ブルーロックの世界に転生したら魔王に憑依していた件について 作:緑黒
門を潜った後に同意書のサインをしたりして青色のバスに乗り、寮に行くことになった。
そして山を越えた先には巨大な四角形の……どう言えばいいのかわからない建物についた。
それにしてもこのプロジェクト、金いくら掛けているんだ? 不思議だ。
パスを降り、作業委員にスマホと財布を渡してボディスーツを渡された。
……
ボディスーツを渡された。
……
えっなにコレ!!? 何、普通にボディスーツ渡してんの、この人!! 他の人も何普通にしてるの!! えっなに、俺がおかしいの? この世界ってボディスーツが結構当たり前の世界なの。俺の知識不足なの?
「潔世一くん、次の人が待っています」
あっ、はい、すみません。
俺がおかしいのか? と思いながら俺はスーツに書いてあった通り、Zの部屋に入った。それにしてもどうしてZになったのか? 名前順では無いだろうし。
部屋に入ってみればこれまた、キャラの濃い人たちがパツパツのボディスーツを着ていた。
マジかー、予想してたけどパツパツだー。なんでこの人達、普通にボディスーツ着てるの? 常識なの? 恥ずかしくないの? 少なくとも俺は着るのが恥ずかしいよ。
「潔くん!」
ドン引きしていた所に爽やかな声の方を向けば、爽やかなイケメン顔でパツパツのスーツを着てた吉良がいた。
吉良くんもパツパツだー、つかやべ、なんかこの状態に少し笑えてきた! 後、吉良くん、無駄に似合ってる! イケメンって、マジでなんでも似合うのか?
笑うのを堪えながら、吉良に挨拶すると──…
「あっワリ」
服が飛んできて、
「……ヘイ、ジーコ、パス……」
人を踏みそうになり、
「キミ、あの吉良涼介!? 日本サッカーの宝!? すげー本物じゃん!」
俺も昔、あんな風に驚かれていたなって少し惨めな気分になったりした。人を笑おうとした罰かな?
五十嵐が300、この中で1番高いのが289の吉良。なんか、これだけ見ると実力順になっちゃうけどそうなると299の俺は下から二番目の実力になるという、悲しいことになってしまう。
そんで俺が着替えたぐらいで絵心が映像に映り、説明を始めた。
『お前らの能力は俺の独断と偏見で数値化され、ランキングされてる。
当たってほしく無い予想が当たってしまったよ、ちくしょう。
さらに絵心の説明は続く、ランキング上位5名は無条件でUー20
もうお腹がいっぱいな状況なのにすぐに入寮テストをすることになった。もう嫌。
『さぁ"オニごっこ"の時間だ』
ルールはボールが当たった者が"オニ"になり、タイムアップの瞬間、"オニ"だった者がブルーロックから立ち去らないといけない。制限時間は136秒、ハンド禁止。
そんでさっきの絵心の話が本当なら、
「なんだよコレ!? こんなんが入寮テスト!!?」
本当にな。
「あっクソ! 自動ドア、開かなくなってる!」
まぁ、こうなることぐらい予想つくしな。なんか一周回って落ち着いてきたぞ、俺。
「やってやんよ……、みんな、誰が脱落しようが恨みっこなしだぜ」
なんか五十嵐も覚悟を決めたようだし、始まりそうだな。
「うぉらぁぁ!!!」
すげぇ声でこっち来た!
「悪いな、潔くん。299位のアンタ狙いだ!」
でしょうね!!
「
おっと。
「あっ!!」
意外と難しいよな、人にボールあてるの。
「バカげてるよ、こんなの……こんな遊びが、トップトレーニングとは思えない!!」
そうか? 意外と良いトレーニングにはなると思うよ。掛けてるもん以外は。
「俺は
そんな理由で参加してたんだ、吉良。けどどうやって否定するんだろ、強くなっちゃったら肯定になっちゃうし。
「
出てるよ、なんか黒いのが出てるよ吉良くん!? 後、今更だけどあんまり反応返してないのに普通に話しかけくるけど、なんで?
「へぐっ」
吉良の闇の部分を見ていた横で黄色メッシュの男が、五十嵐の顔面に逆立ちキックを食らっていた。
つーかなにあれ、カポエイラ*1?
「痛って、……おい!? ファウルだろ、ファウル!! こんなん、試合だったら一発──」
「むにゃ……、禁止なのはハンドだけでしょ? おはよ」
いやいやいや、どっちもツッコミどころ多いから。
五十嵐、あんなキック食らってなんでそれだけで済んでんだよ。ゴガシャって鈍い音したしすごい鼻血出てたぞ。普通、そんなにハキハキ喋れないから。
そんで、黄色メッシュ。何、流れるように蹴り技炸裂させてるんだ。サッカーしろよ!?
「おい、汚いやり方は嫌いだ」
汚いって言うか怖いよ、その子。
「正々堂々と戦え」
「……マジメくんですかぁ?」
ゴッ
「っしゃあスキあり!! 南無三(笑)」
汚っ!
「っ……にゃろう!! イガグリっ潰す!!!」
ちょっくっつくな、テメェ!?
「へい!」
へいっじゃねぇって!! 離しやがれ!!! おま、本当!!
ゴフッ
「あっ、ワリ、お前じゃねぇ……」
「南無三(笑)」
イガグリ!!! テメェ!!!
「うぉらぁ!! あと1分なら、全力じゃあ!! 逃げ切ったるぜぇぇ」
まちやがれぇ!! テメェの顔面に、シュートぶち込んでやっ!!
ラァッ!!!
「うぉっ!」
アァッ!! ぎり避けられた!! 次は、
「にゃはは♪」
「てめ、コラ!! 降りろ、おい!!」
「ちゃんすだよーん♡」
ハァッ!? どういう状況!?
「いけよ、ホラあっち──……」
「だから、正々堂々……やれっつってんだろうがぁ!! 」
「うぃ!?」
「どわっ!?」
「へへへ♪」
「早くどけ、お前!!」
この隙に、
「あっ ヤベ、ちょ、タイム……」
? ……足、痛めたのか。
「いけ、潔くん!! 当てろ、今のうちに!!」
……
「おっおい! ちょ待て、来んな……来んなってぇ!! 」
……
「さっき狙ったの、謝るからぉ!! 終わりたくねぇよ!! 俺ぇっ、こんなところでぇ!!
……
「……やめろ……、……頼む……」
……
グッ
「えっ…… ぁ……」
…………
「…………?」
………………はぁ
なんか、違う。
こんな弱い者いじめとかじゃなく、もっと、こう……。
わからないけど……
『俺は変わりたい』
…… ……変わってやる!!!
「いいね、キミ
§:side:吉良
だよね? 潰すなら、一番強い奴っしょ♪ 」
「俺かよ」
俺を狙ってきたのはこの中で一番ランキングの高いのが俺だからだろう。
不思議と冷静にいられる俺は蜂楽が撃ってきたボールを避けた。
(けど、遅い。当たるためのシュートじゃない?)
違和感を感じた俺は蹴りを仕掛けてくる蜂楽の攻撃を、どうにか避けてその隙を突いてすぐさま距離を取った。
(!?)
ミスキック……!? これでもう大丈夫──
「潔くん……?」
ボールを目で追っていたら、目の前に潔くんがいたに気づいた。
けど、なんだこの違和感は?
……!? "目"だ!! "目."が俺を見て──
気づけば、顔にボールをぶつけられ時の鈍い痛みと
無慈悲に見下す、潔くんがいた。
スーツの魔力
1日目
潔「マジでこのスーツ着なきゃいけないのか」
2日目
潔「このスーツ、着心地は良いんだけどやっぱ恥ずい」
3日目
潔「……みんな、平気な顔してるしなんか慣れてきたなー」
???日 普通の服でトレーニングした日
潔「……なんだろ、普通の服なのに違和感が?」
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やる気になるので