DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様こんばんはです、第80話目を更新致します!
今回はいよいよ異聞未来トランクス編の最終回となります!
現れてしまった無限ザマスに対して悟空は、悟飯は、ラディッツは、ニィープは、そしてトランクス達はどうするのか、また本作のエイジ796世界の結末も見届けて下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第80話 全てに決着を!!さらば、未来世界!!

 空は、宇宙は突如として現れた無限ザマスに覆われ始め、怨嗟の笑い声は未来世界全体に響き渡っていた! 

 いや、未来世界だけではない。

 それを見たウイスやビルスはザマスの魂は因果律とすら1つとなりながら全時空に波及し始めている事を看破していた!! 

 

「な、何なんだアレは!? 

 おいニィープ、大界王神、ザマスは倒した筈なのに何故あんな物が現れやがったんだ、答えろ!!」

 

「…アレは所謂無限ザマスと呼ぶべき存在。

 ザマスがブラックとポタラ合体した結果、肉体と魂が1つに結び付いてしまい、更に超ドラゴンボールの願いの影響で魂も不滅の存在となってるが故に現れる忌まわしいモノ。

 だからこそ私はポタラを砕いた上に超一星龍に不死身のザマスを殺させてそれが出るのを防いだ筈だった………。

 けど、そもそも超ドラゴンボールの願いで魂が変質して、且つ此処には他にもザマスの魂が2つもあった! 

 だからこそザマス達はその妄執で魂を1つに結び付けつつこの世に留まり続け、そして概念的存在とかして宇宙や因果律と1つとなったって所ね!! 

 ………これだけは本当に計算外だったわ、マジで」

 

 ベジータが説明を求めた所でニィープは苦虫を噛み潰した様な表情で件の無限ザマスをN.K.の中から情報を開示しつつ予想も立てつつ、これは想定外過ぎたと話していた。

 超一星龍に殺して貰えば、ポタラ合体を許さなければ、3人別々に殺せば無限ザマスは現れないだろうと計算していたニィープだったが………ザマスと言う存在の妄執が彼女の想定を根底から覆し、無限ザマスは人間に負ければ必ず現れると言う恐るべき地雷として設置されていたとニィープやケンに知らしめていた!! 

 悟空達も概念的存在………つまり肉体も何も無い存在を攻撃する事は出来ないと頭で理解した為、どうすれば良いのだと考えていた!! 

 

『フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!』

 

【ズドドドドドドドドドドドドドドドン!!!!!】

 

「なっ、ぐっ、此方は攻撃しようが無いのに奴は一方的に攻撃出来るのか!! 

 くそ、面倒なんて言葉では片付けられない厄介極まりない存在となった物だな、あの邪神は!!」

 

「くそ、兎に角未来世界の人々を守る為にもシェルターがある場所を重点的に守るぞ!! 

 此処まで来て全てが無駄に終わるなど俺は受け入れられん!!」

 

「けどよ天津飯、概念的存在なんて………そうだビルス様!! 

 貴方の破壊の力なら!!」

 

「いや、無理だね。

 超ドラゴンボールの不死身には破壊神の力も通じないんだろう? 

 そして超一星龍も概念的存在に攻撃する手段が無い………つまり、ボク達に出来るのは単純に守る事、そしてそのまま押し潰されるだけだね」

 

 そんな中でも天津飯やベジータ達は諦め切れず行動し、人間達を守り抜こうとしていた。

 その一方クリリンはビルスに助けを求めたがそのビルスも首を横へ振り、ウイスも首を横に振ってしまっていた。

 更に超一星龍も先程から気弾や烈風真空斬、果てはプラスエネルギーボールを空に向けて放っていた………が、全く通じず、且つ超一星龍にも攻撃が当たりダメージを負ってしまっていた!! 

 その結果、この場に居る者は通常手段ではどうしようも無いとクリリン達も悟り………だが、それでも諦め切れずシェルターを守りながら無限ザマスの気弾を弾くのであった。

 

「くそ………この力があってもアレに攻撃出来なければ意味が無い!! 

 どうしたら………!!」

 

「…ふむ、もしもの時の保険をいよいよ使う時が来た様ですね。

 皆様、ほんの少しだけ私を守って下さい。

 あの無限ザマスとやらを何とかする方法を今からやります」

 

「ザマスさん…? 

 はっ、そうか、ザマスさんはエイジ779で超ドラゴンボールで願いを叶えて貰ってました!! 

 それを使えばアレをどうにか出来る筈です!!」

 

「何、それは本当かトランクス、界王神ザマス! 

 ならば………おいフリーザ、セル、魔人ブウ、俺達で界王神ザマスをバリアで覆うぞ!!」

 

「ええ、勿論ですよ兄さん!!」

 

【ブォォォォン!!】

 

 そんな絶望感溢れる状況下で、遂に界王神ザマスは最後の奥の手………エイジ779で超ドラゴンボールに願った物を使う時が訪れたと判断し、ゴハンブラック達との闘いでもまだ使わなかったそれを解禁するとした! 

 それを聞きクウラやフリーザ達は界王神ザマスをバリアで覆いながら守り、ビルスもそれを知ってるが故に余裕綽々の態度をずっと取っていたのである! 

 悟空、ラディッツもそんな奥の手があるなら先に言ってくれと思いながらも身勝手の極意“兆”を持続させながら囮として空に飛び出し、無限ザマスの攻撃を練度は低いが自動回避と防御でいなしながら時間稼ぎを開始する!! 

 更にニィープやブロリー、悟飯も超フルパワーサイヤ人4限界突破やビーストの力で防御しながら無限ザマスの目を釘付けにしつつ界王神ザマスの保険が発動する時を待ち続けた!! 

 

「………私が超ドラゴンボールで叶えた願いは1つ。

 それは『我が身に超ドラゴンボールによる願いを1回分叶える力を付与する』事!! 

 超ドラゴンボールならばコレを私の思い描いた通りに叶えられると信じ、そしてそれは叶えられた!! 

 だからこの身には超ドラゴンボールの願い1回分を叶える力が備わっている!! 

 全ては未来…いや、並行世界のザマス達よ、お前達の行いを全てこの界王神ザマスが断罪する為に!! 

 故に、私は此処に願いを叶えさせて貰いましょう!!」

 

【ピカァァァッ!!】

 

『な、何だぁ!?』

 

 そうして界王神ザマスは自身が叶えた願いの内容を周りに開示し、そして超一星龍もそれは考えた方だなと感心しつつこの状況を正しく打破出来る願いを叶えられるかは界王神ザマス次第としてジッと見つめていた! 

 しかもその目はドラゴンボールの乱用をするか否かを見定める裁定者としての目付きであった! 

 

「私が願う事は………『この世界のザマスとゴクウブラック、ゴハンブラックが傷付け、壊し、殺したもの全てを元通りにし、且つこの世界のザマスとゴクウブラック、ゴハンブラックの願った物全てを無効とする』事!! 

 この1回に複雑且つ幾つもの願いを込める事になりますが、ドラゴンボールは不老不死…つまり歳をとらないと死なないの2つを同時に叶えている事にもなる!! 

 であるならば、超ドラゴンボールの願いならばより複雑化しようが正しく願いが叶えられる事になります!! 

 さあ、我が願いよ叶い給え、そしてザマスと言う存在が負いし罪を、過ちを全て正し給え!!」

 

【カァァァァァァッ!!!!】

 

 そして界王神ザマスは手を広げ、天を仰ぎながら複雑な願いである物………未来ザマス達が傷付けたり壊したり殺したもの全てが元通りになる事と未来ザマス達の願いの無効化を願った瞬間、その身体が眩く光り輝いた!! 

 更に先ず西の都の都市が全て修復され始め、人々が復活して行く光景が広がっていた!! 

 更に………時の巣ではゴクウブラックによって殺されたチチや悟天、ゴハンブラックによって殺され尽くした第7宇宙の人間及び神が生き返る光景が広がり、更にはザマスによって身体を入れ替えられた孫悟空と孫悟飯も元通りの身体に戻りながら蘇っていた!! 

 これにより超ドラゴンボールの願いは正しく叶えられた事が証明され、且つエイジ796世界の無限ザマスにもその影響が現れ始めていた!! 

 

『が、がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!? 

 ば、馬鹿な、魂が、宇宙と因果律と一体となりし神である私の魂がこの世に留まれなくなり始めてる!? 

 何故だ、何故なんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

「無限ザマスのオーラが縮小され始めてる!! 

 しかも………概念的存在じゃない、ただの魂の状態に戻りつつある!! 

 恐らくあれは、ザマス殿の願いが叶えられた事で不死身の肉体及び魂が普通のそれに変わり、この世からあの世に送還されつつあるのでしょう!!」

 

「………ふむ、あくまでも利己的な願いでは無く無辜の者達を救う為にドラゴンボールを使うか………。

 界王神ザマスよ、お前は他のザマスとは違う様だな………」

 

 無限ザマスの概念化も消え去り、更に気弾の嵐を降らせて暴れ回っていた様子から一変して矮小な存在になりつつあると悟空達も見て取れており、界王神ザマスの願いは正確に叶った事が証明された! 

 更に超一星龍は裁定者として見定めていたがドラゴンボールを乱用する愚か者とは違う願いを叶えた事で満足し、胸にあるドラゴンボールやその内に宿る他の邪悪龍もまた超一星龍と同じ事を思ってるのかキラリと輝いていた。

 そして界王神ザマスの身体の光が消え去り、願いは全て叶い終えた様であった。

 それと同時に少し疲れた様子を見せたのでケンがそれを支えつつ2人で空を見ていた。

 其処にはまだザマスの魂が留まっており、妄執を通り越してゴキブリの様なしつこさを見せていた! 

 

『お、おのれぇぇぇぇぇぇぇ!! 

 私の、私の全時空0計画をよくも、よくもぉぉぉぉぉぉ!!』

 

「………彼処までしつこいと逆に感心しますね。

 さて………トランクスさん、もうアレは不死身でも何でもないこの世にへばりついてるだけの魂です!! 

 アレを消滅させれば………ザマスと言う敵はこの世からも、あの世からも完全に消えて無くなります!! 

 なので………止めをお願い致します!!」

 

「………分かりました!! 

 俺が………真の決着をつけます!! 

 ハッ!!」

 

【キィィィィィン!!!!】

 

 そんな無限ザマスから『ザマスソウル』と言う存在にランクダウンしたそれに対して界王神ザマスが止めを刺す様にトランクス:TPへ促すと、トランクス:TPは了解して剣を抜き超サイヤ人ブルー進化の気を剣に纏わせながら空高く飛び始めた!! 

 その瞬間、トランクス:TPの身体が不思議と輝き始め、更に地球の人々の身体も輝きながら何かがトランクス:TPへと送られ始めていた!! 

 

「これは、一体………!」

 

「こいつは…まるで元気玉みたいだ!! 

 ならオラ達もトランクスに気を送るぞ、ベジータ、兄ちゃん、悟飯!!」

 

「分かっている!!」

 

「トランクスさん、受け取って下さい!!」

 

 悟空はこの現象を元気玉のそれと酷似してる事を看破し、皆にトランクス:TPへ気を送る事を指示しながら手を翳していた!! 

 更にそれは地球のみならずこの世界の第7宇宙、更には他の宇宙の人々や神々からも………果てはトランクス:TPがタイムパトローラーとして関わり救って来た世界の悟空達も加わりながら気が送られていた!! 

 何故このタイミングで他の宇宙や歴史世界から気が送られたか? 

 それは時の界王神が念話で根回しを行い、時間犯罪者たるザマスを完全に倒す為に協力して欲しいと要請した結果、ブラック達に殺された人々も破壊神を含めた神々も力を貸す事となったのだ!! 

 

「この世界のベルモッドやラムーシ達も力を貸すのか………ならばボクも力を貸してやるよ、ありがたく思えよトランクス?」

 

 そして、事態を理解したビルスもまた自身の破壊神としての力を送るとトランクス:TPの背に集められた気は暗雲を払いながら全てトランクス:TPへと流れ込み、そして気を纏わせた剣は蒼く輝く巨大な剣となり、更に気を取り込んだトランクス:TPもまた限界の壁が壊され………結果、悟空と同じく身勝手の極意“兆”へと至りながらザマスソウルを見据えていた!! 

 

「これで終わらせるぞ、ザマス!!」

 

『おのれトランクスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!! 

 何処までも誰かの力を借りねば気が済まない罪人めがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

「………誰かの力を借りて何が悪いんだ! 

 僕達人間は他の人と支え合って生きて、時に間違うけど、それを糧にしてより正しく生きようとするんだ! 

 ただ強いだけが全てなんかじゃない、弱くても別に良いんだ!! 

 それが………それこそが人間なんだ、ザマス!!」

 

 そんなトランクス:TPに怨嗟の声を上げるザマスソウルであったが、此処で悟飯がザマスソウルを睨みながら人間の生き方や在り方を説き、そしてそれこそが人間なのだと叫んでいた! 

 その言葉にトランクス:TPも、パン:TP達も、悟空達も、界王神ザマスも頷きながら言いたい事を言語化した悟飯に笑みを浮かべ、代わりにそれを理解しようとしなかったザマスソウルに怒りの目を向けていた! 

 

「そうだ、俺達は………俺達人間は明日を生きる為に他の人達と手を取り合って先へ進むんだ!! 

 お前達の様な独り善がりで、身勝手な奴等なんかとは違うんだ!!」

 

『神の正義を愚弄するなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

「お前達の正義など、知った事かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

【ザァァァンッ、ズドォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!】

 

『あ、アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!』

 

 悟飯に合わせる様にトランクス:TPもまた吠えながらザマスソウルに希望の剣を突き立てながら斬り上げ、そして………ザマスソウルはこの世にもあの世にも居ない、完全な消滅を以てこの闘いに決着がつけられたのであった!! 

 そしてトランクス:TPの身勝手の極意は解除されつつ、その剣を太陽に掲げながらあの世に居る師匠や父達に勝ったと心で語りかけるのであった…! 

 

 

 

 

 

 

 

 トランクス:TPが決着をつけてから30分が経過し、時の巣から未来ブルマ達がエイジ796世界へと戻りながら時の界王神も直々に地球へ来て事情を未来世界のサタン達と共に説明を行うと、生き返った者達は皆トランクス:TPや悟空達に感謝しながら頭を下げていた。

 そしてトランクス:TP達は漸くブラック達を倒し、世界に平和を取り戻したのだと確信しながら悟空達を見ていた。

 

「皆さんが来てくれたお陰でこの世界は救われました、本当にありがとうございます!」

 

「いえ、トランクスさん達にはお世話になってばかりでしたから恩返しが出来て僕達としてもありがたいですし、それに困った時はお互い様ですよ」

 

「オマケに連中は全ての時空と全王様に弓引こうとした愚か者達だ。

 ボク達の世界まで狙われてたんだから潰さない理由は無いよ」

 

 トランクス:TPが代表して頭を下げる中で、今回は悟飯やビルスが代表して会話を交わし、悟飯とトランクス:TPは握手をしていた。

 その他の場ではロスマ:TPはブロリー達と、ルリア:TPはニィープ達と会話をしており、パン:TPはエイジ796世界へと帰る事が出来た未来ビーデルに頭を撫でて貰っていた。

 他にも未来のチチは悟空と、未来ブルマは現代ブルマとベジータと会話しており………此処まで会話を周りが弾ませているのはもう別れが近いからである。

 ブラック達と言う脅威は取り除かれ、エイジ796世界は平和が戻った。

 界王神ザマスの活躍もあり死んだ神々や人々、壊された建物等も全て元通りになった、つまり…悟飯達がこの時代に留まる理由も無くなったのだ。

 よって会話を交わしながら別れを惜しんでいるのが現在の状況である。

 

「それで、トランクスさん達はこれからどうするんですか?」

 

「勿論、俺達はこれからもタイムパトローラーとしてもこの世界の戦士として闘い続けます。

 もう皆さんに頼らなくても、しっかりと守って行ける様に修行しながら」

 

「殊勝な心掛けだよ。

 そんなお前に一言だけ良い事を教えてやる。

 トランクス、お前があのザマスを斬る時に成った姿は神々の奥義である身勝手の極意だ。

 悟空の様にまだ不完全な物だから、これからそれを極めればお前は文字通り最強の戦士となれるだろうさ………惜しいね、お前とボクの生きる時代がズレてる事がさ」

 

 そしてビルスはトランクス:TPが無意識の内に身勝手の極意“兆”へ至れた事を告げると、トランクス:TPは悟空と同じ領域にあの一瞬は達していたのだと此処で気付き自身の手を見ていた。

 更に自身にまだ上がある…その確認が出来た事で次の目標が見つかり、トランクス:TPはより修行に身が入る事となるだろう。

 故に………ビルスはトランクス:TPと手合わせ出来る機会が限られ過ぎている、今回の様な事が無ければ時の巣にも原則は行けない制約がある事を惜しんでいた。

 

「トランクス、お前達はお前達の力で今後はこの世界を、母さん達を守るんだ。

 ………頑張れよ、誰にも負けない為にもな」

 

「父さん………はい!!」

 

 最後にベジータがトランクス:TPと言葉を交わし、時代を隔てた親子による誓いが改めて立てられる事になった。

 それを聞いていたパン:TP達もまたベジータの言葉に頷き、この世界に生きる4人の戦士として精進し続けて行く事だろう。

 悟空や悟飯、ニィープ達もそれを理解しながらウイスの近くへとエイジ779世界の戦士やブルマ達は近付いていた。

 

「では、時の巣で待たせている現代のトランクスさん達を連れて我々は帰ります。

 皆さんお元気で〜!」

 

「トランクス、頑張れよ!!」

 

「貴方達なら今後は大丈夫だろうから、私達も私達でより高みを目指すわ! 

 それじゃあ、さよなら!」

 

【シュン!!】

 

 そして、悟空とニィープの言葉が投げ掛けられた直後に過去の戦士達や現代ブルマは一旦時の巣へと移動し、そして元の時代へと帰って行くのであった。

 その場に残されたトランクス:TP達は少しだけ寂しさもあるが生きる時代が違う上にこれ以上過去の世界にタイムパトローラーの仕事以外では行ってはならないので割り切りながら空を見上げていた。

 この澄み渡る青空のある世界はこれからも守られて行くだろう、トランクス:TP達が生きている限り…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあトランクス君達、もう少し休んだら時の巣へと帰ってタイムパトローラーとして頑張って貰うわよ! 

 ドミグラ達が倒された後も時間犯罪者はまだ居るんだから、それに負けない様にしましょう!」

 

「うん、そうだね~。

 でもクロノア、その前に僕が其処の4人を借りて良いかな?」

 

「………………………ぜ、全王様ァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!?」

 

 しかし、そんな祝勝ムードの中に突然の来訪者が現れた。

 それは全12の宇宙を束ねる神の頂点、クロノアも平伏するしか無い存在でありこの第7宇宙に先ず来ないであろう人物………全王様であった。

 まさかの全王様の出現にクロノアは急いで土下座し、そんなクロノアを見ていたトランクス:TP達も急いで平伏しながら全王様の次の言葉を待っていた。

 

「君達、タイムパトローラーとして過去改変やパラレルワールドを生んだ罪を償ってるんだよね? 

 そしてついさっき、過去の超ドラゴンボールの力を持った人が同じく超ドラゴンボールを使い込んだザマスのやった悪事を全て断罪しながら元通りに戻したんだよね?」

 

「は、はい、この世界のザマスやゴクウブラック達のやった事やこれからやろうとした事は全時空、全歴史世界にも及ぶ事でしたので………か、過去の正式な界王神になりましたザマス様によって超ドラゴンボールの願いも無効化しながら………」

 

「うんうん、過去のザマスは正しい界王神になれて、並行世界の自身の悪事を洗い流したんだね。

 正直に答えてくれてありがとうなのね、お陰でこの世界で起きてた事を正しく知れたよ。

 それと君達、良く頑張ったね、そんな君達に界王神ザマスの願いで蘇ったこの世界の超ドラゴンボールを使わせてあげるのね」

 

『………えっ!?』

 

 全王様はトランクス:TPの言葉を噛み砕き、自身の目に映っていた出来事と照らし合わせて全ての事象を理解したと同時に、何とトランクス:TP達に超ドラゴンボールの使用許可を出していた。

 これにはクロノアも含めて驚き、全王様はトランクス:TP達に何を求めているのか彼女にも分からずただただ見守るしか出来なかった。

 すると全王様は自身の権能で超ドラゴンボールを待機させている星へと移動し、神の言葉を以て超神龍を呼び出した。

 トランクス:TPはこれで超神龍を見るのは2回目だが、矢張り神龍やポルンガよりもスケールが違い過ぎる為何度見ようともただ圧倒されるばかりであった。

 

「じゃあ君達、どんな願いでも1つだけ好きに叶えて良いよ。

 じっくりと考えてから願いを言うのね」

 

「どんな………願いでも………」

 

 トランクス:TP達4人は全王様からどんな願いも1つだけ好きに叶えて良いと言われてから互いに見つめ合い悩んでいた。

 実を言うと彼等には叶えたい願いなど無いのだ。

 過去に死んでしまった悟飯達やニィープ達とは時の巣で再会した後、生き返る気は無い上に未来はトランクス:TP達生きてる者に託したと告げられていた。

 よって身内の復活は此処で除外され、ならばザマスに壊された物も界王神ザマスが直してしまってるので本当に叶える願いが存在しないのだ。

 そして、30分程経過してから漸く叶える願いを決めたので、トランクス:TP達は全王様に視線を合わせながら語り掛け始めた。

 

「なら、俺達の願いは………『既に死んでしまった第7宇宙の東の界王神様、並びに現代大界王神様と破壊神ビルス様を生き返らせて欲しい』です」

 

「………界王神やビルスの復活で良いの? 

 君達が失った人達を取り戻す機会は此処にあるんだよ?」

 

「構わないです、全王様」

 

「私達はパパ達からこの世界を託されたんです。

 だからこれからは私達が頑張ればそれで良いんです」

 

「それに今回の事はビルス様が死んでしまったが為にブラック達が攻め込む理由となってしまってました。

 ならば今後ザマスやブラック達の様な者が出現しない様に破壊神ビルス様や界王神様達が生き返った方がこの第7宇宙のより良い未来に繋がる筈だと、俺達は先程まで話し合い、結論を出しました。

 なので全王様、その願いでお願い致します」

 

 トランクス:TP達4人はそれぞれの想いや考えを語りながら界王神とビルスの復活を望むと、全王様はジッと4人を見つめ続け………4人が別に我慢してる訳では無く本当にその願いが正しいのだと思っている事を看破し、今代の第7宇宙の今を生きる人間達は誰かの為を想いながら考える善性と世界を守る力を持ち合わせている事を知ったのだった。

 それによって全王様は見たい物が見れたと考えながら超神龍に向きながら神の言葉で語り始めていた。

 

「『ネノイシホテセラエカキイヲテベスモチタノモタッマシデンシテッヨニノモタッソオヲイセクッメナヤノモタッラネヲシホノコ、タメクフヲーリロブトウクゴンソタシシウョビテッボノカサデマ467ジイエノイカセノコハレソ、ネノルアガノモイシホテシカイツカラクボニイガネタイキマイ、ンロンェシーパース』!」

 

「………えっ、全王様!?」

 

 その願いの詳細を同じ神である時の界王神クロノアは1から10まで理解し、且つまさか全王様が…とただ圧倒されていた。

 トランクス:TPも神の言葉に法則性がある事を界王神ザマスが叶えた所を見ていたので先程の願いを頭の中で整理し………結果、全王様に驚愕した表情を見せていた。

 

「トランクス、全王様はなんて?」

 

「………エイジ764まで遡って、病死した悟空さんやブロリーさんを含めて…メタルクウラやボージャック達によって殺された人達も含めて全て生き返らせて欲しい、と…」

 

『………えっ!?』

 

 そしてトランクス:TPが詳細を答えた瞬間、パン:TP達もまた驚愕しながら全王様に視線を向けていた。

 まさかビルス様達のみならず病死した悟空達も含めてピッコロやクリリン、ラディッツにニィープ、クウラ、そしてベジータや悟飯までも生き返らせるつもりだとは思わず、何故其処までしてくれるのかと理解が追い付いていなかった。

 

「ホントはね、君達が自分達の為だけの願いを叶えるつもりだったら超ドラゴンボールはもう一度壊す気だったのね。

 でもね、君達は自分を律した上でこの宇宙を見守る神の復活だけを願った上にその理由もザマス達の様な変なのが現れない様にって他の皆の事を考えて願った。

 それでね、僕はそう言った善性と誰かを思い遣る気持ちを持って未来を想い生きようとする人間が大好きなんだよね。

 そして君達はタイムパトローラーとしても十分贖罪を重ねて来たし、もうこれ以上失うだけの日々は終わらせても良いんじゃないかって感じたのね。

 だから1つだけ言うね、その誰かの為に行動出来る心をこれからも忘れないで欲しいのね。

 そしてこの言葉と超神龍への願いが神々の頂点に立つ僕からの贈り物なのね」

 

 全王様は超然的な視線でトランクス:TP達の事を観察した上でドラゴンボールに直ぐに飛び付き自分勝手な願いを叶える事は無い、更には人間レベルに貢献し得る善性を持つと判断し、更には贖罪や失い続けて来た日々を生きた彼等へのご褒美をあげようと言う気になったが故にこの願いを叶えたのだと語った。

 それはクロノアすらも理解し切れなかった全王様の思考であり、それ等を聞いたトランクス:TP達4人もその言葉と共に平伏し礼を欠かさなかった。

 そして全王様は頷いた後にフワフワと浮かび始め、身体が輝き始めていた。

 

「それじゃあ、君達を地球へ送ると同時に一旦お別れなのね! 

 また会う機会があれば会おうね、トランクス達!!」

 

【シュン!!】

 

 そして全王様はトランクス:TPやクロノア達を地球へ送り、神々の王とは此処で別れる事となった。

 また会う機会があれば、と言われたので恐らくまた会う事になるだろうと考えたトランクス:TP達は今度会った時も全王様をがっかりさせない様に精進し続けようと拳を握りしめていた。

 …そんなトランクス:TP達の背後から足音が複数近付いて来ていた。

 しかも発する気は過去の戦士達と似ていて、しかし自分達が良く知り、だがかつて失われた物であった。

 

「トランクス、ルリア、ロスマ、そしてパン………良く頑張ったな。

 あの世からずっと見てたぞ」

 

「あ、あ、あぁ………」

 

「ホント、皆には未来を押し付けちゃったわね。

 でも安心して、もう今度からは私達も一緒に背負うから」

 

「………パパ………皆!!」

 

 そう、此処に孫悟空やブロリーを含めた戦士達が一堂に介していた。

 全てはトランクス:TP達………この世界の希望の戦士達を労う為にこの場に悟空とラディッツの瞬間移動でやって来たのだ。

 そして、ベジータもまた息子達の実力と活躍に満足しながら見つめており、更には左手を失っている未来悟飯や片目を失明した未来ニィープもまた笑顔を向けていた。

 こんな光景を生きている内に見る事になるとは………トランクス:TP達は思ってもみなかった為、不意に涙が溢れ出していた。

 

「………フッ、大きくなったな、トランクス」

 

「ルリア、綺麗になったな」

 

『…っ!!』

 

 トランクス:TP達は恩師や親達に抱き着き、かつての子供の時の様に泣き崩れ、それを咎める者は此処には居なかった。

 こうして失われ続けて来た絶望の未来はトランクス:TP達の手により救われ、また超ドラゴンボールと全王様の計らいにより失われた物は全て取り戻したのである。

 クロノアはこの先の歴史………全王様による力の大会がある事も知っているが、蘇った悟空達を含めて恐らく無事に乗り切るだろう。

 更に想像し得ない難敵が現れようと必ず希望を掴み取り続けるだろう。

 トランクス達や蘇った悟空達が居る限り…。




此処までの閲覧ありがとうございました。
この話を書くに当たり、全王様の超然的だけど人間の善性が好きな所の描写やこの着地点は此処に決めてました。
その過程でゴハンブラックがスパーキングゼロで現れた事で話をよりアレンジし、当初の予定よりも長めの話になりました。
まさか自分がこの異聞未来トランクス編の話を書く前にあんなIFが生まれるとは思いませんでしたよ…。
さて、少し具体的な話として未来トランクス達の出番はこれにて終了予定です。
彼等はもうこれ以上本編世界と関わる機会が訪れる事は余り無い為である事と、生き返った悟空達は所謂孫悟空:ゼノに当たる存在であり、あの世で鍛え続けた結果超サイヤ人ブルーでは無く超サイヤ人4の方に成ってます。
悟飯もまたアルティメットの代わりに超サイヤ人4になり、ビーストの代わりに超フルパワーサイヤ人4限界突破にいずれは到達するでしょう。
なので此方の世界で力の大会があってもトランクス達や悟空達が頑張って世界を存続させるでしょう。
後、フューとかの登場予定を整えられなかったので…自分余りその辺は知らないので………。
なので今後の予定として本編の力の大会編を最終編として書き進めて行きます。
其処までのもう暫くのお付き合いをどうか皆様、よろしくお願い致します。
後、これは個人的な事になりますがちょいと精神的にダメージを受ける事が最近続き過ぎたので更新スピードもまだ低速状態を維持致します。

次回もよろしくお願い致します!
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