Fate~嵐を呼ぶ、野原一家とカルデア危機一髪!!   作:静かなるモアイ

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女として産まれたアーサー王だぞ!!

「ふんっは!!」

 

井尻又兵衛はランサーでありながら、馬を武装として顕現させることが出来る。乗り物は別にライダーだけの特権ではない、ランス…馬上槍を使うランサーなら戦うときも必然的に馬の上であり、アーサー王をランサーで召喚すると、馬ももれなく着いてくるのだ。知名度補正などもあれば、セイバーでも馬をもってこれるパターンもあるかも知れないだろう…馬上がめちゃくちゃ強い人に限るが。

 

話がそれるところだった。又兵衛は槍を振るい、騎兵のように馬上での戦いも得意とする。槍でスケルトンを凪払い、粉々に砕く。戦国時代の槍は突く武器でもあるが、最近の研究では打撃武器としての側面も有るのが明らかとなっており、しなる槍は遠心力の働きで刃に当たらなくとも高いダメージを与え、実際に鎧を大きく凹ませる一撃を与えた実例もある*1

 

「はっ!」

 

そして、当然…突くことも出来る。スケルトンを引き連れて現れた黒く影に包まれたサーヴァント…シャドウサーヴァントは又兵衛の一撃で急所を突かれて消滅した。

 

「おじさん!かっこよいぞ!!」

「しんのすけ、褒めてもなにもでないぞ。だが、あそこまで強いモノノフ達が居るのは頼もしいな!」

 

又兵衛は自分の前で、同じ馬に跨がるしんのすけの頭を撫でて後ろを振り向く。そこではマシュが非力?なオルガマリーの護衛をしながらだが、野原一家とグランド・セイバー ギャラハッド、グランド・ライダールガルが無双していたのだ。

 

「どりゃあ!!」

「くらえ!!」

「リッカちゃん必殺のジャンピングサーブ!!」

 

此処までは良いだろう、何時もの本気を出して事件を解決する野原一家なのだから。

 

「ピィィギャァァア!?」

「こっこの……化物がぁぁあ!!」

 

科学知識を応用しまくったルーン魔術の砲撃の暴風雨を巻き起こしながら、左手にアロンダイトを持ち、右手に第七聖典のパイルバンカーを構えたギャラハッドが敵陣を突っ切り、数多のスケルトンを滅ぼしていく。

そして、ライダーだと思われるシャドウサーヴァント…大きな象に跨がった大男の腹部に第七聖典パイルバンカーを撃ち込んだ*2

 

「妾のマスターに手を出すとは、良い度胸だな。その心意気だけは褒めてやろう、万死に値する」

 

ひまわりを抱っこしたルガル様。ルガル様はひまわり(序でに野原一家)に危険が迫ると、自動迎撃の宝具が発動するようにしており、それはアサシンの気配遮断でも関係ない。ひまわりに危険を加えようとしたアサシンのサーヴァントは自動迎撃での電撃を浴びて、その直後にルガル様の蹴り*3を受けて絶大なダメージを受けて、スケルトンの群れの真ん中に転がる。

 

「うっ…ぅ…はっ!?」

 

アサシン+スケルトンの軍勢を包囲するように、無数の光の円が現れた。これはゲートオブバビロンの門であり、ウルクの王が受け継いできた宝物庫の入口であり、ここから数多の刀剣類が切先を覗かせた…その全てが第一級の宝具であり、それを亜音速の速度で弾丸のように無限に放った。

 

「ぐぅぅがぁぁぁあ!?」

 

数多のスケルトンと共に、アサシンは全方位から解き放たれる宝具*4の雨に撃たれて瞬く間に破壊された。

 

 

 

「ギャラハッド殿、ルガル殿、それがしは余り力に成れないかもしれぬ」

「いや、又兵衛…だったわね?貴方は悪くないわよ、てか普通に強いからね!?このグランドコンビが可笑しいのよ!」

 

単独戦闘力ならば又兵衛より、遥かにギャラハッドとルガルの方が強いかもしれないだろう。

オルガマリーが又兵衛を励ますが、事実…又兵衛は弱くない。なんなら日本のランサーでは普通に強いと言える程なのだから。

 

「又兵衛さんだったな。アンタは前線で戦えるし、なにより戦略を考えるのも上手だ。それに対して、俺はワンマンアーミーだ。1人で状況をひっくり返すことが出来るが、戦略とかを考えるのは苦手だ。戦いで人を使うのもな」

 

「又兵衛よ、妾もだ。なにせ、妾は王だからな。軍の指揮は将軍達に任せていた。最終決定は妾が下していたが、考えるのは彼らだったからの」

 

単独で状況をひっくり返す力をギャラハッドとルガルも持っている。困れば一撃必殺の宝具を使えば良い、それだけで世界さえもひっくり返すことが出来るだろう。

だが、残念なことにギャラハッドはワンマンアーミーで、作戦を立案するのは殆どやったことはない。ルガルも王だったので、部下が考えた作戦に眼をとおし、そこからOKを出した物を選んでいた。

 

「かたじけない。では今後の陣形ですが……」

 

又兵衛は瞬時に現在のカルデアの戦力を分析し、配置を考える。

 

「マシュは主にマスターの護衛を、ルガル殿は最後尾で後方から来た敵の対処と遠距離支援、前方にそれがし、最前列はギャラハッド殿…多彩ゆえやることが多いですが」

 

最後尾からルガル→マスター達→マシュ→又兵衛→ギャラハッドである。ギャラハッドはルーン応用の電磁探査で前方全域を警戒できる、ルガルはアーチャー適性もあり後方さえも警戒できるし遠距離狙撃できる。

 

「道中は此方でお願いします。もちろん、陸路での移動ですが」

「ふむ。では飛ぶか。妾の宝物庫にヴィマーナって物が有ってな、行けるところはこれで行くぞ。ドローンの調査で、此処が怪しくての」

 

ルガルはタブレットをバビロンから取り出して、全員に見せる。そこには冬木のマップが表示されており、指で操作すると……莫大な魔力反応があるお寺の奥、その手前にサーヴァントらしき反応が見られたのだ。

 

「ほうほー、つまり此処に悪い人が居るのですな!」

「可能性が高い。ドローンの映像からでも、シャドウサーヴァントだったしな」

「ルガル、空爆出来るか?」

「誰に言ってる?B-2爆撃部隊にやらせるぞ」

 

ポチ!!ルガルが何かのボタンを押す。すると、お寺の方から大規模爆発が聞こえてきて「なんでさぁぁあーーー!!」と悲鳴が聞こえてきた。

 

「「「ちょっとまてぇぇぇえ!!」」」

「えっ?妾、なにかやっちゃった?」

「「「誰が見てもやっちゃったよ!」」」

 

オルガマリー、野原夫妻がツッコミを響かせるが、気にしてはいけない。

 

「妾がルールじゃ!!甘えては人理は救えんぞ!!」

「確かにその通りだけど、敵がかわいそうよ!爆発に紛れて、なんでさぁぁあーーーって聞こえてきたじゃない!!」

 

オルガマリーのツッコミが夜空に響く。又兵衛さんなんて、軽く引いてるし、お寺は間違いなく燃えている。

 

「そうだぞルガル」

「ほら、グランド・セイバーである貴方も言ってちょうだい!!」

「俺が爆撃機と投下爆弾に触れて疑似宝具化、爆発と同時にブロークンファンタズムすれば奥にいる敵サーヴァントも同時に消せたぞ!更に熱探知ミサイルも使えば更に追撃が出来たはずだ!!」

「その手が有ったか!!」

 

「話を余計にヤバくするんじゃない!!」

 

ゲン!!コツ!!みさえの拳骨!!ギャーさんはダメージを受けて、今生初のたん瘤が出来たのだった。

 

「いてて……リッカ、しんのすけ、お前のかーちゃんの拳骨ヤバイな」

「母ちゃんの拳骨は痛いですぞ?父ちゃんが言ってたけど、便秘の時は特にヤバイぞ」

「そうそう!!昔からママの拳骨、あとグリグリは痛いんだよね。汗まみれの体操服を鞄にいれっぱなしのあと、よく喰らったな~」

 

グランド・セイバーの耐久値A*5を突破する母ちゃんの拳骨であった。

 

「あの……皆さん、行かないんですか?」

「「「「あっ」」」」

 

マシュの言葉で特異点攻略中ということを思いだし、野原一家ご一行はB-2爆撃部隊が爆撃したお寺に向かったのだった。

 

 

 

お寺

 

「なんでさ……がくぅん」

 

アフロヘアーで倒れているシャドウサーヴァントが居たが、野原一家ご一行は完全スルーして、莫大な魔力反応の有る洞窟の中に入っていく。先頭をギャーさん、最後尾をルガルとした陣形でマスター達を守りながら進む野原一家。

 

「えっ!?爆発アフロのシャドウサーヴァント無視なの!?なんで!?なんでよ!?」

 

オルガマリーのツッコミがむなしく、洞窟に響いた。

 

だが、ギャラハッドが制止の合図を出した。

 

「全員、停まれ。ギャラハッド殿…」

「ああ、奥にいる。気配は…ちょっとだけ懐かしい。でも違う」

 

「リッカ……いや、マスター。この先の敵は俺1人でやらせてくれ。それが…相手にとってのケジメだ」

「えっ!?ギャラハッド!?」

「あと、ひろし。靴下貸してくんね?」

「「なんで靴下!?」」

 

ギャラハッドはひろしから靴下を受け取り、魔術を応用して大楯の四次元空間にしまった。実はマシュと愛用しているこの大楯、内部は四次元空間と成っており、聖杯等を収納できるのだ。

とは言え、この大楯は元々ギィネヴィア王妃が円卓に寄付した物であり、ギャラハッド個人としては兄貴分のアーサー王を裏切り、イチャラブしていたランスロットとギィネヴィアのこともあり戦闘では使わずに四次元ポケットのような便利アイテムとして使っている。

 

「ふっ、マスター達は妾達に任せよ」

「ギャラハッド殿…御武運を」

「ギャラハッドさん!はい!!シールダーとしての務め、果たせて下さい!!」

 

「ギャーさんなら大丈夫!!母ちゃん父ちゃん、姉ちゃん、ひま、オルガマリーおねーさんはオラが守るぞ!」

「頼もしいな、しんのすけ。じゃあ頼んだ」

「ブッラジャー!!」

 

ギャラハッドはアロンダイトを左手に構え、アロンダイトの刀身に青白い魔力が灯る。そして右手を横に向けると、掌から血が吹き出し、その血が生き物のように形をとりはじめて1本の凶悪なデザインの十文字槍*6が握られた。最終兵器ロンギヌスである。

 

「あれが…ロンギヌス」

 

マシュがロンギヌスを見てそう告げると、ロンギヌスは再び形を変えて今度は剣の形に変わったのだ。

 

「良し、行くか。これ以上待たせるわけにはいかないな、仮にもアーサー王だしな」

 

ギャラハッドは歩きだし、開けた場所にたどり着き、数歩前に出る。続いて野原一家ご一行も前に出ると、そこは広大な地下空間であり、莫大な魔力の塊である聖杯……そしてそれを守護する黒きサーヴァントが立っていた。

 

「よぉ!並行世界のアーサー王で合ってる?世界が違えば女の子なんだな」

「そうだ。この世界のギャラハッドよ。貴殿は随分と違うようだな」

 

そのサーヴァントは少女として産まれたアーサー王。だが、どういう訳か黒く反転しており、アーサー王の女性名アルトリアからとってアルトリア・オルタと言えるだろう。

 

「モーさんそっくりだな。めんこい顔してよ」

「ここの貴殿はお喋りだな。私の知るギャラハッドは感情が希薄で、聖杯で昇天したぞ」

「予言通りに逝ったのね、そっちの俺は」

 

BGM GrandBattle

 

「私はアルトリア・オルタ。ここの聖杯の守り手だ」

 

「アルマジロ・おじや?」

「違うよしんちゃん、アルトリア・オルタですよ」

「ほうほう」

 

後ろでしんのすけとマシュがなにやら言ってるが、アルトリア・オルタとギャラハッドは各々武器を構える。

 

「さあ、始めようぜ。冠位指定を巡る旅路の戦いをな!!」

「それは私の台詞だ!!」

 

魔力放出で加速し、両者は激突する。黒きエクスカリバー、白いアロンダイトと赤きロンギヌスが激しくぶつかり、魔力の余波で地響きが起きる。

 

「見せてみろ…ギャラハッド。貴様の本当の力をな!!」

 

アルトリア・オルタは聖杯から無限に魔力の提供を受けている。

 

「俺の本気を引き出すことが出来たらな!」

 

その時、ルーン魔術の暴風雨をアルトリア・オルタを襲う。だが、アルトリア・オルタは対魔力の為にダメージは通らない。

 

「ぐっバカな!?」

 

だが、ダメージは通った。これには訳がある。ギャラハッドはルーンの応用で現象を再現して指向性を持たせているが、発生したプラズマレーザーや水蒸気爆発は自然現象としても捉えることが出来る。簡単に言えば神秘を帯びた自然現象を人為的に発生させ、それに指向性を持たせているのだ。

 

水蒸気爆発、プラズマレーザー、襲いかかる自然現象。そして一気に加速したギャラハッドが左手に何かを持っている、それは……

 

「靴下!?」

 

ひろしから借りた靴下であった。

 

「くらぇぇぇえ!!最臭兵器!!靴下フィンガー!」

 

ギャーさんはその靴下をアルトリア・オルタの鼻にぶつけたのだ。

 

「ぐぅぅあぁぁぁぁあ!!」

 

余りの激臭!!ゼロ距離で食らう激臭!!シュールストレミング、オンオフェを凌駕するひろしの靴下!!その絶大な刺激はアルトリア・オルタに絶大なダメージを与え、アルトリア・オルタの反転を治してしまい…普通のアルトリアに戻してしまったのだ。

 

「ミッションコンプリート。おっ!聖杯ゲッチュ」

「「「「ちょっっとぉぉぉまてぇぇぇぇぇええーーーー!!」」」」

 

ギャーさん、アルトリア・オルタをアルトリアに戻して序でに聖杯ゲッチュ。だが、ひろしの靴下という最臭兵器を使ったことで女性陣全員から大ブーイングを受けてしまった。

 

「なんでだ?聖杯はゲッチュ。この子もオルタから元に戻った。バンバイザイだろ?」

「酷すぎるわ!!」

「パパの靴下はシュールストレミングより強力なんだよ!?」

「女の子に使う技じゃないわよ!!」

「ギャラハッド、妾でもそれはしないぞ…男なら良いと思うが」

「ギャラハッドさん!女の子は繊細なんです!!酷すぎます!!ひろしさんの靴下はスケルトンを粉々にするんですよ!?」

「いや、疑似宝具にはまだしてないから」

「「「「言い訳無用!!」」」」

 

ギャーさん、女性陣全員からボロクソに言われるのだった。

 

「ククク……まさか我らの王以外でのグランドが来るとはな。だが、所詮は烏合の集よ」

 

コツコツと革靴の歩く音が響き、モジャモジャ頭で緑スーツの男レフ・ライノールが現れた。

 

その瞬間、ギャラハッドはひろしの靴下を疑似宝具へと昇華させる。そして……

 

「くたばれぇぇぇ!!爆弾魔がぁ!!気配からして人間やサーヴァントじゃねぇぇし!!」

 

魔力放出+筋力の全てをフル動員させ、最大速度でレフに近づき、その鼻に疑似宝具となったひろしの靴下をぶつけたのだ。

 

「ぐぅびゃびゃぁぁぁあぃあまびぃぃぃぃぃ!!」

 

実際には爆発してないが、余りの激臭にレフは鼻から顔が割けて爆発するような錯覚を感じてしまい、物凄い勢いで後ろに飛んでいき、壁に当たってバウンドしてピンポンゲームのように何度もバウンドして漸く停まった。

 

炎上都市冬木終了!!

 

 

 

 

 

「なんで私、全裸なのよ!!」

 

ひろしの靴下の犠牲となったアルトリアを確保し、カルデアに戻った野原一家ご一行であるが、オルガマリーは諸事情で全裸であった。

 

 

*1
大玉のスイカさえも木っ端微塵に砕けるし、槍の凪払いや振り下ろしで大きく凹んだ兜や鎧は実在する

*2
水素爆発と電磁加速を用いた一撃必殺のとっつき

*3
父親のギルガメッシュ様も原典ではフィジカルオバケ、つまり大ダメージ

*4
しかもマシンガンのように連射されている

*5
更に魔力放出と魔力防御+ルーン応用の非対称性透過防御フィールド

*6
モルガン様の槍を真っ赤にしたような十文字槍




オルガマリー「ツッコミが…ツッコミが足りないわ」
カドック「これ…僕達で足りる!?」
ケイ「無理だな。おぃぃぃい!!こっからどんどん増えるんだろ!?どうすんの!?ツッコミが追い付かねぇぇぇえ!!」

ボケキャラ(部分的含む) ギャーさん、ルガル様、リッカ、しんのすけ、ひま、ひろし、みさえ、キリシュタリア、ぺぺさん、プーサー兄貴、トリスタン、ガウェイン、などなど!!

かすかべ防衛隊出すぅ?出すならサーヴァントは決まってるよ。風間くんがガウェイン、ネネちゃんがモードレッド、マサオくんがイスカンダル、ボーちゃんがニコラ・テスラ

  • 出してくれ!
  • 臨時隊員のアイちゃんも(鯖ネロちゃま)
  • やめろ…ツッコミが追い付かない
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