小説 仮面ライダールパン   作:竜・M・美日

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 湖の風に誘われ、音符が飛び立つ。


第9幕 朱雀/翼の音が水面に響く

 夜の帳が下りた頃。快人はベッドの中で眠りについていた。

「──いと……さん」

「……んっ……?」

 誰かに呼ばれた気がしてボンヤリと目を開け、薄暗がりの中、ゆっくりと辺りを見渡す。

 ベッドの(ふち)に何者かが座り、快人の顔を覗き込んでいた。長い茶髪に、若干青みかがった瞳、純白のドレスに身を包み、(ほが)らかな表情をしている女性だった。

「…………」

 夢見心地の快人とその女性の視線が交差する。女性は優しく微笑むと、ゆっくりと腕を上げてどこかを指で差した。

 快人はつられるままにその方向を見ると、そこにはベッドの横に取り付けられた呼び出し用の紐の一方。よく分からず再び女性に目を向ける──いなくなっていた。

 それを不思議に思う時間も無く、快人は力尽きたように目を閉じて再度眠りに落ちた。

 

 (おぼろ)げな意識の中、冷たい銃口が向けられる。まだ幼い少女でさえ死を悟った。辺りに破裂音が響く。目の前がブラックアウトする。

 再び鉄製の冷たい銃口が向けられ、破裂音がした。

 銃口、破裂音。銃口、破裂音──何度も何度も、何度も同じ場面が繰り返される。

「う、うぅ……」

 アリスは冬場とは思えないほどの大量の汗をかき、ベッドで激しく寝返りをうつ。昨日と同様にまた悪夢に(うな)されていた。

「くっ……ぅ、ゾ、ルーク……」

 アリスにとっての心の()り所であるその名前をつぶやく。

 そんな悪夢に苦しむ──その姿を二体の人影が恨めしそうな目付きで見ていた。

 

  十二月二十日 朝 白虎荘 滞在四日目

 

 朝。着替えを終えた快人が部屋から出る。

「おはようございます」

 そこで一人の若い執事が通りかかり、丁寧に挨拶をしてきた。

「ああ、おはよう」

 快人も返事をする──すぐに怪訝(けげん)な顔をして振り返った。執事は普通に廊下を歩いていく。自分の持ち場なり用事なりに向かうのだろう。

「……いたっけ?」

 見覚えが無いため快人は首を傾げながら、アリスの部屋のドアを叩く。

「……はーぃ……」

 気の抜けた返事が返ってきた。

「おはよう。朝だぞ」

「……ぅーん」

 声の張りから明らかに調子が悪そうだった。

「……大丈夫か? 休むか?」

 ここしばらく見るからに不調なのは知っていたが、その原因が分からない快人は彼女がいることもあって、女性に関するデリケートな内容かと考え、当たり障りのない問いかけをする。

「……だいじょうぶ。だけど……朝食は遠慮するわ……」

「分かった。じゃあまた後で。朱雀荘な」

「……ええ」

 少し心配に思いながらも快人は食堂に足を向けた。

 

 食堂ではいつも通り、上座には霞と執事が居る。

 霞は初日のか弱そうな印象はどこに行ったのか、すっかり明るい。執事の顔色も大分良くなっている。霞が言っていたが環境が変わることで、体調も改善されるようだ。

「おはようございます」

「おはよう。霞ねぇさん」

「あら? アリスさんは如何されたのですか?」

「あぁ、ちょっと寝坊したみたいでさ。朝食はいらないって。悪いな」

 快人が申し訳なさそうに、その件を伝える。

「そうなのですか……大事でなければよろしいのですが……」

 霞が不安そうな表情を浮かべた。そんな中、いつも通りメイド達が食堂の中に入り、配膳していく。

「ありがとう」

「いいえ」

 昨日に比べたらはっきりとした声で、すっかり快人の担当になっていたメイドが返事をしてきた。

「ごゆっくり、お召し上がりください」

「どうも」

 配膳が終わると、メイドは頭を下げて食堂を後にした。

「だいぶ歓迎してくれるようになったみたいだな」

 そこまで言ったところで、快人がしまったと口を閉じる。流石に身内とはいえ、主人の前で小言はマズイと思った。しかし、当の霞は苦笑していた。

「申し訳ありません。なにしろ、ここにお客人は滅多に来られませんので……。訪ねてきたと思ったら、オカルト的な方面から初代の噂を聞きつけて興味本位でやってこられる方が多く。時には無作法な方も……。ですので、皆、外の方には少し不信感があったのかも知れませんわ」

 確かに真偽が分からない噂話で、一々いたずらに訪ねて来られれば、誰だっていい顔はしない。しかもそれがオカルト的な内容なら尚更だ。少々不機嫌そうに見えていたのは、そういう事情も絡んでいるのだろう。

「じゃあ、心を開いてくれてよかったよ」

 雰囲気を明るくしようと快人が笑顔を見せると、霞も笑顔で返した。

「気分が落ち込む話をしていたら、味が悪くなってしまいますわ。それでは、いただきます」

「いただきます!」

 快人は元気よく、霞はゆったりと、食事に手をつけていった。

 

 食事が終わり、執事を外に出し、二人が今日の予定を話す。

「今日は朱雀荘で、クララ様の隠し部屋の探索ですわね」

「ああ。パーツはあと二つ。早く見つけねぇと。奴がどっから狙ってるか分かんねぇし……」

 快人の言う通り、ジャックは「怪盗」を名乗っている。どこから攻めてくるかは分からない。今はまったく動きが見えず、また予想外に順調に進んでいるとはいえ、悠長にもしていられない。

「ならば、急いで参りましょう。初代の悪事を繰り返させないためにも」

 霞が力強く言い、快人も頷いて答える。

 早速、快人が席を立つと霞の車椅子のハンドルを握り、食堂を出て行く。目指すは朱雀荘──二人の様子を老執事が通路の陰から覗いていた。

 

  同日 昼前 朱雀荘

 

 他の邸宅と同じく不死鳥の紋章を越えると、朱雀をイメージした赤を基調に絨毯(じゅうたん)や家具が染められていた。

 また窓の向こうには、森の中にも関わらず小さな野球場ほどの湖があり、地理的に考えるとここが青龍荘を通る川が流れ着く先になる。

 今は冬なので水面には氷が張っており寒々しい印象だが、冬を越せば周囲を草花が生い茂げ、美しい景色が広がることが想像できた。

 

 二人が朱雀荘に入ってくると、一階の廊下の両開きのドアの部屋の前に、また少し化粧が厚くなったアリスが壁を背にもたれていた。

「おはようございます……!」

 霞が驚いた声で挨拶をする。

「おはよう」

 アリスはそう言って笑ってみせるが、やはり調子が(すぐ)れないのか、口角が少し上がるだけに留まる。

「お加減の方はよろしいのですか?」

「えぇ……。今日は朝食断っちゃってごめんなさいね」

「そんなこと! お気になさらないでくださいまし」

「本当に大丈夫なのか?」

「大丈夫よ。それにまたフランス語でヒントが書いてあったら読めるの?」

「それを言われたら、なんとも言えねぇけどさ……」

「じゃあ早く進めましょ。部屋は多分ここよ」

 アリスが親指で隣にあるドアを指す。

 霞と快人は顔を見合わせるが、快人がやれやれと頷く。霞はドアまで移動し、鍵穴に朱雀の鍵を挿し回す。快人が開けると、ここも昨日よりもマシだがカーテンが締め切られて薄暗い。

 壁のスイッチでライトをつける。そこは中央にグランドピアノが置かれた、学校の一教室ほどありそうなフローリングの大広間だった。

「部屋……じゃねぇな。広間だ」

「なら、寝室はどちらに……?」

 霞の問いに快人は上を向く。実はこの朱雀荘に関しては、二階建てにも関わらず上階に通じる階段が見当たらなかった。

「二階だろうな。隠し部屋兼寝室ってとこか。年頃の女性には丁度いいだろうな」

 それで、と快人は意味ありげに置かれたピアノに狙いをつける。

「多分、このピアノが謎解きの鍵だろうな」

 脚の部分を見ると移動用のキャスターが無く、完全に床から動かせないように固定されていた。おそらくピアノを通して床下に仕掛けが組んであった。

「こういう時の定石(じょうせき)は?」

 快人がピアノに手を掛けて二人に尋ねる。

「決められた曲を()く」

 アリスが事もなげに答えた。

「だろうな」

 埃が積もったピアノの鍵盤蓋(けんばんぶた)を開ける。

「さて、音は鳴るかな?」

 長年放置されていた物だ。内部の(げん)が切れていれば、謎解きに支障が出てしまう。端から順番に鍵盤を鳴らしていく──すべて鳴った。一安心してホッと息を吐く。

「さて、何を弾けばいいのかなっと……ん?」

 そこで快人が怪訝な顔をした。

「ちょっと待て。楽譜はどこだ?」

 ここにはピアノと初代一家が座っていたであろう椅子が置いてあるだけで、曲を弾くための楽譜、どころかそれを保管する棚すらない。

「まさか……」

 嫌な予感がしたアリスが困った顔であごに手を置く。

「クラウドさんが謎を解いた後に、楽譜を二階に入れて部屋を閉めたってことは……無いわよね?」

「ええっ⁉」

 それを聞いた二人が同時に騒然とする。

 確かにあり得ないことではない。もし、厳重にするならば、むしろそうした方が守りが強固になる。

「それとは別に、祖父が燃やしてしまった可能性も……ありますわ」

 霞の意見も一理あった。

「いや、そんなことねぇって!」

 だが、一人、快人だけが激しく首を振って否定する。

「それならパーツも仕掛けも全部ぶっ壊してるはずだ! 残ってる以上、クラウドさんは謎を解いたんだ!」

 目を皿のようにしてピアノを見る。積もった埃をジャケットの(すそ)で拭い、必死に調べる。

「落ち着きなさい」

 アリスが焦る快人を(いさ)めにかかった。

「もし二階にあるんだったら、問題ないなら天井を壊してもいいんじゃない?」

「えぇ、わたくしが許可いたします。少々、天井を崩しても構いません」

 その提案に霞も賛同する。

「……違うんだ。そういうことじゃないんだ。クラウドさんが解いた謎に挑んでみたいんだ。諦めたくないんだ。男のプライドって奴かな」

 そう言うなり、今度は床に這いつくばってピアノの下に潜り込んだ。

「ですが──」

 霞が意見しようとするのを、アリスが手で制すると諦めたように首を振る。

「こうなったら止められないわ。彼のおじいちゃんもそうだったから」

「そうなのですか……?」

「ええ、ゾルーク……来蔵さんにそっくりよ」

「……よく分かってんじゃねぇか」

「お陰でこっちは何度も大変な目に遭ったのよ」

 頑固な快人に対して、少し嫌味交じりに言い放つ。

「その諦めの悪さのお陰で、助かったこともあったんじゃねぇか? このヒントみたいに」

 ピアノの下から埃がついたままの顔の快人が笑みを浮かべて出てくる。

「……へっ?」

 アリスがキョトンとして声を上げた。

「書いてあるぜ。フランス語の文字」

「あ、あったの……?」

「ああ。早く読んでくれ」

「……あぁもう。こういう所には入りたくないのに……」

 そう、ぶつくさと言いつつも埃(まみ)れの床に寝そべり、快人の隣につく。

「どこ?」

「ここ」

 快人が指した所には、確かにクラウスの天球儀と同じようにナイフで文字が掘られていた。

「確かに……えっと、『鳥が放たれ、翼が羽ばたく時、目に見える、目に見えぬ音は湖に響くだろう』? 何これ? どういう意味?」

「さあね。まだ分からねぇ」

「埃に塗れただけ……ハッ、ハッ、ハクシュン!」

 するとアリスが口と鼻を抑えてクシャミを始めた。埃を吸い込んでしまったのだ。

「わっ、おい、大丈夫か?」

「そりゃ、こんな、埃だらけの所……クシュン! いたら、クシャミだって……ハクシュン! 出るわよ……!」

「空気の入れ替えに窓を開けた方がよろしいかと……」

 霞がピアノの下に潜っている二人を見ながら不安げに言う。

「分かった、待ってろ。今開ける」

「はっ、はや、く……クシュン!」

 アリスがクシャミで思うように動けないため、先に快人が下から這い出てくる。

 服に付いた埃を払いながら窓に向かい、毛糸で編み込まれたカーテンを開けた。そこには、湖に出るための両開きのガラス張りのドア。内鍵を開け、押し開ける──ビュオー!

 室内に凄まじい勢いで体を刺すような冷風が通り抜ける。昼前とは言え、山岳地帯でしかも水辺近くの冬場の体感気温は氷点下に感じた。

「さぶっ‼」

「さむいいぃぃ‼」

「これは……! 早く閉めてくださいまし!」

「ちょっと待ってくれ!」

 霞に急かされ、快人が慌ててドアを閉める──バサッ!

「…………」

 快人のドアを閉めようとする手が止まり、風を感じていないように、ドアに手をかけたまま立ち尽くす。

「ちょっと快人! 何してるのよ! 早く閉めなさい!」

 自分に向けられた怒号を気にせず快人がゆっくりと横を見た。

 側面に並ぶ窓より長いカーテンが風に(あお)られ、天井に届くほどにはためく──まるで翼の様に。そして、一番大切なのがカーテンの裏には何か模様が縫い込まれていたことだ。

「『鳥が放たれ、翼が羽ばたく時』……」

 そうつぶやいて、ようやくドアを閉じる。すべてのカーテンが羽ばたくのを止め、快人の目の前に降りてくる。丁度、目線の高さに不自然な折り目があった。

「まさか……」

 一方の折り目とカーテンの下の端を摑んで折り返す。

「うそ……」

 その奇行をただ見ているだけだった、後ろの二人が目を丸くする。

「『目に見える、目に見えない音は湖に響くだろう』……」

 なんと、カーテンの裏に音符が縫い込まれていた。

 反対側に掛けられたカーテンも折り返せば、そちらにも音符が編まれている。快人が必要な準備を整えピアノの位置まで戻ると、そこにはカーテンが組み合わさって一つの楽譜になっていた。窓に向くように置かれたピアノからはそれが一望できる。

 本来なら、カーテンを開けるだけですぐ湖が見えるため、四季折々の風景が(のぞ)めたはずだ。今は濃霧(のうむ)が立ち込めて見る陰も無いが、かつては素晴らしい演奏会が開かれていたのだろう。

「……クララ様は、お裁縫も上手だったと聞いておりましたが……」

「それでも、ここまでとはな……」

「これも仕掛けの一つだったのね……」

 三人はその見事な出来栄えのカーテンに感動を覚えていた。

 

「アリス、お手柄だな。クシャミしてくれなかったら気づかなかったぜ」

「まさしく怪我の功名(こうみょう)ね」

「腰壊す前に分かってよかったな」

「うるさいわよ」

 さて、と快人はピアノの椅子に座り、鍵盤に手をかける──が。

「って、俺、楽譜読めねぇよ」

 生憎、音楽の心得までは持ち合わせていなかった。楽器はほとんど触ったことが無い。

「わたくしも……」

「そうだよな……昔みたいに上手く弾くのは難しいよな」

 快人が屋敷に遊びに来た時に霞がピアノの演奏を聞いたことがあった。だが、病気のこともある。あまり無茶はさせられないと考えたのだ。

「えっ、ええ……」

 そこで、何故かぎこちなく返す霞。

「……なら私が弾くわ」

 するとまたもやアリスが手を挙げた。

「弾けるのか?」

「昔ちょっとね」

 それを聞いた快人が場所を譲ると、アリスが代わって座る。楽譜を一度眺めたアリスは鍵盤に指を置くと深く息を吸い込み、吐き出した。

「……いくわよ」

 その言葉を合図に、アリスがカーテンの楽譜を見ながらピアノを(かな)でた。

 二人は少し離れた所から演奏を聞く。聞いたこともない、どこか寂しげな、しかし壮大さもある、まるで籠の中の鳥が大空に解き放たれ、飛び立っていく様な印象の曲。

 そして、演奏が終わると聞いていた二人はアリスに拍手を送った。

「よかったぜ」

「わたくしも胸の中に響く様に感じましたわ」

「私も、なんだか不思議な気分よ」

 演奏したアリスも感じるところがあったのだろう、感極まった様子で目元を拭う。

 だが余韻も冷めやらぬ内に、広間を小さな振動音が響き始めた。二階からゆっくりと天井の一部と一体化していた隠し階段が床に着地した。

「大当たりだったみたいだな」

 下から快人が階段の先を覗く。二階は相変わらず薄暗い。

「よし。二人は待っててくれ。俺が見てくる」

「お願いしますわ。快人様、こちらを」

 快人は霞から朱雀の鍵を受け取ると、見守られながら上った。

 そこは丸窓にベッドや机などが置いてある、ドーム型の部屋だった。その形からは鳥籠を連想させる。どうやら予想通り、クララはこの隠し部屋自体を寝室にしていた。

 机には楽譜が置かれており手に取る。譜面を見る限り、カーテンに編まれた物と同じだった。左上には『翼』と題がついていた。どんな気持ちでこのタイトルにしたのか。自らを籠の鳥だと連想し、団藤家から飛び出したい、そんな願望があったのかもしれない。

 右上には「一九四五年三月三十一日」の日付。帰ってきたら世間に発表するつもりだったのだろうか。しかし、残念ながらこの楽譜が陽の目を見ることは二度と来ることはない。

「…………」

 快人はその事情を思い浮かべ、寂しそうな表情になった。

 だが、あまり感慨に(ふけ)っている訳にもいかないと、頭を振って楽譜の隣に目を向ける。目に赤い宝石を入れた朱雀を模した箱がそこにあった。

 

 二階から快人が降りてくる。その手には三つ目の部品と虎の鍵が握られていた。

「見つかったのね」

「よかったですわ」

「ああ。霞ねぇさん」

 快人は無くなっていた最後の鍵「白虎の鍵」を渡す──霞はその手を握らせると押し戻した。

「えっ?」

「これまでのことで、最後の部品がクラリス様のお部屋にあるとするならば、その謎解きは快人様にお願いいたしますわ」

 クラリスの孫である快人を信じて、すべてを任せる気でいる。

「霞ねぇさん……」

 快人はアリスを見れば同意見らしく頷いた。

「OK。任せてくれ」

 窓の外を見た──日はまだ高い。このまま調査を終えるには時間が余っている。

「じゃあ一旦夕食まで、ばあちゃんの部屋を調べてみるよ。また後でな!」

 霞の思いを汲んだ快人が部屋から飛び出す様に駆け出した。

「よかったの? 行かせちゃって」

 ここ数日、霞は謎解きをするのが嬉しそうだった。にも関わらず、最後はあっさりと手を引いたことに不思議がるアリス。

「ご家族の件に土足で踏み荒らすようなことはしたくありませんから」

 霞は年相応の女性ではなく、この屋敷の主人としての毅然とした表情で言った。

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