あぁ、これはきっと、私がまだ熱意を持っていた時の記録だ。
これは、今の話であって今ではない時間の話であり、今の私にとっては過去の話。
私が転生を繰り返し過ぎて、熱意も何もかも磨り切れる前の記録。
まだ、こんな時の記録が残っていたんだね。
やぁやぁみんな、私だよ。
今回は、また面倒ことに巻き込まれちゃった話だよね。
なんかねぇ、とうとう王様が隣国との直接会談を行うことになったんだよ。
そしたら、なんとその護衛に私が指名されちゃってさ、普通に王宮にいる近衛騎士とかでいいいじゃんって皆も思うでしょ?
それ言ったら王様がさ、冒険者の中でも最高位クラスの君がいれば心強いからついてきて欲しいって言われちゃって無理に断れなくなったんだよね。
一応近衛騎士の人達もついてくるらしいけど、自分達を差し置いて私が指名されたからって私に対抗心バチバチに燃やしてて、すっごい面倒なの。
さぁて、話が脱線しそうだからそろそろ始めちゃうよ!。
機神歴100年 凶星の月10日
まず、今回の会談を行うに至った経緯だけど、やっぱり例のうちの国は聞いてない相手国の使節団の話が元になったみたい。
なんかねぇ、王様とその部下が再三調べた結果、なんとその使節団とやらが中央都市に続く道で全員死んでるのが見つかったんだよね。
死体はかなり腐ってて損傷が酷かったけど、誰かに殺されたってことだけはわかったらしいよ。
んで、このまま話が拗れると二度と後戻りできなくなるからってことで、うちの王様がシーナ帝国に会談を持ち掛けたわけよ。
それがOK貰えたから今度は護衛がそこそこ必要って話になって白羽の矢が立っちゃったのが私ってわけ。
なんで王様はよりによって私を選ぶかなぁ。
だって私、けっこう問題行動とかしてるし、なんなら隣国兵焼き殺してるからめっちゃ恨まれてると思うんだよねぇ、そんなの連れてっても話が拗れるだけだと思うんだよね。
後から指名された近衛兵の人達が私を嫌がってるのも帝国側から後ろ指を指されるのが嫌だからだし。
普通に近衛兵さん自身から自覚があるならさっさとこの役目降りろって言われたけど王様の直接指名だから今さら降りられないっていうか降りたら物理的に首が飛ぶっていうか。
まぁそんな感じでめちゃくちゃ面倒な役割につかされちゃったわけよ。
大体の説明が終わったところで、ここからは会談中の私が何をしてたかを話すね。
実は私、会談が始まった直後に部屋の外へ追い出されちゃったんだよね。
だから仕方なく部屋の外で待ってたんだけどよりによって一番会いたくないやつと会っちゃったんだよね。
視界に入ったのは、堀が深く灰色の髪を持ち、身長は190センチの長身をほこる筋骨隆々の偉丈夫、帝国最強の男ことヴェルギリウス・ヴァルドライトが目の前に立ってたんだよ。
いやぁ、めちゃくちゃびびったよ私は、だってこの前この人の部下焼き払って虐殺したところだよ?
流石に私でも緊張するよ!
でも相手は気にしてないっていうか、戦場でのことだから仕方ないみたいな感じで、めちゃくちゃ大人な対応をしてくれたんだよね。
でもその後が面倒だったなぁ。
なんともう1人やべぇやつが来ちゃったんだよね。
まぁ今回はここまでにして、この後の話は次にしようか。
それじゃまたね、バイバイ!。