Fate~嵐を呼ぶ、野原一家とカルデア危機一髪!! 作:静かなるモアイ
カルデアの本拠地、それは日本やアメリカではなく、まさかの南極であった。
「しかし、まさかの拾い物したわね」
オルガマリーちゃんは春日部から野原一家全員を連れて、カルデアに戻ってきた。少し、野原一家が色々とヤヴェー連中*1だったので、頭を抱えていた。だが、心労は増えそうであるが、カルデアは新たな戦力を得たのだ。
と言うのも、オルガマリーちゃん70日分の便秘解消下剤事件で、野原家で社会的に死なないためにも野原一家のカルデア参加を認める書類にサインして、トイレで快感を得たオルガマリーちゃん。その事件でひろし、みさえ、ひまわり、そして愛犬のシロもカルデアにやって来た。一応、念のために、ひろし達もレイシフト適性とマスター適性を調べたのだ。レイシフト適性が有れば、リッカとしんのすけが配属されるDチーム(数合わせ)に入れ、なかったら職員の手伝いをしてもらう予定であった。しかし、検査の結果…
野原ひろし レイシフト適性有り、マスター適性有り
野原みさえ レイシフト適性有り、マスター適性有り
野原ひまわり レイシフト適性規格外 マスター適性規格外
野原シロ(雑種犬) レイシフト適性有り マスター適性有り
だったのだ。なんと言うことでしょう、野原一家は全員なんなら愛犬のシロまでマスター適性とレイシフト適性が有ったのだ。ひまわりに関しては全てが規格外、生まれが10年早ければ、間違いなくAチームに入れたほどである。
「野原さん達、凄かったわよ!!身体能力がもう超人ね!!ひろしさんも、どこでカンフー習ったのかしら?」
と、オルガマリーの後ろから屈強なオカマが話しかけてきた。このオカマはペペロンチーノ、カルデアが誇るAチームのマスターであり、Aチームは勿論、他のマスター達のサバイバル術の指南役でもあるのだ。
一応、野原一家は幾度も世界を救ってきたが(カルデアはオルガマリーが聞くまで全く知らなかった)一応は民間人であり、最低限のサバイバルを身に付けてもらうために、ペペロンチーノから講習を受けたのだが…
御存知、野原一家はぶっちゃけ人外の領域に片足を突っ込んでいる。力のみさえ、技と足くさのひろし、嵐を呼ぶ5歳のしんのすけ、みさえをロープで牽引出来るひまわり、そしてバレーで鍛えた?フィジカルオバケのリッカである。
「ほぼ垂直に近い壁も走って登ってたわよ。ひまわりちゃんなんて、軽々と50キロ以上の重りを牽引してたわ」
「垂直の壁!?てか、ひまわりは赤ちゃんよね!?素の私より力強くない!?」
野原一家、低級のサーヴァント相手なら互角に戦える説が出てきた模様。オルガマリーは大きな溜め息を吐き出した。
「まあ、良いわ……でもね」
「ええ、わかってるわよ。野原さん達は自分で選んだとは言え、民間人。しんちゃんとリッカちゃんは私達大人が巻き込んでしまったわ。危険には巻き込ませないわよ」
ペペロンチーノ個人としては野原家の事を気に入っており、素質が素晴らしいと言えど危険に巻き込ませたくない。
「ええ、行くわよペペロンチーノ。ファーストオーダーから野原一家は外してるわ」
オルガマリーとペペロンチーノはカルデアのファーストミッション、ファーストオーダーに向かっていった。
一方の野原一家。
カルデアの人員には各々、個室が与えられる。だが、野原一家はギリギリの滑り込みで決まったメンバーであり、野原夫妻とひまわりが同じ部屋、しんのすけとリッカに各々個室が与えられた。シロはしんのすけの部屋である。
野原夫妻+ひまわりの部屋が一番大きく、リッカ達はその部屋に集まって、カルデアに前から所属していた医師のロマニ・アーキマン、そしてAチーム所属の目隠れ後輩巨乳美少女マシュ・キリエライトから座学の講習+歴史の偉人の勉強であった。
「ねぇ、マシュ、ドクター。どうして歴史の勉強が必要なの?」
しかし、歴史の勉強がマスターに必要なのだろうか?答えから言うと、必要である。
「はい。先輩の疑問も有るかも知れませんけど、サーヴァントの皆さんの多くは過去、実際に生きた英雄が多いです。勿論、桃太郎やシンデレラのように創作上の人達も居ますが…」
サーヴァントの多くは過去に実在した英雄が大半だ。勿論、中にはブケファラスや赤兎馬のように動物が英霊となった例もある。だからこそ、歴史を学び、その英霊の生き様や旅路を知れば弱点や長所も知れるのだ。
例えばヘラクレスは十二の試練を乗り越え、その分魂のストックがあり、クー・フーリンは自身のゲッシュ(誓い)が原因で死んだ、などなどだ。
「それと…魔術師の間では常識なんですけど、アーサー王伝説は伝わっている内容と真実が違う場合があります」
マシュはそう告げ、分厚い資料を取り出した。
「アーサー王なら、俺達も名前は知ってるぞ」
「あれでしょ?イギリスの大昔の王様よね」
ひろしとみさえもアーサー王なら、名前は聞いたことがある。それ程にアーサー王伝説は名前だけでも有名なのだ。
「はい。その中でも、聖杯探索の騎士…ギャラハッド。彼の逸話は真実と大きく異なるそうです」
マシュの言葉を聞く野原一家。
ギャラハッドとはランスロットの息子であり、聖杯伝説でイエス・キリストの遺した聖杯を発見し、穢れなき身体で昇天したとして伝わる。
「彼は確かに聖杯を見つけたそうですが、昇天の願いは叶えてません。これはキリスト教が欧州に広まったあと、ヨーロッパ文学の人達が広めたそうです」
マシュは1枚の写真を取り出した。それはカラー写真であり、金髪で10代後半~20代前半のイケメンな青年、白髪でマシュと何処か似た10代後半の少年が写っていたのだ。
「この私にちょっと似ている人がギャラハッド本人、青年がアーサー王本人だそうです」
「「「はぃぃいいぃ!?写真残ってるぅぅの!?」」」
「たいたいたーい!?」
「ほうほー、イケメンですな」
あり得ない、そもそも写真は1800年以降に出来た技術であり、それより1000年以上前のブリテンではあり得ないことだ。
「はい、ですが……ギャラハッドは写真とカメラを作り、荒れ果てたブリテンの土地を豊かな農地にしたり、更に今ではペニシリンなどの薬品も作ったそうです。信じられませんが…」
なんと言うことでしょう…このギャラハッド、どうやって知識を得たのか…それとも発想力で無から作ったのか不明であるが、カメラと写真を作ったり、ゴムひものパンツを開発したり、石灰を撒いて農地を整えたり、様々したそうだ。
「あと、ギャラハッドはあるときから、ランスロットの聖剣であるアロンダイトを保有してます。何時からかは分かりませんが…」
「絵本とかで伝わってるのと違うな…」
驚く大黒柱のひろし。
「ですが…そんなギャラハッドが居てもブリテンは滅亡したそうです」
マシュはそういって、分厚い資料を捲る。
「ランスロットとアーサー王の妃ギィネヴィアが不倫して、円卓の崩壊が始まったそうです」
「「「それは一緒なんだ」」」
「しかも、アーサー王の息子であるロホルトは、ギャラハッドの調査によると…なんとランスロットとギィネヴィアとの子供だったんです!!」
「「「托卵されとるぅぅ!!昼ドラ真っ青!!」」」
ランスロットとギィネヴィア王妃は言い伝え通り、不倫していた。それは良いだろう、だがロホルトを筆頭に産まれた子供は全員…ランスロットとの子供。アーサー王は泣いて良いだろう。
「ですが…その直後、月から吸血鬼の親玉がやって来たそうで……ギャラハッドは単独で吸血鬼の親玉を討伐しなければならなかったそうです。
親玉は真祖と呼ばれる仲間と、死徒と呼ばれる取り巻きを連れてギャラハッドと戦闘。結果的にギャラハッドが勝ちましたが……キャメロットに帰還した同時に、ギャラハッドは過労死したそうです。アロンダイト、ユニコーンの骨から作った近代マルチ兵器*2第七聖典、特級呪具ロンギヌスを全てフル稼働したことが原因とのことで、1週間…不眠不休で戦ったそうです」
「「過労死!?」」
ギャラハッドの死因、過労死。時代錯誤のイレギュラーが死んだことで、ブリテンの崩壊は加速する。
「その後、ブリテンは王妃とその子供の処刑を決めたそうですが、ギャラハッドの墓から取ったアロンダイトを手にしたランスロットが乱入して…王妃達を救い逃走。その際、ガヘリスとガレスが死んでしまい、ガウェインさえも深傷を負ったそうです」
ランスロット、王妃と自分の実子達を救助して愛の逃避行。その結果、ランスロットとギィネヴィアのラブロマンスが有名創作として世に広まることとなる。
「アーサー王の不幸は終わらず、唯一血の繋がった娘であるモルドレッド王女が体調を崩されて、ベッドから立てなくなったそうです。これは主治医だったギャラハッドが居なくなったことも原因とのことで……」
「「「モードレッド女の子だったの!?」」」
弟のように思ってたギャラハッドが世界を救うためとは言え、過労死。唯一、血の繋がった愛娘のモードレッドは病に伏せてしまう。
とどめに、ランスロットとギィネヴィアの愛の逃避行+ギャラハッドの墓暴き。アーサー王のメンタルはボロボロよ!!
「しかも、バグキャラだったギャラハッドが過労死したことが、愛の逃避行でランスロットと共に国外に出たロホルト達が周辺諸国にリーク。その結果、フランスとローマはブリテンに宣戦布告。
ギャラハッドが死去し、円卓は半壊、周辺諸国はこの好機にブリテンを攻めました。アーサー王は単身で立ち向かい、エクスカリバー、ロンゴミニアド、ギャラハッドの遺した第七聖典をフル稼働させて敵軍と戦いました。アーサー王はなんとか勝ちましたが…国はボロボロで湖にエクスカリバーを返し、そのまま眠りについたそうです」
これが魔術師達に伝わる真実の歴史。アーサー王の死去と共に、ブリテンは幕を閉じてしまい、ギャラハッドが作り出したカメラや電球、上下水道などなどのオーバーテクノロジーは消え去ったとか。
『これよりファーストオーダーを始めるわ。野原一家以外のマスターは集合よ、管制室に来なさい』
「集合ですね、それじゃあ先輩……私は行きますね」
「僕も仕事だから行くよ……はぁ…始まったか」
集合がかかり、マシュとロマニは野原一家の部屋から出ていった。
だが、この30分後。大きな爆発音と衝撃がカルデアを襲い、野原一家の部屋は地震のように揺れてしまった。
「えっなに!?」
「じっじしんか!?」
「ワンワン!?」
「隠れなきゃ!?」
みさえはとっさにひまわりを庇うようにして、ひろしはリッカとしんのすけを守るようにする。揺れは直ぐに収まり、館内放送で真実を知ることになる。
『緊急事態発生、緊急事態発生、管制室で爆発が起き、火災が発生。繰り返す、管制室で爆発が起きた』
「爆発?管制室?……マシュ!?」
「はっ!?マシュのお姉ちゃんが危ないぞ!!」
管制室で爆発が起き、更に火災が発生。管制室と言えば、他のマスター達が居るところであり、マシュがいる。マシュが爆発に巻き込まれてしまったということだ…マシュを助けなければならない、リッカとしんのすけは考えるよりも先に身体が動いてしまった。
部屋を飛び出して、管制室に向かって走るリッカとしんのすけ。だが、息子と長女が駆け出して、それを追いかけない親は居ない。
「しんのすけ!?リッカ!?待ちなさい!!」
「待て、俺達も行く!!」
「たいたーい!!」
「ワン!!」
ひまわりを抱っこしたみさえ、ひろし、シロはリッカとしんのすけを追いかけて少し遅れてから、部屋を飛び出した。
「どりゃ!!」
「流石は姉ちゃん!」
瓦礫を蹴り飛ばし、リッカとしんのすけは一足先に管制室に飛び込んだ。管制室は炎に包まれており、そこでは瓦礫に足を潰されたマシュが力なく倒れていた。
「マシュ!!」
「マシュお姉ちゃん!!」
直ぐ様、マシュの側に駆け寄る2人。マシュはどうやら意識が有るようで、顔を上げてくれた。だが、頭から血を流しており、恐らくだが爆発の衝撃で全身に大怪我を負っているのだろう。
「先輩…しんちゃん…」
「しっかりしてマシュ!!今助けるから!!ぬぬぅぅ!!ファイトイッパーツ!!」
リッカはマシュの足を潰している瓦礫を持ち上げようとするが、1人ではほんの少ししか上がらない。
「リッカ!しんのすけ!!てっ!?マシュちゃん!?」
「マシュちゃん!?待ってろ、今助けるぞ!!」
だが、そこに遅れて野原夫妻とひまわり、シロが駆け付ける。ひろしがリッカに加勢し、瓦礫は持ち上がり…なんとかマシュを出すことに成功した。しかし、周囲の炎の強さは増してきており、マシュの足は潰れており…骨が見えている。
「マシュ…足が…」
「先輩…私の事は良いですから、逃げてください」
炎の勢いは増しており、更に爆発が出る恐れもある。正に絶望の最中、リッカの胸の中央に黒い魔術刻印が刻まれた。七枚羽の翼の中央に剣が備わった不思議な刻印、その瞬間……リッカの前に魔方陣が出現した。
魔方陣から莫大な魔力が解き放たれ、その余波で周囲の炎は消える。魔力の放出が終わると、そこには白髪で紫色のライトアーマーに身を包み、黒い外装をはためかせた少年が立っていた。
「問おう……」
「おい、みさえ!!この人って……マシュちゃんが言ってた」
「そうよね!?えっ!?本物!?」
「お前が」
「写真の人だぞ!!」
「たいたーい!!たー!!」
「ワン!!」
「俺のマスターか?」
円卓最強、月からやって来た吸血鬼の親玉の軍勢を滅ぼして地球を救った男 ギャラハッドであった。腰には刀身が白いアロンダイトが鞘に仕舞われており、驚くリッカを見下ろしている。
「えっうん…多分」
「そうか…事故での呼び出しか、令呪はずいぶんセクシィーな場所に有るな、普通は手の甲だが。状況は察した、任せておけ」
ギャラハッドは状況を分析して、マシュの潰れた足に触れる。そして魔術を用いて…マシュの足を瞬く間に戻した。
「えっ!?足が治った!?」
「凄いぞ!!写真のお兄さん!!」
「少し、彼女の脂肪組織由来幹細胞を使ったけどな。細胞の再生メカニズム、幹細胞の働き、人体の構造を把握すれば簡単に出来るぞ。
なにやら難しい医療の話と、気になるワードを言ったギャラハッドであるが、マシュの治療をした後は地面に手を振れて
「全身やけど、爆発の衝撃による内部損傷、内部出血、軽度やけど、人によって症状が別だな。人数が多い、比較的軽いヤツは応急処置…放置しても死なないだろ、重篤は安全圏まで治療させる」
話ながら他のマスター達の応急処置を行っていたのだ。
「これで良し(流石に生首になった少女は助けれないな…あの頭部、魔術刻印が有るのか?だとしたら脳は無事か?普通なら出血+酸素不足で脳細胞の壊死が始まるが、刻印による再生付与なら或いは)」
野原一家とマシュは気付いて居ないが、管制室の端にはオルガマリーの生首が転がったいたのだ。恐らく、爆発で首から下が消し飛んだのだろう。
「お兄さん、なにしたの?」
「この下で怪我した人達を治した。死なない程度だけどな」
「凄いぞ!!じゃあ、パスタのおじさんも無事なんだね!?」
「パスタ?」
「しんちゃん、パスタじゃなくてペペロンチーノさんだよ、ペペさん」
「パスタじゃないか。おいおい、今時のキラキラネームは冷凍食品の名前をつけるのか?」
「「「いや、そんな名前なんです」」」
と、こんな話をしているが、既に管制室のシャッターは閉まり、カルデアスは真っ赤に染まっており…レイシフトのアナウンスが流れているのは内緒だ。
『これよりレイシフトを開始します』
「「「「へ?レイシフト?」」」」
「ワン!?」
その瞬間、マシュ、野原一家、そしてギャラハッドはレイシフトに巻き込まれたのだった。
レイシフト先 2004年 冬木 リッカの始まりの土地。
「なんじゃここ!?」
「全員揃ってるな」
そこは燃え盛る冬木の土地であり、炎上都市冬木と言えるだろう。
なぜかギャラハッドの鎧をビキニアーマーにしたような鎧を纏ったマシュ、野原一家、ギャラハッドはそこにレイシフトしてしまった。
「それで、マスター。名前は?」
「はい!野原リッカです!!この子は弟のしんのすけ、ママのみさえ、パパのひろし、妹のひまわり、愛犬のシロです」
リッカは名前だけでなく、野原一家をギャラハッドに紹介した。
「野原一家だな、ありがとうマスター。そうだな、親しみを込めてリッカって呼ぶぞ。ご家族さんも下の名前で呼ぶ…名字で呼ぶなんて、暫くしてなかったんでな」
ギャラハッドはそう告げ、改めて名乗る。
「俺はグランド・セイバー ギャラハッド。お前の助けを求める願いに応じて、参上した。宜しくな」
『まてまてまてまてまてまて!?なに、この状況!?なに君達、レイシフト出来てるの!?てか、マシュなにが起きたの!?サーヴァントみたいになってない!?
てか、グランド・セイバーだって!?』
物凄く慌てて、ホログラム状のロマニが現れた。すると、そのロマニを見て…
「お前、もしかしてソロモン?グラトモ飲み会に欠席の連絡を送り続けているソロモンなのか?アルの兄貴もぼやいてたぞ、折角美味しい焼肉屋予約しても、ソロモンだけ来ないってな」
『イエ、ヒトチガイデス、ワタシハ、ロマニアーキマンデス(なんで!?なんで!?グランド・セイバーが普通に契約してるの!?リッカちゃん、なんで無事なの!?)』
ドクターロマン!!物凄く動揺する!!
プーサーは後々、ひろしとみさえのグランド両親に救われます。ご安心を
えっ?ランスロット?プーサーに本気で殴られて良いと思う
リッカのサーヴァント、ギャラハッド(ギャーさん仕様)だけど、他のサヴァどうする?因みにしんのすけはクレしんキャラ
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ぶっ壊れ集団(フロム含む)
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キャラが濃くないと、保てないぞ
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やっやめろ…ギャーさんだけで一杯なんだ