Fate~嵐を呼ぶ、野原一家とカルデア危機一髪!! 作:静かなるモアイ
「いったい…何処に居るんだろうか?…無事だといいな」
春日部を1人の男が休まずに探索を行っていた。青年は黒髪であるが、春日部では普通の人間では珍しい白人だった。今の日本はグローバル化が進んでおり、外国人も多く移り住んでいるが、この世界でもっともサーヴァント達の人口密度が高い春日部になんの用が有るのだろうか?
青年は犬や猫を探すように物の影を覗き込んだり、下を見ながら探している。かれこれ数日間は車中泊だし、ご飯はコンビニ弁当などのコンビニ飯が大半だ。そこまでして、何を探しているのだろうか?
「今は恐竜ブームだもんな」
「てか、ティラノサウルスってあんなに毛深いの?」
「プテラノドンって恐竜だっけ?」
「ギャーさんは偽物って断言してたけどね」
下をうつむく青年。そんな青年は今日の昼食を買ってコンビニから出てきた。青年はコンビニ前で雑談をしていたリッカ、折田ジャンヌ、モーちゃん、リッカのクラスメートである遠野秋葉とすれ違うが…気にもとめずに自動車に乗り込んだ。
青年はビリー・オドロキー。職業は恐竜学者であり、元々はバブル・オドロキーの元で研究者として働いており、恐竜プロジェクトの責任者だった。名前から分かるが、彼はバブル・オドロキーの息子であり、アンジェラの弟である。
《ビリー!!その子を渡せ!!この世を本当の意味で、ディノズアイランドにするために!!》
《ダメだ!!僕にはこの子を産み出してしまった責任がある!!》
ビリーの脳裏に浮かび上がる、バブルの元から脱出した夜の会話。
(何処にいるだろう…スピ太郎…)
車に乗り込み、ビリーは探し物を探すために今日も春日部をさ迷う。果たして、彼は探し物を見つけることが出きるのだろうか?
一方、しんのすけ達は暇を持て余したサーヴァントの皆様と共に、河川敷で遊んでいた。
「くたばれぇぇぇぇマダオォォオ!!」
「ちょっ!!ギャラハッド!!タンマーー!!」
河川敷でドッチボールを行う暇を持て余したサーヴァントの諸君。今回集まったのは、カスカベ防衛隊のメンバーにアルトリアとギャーさん*1、ヤマトタケル、マシュ、マダオランスロット、ケイ親父、ルガル様、エルキドゥ、ガウェイン、そして足くさ親父2号の宮本武蔵(親父)である。
ギャーさんの投擲したボールがマダオの顔面にクリティカルヒットし、マダオは物凄い早さで高速スピンしてノックアウトされた。なに、常識の外に外れたハジケリスト相手ならばしょうがないだろう。
「なに遊びでフルスイングしてるのぉぉぉおお!!」
「親父。マダオはこの程度でくたばりはしない」
「このバカ息子ぉぉお!!相手がランスロットじゃなかったら、一撃ノックアウト確定だわ!!」
「親父。俺の前世の従弟*2は俺に匹敵したし、前世の兄*3は歯医者版ナイチンゲールだし、妹は普通だった*4」
人理修復中のネタ特異点*5その1つである復活のヘンダーランド マカオとジョマの逆襲ではギャーさんと同じく、別世界だが憑依転生を果たしたギャーさんの家族(妹と従弟)が助太刀に現れる。当たり前だが、ケイの胃は完全に散ることになり、ギャーさん妹が絶叫要因としてツッコミを響かせ、ギャーさんとギャーさん従弟がハジケることになるのは内緒だ。
「次は妾が行こう」
「ほう…なら、俺は100ペリカをかけてやる」
「ふむ…ならば妾は300ペリカだ」
「ふっ、良いだろう」
「ペリカってなに!?何処の通貨なの!?」
ケイのツッコミが響くが、ギャーさんとルガル様の頂上ドッチボール決戦が始まろうとし、空間がネジ曲がる。と、そのときだった。河川敷の上の道路を車で通っていたビリーはついに、探し物を見つけた。その探し物とは、しんのすけとシロに挟まれるように座り…ギャーさんVSルガル様の頂上ドッチボール決戦を見守るナナであったのだ。
「見つけた。無事だった…」
ビリーは車のハザードをつけ、ギアをパーキングに入れて念のためにサイドブレーキを踏み込む。エンジンを消して、キーをポケットに入れて車から出て駆け足でナナのところに向かう。
「よかった…本当によかった…」
駆け足でナナのところに向かうビリーであったが…
「くっさ!?」
突如として、何日も風呂に入ってないような刺激臭を感じてしまう。何事かと思い、目の前を見ると…目の前に宮本武蔵(親父)が立っていたのだ。
ビリーだってカルデアに資金提供を行っていたオドロキー家の人間であり、サーヴァントの存在は人理復活以前から知識としては知っていたし、肖像画が残る伝説の剣豪*6が現れれば歓喜もするだろう。だが、今は目の前に探していたナナが居たのだ…それどころではない。
「マジでくっさ!?」
おっと、武蔵親父の臭いで、それどころではなかった。
「うむ。6月から風呂に入ってないからな」
「入れよ!!だからお前だけタワマン追い出されたじゃん!!」
ケイのツッコミが響く。そう、武蔵はこの夏…1度も風呂に入ってないのだ。この前、息子夫妻達がわくわくザブーンに訪れたとき、入りたくないから1人またずれ荘でお茶を飲んでいた程である。
むわーんと臭う臭い。そのお陰か、しんのすけ達はビリーを見てから、武蔵親父から離れてガウェインやケイ達の所に向かう。誰だってひろしの靴下に匹敵する武蔵親父の足は臭いたくない。
「今8月ですよ!?2ヶ月以上も風呂入ってないんですか!?」
「いや、だって…嫌なもんは嫌じゃん」
武蔵親父、初対面のビリーからもツッコミをもらう。
と、そのときだった。
「こちらアンジェラ。対象を確認したわ」
しんのすけ達の前に、何処からアンジェラが現れたのだ。その雰囲気は以前、しんのすけ達がディノズアイランドで出会い…楽しそうにガイドをしていた時とは違って冷徹な印象を受ける。
「アンジェラちゃーん!」
「まて、しんのすけ。気配が…あのときと違う」
しんのすけは鼻の下を伸ばすが、ヤマトタケルが背後にしんのすけとナナを隠す。だが、アンジェラはナナを見ており、インカム越しに部下に指示を出した。
「三葉虫部隊カモン!対象を捕獲せよ!!」
その時、川から三葉虫を模したロボットの背に乗った3人組のサーファーのような男女が現れた。この3人は三葉虫部隊…ディノズアイランドが誇る特殊部隊であり、陸はもちろんのこと海上も高速で移動できる。
三葉虫部隊はナナに向けて進撃するが…
「でりゃぁぁあ!!」
「うんぎゃぁぁ!!」
ルガル様が投げたボールの一撃で1人は倒され
「ぬゅぅぅぅん!!」
「びゃぁぁあ!!」
跳ね返ったボールをギャーさんは投げ、更に1人は倒された。
「マジかよ…この化も」
「スピリタス!!」
「ぐゃぁぁあ!!」
世界観の破壊者トリスタンの手で、最後の1人は口にスピリタス*7を流し込まれ、一撃で顔真っ赤で倒れた。
「えっ……えっ?」
あまりの瞬殺劇で、アンジェラは唖然とする。
『使えないなアンジェラ。貴様はそれでもアンビリーバブルな私の娘か?』
その瞬間、立体映像でアンジェラの父親であるバブル・オドロキーが現れた。
「出たな詐欺師。偽物の恐竜で客を釣ろうとは…バレバレだぞ。
ダスプレトは彼処までもふもふだと、間違いなく本来の生息地では熱中症を引き起こす。ブラキオサウルスは骨格と大きさの都合上、血圧障害を引き起こす。作るなら徹底的に調べてから作るんだな」
「ヴェロキラプトルは彼処まで大きくない。あの大きさはユタラプトルだな。ジュラシックワールドの大きさはあてにならないぞ」
「ギガノトサウルスの噛む力はぶっちゃけ弱い。彼らは歯で肉を裂いて食べるからな。骨格と歯からここまで分かる。早急すぎたな」
そんなバブルに向けてギャーさんは天才病で覚えてしまった恐竜知識で論破していく。
『この…貴様!!何者だ!!』
「こう言う存在だが?」
ギャーさんは認識阻害のメガネを外して、正体を明らかにする。
「ソロモンからお前達がナナを狙ってるのは聞いて知っていた。だから暇を持て余したサーヴァント連中でしんのすけ達と遊びながら、ナナに近付いたお前達を撃退するつもりだった」
カルデアのサーヴァントの皆さんはディノズアイランドがナナの身柄を狙っているのは知っていた。だからこそ、暇を持て余したサーヴァントはしんのすけ達と日替わりで遊びながら、ナナの護衛をしていた。
『ふっ…だが、貴様は過去の存在だ。未来の存在はどうだろうな?』
バブルはそう告げ、手の甲を見せる。そこには令呪が刻まれていたのだ。流石はカルデアのスポンサー、その手の知識は有ったようだ。
『いでよ、インドミナスレックス!!』
その瞬間…ギャーさんの眼前にインドミナスレックス…白い人工恐竜が現れた。気配からして間違いなくサーヴァントだろう。
「ジュラシックワールドの見すぎだな」
ギャーさんは四次元空間から第七聖典のパイルバンカーを取り出し、魔力放出+魔力強化+筋力+電磁加速でその場から消えて…インドミナスレックスの腹部にパイルバンカーを炸裂させ、インドミナスレックスは一撃で10メートルほど後方に吹き飛び…腹部には大きな風穴が空いた。
「思ったよりも固いな……なに?」
だが、インドミナスレックスは立ち上がり、腹部の傷が瞬く間に修復されていく。
そう、インドミナスレックスは様々な生物の遺伝子が組み込まれた大型爬虫類なのだ。
ティラノサウルスをベースに、ギガノトサウルス、ヴェロキラプトル、ユタラプトル、などなど…そして再生能力とステルス迷彩として甲イカ、赤外線をすり抜けるため南米産のアマガエル、他には脊椎動物最強の再生能力を誇るウーパールーパー*8、筋力の補強+外骨格強度補填としてパラポネラ、鉄分を鉄の鎧にするためにウロコタマフネガイ、視力や赤外線を探知するためモンハナシャコなどなどだ。そして対ギャラハッドのロンギヌスや毒物対策としてあらゆる毒が効かないカブトガニ、ゲノムを自己編集出来るイカの遺伝子を取り込まれているのだ。
『どうだ!!ギャラハッド!!更にアルティマサウルスよ!!』
更に、トリケラトプスのような頭部を持ったティラノサウルスをベースにしたような人工恐竜までもが現れた。
「ふーん。2体目ね。月の王様、最強オカマコンビ*9と比べたら楽だよ。
本末転倒になった哀れな経営者、造られた訳も知らず自分が何者か分からない人工恐竜……似たようなものか」
「たとえ、本物の恐竜をアンタが作れても。インドミナスを産み出した研究者達と同じになるかもな、見栄や栄えのために大切な物を見えなくなる」
ギャーさんはバブルにそう告げ、ルーン式飛雷神でしんのすけ達を連れて、その場から消えた。
そして…雨が降りだした。
「えっ?我は放置?ギャラハッドくん、マジで!?」
なお、宮本武蔵はビリーと共に放置であった。
因みにギャーさんの前世の家族…ほぼ全員が憑依転生してます。ギャーさんの実家は牧場と作物の兼業農家(作者の大伯父の家がモデル)
ギャーさん妹 サンムーン主人公のミヅキちゃんとなっている。だが、悪の組織は先輩達の手で壊滅した後だった(笑)
ギャーさん従弟 ソルジャークラス1STのクラウドになった。この作品ではクライシスコア時代の16歳で登場。ギャーさんに匹敵するハジケリストであり、天才病ではないのでぶっ飛んだ発明品は作れない。神羅カンパニーをギャグに染め、セフィロスの闇落ちを防ぎ、ザックスとアンジールをぐらんぶる化させた戦犯(笑)
ギャーさん兄 しねぇぇぇぇぇえ!雑菌が!!
ギャーさん祖父 お前ら、家継げよ
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