Fate~嵐を呼ぶ、野原一家とカルデア危機一髪!! 作:静かなるモアイ
『やあ、リッカちゃん。リッカちゃんはディノズアイランドには行かないのかな?』
ナナも野原一家に馴れてきた頃だった。野原しんのすけはクラスメートであり、カスカベ防衛隊の予備隊員である酢乙女あいと彼女のサーヴァントであるネロちゃまの誘いで、ディノズアイランドに遊びに向かった。
事実、ディノズアイランドはオープンしたと言えどVIP優先のプレオープン。優先的に行けるのは世界的大富豪や権力者、招待を受けた著名人やメディア、そしてディノズアイランド及びその親会社に融資を出していたスポンサーなどであり、一般人は行くことが出来ない。行くことが出来ても、2年後であり…残念ながら正攻法では野原一家は楽しむことが出来ないだろう。
「ねえ、ドクターは行ったの?」
『いや。でもディノズアイランドとカルデアって実は無関係じゃないんだ』
しんのすけはディノズアイランドに向かったが、ディノズアイランドに行くことが出来ないリッカは自宅で、とある人物と通話を行っていた。その人物は元魔術王ソロモンであり、グランドで唯一のデミ・サーヴァント ロマニ・アーキマンである。
ロマニは訳あって確実にソロモン王のデミ・サーヴァントになることが出来た*1。とある方法を使えばノーリスクでソロモン王の力を取り戻すことも出来たが、そうすればロマニの人格も何れは喪われるリスクもあった。だからこそ、ロマニは正攻法でグランドの召喚権限をもつ野原一家に協力してもらい…デミ・サーヴァントと成ったのだ。
『ディノズアイランドのオーナーであるバブル・オドロキーさんはマルチイベントプロデューサーとして有名でね、カルデアが作られる前から、財界人として有名なんだ。
マリスビリーの時代からカルデアに融資してくれていて、僕も会ったことがあるよ』
ロマニは魔眼封じのサングラスをかけており、そのお陰で頭に流れ込む莫大な情報を一時的にシャットダウンしており、今は世界中を旅しながら約10年前にギャーさん(当時は大幅弱体化してセイバー)の手で半殺しにされたアインツベルン本家が流した聖杯を用いた亜種聖杯戦争を阻止したり、キリシュタリアやペペロンと協力して亜種聖杯を用いてサーヴァントを犯罪に使おうとする犯罪者と戦ったり、医師として活躍したりと様々だ。
そんなロマニが教えてくれたが、カルデアは国連機関でもあり、様々な国や企業…財界人からの融資を受けており、その1人がバブル・オドロキーなのだ。
「そうなんだ」
『そう。ところでリッカちゃん……なんで君の後ろでギャラハッドはいじけてふて寝してるの?』
「ディノズアイランドに行けなかったので」
『流石のギャラハッドもディノズアイランドに行きたかったんだ』
「うるせー、こちとら…遺伝子調整されたとはいえ、本物の恐竜を保護したんだ。多分、ディノズアイランドの恐竜も似たようなもんだろ…実際に目にしてないから知らんけど」
リッカの後ろでふて寝するギャーさん。今日は病院からの要請はないし、リッカのサーヴァント仲間は全員用事だったし*2、円卓のメンバーもなにかと全員用事がありダメだった。暇を持て余しており、ふて寝をしているのである。
『えっ?本物の恐竜?』
「はい。ギャラハッドとルガルが言うにはそうみたいです」
『マジ!?ちょっと、魔眼でみよーと!!……てっ!!本当に君達、恐竜保護しとるぅぅぅ!!』
ロマニはメガネを外して、過去と未来を見て…ナナを見る。ナナが遺伝子調整されたとはいえ、本物の恐竜であることを理解する。
『これは凄い!!きっとディノズアイランドも!!』
「だろ?きっとリアルジュラシックパークだ」
『例えが古いなおい!!今はジュラシックワールドでしょ!!……えっ?』
ロマニは魔眼でディノズアイランドの様子を見ようとした。だが、直ぐにメガネをつけ直して、魔眼を封じる。
『リッカちゃん、ギャラハッド。そこにしんのすけくんとひまわりちゃんは居るかい?』
「いないよ?」
『なら話は早い。君達が保護した恐竜は絶対にディノズアイランドに手渡しちゃいけない。それと、ディノズアイランドの恐竜は……全部ロボットだ』
ディノズアイランド。そこはカスカベから少し離れた東京都に存在する現在はVIP御用達のテーマパークであり、世間一般では唯一…本物の恐竜が飼育されている場所である。
「おー!!ここがディノズアイランド…」
「凄い!!まさか、本当にディノズアイランドに来れるなんて!!」
「ありがとうあいちゃん!!」
「ぼー…本当に恐竜が…」
「凄い!!本物の恐竜!!」
「本当はしんさまと2人きりの予定だったのに…」
「あいよ、皆で来た方が楽しいぞ!!」
黒いベンツがディノズアイランドに到着した。そのベンツからしんのすけ、風間くん、マサオくん、ネネちゃん、あいちゃん、そしてあいちゃんのサーヴァントであるネロちゃまが出てきた。
あいちゃんの実家である酢乙女家は日本有数の大財閥であり、十数年前に財閥だった遠野家*3を吸収したため…国内では無敵である。
(ふふふ!!今日はアルトリアもいないし、子供達の他のサーヴァントも居ない!!余の天下だな!!)
ネロちゃまは子供達を一人占め出来ることもあり、嬉しそうだったが…
「しんのすけ!それにカスカベ防衛隊の皆ではないか!」
そこに私服姿のヤマトタケル*4がやって来たのだ。
「タケルの兄ちゃん!」
「宮家の方々と来たのだが…少し気まずくてな、私も一緒に良いだろうか?又兵衛やリッカ、ギャラハッドの代わりにはなれないが」
ヤマトタケルは宮家…天皇陛下の弟君のご家族と来られたが、少し気まずくなり、偶然にもしんのすけ達を見つけ、此方に来たのだ。
「てか、宮家?」
「天皇陛下の親戚だよ、しんのすけ」
「ほうほー」
だが、やって来たのはヤマトタケルだけではない。
「ふふふ、皇子様だけではありませんよ」
「まったくだぜ、おいネロ。オレ達も忘れてねぇーよな!!」
更に、モードレッド姫様、そしてガウェインも居たのだ。
「よっネネ、お待たせ」
「モードレッドさん!!」
「トオル、私も来ましたよ」
「ガウェインさん!!」
しかし、どうやって2人は来れたのだろうか?
「イギリスに連絡したら、1発だよ」
モードレッドは円卓の真実が明らかに成ってからは、アーサーの実子でありお姫様。イギリスとの関係も深く、連絡すればディノズアイランドに入るためのVIPチケットなぞ、簡単にゲット出来る。ではガウェインは?
「私は全裸になって、モードレッドに土下座しました。靴なめるから、私も連れていけと」
「プライドどこにやった!?てか、なんで余がツッコミ!?ツッコミ係はどこにいる!?」
なんと言うことでしょう。ガウェインは全裸になってモードレッドに土下座して、VIPチケットを入手したのだった。それで良いのか、円卓ナンバー3。
だが、役者は揃った。今度こそ、ディノズアイランドに入場である。
「はじめまして。VIPのヤマトタケル皇子、モードレッド姫、酢乙女家の皆様のガイドを行うことになりました。アンジェラ・オドロキーです」
今回はVIPとして酢乙女家、皇族、円卓の騎士が関わっていることもあり、特別にガイドがつくようだ。そのガイドはアンジェラ・オドロキーという金髪巨乳のお姉さんだった。
「おぉーん!!アンジェラちゃん!!オラ、野原しんのすけ~!!今、彼氏居る「なにやってんだよ…」」
案の定、お姉さんに目が無いしんのすけがナンパをするが…風間くんに停められたのだった。
「モードレッド姫とガウェインさんには必要ないと思われますが、パーク内では此方の車での移動となります」
アンジェラの案内で、専用の車に乗り込み…ディノズアイランドの観光を開始した。先ず最初は海に住んでいる恐竜(ここでは)のモササウルスなどのウミトカゲが生息しており、サーファーのようやスタッフと共に海を楽しんでいる。
「「「すごーい!!」」」
「ええ、あれはモササウルスよ。強い顎で魚や海亀を補食していたのよ」
「貝類を食べるグロビデンスならともかく、あれ大きさからしてプロトサウルス*5だよな?良く人間食われないな」
ギャーさんからもらった図鑑(ギャーさん手作り)を見るモーちゃんが告げる。そう、モササウルスでも色々あり、貝(現代ではムール貝やハマグリとか)を食べるグロビデンス、ちっちゃく…ちょっと地上も行けそうなダラサウルス*6などなどが居るのだ。
「えっえぇ…すりこみしてるからね」
「む?海性爬虫類は出産だろ?すりこみ出来るのか?大型のサメと同じく、ある程度成長してからの出産だしな」
更にモーちゃんはギャーさんからディノズアイランドを楽しむために、古生物のことを色々と教わっていた。ガイドが困っても、ネネちゃん達に教えるためでもあるが。
モササウルスが盛大にジャンプする。だが…
「まって!!モササウルスの上に、誰か乗ってる!!」
ネネちゃんが何かに気付き、モササウルスを指差す。モササウルスの上では赤い髪の誰かが立っていたのだ。
「「「まさか…」」」
「「「あれは…」」」
やがて、その正体は明らかに成る。
「どうも!!全国のチビッ子の皆さん!世界観の破壊者、トリスタンです!!」
海女さんのコスプレをして、背中に銛を背負ったトリスタンであった。
「「おまえかーーい!」」
「私は今、モササウルスの上に乗っております!!この子、結構おとなし……ギャァァァア!!」
トリスタンはモササウルスの手で、海中に引きずり込まれた。
「……今のはいったい」
「気にしないで下さい。白亜紀の亡霊です」
唖然とするアンジェラに対して、冷静にヤマトタケルはそう告げた。
「「「「ティラノサウルス毛深!?バカな!!」」」」
「えっ?」
その後、他の恐竜も見て回ったが、スーを知ってるカスカベ防衛隊とサーヴァント達からすれば、ディノズアイランドのティラノサウルスは毛深いし。
「なんでトリケラトプスの角が骨丸出し?ギャラハッドのやつが言っていたが、生き物は基本的に骨丸出しではなく、牛でも鳥の嘴でも角質層で覆われてる筈だと言ってたぞ」
「流石はギャラハッド。下調べが凄いですね」
「ええ、それに東京で飲む水*7も美味しいですね」
「「「トリスタンいつの間に!?てか、全裸!?」」」
トリスタン、いつの間にか合流して車に乗り込む。だが、全裸でスピリタスを飲んでいた。
「好きで全裸に成ったのではありません。モササウルスの口から脱出したあと、ドロマエサウルスに服を盗まれたのです」
なんと言うことでしょう…トリスタンは無事にモササウルスの口から脱出できたが、着ている服を乾かそうと脱いだが、ドロマエサウルスに盗まれてしまったのだ。
「ああ、私は悲しい…ポロロン」
「あそこをポロロンとするんじゃねぇぇ!!子供が見てるだろうが!!」
「ひでぶ!!」
トリスタンはモーちゃんのアッパーを受けたのだった。
「まったく、皆さん酷いですよ。全裸なんて、昔は当たり前でしたよ?白亜紀なんて、全員全裸じゃないですか」
その後、売店でTシャツとパンツを購入したトリスタンは、なんとか衣類を見に纏った。
「おい、ガウェインツッコミやれよ」
「嫌ですよ、トリスタンにツッコミを入れれるのはアグラヴェインとケイだけです。ヤマトタケル、頼みます」
「いや、私もどちらかと言えばボケキャラ寄りなので」
「ねぇ、ここの恐竜達ってご飯食べてた?」
しんのすけがふと、告げる。そう、ディノズアイランドの恐竜達、特に肉食恐竜は一切…食事の模写が無かったのだ。
「そういや、モササウルスの口の中、生き物なのか怪しい程に冷たかったですね」
バックヤード。そこを1人の男が歩く、彼はバブル・オドロキー。ディノズアイランドのオーナーであり、アンジェラの父親だ。
「アンモナー伊藤。アレはまだ見つからんのか?」
「バブル様、まだ見つかりませんよ!!」
バブルが話しかけたメガネの男、彼はアンモナー伊藤。ディノズアイランドのシステム担当であり、エンジニアである。
「急げ、秘密がバレる前にな。だが、時間がない……モードレッドの発言からして、恐らくだがギャラハッドは秘密に気付いているぞ」
「ギャラハッドはサーヴァントの中で唯一、所在が明らかになってないんですよ!!マスターも不明ですし!!誰も勝てませんよ!!あの化物には!!」
「だが、やつは過去の存在。未来からの対抗策も用意してある」
ディノズアイランドはただのテーマパークではない。重大な秘密が隠されており、それは絶対にバレては行けないのだ。
「あのスピノサウルスは処分したか?」
「はい!!勿論です!!AIが原因不明のパターンを出しましたが、電気光線銃で機能停止させて処分させました」
地下の処分庫。そこでは動かないスピノサウルス、ブラキオサウルスなどなどが無造作に積み重ねられている。生き物を扱う施設なのに、この扱いはなんなのか?
「落下地点からして、春日部であることは分かっている。なんとしてでも見付けるぞ……秘密がバレる前に」
バブル・オドロキーが探している物、それはなんなのだろうか?
次回……わくわくざぶーん体験。
ギルガメッシュ王からカルデア関係者の貸し切りとのことで、プール体験。シロとナナも連れてわくわくざぶーんへ
ハジケるギャーさん、全裸に成るアーサーとガウェイン、安定のトリスタン、ボケキャラばっかのプールでケイはどうする!?
番外編&コラボ
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