日記を見た快人は二人にも分かりやすく伝えるため、可能な範囲で「現代語訳」をしながら読み進めた。これを書き残した団藤霊璽というのはかなり筆マメな人物だったらしく、日常生活での小さな内容から、自らが
あまりにも膨大なため重要な内容を選出し、それを見た快人達のコメントを中心に話を進める。
一九二三年 八月二十五日
本日、気になって取り寄せた魔術本が届いた。中には魔法陣などの描き方もある。これまでの物と同じように
「この書き方からして、本当にオカルトに関する物なら、なんでも買ってたんだろうな」
「おそらくそうだと思います。大半は戦後、祖父が売り払ってしまったようですが」
同年 八月二十六日
なんということだろう! まさかあの曼荼羅から人間が現れるとは! しかも
「異世界人だって?」
「まさか……快人、続きを読んで」
「了解」
同年 八月二十七日
忘れない内に彼が言っていたことを書き記しておく。
彼の名前は「じゃっく」。「がんま世界」という所から来たらしい。そこでは人は「あいこん」なる人魂を
「あの男──ジャックは『がんま世界』からやってきた異世界人で、眼魂を使って不老不死の体になった……」
「
「でも、それならあの男が今でも機敏だったことが、説明がつくわ」
同年 八月三十一日
明日、じゃっくは元の世界へ戻るという。せっかく友人になれたというのに残念だ。だが彼との対談はとても有意義なものだった。親愛なる友のため、明日は笑顔で送り出そう。
同年 九月一日
彼が帰った直後、関東一帯で大地震が起きた。我が屋敷も被害を受けた。
「これが例の震災だ」
「きっと大変だったでしょうね」
「現在の形になる前の邸宅が半壊するほどと聞き及んでおります」
「じゃあ、この形になったのは最近ということ?」
「はい。確か戦時中の頃だったかと」
「そこらへんも後々書いてあるかもな」
一九二五年 八月十一日
待望の第一子が生まれた。しかも男子ということで将来の我が家の跡取りだ。素晴らしい。地震をきっかけに世間は落ち込んでいるが、我が家は安泰だろう。アンリエットに命名を任せた結果、クラウドと名付ける。
「霞さんのお爺さんね」
「はい。名家において跡取りの有無は重大な問題ですわ。もしかしたら初代だけで終わっていたかもしれません……。でももう、それも終わりですが……」
「……続き、読むぜ」
一九二七年 六月十三日
第二子誕生。こちらも男子でクラウスと名付ける。予定していた日よりかなり早かったが、無事に産まれてきてくれた。団藤家の基盤はさらに
一九二九年 二月八日
第三子誕生。こちらは女子だ。名前はクララにした。気立てのいい子に育てば、他財閥や皇室などの御
「この頃は一族の繁栄にしか興味が無かったみたいね」
「今とは価値観が違う。時代が時代だ。仕方ねえさ」
一九四〇年 十二月一日
彼が戻ってきた。記憶の中にある、あの頃と寸分も変わらぬ姿で。反対に彼は随分と驚いていた。老いることに対して理解ができないという。やはり彼と私達では、文字通り住む世界が違うようだ。
アンリエットが産気づいている。出産予定日も近い。そろそろか。
「なんでか知らないけど、あの男が戻ってきたみたいだ。そして『産気づいてる』ってことは……」
「クラリス様ですわ」
「随分と年の離れた
「あぁ。じいちゃんからも、ばあちゃんが一番遅かったって聞いてる」
同年 十二月八日
今日ついに次女が生まれた。クラリスと名付ける。ジャックにも立ち会ってもらい、娘を抱き上げてもらうと大変喜んでいた。
ただ医師からはアンリエットの年齢を考えると、おそらく最後の出産になるであろうと言われた。ともかく無事に産んでくれて良かった。この際、成長した他の三人がどう育っているか書いておくことにする。
長男のクラウドは勉学に関して大変
次男のクラウスは好奇心が
長女クララはアンリエットに似たのか手先が器用で、兄らの服が破けたりすると女中に任せず、自ら
さて、末娘のクラリスはどんな娘に育つだろうか……。
そういえばアンリエットの担当医が、明日また来てほしいと言っていたが、何かあったのか。そして、ジャックも明日急に帰ると言ってきた。次会えるのはいつになるだろう。
「…………」
「どうされました?」
「いや、やっぱり俺達もこの血を継いでるんだなって、思ったんだ」
「思い当たる節があるってことね」
「ふふ。そうかもしれませんわ」
「それにしてもひいばあさんはどうしたんだろう」
同年 十二月九日
一族でジャックを見送った後、病院に向かうと、医師からアンリエットが……結核だと知らされた。長い間、咳き込んでいるとは思っていたが……。病状はかなり深刻で余命いくばかりもないと言われた。どうすれば……。
「結核……」
「当時では不治の病だ」
「……確か、これから数カ月後に亡くなったと聞いております」
「……辛かっただろうな」
同年 十二月二十七日
「この当時のドイツの軍人ってことは……つまり、そういうことだよな?」
「えぇ、かの有名な独裁者が率いていた頃のドイツよ」
「確か本人じゃなくて側近辺りがオカルトにのめり込んでて集めてたって話は聞いたな。この頃にはもう『日独伊三国同盟』はあったはずだから、貿易関係で話が伝わったのかもな」
「それかスパイか」
「ありそうだ」
「そうですわね……この『金に輝く拳銃』というのは?」
「昔はお礼に銃をプレゼントしてた、なんて話をどっかの本で見た気がする。それにしても黄金の銃か……まさかね」
「えっ?」
「いや、なんでもない。続きを読もう」
一九四一年 二月十一日
今日、アンリエットが
「死に対して随分と恐れているわね……」
「……ここら辺からだろうな。おかしくなったのは」
「…………」
「あっ、悪い……デリカシーの無いこと言って」
「いえ、ただ。死はそれほど恐れることなのか……そう思っただけですわ」
「……強いな。ねぇさん」
「そんなことありませんわ」
一九四一年 九月十二日
さらに
「おっと、繋がってきたな。四つの荘に四つの隠し部屋。そして目的」
「不老不死への到達……」
「ちょっとばかし面白くなってきたかな」
一九四一年 十一月七日
今日、改築中の屋敷の様子を見に来ていると特高がやってきた。私の呪物蒐集は
大日本帝国政府と強い繋がりを持つ私を強引に
「『特高』?」
「特別高等警察の略だよ。今の公安みたいな組織で、ヤバい思想の連中をしょっ引いてた。時代が時代だからか、自白のためなら拷問もしてたってな」
「なるほど。そりゃオカルトグッズを集めてる人間を不審がるなっていう方が無理があるだろうから、尋ねられたんでしょうね」
「それに、この時点で初代は計画に執着しているようですわ」
「えぇ、時期的にそろそろなのも関係しているでしょうから」
「……そうか、もうそんな時期か」
一九四一年 十二月八日
日本が米国に宣戦布告をしたという。かつて清と
「遂に太平洋戦争開戦、か」
「真珠湾奇襲から始まった戦争……」
「さらなる悲劇の始まり、ということかしら……」
一九四三年 四月一日
クラウスが大日本帝国海軍に志願した。お国のために戦いたいという。きっとあの流れ星が私を導いてくれると言っていたが……。皆が喜んで送り出す中、私には嫌な予感が過る。なんと言われようと生きて帰ってきてほしい。
「次男さんは海軍へ自ら志願したのか」
「海軍なら夜になれば星が見えるし、航海で星の位置は行き先への重要な役割を果たすわ」
「本人にすれば趣味と実用を兼ねた場所だったんだろうな」
一九四四年 三月二十五日
戦争が激化する中、遂に屋敷が完成した。中央にはアンリエットが好きだった特別な桜を置き、ガラスで囲んだ植物園にした。完成した
ところで数年前から、クラウドが私に対して怯えたような目つきをすることがある。もしや私の実験について感づいているのではないか?
桜のみならず、この屋敷もすべて計画通りに進んでいるが急がねば……。
「やはり、この時期に団藤邸が完成したわけですわね」
「桜か。そういえば、ねぇさん覚えてるか、俺がこの桜に登って下りられなくなったこと」
「……そんなことも、ありましたわね」
「ん?」
「あっ、いえ! さあ続きをお読みになって」
「……うん」
同年 七月一日
大日本帝国陸軍の軍人十数人が屋敷を訪れた。どうやら私の呪物が気になるらしい。お国のために寄越せと言ってきた。いつぞやは国家転覆
察するに大本営はそこまでしなければならないほど切羽詰まっているようだ。ラジオや映画で言っていることを
私が相手をしていた間、何人か姿が見えなかった。おそらく蒐集品、ひいては地下室を探していたのだろうが、あんなボンクラどもに見つけられるものか。隠しているから隠し部屋なのだ。見つかっては意味が無い。
「確かに短期間じゃ、ここは見つけられないだろうな」
「日本軍もオカルトに興味を持っていたの?」
「あぁ、そんな話も聞いたな。敗戦が濃厚になってきた時期だろうし、神の手も借りたかったんだろうさ」
「人間、誰しも最後にすがるのは神、ということでしょうか」
「かもな」
同年 十月二十六日
クラウスが乗っていた戦艦が数日前に沈没していたと電報が来た。
このことを家族に伝えるとクラウドはさらに落ち込み。クララは敵国に
「初代のみならず、団藤家においても悪い状況だな」
「死への恐怖に拍車が掛かってしまっているわね」
「親より子が先に死ぬというのは……耐え難いと聞きます……」
一九四五年 四月一日
クララが広島の
「呉? あぁ、まずいぞ。この四カ月後には……」
一九四五年 八月六日
クララがいる紡績工場がある広島に爆弾が落ちた……。それもただならぬ威力で、建物どころか街全体が壊滅したという。生存は絶望的……だろう。なんということだ……クラウスのみならずクララまで……。死が着実に私に近づいてきている……。あぁ、恐ろしい……。生きていたことすべてを無に
「人類において最も愚かな行動の一つが、ついに行われてしまった……」
「そして長女さんはそこにいた……」
「……せめて、痛みが無かったことを祈るばかりですわ」
「それに初代もかなり精神的にヤバくなってるな」
「親族を次々に失う……おかしくなるのも仕方がなかったのかもしれません……」
一九四五年 八月十五日
戦争が終わった。なんのための、誰のための戦争だったのだ……。私は息子と娘を失った。
この一報をラジオで聞いて、研究をする気になれなかった私は、呆然としつつ久しぶりに東京に足を向けた。一面焼け野原だった。三月に米国の爆撃機から空襲を受けてかなりの被害を受けたとは聞いていたが、久しく外に出ていなかったため、ここまでとは思わなかった。
昼頃、ここで私は一つの出会いがあった。上着から財布をスリ取ろうとした少年を捕まえた。丈が合わない汚れきった服に身を包んだ少年。普段ならば
ついさっきのことだが、今考えても何をしたいのか分からない……。子供らを失った悲しみを彼で埋めようとしているのだろうか……。
食べ終わった彼から話を聞くと、自分がいた孤児院が空襲で焼けてしまって帰るところが無く、物を盗んで生き長らえていたという。私は迷った、見捨てるべきか否か……。だが彼の目が……その生命力の溢れたその目を見た時、何かが私に囁いた気がした。彼を野垂れ死にさせてはいけないと。
私は彼を連れて帰ることにした。屋敷に帰る途中に名前を尋ねた。渋りながら来蔵と名乗った。彼を書生として迎え、クラリスのお目付け役にした。兄妹より年が近い、きっと上手くやってくれるだろう。
「だからじいちゃんとばあちゃんの繋がりがあった訳か。ずっと疑問だったんだ。名家のお嬢様のばあちゃんと、この時はなんの肩書も無いじいちゃんが、どうやって知り合って結婚したのか」
「
「この時の初代さんの判断は、きっと間違いじゃなかったはずだわ。感謝しないとね」
「そうだな」
一九四七年 日付なし
彼が、ジャックが帰ってきた。帰ってきてくれた。真っ先にあの時に話してくれた「眼魂システム」について一から十まで尋ねた。なぜか悲しげな視線を向けてきたが、長年の研究成果と彼の資料があれば見えるはずだ。私の目指す、不老不死への道筋が。
「またジャックが帰ってきた……」
「きっと、ここが初代さんにとっての最後のターニングポイントね」
「あぁ、次読むぜ」
一九四七年 日付なし
ついに完成した……。ジャックから得た情報を元に再現したこの「────」があれば、私は不老不死になれる。数年前から人体実験と並行して始めたこの実験だが、ある程度の結果を残せているように思う。だが多くの実験体が──を吸収する時点で人体に負荷が掛かり、耐えきれなかった場合、逆に──してしまった。──はかなり不安定だが、やるしかない。これも団藤家の繁栄のため。我が一族が……いや私がこの世界の頂点に立つのだ。
成功させねば。例え、失敗したとしても……来蔵とクラリスが我が一族を引き継いでくれるはずだ。私はそう願っている。
「人体実験……やはり噂は事実でしたのね」
「そうね。そういえば言い淀んでたけど、どうしたの?」
「いや、書いた上から墨で塗られてるんだ。きっと書いた後に見られちゃマズイと思って、塗り潰したみたいだ。それに、もうこの時には初代は長男を見限って、じいちゃんを代理に立てようとしてたんだな」
「……クラリス様もおられましたし、二人が結ばれることを暗に望まれていたのでしょう。ですが。この数年後、祖父は祖母と結婚したことで、家督は来蔵様に譲られることなく、長男家族に引き継がれることになったというわけですわね」
日記はここで終わりだ。しかし、かなりの情報が手に入った。ジャックの正体。初代当主の失踪に関連する内容など。探索に活かせるようなことも書いてあった。次回からはかなりスムーズに調査が進められる。
快人は日記を置き代わりにあの部品を手に取った。考えを巡らせている。
「…………」
「どうかされたのですか?」
「いや、このパーツをバラバラに分けたのは、クラウドさんじゃないかって思ったんだ」
「どうしてですの?」
快人は設計図を一瞥すると自身の推測を話し始めた。
「クラウドさんは日記にも書いてある通り、聡明な人だったと思う。だから父親が何をしていたのかも薄々感づいていた。だから怖がってたんじゃないか……父親を」
「マッドサイエンティストの父親……嫌ね」
気の毒な境遇にアリスが苦い顔をする。日記に度々出てきた怯えた様子は元からの性分では無く、父親に向けられていたもの──だが、霊璽もクラウドもこの世にいないため知りようがないが。
「あぁ。この『何かが完成したXデー』。この日に何かが起きて初代は失踪した。それから、いなくなった初代を探す内にクラウドさんがこの部屋を見つける。この有様と日記や残っていたパーツ、設計図を見て疑惑は確信に変わった。父親が人体実験をしてまで不老不死に執着して何かを完成させた──それが動作不良を起こしておそらく失敗した結果、失踪した」
「なるほど。では、他の部品はどこにあるのでしょう?」
「初代と同じ考えをする奴が現れても、簡単に手に入らないようにするには……。それぞれの秘密の部屋にあると思う。一九四七年に完成した物が、それ以前に亡くなっている次男さんや長女さんが触れるはずがないし、ばあちゃんも小さすぎてよく分かっていなかっただろうから。解き方を知っている人間が死亡して、解き方が分からなくなった秘密の部屋に隠せば誰も手が出せない。良いアイデアだと思う。クラウドさんは
でも、と一呼吸開けてから話を続ける。
「その時点で、秘密を知っているのは失踪した初代とクラウドさん──それを教えた張本人のジャックの三人だけ。今の今までジャックが現れなかったことを考えると、奴は元の世界に戻っていた可能性が高い。これで霞ねぇさんに喋ったいくつかの小話以外、この団藤家の一大
快人がピースサインをして「二」の数字を強調する。
「一つは息子の雷吾さんがどこからか大黒真珠を見つけて、資金難から博物館に売ってしまったこと。これはある意味、クラウドさんの封印を強めたとも、求めている相手に対してつけ入る隙を与えてしまったとも言える。現にジャックの奴は博物館からまんまと盗み出してるからな。そして、もう一点はジャックが帰ってきたこと」
「パーツを分けただけで壊さずに隠していたことを考えると、二度と戻ってこないと思っていたのかもね」
「むしろクラウドさんが屋敷から追い出したのかも知れねぇな。これでアイツが宝の秘密を知っていたことにも説明がつく。なんせ教えた本人だからな。だが、俺が今話したことはただの推測だ。結局なぜ彼がここまでしたのかは、本人のみぞ知るだ。純粋に怖かったのか……二代目当主として家を守りたかったのか。クラウドさんの目論見は残念ながら長続きはしなかった。そのお宝を何故か探し始めたジャックと、それを追ってここまで来た俺達のせいでな」
そう自嘲気味に話した快人が時計を見る。かなり遅い時間になっていた。
「今日はここまでにするか」
「そうね、流石に疲れちゃったわ」
「読んでたのは、俺だけどな」
「では、
快人が何も言わずに霞を抱え上げたのだ。
「じゃあ、さっさとこんな空気の悪い所からはオサラバしようぜ」
「あっ、はぃ……」
また赤くなった顔を手で隠す霞を抱え、楽し気に談笑をする様子を見せて階段を上っていく。
「あ、ちょっと……! もう!」
一人置いてけぼりにされたアリスは悪態をつきながらテキパキと車椅子を畳むと、その後を追いかけた。
白虎荘の食堂に戻り、遅い夕食を済ませた三人は就寝の挨拶もそこそこに、それぞれの部屋に戻った。
快人は研究室や日記を見て出てきた嫌な汗を流すため浴室に入り、シャワーの蛇口を恐る恐る回す。昨日のこともあり手を当てて湯加減を確認する。顔が安心した表情に変わった。
「よかった。あったけぇ……ボイラーの調子でもおかしかったのか?」
自分を納得させるように言いながら体を洗って浴槽に浸かる。こちらの温度もそれなりに快人のお気に召し、昨日よりは長く入浴することになった。
「ふぅ、いい湯だった」
寝巻に着替えた快人がタオルで頭の水分を取りながら浴室から出てくる。直後、隣からアリスが出てきた。その表情は快人と同じく、昨日と違っていくらか上機嫌で髪もちゃんと乾いていた。
「よぉ、どうだった?」
「昨日とは大違い。状況も進んだし、食事も美味しい。お風呂もいい温度だったから、疲れもいくらか取れたと思うわ」
今日はよく眠れそうよ、と嬉しそうなアリスが自分の部屋のドアに手を掛ける。
「じゃあ、おやすみなさい」
「おう、おやすみ」
部屋に戻った快人はベッドに入ると後ろ手に手を組んで枕に頭を乗せた。
(さて、明日は玄武荘だな。次はどんな謎が待っているやら……)
そう思いつつ目を閉じ、その内に寝息を立て始める快人。安堵からかあっという間に深い眠りへ落ちていった。