DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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皆様おはようございます、筆が乗ったので第86話目を更新致します。
今回はいよいよ異聞の力の大会が始まります。
ですが此処で語るのも無粋なので誰がどんな風に出て来るのかは本編にてお楽しみ下さいませ。
では、本編へどうぞ!


第86話 力の大会開幕!!闘え、第7宇宙の戦士よ!!

 第9宇宙の刺客襲撃未遂から約4時間が経過した頃。

 カプセルコーポレーションにてチチ達やブルマ達が見守る中、遂に悟空達10人の代表選手が集まり互いを見合った。

 その表情や気の質からこの時までに十分仕上がって来たのだと各々が感じ取り、後は他の宇宙の戦士達と死力を尽くして闘うのみであった! 

 ………しかしニィープは知っている、たった1人だけこの最高の面子が揃っていても勝てるのかが怪しくなる男が居る事を。

 そんなニィープの考えを読み取ったのかクウラが声を掛け始める。

 

「どうしたニィープ? 

 何か気掛かりな事があるのか?」

 

「クウラ様………ええ、これから始まる力の大会で。

 皆十分仕上がったしかなり強くなった、それこそ力が弱めな破壊神がビビり散らかすレベルまで行けたと自負出来ます。

 けどたった1人、第11宇宙に居るソイツはこの私達でも勝てるか怪しいんです。

 それこそ悟飯くんのビーストのフルパワーでぶつからないとアッサリ負けるであろう男が」

 

「何、悟飯のビーストのフルパワーじゃなければ………だと!? 

 バカな、あのゴハンブラックを圧倒したビーストと互角に闘える人間が第11宇宙に居るって言うのかニィープ!! 

 誰なんだソイツは、今直ぐ答えろ!!」

 

 ニィープの衝撃的な発言に悟空やベジータ、更にクウラやピッコロにブロリー、そしてビルスすらも驚愕しながら彼女に視線を集中していた! 

 そしてニィープ自身はもう力の大会が始まるので言っても問題無いと判断してこの話題を出しており、大界王神ケンも頷いて話して良いと促していた。

 それによりニィープはその男の名と素性を口にし始めた。

 

「………ソイツの名は『ジレン』。

 第11宇宙の平和を守る正義のヒーローチーム『プライド・トルーパーズ』の一員で見た目は何か地球の如何にも胡散臭い本に書かれてる宇宙人像の様な感じで無口且つクール。

 その戦闘力は破壊神、果てはその先の領域にまで達していると言われ破壊神ベルモッドもその強さに惚れ込んでる、そして何より第11宇宙最強の戦士と評されている正義の男よ」

 

「ジレン………ソイツが義姉ちゃんが警戒する奴なのか。

 実際見なきゃ分かんねえけど破壊神を超える力を持ってるんなら少しブルっちまうけどよ、オラはソイツと闘うのが楽しみになって来たぞ!」

 

 ニィープはジレンの情報を開示すると、悟空やベジータ、更にラディッツにブロリーと言った純血サイヤ人の面々やクウラは破壊神を超える戦士と聞き闘争本能に火が付き始め、ピッコロと悟飯、17号、更にこの第7宇宙の生命線である魔人ブウは警戒心を強めていた。

 次にビルスはあのベルモッドが惚れ込む強さを持つと聞き、自分こそが破壊神最強だと思ってるが悪を許さぬ強い正義感を持ち自他共に厳しく、もしも破壊神同士の試合があればマトモに闘い順当に行けば自分とベルモッドが最後まで残るだろうと踏んでいる。

 そのベルモッドが惚れ込む強さと聞きそんなバカなとすら思っていた。

 が、ニィープは前世の記憶であるN.K.を持ち、その情報は余り外れた事が無い為これは間違い無いのだろうとすら理解する冷静な部分もあり、悟空達を見てジレンとやらには油断するなと言う視線を送っていた。

 

「ふむ………さて、そろそろ時間になりますので無の界へ飛びますよ。

 最後にお声掛けする人は今の内にどうぞ」

 

「んじゃ………悟空さ、悟飯ちゃん、ニィープ義姉さん、ラディッツ義兄さん、思いっ切り闘って来るんだぞ!」

 

「ベジータ、他の宇宙の連中なんかボッコボコにしちゃいなさい!」

 

「悟飯君、パンと一緒に帰って来るのを信じて待っているからね。

 だから、私達やこの世界を守ってね!」

 

「兄さん、強さを極め続けるボクの兄ならば胡散臭い連中には負けないと思うけど………さっき聞いたジレンとか言う奴は多分今のボクでも敵わないと思うから少しだけ気を付けてくれよ?」

 

 それからチチ、ブルマ、ビーデル、フリーザが代表してそれぞれ悟空達に声を掛けると当の本人達はサムズアップや力強い表情で頷いて見送りに来た者全員を安心させていた。

 ちびっ子達も自分達の父や兄、叔父達ならば負けないと信じており、何故かその場に居たピラフ達もまぁ何だかんだで孫悟空達ならば勝つだろうと思いながら見ていた。

 そして遂に時間となり、ウイスが杖を地面に突くと高速移動術が発動してビルスや界王神達を含めた第7宇宙の代表達は力の大会の舞台たる無の界と呼ばれる空間へと飛んで行くのであった。

 

「信じて待ってっぞ、悟空さ、皆…!!」

 

 そうしてその場から消えた悟空達を想い、チチ達は夜空を見上げながら彼等の勝利を信じてその場で待つのだった。

 そんなチチ達の頭上に流れ星が幾つか見えており、そしてこの世界で最も長い約48分の時が流れ始めるのだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウイスの高速移動術で飛び、幾つもの星々を超えて悟空達は何も無い暗い場所、時間も空間も無くただ力の大会の為だけに用意された武舞台しか無い無の界へと辿り着く。

 更にそれと同時か或いは先に来ていたのか他の宇宙の面々も来ており、一応参加が免除されている第1、第5、第8、第12宇宙の破壊神と界王神もその行く末を見守る為に用意された観客席に観に来ていた。

 更に第6宇宙には矢張りヒットを始めとしてキャベにカリフラとケール、更にはワッシュやアレッタと言ったサイヤ人の面々やボタモ、更には初めから最終形態となっているフロストに加えて2人のナメック星人まで居た。

 

「ベジータ、ヒットやキャベにカリフラ達の気を探ってみて分かるよな?」

 

「ああ、キャベ達は親善野球の時よりも、ヒットは貴様を暗殺しに来た時よりも更に強くなってる。

 しかもフロストやボタモも戦闘力に磨きが掛かってると見える。

 ワクワクして来やがったぜ、奴等と闘える事がな」

 

「あのナメック星人達、もしやあの2人を残して全員同化したのか? 

 ………それ程の覚悟を以て此処へやって来たのか………ならば同じくナメック星人として闘わねば無礼に当たるな」

 

 悟空やベジータ、ピッコロは第6宇宙に注目しサイヤ人達やフロストが相当鍛えた事で最低でも超サイヤ人3クラスまで強くなっていると悟り、更にヒットに至っては第6宇宙の代表選手の中で最も強く………具体的にはオレンジピッコロ以上の力を持つとさえあの場に立っているだけでそう予感させていた! 

 そのピッコロも第6宇宙の同胞を見てあの2人は他のナメック星人全てと同化したと見抜き、途轍も無い覚悟と彼等の中に溶けて行った者達の想いを肌で感じていた! 

 それによりピッコロは先ず第6宇宙のナメック星人2人………『サオネル』と『ピリナ』と闘うのが礼儀だとして視線を送っていた! 

 一方クウラは無言でフロストを見ており、フロストもまたクウラを睨んでおり此方も絶対に衝突すると周りに予感させていた! 

 

「お、可笑しい、第7宇宙はあのハゲ2人もオッサン2人も三つ目の男も居ないし、居るのは孫悟空位だ…!?」

 

「そ、そんなバカな、何故奴等が此処に居ないのだ…!!」

 

 そんな中で第9宇宙のシドラやロウは天津飯達が代表選手に居ない事に気付き驚愕し、全王様に全ちゃんとか言う巫山戯た渾名を付けた孫悟空位しか居ないので何もかもが想定外となり立てていた作戦が音を立てて崩れ始めていた! 

 だがそれでもシドラ達はきっとあの男達が何か不調が出て出られなくなっただけだ、マトモな戦力は孫悟空だけの筈だと信じて第9宇宙の戦士達に望みを託していた。

 

「………くっ、ぷぷぷ………www」

 

 だがその会話が聞こえていたビルスは口元を押さえて笑うのを堪えていた。

 ソイツ等は代表選手じゃなくて単純にお前達が送った雑兵を片付ける為に動いた『代表選手並に強い戦士達』ってだけなのだと今にも明かしたい気分であった。

 因みにあの襲撃の顛末や悟空達を見ていた第9宇宙の天使であるモヒイトはこの時点で察していた。

 彼等は代表選手に選ばれなかった者達であり、彼処に居る者こそが第7宇宙の上澄みであり、その1人は破壊神ビルス以上の戦士なのだと。

 

「………あれ?! 

 ちょっと皆アレ見て、第10宇宙の選手の中にザマスが居るわよ!?」

 

「何!? 

 ………あっ、本当だ!!」

 

「なっ、おいコラァァァ!! 

 界王神の参加はルール違反じゃないのかよ!!!」

 

 するとニィープが第10宇宙の選手としてザマスが立っている事に気付き、他の宇宙の面々もその言葉でたった今ザマスが選手になっていると気付いて驚愕し、シャンパがクレームを入れ始めた! 

 当然他の宇宙の界王神や破壊神もブーイングを飛ばし始めた………が、ザマスは不敵な笑みを浮かべながらそのブーイングに応えた。

 

「はて、ルール違反とは何の事やら? 

 私はザマス、力の大会前に界王神の座を辞した『ただの戦士』ですよ? 

 その証拠にポタラや時の指輪は付けていませんし、界王神はゴワス様が居られるではありませんか?」

 

「な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? 

 ちょっと大神官様に全王様、そんなのアリなんですか!?」

 

「はい、力の大会が始まる前に第10宇宙から通達があり、元界王神ザマスは界王神を辞してます。

 そしてゴワス様が界王神として復帰し、手続き等は滞り無いとの事です」

 

「それに面白そうだから全然OKなのね!」

 

 ザマスはいけしゃあしゃあと界王神じゃない、ただの戦士ザマスと返答すると大神官すらも通達があったからOK、全王様も面白いからアリと全面的に許してザマスが力の大会ヘ参加する事を許可していた。

 これには他の神々も………特に全王様のお墨付きとあっては黙るしか無く、シャンパもカリフラとケールに念の為持たせているポタラの事があるのでこれ以上は何も言えず閉口するのだった。

 因みに大神官や全王様はケールとカリフラがポタラを持ち込んでいる事はこの時点で見抜いているが、矢張り面白そうなので黙ってスルーしている。

 そうして他の宇宙にはヤードラット星人やら獣人やらが居る中でニィープは視線を移して行き………遂にその姿を捉える。

 そう、第11宇宙はN.K.の知識通りプライド・トルーパーズの面子であり且つジレンが其処に居たのだ!! 

 

「ニィープ、奴がジレンか?」

 

「そうよブロリー、アイツが動き出したら先ずは貴方か私が様子見で闘うわよ。

 さて、そろそろ武舞台ヘ移動するわよ皆」

 

 そうしてブロリーとニィープが口裏合わせでジレンが動き出したら何方かが最初に闘うとした上で武舞台ヘと10人の戦士達が降り立って行く。

 全体がコマの様な形をしていて、足場は矢張りニィープの知識通りカッチン鋼よりも硬いカチカッチン鋼で構成されているらしく超サイヤ人4や超サイヤ人ブルーの力が無ければ傷を与える事すら不可能だと判断し、これなら思い切り闘えるとしていて笑みを浮かべていた。

 更に上空のベンチや中央には時間経過を示す時計柱と言った物も知識通りにあるので此等の前情報は悟空達も既に共有し、矢張りN.K.は歴史介入のイレギュラーが無ければ外れないとして的中率の高さに改めて皆が関心していた。

 

「それではこれより参加する全宇宙サバイバル対決、力の大会のルールを改めて説明します。

 制限時間は100タック(48分)、中央の時計柱が徐々に下がって行き床と同じ高さになったら試合終了となります。

 術以外の武器の使用は禁止、対戦相手を殺すのもいけません。

 更に対戦相手を武舞台から落として下さい、武舞台から落ちなければ幾らでも試合の再参加が可能です。

 そしてどの様な時でも、例え死に掛ける程の瀕死状態でも回復する為の道具の使用は禁止とさせて頂きます」

 

 そうして大神官から改めて力の大会のルールが説明されて行き、事前に通達されていたルールとほぼ相違が無く参加する者達は皆頷いたり大神官に視線を合わせながらルールの再確認をしていた。

 しかし、矢張り回復する魔術の使用は別に禁じてられておらず魔人ブウの回復魔術は問題無く使用可能だとして皆ブウが脱落しなければ幾らでも復活可能だとして腕を鳴らしていた! 

 そんな中でニィープはニヤリとしながらクウラ、ブロリー、魔人ブウに視線を向けていた。

 その意図をもうこれまで幾度と無く協力し難敵と闘って来た悟空達は無言で応え、ベジータは好きにしろとして無視しラディッツや17号、ピッコロと悟飯もまぁ良いかとして黙っていた。

 何故ならばこの力の大会は第7宇宙、更に他の宇宙の命運が掛かった試合、其処に手抜きなど一切許されないのだ。

 

「それでは、力の大会………始め!!」

 

「さあ行くわよ!!」

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』

 

【ギュォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!】

 

『な、なぁぁっ!?』

 

 そうして大神官による試合開始の宣言直後、ニィープとブロリーとクウラ、そして魔人ブウは超サイヤ人3や最終形態に変身してから気を思い切り解放し、気の爆風と魔人ブウの魔術による味方を巻き込まない武舞台全体への2重の超高範囲攻撃を行った!! 

 動き出そうとした各宇宙の面々はその行動に驚愕し、第2宇宙はリブリアン、カクンサ、ロージィの3人はプランが盾になった事で脱落を免れたが代わりにプランが魔人ブウの魔術に耐え切れず遂に武舞台の外に落ちてしまう!! 

 ザーロイン、ラバンラ、ザーブトは愛の力で変身していれば兎も角平常時では超サイヤ人3やクウラ最終形態の気の爆風に耐えられず場外へと落とされ、ハーミラも同様に巻き込まれ脱落したがジーミズは近くに居たビカルの手を取り瞬間移動空間に逃げ込む事で難を逃れたがこの時点で5人が脱落した! 

 

『な、な、な………!?』

 

 第6、第10以外の宇宙の界王神と破壊神達が啞然としている中でまだ状況は動く! 

 第3宇宙はマジ=カーヨは物理には耐えられたが魔人ブウの魔術には耐えられず、最終的に他メンバーが盾になった事で難を逃れたコイツカイ、パンチア、ボラレータ、パパロニしか残っていなかった!! 

 第4宇宙は悲惨の一言であり、ニンクが何とか耐えたが、他はキャウェイの盾となり脱落してしまい、ニンクは兎も角力の弱いキャウェイはニィープ達の力にビビり散らかして陰に隠れるしかなかった!! 

 第6宇宙はボタモは鍛え上げた身体で気の爆風も魔術も耐え抜き、ヒットはまだ試合開始直後の為超サイヤ人にすら変身していなかったサイヤ人の面々を時飛ばしの特殊空間に連れ込み、フロストとサオネル、ピリナはバリアを張る事で難を逃れほぼノーダメージで切り抜けていた!! 

 第9宇宙もまた悲惨でトリオ・デ・デンジャーズ以外は皆武舞台から落とされ第4宇宙同様崖っぷち状態となってしまう!! 

 第10宇宙はザマスは当然の如く耐えたが残るはオブニ、ルバルト、ジラセンが自力で耐え、後はザマスから平時から落ち着く様にと諭された蝶の羽を持つリリベウが何とか爆風や魔術の範囲外まで飛んで難を逃れた!! 

 

「さて、第11宇宙は………」

 

 その気の爆風が放ち終えた後ニィープは第11宇宙の方に視線を向ける。

 其処には当然ながらジレンは棒立ちのまま耐え、ディスポは近くに居たトッポが盾になる事で難を逃れられ、トッポも2重攻撃を受け切りダメージは少し入ったが戦闘に支障は無かった! 

 他のプライド・トルーパーズの面々は運悪く気の爆風と魔術に当たり脱落したブーオン、タッパー、ゾイレー以外は何とかココットの異空間を作る能力で難を逃れた様だが、代わりにココットは広範囲にココットゾーンを作った上で異空間を破られない様に強固にした為その場で膝を突き疲労困憊であり直ぐに動く事は不可能であり実質脱落も同然であった!! 

 そうして最初の広範囲攻撃が終わってみれば武舞台に残ったのは第7宇宙以外は36名だけで、約半数が脱落と言う結果となっており、残りは超サイヤ人3等を超える力を持つと示されていた!! 

 

「まっ、大体計算通りね。

 じゃあ後は皆好き勝手暴れて良いわよ? 

 私は第2宇宙の方に行くわ!!」

 

「カカロット、ベジータ、第6宇宙のサイヤ人達の成長を見に行くぞ!!」

 

「よっし、行くか兄ちゃん、ベジータ!!」

 

「フン、これだけ残っていれば少しは楽しめるか?」

 

「フロスト………また俺にズタボロにされてみるか?」

 

「それじゃあ俺は第9宇宙を相手しよう」

 

「僕は第10宇宙を止めてみます!!」

 

「さて、ナメック星人同士の闘いをやろうか?」

 

「クックック、第11宇宙の雑魚共を血祭りに上げてやる………」

 

「私は第3宇宙の方へ行こう。

 他の連中が守ったあの機械人形達の力を見てみたいのでね!」

 

 そうしてこの蛮行の主犯である第7宇宙の面子はニィープが第2宇宙側へ向かい、悟空、ベジータ、ピッコロ、ラディッツ、クウラが1番戦力が残ってる第6宇宙ヘと走り出し、17号は残り3人の第9宇宙を狙いに定め、魔人ブウは第3宇宙が何故あの面子が残ったのか気になり歩き出し、悟飯はザマス率いる第10宇宙の足止めに入り、ブロリーはジレンが居る第11宇宙こそが自身の獲物であるとして超サイヤ人4に早速変身しながら狂気の笑みを浮かべているのだった!! 

 

「や、やりやがったな、第7宇宙めぇ!!!」

 

「だぁ〜はっはっはっはっはっ!! 

 油断してる方が悪いんだよお前等!! wwwwww」

 

 そうして第4宇宙の破壊神キテラが第7宇宙、特に主犯のニィープ、クウラ、ブロリー、魔人ブウを睨み付けると、その声と共にこれをやると予想していたシャンパや界王神フワ、ゴワスとザマスから第7宇宙を聞いていた破壊神ラムーシ以外の神々は第7宇宙憎しとビルスやケン、更に付いて来ていたシンや老界王神すら睨んだのだが当のビルスは腹の底から高笑いしてこの結果に上機嫌であった! 

 シンや老界王神はビクビクしていたが、ケンは大界王神として堂々としながら悟空やベジータ、クウラやニィープ達の勝利を信じながら試合に集中していた! 

 一方第9宇宙のシドラとロウはこの凄惨たる現実に打ち拉がれていた!! 

 あの水晶玉に映っていた戦士達は代表選手から溢れてしまった者達であり、彼処に立っている者達こそが真の代表選手なのだと今更理解して青褪めてしまっていた!! 

 そうして最初に他宇宙の戦士と接触したのは魔人ブウだった!! 

 

「フフフ………それで、君達は一体どんな力を持っているのかな? 

 この魔人ブウにそれを見せてくれないかな?」

 

「お、おのれぇ第7宇宙………!! 

 こうなれば最早切り札を温存する訳にはいかん!! 

 モスコ様からも許可が下りた、ならばこそ今が動き時!! 

 行くぞコイツカイ、パンチア、ボラレータ!!」

 

「カイ!!」

 

「チア!!!」

 

「ボラ!!!!」

 

 そうして魔人ブウが見守る中、破壊神モスコの指令によりパパロニは第3宇宙の最終切り札(ジョーカー)を早々に切る選択をし、コイツカイ達はその指令の下合体し『コイチアレータ』になると次にパパロニが手に持った杖の力でコイチアレータと融合を果たす!! 

 その瞬間機械人形から白と黒の体色が特徴の有機生命体然とした、何処かハッチヒャックに似た姿となり更に巨大化する!! 

 これこそ第3宇宙が有する最後の切り札『アニラーザ』である!! 

 そうして生体パーツが入った事で戦闘力の探知が可能となり、その総力は悟空やベジータの超サイヤ人ブルーすらも上回る程であり魔人ブウも思わず「ほう…!」と関心する程であった!! 

 

「グォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

【ドガンッ!!! 

 バゴン、バゴン、バゴン、バゴン、バゴン、バゴンバゴン!!!!

 キュイイイイイン、ボォォォウ、ズドォォォォォォォォォォォン!!!!!!】

 

 アニラーザは雄叫びを上げた直後、その圧倒的なパワーにより空間を歪めてしまいワープの様に飛んで来るパンチを魔人ブウに何度も叩き込み、更に口から超巨大なエネルギー波を放ち魔人ブウに直撃させる!! 

 この力により武舞台は揺れ、ジレンや悟空、ヒットやザマス達もアニラーザのパワーに関心を持ち、ニィープも中々良いパワーだと笑みを浮かべていた。

 

「………………!!」

 

「モスコ様曰く『どうだ、これが我々第3宇宙の切り札たるアニラーザの力だ!!』との事です」

 

 この力にモスコはその機械の身体にあるオレンジの目を発光させながら電子音を発し、天使のカンパーリはモスコの翻訳をしていた。

 アニラーザは尚も雄叫びを上げながら魔人ブウに攻撃を続け、彼が馬鹿高い攻撃力により発生した粉塵の中に包まれた!! 

 アニラーザばもう第7宇宙の戦士の1人を倒したと判断し、次は第9宇宙を攻撃しようと視線を向け………その刹那、アニラーザの足元から桃黒色の巨大な気功波が放たれその巨体を大きく揺らした!! 

 

「………フッ!!」

 

「あ、あのピンクの戦士、アニラーザのあんな苛烈な攻撃を受けてノーダメージだってぇ!!!? 

 あり得ない、あり得ないですよこんなの!?」

 

 界王神エアが慌てふためく中で、気功波を放ったのは勿論無傷の魔人ブウだ! 

 アニラーザの攻撃は確かに強力無比で超サイヤ人4でもマトモに受ければダメージは免れない程である………が、魔人ブウはマトモな物理攻撃も自身以下の魔術もほぼ効かない特殊な肉体を持ち、且つ極めて高い再生能力すら有している!! 

 よってアニラーザの攻撃でダメージを受ける事は先ずあり得ず、またそのパワーを確かめる為にわざと受けた攻撃も最早受ける必要無しと判断し戦闘力の解放を行い、持てるパワーの8割方を解放して現在その戦闘力は5京3600兆と完全にアニラーザを上回る気を発し、力の弱い破壊神達は魔人ブウが放つ気の大きさに戦慄していた!! 

 

「フフフフ、中々面白い力だったよ。

 だが、この試合には我々の宇宙の命運も掛かっているのでね………悪いがこれ以上の大暴れはさせんぞ!!!」

 

【ドガァァァァァッ!!!! 

 ズガガガガガガガガガガガッ!!!!!!】

 

「な、な、な………!?」

 

「………………!!??!!」

 

「モスコ様曰く『バカな、アニラーザのパワーを完全に上回る所か、あんな妙ちきりんな生物が破壊神クラスのパワーを持つだとぉ!???!!』との事です」

 

 魔人ブウはアニラーザに強烈なパンチを浴びせると、その巨体は倒れる所か地面を大きく擦りながら吹き飛ばされ、武舞台から落ちなかったものの歴然たる力の差をモスコやエアに見せ付け、他の宇宙の破壊神達も魔人ブウのパワーに視線が集まり、更にジレンも『もしもあの悪のパワーが第11宇宙の他の面々に向けられる』のであるならば自身が出向くとしてその強い眼差しを向けていた!! 

 そうして倒れたアニラーザが起きるまで待っている魔人ブウであるが、其処に第4宇宙のニンクが背後から近付きその身体を羽交い締めにしようとした………が、魔人ブウは自身に迂闊に近付こうとする者を自動で排除する様に先程のアニラーザの攻撃で千切れた自身の身体の一部を操り、逆にニンクの身体を魔人ブウの破片が包むとそれはピンクの肉片の塊となり、ブウ本人は今回は吸収する意図が無いのでそれを武舞台の外の方へと飛ばしてニンクを脱落させてしまった!! 

 

「第4宇宙ニンクさん、脱落で御座います」

 

「嘘だろ、ニンクは完全に気配を消していたのに何故接近に気付いたんだ!?」

 

「フフフ、種明かしをするが私の肉体の小さな破片はもう周辺に落ちている。

 それは謂わば蜘蛛の巣の様に獲物が引っ掛かれば、私自身にその者の位置を正確に教えるのだ。

 そして更にわざと残していた大きな破片を自動防御として動かし、今みたいに身体を包み込んで身動き一つ取れない肉の塊とさせるのさ。

 そうして抵抗出来なくなった所を先程のニンクと言ったか? 

 彼の様に武舞台の外へと放り出して脱落させるのだ。

 故に宣言しておくぞ私の敵達よ、この魔人ブウに挑むならば私の肉片にも注意を払わねば文字通り足を掬われるとな!」

 

 キテラはニンクが脱落した事を納得出来ず魔人ブウに何故と問い質すと、それを種明かしした魔人ブウは余裕綽々な態度を見せながら周りの他宇宙の戦士に自身と闘う事の難しさを高らかに語り、この宣告の中で魔人ブウと闘う気が起きたのは第6宇宙の面々と第10宇宙のザマスとオブニ、そして第11宇宙のジレン、トッポ、ディスポ位であった! 

 残された第4宇宙のキャウェイはもうあんな化け物に勝てっこ無いとして怯え切っており、更に疲れ切っていたココットを武舞台の外に落とした後は再び陰に隠れてこの様な戦法を使う以外出来なくなっていた!! 

 キャウェイはニンクの仇を取ると言う事も自分には出来ないと既に分からされていたのだった!! 

 

「グゥゥゥゥゥゥ、ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

【ギュォォォォォォォォォォォン、ボゥッ!!!!】

 

「ではそろそろ君との闘いを終わらせ、自らの役目に徹するとしようではないかアニラーザ君!! 

 かめはめ………波ぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

【キュォォォォォォォォォォォォン、ギュルルルルルルルルォン!!!!!】

 

 そして再び立ち上がったアニラーザは巨大なエネルギーボールを生み出し、それを魔人ブウに放つ!! 

 対する魔人ブウも自身の役割………第7宇宙の戦士達の生命線たるヒーラー兼タンク役に徹する為にアニラーザとの闘いに終止符を打つべくかめはめ波を放った!! 

 そうしてエネルギーボールと気功波は衝突し、気の奔流が吹き荒れ始め、それにより他の宇宙の面々は第7宇宙との闘いを一時中断して武舞台から吹き飛ばされない様に踏ん張っていた!! 

 陰に隠れていたキャウェイも瓦礫にしがみついて何とか武舞台の上に留まり、しかし余りの世界の違いに遂にギャン泣きし始めていた!! 

 

「グ、グ、グ、オォォォォ………!!?」

 

「では、さよならだ!! 

 波ぁぁぁぁ!!!」

 

【ギュワォォォォォォォォォォンッ、ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!】

 

 それからパワーの押し合いで踏ん張っていたアニラーザに対して魔人ブウは更に気を解放しフルパワーの6京7000兆のパワーでエネルギーボールを貫き、且つアニラーザの肉体を気功波で場外まで押し込んで武舞台の外へと転落させるのだった!! 

 結果、試合開始から僅か4分の間に第3宇宙の戦士達は全て武舞台の外へと落ちてしまい第3宇宙は敗北が決定したのであった!! 

 

「第3宇宙、コイツカイさん、パンチアさん、ボラレータさん、パパロニさん改めてアニラーザさん、脱落で御座います。

 よって第3宇宙は此処で敗退となります」

 

「………………………!!!!」

 

「モスコ様曰く『そ、そんな………我々第3宇宙の切り札の、アニラーザが………あ、あっさり負けるなんて………!!!!』との事です」

 

「わぁ~、今の凄いすご~い!!」

 

 この結果を受けてモスコとエアは完全に心が折れてしまい、カンパーリは魔人ブウの力………と言うより第7宇宙の力を読み違えた結果こうなったと言う事実を受け止めながら翻訳していた。

 更にそれを見ていた全王様は魔人ブウとアニラーザのパワーの激突に目を輝かせており、その様子は端から見れば特撮映画でド派手な演出に心を躍らせた子供その物であった。

 しかしながら彼は全王様、全宇宙の神々の頂点に立つ者。

 故に審判を下す際は冷酷に、そして平等に裁くのだ。

 そして第3宇宙の面々は消滅するその時を顔を青褪めながらジッと待ち、そして己の力不足に嘆いていた。

 

「それでね〜、君達はもう負けちゃったから此処で消しちゃおうってボクは思ってたんだけどね………でも消える前にこの闘い、最後まで目に焼き付けて行った方が良いかな〜って考えたのね? 

 だから消滅が確定した宇宙はその場で試合を眺めておくと良いのね〜」

 

 所が全王様の気紛れなのか、その場で即座に消滅すると言う事は無く力の大会を最後まで見届けさせようと言う宣言を行っていた。

 これには単純な者は全王様は慈悲深いと感じていた………が、頭が良い者は別に消滅する事が覆った訳では無いのでこれは死刑を言い渡された囚人がその時を牢の中で何時死ぬのかと怯えながら時間を過ごして行くのと同義だと理解し、脂汗が止まらぬまま力の大会を見届ける事となったのだった。

 

「………ふむ、矢張り全王様は何事も平等且つ冷酷、私情など一切挟まぬ裁定者なのだな」

 

 一方アニラーザに勝利した魔人ブウもまたその宣告に嫌な汗を流し、負ければ明日は我が身かと心に刻みながら絶対に負けられぬとして第7宇宙の各メンバーを援護出来る位置に陣取りながら勝利した事を素直に喜ぶ事が出来ずに居るのであった。

 そして同時に勝利した暁には皆で決めた超ドラゴンボールに叶えて貰う願い………『全王様によって消滅した全ての宇宙や其処に生きた者達全てを復活させて欲しい』と言う、超ドラゴンボールにしか叶えられない物を必ず叶えようと決意を改めるのだった。

 そしてその決意は第7宇宙の戦士達全員が抱くのであった…!!




此処までの閲覧ありがとうございました。
力の大会、開幕から大波乱です。
残った者達は本編通り超サイヤ人3を上回る戦闘力の持ち主ですが、開始4分で第3宇宙が脱落と言うスピード展開なので、このままいけばサクサクと力の大会が終わるでしょう。
勝ったなガハハ!!(フラグピコーン)
そして第10宇宙は界王神改め戦士ザマス参戦です。
神威や界王拳が使えるので難敵間違い無しですが、油断無く行けば少なくとも負けはしません。
そしてアニラーザの戦闘力についてですが、コアがちゃんと新品だったのかパワーだけなら4景まで届いていたので実は魔人ブウが相手しないと他はクウラかニィープ、ブロリー、ヒット位しか真っ向勝負で勝てませんでした(複数人で協力すればその限りでは無い)。
なので早々に脱落させて第7宇宙は助かってます。
よって本作でも魔人ブウを出禁にしてたら厳しい闘いになってたでしょう…通りで原作であんなに激戦だった訳です。
後キャウェイの戦闘力は実は60万はありますけどそれが何か?ってレベルです。
本当この子何でこの大会に出れたの?

次回もよろしくお願い致します!
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