読者の皆様には関係無い事ですので完全に私事で投稿をサボりました、申し訳ありませんでした。
気を取り直して第7話を投稿致します。
今回で本作のサイヤ人編は終わります。
では、本編ヘどうぞ。
ベジータが大猿になり暴れまわっている時から巻き戻してナッパがジンコウマンの種を植えた後、ベジータ達が凶悪化した事を確認する魔族の2人組、特に女の方はこれでまた目的に近付けているとして満足していた。
「これで私達の目的にまた一歩近付いたわ。
このまま歴史の改変を進めてよりもっと多くのキリを集めるわよ、良いわね『ミラ』?」
「………」
魔族の女は男をミラと呼び、キリと言うエネルギーを更に集める事に同意を求めるとそのミラは言葉を発しないが拒絶する素振りは一切無い為、概ね了解を得ていると女は感じていた。
「さて、そろそろ次の闘いの場へ向かいたい所だけど………其処で盗み聞きしている悪い子に少しだけお話でもしてあげようかしら?」
「あら、戦闘力を限りなく0にしていたのに気が付くなんて中々やるわねアンタ達。
丁度私もアンタ達に用があるから話は上等よ」
魔族の女は次の闘いの地へと赴こうとした………が、此処でニィープが盗み聞きしている事に気付いている事を告げ、話をするならどうぞと言う雰囲気を作り出していた。
一方ニィープはまさか戦闘力を0に近付けたのに気付かれたのに少しだけ驚くも、魔族自身の正体を聞かせてくれるならそれで良いの精神でそそくさと岩陰から出て来て互いに不敵な笑みを浮かべていた。
「それで、アンタ達は何処のどなたでも何が目的なのかしら?
ラディッツや今彼処で闘ってるベジータ達が正気じゃ無くなったのはアンタ達の仕業として、それで一体何を目指してるのかしら?」
「うふふふ、さてそれを教えてあげても良いのだけれど………少しだけ質問をさせて貰うわ?
私達にとっても貴女は何者なのかしら?
貴女が生きている『この歴史』は『他の歴史』と少し差異が生まれているわ。
何で貴女1人が関わるだけでラディッツみたいな本来どうでも良い小粒の雑魚が孫悟空達の仲間になってあんなキリを身に着けるのか訳が分からないわ。
一体、貴女は何なのかしらねえ………」
ニィープは魔族の女の方に何が目的なのかと質問を投げ掛けると、魔族の女もニィープに質問を投げ付けると言う質問のドッチボールが発生する。
これによりニィープはこの女はまともに答える気は無いと判断するも、『キリ』と言う単語を聞きそれは魔人ブウ編でバビディ達が使っていた単位であり、しかも魔族と言う特徴からこの宇宙の裏にあるとされる暗黒魔界出身だとほぼ確定し、相手はとんでも無い戦闘力を隠していると表情には出さないが警戒心を強める。
しかも………他の歴史にすら言及した為、この2人は未来世界のトランクスの様に時を超えてやって来た可能性すら出て来ていた。
予想外の敵にニィープはどう切り抜けようかと思考を深め始める。
すると魔族の女は何か疑問に思う仕草を見せる。
「…やっぱり何か違うわね。
貴女、本当に何なのかしら?
どうもタイムパトロールって訳でも無さそうだし、それでいて本来の歴史には居ない異分子。
貴女の背後に時を司る神様とか本当に居ないの?」
「誰の事やら。
私の上司はクウラ様よ、変な宗教や星の神には仕えていないわよ」
ニィープは急に言われた時を司る神と言われ何の事か分からず上司はクウラと包み隠さずに話した。
それでも魔族の女は何処か疑問が拭えない様子であり、まだ疑って居る状態である。
「『トワ』、もうどうでも良いだろう。
本当にコイツの背後に『時の界王神』が居るならば部下の危機に救援を寄越さないのもおかしな話だ。
ならばこの歴史は偶然この女が生まれた結果こうなっただけだろう」
「………それもそうねミラ。
変に疑り深くてごめんなさいね、私達色んな歴史で顔を出してるからタイムパトロールに追われてて1つでも本来の歴史と違う点を見かけるとつい、ね。
それじゃあ私達はこのまま行かせて貰うわ。
………そうそう、もしも今邪魔をするなら貴女のお仲間が不幸にも死ぬ事になるかも知れないから変な気を起こさないでね、じゃあさようなら〜」
【シュンッ!!】
しかしミラが痺れを切らせて女…トワにタイムパトロールならばもう救援が居るとして話を切り上げさせる。
それから疑問点を一旦捨てる事でトワはミラを伴い別の場所へと消えようとした。
しかもその際には明らかにフリーザよりも上の圧力をニィープに掛け、不意討ちなどさせないと態度に見せながら。
そして瞬間移動の様にミラ達は消え、ニィープは話の流れから別の歴史に時間移動したのだと判断し、探す事もせず………更にミラ達の視線が消えた事で漸く一息吐ける様になり息を吐いていた。
「危なかった………あのトワとか言う女もそうだけど特に男のミラの方がヤバい、本当に魔人ブウ編の敵がこの時代に現れた並に強かったかも知れない…。
兎に角、あの連中に注意しながら物事を進めて行かないとならなくなったわね。
フリーザへの復讐ってだけでも忙しいのに、歴史への介入とかして来ないでよ…!」
ニィープは珍しく焦りを隠せず、特にミラの方と闘わずに済み助かったとさえ感じていた。
気を感じられる様になって分かったあの圧力、力を入れてないのにベジータやフリーザ達など小粒程度にしか思えないとさえ思える強大さ。
それらを以て今の自分所かただの超サイヤ人では勝てない、もっと上を目指さねば!!
そんな事すら考えてしまう程の隔絶した壁が其処にあったのだ。
そんな敵達が時間移動をし、盗み聞きした時に聞いた歴史の改変をして何かを目論むとなれば急いでフリーザへの復讐を果たし、もっと強くならなければ………ニィープは此処へ来て初めての焦りを覚え、ミラとトワと言う厄介な存在が頭の中にこびり付いた瞬間でもあった。
「って、後ろを見たら何時の間にかパワーボールでベジータが大猿化してる!!
あいつ等、帰り際にベジータを更に凶悪化させやがったわね!!
拙い、このままだとラディッツ達が本当にベジータに殺されてしまう!!」
そんなトワ、ミラの2人組の想定外過ぎるインパクトを受けていたニィープは状況把握が遅れ、ベジータが大猿となり暴れ回っている光景が目に映る。
トワとの会話で注意が散漫になった結果パワーボールの出現や直ぐ様悟空が破壊した事に気付けずZ戦士達は大猿ベジータに追い込まれてしまっていた。
「くっ、本当に拙い!!
此処でラディッツやカカロット達を失うとフリーザへの復讐の道が絶たれる所じゃなくなる!!
しかし………クウラ軍の協定でフリーザ軍所属のベジータへの攻撃がまだ認められていない………!!
無駄に高い戦闘力を持っているのに動けないとは、一体どうすれば…!!」
ニィープは確かにサイヤ人だが今属する勢力はクウラ軍と言う軍属。
軍は規律や命令等を遵守する事が最も重要視されており、つまりそれは逆にそれを破ればクウラ軍その物の立場が危うくなる事も意味する。
よって戦闘力を上げ切ってないのみならず、軍の協定も足枷になりフリーザへの復讐の機会を伺っていたのだ。
クウラもそれを承知したが故に機が訪れれば協定を破ると確約したがそれ以外は絶対に協定違反するなとさえニィープに命じていたのだ。
此処に来てクウラ軍所属となった事が仇となるとは、ニィープも運命を司る神が居るならば恨むとさえ思っていた。
「………ふん、貴様ともあろう者がそんな情けない表情をするとはな」
「えっ!?」
しかし、運命を捨てる神も居るならそれを拾う神も人もまた存在する。
ニィープは突如聞こえたこの星ではこの時期に聞ける筈の無い声に驚愕し、その声がした方角に顔を向ける。
そして其処には、ニィープがこの日何度も経験した想定外の中でも上位を争う男が高岩の上に立っていたのだった…!
「くっ、ベジータめ!!
折角カカロットが隙を突いて溜められた元気玉を放つ前に…カ、カカロットを捕まえやがった…!!」
大猿ベジータとの戦闘は苛烈さを増して行く中、悟空は太陽拳を浴びせて目眩ましをした後にラディッツが注意を引き元気玉完成までの時間を稼ぐ事に成功した。
そしてそれを放とうとした………が、原典の物語通り悟空は捕まってしまい今まさに絞め殺されんとしていた。
当然ラディッツも助けようとしたが、戦闘力が離れ過ぎたが為、無理をして5倍に引き上げた界王拳を使用してウィークエンドを放つも、大猿ベジータはそれを口からの光線で押し切ってしまいラディッツは逆に界王拳の反動と光線によるダメージにより動けなくなってしまった。
そしてクリリン達も大猿ベジータの尻尾を切ろうと試みるも、凶悪化の影響により隠れてるヤジロベーも近付けぬ程に暴れ回りながら悟空を締め付けている手の力を徐々に強めていた。
「さあいよいよ終わりだ、無様に死ぬが良いカカロットォ!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
悟空の全身は軋み、骨は折れ、その上で絞めつけられている為最早ベジータに殺されてしまうのも時間の問題だった。
悟飯の怒りも大猿化が解除出来なければ通用しない。
Z戦士の中でダメージを受けて動けなくなったヤムチャ、餃子以外はいよいよ命を捨てて悟空と言う希望を助ける為、ピッコロは悟飯を守る為に命懸けの尻尾の切断作戦を決行しようとする………正にその時!
【ドガァッ!!】
「うぐおぉっ!!?」
【ガガガガガガ、ズゥゥゥゥゥン!!】
突如大猿ベジータの背後から今まで感じた事の無い重い攻撃が加えられ、それにより巨体の大猿ベジータが吹き飛ばされ岩場を幾つも崩しながら地面に倒れ込む。
更にそれにより悟空が大猿ベジータの手から離れた為天津飯とピッコロ、クリリンは地面に落ち切る前に悟空を回収しその場から即座に離れる。
「ぐっ、クソッタレめぇ!!
まだ隠れている奴が居たのかぁ!!
よくもこのベジータ様を地に叩き伏せてくれたな!!」
「はっ、大猿込みでもたかが戦闘力75万前後の王子様が何を粋がっているのやら。
しかも大猿にならないとギニュー特戦隊も超えられない生温い温室育ちの坊っちゃんのクセに態度だけは1人前なんだから、本当に笑えるわよベジータ?」
ベジータは怒りで攻撃を仕掛て来た者を血祭りに上げようと躍起になり身体を起こして体勢を整える。
果たして其処に居たのはコルド軍所属のプロテクターを身に纏い、スカウターも身に着けた長髪のサイヤ人の女。
しかしこの地球に来ている報告は無く、また軍の協定で理由無き攻撃を仕掛ける事が無い筈の者………クウラ軍所属のサイヤ人ニィープであった。
「き、貴様はニィープ!?
何故貴様が此処に居る!!
いや、何故クウラ軍の貴様がフリーザ軍であるこの俺を攻撃しやがった!!」
「そんな理由、自分で考えなさいよ王子様。
さて、その姿で居られると少し面倒臭いからそろそろ元に戻って貰うわよ!」
「なっ!!」
ベジータは訳が分からなかった。
ニィープが此処に居る理由、攻撃を仕掛けて来た理由、まるで地球の側に立つかの様な立ち振る舞い、全てが理解に苦しむ物だった。
そんなベジータを他所にニィープはサウザーから覚えたエネルギーの刃、名付けるなら『アビスエッジ』を手に纏わせると一気にベジータの背後を取りその尻尾をアッサリと斬り落としてしまう。
「しまっ、うっ、ぐっ、おぉぉぉぉぉ………!!」
尻尾を斬り落とされたベジータは大猿化が解除されてしまい、戦闘力が元の人間状態の数値まで戻る。
そしてニィープはスカウターで戦闘力が凶悪化状態+大猿の86万から凶悪化すら消えた元の7万5000の数値に戻った事を確認し、これでベジータも正気に戻ったと判断して腕を組みながらベジータの前に立つ。
「さて、たかだか戦闘力7万5000如きが戦闘力800万を超えるこの私に万が一でも勝てると思うのかしら?
そうであるなら今直ぐにでも私に攻撃してみなさいよ、ベジータ王子様?」
「くっ、クソッタレめぇ………!!!」
ニィープはこの時点で勝利を確信し、万が一ベジータが星の破壊を試みようがそれを阻止出来る為もうベジータにニィープへの対抗手段が皆無だった。
もしも此処から逆転するならニィープがいきなり病死するか、それこそまだベジータは知らないが最終形態となったフリーザが駆け付け殺しに来る位しか無く本当の意味でベジータは詰んでいた。
その事はラディッツとつるんでいた女がクウラ軍の実力No.2になったと聞いているベジータ自身も分かり切っている事である。
「あ、あの女、何故ベジータに攻撃しやがった…!?
ラディッツの話では、アイツはアテにならない筈だったのだろう…!?」
「くっ、ニ、ニィープ………つまりは…、遂に来た、と言う事か…!」
ピッコロも訳が分からずニィープが何を考えているのか理解に苦しんでいたが、ラディッツはベジータに攻撃した事でお互いの中にある共通手と、それへの準備が整った事を意味すると確信し笑みを浮かべていた。
そう、待ち望んでいたフリーザへの復讐計画が遂に始まりを迎えたのだとラディッツは喜びにうち震えていた。
あの自称帝王に漸く牙を向けられる、そう考えただけでも内にあったフリーザ軍に所属すると言う屈辱的な感情が晴々する事を感じ取っていた。
「で、ダンマリしてる王子様は次は何をする?
まさかこのまま何もせず私に命を刈り取られる事をお望みかしら?」
「………ぐ、ぐぐ………ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
更にニィープは挑発に挑発を重ね、ベジータがいい加減宇宙ポッドに逃げ帰るのをジッと待っていた。
対するベジータはこの女や地球人共は殺してやる、だがそれは尻尾も失った今では無いと怒りに満ちながらもこの場から去る算段を立てており、戦闘力を解放し上空に飛び上がるとニィープに向けてギャリック砲を放つ。
当然これは効かない、効く訳が無いとベジータも分かっている。
だが目眩ましにはなる、その間にポッドへと入り撤退すると筋道を立てての行動だった。
「(やっとこの星から撤退する気になったか、ベジータ)」
ニィープも当然それは分かっているが………此処でベジータを殺して未来の戦力やもしもこの世界が悟空が死ぬ絶望の世界線であった場合を加味して、
「ぬぅぅぅ、何と言う威力…!!」
ギャリック砲直撃の爆炎と風圧によりピッコロ達も目を眩まされベジータを見失い、その間にナッパを置いて宇宙ポッドへと駆け込んだベジータはポッドを発進させ
「あ、あの野郎逃げやがった!!」
「………サイヤ人の1人には勝った、だがベジータには大猿になられてからは孫悟空も俺達もあの女が来るまで対抗出来なかった…。
実質俺達の負けではあるな…」
クリリンは悟空を寝かせながら空を見上げ、ピッコロは冷静に戦績を分析し、ベジータは大猿になれないだろうと油断した事が敗因だと認識し、ならばこそもう油断はせずあらゆる可能性を潰して今度は勝つと拳を握っていた。
それはZ戦士全員やラディッツも同じであり、特に悟空とラディッツはもっと力を付けて今度は負けないとリベンジを誓いながらそのボロボロの身体を休めていた。
「さて、アンタ達動ける奴は動けない奴を治療する為に急いで医療施設に運びなさい。
私が手を貸した理由も後で説明してあげるからさっさと動きなさい、お仲間が死んでも良いのかしら?」
「そ、そうだな…サイヤ人であるお前に言われるのは癪だが、孫達を病院へ運ばねば…」
「あっ、でもあのナッパってサイヤ人はどうするんだ?
アイツ、ベジータに置いて行かれたみたいだけど…」
それからギャリック砲で上がった埃を払いながらニィープはピッコロや天津飯達に悟空達動けない重傷者を運ぶ様に指示を出し、天津飯達は渋々従うが此処でクリリンは置いて行かれたナッパの存在に気付き、ピッコロも含めて視線を向ける。
「あ〜、ナッパは私が話して対応するわ。
ラディッツもまともに動けないからその代わりね。
じゃあ、後で病院で会いましょうか。
今後の話も含めて、ね」
それをニィープが自ら対応を引き受けるとクリリン達をさっさと病院へと向かわせ始める。
ベジータをアッサリ撤退に追い込んだ彼女なら万が一も無いとクリリン達も判断し、悟空達の治療を優先してそれぞれ怪我人を抱えて空を飛んで行った。
次にニィープはスカウターの反応からまだ生きているナッパの方に近付きその姿を視認する。
ラディッツの一撃を受けて気絶したナッパはもう動けなくなっているが意識を取り戻し、ニィープの姿を見て驚いていた。
「お、お前はニィープ………何でこの星に居やがる………!?」
「はぁい、ラディッツとナメック星人にボッコボコにされた挙げ句王子様に置いて行かれた側近のナッパさん。
私が地球に居る理由は………もう話しても良いかな、ラディッツのカカロットを迎えに行くって話にコッソリと付いて来てたからよ。
だからもう1年はこの星に滞在してアンタやベジータの襲来を待っていたのよ、ボコボコにして逃げられない状態にしたかったからね」
そんなナッパにニィープは1年前、ラディッツがこの星に来た時点で共に来ていた事やベジータ達を叩きのめす意図があって滞在していたと種明かしをし、それを聞いたナッパはこの女、とんでも無い事をやりやがったと更なる驚愕に包まれる。
「お、お前………クウラ軍所属のお前が、特に理由も無くフリーザ軍である俺達に攻撃すれば協定違反で両軍が全面戦争になる事を知らない訳じゃないだろ!?
なのに何で………!?」
「まっ、その理由も話してやるよ。
私はねナッパ、フリーザの奴を殺したいのよ。
アンタ達は知らないだろうけど、惑星ベジータの消滅やサイヤ人のほぼ絶滅は巨大隕石の衝突なんかが原因じゃないわ。
やったのはフリーザ、奴が呑気に集まったサイヤ人達や最後まで抵抗した父やバーダック達を星諸共消し飛ばしたのよ、散々手足としてこき使って来たのに目障りになったからって理由でね」
ナッパは協定違反でフリーザ軍、クウラ軍が全面戦争に陥る事を非常に恐れており、それによりあのクウラと闘う事になるなど考えたくもない事態である。
が、ニィープは淡々と自身の目的………サイヤ人の絶滅を小物臭い理由で実行したフリーザを殺す事を無表情で話していた。
それを聞いたナッパはこの女は何を言ってやがる?
フリーザを殺す?
サイヤ人はフリーザによってほぼ絶滅した?
信じられない事を耳にし目を見開いていた。
「ば、馬鹿な………フリーザが、俺達サイヤ人を…!?」
「私達のスカウターは当時連中が意図的に通信障害が起きる様に弄られていたから気付かないのも無理はないわ。
スカウターが通じ難いって理由で通信機能を復活させた私やラディッツ以外は皆騙されたし、アンタ達のグループもアンタとベジータ以外は結局こき使われた挙げ句死んだし。
で、私とラディッツはギネさんの話で全て把握してそれから25年間フリーザを殺す為に生きてきたのよ」
更にニィープは話を続け、自分やラディッツがその真実を知った理由やフリーザへの殺意を抱きながら過ごしていたと口にする。
此処でラディッツの名が出た為、脳筋なナッパでもラディッツはグルであり、何ならクウラ軍側のスパイである可能性が高い事に気付き、それならば自分達が地球に着いた時や戦闘中に目を覚まさせてやると口にしたのも納得が行く話だった。
それらを聞いたナッパが抱く次の感情は………怒りだった。
自分達サイヤ人をコケにした挙げ句ほぼ殺し尽くしてほくそ笑むあのフリーザに、サイヤ人のプライドが傷付けられたとしてキレ始めていた。
「く、糞がぁ………フリーザの野郎、俺達サイヤ人は手前の部下として色んなもんを我慢して従って来たのに…そのお返しがサイヤ人の抹殺だとぉ………!!
ふざけんじゃねぇぞ、あのクソ野郎がぁ…!!」
「これで分かったでしょう、アンタ達はサイヤ人の誇りを散々侮辱したフリーザに尻尾を振り続けて私から見たらフリーザの意図に最後まで気付かず死んだ脳足りん達と変わらないと見えてたのよ。
だからもうあの自称宇宙の帝王に従うなんて止めて私達サイヤ人の誇りを取り戻す為に、サイヤ人の手でフリーザを殺して復讐を遂げようと話を持ち掛ける為に敢えてアンタ達を私やラディッツはボコして、でも殺さなかったのよ。
それでナッパ、アンタはこの復讐の話に乗るの乗らないの?」
ナッパの怒り具合を見てニィープは更に惑星ベジータに集まり抵抗の意志を見せずただ尻尾を振ってた脳足りん連中と今のベジータやナッパを見比べて大差無いとした上で、サイヤ人の誇りを取り戻すならば復讐計画の話に乗るか乗らないかを敢えて問い掛ける。
此処まで追い込まれてしまえば人は本性を現す、ならばこそナッパに見所があるか否かを確かめる為に問いているのだ。
そうしてナッパは無理矢理腕を動かし、地面を強く拳で叩き付けてニィープの瞳を見ていた。
「ならニィープ、俺にもその復讐に乗らせてくれ!!
もうフリーザの野郎なんかに尻尾は振らねえ…必ずサイヤ人の手で奴を地獄に叩き落してやる!!」
「ふっ、流石はエリート戦士のサイヤ人。
王子の側近に選ばれるだけあって誇りは確かな物ね。
良いわ、アンタを今からカカロット達が向かった医療施設に運んで治療を受けさせて、フリーザへの復讐の機会を与えてあげるわ。
ほら、手を取りなさい」
ナッパはサイヤ人をコケにしたフリーザへの復讐に燃えニィープに差し出された手を取り、今よりフリーザ軍から離脱しあの自称宇宙の帝王を地獄に突き落とす計画に加担する事となった。
それからニィープはナッパも医療施設に運び始め、ついでにナッパの持つポッドのリモコンを操作してカプセルコーポレーションへとナッパのポッドをプレゼントする。
こうして、あの最終的にラディッツが生き残り、ナッパも生き残り、ピッコロも含めた地球の戦士達も生き残った上でベジータのレベルを理解した異聞のサイヤ人編はこうして幕を閉じる事となる。
そして次なる舞台はナメック星、フリーザへの復讐を遂げる最大の機会が訪れる更なる激闘の章へと移るのだ。
「(待っていなさいフリーザ、お前がナメック星に向かいドラゴンボールを得ようとするのも私は知っている。
ならばその機会を潰した上で全面戦争でドドリアもザーボン達も纏めて殺して地獄へ送ってやるわ…!!)」
前世の記憶を持つニィープは最早自分知る物語とは違う異聞となったこの世界の流れの中で、フリーザ達に最大限の屈辱を与えて地獄に送ろうと殺意を滾らせながら少し遠くを見る。
其処には自分にベジータとの交戦を許した者が今も居り、ニィープが医療施設に向かうのを見てからナッパに気付かれぬ様にコッソリと後をつけていた。
そしてこの男が地球に来ていた事により、この世界の歴史は更なる異聞へと突入する事になるのをニィープらは予感するのであった。
此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、ナッパが何故か生存しながらサイヤ人編が終わりました。
書いてる自分としましてもナッパが生き残ったのは実は計算外な事でした。
これも◯ュタイ◯◯・◯◯トの選択なのか…。
因みにベジータは今回余りボコられて無いので瀕死復活からのパワーアップが見込めないので何処かでテコ入れが入ります(確定事項)
そしてミラ&トワ、此処で名前がポロリ。
前世で後年のゲーム作品を余り知らないニィープもキリとか他の歴史とか言われたら時間移動してるやら暗黒魔界出身だとか気付きますよ。
他にも地球に誰かさんが既に来ててニィープの介入許可。
果たして彼は誰なのか………それは次回に。
次回もよろしくお願い致します。