人ブルー!! 

 神の気を得たサイヤ人の進化形態、超サイヤ人ゴッドと超サイヤ人を重ね合わせた形態でありながら穏やかで気のコントロールを極めた力、あの形態を以てすれば界王拳も理論上は重ね掛けが可能なのか!! 

 これが孫悟空、これが………人間の可能性!!」

 

 それ等を見た老界王神やシンはまだまだ倍率が上がる界王拳を目の当たりにして汗が止まらず、観戦していたザマスも天才戦士の才能を以てして超サイヤ人ブルーの特徴を思い出して界王拳すらも上乗せが可能になると言う理論上の結論に至り、それを実践した孫悟空………人間の可能性に打ち震えていた!! 

 界王神見習いまでの自身ならば認められなかったそれを界王神になった今なら分かる、限界を極め続け己が持つ全てを出し切るその可能性の輝きを!! 

 それに歓喜しながらも余りにも狂気的な沙汰に恐怖心も覚えながら孫悟空と言う戦士に敬意を示したのだ!! 

 

「そ、孫はバカなのか!? 

 俺達でさえアルティメット化に界王拳を重ねるのは諦めたのに………超サイヤ人ブルーのコントロールを以てしても下手をすれば死ぬぞ!?」

 

「界王拳………一見すれば力を何倍にも引き上げられるがそれは身体に相当な負担を掛け、そして限界以上の倍率で使えば身体を壊すハイリスクとハイリターンを兼ね備えた技………。

 超サイヤ人では生きてる内は絶対に重ね掛け不可能なそれを超サイヤ人ブルーで………カカロット、お前は超フルパワーサイヤ人4に対抗する為に超サイヤ人の覚醒で見切りを付け封印したそれを再び使うのか………!!」

 

「ク、クククク………孫悟空め、命知らずのバカとはああ言った奴の事を指すが………此処までバカだとは思わなかったぞ………クククク、くっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 

 そして控え室のピッコロも悟空の馬鹿げた狂気的な沙汰を理解に苦しみ、一方ベジータはゴールデンメタルクウラやドミグラ達超サイヤ人ブルーすらも超える強敵や超フルパワーサイヤ人4の圧倒的なパワーへの対抗策に持ち得る手札を全て使い切る気なのだと理解して汗を流し、クウラすらも最終形態に界王拳は最後まで重ね掛けは旧ナメック星でのアナザークウラ戦のただ1回切りの無茶だった為、余りの命知らず振りに狂喜乱舞し高笑いしていた!! 

 ニィープもN.K.で知ってるそれを実際に見て馬鹿げた、イカれた発想だと呆れながらも孫悟空ならやり兼ねないと考えて義弟のやる事をもう黙って受け入れていた!! 

 そうして………最終的に10倍の倍率の界王拳を重ねた『超サイヤ人ブルー界王拳』の悟空が其処に立つのであった!! 

 

「成る程、見た所その技は相当な負担と引き換えに力を増すのだと見たぞ」

 

「ああ、超サイヤ人ブルーの気のコントロールでもちょっと調節をミスったらヤベェ最終手段さ!! 

 けれど逆に調整を完璧にすれば使える奥の手さ!! 

 さあ、続きをやろうぜヒット!!」

 

 そうして悟空の超サイヤ人ブルー界王拳が完成する時を待ったヒットもまた今の自分に相応しい、全ての力を出し切れると本能的に悟った構えを行うと更に拡張された時飛ばしを使いながら攻撃を放つ………が、悟空はそれを避け切りカウンターでヒットの顔面にパンチを叩き込む事に成功する!! 

 

「無駄だぞ。

 今のオラの立っている場所は、アンタの時飛ばしの遥か先だ!」

 

「………その様だな。

 だがそれでも俺は己を成長させ、それすらも追い付こう………!!」

 

 そしてヒットと悟空の最終ラウンドの対決が今始まった!! 

 ヒットの時飛ばしは0.3秒からより拡張されて0.5秒もの時を飛ばせる様になりブルー界王拳にも喰らい付き、悟空もブルー界王拳の出鱈目なパワーを以て強引にヒットを押し切るべく目にも留まらぬ格闘戦を開始した!! 

 その攻撃はヒットに見事に当たり続け、彼をボロボロにして行くがまだ拡張する時飛ばしを利用してブルー界王拳により耐久力が増した悟空にヒットの暗殺拳が当たる!! 

 チチはその様子を見て悟空に勝って欲しいと祈りながら観戦し夫を応援し続けた!! 

 

「ご、悟空の奴、アレをボクにぶつけようとしてたのか………!!?」

 

「おや、ビルス様も焦りましたか?」

 

「い、いや………まだボクの方が上だ、だが………余りにも命知らずな形態に驚いてね………」

 

 その間に悟空の馬鹿げた………余りにも命知らず過ぎて破壊神たる自身も心配になる超サイヤ人ブルー界王拳を見て冷や汗を掻くが、それでもまだ自分ならば勝てると疑わないビルスは悟空の飽く無き高みへの挑戦を目の当たりにして何処まで行くのかと言う期待と死んでくれるなよと言うハラハラとした感情が入り乱れていた!! 

 ウイスも漸く10倍までの界王拳を使える様になった悟空を見て此処からどうやって更に上へと行くのか………天使として楽しくなっていたのだった!! 

 

「ふんっ!」

 

【ガシッ!!】

 

「ぐっ、はぁぁぁぁ!!!」

 

【ドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギ!!!!】

 

 そうして武舞台もヒビ割れて行く中でヒットも時飛ばしの拡張が止まらず遂に戦闘力も300兆をオーバーしながら1.5秒も時を飛ばせる様になり、対する悟空も10倍界王拳の力を持て余す事無くぶつけてヒットをダメージを重ねて行く!! 

 そして互いのクロスカウンターがぶつかり一旦距離を離し不可視の気弾と悟空の気弾の相殺、更なる格闘戦、それらを経て行く中で………悟空の中の壁がピシリと破られ始め、今ならば界王拳の倍率が更に上げられる確信が脳裏を過ぎり、それを実行する!! 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォン!!!!! 

 ドゴォォォォォォォォォォッ!!!】

 

「ぬぐぉ………!!?」

 

 その瞬間悟空の超サイヤ人ブルー界王拳は遂に完成へと至り、その倍率は悟空が最後にフリーザ戦で見せた15倍を超える20倍界王拳の重ね掛けとなり、ヒットに更に重たく鋭い攻撃を叩き込んだ!! 

 その一瞬悟空の気に『銀色のオーラ』がチラリと出た瞬間をビルス、シャンパ、更にウイスとヴァドスやケンとザマス、ニィープは見逃さなかった!! 

 悟空が壁を1つ破った事で遂にもう少しで………もう少しで神々の奥義たる『身体が勝手に動く極意』への道が開かれ始めたのだ!! 

 それをビルスは見て悟空ならば………自分達力が特にある破壊神達でも未だに不完全にしか使えない奥義………『身勝手の極意』へと至り完成させる可能性をイメージさせたのだった!! 

 

「行くぞヒット、おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁぁ!!!!」

 

【ドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギドガバギ!!!!!】

 

 その後悟空はヒットが1.5秒まで拡張した時飛ばしの中を突き抜けて何度も何度も拳と蹴りを当て続けカウンターを与える隙すら与えなかった!! 

 そして蹴り上げた後ダブルスレッジハンマーで場外へと叩き落とそうとする………が、場外寸前に武舞台に復帰し息を荒げながら空を見上げていた………その時、悟空は超サイヤ人ブルーと20倍界王拳によるパワーを込めたかめはめ波を既にチャージ完了しており何時でも放つ用意が出来ていた!! 

 

「(この場で迂闊に動けば負けるな………発射した際に1番の時飛ばしを行い回避出来れば……)」

 

 ヒットは油断せずかめはめ波が来るその時を待ち構え、ガンマンの早撃ちが如く時を飛ばしてカウンターで悟空を沈めるつもりでいた!! 

 この状況下であろうが試合に勝とうとする………そんな静かなる炎の熱がヒットをより成長させ始めていた!! 

 そして第6宇宙、第7宇宙の選手や観客、破壊神と天使は共に固唾を呑みながら見守り続け………。

 

【シュン、シュン!!】

 

「( なっ………しまった、この距離では、間に合わ)」

 

「波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 最後の瞬間、悟空は瞬間移動も使用してヒットの懐に潜り込むとヒットが死なない程度に加減した威力のブルー界王拳によるかめはめ波を叩き込み名前のない星を大きく揺らした!!! 

 そしてかめはめ波の爆煙が武舞台から晴れた頃………ヒットはかめはめ波をギリギリ時飛ばしでガード動作を飛ばしたお陰で防御は出来たのだが、結局回避は間に合わず呑まれ続け、場外の岩場に背中が付いてしまったのであった!! 

 つまり………最後の最後で悟空は奇策で勝利を果たしたのだ!! 

 

『じょ、場外です〜!! 

 第6宇宙ヒット選手場外、勝者は第7宇宙の孫悟空選手です!! 

 よって破壊神選抜格闘試合は第7宇宙の勝利になります!!!!!』

 

「ご、悟空さ!!!」

 

「やったよ、お父さんが勝ったぁぁ!!!」

 

「はは………やっぱり凄いですよ、お父さん…!!」

 

「………良くやったぞ、カカロットよ!!」

 

「お疲れ様、カカロット」

 

「悟空叔父さんすごぉぉぉい!!」

 

 そうして孫一家、ラディッツ一家は皆悟空の勝利を誰よりも喜び観客席や控え室から出ると武舞台へと駆け寄り悟空にチチ、悟天、ルリアが抱き着いていた!! 

 悟空も最後の一撃で超サイヤ人ブルーの力を使い果たし通常状態に戻りヘロヘロになっていたが何とか勝てた事でまた新たに壁を乗り超える事に成功したのだった!! 

 一方ヒットは負けた事を自覚しながらも自身の中に目覚めた成長の可能性、悟空やクウラ達のお陰で付いた静かなる闘志の火は未だ消える事が無く心を燃やし続けていた。

 今回は負けた、だが次は必ず勝つ………そんな確かな熱を持ちながら満足した敗北を受け止めたのだった! 

 

「お、お、お、お前等ぁぁぁぁぁ!!!!! 

 結局全員負けてんじゃねぇか〜!!!!! 

 許さねぇ………オレを此処まで怒らせたのは久々だぜ………てめぇ等全員この場で破壊してやる、覚悟しやがれ!!!」

 

「えっ、ヒット達を破壊する!? 

 そりゃあんまりだよシャンパ様!?」

 

「まて孫悟空! 

 此処からは我等破壊神の領分、迂闊に踏み込めばお前もタダでは済まんぞ?」

 

 しかしこの結果を面白くなく受け入れられないシャンパは破壊神としての神の気を完全解放し、集めた第6宇宙の選手全員をケジメとして破壊しようと動き出した!! 

 悟空は勿論ベジータやクウラ達も止めたかったがビルスがそれを制止させ、同じ様に破壊神の神の気を解放しシャンパの眼前に立つと互いに剣呑なる雰囲気を出し観戦していたキビトは気絶しナッパもハゲた時のトラウマが蘇り震えがあっていた!! 

 無論破壊神の領分としたビルスだがシャンパには此方の何でも言う事を聞かなければならない権利が残ってるのでそれを使いこの破壊の沙汰を不問にし、悟空達のモチベーションを保とうと言う裏の考えがあり、それを見抜いてるのはウイスとヴァドス、そしてケンとその権利を得させたニィープ位だった!! 

 ………だがその誰もが気付かなかった、この場には既にもう1人………具体的にはクウラとボタモが対戦してた当たりからずっと観戦していた神が居た事を。

 

「え~、第6宇宙の選手みんな消しちゃうのね?」

 

「ええ、消してやりますとも!!!」

 

「でも観てて楽しかったよ〜? 

 僕の顔に免じて皆を許してやれないのね?」

 

「ええそうですよ『全王様』!!!! 

 ………………………………全、王………様………………………?」

 

 その時シャンパは誰1人として近付いて来ていた事を気付かなかった人物と問答を交わし、その者は自分の顔に免じて許ないのかと疑問を投げ掛けていた。

 それをシャンパはYESと叫びながらその声の主の名を………全王様の名を口にしながら高らかに叫んでいた。

 が………此処でシャンパは、ビルスは、天使達は、その場に集まった界王神達は絶対零度の冷たさ………まるで背中に氷柱を突っ込まれたが如き冷たさにより頭が冷えながらその声の主に向けて全員が視線を向けていた。

 果たして其処に居たのは本来ならこの場には居ないであろうお方、全12の宇宙の神々の頂点に立ちそれら全てを管理する者………全王様その人であった。

 

『ぜ、ぜ、ぜ、全王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!』

 

【ズサァァァァァァァ!!!!】

 

 その瞬間、ビルスとシャンパの双子の破壊神は物凄い勢いで僅かに後退しながら頭を地面に擦り付けながら土下座して頭部から煙が上がり、第6宇宙の界王神『フワ』も土下座し、第7宇宙のシンや老界王神も即座に土下座し、ケンとザマスもまたその威光の前に平伏した姿を人間達の前で晒していた!! 

 天使のウイス、ヴァドスもまた頭を下げ言葉を発する事は無かった!! 

 そうして悟空達は全王と呼ばれたその存在により、自然と神々のヒエラルキーの頂点に立つのはこの小さな子供の如き神なのだと理解に至るのであった…。




此処までの閲覧ありがとうございました!
ヒットはこの試合中に時飛ばしが1.5秒にまで拡張されつつ戦闘力も300兆を超える………具体的には340兆までパワーアップしました。
悟空もこの段階で20倍界王拳と超サイヤ人ブルーの重ね掛けが可能になり………そして、壁が1つ壊れた事で身勝手の極意への道が開かれつつあります。
それが超BROLYの様に銀色のオーラが一瞬現れると言う演出に似た物にしました。
あちらは覚醒済み、こちらは未覚醒と言う違いがありますがビルス様達神々の視点で言えば些細な問題です。
要は身勝手の極意へと至る可能性があるか否か、これが重要視されます。
そして………はい、全王様の出現です。
此処の時系列を見てても絶対全王様って途中から見てた訳じゃ無くて最初から全部除いてたとしか自分には思えずクウラとボタモの試合からずっと見てたって設定にしました。
そして全王様と悟空達が、ニィープが出会う事でどうなるかは次回に。

次回もよろしくお願い致します!
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