Fate~嵐を呼ぶ、野原一家とカルデア危機一髪!!   作:静かなるモアイ

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野原一家、カルデアに向かう。


やっぱり、巻き込まれたぞ

ある日のこと、リッカはしんのすけを連れて、春日部の商店街を歩いていた。みさえからお使いを頼まれていたこともあり、商店街で買い出しを行っていたのだ。

 

「姉ちゃん、オラ、チョコビが欲しいぞ」

「しんちゃん、我慢だね。私だってチョコビが欲しいよ?でも、ママはギリギリしか渡してないからね」

「うもぉー、母ちゃんはケチですな」

 

日曜日ということもあり、リッカは学校も部活も休み、幼稚園は休みなのでしんのすけも暇であった。大黒柱のひろしは家でぐーたらしてるかも知れないし、専業主婦のみさえは洗濯物をしてくれている*1し、リッカとしんのすけもお手伝いをしなければならないだろう。

 

みさえから頼まれていた物は買ったし、後は帰るだけであったが、その時…リッカは何かを目にする。

 

「む?なんじゃ、ありゃ」

「姉ちゃん、どうしたの?」

 

「アンケートいかがですか?最新の国税調査でも有りますよ!!国税調査を受けてくれた方には、もれなくお菓子詰め合わせをプレゼントします!!」

 

そこでは国税調査が行われており、簡単なアンケートを受けて、掌を機械でスキャンするだけで、チョコビなどが入ったお菓子詰め合わせを貰えるのだ。しんのすけにとって、チョコビは大好きなお菓子であり、アンケートに答えるだけでチョコビ+色々が貰えるということもあってか、しんのすけは……

 

「姉ちゃん!!オラ、あのアンケート受けたいぞ!!」

「うん!じゃあ、一緒に行こうか!!アンケート受けるだけでお菓子貰えるなんて、お得だね!!」

 

このアンケートを受けたいようだった。そりゃそうだ、アンケート…早い話、質問に答えるだけで大好きなお菓子が貰えるのだから。

だが…この時、リッカとしんのすけは知らなかった。この国税調査であるが、実は日本国主催の国税調査ではなく、表向きには国連の医療機関として知られるカルデアによる、レイシフト適性を持った民間人を探すための調査だったのだ。そうとも、知らず……リッカとしんのすけは受けてしまった、これが全ての始まりであった。

 

「はい、お礼のお菓子ね。弟くん、お姉さん、ありがとう」

「おおー!!おじさんふともも!!」

「ふともも?」

「太っ腹ってことですよ、行くよ、しんちゃん」

 

手を繋ぎ、国税調査のアンケートを終えたリッカとしんのすけは自宅に向けて、帰っていく。その後ろ姿を見送り、その姿が見えなくなったことを確認して、アンケートを行ったカルデアの職員は2人のレイシフト適性を確認する。

 

『野原しんのすけ、レイシフト適性有り、マスター適性 規格外』

『野原リッカ、レイシフト適性 規格外、マスター適性 測定不能』

 

「なんだよ、測定不能って!!何百人検査を行って、ようやく適性者が出たと思ったらマスター適性規格外ってなんだよ!!規格外を通り越して測定不能ってなんだよ!!

よし、なんとしてでも、あの2人を確保しろ!!」

 

リッカとしんのすけのことは直ぐに、カルデア本部に伝えられたのだった。

 

そして、カルデアからの指示は速やかに、2人の身柄を確保せよだった。と言うのも、レイシフトの適性を持つ人間は希少であり、カルデアが頑張って頑張って探しまくっても原作では48人しか集めることが出来なかった、それほどに希少な人材だったのだ。

 

「へ!?」

「お」

 

気が付けばリッカとしんのすけは、屈強な黒服スーツ姿の魔術師+関係者に囲まれて、あっという間に捕まってしまったのだった。希少なマスター候補だ、レイシフト適性とマスター適性を掛け持つ優秀な予備…逃がすことは出来ないのだから。

 

「うんぎゃぁぁあ!?なんじゃこりゃ!?誰じゃあ、どさくさ紛れに尻さわったヤツ!!」

 

リッカの悲鳴?はかきけされ、野原姉弟は拉致かれたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

その日の夕方。

 

「遅いわね、リッカとしんのすけ」

「しんのすけが色々とやらかして、リッカが振り回されてるだけだって、いつものことだよ」

 

ちょっと帰りが遅いリッカとしんのすけを心配する両親。いつものことかな、と思うことにするが…実際には優秀な人員を確保するためにカルデアに拉致されてしまったが、気にしてはいけない*2

 

と、その時だった。

 

庭からシロが「ワンワン!!ワンワン!!」と可愛らしく聞こえるが、懸命に吠えている。すると、ピンポーンとインターホンが鳴り響いた。

 

「はい、どちら様ですか?」

 

みさえがドアを開けると、そこには銀髪で長い髪を靡かせたリッカより少し歳上ぐらいの少女が立っていた。めちゃくちゃ美少女であり、スタイルも良く豊胸であった。

 

「はじめまして。私は人理継続保証機関カルデアの所長、オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアよ。

面倒だから、単刀直入に言うわ。貴女方の御息女 野原リッカ、御子息の野原しんのすけはカルデアで身柄を確保しました」

 

オルガマリーと名乗った少女が告げた真実、それはリッカとしんのすけをカルデアで身柄を確保したということであった。

 

「簡単に言うとね、娘さんと息子さんは特別な素質があり、人類を救うために我々カルデアに協力していただくことになったの」

 

食卓に座り、ひろしとみさえに事情を説明するオルガマリーちゃん。

 

「待ちなさいよ!!それだけで、私達の子供を巻き込んだの!?」

「そうだそうだ!!いくら、国連の医療機関だからってそんなのは横暴だろ!!」

「ええ、そうね。カルデアが表向きの医療機関なら貴殿方が正しいでしょう。ですが、カルデアは医療関係の研究もしていますが、真実は違います。真実は人類の滅びを回避するための観測所です」

 

オルガマリーちゃんは語る。一般的にカルデアは医療研究を主とする、国連の医療機関ということになっている。だが…その真実は特殊な技術で人類が存続する旅路…人理を観測して、人理が途絶えそうになったらその原因を排除する人類の未来を救う場所だったのだ。

 

「そして人理は2016年以降、観測されませんでした。このままでは人類は滅亡します。人理を救うために、貴殿方の息子と娘をお借りします。一応、予備という役割ですので、後方支援やバックアップ要員ですので危険な任務にはつきませんが…」

 

と、オルガマリーは告げる。因みにマスターとはサーヴァントと呼ばれる、地球の記録に刻まれた英霊と呼ばれる存在を使い魔として使役する人物であり、しんのすけとリッカはその適性があるとのことだ。当然、マスターになれば後方支援と言えど危険が付きまとい、最悪の場合は命を落とすだろう。

 

「冗談じゃない!!リッカはまだ15歳、しんのすけは5歳だぞ!!2人は子供なんだ!!」

「魔術の世界では私より年下でも、遥かに強い子供も居ます。人類のためよ」

 

オルガマリーの言葉に、親としてひろしが反論する。そんなオルガマリーにみさえはお茶を差し出した。

 

「どうぞ、遅くなったけど」

「ありがとう、いただくわ」

 

ゴクゴクとオルガマリーは差し出されたお茶を飲み、一息つく。日本のお茶はほのかに甘くて美味しいわね…と感想を述べるオルガマリーであったが、次の瞬間!!

 

「うっうぐぅぅ!?お腹が!?」

 

突如として強烈な便意が襲い、オルガマリーは左手で腹部を抑え、右手で肛門を抑える。更に魔術の強化を用いてもれないように肛門の筋肉を限界まで強化する。

 

間違いない、何かをお茶に盛られた。だが、オルガマリーはリッカが冬木で起きたとある事件(聖杯戦争)に巻き込まれた被害者であった事を事前に知っており、春日部でレイシフト適性調査を開始する以前から野原一家の事を調べていたが、調べれば何もない民間人。毒なんて手に入る訳がなく、考えられるのは……何らかの市販薬!!

 

「まさか…貴方達!!」

「そうよ!!そのお茶に便秘薬をいれたわ!!1週間の強力な便秘も治る、超強力なヤツ!!それも規定量の10倍ね!!」

「10倍!?えっ!?10倍!?70日分の便秘に効くじゃない!!人間どころか、人外でももらすわよ!!」

 

みさえはお茶に便秘薬…しかも薬剤師が居るお店でしか買えない、超強力な下剤をいれたのだ。しかも10倍の量である、そもそも便秘薬と下剤は同じものであり、決められた量より多く飲んでしまえば自分の意思に反して出てしまうこともあり、オルガマリーは油断すれば出てしまう状態である。

 

10代後半の美少女、うんこ駄々もれ事件!!間違いなく、事案である。

 

「でかしたぞ、みさえ!!」

「何が目的なのよ!!それより、トイレどこなの!?」

 

しかし、みさえとひろしはトイレの場所を教えない。2人はこっそりとオルガマリーにバレないように、リッカとしんのすけに会うために作戦を開始したのだ。幸いにも、オルガマリーはカルデアのトップであり、形上は最高責任者…オルガマリーから承諾を得れば自分達もカルデアに行って、しんのすけとリッカの手助けが出来ると!!

 

「その前に、この承諾書にサインして頂戴!!」

 

みさえがオルガマリーに見せた承諾書、そこには『私、オルガマリーはカルデアに野原一家全員の参加を承諾します』と書かれており、オルガマリーのサインを書く欄、判子を押す場所も用意されていた。

 

「さあ、早く!!私だって娘と同世代の女の子が漏らす所をみたくないわ!!」

「いやよ!!危険なことに、出来るだけ民間人は巻き込みたくないの!!大丈夫よ…オルガマリー…きっとトイレの場所は廊下にあるから…」

 

だが、オルガマリーは魔術師では珍しい善人であり、他人の思いやりが出来る。出来るだけ関係ない民間人は巻き込みたくなく、カルデアはマスター適性の高い魔術師も多く集まっている、そんな魔境に民間人を送り込めばどうなるか?最悪の場合、人体実験や魔術の的として死なない程度に虐められてしまう。

 

全力で肛門をしめて、オルガマリーは千鳥足でトイレを探し出す。

 

「「行かせるかぁぁあ!!」」

「やめなさぁぁい!!」

 

うんこが漏れそうなオルガマリーVS野原夫妻の勝負が此処に始まったのだ!!

 

野原夫妻の足止めを受け、便意と腹痛のためオルガマリーは苦悶の叫びをあげる。

 

「あっ」

「「げ!?」」

 

すると、オルガマリーの表情が和らいだ。うんこが漏れてしまったのかとおもった野原夫妻は後退りし、オルガマリーから離れる。

 

「バカね!!人理を守る人が、うんこなんて漏らすわけないでしょぉぉ!!」

 

だが、それはオルガマリーの演技であった。夫妻が離れたことで、オルガマリーは廊下に出る。そして、廊下には『トイレ』と書かれた札がかけられた扉を発見する、間違いない…このトイレの奥が今のオルガマリーにとっての全て遠き理想郷……アヴァロン!!ゲフンゲフン!!トイレである。

 

「みつけた…」

「「させるか!!サインかけぇぇぇ!!」」

「いやぁぁぁあ!!私の理想郷が目の前にあるのにぃぃい!!」

 

その結果、オルガマリーはサインを書いて、無事にトイレで出しきった。野原一家のカルデア参戦が決まり、オルガマリーから連絡を受けた部下はリッカとしんのすけを解放し、野原一家は荷物を纏めてカルデアに向かったのだった。

 

「しんちゃん、荷物バッチリ?」

「おまたのおじさんの刀、アクション仮面の人形、カンタムロボ、ぶりぶりざえもん、しりまるだし、スゲーナスゴイデースのトランプも持ったぞ!!」

「完璧ね!!」

 

野原一家、カルデアに旅立つ!!

*1
しんのすけやリッカの私服、汗水垂らしたリッカのスポブラやバレーユニフォーム、そして最臭兵器ひろしの靴下などなど

*2
カルデアだって、予備でもマスター候補を集めないと、人理の滅亡が防げないので必死なのだ




次回……ギャーさん…降臨!!

ギャーさん「問おう、お前が俺のマスターか」

リッカのサーヴァント、ギャラハッド(ギャーさん仕様)だけど、他のサヴァどうする?因みにしんのすけはクレしんキャラ

  • ぶっ壊れ集団(フロム含む)
  • キャラが濃くないと、保てないぞ
  • やっやめろ…ギャーさんだけで一杯なんだ
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