DRAGON BALL XP   作:”蒼龍”

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一気にストックが貯まったので第8話を投稿致します。
此処から一気に原作is何処となって行きますがもう自分でも止められません。
これも全部暗黒魔界の魔族達の所為なんだ!!
ΩΩΩ<な、なんだってー!!

「何でも私の所為にしないでよぉ」

では、本編へどうぞ。


異聞ナメック星編
第8話 闘いは次なるステージへ、異聞ナメック星編始動。


 ベジータ達との闘いを終えてから2日が過ぎた。

 戦闘で大きく傷付いた戦士達は入院し、更にニィープが話をつけたナッパを連れて来て入院させたので同じ部屋に敵味方であった者が一同に会すると言う奇妙な光景が広がっていた。

 

「でだナッパよ、俺が目を覚ませと言ってた訳が分かっただろう?」

 

「ああ、フリーザの野郎…サイヤ人をコケにしやがって…!! 

 この身体を治したらぶっ殺してやる!!」

 

 隣同士のベッドで横たわるラディッツとナッパはサイヤ人の怨敵に対しての恨みを共有し、この会話を聞く限り利害が一致する限りはナッパは地球に手出しはしないだろうと悟空も納得し、当面の間はナッパを敵から除外しても大丈夫と判断する。

 原典の物語と違いラディッツがナッパの地球人殺害を阻止した事も働き、Z戦士の中でのナッパの印象はベジータと共に侵略に来たがやられた挙げ句ベジータに置いて行かれた哀れな奴程度でしか無いのだ。

 しかし良い顔をしない者も居り、その代表が悟飯の母親であるチチだったりする。

 

「全く、悟飯ちゃんや悟空さを傷付けた悪者まで連れて来るなんてどうかしてるだべ!」

 

「ま、まぁまぁチチさん。

 アイツ敵と言っても仲間に見捨てられて置いて行かれたみたいですし…それに悟飯や悟空を傷付けたのはベジータの方ですから」

 

「宇宙から来たサイヤ人は誰でも一緒だべ! 

 悟飯ちゃんをピッコロに渡した女サイヤ人も、悟飯ちゃんを最初に拐った其処のラディッツも全員な!!」

 

 チチはサイヤ人に対する信頼度が最低値であり、幾らラディッツが味方になってもそれは変わらず更にニィープも悪者認定されていた。

 ラディッツもこればっかりは反論出来ない為黙っていた…が、悟飯がやや複雑な表情を浮かべている事に悟空とラディッツが気付く。

 そんなチチを他所にピッコロが口火を切る。

 

「さて、ナッパとか言ったな。

 貴様はあの女の話を聞いて自分が所属する軍を抜けるみたいだが、それは相違無いな?」

 

「ああ、もうフリーザの下で働くなんて真っ平ごめんだぜ。

 かと言って行く宛も無いが、この星の連中は事情を知らないとは言え俺の傷を治そうとしてくれたり、お前等は俺の話を今聞いてくれてる。

 ならばその恩義って奴を返さないと気が済まねえ! 

 だからよ、俺は恩義に報いる為に地球の戦力になってやるぜ!」

 

 ピッコロが改めてナッパにフリーザ軍を抜ける事を確認すると、ナッパ本人は地球人が自分を治療してくれた事やZ戦士達がこの話を聞いてくれた事に恩義を感じているらしく、それを返す為に地球の戦力下になる事を誓う。

 その目には嘘の色が全く無く、Z戦士達は改めて軍の長であるフリーザとやらに人望が無い事を知りつつ、厄介なサイヤ人の1人がまた仲間になった事で敵が減った事にヤムチャや天津飯達は安心していた。

 

「けどよ、あのベジータはまたドラゴンボールを狙ってくるだろうし、そのフリーザっちゅう奴がドラゴンボールを知ったら拙いんじゃねえか? 

 ベジータよりもずっと強いんだろ、フリーザは?」

 

「ああ、拙い上にベジータでも歯が立たない。

 ベジータが戦闘力7万5000に対してフリーザの戦闘力は53万って事で有名だ。

 だが………恐らくナッパ、お前やベジータは知らないんだろうがフリーザの戦闘力はそれっぽっちじゃないぜ」

 

「は? 

 そりゃどういう事だラディッツ?」

 

 次に悟空が撤退したベジータは間違い無いとして、軍の長であるフリーザがドラゴンボールを狙って来る可能性を指摘し、当然その可能性を考慮するラディッツも拙いとした上でフリーザの戦闘力の数値たる53万と言うベジータの約7倍の強さを誇る事を話し………そして、ナッパやベジータが知らないフリーザの真の戦闘力、ラディッツはニィープと関わる事やクウラ軍のスパイとして活動した事で知れた物を開示しようとする。

 ナッパも当然知らなかったのでまだ上があるのかと感じながらラディッツを問い質すと、其処にニィープが病室へと入って来る。

 

「はぁい、カカロットにラディッツ、そしてナッパや地球の戦士達。

 皆元気そうで何よりよ。

 で、フリーザの真の戦闘力について話そうとしてたみたいね、病室の外から聞こえたわよ」

 

「あ、ニィープさんこんにちわ」

 

「ああ、話そうとしていたが…お前の方から言うか? 

 クウラ軍に正式に所属してるお前なら信憑性が高いぞ」

 

 ニィープはラディッツがフリーザの隠している力の開示を聞いていたらしく、挨拶して来た悟飯に手を振りながら当のラディッツの言葉に頷きクウラ軍所属のサイヤ人として話し始める。

 

「先ず私はフリーザの兄であるクウラ様の軍に所属している、此処は周知の通りね。

 で、実はフリーザの今の姿とクウラ様は容姿が全然違うのよ」

 

「えっ、何で兄弟なのに容姿が違うんすか?」

 

「クウラ様にそれをラディッツと一緒に聞いた事があるけど、クウラ様曰く自分達の一族は変身する度に力を増す種族らしいわ。

 フリーザの奴は加減が出来ないから53万の姿で居るらしいけど………クウラ様は思想が違うからフリーザが隠してる真の姿と同じ姿を維持しながら戦闘力を高めてるわ。

 つまり、クウラ様の今の姿=フリーザの真の姿及び戦闘力に当たるのよ」

 

 ニィープはクウラとフリーザの今の容姿が全然違う理由、変身タイプの宇宙人で変身すれば力を増す事を開示し、更に悟空達は当然としてナッパも見た事が無いがクウラの現在の姿こそフリーザが隠し持つ真の力と定義させる。

 姿が違う事を疑問視したクリリン所か悟空もこの話に何か嫌な予感を感じ、この中の年長者たる亀仙人がその答えを聞き始める。

 

「そ、それで、そのフリーザとやらの真の力とはどれ位なんじゃ?」

 

「聞いて驚きなさい、フリーザの真の戦闘力は1億2000万よ。

 クウラ様の今の戦闘力が1億5000万で、クウラ様もこの数値に誤りは無いとして太鼓判を押してた位よ。

 で、今の私の戦闘力はこの地球で気のコントロールを独学とは言え学べたから少し増して960万よ。

 そう、私の12倍以上の戦闘力を奴は有しているのよ。

 大猿の戦闘力を頭数に入れないのはなった所でフリーザに勝てないしデカイ図体の所為で的が大きくなった程度の変化しかないからよ」

 

「い、1億………2000万………!? 

 ベ、ベジータでも7万5000なんだろ? 

 や、奴の1600倍は強いって事になるのかよ………じょ、冗談じゃないぜ、そんな奴にどうやってお前は復讐する気なんだよ…!?」

 

 そしてニィープの口から語られたフリーザの真の力、戦闘力1億2000万と言う正に桁違いの強さにクリリンやピッコロ、更にナッパや悟空ですら震え上がる程の物でありこれが誤りが無いと告げられた為どうやって勝つ気なのかとヤムチャが問い質し始める。

 

「私は少し長期スパンになるけど基礎戦闘力を上げまくってフリーザを殺すって物を目指してたの。

 その成果が今の戦闘力だから奴が油断して最終形態になる前にケリをつければそれでオシマイ。

 勿論そんな可能性は考慮してないからもっと強くなって復讐する………ってプランだったんだけどね、そうも言ってられなくなった訳よ」

 

「何、どう言う事だニィープ!?」

 

「それはこの俺から話させて貰うぞラディッツ、そして地球人共」

 

 ニィープは長期計画で基礎戦闘力を底上げしてフリーザを殺すと言うプランだったと同時に、もうそうは言ってられないと口にするとラディッツが何故と問う。

 そのタイミングを計ってか、病室に1人の男が入り込む。

 その様子は明らかに地球人と異なり、長い尾と紫と白の体色が特徴であり………そして、悟空達が震え上がる恐ろしい気を秘めている事を如実に感じさせる者。

 ナッパはその姿を初めて目にし、ラディッツは此処に居る筈の無いその男の来訪に驚愕し顎が外れんばかりの表情を浮かべていた。

 

「皆に紹介するわ。

 此方におわす方こそが私の所属する軍の長であり、フリーザの兄にして宇宙の帝王を超える覇者、クウラ様よ」

 

「ふむ、貴様がラディッツの弟か。

 成る程、確かにフリーザに挑んだラディッツの父親そっくりだな。

 更に報告通りナメック星人も此処に居る様だな………ならば、話の手間が省けて丁度良いだろう」

 

 そう、其処に居たのはクウラ軍の長であり本来この時期に地球に訪れる事が無い男、クウラである。

 ナッパやラディッツはニィープがベジータを攻撃した理由が、このクウラが許可したからと言う単純明快ながらそんな事は無いと思った事が起きていた事に驚くばかりであった。

 更にピッコロはクウラが自身を見てナメック星人と話した事で何か自分に関わりがある事があるのかと感じ始めていた。

 

「ク、クウラと言ったか? 

 俺が居る事で手間が省けるとはどう言う事だ…?」

 

「貴様達がベジータを撃退し、奴のポッドが惑星フリーザNo.79に向かった直後、愚弟(フリーザ)はベジータやナッパのスカウターの通信を傍受しドラゴンボールの存在を認知した。

 その上で、地球の物よりももっと強力なドラゴンボールがナメック星にあるのではと考えた奴は地球とナメック星、何方が近いかも考慮した結果ナメック星が侵略対象に選ばれた。

 奴が出発準備を整え宇宙船を発進させ、その速度を考えて到着は約1ヶ月後。

 愚弟(フリーザ)はナメック星人を皆殺しにしてでもドラゴンボールを得ようとするだろう。

 不老不死などと言う愚かな願いを求めてな」

 

 ピッコロが問うとクウラは愚弟と呼ぶフリーザがドラゴンボールを認知し、しかもナメック星の方が近いからとして本場のナメック星へと向かい其処のドラゴンボールを惑星の住民を皆殺しにしてでも入手すると話した。

 その目的はベジータと同じく不老不死、ベジータでさえも不老不死を手にすれば手が付けられないと考えてた悟空達にこの話は寝耳に水であり、戦闘力1億超えでベジータよりも巨悪とされるフリーザが不老不死になれば地球所か宇宙は終わりだとバカであろうが考え付く結末を脳裏に浮かばせた。

 

「その様子ならば事態を正しく認識している様だな。

 そしてもう1つ教えてやる、奴がナメック星のドラゴンボールで不老不死になった後は地球を破壊し、地球のドラゴンボールで不老不死の願いが消える事を防ぐ気だ。

 地球にもドラゴンボールがあるならば当然自分の願いを無効化されては堪らんだろうし、ドラゴンボールはこの世に2つと要らないと判断しての事だろうな」

 

「な、なんて事じゃ………ではこのまま何もせねば、地球の命運は後1ヶ月で尽きる事になってしまう………!!」

 

 更にクウラはフリーザがナメック星の後は地球を破壊すると言う事も話し、この星にもドラゴンボールがある事が逆に仇となった事に悟空達は信じられないと言った表情を浮かべ、更にベジータが帰った後は遅れていた勉強をさせようと思っていたチチも1ヶ月後に地球が破壊される恐れがあると知りまた勉強所では無くなった事を理解してしまう。

 

「てな訳で、アンタ達はどうするの? 

 このまま何もせず滅ぼされる? 

 それとも滅びに抗う為にナメック星へと向かいフリーザを倒すか、2つに1つよ。

 フリーザの目的や戦闘力を知った上で今直ぐに決めなさい。

 のうのうと暮らして1ヶ月後に死ぬか、自分から死にに行くか、ね」

 

 それからニィープは二者択一、しかしどちらにしても死ぬと言う事を伝えた上で何もせず滅ぼされるかフリーザを倒しに向かうかの何方かを選ばせようとする。

 チチやブルマがオロオロする中、悟空達は互いに見合い、悟飯もピッコロと見合って頷き合うとニィープやクウラに視線を向けて口を開く。

 

「ならオラ達はナメック星に向かうぞ! 

 何もしないで殺されるだけなんて嫌だかんな!」

 

「俺も向かわせて貰うぞ、俺の故郷と言うナメック星が滅びの危機を迎えたのならば、記憶を失ったとは言え故郷を守る為に闘おう。

 それにそのフリーザって野郎に好き勝手させるのは癪に障るからな」

 

「ぼ、僕も行きます! 

 このまま勉強しても1ヶ月後に地球が壊されちゃうならそんなの意味ないから! 

 だから行かせて下さい!!」

 

 悟空、ピッコロ、悟飯がそれぞれ口を開きナメック星に向かう事を告げるとチチは「悟飯ちゃん!?」と驚き止めようとする。

 1ヶ月後に地球が滅ぼされる事や悟空達でも敵わないかも知れない敵の下に最愛の息子を向かわせる事など出来ないと言う親心からであるが、ニィープはそんなチチの肩に手を起き、好きにさせてやりなさいと言うジェスチャーで首を横に振る。

 チチは当然反対しようとするが、悟飯の表情から絶対に言う事を聞いてくれないと理解してしまうと、目を閉じ悔しさで涙を滲ませながらニィープの両肩に手を置きながら鬼気迫る表情で口を開く。

 

「なら約束してけろ!! 

 悟空さと悟飯ちゃんは絶対に生きて帰って来させると!! 

 そして悟空さと悟飯ちゃんが死んじまったらオラ、アンタ達を一生恨むから覚悟するべ!!」

 

「カカロット…孫悟空に関しては生粋の戦士だから多分怪しいかと思いますが………まだ5歳で未来のある悟飯くんが殺されるのは忍びない事は確かなので良いでしょう、彼だけは何としても生きて地球へ帰しましょう」

 

 チチは悟空と悟飯、夫と息子を地球へしっかり帰還させる様に約束させようとしたが、ニィープは悟空の方は怪しいとした上で悟飯の方は必ず帰すと約束する。

 それを聞いたチチも悟空の性分を理解しているからそちらは無理だととも感じているが、ニィープは悟空も怪しいと言うだけで帰す気ではあると読み取ったので頷いてから肩から手を離し、悟飯に抱きつきながら泣いていた。

 それを見た悟飯も「ごめんなさい」と謝りながらチチに抱き着き頭を撫でていた。

 

「地球人やカカロット…いや孫悟空か? 

 何方にせよ地球育ちのサイヤ人の意志も確認出来たのは収穫だろう。

 そんな貴様達に少しは朗報だ。

 このクウラ及びクウラ軍は貴様達が敵対しない限りは手を出さず、またフリーザ軍と闘うならば共闘体制を取ると契約しよう」

 

「えっ、良いのですかクウラ様!? 

 軍の協定でフリーザには手出し出来ないのでは?」

 

 話が纏まった所でクウラが地球の戦士達はフリーザに抗うと言う意志を見せた事でならば良いだろうと考え自身やクウラ軍がフリーザ軍相手の共闘戦線を取ると言う契約を口にした。

 それを聞いたラディッツは両軍の協定問題があるとしてその辺りは大丈夫なのかと問うとクウラは「ふっ」と鼻で笑いながら呆れた笑みを浮かべていた。

 

愚弟(フリーザ)の奴は「ドラゴンボールで不老不死を手にすればもう愚劣な兄貴に大きな顔をさせない、その全てを奪ってやる」と敵対意志を見せたのでな。

 奴から先に協定を破棄したと判断し、クウラ軍はその言葉を聞いた時点でフリーザ軍との全面戦争体勢となりナメック星にフリーザ軍のレーダーに映らぬ様にステルス機能を全開にして出撃し始めている。

 無論俺達はドラゴンボールに微塵も興味無いのでナメック星人やドラゴンボールに手出しせず、ナメック星人を守ってやると約束しよう」

 

「当然の事ながら俺以外にもスパイが居るみたいだな…それにしても何処で何を聞かれてるか分からないのに、不老不死が目の前にチラついただけでフリーザの奴も早計だな」

 

 どうやらフリーザが不老不死を手にした暁にはクウラ軍との衝突を自ら望んだ為協定などとうに破棄されたらしく、クウラ軍は相手に気取られぬ様にナメック星に向かい出撃したらしい。

 更にクウラの手にはスカウターがあり、その口からナメック星人やドラゴンボールに手出しはしないと約束する事を告げると、ニィープはこれをクウラ軍全体に伝えてると理解しナメック星人はクウラ軍には殺されないだろうと思いながらいよいよ原典の物語と違う展開になったと感じていた。

 

「さて、クウラ様達が協力してくれるのは理解してくれる様だから次はナメック星の位置を伝えるわ。

 この地球から向かって方位SU83、距離は9045XYよ。

 これの計算が出来る人はこの中に居るかしら?」

 

「ちょ、ちょっと!? 

 それパパが作った最新のエンジンを積んでも4339年と3ヶ月は掛かる距離よ!? 

 私、まだサイヤ人の宇宙船の解析とかに手を出せてないのに!?」

 

「あら、もしかしてスカウターの方に掛かり切りだったの? 

 あちゃ〜、ポッドは無理して子どもと大人それぞれ1人ずつしか乗れないのにこれじゃあちょっとねぇ~」

 

 次にニィープは地球から見たナメック星の位置を伝えると、4339年と3ヶ月は掛かる距離だとブルマが直ぐに答える。

 これを聞いた悟空達はマジかよと思いながらそんなに待てないと思いながら、どうにかならないかと考え始める。

 ピッコロはまだ地球のドラゴンボールが使われていないから神龍に願ってナメック星に転移させて貰う事も視野に入れるが、フリーザの戦闘力を思い出し今ナメック星にそのまま向かっても死ぬしかないので地球のドラゴンボールはナメック星からの緊急脱出用にしか使えないと判断する。

 更にニィープは歴史の帳尻合わせとも言うべき宇宙船云々を聞き、どうするかと考え始める。

 

「ふん、解析と言うからには時間さえあれば宇宙ポッドからより良い宇宙船の開発が出来るらしいが…時間が1秒でも惜しい今は其処にすら時間を割けられんと見るか。

 スカウターの方に気を取られ過ぎて念には念を入れて置かないとは地球の科学者もまだまだ甘いな」

 

「し、仕方無いでしょ、まさか宇宙に向かうなんて想定外なんだもの!! 

 しかも私、他の星にドラゴンボールがある事を知ったのはこの場で初めてよ!!」

 

 クウラはあらゆる可能性を潰さなかったブルマにまだまだ甘いと告げるが、そのブルマも反論として初めて知る情報が多過ぎたと話す。

 するとニィープは知らなかったらそりゃ対策も何も無いと理解しつつ現物よりも良い物を作れそうなブルマの技術力に驚きながらどうするかと考え始める。

 

「そんな貴様達地球人に更なる朗報を与えてやろう。

 貴様達をこの俺が乗って来た宇宙船に乗せ、ナメック星に向かわせてやろう。

 しかも速度はアタックボールなどよりも遥かに速く、全速力で向かい最短ルートを使えばフリーザがナメック星に辿り着くよりも半月程速く辿り着く事が出来る。

 更に貴様達のレベルを上げる為のトレーニングルームも幾つかあり、治療用のメディカルマシーンもあるのでトレーニングでズタボロに傷付こうとも死ななければ治せるぞ。

 この俺が此処までサービスしてやるのだから後ろから狙う様な真似はするなよ?」

 

 するとクウラはナメック星に向かう為の宇宙船を用意しつつ中にはトレーニングルームとメディカルマシーン付きと言う余りの太っ腹精神に悟空達も驚き、これには頭が上がらずにいた。

 そして此処まですると言う事はフリーザとの闘いで期待を掛けている=裏切るなと言う意味合いもある為、コイツを敵に回す行為は止めておこうとZ戦士達の中で暗黙の了解となった。

 するとブルマは様々な機械がある事を知りつつ、最短ルートで半月で辿り着けると聞くと頭に何かが浮かびクウラに交渉を始める。

 

「ねぇねぇ、貴方クウラって言ったわよね? 

 半月でナメック星に辿り着けるなら2日だけ時間をくれないかしら? 

 流石に宇宙船の航行システムとかは時間の都合で多分無理でも、そのメディカルマシーンとかトレーニングルームとかの性能をアップさせる事位は出来るかも知れないわよ? 

 因みに実績としてこのスカウター、ラディッツの物を改造して今戦闘力は7000万までなら測れる様になってるわよ?」

 

「何? 

 7000万の戦闘力を測れるスカウターだと…?」

 

 ブルマは宇宙船自体は時間が無いので改造出来ないが、メディカルマシーンとトレーニングルームの改造は2日あれば出来るかも知れないとクウラと交渉し、更には戦闘力数値が7000万程測れる様になった元はラディッツのスカウターを見せ、それをクウラが手に取り疑う様な視線を向ける。

 そしてラディッツに投げ渡すとラディッツがニィープの戦闘力を測り始める。

 通常のスカウターならニィープの戦闘力を測れば計測域を振り切って爆発するのだが、そんな様子を見せる事など無く地球の文字でニィープの戦闘力をしっかりと表示させる。

 因みにラディッツは地球の文字は界王星で修行中に休憩時間に片手間程度で覚えていたので読める様になっている。

 

「ニ、ニィープの今の戦闘力は………多分抑えてるからだと思うが200万だ………!! 

 お、俺の旧式スカウターならば戦闘力が2万を超えた辺りでオーバーフローを起こして爆発するのにそんな様子が全く無い………だとぉ………!!?」

 

「…旧式のスカウターで其処まで測れるならば、7000万の数値を測れると言う話も嘘ではなかろうな…。

 良いだろう、2日間だけ時間をくれてやる。

 それまでに宇宙船内の船員達と共に成果を出してみせろよ地球人の女」

 

「ええ、任せて貰うわ。

 因みに私の名前はブルマよ」

 

 ラディッツはニィープの戦闘力を測れた事に驚愕し、ナッパやクウラ等のスカウターに詳しい者達はブルマの技術力に目を見開き、こんな環境が整いドラゴンボール位しか侵略価値が無いと思っていた辺境惑星にとんでもない技術者が居たとしてフリーザがこの星の方に興味を持たなくて良かった、奴がこの技術力を独占する事が無くなった事や、特にクウラは自身やフリーザは物の価値を測る目がまだまだ甘いと考え地球の認識を改めつつブルマにメディカルマシーンとトレーニングルームの性能向上を命じる。

 

「………ドラゴンボールのレーダーを作ったり、今のスカウターの上位互換を改造程度で作れると言い、なんか宇宙美食ランキングで載ってた物よりも美味しい食べ物があると言い、やっぱりこの地球って何か可笑しいわ」

 

「おい待て、ドラゴンボールのレーダーを作った? 

 美食ランキングで載ってた物よりも美味い食料があるだと?」

 

 ニィープはそれらを目にしてドラゴンレーダーを作り上げたりスカウターを改造しただけで7000万の数値を測れたりとブルマの技術力は可笑しいと感じ、オマケに宇宙美食ランキングの食べ物よりも美味い食べ物がある地球は凄いとボソッと口にすると、ナッパがそれ等に食い付きマジかよと思い始めていた。

 ラディッツも界王星から帰って来た後にカカロットの家で少し肩身が狭いものの世話になった際に食べた食事がやけに旨かった事を思い出すと、この星をカカロットやベジータが更地にしなくて良かったと思う様になっていた。

 因みにクウラも美食ランキングを聞き、もしや肉料理もこの星の物の方が旨いのかと頭の片隅程度に考えるのであった。

 

「それじゃあ私も機械弄りが得意だからブルマの様子を見て来ますね〜。

 何か不都合があればそれは弄るなと伝えますからクウラ様も安心して下さいね〜」

 

 更にはニィープも機械弄りが得意なサイヤ人である為ブルマの後を付いて行き共にトレーニングルームやメディカルマシーンの改修に付き合う………のだが、後々ニィープはこう語った。

 

「ブルマの技術力ってやっぱ可笑しいわ、この星のシンギュラリティポイントの1つだわ、間違い無く」

 

 と。

 それを聞いた悟空達は改めてブルマは凄いと感じながらドラゴンレーダー等を作ってくれる事に感謝するのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
はい、この異聞ナメック星編から何とクウラが第3軍(邪魔しなければほぼ味方)で参戦です。
オマケに悟空達の旅に付いて来る為明らかにインフレが更に進む気ががががが。
まぁその分帳尻を合わせが発生しますけどねニィープさん。
後ブルマの科学力は可笑しい(確定)

次回もよろしくお願い致します。
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