Fate~嵐を呼ぶ、野原一家とカルデア危機一髪!! 作:静かなるモアイ
関東某所
「一先ず、ここは安全ですよ」
ビリー・オドロキーの手で、野原一家はビリー・オドロキーが事前に購入していたそこそこ大きめのログハウスに案内された。なんでも、このログハウスはビリーがナナと共に暮らすために購入したものらしく…敷地坪で考えれば物凄く広いだろう。
「改めて自己紹介です。僕はビリー・オドロキー、恐竜学者で、その子を産み出した張本人です」
ビリーは野原一家のメンバーに自己紹介を行い、同時にナナを産み出した張本人であることを告白した。
「そうか。俺はギャラハッドだ、気軽にギャーさんと呼べ」*1
「俺はひろし、野原ひろしだ」
「私はみさえよ」
「オラ、野原しんのすけ5歳!」
「リッカです」
「どうも、野原アルトリアです」
「マシュです」
「たーい!!」
「妾はウルクの女帝、ウル・ルガルである。王である妾と同じ空間にいれることを、ひまわりに感謝するがよい」*2
と、野原一家のメンバーもビリーに自己紹介する。しかし…
「アルトリアのサーヴァント、エミヤだ。野原一家の家政婦をしてるよ」
突如として現れたエミヤ、いやそれだけではない。
「あー!君がナナが言っていたお兄さんか!」
動物の言葉が分かるため、エルキドゥは前もってナナからビリーのことを聞いていたようだ。まあ、エルキドゥは日頃から野原一家で暮らしていたから問題はない。
「息子が心配で来ました。みさえのサーヴァント、モルガンです。ギャラハッドの母をしております」
母を名乗る不審者2号モルガン様、降臨。
「ツッコミが足らないと思って来た。ケイだ、ギャラハッドの養父で、ひろしのサーヴァントだ」
「しんのすけのサーヴァント、井尻又兵衛だ」
ケイ、おまたのおじさんまで霊体化を解いて現れる。
どんどん増える野原一家のサーヴァント達、確かにビリーの自宅は広いが次から次に人が来たら狭くなるのは当たり前である。
「並行世界のランスロットです。この世界のろくでなしとは同一存在の別人ですよ」
マダオまで降臨。だが、まだ終わらず…
「しんのすけのサーヴァント。カンタムだ」
緑の金属生命体、カンタム・ロボの主役であるカンタムまで現れたのだ。えっ?カンタムってサーヴァントになれるのって思ったそこの人、そもそもサーヴァントとは創作物の存在もなることがあり…桃太郎や浦島太郎だってぶっちゃけると創作物であり、サーヴァントは時系列は関係ない。だからこそ、カンタムだってサーヴァントになれるのだ。
「カンタム!?なんでカンタムが現実に!?」
「まあ、最初はそうなるよな。サーヴァント知っていても」
カルデアでもかつて起きた、カンタム現実事件を思い返し、ケイが言う。
「もしかして……皆さん、カルデアのマスターなんですか!?だとしても……ギャラハッドのマスターは…」
「あっ、私です」
「ネットに流してみろ。俺の持てる全てを使い、粉砕する」
「しないよ!!」
ゴホン、ビリーが咳払いを行い、自己紹介から話を本題に移る。
「僕はバブル・オドロキーの息子です。すいません…父は昔は優しく、僕の夢も応援してくれたんです。
ですが、母が亡くなり…そこから父は変わってしまった。世界に認められるように、注目されるようにと…周りの大切な物に目もくれず…」
ビリーが語る。なんでも、バブルは昔からこうではなく…昔は優しく、立派な父親であった。しかし、妻がなくなり、有名になるにつれて人が変わってしまったそうだ。
「ある日…父は恐竜を復活させると宣言しました。そして僕は遺伝子工学の知識も得て、恐竜を復活させようとしました」
ビリーはバブルの元で、恐竜を復活させようと研究を行っていた。ミイラ化石や恐竜の血液が入った琥珀などからタンパク質やゲノム、脂肪細胞由来幹細胞エクソソームなどを抽出して、実験を繰り返したが失敗の繰り返し。
ジュラシックワールドのように遺伝子組み換えも現実と異なって出来ず、失敗の連続であった。
「だから…父さん達はロボットの恐竜で皆を騙すことにしたんです」
本物の恐竜なんて復活出来るわけがない。そう結論したバブル達は、ロボットの恐竜を開発。種族ごとに独自理論を組み込んだ高度なAIで制御、特殊合金で骨格を形成し、合成素材で外皮を形成。
『世の中のばかどもに見抜けるわけがない』*3
バブルはそう宣言し、機械で騙したディノズアイランドがオープンすることになった。
自分の夢、研究を家族に否定されたビリーは怒りと悲しみでモニターを叩く。すると、なんの誤作動か…偶然か、1つの命が誕生したのだ。
「つまり、それがナナか」
「はい。本当に偶然に…スピノサウルスを復活させてしまいました」
「スピノサウルスの割には雑食傾向が強く、果物も消化できる。獣脚類のチリサウルス、或いは現行爬虫類…いや遺伝子的には獣脚類の生き残りである鳥類の遺伝子が混ざったか。スピノサウルスは生息地と環境から水辺に居たと予想されており、羽毛はかえって動きにくいからな」
「そうだね、その可能性はある。スピノサウルスだけではなく、他の恐竜の復活も同時進行で行っていた。この子に刷り込みは行ったけど、君達にもなついていることを考えれば、他の生き物の遺伝子も入っていることになる。鳥類を含めて、獣脚類で草食傾向が強いのはチリサウルス、カカポなどだね」
なにやらギャーさんとビリーが専門用語マシマシな会話を行っているが、話を纏めよう。
ナナはビリーが偶然にも産み出してしまったスピノサウルスらしく、本来のスピノサウルスと違って他の生き物の遺伝子が入っているお陰か、変温動物ではなく恒温動物であり、心臓も人間やワニ、一部の獣脚類と同じく右心房と左心房が分けられていたりと…特徴がある。
「「えぇ!?この子、本物の恐竜!?」」
「いや、俺…最初にそう言ったよな?」
「妾も言ったぞ」
みさえとひろしがナナの正体を知り、驚くが…ギャーさんとルガル様は最初からナナが本物の恐竜だと、野原一家には伝えてある。
「あと、この子は男の子で、僕はスピ太郎と名前をつけてあるんだ」
ナナという名前はカスカベ防衛隊がつけた名前であり、本来の名前ではない。ビリーがつけた名前はスピ太郎であり、此方が本来の名前だ。
「なっ、スピ太郎」
「……?」
しかし、ナナは無反応。
「じゃあ、今までどおりナナだね!」
リッカがそう言うと、ナナも嬉しそうに鳴き声をあげる。どうやらスピ太郎ではなく、ナナという名前の方が良いようだ。
「遅れてすまない。彼女が君達に用があるようだ」
すると、遅れてかヤマトタケルことタケポンが皇族としての服装ではなく、現代の私服でもなく、サーヴァントとしての服装でやってきた。
タケポンはアンジェラを連れてきたようだ。
「姉さん!?」
「ビリー…本当ならその子をパパに渡せって、言いたいけど…この状況じゃ無理ね」
アンジェラとしてもバブルに捨てられた身であり、部下も連れずにここに来たようだ。
と、そのときだった。
「来てる……電磁探知に引っ掛かった」
「妾もだな。ひまわりに敵が近づいた時に作動する自動迎撃が発動した」
突如として武装するルガル様、ギャーさん。
2人は別の手段を用いたために気付けたが、ディノズアイランドの主戦力はロボット恐竜。神秘もなく、機械なので気配もない。だからこそ、他のサーヴァントでは関知が難しいのだ。
壁を突き破り、ヴェロキラプトルのロボット恐竜、パキケファロサウルスのロボット恐竜達が出現した。
『ここに居たのか、ビリー』
「父さん!?」
パキケファロサウルスの頭部が輝き、立体映像としてバブル・オドロキー、そしてバブルの部下であるアンモナー伊藤が現れたのだ。
『ソイツを寄越せ。遺伝子レベルで解剖し、この世を本当のディノズアイランドに作り替える』
「そんなことをしても誰も父さんを認めないよ!!」
『ならば!!私を認めない人間を捕まえ、排除するだけだ!!』
「クククク、財界人の笑える。まるで世界が自分だけの物だと思ってるようだな。まるで道化よ、道化」
そんなバブルを見てルガル様が告げる。アンモナー伊藤が指示を出したのか、ヴェロキラプトルがルガル様に襲い掛かるが、ルガル様は左手で優しくひまわりを持ち…右手でヴェロキラプトルを貫き…そのまま背骨を引きちぎった。
「弱いな…本物の恐竜はもっと強いぞ。作るのならとことん作れよ」
『ちっ…古代の亡霊め。おや、ギャラハッドか…ギャラハッドよ。アンビリーバブルな私に鞍替えしないか?
庶民でなんの取り柄もないマスターや、その家族ではなく、世界に革命を起こせる私こそが』
その瞬間…空間に亀裂が起きた。
「おい…誰に言ってる?俺を制御できると…ハハハハ!!笑える。俺のマスターはリッカと切嗣だけだ。
切嗣のときはお互いに利害が一致しただけ。勉強できなくてもな、家族のために、弟と妹のために、完全でなくても、何回も間違えてもな、世界を何度も救ってもない、本音では当たり前の特別でもない平和を生きたい彼女達以外に、俺のマスターが務まるわけないだろ!」
ギャーさん、ヤル気スイッチオン。
『そうか…ならばインドミナスレックスとアルティマサウルスの手で死ぬが良い!!過去の亡霊よ!!』
「パパ…」
『なんだ、役立たず。こんな所に居たのか。お前はお呼びじゃない』
アンジェラは思うことがあるのだろう、バブルに言うが役立たずと言われて一方的に話を遮られた。
だが、その話を受けてグランド保護者である野原夫妻とケイの逆鱗に触れてしまった。
「おい…自分の子供に向けて役立たずだ?」
『他人の口出しは無用。アンビリーバブルな才能を受け継いでいないコイツらは…私の言うことを聞いているだけで幸せなのだ!!』
「2人の幸せを決めてるのよ!!」
「子供ってのは自分なりに考えてな…成長していくんだよ!!」
「その可能性を信じるのが親だ!!たとえ、血の繋がりがなくてもな!!」
『クククク。ですが、恐竜はいただきましょう。このアンモナー伊藤が手掛けたロボット恐竜の手で「何か言ったか?」へ!?』
なにやらアンモナー伊藤がかっこつけて言っているが、バブルとアンモナー伊藤を映していたパキケファロサウルス以外のロボ恐竜は、ギャーさん達の手で粉砕されていた。
「親父、リッカ、良いな?」
「オッケー!!殺さなかったら、良いよ!!」
「許可する!!」
その瞬間…バブルの背後にぶりぶりざえもんが現れた、ぶりぶりざえもんは何かを置いた。それはギャーさんのルーン刻印が刻まれた投げナイフであった。
投げナイフを置いたぶりぶりざえもんはバブルにバレずに、ネットの世界に逃げる。その瞬間…バブルとアンモナー伊藤の所に大量のシュールストレミング*4が転移されて激臭爆発を引き起こした。
次回、関東恐竜パニック!?
ぶりぶりざえもん「俺は?」
ギャーさん「お前がその気なら、ロボ恐竜全員味方になって終わるからダメ」
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